JP2000210032A - 加工食品並びに食品調理方法 - Google Patents

加工食品並びに食品調理方法

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JP2000210032A
JP2000210032A JP11017315A JP1731599A JP2000210032A JP 2000210032 A JP2000210032 A JP 2000210032A JP 11017315 A JP11017315 A JP 11017315A JP 1731599 A JP1731599 A JP 1731599A JP 2000210032 A JP2000210032 A JP 2000210032A
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food
container
foods
pressure treatment
cooking
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Akira Yamazaki
彬 山崎
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Echigo Seika Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 常温での保存・流通が可能となる上、液状食
品類であっても軟質容体を用いて体裁良く陳列できて、
保存や流通、加熱調理の際の取り扱いも容易となり、し
かも、電子レンジ等で調理加熱すれば、加熱調理直後の
出来立てで非常に美味しい調理食品が出来上がることと
なる画期的な加工食品並びに食品調理方法を提供するこ
と。 【解決手段】 容体1内に卵類、乳類、豆乳、ゼラチン
などのタンパク質を含む食品類2を封入し、この食品封
入容体Aに少なくとも4000気圧以上の高圧処理を施
して容体1内の封入食品類2を殺菌,変性させた後に販
売若しくは提供するように構成した加工食品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加工食品並びに食
品調理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般に
食品は加熱調理後が最も美味しく、加熱調理後の食品は
保存することにより食味(物性)が低下し、電子レンジ
等で再加熱しても加熱調理時の食味(物性)までは再現
(復元)しなかった。
【0003】そこで、非加熱(生のまま)の食品素材を
電子レンジ等で加熱することで出来立ての食品が調理さ
れるような商品であれば、手軽に調理できて美味しい食
品が出来上がることになるのであるが、非加熱の食品素
材は、加熱調理後の加工食品もそうであったように、雑
菌などの微生物の影響によって腐食し易いため、これら
を長期間保存したり流通したりするためには、冷蔵若し
くは冷凍することが必要不可欠であり、それだけ取り扱
いが容易でなく、また保存・流通コスト高ともなってし
まうという問題があった。
【0004】また、特に生卵などの液状の非加熱食品素
材を商品化しようとした場合には、上記のような問題に
加えて、食品素材が不定形であるために陳列時の見た目
が悪いという欠点がある上、食品収納用容体としてはコ
スト安な軟質性の容体を使用したいのであるが、柔軟な
密閉シートや軟質容器に収納したのでは素材の形状が安
定しないために、電子レンジ等での加熱調理により熱凝
固させるといびつで体裁の悪い食品が出来上がってしま
い、形の良いものが出来上がるようにするためには、硬
質・高額な容器を必要としてしまうなどの問題もある。
【0005】本発明は、このような現状に鑑みて開発さ
れたもので、容体内に封入した食品に容体毎4000気
圧以上の高圧処理を施すことで、容体内が殺菌されると
共に食品類が変性し、更に、液状の食品類にあってはこ
の高圧処理により粘度が上昇して形態が安定することを
見い出し、これにより生の食品類であっても長期間の保
存や流通が可能となり、液状食品類であっても軟質容体
を用いて体裁良く陳列できる上に、加熱調理の際の取り
扱いも容易となり、しかも、再加熱とは異なり、電子レ
ンジ等で加熱処理(調理)すれば、加熱調理直後の出来
立てで非常に美味しい調理食品が出来上がることとなる
画期的な加工食品並びに食品調理方法を提供するもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
【0007】容体1内に卵類、乳類、豆乳、ゼラチンな
どのタンパク質を含む食品類2を封入し、この食品封入
容体Aに少なくとも4000気圧以上の高圧処理を施し
て容体1内の封入食品類2を殺菌,変性させた後にこの
食品封入容体Aを電子レンジ3等で加熱処理することに
より食することができるようにして販売若しくは提供す
るように構成したことを特徴とする加工食品に係るもの
である。
【0008】また、容体1内に卵類、乳類、豆乳、ゼラ
チンなどの液状のタンパク質を多く含む食品類2を封入
し、この食品封入容体Aに少なくとも4000気圧以上
の高圧処理を施して容体1内の封入食品類2を殺菌,変
性させた後にこの食品封入容体Aを電子レンジ3等で加
熱処理することにより食することができるようにして販
売若しくは提供するように構成したことを特徴とする加
工食品に係るものである。
【0009】また、容体1内に卵類、乳類、豆乳、ゼラ
チンなどのタンパク質を含む食品類2を封入し、この食
品封入容体Aに少なくとも4000気圧以上の高圧処理
を施して容体1内の封入食品類2を殺菌,変性させ、次
いでこの食品封入容体Aを電子レンジ3等で加熱処理す
ることを特徴とする食品調理方法に係るものである。
【0010】また、容体1内に卵類、乳類、豆乳、ゼラ
チンなどの液状のタンパク質を多く含む食品類2を封入
し、この食品封入容体Aに少なくとも4000気圧以上
の高圧処理を施して容体1内の封入食品類2を殺菌,変
性させ、次いでこの食品封入容体Aを電子レンジ3等で
加熱処理することを特徴とする食品調理方法に係るもの
である。
【0011】また、前記高圧処理の後、容体1に水蒸気
放出部4を形成してこの食品封入容体A毎電子レンジ3
等で加熱処理することを特徴とする請求項3,4のいず
れか1項に記載の食品調理方法に係るものである。
【0012】
【発明の実施の形態】好適と考える本発明の実施の形態
(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてそ
の作用効果を示して簡単に説明する。
【0013】容体1に卵類やゼラチン、乳類、豆乳など
の(液状の)タンパク質を多く含む食品類2を封入し、
一次加工としてこの食品封入容体Aに4000気圧以上
の高圧処理を施す。
【0014】この高圧処理によって容体1内の雑菌が殺
傷されて容体1内が無菌化すると共に、この容体1内に
封入された前記食品類2が変性する。
【0015】従って、容体1内が無菌化するため、生の
食品類2であっても常温で長期間の保存・流通が可能と
なり、これにより冷凍・冷蔵の必要がないため商品の取
り扱いが簡便となる上、保存・流通に要するコストも削
減することになる。
【0016】また、特に前記食品類2が液状であった場
合には、前記高圧処理による食品類2の変性によって粘
度が上昇(場合によっては凝固)し、食品類2の形態が
安定することになる。
【0017】従って、液状の食品類2を商品化するため
には、不定形な食品類2の収納容体として硬質・高額な
容器が必要であると考えられていたが、本発明において
は、液状の食品類2も高圧処理により形態が安定するた
め、軟質の容体1に収納した状態で販売・提供しても、
保存や流通の際の取り扱いや家庭での取り扱いも容易に
行えることとなるので、コスト安に構成できることとな
る。
【0018】続いて、この高圧処理を施した食品封入容
体Aの例えば蓋を剥がしたり容体1に穴を開けたりして
水蒸気放出部4を形成したり、場合によっては容体1か
ら食品類2を取り出した上で電子レンジ3等の加熱調理
器で食品封入容体A若しくは容体1から取り出した食品
類2を加熱調理する。
【0019】従って、本発明では、既に加熱調理を施し
た食品を再加熱するものとは異なり、高圧処理を施した
食品類2を加熱調理するので、できたての前記食品類2
が出来上がることになる。
【0020】また、たとえ液状の食品類2を軟質な容体
1に封入した商品構成とした場合であっても、前記高圧
処理によって液状の食品類2の形態が安定するので、商
品陳列時の体裁が良好となり、更に調理後の形も整った
体裁の良い食品類2が出来上がることとなる。
【0021】また、前記高圧処理を施した食品封入容体
Aを商品として販売、提供すれば、家庭での調理作業は
電子レンジ3等の加熱調理器での加熱調理だけで良いた
め、極めて簡易に調理が行えるし、調理時間も著しく短
縮することになり、よって調理に要する手間もコストも
削減することになる。
【0022】また、本発明においては、実施例の項で説
明するように、食品類2に水を加えるなどしてタンパク
質濃度の低い食品類2を食材として使用した場合であっ
ても、前記高圧処理により低タンパク質の食品類2が前
述と同等の外観、形態となることがわかっている。その
結果、この低タンパク質の食品類2が多加水の状態とな
るので柔らかく、歯触り舌触りの良い食品類2となり、
更には、低タンパク食となるので、糖尿病や腎臓病など
所謂タンパク質の摂取を制限されている患者向けの食材
として有用となる。
【0023】また、従来は、フライパンなどの調理器具
に焼き付き防止のために油をひいて調理加工をしていた
食品(例えば卵焼き)などであっても、本発明において
は上述のように容体1内に封入された状態で電子レンジ
3等の加熱調理器により加熱調理することができるの
で、油をひかずに加熱調理が可能となり、低カロリーな
食品を提供できることとなる。
【0024】
【実施例】本発明の具体的な実施例について図面に基づ
いて説明する。
【0025】本実施例は、例えば、卵類、乳類、豆乳、
ゼラチンなどの(液状の)タンパク質を多く含む食品類
2の調理方法に係るもので、具体的には、容体1内に前
記食品類2を封入し、この食品封入容体Aに少なくとも
4000気圧以上(実際には6000気圧)の高圧処理
を施して容体1内の封入食品類2を殺菌,変性させ、次
いでこの食品封入容体Aを電子レンジ3等で加熱処理す
るものである。
【0026】更に、具体的な調理例として、卵焼き、茶
碗蒸、プリン、豆腐、ゼリーの各調理方法を以下に説明
する。
【0027】卵焼きの場合を説明する。
【0028】この実施例では、容体1として偏平シート
状の透明密閉容体1を採用し、薄焼き卵2Aを作る場合
を示している。
【0029】先ず、このシート状の容体1内に食品類2
として、卵・調味料・具材を入れて封止する(図1の
(a)の状態)。
【0030】次いで、このシート状の食品封入容体A
に、図1の(b)に示すように、例えば高圧発生装置5
などにより6000気圧の高圧処理を10分間施す。こ
の高圧処理により、容体1内の雑菌が殺傷されて容体1
内が無菌化すると共に、この容体1内に封入された前記
食品類2が変性し、凝固(半固化)し形態が安定する
(図1の(c)及び図2の状態)。尚、この高圧処理後
に容体1内の微生物検査を行った結果、生菌数は0であ
ることが実証された。即ち、この6000気圧,10分
間の高圧処理により容体1内を完全に無菌化することが
でき、これにより長期間の保存・流通が可能となった。
また、タンパク質を含む食品類2は高圧処理により半固
化若しくは固化することがわかっている。
【0031】この高圧処理した食品封入容体Aの容体1
に、図1の(c)に示すように破裂防止用の水蒸気放出
部4を形成し、図1の(d)に示すようにこの食品封入
容体A毎電子レンジ3等で20秒間加熱処理(加熱調
理)することにより、再加熱ではない出来立ての薄焼き
卵2Aが出来上がる。
【0032】尚、本実施例では、図2に示すように、シ
ート状の容体1の表面に切り込み線6を形成し、単にこ
の切り込み線6に沿って切り込みを入れることで、前記
水蒸気放出部4を形成し得るように構成している。この
構成は簡易に設計実現可能な構成であり、また切り込み
線6に切れ易いような加工を施せば、一層簡易に水蒸気
放出部4を形成可能となるなど秀れた構成となる。
【0033】従って、前記高圧処理後の食品封入容体A
を製品として販売・提供すれば、購入者が家庭の電子レ
ンジ3で加熱処理するだけで、出来立てで非常に美味し
い薄焼き卵2Aが出来上がることになる。
【0034】また、水を加え、卵の使用量を半分にした
状態で前記高圧処理を行ったところ、これでも半固化し
て形態が安定し、更にこれを加熱処理すると、多水分で
柔らかく、ボリューム感のある卵焼き(薄焼き卵)がで
きた。即ち、本実施例の調理方法によれば、卵の量を半
分にしても卵焼きを生成可能であり、これにより低タン
パク・低カロリーの卵焼きを生成可能となった。
【0035】尚、高圧処理を行わないものとの比較実験
を行ったところ、単に容器(容体)に卵・調味料・具材
を入れて封止したものは、生菌数が3000コ/gであ
り、3日後には1000000コ/gとなって腐敗し
た。また、これを電子レンジで20秒間加熱処理したと
ころ、卵焼きが出来上がったが、加熱直後に収縮し、体
積が減少してしまった。
【0036】この点、本実施例の調理方法によれば、前
述したように容体1内が無菌化されるため、常温での流
通・長期保存が可能となり、これにより冷凍・冷蔵の必
要がないため商品の取り扱いが簡便となる上、保存・流
通に要するコストも削減することになるし、加熱処理し
て出来上がった卵焼きは、収縮して体積が減少してしま
うようなこともなく、極めて秀れた食品調理方法とな
る。
【0037】茶碗蒸の場合を説明する。
【0038】この実施例では、茶碗蒸容器形の容体1を
採用している。
【0039】先ず、この容体1に食品類2として、卵・
ダシ・調味料・具材を入れ、この容体1の上部開口部を
透明のトップフィルム7で封止する。
【0040】次いで、この容器状の食品封入容体Aに、
例えば高圧発生装置5などにより6000気圧の高圧処
理を10分間施す。この高圧処理により、容体1内の雑
菌が殺傷されて容体1内が無菌化すると共に、この容体
1内に封入された前記食品類2が凝固(半固化)し、形
態が安定する(図3の状態)。
【0041】卵焼きの場合と同様に、この高圧処理した
食品封入容体Aの容体1に、破裂防止用の水蒸気放出部
4を形成してこの食品封入容体A毎電子レンジ3等で3
0秒間加熱処理(加熱調理)することにより、再加熱で
はない出来立ての茶碗蒸が出来上がる。
【0042】尚、本実施例では、図3に示すように、ト
ップフィルム7の端に点線8を形成し、単にこの点線8
までトップフィルム7を剥がすことで、前記水蒸気放出
部4を形成し得るように構成している。この構成は簡易
に設計実現可能な構成であり、量産性に秀れ、安価に構
成可能となる。
【0043】また、水を加え、卵の使用量を半分にした
状態で前記高圧処理を行ったところ、これでも半固化し
て形態が安定し、更にこれを加熱処理すると、一層柔ら
かい茶碗蒸ができた。即ち、本実施例の調理方法によれ
ば、低タンパク・低カロリーの茶碗蒸を生成できる。
【0044】プリンの場合(図示省略)を説明する。
【0045】先ず、例えば、図3で示したような容体1
に食品類2として、卵・牛乳・調味料・具材を入れ、こ
の容体1の上部開口部をトップフィルム7で封止する。
【0046】次いで、この容器状の食品封入容体Aに、
例えば高圧発生装置5などにより6000気圧の高圧処
理を10分間施す。この高圧処理により、容体1内の雑
菌が殺傷されて容体1内が無菌化すると共に、この容体
1内に封入された前記食品類2が凝固(半固化)し、形
態が安定する。
【0047】茶碗蒸しの場合と同様に、この高圧処理し
た食品封入容体Aの容体1に、破裂防止用の水蒸気放出
部4を形成してこの食品封入容体A毎電子レンジ3等で
20秒間加熱処理(加熱調理)することにより、プリン
が出来上がる。
【0048】また、水を加え、卵の使用量を半分にした
状態で前記高圧処理を行っても半固化して形態が安定
し、これを加熱処理すると、一層柔らかいプリンができ
た。即ち、本実施例の調理方法によれば、低タンパク・
低カロリーのプリンを生成できる。
【0049】豆腐の場合(図示省略)を説明する。
【0050】先ず、適宜な形状の容体1に食品類2とし
て、豆乳を入れて封止する。
【0051】次いで、この容器状の食品封入容体Aに、
例えば高圧発生装置5などにより6000気圧の高圧処
理を10分間施す。この高圧処理により、容体1内の雑
菌が殺傷されて容体1内が無菌化すると共に、この容体
1内に封入された前記豆乳が凝固(半固化)し、形態が
安定する。
【0052】この高圧処理した食品封入容体Aの容体1
に、破裂防止用の水蒸気放出部4を形成してこの食品封
入容体A毎電子レンジ3等で20秒間加熱処理(加熱調
理)することにより、豆腐が出来上がる。
【0053】尚、通常豆腐作りには、凝固剤としてにが
りが添加されるが、本実施例の調理方法によれば、にが
り無しでも豆腐を製造できた。即ち、本実施例の調理方
法によれば、低コストで豆腐を製造できる。
【0054】ゼリーの場合(図示省略)を説明する。
【0055】先ず、適宜な形状の容体1に食品類2とし
て、ゼラチン溶液を入れて封止する。
【0056】次いで、この容器状の食品封入容体Aに、
例えば高圧発生装置5などにより6000気圧の高圧処
理を10分間施す。この高圧処理により、容体1内の雑
菌が殺傷されて容体1内が無菌化すると共に、この容体
1内に封入された前記ゼラチン溶液の粘度が上昇し、形
態が安定する。
【0057】この高圧処理した食品封入容体Aの容体1
に、破裂防止用の水蒸気放出部4を形成してこの食品封
入容体A毎電子レンジ3等で20秒間加熱処理(加熱調
理)した後、放置すると、低温でなくても凝固し、ゼリ
ーが出来上がる。
【0058】尚、ゼラチン濃度は、従来の半分以下でも
凝固し、柔らかく、口当たりの良いゼリーが出来上が
る。
【0059】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したから、高
圧処理によって容体内が無菌化されるため、生の食品類
であっても常温で長期間の保存・流通が可能となり、こ
れにより冷凍・冷蔵の必要がないため商品の取り扱いが
簡便となる上、保存・流通に要するコストも削減するこ
とになり、また、たとえ請求項2記載の発明のように食
品類が液状であっても、前記高圧処理による食品類の変
性により粘度が上昇(場合によっては凝固)して食品類
の形態が安定することになるので、陳列時の体裁が良好
となり、更にコスト安な軟質の容体に収納した状態で提
供しても、保存や流通の際の取り扱いや電子レンジ等に
よる加熱調理の際の取り扱いも容易に行えることになる
から安価に構成可能となり、加熱処理後の出来上がり形
態も非常に体裁の良いものとなるなど極めて実用性に秀
れた画期的な加工食品となる。
【0060】しかも、高圧処理した後に食品封入容体を
電子レンジ等で加熱処理することにより食することがで
きるので、手間をかけずに簡単に調理可能となり、その
上既に加熱調理を施した食品を再加熱するものとは異な
り、高圧処理を施した食品類を加熱調理するので、出来
立ての非常に美味しい食品類が出来上がることになる秀
れた構成の加工食品となる。
【0061】また、請求項3,4記載の発明においては
上述のように、高圧処理して容体内の封入食品類を殺
菌,変性させた後に食品封入容体を電子レンジ等で加熱
処理する構成としたから、既に加熱調理を施した食品を
再加熱するものとは異なり、高圧処理を施した食品類を
加熱調理するので、出来立ての非常に美味しい食品類が
出来上がることになる秀れた構成の食品調理方法とな
る。
【0062】しかも、高圧処理によって容体内が無菌化
されるため、この高圧処理後の状態で商品化すれば、常
温で長期間の保存・流通が可能となり、冷凍・冷蔵の必
要がないため商品の取り扱いが簡便となる上、保存・流
通に要するコストも削減することになり、また、たとえ
請求項4記載の発明のように食品類が液状であっても、
前記高圧処理による食品類の変性により粘度が上昇(場
合によっては凝固)して食品類の形態が安定することに
なるので、陳列時の体裁が良好となり、更にコスト安な
軟質の容体に収納した状態で提供しても、保存や流通の
際の取り扱いや家庭での電子レンジ等による加熱調理の
際の取り扱いが容易に行えるし、加熱処理後の出来上が
り形態も非常に体裁の良いものとなる。
【0063】また、請求項5記載の発明においては上述
のように、容体に水蒸気放出部を形成してこの食品封入
容体毎電子レンジ等で加熱処理するから、容体が破裂し
たりすることなく安全に調理可能となる秀れた食品調理
方法となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の調理方法を説明するブロック図であ
る。
【図2】本実施例の高圧処理後のシート状の食品封入容
体を示す説明図である。
【図3】本実施例の高圧処理後の容器状の食品封入容体
を示す説明図である。
【符号の説明】
1 容体 2 食品類 3 電子レンジ 4 水蒸気放出部 A 食品封入容体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A23P 1/00 B65B 55/02 B 4B048 B65B 55/02 A23L 1/04 Fターム(参考) 4B020 LB02 LG05 LP03 LP09 LP27 LR04 4B021 LA24 LA33 LP06 LP07 LW04 LW05 MC01 MQ01 4B035 LC03 LC05 LE04 LE06 LE11 LG15 LG33 LG43 LG44 LP12 LP16 LP44 LP45 LP55 4B041 LC07 LD01 LE08 LK17 LK25 LK37 LK38 LP02 LP18 LP21 4B042 AC07 AC09 AD30 AD40 AE05 AH09 AK10 AK13 AK15 AP02 AP06 AW10 4B048 PE14 PS11 PS13 PS18

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容体内に卵類、乳類、豆乳、ゼラチンな
    どのタンパク質を含む食品類を封入し、この食品封入容
    体に少なくとも4000気圧以上の高圧処理を施して容
    体内の封入食品類を殺菌,変性させた後にこの食品封入
    容体を電子レンジ等で加熱処理することにより食するこ
    とができるようにして販売若しくは提供するように構成
    したことを特徴とする加工食品。
  2. 【請求項2】 容体内に卵類、乳類、豆乳、ゼラチンな
    どの液状のタンパク質を多く含む食品類を封入し、この
    食品封入容体に少なくとも4000気圧以上の高圧処理
    を施して容体内の封入食品類を殺菌,変性させた後にこ
    の食品封入容体を電子レンジ等で加熱処理することによ
    り食することができるようにして販売若しくは提供する
    ように構成したことを特徴とする加工食品。
  3. 【請求項3】 容体内に卵類、乳類、豆乳、ゼラチンな
    どのタンパク質を含む食品類を封入し、この食品封入容
    体に少なくとも4000気圧以上の高圧処理を施して容
    体内の封入食品類を殺菌,変性させ、次いでこの食品封
    入容体を電子レンジ等で加熱処理することを特徴とする
    食品調理方法。
  4. 【請求項4】 容体内に卵類、乳類、豆乳、ゼラチンな
    どの液状のタンパク質を多く含む食品類を封入し、この
    食品封入容体に少なくとも4000気圧以上の高圧処理
    を施して容体内の封入食品類を殺菌,変性させ、次いで
    この食品封入容体を電子レンジ等で加熱処理することを
    特徴とする食品調理方法。
  5. 【請求項5】 前記高圧処理の後、容体に水蒸気放出部
    を形成してこの食品封入容体毎電子レンジ等で加熱処理
    することを特徴とする請求項3,4のいずれか1項に記
    載の食品調理方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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