JPH06261221A - 高圧回路 - Google Patents

高圧回路

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JPH06261221A
JPH06261221A JP5042896A JP4289693A JPH06261221A JP H06261221 A JPH06261221 A JP H06261221A JP 5042896 A JP5042896 A JP 5042896A JP 4289693 A JP4289693 A JP 4289693A JP H06261221 A JPH06261221 A JP H06261221A
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JP
Japan
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voltage
pulse
high voltage
drive pulse
output transistor
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JP5042896A
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Inventor
Tomohiro Sato
智浩 佐藤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】フライバックトランスの一次巻線の他端に入力
する電圧を可変せず、尚かつ、水平周波数が切換わつた
場合にも出力トランジスタのドライブパルスのパルス幅
を切換えることなく、高圧の安定化を行う。 【構成】ブラウン管3に供給される高圧は、抵抗R1,
R2、オペアンプ12により検出され、この検出結果の
電圧V3が抵抗R3を介してCR発振回路13供給す
る、パルス発振器15は、CR発振信号b1と周波数が
同一でパルス幅が一定のパルス信号を作成し、このパル
ス信号をアンプ16を介して増幅してドライブパルスa
1として出力トランジスタTr1のベースに供給する。
出力トランジスタTr1のコレクタは、フライバックト
ランス2の一次巻線L1を介して電圧値が一定の直流電
圧V0が供給される入力端子11に接続される。これに
より、一次巻線L1から発生するパルス電圧の調整を行
い、ブラウン管3に供給される高圧の安定化を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】テレビジョン受像機やモニタ等の
ブラウン管に用いられる高圧回路に係り、特にブラウン
管の負荷が急激に変動した場合にも安定な高圧の供給を
行える高圧回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ブラウン管のアノードには、白黒
テレビでも数千〜1万V,カラーでは2万Vもの高い電
圧をかける必要があった。このため高圧回路は、水平偏
向用の出力からドライブパルスを作成し、このドライブ
パルスによりフライバックトランスの駆動を行うことに
より高圧を作成し、整流回路を介してブラウン管のアノ
ードに供給していた。このような高圧回路においては高
圧安定回路を設けて高圧を安定にしていた。
【0003】図4はこのような従来の高圧回路を示す回
路図である。
【0004】図4において、符号51は水平偏向用の出
力から作成したドライブパルスa2が導かれる入力端子
であり、入力端子51に導かれたドライブパルスa2
は、出力トランジスタTr11のベースに供給される。
出力トランジスタTr11のエミッタは基準電位点に接
続される。出力トランジスタTr11のコレクタはフラ
イバックトランス52の一次巻線L11の一端に接続さ
れる。一次巻線L11の他端は電解コンデンサC11を
介して基準電位点に接続される。
【0005】フライバックトランス52の二次巻線L1
2は、一端がブラウン管53の第2グリットに接続さ
れ、他端が整流ダイオードD11のアノード・カソード
路を介してブラウン管53のアノードに接続される。整
流ダイオードD11のカソードは分圧用抵抗R11,R
12の直列接続を介して基準電位点に接続されている。
分圧用抵抗R11,R12の接続点の電圧V11は検出
増幅回路54に供給される。検出増幅回路54は、電圧
V11を検出し増幅して、検出増幅電圧V12としてチ
ョッパーレギュレータ55に供給する。
【0006】チョッパーレギュレータ55は、入力端子
56からのバイアス電圧V13を検出増幅回路54から
の検出増幅電圧V12に基づいて電圧値を調整して直流
電圧V14としてフライバックトランス52の一次巻線
L1と電解コンデンサC11の接続点に印加している。
これにより、フライバックトランス52の一次巻線L1
1には、I11の電流が流れ、出力トランジスタTr1
1のコレクタには、電圧V16が加わる。
【0007】図5はこのような従来の高圧回路のブラウ
ウン管53の負荷が軽い場合の動作を示す波形図であ
り、図5(a)はドライブパルスa2の電圧を示し、図
5(b)はフライバックトランス52の一次巻線L11
に流れる電流I11を示し、図5(c)は出力トランジ
スタTr11のコレクタ電圧V16を示している。図5
の場合においてはチョッパーレギュレータ55の直流電
圧V14をV14=V14rとする。
【0008】図5(a)において、ドライブパルスa2
は、周期T21のパルス信号であり、期間T22がロー
レベル(L)のパルス期間、期間T23がハイレベル
(H)の期間となっている。ドライブパルスa2がハイ
レベルの期間T23からローレベルの期間T22に切換
わると、図5(b)に示すように、フライバックトラン
ス52の一次巻線L11の電流I11がI11rから降
下を開始し、一次巻線L11に逆起電力が発生するの
で、トランジスタTr11のコレクタ電圧V16は、図
5(c)に示すように、直流0Vから上昇を開始し、交
流0Vを越え、最大値V2rに到達してから減少し、直
流0Vに戻る。これにより、パルス幅T24の振幅V2
rのパルス電圧が発生することになる。トランジスタT
r11のコレクタ電圧V16が直流0Vに戻ると、フラ
イバックトランス52の一次巻線L11の電流I11
は、図5(b)に示すように、−I11rからチョッパ
ーレギュレータ55の直流電圧V14=V14rにより
設定される傾きで上昇する。この上昇中に、図5(a)
に示すように、ドライブパルスa2はローレベルの期間
T22からハイレベルの期間T23に切換わる。このよ
うにして発生するコレクタ電圧V16のパルス電圧は、
フライバックトランス52により昇圧され、ダイオード
D11とブラウン管53のコーディング容量により整流
及び平滑されブラウン管53のアノードに供給される。
【0009】ここで、出力トランジスタTr11のコレ
クタ電圧V16の交流0Vを基準とした上側の電圧と交
流0Vが成す面積S11rと、コレクタ電圧V16の交
流0Vを基準とした下側の電圧と交流0Vが成す面積S
12rとは、一致することになる。また、コレクタ電圧
V16の交流0Vから直流0Vまでの電位差は、チョッ
パーレギュレータ55の直流電圧V14=V14rと一
致する。
【0010】図6は従来の高圧回路のブラウン管53の
負荷が重い場合の動作を示す波形図であり、図6(a)
はドライブパルスa2の電圧を示し、図6(b)はフラ
イバックトランス52の一次巻線L11に流れる電流I
11を示し、図6(c)は出力トランジスタTr11の
コレクタ電圧V16を示している。図6の場合において
はチョッパーレギュレータ55の直流電圧V14をV1
4=V14hとする。
【0011】図6(a)において、ドライブパルスa2
は、負荷が軽い場合と同様に周期T21のパルス信号で
あり、期間T22がローレベル(L)のパルス期間、期
間T23がハイレベル(H)の期間となっている。ここ
で、フライバックトランス52の一次巻線L11の他端
に供給される直流電圧V14=V14hは、図5の場合
のV14rよりも大きいので、ドライブパルスa2がハ
イレベルの期間T23からローレベルの期間T22に切
換わる場合には、図5(b)に示すように、一次巻線L
11の電流I11は、図5のI11rよりも高いI11
hとなっている。ドライブパルスa2がローレベルの期
間T22に切換わると、電流I11がI11hより降下
を開始し、一次巻線L11に逆起電力が発生するので、
コレクタ電圧V16は、図6(c)に示すように、直流
0Vから上昇を開始し、交流0Vを越え、図5のV2r
よりも高い最大値V2hに到達してから減少し、直流0
Vに戻る。トランジスタTr11のコレクタ電圧V16
が直流0Vに戻ると、電流I11は、図6(b)に示す
ように、−I11hからチョッパーレギュレータ55の
直流電圧V14=V14hにより設定される負荷が軽い
場合よりも大きな傾きで上昇する。このようにして発生
するコレクタ電圧V16のパルス電圧は、図6(c)に
示すように、図5のV2rよりも高い最大値V2hとな
るので、ブラウン管53のアノードの電圧を上昇させる
ことになる。
【0012】ここで、出力トランジスタTr11のコレ
クタ電圧V16の交流0Vを基準とした上側の電圧と交
流0Vが成す面積S11hと、コレクタ電圧V16の交
流0Vを基準とした下側の電圧と交流0Vが成す面積S
12hとは、一致することになる。また、コレクタ電圧
V16の交流0Vから直流0Vまでの電位差は、チョッ
パーレギュレータ55の直流電圧V14=V14hと一
致するので、コレクタ電圧V16の最大値は、直流電圧
V14を調整することにより制御することができる。
【0013】検出増幅回路52は、分圧用抵抗R11,
R12の接続点の電圧V11が基準値より高くなると、
検出増幅電圧V12を高くし、電圧V11が基準値より
低くなると、検出増幅電圧V12を低くする。チョッパ
ーレギュレータ55は、検出増幅電圧V12が高くなる
と、直流電圧V14を低くなるように調整し、検出増幅
電圧V12が低くなると、直流電圧V14を高くなるよ
うに調整する。これにより、ブラウン管53の負荷が小
さくなり、ブラウン管53のアノードの電圧が適切な値
(カラーブラウン管の場合2万V)より上昇した場合に
は、電圧V11が基準値より高くなり、直流電圧V14
が低くなり、コレクタ電圧V16の最大値が低くなり、
ブラウン管53のアノードの電圧を低下させる。また、
ブラウン管53の負荷が大きくなり、ブラウン管53の
アノードの電圧が適切な値より下降した場合には、電圧
V11が基準値より低くなり、直流電圧V14が高くな
り、コレクタ電圧V16の最大値が高くなり、ブラウン
管53のアノードの電圧を上昇させる。このようにし
て、従来の高圧回路は、ブラウン管53のアノードに加
わる高圧の補正をおこなっている。
【0014】このような従来の高圧回路では、仮にブラ
ウン管53のアノードの電圧が下がった場合に、これを
補正しようとしてチョッパーレギュレータ55がフライ
バックトランスL11に入力する直流電圧V14を上げ
ようとするが、直流電圧V16は、電解コンデンサC1
1により除々に電圧が蓄積され、上昇することになるの
で、応答速度が遅くなる。このためブラウン管53の急
激な負荷変動にはついてゆけずに、画面上で、振幅変動
やコントラストの強い絵柄のひづみの癖を生じさせる。
また、直流電圧V14の変動に用いられるスイッチング
レギュレータ55により、スイッチングノイズが発生し
たり、消費電力が増加するなどの不都合点が生じる。さ
らに、パーソナルコンピュータ、テレビジョン放送共用
のデイスプレイ装置に用いられるオートトラッキングス
キャンシステムにおいては、水平周波数を切換えること
により、ドライブパルスa2のパルス幅(図5の期間T
22)が切換わり、コレクタ電圧V16のパルス幅T2
4が切換わるので、フライバックトランス52の同調が
取りにくく、高圧補正を掛けたときの高圧変動が大き
く、これはフライバックトランスからの電界輻射を増大
させ、画面にノイズを発生させることになる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の高圧回
路は、フライバックトランスの一次巻線に入力する直流
電圧を調整することにより、高圧の安定化を行っている
が、これでは急激な負荷変動についてゆけず、画面上で
ノイズを発生したり、フライバックトランスに入力する
直流電圧を調整するスイッチングレギュレータにより、
スイッチングノイズが発生したり、消費電力が増加する
などの不都合点が生じる。また、水平周波数を切換える
ことにより、ドライブパルスのパルス幅が切換わり、出
力トランジスタのコレクタ電圧のパルス幅が切換わるの
で、フライバックトランスの同調が取りにくく、画面に
ノイズを発生させることになる。
【0016】本発明は前記の問題点を除去し、フライバ
ックトランスの一次巻線に入力する直流電圧を可変せ
ず、尚かつ、水平周波数が切換わつた場合にも出力トラ
ンジスタのドライブパルスのパルス幅が切換えることな
く、高圧の安定化を行うことができる高圧回路の提供を
目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明に係る高圧回路
は、エミッタが基準電位点に接続された出力トランジス
タと、この出力トランジスタのコレクタに一次巻線の一
端が接続され、一定の直流電圧を供給する直流電圧源に
該一次巻線の他端が接続され、該一次巻線に発生するパ
ルス電圧を昇圧して二次巻線から出力するフライバック
トランスと、このフライバックトランスの二次巻線の出
力の整流を行いブラウン管のアノードに高圧を供給する
整流回路と、この整流回路から前記ブラウン管のアノー
ドに供給される高圧の電圧値を検出する高圧検出手段
と、この高圧検出手段が検出した電圧値に基づいて周波
数が設定されるとともにパルス幅が一定なドライブパル
スを発生し前記出力トランジスタのベースに供給するド
ライブパルス発生手段とを具備したことを特徴とする。
【0018】
【作用】このような構成によれば、ドライブパルス発生
手段は、高圧検出手段が検出した電圧値に基づいて周波
数を設定し、水平周波数が切換わった場合にもパルス幅
が一定なドライブパルスを発生する。このようなドライ
ブパルスの周波数により、フライバックトランスの一次
巻線に入力する直流電圧を可変せずに、一次巻線に発生
するパルス電圧を調整でき、整流回路から前記ブラウン
管のアノードに供給される高圧の電圧値を調整できるの
で、高圧の安定化を行うことができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0020】図1は本発明に掛かる高圧回路の実施例を
示す回路図である。
【0021】図1において、出力トランジスタTr1の
エミッタは基準電位点に接続される。出力トランジスタ
Tr1のコレクタは、フライバックトランス2の一次巻
線L1の一端に接続される。
【0022】フライバックトランス2の一次巻線L1の
他端は、直流電圧源からの一定の直流準電圧V1が供給
される入力端子11に接続される。
【0023】フライバックトランス2の二次巻線L2
は、一端がブラウン管3の第2グリットに接続され、他
端が整流ダイオードD1のアノード・カソード路を介し
てブラウン管3のアノードに接続される。整流ダイオー
ドD1のカソードは、分圧用の抵抗R1,R2の直列接
続を介して基準電位点に接続されている。分圧用抵抗R
1,R2の接続点の電圧V1はオペアンプ12の非反転
入力端子(+)に供給される。オペアンプ12の反転入
力端子(−)には基準電圧源E1からの基準電圧V2が
供給されている。オペアンプ12は、電圧V1と基準電
圧V2の差を増幅して電圧V3として出力端子から出力
させる。オペアンプ12の出力端子は抵抗R3を介して
抵抗R4とコンデンサC1の接続点に接続される。コン
デンサC1と抵抗R4はCR発振回路13を構成してお
り、電圧V4が供給される入力端子14は、抵抗R4と
コンデンサC1の直列接続を介して基準電位点に接続さ
れる。抵抗R4とコンデンサC1の接続点に発生するC
R発振信号b1はパルス発振器15に供給される。パル
ス発振器15は、CR発振信号b1と周波数が同一でパ
ルス幅が一定のパルス信号を作成し、このパルス信号を
アンプ16を介して増幅してドライブパルスa1として
出力トランジスタTr1のベースに供給する。これによ
り、フライバックトランス2の一次巻線L1には、I1
の電流が流れ、出力トランジスタTr1のコレクタに
は、電圧V6が加わる。
【0024】このような実施例の動作を説明すると、ブ
ラウウン管3の負荷が軽くなった場合には、分圧用抵抗
R1,R2の接続点の電圧V1が低下し、オペアンプ1
2の出力電圧V4が低下し、CR発振回路13のCR発
振信号b1の周波数が低くなり、パルス発振器15から
アンプ16を介して出力トランジスタTr1のベースに
供給されるドライブパルスa1の周波数も低くなる。
【0025】図2は図1の実施例のブラウウン管3の負
荷が軽い場合の動作を示す波形図であり、図2(a)は
ドライブパルスa1の電圧を示し、図2(b)はフライ
バックトランス2の一次巻線L1に流れる電流I1を示
し、図2(c)は出力トランジスタTr1のコレクタ電
圧V6を示している。
【0026】図2(a)において、負荷が軽い場合のド
ライブパルスa1は、周期T1rのパルス信号であり、
期間T2rがローレベル(L)の期間、期間T3rがハ
イレベルの期間(H)となっている。ドライブパルスa
1がハイレベルの期間T3rからローレベルの期間T2
rに切換わると、図2(b)に示すように、フライバッ
クトランス2の一次巻線L1の電流I1がI1rから降
下を開始し、一次巻線L1に逆起電力が発生するのでト
ランジスタTr1のコレクタ電圧V6は、図2(c)に
示すように、直流0Vから上昇を開始し、交流0Vを越
え、最大値V1rに到達したから減少し、直流0Vに戻
る。これにより、パルス幅T4の振幅V1rのパルス電
圧が発生することになる。トランジスタTr1のコレク
タ電圧V6が直流0Vに戻ると、フライバックトランス
52の一次巻線L1の電流I1は、図2(b)に示すよ
うに、−I1rから入力端子11の直流電圧V0により
設定される傾きで上昇する。この上昇中に、図2(a)
に示すように、ドライブパルスa1はローレベルの期間
T2rからハイレベルの期間T3rに切換わる。このよ
うにして発生するコレクタ電圧V6のパルス電圧は、フ
ライバックトランス2により昇圧され、ダイオードD1
とブラウン管3のコーディング容量により整流及び平滑
されブラウン管3のアノードに供給される。
【0027】ここで、出力トランジスタTr1のコレク
タ電圧V6の交流0Vを基準とした上側の電圧と交流0
Vが成す面積S1rと、コレクタ電圧V6の交流0Vを
基準とした下側の電圧と交流0Vが成す面積S2rとは
一致することになる。また、コレクタ電圧V6の交流0
Vから直流0Vまでの電位差は、入力端子11の直流電
圧V0と一致する。
【0028】一方、ブラウウン管3の負荷が重くなった
場合には、分圧用抵抗R1,R2の接続点の電圧V1が
上昇し、オペアンプ12の出力電圧V4が上昇し、CR
発振回路13のCR発振信号b1の周波数が高くなり、
ドライブパルスa1の周波数も高くなる。
【0029】図3は図1の実施例の高圧回路のブラウン
管53の負荷が重い場合の動作を示す波形図であり、図
3(a)はドライブパルスa1の電圧を示し、図3
(b)はフライバックトランス2の一次巻線L1に流れ
る電流I1を示し、図3(c)は出力トランジスタTr
1のコレクタ電圧V6を示している。
【0030】図3(a)において、負荷が重い場合に
は、ドライブパルスa1は、周期T1hが図2の周期T
1r場合に比べて長くなるが、期間T2hのローレベル
(L)のパルス期間は、図2の場合と同じであり、期間
T3hのハイレベルの期間(H)が図2の場合に比べて
長くなる。とすると、ドライブパルスa1がハイレベル
の期間T3hからローレベルの期間T2hに切換わる場
合には、図3(b)に示すように、一次巻線L1の電流
I1は、図2のI1rよりも高いI1hとなっている。
ドライブパルスa1がローレベルの期間T2hに切換わ
ると、電流I1がI1hより降下を開始し、一次巻線L
1に逆起電力が発生するので、コレクタ電圧V6は、図
3(c)に示すように、直流0Vから上昇を開始し、交
流0Vを越え、図2のV1rよりも高い最大値V1hに
到達したから減少し、直流0Vに戻る。トランジスタT
r1のコレクタ電圧V6が直流0Vに戻ると、電流I1
は、図3(b)に示すように、−I1hから直流電圧V
0により設定される図2と同様の上昇する。このように
して発生するコレクタ電圧V6のパルス電圧は、図2の
V1rよりも高い最大値V1hとなるので、ブラウン管
3のアノードの電圧を上昇させることになる。
【0031】ここで、出力トランジスタTr1のコレク
タ電圧V6の交流0Vを基準とした上側の電圧と交流0
Vが成す面積S1hと、コレクタ電圧V6の交流0Vを
基準とした下側の電圧と交流0Vが成す面積S2hと
は。図2の場合と同様に、一致することになる。また、
コレクタ電圧V6の交流0Vから直流0Vまでの電位差
は、直流電圧V0と一致するので、コレクタ電圧V6の
最大値は、ドライブパルスa1の周波数を調整すること
により制御することができる。
【0032】ドライブパルスa1の周波数は、上述した
ようにブラウウン管3の負荷が軽くなると低くなり、負
荷が重くなると高くなる。一方、ドライブパルスa1の
周波数が高くなると、コレクタ電圧V6のパルス電圧の
最大値が大きくなり、ドライブパルスa1の周波数が低
くなると、コレクタ電圧V6のパルス電圧の最大値が小
さくなるので、ブラウン管3のアノードに供給される高
圧を安定化することができる。
【0033】このような実施例によれば、フライバック
トランス2に入力する直流電圧V0は常に一定であり、
尚かつ、出力トランジスタのドライブパルスa1のパル
ス幅は、水平周波数が切換わつた場合にも一定であり、
この状態で、高圧の安定化を行うことができるので、急
激な負荷変動に対応でき、画面上での、振幅変動やコン
トラストの強い絵柄のひづみの癖を防止できる。また従
来のようにスイッチングレギュレータを必要としないの
で、スイッチングノイズが発生せず、消費電力も少なく
なる。また、オートトラッキングスキャンシステムにお
いては、ドライブパルスa1のパルス幅を一定の広い状
態に設定することができるので、フライバックトランス
2の同調が取りやすく、高圧補正を掛けたときの高圧変
動が小さく、これはフライバックトランスからの電界輻
射を減少させ、画面にノイズを発生を防止することがで
きる。
【0034】尚、図1の実施例では、高圧の電圧値を検
出する高圧検出手段として、抵抗R1,R2及びオペア
ンプ12を用いたが、電圧計等他の手段を用いてもよ
い。また、図1の実施例では、ドライブパルスを発生す
るドライブパルス発生手段として、CR発振回路13、
パルス発振器15及びアンプ16を用いたが、他の手
段、例えば高圧検出手段からの検出結果に基づいてドラ
イブパルスの波形を記憶したメモリの読出しを行うマイ
クロコンピユータ等を用いてもよい。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、フライバックトランス
の一次巻線の他端に入力する電圧を可変せず、尚かつ、
水平周波数が切換わつた場合にも出力トランジスタのド
ライブパルスのパルス幅が切換えることなく、高圧の安
定化を行うことができるので、急激な負荷変動に対応で
き、画面上での、振幅変動やコントラストの強い絵柄の
ひづみの癖を防止できる。
【0036】
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明に係る高圧回路の一実施例を示すブロッ
ク図。
【0038】
【図2】図1の実施例のブラウウン管の負荷が軽い場合
の動作を示す波形図。
【0039】
【図3】図1の実施例のブラウウン管の負荷が重い場合
の動作を示す波形図。
【0040】
【図4】従来の高圧回路を示すブロック図。
【0041】
【図5】図1の実施例のブラウウン管の負荷が軽い場合
の動作を示す波形図。
【0042】
【図6】図1の実施例のブラウウン管の負荷が重い場合
の動作を示す波形図。
【0043】
【符号の説明】 2 フライバックトランス 3 ブラウン管 12 オペアンプ 13 CR発振回路 15 パルス発振器 D1 整流ダイオード L1 一次巻線 L2 二次巻線 R1,R2 抵抗 Tr1 出力トランジスタ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エミッタが基準電位点に接続された出力
    トランジスタと、 この出力トランジスタのコレクタに一次巻線の一端が接
    続され、一定の直流電圧を供給する直流電圧源に該一次
    巻線の他端が接続され、該一次巻線に発生するパルス電
    圧を昇圧して二次巻線から出力するフライバックトラン
    スと、 このフライバックトランスの二次巻線の出力の整流を行
    いブラウン管のアノードに高圧を供給する整流回路と、 この整流回路から前記ブラウン管のアノードに供給され
    る高圧の電圧値を検出する高圧検出手段と、 この高圧検出手段が検出した電圧値に基づいて周波数が
    設定されるとともにパルス幅が一定なドライブパルスを
    発生し前記出力トランジスタのベースに供給するドライ
    ブパルス発生手段とを具備したことを特徴とする高圧回
    路。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR970067415A (ko) * 1996-03-07 1997-10-13 김주용 플라이백 트랜스포머 전압공급회로
CN113302676A (zh) * 2019-03-27 2021-08-24 松下知识产权经营株式会社 显示系统、控制装置及控制方法

Cited By (3)

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CN113302676A (zh) * 2019-03-27 2021-08-24 松下知识产权经营株式会社 显示系统、控制装置及控制方法
CN113302676B (zh) * 2019-03-27 2024-03-05 松下知识产权经营株式会社 显示系统、控制装置及控制方法

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