JPH06261721A - 通電加工食品の製造方法 - Google Patents

通電加工食品の製造方法

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JPH06261721A
JPH06261721A JP8273293A JP8273293A JPH06261721A JP H06261721 A JPH06261721 A JP H06261721A JP 8273293 A JP8273293 A JP 8273293A JP 8273293 A JP8273293 A JP 8273293A JP H06261721 A JPH06261721 A JP H06261721A
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insulating
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 包装あるいは未包装の食品材料を断熱容器内
に導電液とともに収容して通電作用により熟熱殺菌処理
した際に、前記導電液および食品材料が容器の吸熱作用
で温度上昇が不均一となり、その結果食品材料への通電
が不均一になることを未然に防止し、良好な熟熱殺菌処
理ができるようにするとともに、通電を断った以後にあ
っても断熱容器の保熱作用で所定時間その温度を保熱維
持させることができる。 【構成】 包装あるいは未包装の食品材料Aを、内側に
一対の電極5,6を対設し、全周を断熱した絶縁性の断
熱容器4内に導電液Bとともに収容した後、食品材料A
に対し通電作用を施して熟熱殺菌処理したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、絶縁性の断熱容器内に
導電液とともに収容した包装あるいは未包装の食品材料
を、導電液を介して施される通電作用で所定温度に熟熱
殺菌せしめた際に、導電液および食品材料の昇温の均一
化および通電の均等化を図るとともに、熟熱温度昇温後
の通電を断っても必要時間保熱作用により温度維持がで
きる通電加工食品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、塩分を均等に混入した生の水産動
物の擂身材料あるいは練物材料またはこれらを混合した
混合材料を通電包装体内に充填収納せしめるとともに、
前記通電包装体は絶縁性容器内において、稀塩液中に冠
水状態のもとに収納せしめて通電作用により材料を熟熱
殺菌処理せしめた通電加工食品の製造方法は、本出願前
例えば特公昭63−63175号公報に記載されていて
公知である。
【0003】また、透湿性包装膜体により生の食品材料
を包装して得られた包装品を、絶縁性容器内において導
電液中に冠水状態のもとに収容した後、該包装品に対し
導電液を介し通電作用を施して食品材料を熟熱殺菌処理
せしめた包装食品製造方法も、本出願前例えば特開昭6
3−269971号公報に記載されていて公知である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従前のこの
種食品の製造方法においては、包装あるいは未包装の食
品材料を、内側に一対の電極が対設され、しかも導電液
を収納した単なる絶縁性容器内に冠水状態のもとに収容
した後、一対の電極間に亘り施される通電作用により熟
熱殺菌処理していたので、絶縁性容器の内側特に内底側
に位置した導電液および食品材料は通電による昇温時に
絶縁性容器に吸熱されて温度上昇が不均一となり、食品
材料への通電作用を均等に営ませることができない許り
か、熟熱殺菌処理以後にあっては食品材料を一定時間の
間、一定温度条件のもとで保熱させることができず、早
く冷却されるという問題点があった。
【0005】本発明は、容器内に収納された包装あるい
は未包装の食品材料に対し導電液を介し施される通電作
用により食品材料を熟熱殺菌処理した場合にあっても、
前記容器の底部側に位置した導電液および食品材料が吸
熱作用で温度上昇が不均一となり食品材料への通電作用
が不均一になることを未然に防止して、均等な通電を行
わせ、平均した昇温で食品材料を熟熱殺菌せしめるとと
もに、通電停止以後においてもその温度をそのまま一定
時間保熱維持できるは勿論のこと、予め好みの形状に整
形された食品材料であっても均一な昇温状態のもとに熟
熱殺菌処理できる許りか、通電を断った以後にあっても
容器自体の保熱作用で所定時間、その温度を維持できる
通電加工食品の製造方法を提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明おにける通電加工食品の製造方法において
は、第1の発明を、包装あるいは未包装の食品材料を、
内側に一対の電極を対設し、全周を断熱した絶縁性の断
熱容器内に導電液とともに収容した後、前記食品材料に
対し導電液を介し通電作用を施して熟熱殺菌処理せしめ
たものである。
【0007】そして、第2の発明を、両端を除いた周囲
を断熱性覆体で覆った包装あるいは未包装の食品材料
を、内側に一対の電極を対設し、全周を断熱した絶縁性
の断熱容器内に導電液とともに収容した後、前記食品材
料に対し導電液を介し通電作用を施して、熟熱殺菌処理
せしめたものである。
【0008】また、第3の発明を、絶縁性材料からな
り、全周に多数の通電小窓を有する整形籠内に収納した
包装あるいは未包装の食品材料を、内側に一対の電極を
対設し、全周を断熱した絶縁性の断熱容器内に導電液と
ともに収容した後、前記食品材料に対し導電液を介し通
電作用を施して熟熱殺菌処理せしめたものである。
【0009】
【作用】図1ないし図3に示された第1発明の製造方法
においては、予め用意された包装状態あるいは未包装状
態の食品材料を、上面側が開放され、内側に一対の電極
を対設した絶縁性の断熱容器内に導電液とともに収容し
た後、上面開放側を絶縁断熱性の蓋体により被蓋すれ
ば、前記食品材料および導電液は全周が完全に断熱され
た状態のもとに収容される。
【0010】そこで、上記の状態のもとで一対の電極間
に亘り導電液を通電媒体として食品材料に対し通電を施
せば、電流は導電液を通して食品材料中を通過し、通電
により発生したジュール熱で食品材料は速やかに熟熱殺
菌されると同時に導電液も昇温される。
【0011】ところで、前記食品材料および導電液は、
周囲が断熱された絶縁性の断熱容器内に収容された状態
のもとで通電作用が施されるため、たとえ通電作用時に
断熱容器の内底側に食品材料が位置されていても、通電
によって昇温されて導電液および食品材料の熱が断熱容
器の底部側に吸熱されて温度上昇が不均一となることが
防止されるので、食品材料への通電作用も均等に営ま
れ、食品材料は均一状態のもとに昇温され、全体が均一
に熟熱殺菌された食品を速やかに得ることができる許り
か、通電を断った以後においても断熱容器の保熱作用に
よって所定時間そのままの温度を保熱維持することがで
きる。
【0012】図4ないし図8に示された第2発明の製造
方法においては、予め容易された包装状態あるいは未包
装状態の食品材料を、両端を除いた以外の周囲を断熱性
覆体で覆った後、前記食品材料を上面側が開放され、内
側に一対の電極を対設した絶縁性の断熱容器内に導電液
とともに収容し、次いで、上面開放側を絶縁断熱性の蓋
体により被蓋すれば、前記断熱性覆体で覆われた食品材
料および導電液は両端を除いた周囲が完全に断熱された
状態のもとに収容される。なお、断熱性覆体で包まれた
食品材料を断熱容器内に収容する時には、一対の電極と
断熱性覆体の両端開口部とが対向するように収容したほ
うがよい。
【0013】そこで、上記の状態のもとで一対の電極間
に亘り導電液を通電媒体として食品材料に対し通電を施
せば、電流は断熱性覆体の両端部より導電液を介し食品
材料中を均一に流れ、通電によって発生したジュール熱
で食品材料全体を均一に熟熱殺菌せしめると同時に導電
液も昇温される。
【0014】ところで、前記食品材料は両端を除いた周
囲を断熱性覆体により覆われたうえ、さらに全周を断熱
した断熱容器内に収容された状態のもとで通電作用が施
されているため、通電によって昇温された食品材料の熱
は断熱性覆体の断熱作用および断熱容器の断熱作用によ
り断熱容器側に吸熱されて温度上昇が不均一となること
が確実に防止される結果、加熱昇温状態も平均化され、
放熱による加熱ムラを発生させず全体が均一に熟熱殺菌
された食品を速やかに得ることができる許りか、断熱性
覆体の両端は一対の電極と近接されているので、収容さ
れた導電液は対流や温度差を発生させず均一の温度に昇
温され、通電を均等に行わせることができるは勿論のこ
と、通電を断った以後においても二重の断熱保熱作用に
よって所定時間そのままの温度を保熱維持することがで
きる。
【0015】図10および図11に示された第3発明の
製造方法においては、予め好みの形状あるいは大きさに
整形された包装状態あるいは未包装状態の食品材料を、
絶縁性材料により形成され、全周に多数の通電小窓を設
けた整形籠内に収納する。
【0016】次いで、食品が収納された整形籠を、上面
側が開放され、しかも内側に一対の電極を対設し、全周
を断熱した絶縁性の断熱容器内に導電液とともに収容し
た後、上面開放側を絶縁断熱性の蓋体により被蓋すれ
ば、食品材料を収納した整形籠および導電液は全周が完
全に断熱された状態のもとに収容される。
【0017】そこで、上記の状態のもとで一対の電極間
に亘り導電液を通電媒体として食品材料に対し通電を施
せば、電流は導電液および多数の通電小窓を通過して食
品材料中を均一に流通し、通電により発生したジュール
熱で整形された状態をもって速やかに熟熱殺菌された食
品を得ることができる許りか、導電液および整形された
食品材料は全周が完全に断熱された絶縁性の断熱容器内
に収容された状態のもとで通電作用が施されるため、導
電液および食品材料の熱が断熱容器の断熱作用により断
熱容器側に吸熱されないので温度上昇が均一となり、食
品材料へ電流を均等に流通させることができるは勿論の
こと、通電を断った以後においても断熱容器の保熱作用
により所定時間そのままの温度を保熱維持することがで
きる。
【0018】
【実施例】実施例について図面を参照して説明する。図
1および図2に示されたものは、第1発明の通電加工食
品の製造方法を実施させるための装置であって、図1は
要部を破断した正面図、図2は縦断側面図であって、1
は、適度の塩分処理が施された生の食品材料A、例えば
ハム、ソーセージ、擂潰肉、水産動物、擂身材料および
穀類、その他の混合材料を、通水性材料あるいは透湿性
を有する膜体材料、例えば織布、繊維ネット等あるいは
ファイブラスケーシング、多孔フィルム等で作られた両
端開放状の包装体2により包装して塑成した筒状の包装
品であって、該包装品1の両端開放部は生の食品材料A
を充填した後、適宜の締縛具3,3により締縛してあ
る。包装体2の材料がいずれであっても、包装品1は、
導電液中で全体が通電性を有するものであればよい。な
お、食品材料Aは用途によっては前述した材料で包装す
ることなく未包装状態としてもよい。4は、包装品1あ
るいは未包装状態の食品材料Aを適度の食塩水からなる
導電液Bとともに収容して、生の食品材料Aに対し導電
液Bを通電媒体として施された通電作用により発生した
ジュール熱で均一に熟熱殺菌処理するとともに、断熱保
熱作用により食品材料Aおよび導電液Bの低温化を極力
防止できるは勿論のこと、所定時間そのままの温度を保
熱維持させることができる上面を開放した絶縁性の断熱
容器であって、前記断熱容器4は全体を絶縁性で耐熱、
断熱性のある材料、例えば耐熱発泡スチロール、あるい
はウレタン等により塑成されている。また、必要に応じ
て、上記材料の表面をポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリスチレン等によって覆った材料であってもよいが、
要は断熱と保熱が有効的に達成できる材料であればよも
のである。5,6は、断熱容器4内に収容した包装品1
の締縛部側に面する左右側壁7,8の内面に対向するよ
うに配設した一対の電極であって、前記一対の電極5,
6はその端部を断熱容器4外に延出せしめてある。9
は、断熱容器1の上面開放側に取外し自在に被蓋した蓋
体であって、前記蓋体9は断熱容器4と同様の材質で塑
成されており、該蓋体9により断熱容器4の上面開放側
を被蓋した際には断熱容器4内に収容された包装品1を
軽く押さえるようにしてある。10,10は、蓋体9を
断熱容器4に止めておくための一対からなる止め具であ
る。図3に示された実施例のものは、食品材料Aをウイ
ンナーソーセージ等として断熱容器4内に導電液Bとと
もに収容して、該ウインナーソーセージ等の食品材料A
を通電作用により熟熱殺菌処理した場合の縦断側面図で
ある。したがって、上述の如き構成としたことで、断熱
容器4全体は、全周が断熱した絶縁性に塑成される。
【0019】図4ないし図6に示されたものは、第2発
明の通電加工食品の製造方法を実施させるための装置で
あって、図4は要部を破断した正面図、図5は縦断側面
図、図6は断熱性覆体の斜視図であって、該実施例の装
置においては、予め塑成された包装品1あるいは未包装
の食品材料Aを、両端を除いた周囲を断熱性覆体11で
覆い、得られたこれら被覆品Cを導電液Bとともに断熱
容器4内に収容した後、一対の電極5,6間に亘り施さ
れた通電作用で包装品1内の食品材料Aあるいは未包装
の食品材料Aを均一に熟熱殺菌処理するとともに、二重
の断熱保熱作用により食品材料Aの放熱を防止せしめる
は勿論のこと、導電液Bの放熱を防止し、もって所定時
間そのままの温度をより一層保熱維持できるようにした
ものである。上述した断熱覆体11は、図6に示された
ように上下に分割できるよう塑成された上下一対からな
る絶縁性および断熱性のある材料により横長角筒状に形
成された上部覆体12と下部覆体13とからなり、しか
も断熱性覆体11の両端には開口部14,14を設けて
断熱性覆体11で覆われた包装品1あるいは未包装の食
品材料Aを断熱容器4内に収容した際には、一対の電極
5,6と開口部14,14とが近接状態のもとに対向す
るように収容せしめて通電効果を促進せしめた以外の構
成は、第1発明の実施例と同一である。
【0020】図7に示されたものは、断熱性覆体11の
他例を示す斜視図であって、該実施例の断熱性覆体1
1′にあっては、上部覆体12′と下部覆体13′とを
半円長方形に形成し、組立てた際には両端側が開口1
4′,14′された円筒状となるように構成したもので
ある。
【0021】図8に示されたものは、断熱性覆体11の
さらに他の実施例の全体斜視図であって、該実施例の断
熱性覆体11″は、一対の電極5,6と対向する両端開
口部14″,14″を除いた包装品1の周囲を絶縁性の
ある断熱性材料、例えばポリエチレンの表面に多数の空
気室を膨出成形したエアーシェルマット(商品名)等に
より構成したものである。
【0022】図9および図10に示されたものは、第3
発明の通電加工食品の製造方法を実施させるための装置
であって、図9は要部を破断した正面図、図10は一部
を破断した整形籠の斜視図であって、該実施例の装置に
あいては、予め好みの形状あるいは大きさに整形された
包装あるいは未包装の食品材料Aをその形状を崩さず通
電作用で均一に熟熱殺菌処理するために、絶縁性の断熱
容器4内には整形された包装あるいは未包装の食品材料
Aを収納した整形籠15が導電液Bとともに収容されて
いる。そして、前記整形籠15は絶縁性材料により全周
に多数の通電小窓16・・・・を配設するとともに、前
記整形籠15は止め具17を解くことで上下に分割され
るように構成された以外の構成は、第1発明の実施例と
同一である。なお、整形籠15内に収納される食品材料
Aは、通水性材料あるいは透湿材料、例えば織布、繊維
性ネット等、またはフライプラスケーシング、多孔フィ
ルム等からなる両端開放状の包装体2により包装したも
の、あるいは未包装のままであってもよい。また、整形
籠15は、その形状も任意であることは勿論のこと、そ
の大きさも限られることはなく、食品材料Aを単数ある
いは複数同時に収納整形することができる。したがっ
て、第3発明の製造方法によれば、例えば角形ボンレス
ハム、プレスハム、ベーコン等所定の形状の製品を均一
に製造することができる。
【0023】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような方法を有
するので、以下に記載されたような効果を奏する。請求
項1記載の通電加工食品の製造方法においては、包装あ
るいは未包装の食品材料を、全周が断熱された絶縁性の
断熱容器内に導電液とともに収容した後、通電作用によ
り熟熱殺菌処理したので、断熱容器の断熱作用で底部側
に位置した導電液および食品材料が容器の吸熱作用で温
度上昇が不均一となり、食品材料への通電が不均一とな
るのを未然に防止し、常に均一な昇温と均等な通電を行
わせ、良好な熟熱殺菌処理ができる許りか、導電液量も
少量で済むとともに、加工直後の温度は断熱容器の保熱
作用で放熱されにくくなり、所定時間そのままの温度を
保熱維持させることができる。
【0024】請求項2記載の通電加工食品の製造方法に
おいては、両端を除いた周囲を断熱性覆体で覆った包装
あるいは未包装の食品材料を、全周を断熱性の断熱容器
内に導電液とともに収容した後、通電作用により熟熱殺
菌処理したので、昇温された導電液および食品材料は二
重の断熱作用と保熱作用とにより放熱されることをより
一層防止し、導電液および食品材料の昇温および通電を
均一ならしめると同時に通電も両端部より均等に営ま
せ、良好な熟熱殺菌処理を行うことができる許りか、保
熱効果をより向上させることができる。
【0025】請求項3記載の通電加工食品の製造方法に
おいては、全周に多数の通電小窓を有する整形籠内に収
納した包装あるいは未包装の食品材料を、全周を断熱し
た絶縁性の断熱容器内に導電液とともに収容した後、通
電作用により熟熱殺菌処理したから、予め好みの所定大
きさ、あるいは形状に整形されたものであっても、その
形状を崩すことなく熟熱殺菌できる許りか、通電小窓を
通して均等に行わせ、食品材料を均一な昇温状態をもっ
て加熱処理することができるとともに、通電を断った以
後にあっても断熱容器の保熱作用により所定時間、その
温度を維持させることができる。
【0026】なお、第1発明ないし第3発明の製造方法
にあっては、何れも断熱容器を多数使用すれば、連続大
量生産も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明の方法を実施させるための装置の要部
を破断した正面図である。
【図2】図1の縦断側面図である。
【図3】食品材料をウインナーソーセージとした場合に
おける縦断面図である。
【図4】第2発明の方法を実施させるための装置の要部
を破断した正面図である。
【図5】図4の縦断側面図である。
【図6】断熱性覆体の斜視図である。
【図7】断熱性覆体の他例を示す斜視図である。
【図8】断熱性覆体のさらに他例を示す斜視図である。
【図9】第3発明の方法を実施させるための装置の要部
を破断した正面図である。
【図10】一部を破断した整形籠の斜視図である。
【符号の説明】
1 包装品 2 包装体 4 断熱容器 5,6 一対の電極 9 蓋体 11,11′,11″ 断熱性覆体 14,14′,14″ 開口部 15 整形籠 16 通電小窓 A 食品材料 B 導電液
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年4月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 通電加工食品の製造方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、絶縁性の断熱容器内に
導電液とともに収容した包装あるいは未包装の食品材料
を、導電液を介して施される通電作用で所定温度に熟熱
殺菌せしめた際に、導電液および食品材料の昇温の均一
化および通電の均等化を図るとともに、熟熱温度昇温後
の通電を断っても必要時間保熱作用により温度維持がで
きる通電加工食品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、塩分を均等に混入した生の水産動
物の擂身材料あるいは練物材料またはこれらを混合した
混合材料を通電包装体内に充填収納せしめるとともに、
前記通電包装体は絶縁性容器内において、稀塩液中に冠
水状態のもとに収納せしめて通電作用により材料を熟熱
殺菌処理せしめた通電加工食品の製造方法は、本出願前
例えば特公昭63−63175号公報に記載されていて
公知である。
【0003】また、透湿性包装膜体により生の食品材料
を包装して得られた包装品を、絶縁性容器内において導
電液中に冠水状態のもとに収容した後、該包装品に対し
導電液を介し通電作用を施して食品材料を熟熱殺菌処理
せしめた包装食品製造方法も、本出願前例えば特開昭6
3−269971号公報に記載されていて公知である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従前のこの
種食品の製造方法においては、包装あるいは未包装の食
品材料を、内側に一対の電極が対設され、しかも導電液
を収納した単なる絶縁性容器内に冠水状態のもとに収容
した後、一対の電極間に亘り施される通電作用により熟
熱殺菌処理していたので、絶縁性容器の内側特に内底側
に位置した導電液および食品材料は通電による昇温時に
絶縁性容器に吸熱されて温度上昇が不均一となり、食品
材料への通電作用を均等に営ませることができない許り
か、熟熱殺菌処理以後にあっては食品材料を一定時間の
間、一定温度条件のもとで保熱させることができず、早
く冷却されるという問題点があった。
【0005】本発明は、容器内に収納された包装あるい
は未包装の食品材料に対し導電液を介し施される通電作
用により食品材料を熟熱殺菌処理した場合にあっても、
前記容器の底部側に位置した導電液および食品材料が吸
熱作用で温度上昇が不均一となり食品材料への通電作用
が不均一になることを未然に防止して、均等な通電を行
わせ、平均した昇温で食品材料を熟熱殺菌せしめるとと
もに、通電停止以後においてもその温度をそのまま一定
時間保熱維持できるは勿論のこと、予め好みの形状に整
形された食品材料であっても均一な昇温状態のもとに熟
熱殺菌処理できる許りか、通電を断った以後にあっても
容器自体の保熱作用で所定時間、その温度を維持できる
通電加工食品の製造方法を提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明おにける通電加工食品の製造方法において
は、第1の発明を、包装あるいは未包装の食品材料を、
内側に一対の電極を対設し、全周を断熱した絶縁性の断
熱容器内に導電液とともに収容した後、前記食品材料に
対し導電液を介し通電作用を施して熟熱殺菌処理せしめ
たものである。
【0007】そして、第2の発明を、両端を除いた周囲
を断熱性覆体で覆った包装あるいは未包装の食品材料
を、内側に一対の電極を対設した絶縁性の容器あるいは
全周を断熱した絶縁性の断熱容器内に導電液とともに収
容した後、前記食品材料に対し導電液を介し通電作用を
施して、熟熱殺菌処理せしめたものである。
【0008】また、第3の発明を、絶縁性材料からな
り、全周に多数の通電小窓を有する整形籠内に収納した
包装あるいは未包装の食品材料を、内側に一対の電極を
対設し、全周を断熱した絶縁性の断熱容器内に導電液と
ともに収容した後、前記食品材料に対し導電液を介し通
電作用を施して熟熱殺菌処理せしめたものである。
【0009】
【作用】図1ないし図3に示された第1発明の製造方法
においては、予め用意された包装状態あるいは未包装状
態の食品材料を、上面側が開放され、内側に一対の電極
を対設した絶縁性の断熱容器内に導電液とともに収容し
た後、上面開放側を絶縁断熱性の蓋体により被蓋すれ
ば、前記食品材料および導電液は全周が完全に断熱され
た状態のもとに収容される。
【0010】そこで、上記の状態のもとで一対の電極間
に亘り導電液を通電媒体として食品材料に対し通電を施
せば、電流は導電液を通して食品材料中を通過し、通電
により発生したジュール熱で食品材料は速やかに熟熱殺
菌されると同時に導電液も昇温される。
【0011】ところで、前記食品材料および導電液は、
周囲が断熱された絶縁性の断熱容器内に収容された状態
のもとで通電作用が施されるため、たとえ通電作用時に
断熱容器の内底側に食品材料が位置されていても、通電
によって昇温されて導電液および食品材料の熱が断熱容
器の底部側に吸熱されて温度上昇が不均一となることが
防止されるので、食品材料への通電作用も均等に営ま
れ、食品材料は均一状態のもとに昇温され、全体が均一
に熟熱殺菌された食品を速やかに得ることができる許り
か、通電を断った以後においても断熱容器の保熱作用に
よって所定時間そのままの温度を保熱維持することがで
きる。
【0012】図4ないし図8に示された第2発明の製造
方法においては、予め用意された包装状態あるいは未包
装状態の食品材料を、両端を除いた以外の周囲を断熱性
覆体で覆った後、前記食品材料を上面側が開放され、内
側に一対の電極を対設した絶縁性の容器あるいは絶縁性
の断熱容器内に導電液とともに収容し、次いで、上面開
放側を絶縁性の容器あるいは絶縁断熱性の蓋体により被
蓋すれば、前記断熱性覆体で覆われた食品材料および導
電液は両端を除いた周囲が完全に断熱された状態のもと
に収容される。なお、断熱性覆体で包まれた食品材料を
容器内に収容する時には、一対の電極と断熱性覆体の両
端開口部とが対向するように収容する
【0013】そこで、上記の状態のもとで一対の電極間
に亘り導電液を通電媒体として食品材料に対し通電を施
せば、電流は断熱性覆体の両端部より導電液を介し食品
材料中を均一に流れ、通電によって発生したジュール熱
で食品材料全体を均一に熟熱殺菌せしめると同時に導電
液も昇温される。
【0014】ところで、前記食品材料は両端を除いた周
囲を断熱性覆体により覆われたうえ、さらに全周を断熱
した断熱容器内に収容された状態のもとで通電作用を施
せば、通電によって昇温された食品材料の熱は断熱性覆
体の断熱作用および断熱容器の断熱作用により断熱容器
側に吸熱されて温度上昇が不均一となることが確実に防
止される結果、加熱昇温状態も平均化され、放熱による
加熱ムラを発生させず全体が均一に熟熱殺菌された食品
を速やかに得ることができる許りか、断熱性覆体の両端
は一対の電極と近接されているので、収容された導電液
は対流や温度差を発生させず均一の温度に昇温され、通
電を均等に行わせることができるは勿論のこと、通電を
断った以後においても二重の断熱保熱作用によって所定
時間そのままの温度を保熱維持することができる。
【0015】図および図10に示された第3発明の製
造方法においては、予め好みの形状あるいは大きさに整
形された包装状態あるいは未包装状態の食品材料を、絶
縁性材料により形成され、全周に多数の通電小窓を設け
た整形籠内に収納する。
【0016】次いで、食品が収納された整形籠を、上面
側が開放され、しかも内側に一対の電極を対設し、全周
を断熱した絶縁性の断熱容器内に導電液とともに収容し
た後、上面開放側を絶縁断熱性の蓋体により被蓋すれ
ば、食品材料を収納した整形籠および導電液は全周が完
全に断熱された状態のもとに収容される。
【0017】そこで、上記の状態のもとで一対の電極間
に亘り導電液を通電媒体として食品材料に対し通電を施
せば、電流は導電液および多数の通電小窓を通過して食
品材料中を均一に流通し、通電により発生したジュール
熱で整形された状態をもって速やかに熟熱殺菌された食
品を得ることができる許りか、導電液および整形された
食品材料は全周が完全に断熱された絶縁性の断熱容器内
に収容された状態のもとで通電作用が施されるため、導
電液および食品材料の熱が断熱容器の断熱作用により断
熱容器側に吸熱されないので温度上昇が均一となり、食
品材料へ電流を均等に流通させることができるは勿論の
こと、通電を断った以後においても断熱容器の保熱作用
により所定時間そのままの温度を保熱維持することがで
きる。
【0018】
【実施例】実施例について図面を参照して説明する。図
1および図2に示されたものは、第1発明の通電加工食
品の製造方法を実施させるための装置であって、図1は
要部を破断した正面図、図2は縦断側面図であって、1
は、適度の塩分処理が施された生の食品材料A、例えば
ハム、ソーセージ、擂潰肉、水産動物、擂身材料および
穀類、その他の混合材料を、通水性材料あるいは透湿性
を有する膜体材料、例えば織布、繊維ネット等あるいは
ファイブラスケーシング、多孔フィルム等で作られた両
端開放状の包装体2により包装して塑成した筒状の包装
品であって、該包装品1の両端開放部は生の食品材料A
を充填した後、適宜の締縛具3,3により締縛してあ
る。包装体2の材料がいずれであっても、包装品1は、
導電液中で全体が通電性を有するものであればよい。な
お、食品材料Aは用途によっては前述した材料で包装す
ることなく未包装状態としてもよい。4は、包装品1あ
るいは未包装状態の食品材料Aを適度の食塩水からなる
導電液Bとともに収容して、生の食品材料Aに対し導電
液Bを通電媒体として施された通電作用により発生した
ジュール熱で均一に熟熱殺菌処理するとともに、断熱保
熱作用により食品材料Aおよび導電液Bの温化を極力
防止できるは勿論のこと、所定時間そのままの温度を保
熱維持させることができる上面を開放した絶縁性の断熱
容器であって、前記断熱容器4は全体を絶縁性で耐熱、
断熱性のある材料、例えば耐熱発泡スチロール、あるい
はウレタン等により塑成されている。また、必要に応じ
て、上記材料の表面をポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリスチレン等によって覆った材料であってもよいが、
要は断熱と保熱が有効的に達成できる材料であればよも
のである。5,6は、断熱容器4内に収容した包装品1
の締縛部側に面する左右側壁7,8の内面に対向するよ
うに配設した一対の電極であって、前記一対の電極5,
6はその端部を断熱容器4外に延出せしめてある。9
は、断熱容器1の上面開放側に取外し自在に被蓋した蓋
体であって、前記蓋体9は断熱容器4と同様の材質で塑
成されており、該蓋体9により断熱容器4の上面開放側
を被蓋した際には断熱容器4内に収容された包装品1を
軽く押さえるようにしてある。10,10は、蓋体9を
断熱容器4に止めておくための一対からなる止め具であ
る。図3に示された実施例のものは、食品材料Aをウイ
ンナーソーセージ等として断熱容器4内に導電液Bとと
もに収容して、該ウインナーソーセージ等の食品材料A
を通電作用により熟熱殺菌処理した場合の縦断側面図で
ある。したがって、上述の如き構成としたことで、断熱
容器4全体は、全周が断熱した絶縁性に塑成される。
【0019】図4ないし図6に示されたものは、第2発
明の通電加工食品の製造方法を実施させるための装置で
あって、図4は要部を破断した正面図、図5は縦断側面
図、図6は断熱性覆体の斜視図であって、該実施例の装
置においては、予め塑成された包装品1あるいは未包装
の食品材料Aを、両端を除いた周囲を断熱性覆体11で
覆い、得られたこれら被覆品Cを導電液Bとともに絶縁
性の容器4内に収容した後、一対の電極5,6間に亘
り施された通電作用で包装品1内の食品材料Aあるいは
未包装の食品材料Aを断熱状態のもとで均一に熟熱殺菌
処理するとともに、絶縁性の容器4Aをその全周を絶縁
性の断熱材により形成すれば、断熱性蓋体11との二重
の断熱保熱作用により食品材料Aの放熱を防止せしめる
は勿論のこと、導電液Bの放熱を防止し、もって所定時
間そのままの温度をより一層保熱維持できるようにした
ものである。上述した断熱覆体11は、図6に示された
ように上下に分割できるよう塑成された上下一対からな
る絶縁性および断熱性のある材料により横長角筒状に形
成された上部覆体12と下部覆体13とからなり、しか
も断熱性覆体11の両端には開口部14,14を設けて
断熱性覆体11で覆われた包装品1あるいは未包装の食
品材料Aを絶縁性の容器4内に収容した際には、一対
の電極5,6と開口部14,14とが近接状態のもとに
対向するように収容せしめて通電効果を促進せしめた以
外の構成は、第1発明の実施例と同一である。
【0020】図7に示されたものは、断熱性覆体11の
他例を示す斜視図であって、該実施例の断熱性覆体1
1′にあっては、上部覆体12′と下部覆体13′とを
半円長方形に形成し、組立てた際には両端側が開口1
4′,14′された円筒状となるように構成したもので
ある。
【0021】図8に示されたものは、断熱性覆体11の
さらに他の実施例の全体斜視図であって、該実施例の断
熱性覆体11″は、一対の電極5,6と対向する両端開
口部14″,14″を除いた包装品1の周囲を絶縁性の
ある断熱性材料、例えばポリエチレンの表面に多数の空
気室を膨出成形したエアーシェルマット(商品名)等に
より構成したものである。
【0022】図9および図10に示されたものは、第3
発明の通電加工食品の製造方法を実施させるための装置
であって、図9は要部を破断した正面図、図10は一部
を破断した整形籠の斜視図であって、該実施例の装置に
ては、予め好みの形状あるいは大きさに整形された
包装あるいは未包装の食品材料Aをその形状を崩さず通
電作用で均一に熟熱殺菌処理するために、絶縁性の断熱
容器4内には整形された包装あるいは未包装の食品材料
Aを収納した整形籠15が導電液Bとともに収容されて
いる。そして、前記整形籠15は絶縁性材料により全周
に多数の通電小窓16・・・・を配設するとともに、前
記整形籠15は止め具17を解くことで上下に分割され
るように構成された以外の構成は、第1発明の実施例と
同一である。なお、整形籠15内に収納される食品材料
Aは、通水性材料あるいは透湿材料、例えば織布、繊維
性ネット等、またはフライプラスケーシング、多孔フィ
ルム等からなる両端開放状の包装体2により包装したも
の、あるいは未包装のままであってもよい。また、整形
籠15は、その形状も任意であることは勿論のこと、そ
の大きさも限られることはない許りか、成形籠15を複
数準備すれば、食品材料Aを複数同時に整形することが
できる。したがって、第3発明の製造方法によれば、例
えば角形ボンレスハム、プレスハム、ベーコン、蒲鉾
所定の形状の製品を均一に大量製造することができる。
【0023】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような方法を有
するので、以下に記載されたような効果を奏する。請求
項1記載の通電加工食品の製造方法においては、包装あ
るいは未包装の食品材料を、全周が断熱された絶縁性の
断熱容器内に導電液とともに収容した後、通電作用によ
り熟熱殺菌処理したので、断熱容器の断熱作用で底部側
に位置した導電液および食品材料が容器の吸熱作用で温
度上昇が不均一となり、食品材料への通電が不均一とな
るのを未然に防止し、常に均一な昇温と均等な通電を行
わせ、良好な熟熱殺菌処理ができる許りか、導電液量も
少量で済むとともに、加工直後の温度は断熱容器の保熱
作用で放熱されにくくなり、所定時間そのままの温度を
保熱維持させることができる。
【0024】請求項2記載の通電加工食品の製造方法に
おいては、両端を除いた周囲を断熱性覆体で覆った包装
あるいは未包装の食品材料を、絶縁性の容器または全周
を断熱した絶縁性の断熱容器内に導電液とともに収容し
た後、通電作用により熟熱殺菌処理したので、昇温され
た導電液および食品材料は断熱作用と保熱作用とにより
放熱されることを防止し、導電液および食品材料の昇温
および通電を均一ならしめると同時に通電も両端部より
均等に営ませ、良好な熟熱殺菌処理を行うことができる
許りか、絶縁性容器を、その全周を断熱材により形成し
た絶縁性の断熱容器とすれば、絶縁性覆体との二重の断
熱作用と保熱作用とにより導電液および食品材料の放熱
をより一層防止するとともに、保熱効果をより向上させ
ることができる。
【0025】請求項3記載の通電加工食品の製造方法に
おいては、全周に多数の通電小窓を有する整形籠内に収
納した包装あるいは未包装の食品材料を、全周を断熱し
た絶縁性の断熱容器内に導電液とともに収容した後、通
電作用により熟熱殺菌処理したから、予め好みの所定大
きさ、あるいは形状に整形されたものであっても、その
形状を崩すことなく熟熱殺菌できる許りか、通電小窓を
通して均等に行わせ、食品材料を均一な昇温状態をもっ
て加熱処理することができるとともに、通電を断った以
後にあっても断熱容器の保熱作用により所定時間、その
温度を維持させることができる。
【0026】なお、第1発明ないし第3発明の製造方法
にあっては、何れも容器を多数使用すれば、連続大量生
産も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明の方法を実施させるための装置の要部
を破断した正面図である。
【図2】図1の縦断側面図である。
【図3】食品材料をウインナーソーセージとした場合に
おける縦断面図である。
【図4】第2発明の方法を実施させるための装置の要部
を破断した正面図である。
【図5】図4の縦断側面図である。
【図6】断熱性覆体の斜視図である。
【図7】断熱性覆体の他例を示す斜視図である。
【図8】断熱性覆体のさらに他例を示す斜視図である。
【図9】第3発明の方法を実施させるための装置の要部
を破断した正面図である。
【図10】一部を破断した整形籠の斜視図である。
【符号の説明】 1 包装品 2 包装体 4,4 容器 5,6 一対の電極 9 蓋体 11,11′,11″ 断熱性覆体 14,14′,14″ 開口部 15 整形籠 16 通電小窓 A 食品材料 B 導電液
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 包装あるいは未包装の食品材料を、内側
    に一対の電極を対設し、全周を断熱した絶縁性の断熱容
    器内に導電液とともに収容した後、前記食品材料に対し
    導電液を介し通電作用を施して熟熱殺菌処理せしめたこ
    とを特徴とする通電加工食品の製造方法。
  2. 【請求項2】 両端を除いた周囲を断熱性覆体で覆った
    包装あるいは未包装の食品材料を、内側に一対の電極を
    対設し、全周を断熱した絶縁性の断熱容器内に導電液と
    ともに収容した後、前記食品材料に対し導電液を介し通
    電作用を施して、熟熱殺菌処理せしめたことを特徴とす
    る通電加工食品の製造方法。
  3. 【請求項3】 絶縁性材料からなり、全周に多数の通電
    小窓を有する整形籠内に収納した包装あるいは未包装の
    食品材料を、内側に一対の電極を対設し、全周を断熱し
    た絶縁性の断熱容器内に導電液とともに収容した後、前
    記食品材料に対し導電液を介し通電作用を施して熟熱殺
    菌処理せしめたことを特徴とする通電加工食品の製造方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1989005698A1 (en) * 1987-12-14 1989-06-29 Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha Method of working double tube

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WO1989005698A1 (en) * 1987-12-14 1989-06-29 Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha Method of working double tube

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