JPS6320905Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は空気調和機の室内ユニツトを家屋の柱
間に形成された空間に取り付けるための取付構造
に関する。

従来、いわゆるセパレート型の空気調和機の室
内ユニツトは家屋の仕切壁などに直接取り付けら
れていたが、室内ユニツトが仕切壁から突出する
ため、室内の美観を損うことが多い。このため、
室内ユニツトを壁中に埋込むことによつて、室内
ユニツトが突出しないようにすることが行われ
る。

この場合、室内ユニツトを柱間に固定すること
が考えられるが、室内ユニツトを水平に取り付け
ることは非常に難しい。

本考案の目的は、室内ユニツトを壁中に水平
に、かつ容易に取り付けることのできる取付構造
を提供することである。

本考案によれば、家屋の柱及び該柱間に設けら
れた横木とによつて形成される空間に壁埋込型の
空気調和機の室内ユニツトを取り付けるための取
付構造であつて、前記室内ユニツトが前記横木上
に載置されるとともに、前記室内ユニツトの筐体
の底面板に予じめ設けられた複数の固定用穴を用
いて、ねじ又は釘によつて、前記筐体の底面板を
前記横木に固定し、さらに、前記筐体の両側面板
の上端に予じめ設けられた複数の固定用穴を用い
て、ねじ又は釘によつて、前記筐体の側面板を前
記柱に固定するようにしたことを特徴とする壁埋
込型空気調和機の室内ユニツトの取付構造が得ら
れる。

以下、本考案について、図面に示す実施例に基
づいて説明する。

まず、第１図を参照して、例えば、扉枠上の壁
へ室内ユニツトを埋込む場合について説明する。
なお、第１図においては、室内ユニツトの筐体の
みを示し、筐体内に設けられている熱交換器、送
風機等の構成要素は省略する。

図示された筐体１は、柱２の両側面間に収納で
きる幅を有し、鋼板によつて成形されている。

筐体１は柱２の側面に隣接して設置される互い
に対向する一対の側面板１１と両側面板１１を連
結する底面板１２、及びこの底面板１２と対向す
る上面板１３とによつて形成されている。筐体の
底面板１２には、奥行き方向において、後方部１
２１が、前方部１２２に比べて高くなるように、
段差が設けられており、底面板１２の後方端は段
差の高さだけ下方へ直角に曲げられ、さらにその
端部が前方に直角に曲げられた折り曲げ部１２３
を有し、後方部１２１の断面形状はコの字となつ
ている。また底面板１２の前方端は上方に向つて
直角に曲げられて、折り曲げ部１２４を形成して
いる。

この底面板１２の両側端に溶接された側面板１
１は、奥行き方向の一側端が他方の側面板の方向
に直角に折り曲げられて、その下部が底面板１２
の後方部に溶接されている。

さらに、上面板１３が側面板１１の上端近傍に
溶接されており、上面板１３の前後端は下方へ折
り曲げられている。なお、側面板１２の上端は上
面板１３よりも上方へ突出しており、この突出部
には等間隔に３つのネジ穴が設けられている。

また、図示のように、柱２の両側面間には、柱
に対して垂直になるように、即ち床（図示せず）
に対して水平に、２本の柱によつて形成された空
間を上下に仕切るように、いわゆる、横木（見切
板３）が設けられている。

室内ユニツト４は見切板３上に載置され、筐体
１の前方部に設けられている２つのネジ穴を通し
て、ネジによつて見切板３に固定され、さらに前
述した側面板１１の突出部に設けられているネジ
穴を通して、ネジによつて柱２の側面に固定され
る。このようにして室内ユニツト４が２本の柱に
よつて形成される空間に取り付けられる。

次に第２図を参照すると、図示のように、室内
ユニツト４は、熱交換器４１、送風機４２等を内
部に有し、風を、矢印の方向に送つている。な
お、室内ユニツト４の構成自体は本考案とは直接
関係がないのでここでは説明を省略する。

筐体１の底面板１２の前方部には空気調和機の
状態等を示すための表示装置４３が収納されてい
る。上面板の前端折り曲げ部には、天井５に達す
るように、化粧板６が設けられ、そして、室内ユ
ニツト４の前面開口部に対応して、通風可能な前
面パネル８がその端部を化粧板６及び底面板１２
の前端折り曲げ部に固着されている。また室内ユ
ニツト４の後面にも、天井５から見切板３に達す
る化粧板９が設けられている。なお、図示の場合
には、見切板の下方にはドア７が設けられて、通
路として利用されている。

以上説明したように本考案によれば、隣接する
柱間に設けられている横木（見切板）上に室内ユ
ニツトを載置固定したことによつて、室内ユニツ
トの取付けが容易であるばかりでなく、室内ユニ
ツトを水平に載置することが可能である。また柱
と柱によつて形成された空間を化粧板で補修して
いるため、美観上もよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による室内ユニツトの取付構造
を一部省略して示す斜視図、第２図は本考案によ
る室内ユニツトの取付構造を示す側断面図であ
る。 １……筐体、１１……側面板、１２……底面
板、１３……上面板、２……柱、３……見切板、
４……室内ユニツト、５……天井、６，９……化
粧板、７……ドア、８……前面パネル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 家屋の柱及び該柱間に設けられた横木とによつ
   て形成される空間に壁埋込型空気調和機の室内ユ
   ニツトを取り付けるための取付構造であつて、前
   記室内ユニツトが前記横木上に載置されるととも
   に、前記室内ユニツトの筐体の底面板に予じめ設
   けられた複数の固定用穴を用いて、ねじ又は釘に
   よつて、前記筐体の底面板を前記横木に固定し、
   さらに、前記筐体の両側面板の上端に予じめ設け
   られた複数の第２の固定用穴を用いて、ねじ又は
   釘によつて、前記筐体の側面板を前記柱に固定す
   るようにしたことを特徴とする壁埋込型空気調和
   機の室内ユニツトの取付構造。