JP3357783B2 - 垂直偏向回路並びに該回路に用いるチャージポンプ回路 - Google Patents

垂直偏向回路並びに該回路に用いるチャージポンプ回路

Info

Publication number
JP3357783B2
JP3357783B2 JP7680496A JP7680496A JP3357783B2 JP 3357783 B2 JP3357783 B2 JP 3357783B2 JP 7680496 A JP7680496 A JP 7680496A JP 7680496 A JP7680496 A JP 7680496A JP 3357783 B2 JP3357783 B2 JP 3357783B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
terminal
power supply
circuit
capacitor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP7680496A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09270934A (ja
Inventor
伸雄 糸井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP7680496A priority Critical patent/JP3357783B2/ja
Publication of JPH09270934A publication Critical patent/JPH09270934A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3357783B2 publication Critical patent/JP3357783B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Television Scanning (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、垂直偏向回路並び
に該回路に用いるチャージポンプ回路に関するもので、
特にIC(集積回路)化に適するとともにチャージポン
プ電圧を手動調整しても自動的に電圧値の制限が行われ
る垂直偏向回路並びに該回路に用いるチャージポンプ回
路に関する。
【0002】
【従来の技術】図2に示されるように垂直偏向回路では
垂直偏向コイル(4)に垂直偏向電流I0を供給してい
る。該垂直偏向電流I0は、ブラウン管の垂直偏向動作
を行わせる。垂直偏向電流は、図3に示すように走査期
間と帰線期間を有している。但し、図3は電圧波形であ
る。ここで、帰線期間は、図2の垂直出力回路(3)の
電源電圧(+VCC)、垂直偏向コイル(4)のインダク
タンスと直流抵抗成分、垂直偏向電流I0に応じて定ま
る。
【0003】TV放送信号のみを表示するTV受像機で
は、この帰線期間を映像内容がスタートするまでに終了
するようにする。図4(a)は、TV放送信号の垂直同
期信号を示し、図4(c)は、前記TV受像機で設定さ
れた帰線期間を示す。図4(a)と図4(c)の関係で
は問題はない。ところが、前記TV受像機に図4(b)
のような垂直同期信号が到来すると「折り返し」という
現象が生じてしまう。図4(b)の垂直同期信号は、パ
ーソナルコンピュータなどの画像信号に含まれており、
垂直同期パルスの幅が狭く、映像内容のスタートが早
い。そして、映像内容のスタートが帰線期間中におきて
しまう。
【0004】すると、TV画面上に本来ならば、図5の
ように表示される円が、図6のように表示されてしま
う。これは、帰線期間なのに映像内容がスタートするこ
とに起因する。このため、TV放送信号以外のパーソナ
ルコンピュータなどの画像信号も印加されるモニターで
は入力される信号の種類に応じて帰線期間を変える必要
がある。帰線期間を変える簡単な方法としては、図2の
垂直出力回路(3)の電源電圧(+VCC)を上げるもの
がある。図3は、垂直出力回路(3)の電源電圧と帰線
期間の関係を示す。
【0005】しかしながら、この方法では元々の電源電
圧の値が走査期間の信号において、ダイナミックレンジ
的に適切な値に設定されていたものが、その分高くなっ
てしまうので、無駄な電力が消費され発熱の増加につな
がる。この発熱は、放熱板の大型化をまねく。そこで、
入力される垂直同期信号の帰線期間のみ電源電圧を増加
させ、しかもその増加量を可変できるようにしたものが
考えられる。図2は、そのような垂直偏向回路を示す。
60HZと120HZの垂直同期信号が垂直出力回路
(3)に印加される。図2の電源V1は、走査期間に適
した低い電圧に設定される。電源V2は、60HZの垂
直同期信号の帰線期間に適した電圧に設定される。電源
V3は、120HZの垂直同期信号の帰線期間に適した
電圧に設定される。SW1は、60HZの垂直同期信号
が到来していることを検出してi側となり、120HZ
の垂直同期信号が到来していることを検出してh側とな
る。SW2は、帰線期間にe側となり、走査期間にf側
となる。いま、60HZの垂直同期信号が垂直出力回路
(3)に印加されるとすると、垂直偏向電流I0が垂直
偏向コイル(4)に流れる。
【0006】一方、60HZの垂直同期信号が到来して
いることを検出してSW1がV2側に切り替わる。そし
て、帰線検出回路(6)は、SW2が、帰線期間にe側
となり、走査期間にf側となるように切り換える。この
為、電源回路(5)から最適な電圧が垂直出力回路
(3)に印加される 次に、120HZの垂直同期信号が垂直出力回路(3)
に印加されるとすると、SW1はh側に切り替わり、S
W2は上述と同様の動作を行う。この場合には一番高い
電圧V3が加わり、帰線期間は最も短くなる。
【0007】従って、図2の回路によれば、種々の垂直
同期信号が到来しても最適な帰線期間を供することがで
きる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図2の
回路では電源回路(5)の電源として複数の電源が必要
となる、という問題があった。一般に垂直出力回路
(3)は、垂直偏向コイル(4)などを除いてIC化さ
れる。その場合に、ICの電源電圧以上の電圧を用意す
るには、ICの外部に複数の電源を設けなければならな
い。しかしながら、複数の電源は、部品点数の増加、コ
ストアップを招く。特に、種々の垂直同期信号が到来す
る場合には、それぞれに適した電源電圧が必要となり、
電源の数が無数に増えてしまう。
【0009】本発明は、単一の電圧源を昇圧する際に、
昇圧電圧を自由に設定できるようにし、更に前記電圧源
の電圧値が許容範囲を越えると自動的に昇圧電圧が増加
しないようにする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の点に鑑
みなされたもので、電源と、一方の端子が前記電源に接
続され、他方の端子が第1コンデンサの一方の端子に接
続された第1の整流手段と、前記第1コンデンサの他方
の端子を外部からの制御に応じて第1の基準電位が印加
される第1の基準電位端子又は前記電源の出力電圧が印
加される出力電圧端子に接続する第1のスイッチと、充
電時には前記第1のスイッチを切り換えて、前記第1コ
ンデンサの他方の端子の電圧が前記第1の基準電位とな
るようにし、放電時には前記第1のスイッチを切り換え
て、前記第1コンデンサの他方の端子の電圧が前記電源
の出力電圧となるように制御する制御回路と、前記第1
コンデンサの充電電圧を調整するための可変電圧源と、
該可変電圧源の電圧が一方の入力端子に印加され、他方
の入力端子の電圧が前記一方の入力端子の電圧と常に等
しくなるように帰還がかかる演算増幅器と、ベースが前
記演算増幅器の出力端子に接続されコレクタが前記第1
の基準電位端子及び前記演算増幅器の他方の入力端子に
接続されエミッタが抵抗を介して前記演算増幅器の一方
の入力端子に接続された第1トランジスタと、前記電源
の電圧値が所定値より低い場合には第1のレベルの電圧
を発生し、前記電圧源の電圧値が所定値より高い場合に
は前記第1のレベルの電圧より高い第2のレベルの電圧
を発生し、前記第1トランジスタのエミッタに印加する
保護回路とを備え、前記電源の電圧値が所定値より低い
場合には前記可変電圧源の電圧に応じて前記第1の基準
電位端子の電圧を設定し、前記電源の電圧値が所定値よ
り高い場合には前記保護回路から発生する前記第2のレ
ベルの電圧が前記第1トランジスタのコレクタ及びエミ
ッタを介して前記第1の基準電位端子に伝わるようにす
ることを特徴とする。又、本発明は、集積回路に利用さ
れる電源電圧を昇圧して垂直出力信号の帰線期間の電源
電圧に利用する垂直偏向回路であって、鋸歯状波の入力
信号を増幅して垂直偏向コイルに偏向電流を供給する垂
直出力回路と、該垂直出力回路に電源電圧を加える電源
と、一方の端子が前記電源に接続され、他方の端子が第
1コンデンサの一方の端子に接続された第1の整流手段
と、前記第1コンデンサの他方の端子を外部からの制御
に応じて第1の基準電位が印加される第1の基準電位端
子又は前記電源の出力電圧が印加される出力電圧端子に
接続する第1のスイッチと、充電時には前記第1のスイ
ッチを切り換えて、前記第1コンデンサの他方の端子の
電圧が前記第1の基準電位となるようにし、放電時には
前記第1のスイッチを切り換えて、前記第1コンデンサ
の他方の端子の電圧が前記電源の出力電圧となるように
制御する制御回路と、前記第1コンデンサの充電電圧を
調整するための可変電圧源と、該可変電圧源の電圧が一
方の入力端子に印加され、他方の入力端子の電圧が前記
一方の入力端子の電圧と常に等しくなるように帰還がか
かる演算増幅器と、ベースが前記演算増幅器の出力端子
に接続されコレクタが前記第1の基準電位端子及び前記
演算増幅器の他方の入力端子に接続されエミッタが抵抗
を介して前記演算増幅器の一方の入力端子に接続された
第1トランジスタと、前記電源の電圧値が所定値より低
い場合には第1のレベルの電圧を発生し、前記電圧源の
電圧値が所定値より高い場合には前記第1のレベルの電
圧より高い第2のレベルの電圧を発生し、前記第1トラ
ンジスタのエミッタに印加する保護回路とを備え、前記
電源の電圧値が所定値より低い場合には前記可変電圧源
の電圧に応じて前記第1の基準電位端子の電圧を設定
し、前記電源の電圧値が所定値より高い場合には前記保
護回路から発生する前記第2のレベルの電圧が前記第1
トランジスタのコレクタ及びエミッタを介して前記第1
の基準電位端子に伝わるようにすることを特徴とする。
【0011】又、本発明の垂直偏向回路は、上述の点に
鑑みなされたもので、鋸歯状波の入力信号を増幅して垂
直偏向コイルに偏向電流を供給する垂直出力回路と、該
垂直出力回路に電源電圧を加える電圧源と、該電圧源に
第1の整流手段を介して接続された一方の電極と、基準
電位点又は前記電圧源に第1のスイッチを介して接続さ
れる他方の電極とを有する第1コンデンサと、該第1コ
ンデンサの充電電圧を設定する可変電圧源と、該可変電
圧源の電圧が印加される演算増幅器と、ベースに前記演
算増幅器の出力電圧が印加され、コレクタが前記基準電
位点及び前記演算増幅器の入力端子に接続された第1ト
ランジスタと、前記電圧源の電圧変動を検出する検出回
路と、該検出回路の出力電圧を増幅し、前記第1トラン
ジスタのエミッタに印加する増幅回路とを備え、垂直出
力信号の帰線期間には前記第1コンデンサからの電圧で
前記垂直出力回路を動作させ、掃引期間には前記電圧源
からの電圧で前記垂直出力回路を動作させたことを特徴
とする。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の垂直偏向回路を
示すもので、(10)は垂直同期信号に応じた鋸歯状波
を発生するノコギリ波発生器、(11)はIC、(1
2)は鋸歯状波の入力信号を増幅して垂直偏向コイル
(13)に偏向電流を供給する垂直出力回路、(14)
はIC(11)にピン(15)を介して電源電圧(+V
CC)を印加する電源端子、(16)はIC(11)のグ
ランド用のピン、(17)は電源端子(14)からの電
圧を2倍に昇圧する第1ポンプアップ回路、(18)は
第1ポンプアップ回路(17)の出力電圧をさらに昇圧
し、垂直出力回路(12)に電源として印加する第2ポ
ンプアップ回路である。 垂直出力回路(12)は、帰
線期間中は、ピン(15)からの昇圧された電圧を電源
とし、走査期間中は、ピン(15)からの昇圧されてい
ない、ダイオードD1、D2を介した電圧を電源として
動作する。
【0013】図1では単一電源で動作させているが、正
負の2電源を用いてもよい。図1のノコギリ波発生器
(10)は、図8に示すようにして信号が印加される。
図8のTV信号処理回路(20)からは、TV放送信号
が発生し同期分離回路(21)で垂直同期信号が同期分
離される。PC(パーソナルコンピュータ)(22)か
らも垂直同期信号が発生しスイッチ(23)に印加され
る。スイッチ(23)で選択された垂直同期信号は、A
FC(自動周波数調整)回路(24)に印加される。そ
して、AFC回路(24)の出力信号に応じてノコギリ
波発生器(10)からノコギリ波が発生する。
【0014】このため、図1のノコギリ波発生器(1
0)からは様々な周波数のノコギリ波が発生する。該ノ
コギリ波は、ピン(25)を介して垂直出力回路(1
2)の負入力端子(−)に印加される。そして、垂直出
力回路(12)から垂直偏向コイル(13)に偏向電流
が供給されピン(26)には図示のような垂直出力信号
が発生する。該垂直出力信号は、ピン(25)に帰還さ
れる。
【0015】次に、ポンプアップ回路による帰線期間の
昇圧動作について説明する。図1の回路ではICに内蔵
されたポンプアップ回路により帰線期間には電源電圧の
3倍の電圧を垂直出力回路(12)に供給し、それ以外
の走査期間は昇圧されていない、ダイオードD1、D2
を介した電源電圧で動作させている。即ち、図3に示す
ように一点鎖線で示される垂直出力信号波形となるよう
にしている。尚、図3の帰線期間の実線は、2倍に昇圧
した場合を示しており、2倍から3倍に電圧を上げるこ
とで帰線期間が更に短くなることを示している。
【0016】第1ポンプアップ回路(17)と第2ポン
プアップ回路(18)のコンデンサC1、C2は、走査
期間中、電源端子(14)からの電圧+VCCに充電され
る。そして、帰線期間になったことをピン(26)から
の垂直出力信号に応じて検出すると、第1ポンプアップ
回路(17)はコンデンサC1の+側に2VCCの電圧を
発生し、第2ポンプアップ回路(18)はコンデンサC
2の+側に3VCCの電圧を発生する。
【0017】このため、垂直出力回路(12)は、帰線
期間中には3VCCの電圧で動作し、走査期間中にはVCC
の電圧で動作する。ところで、図8のPC(22)から
は様々な垂直同期信号が発生するので、垂直同期信号の
種類に応じてポンプアップ電圧(昇圧)を変化できるほ
うが、電力効率から考えて好ましい。そこで、本発明で
は第2ポンプアップ回路(18)の出力電圧を2倍から
3倍の間で可変できるようにした。これにより最適な帰
線期間を供することが可能となる。具体的には、可変電
源(27)により、第2ポンプアップ回路(18)のコ
ンデンサC2の充電電圧を3倍の時より低下させること
で行う。
【0018】図9は、図1の第1ポンプアップ回路(1
7)、第2ポンプアップ回路(18)の具体回路例を示
す。図9のピン(26)には図1の垂直出力信号波形が
生ずる。そして、コンパレータ(28)の基準電源(2
9)は、電圧+VCCに設定されている。そのため、帰線
期間に発生する垂直のFBP(フライバックパルス)が
到来しているときは「H」レベルの信号が発生し、走査
期間には「L」レベルの信号が発生する。図10(a)
は、コンパレータ(28)の出力信号を示す。図10
(b)は、点bの電圧を示す。まず、走査期間で「L」
レベルであるとすると、スイッチ(30)(31)は図
示の状態となる。すると、電源端子(14)からの電圧
+VCCでダイオードD1、D2が導通しコンデンサC
1、C2に各々電圧+VCCが蓄えられる。尚、可変電源
(27)の電圧はゼロとする。
【0019】次に、帰線期間となりスイッチ(30)
(31)が図示と逆の状態になったとする。すると、図
9の点cは、図10(c)の電圧となり、図9の点d
は、図10(d)の電圧となる。したがって、図9の出
力端子(32)には電圧+3VCCが生ずる。ここで、図
9の可変電源(27)の値を例えば電圧+VCC/2に設定
したとする。すると、コンデンサC2の充電電圧は、+
VCC/2となる。その結果、図9の出力端子(32)には
電圧+2.5VCCが生ずる。このように、可変電源(2
7)の値を変えることで、出力端子(32)の電圧が変
わりポンプアップ電圧を好みの値に低下させられる。即
ち、図3の一点鎖線の波形(電圧+3VCC)から実線の
波形(電圧+2VCC)に自由に変えられる。
【0020】ところで、図1の回路において、IC(1
1)の耐圧が90Vである場合(但し、ダイオードなど
の電圧降下分は無視する)、電源端子(14)の電源電
圧+VCCが30Vで丁度耐圧と同じになる。ここで、垂
直出力回路(12)の出力信号のダイナミックレンジに
起因して、電源端子(14)の電源電圧+VCCを35V
に上げてしまったとすると、昇圧後の値は105Vとな
り耐圧をオーバーしてしまう。すると、ICが破壊して
しまう恐れがある。そこで、電源電圧が変動しても自動
的に昇圧電圧が規定値(例えば90V)に押さえられる
機能が必要となる。
【0021】図11は、そのようなチャージポンプ回路
を示すもので、図9と同一の回路素子については同一の
符号を付し説明を省略する。図11は、図9の可変電源
(27)の具体回路を示すとともに電源端子(14)の
電源電圧+VCCが30V以上になったとしても出力端子
(32)の電圧が90Vを越えないようにコンデンサC
2の充電電圧を自動的に制限する保護回路(50)を示
す。図11において、(51)はコンデンサC2の充電
電圧を設定する可変電圧源、(52)は可変電圧源(5
1)の電圧が印加される第1演算増幅器、(53)はベ
ースに前記第1演算増幅器(52)の出力電圧が印加さ
れ、コレクタがスイッチ(31)及び前記第1演算増幅
器(52)の入力端子に接続された第1トランジスタ、
(54)は図9の電源端子(14)の電源電圧+VCCの
電圧変動を検出する検出回路、(55)は該検出回路
(54)の出力電圧が印加され、3倍の利得を有する第
2演算増幅器、(56)はベースに前記第2演算増幅器
(55)の出力電圧が印加され、コレクタが前記第1ト
ランジスタ(53)のエミッタ及び前記第2演算増幅器
(55)の入力端子に接続された第2トランジスタであ
る。
【0022】図12は、図11の電源端子(14)の電
源電圧と出力端子(32)の電圧との関係を示す特性図
である。電源端子(14)の電源電圧+VCCが(30+
10/3)V以上になると、出力端子(32)の電圧は
90Vで飽和してしまう。そのため、ICの破壊は生じ
ない。まず、電源電圧+VCCが30V以下であるとす
る。この場合には、電源電圧+VCCが検出回路(54)
の抵抗(57)(58)により分圧され低い電圧が第2
演算増幅器(55)の正入力端子に印加される。する
と、第2演算増幅器(55)の帰還作用により、第2演
算増幅器(55)の負入力端子の電圧が正入力端子の電
圧と等しくなる。すると、可変電圧源(59)から前記
負入力端子に向かって比較的大なる電流が流れ第2トラ
ンジスタ(56)が完全にオンとなりVCE2(第2トラ
ンジスタ(56)のコレクタ・エミッタ間電圧)がほぼ
ゼロとなる。そのため、図11の端子(60)の電圧も
ゼロとなる。
【0023】この時、可変電圧源(51)は、スイッチ
(31)の端子(61)の電圧を定める。即ち、可変電
圧源(51)の電圧をVCONT1とすると、ほぼ等しい電
圧VCONT2が第1演算増幅器(52)の入力端子に印加
される。すると、第1演算増幅器(52)の帰還作用に
より、第1演算増幅器(52)の負入力端子の電圧が正
入力端子の電圧VCONT2と等しくなる。
【0024】端子(60)の電圧は、ゼロ即ちグランド
レベルであるのでVCE1は電圧VCONT2となる。例えば、
図9の電源端子(14)の電源電圧を10Vとして、V
CONT1=10Vとすると、端子(61)の電圧も10V
となり、コンデンサC2の充電電圧は、0Vとなる。但
し、ダイオードの立ち上がり電圧は無視する。その結
果、出力端子(32)の電圧は図12にも示すように2
0Vとなる。
【0025】この状態は、保護回路(50)は働く必要
がなく、可変電源(27)のみで出力端子(32)の電
圧を設定できる状態である。次に、電源電圧+VCCが3
0V<VCC<(30+10/3)Vの時について説明する。こ
の場合には保護回路(50)が働いて端子(60)の電
圧を上昇させるが、該電圧は10V以下であるので、端
子(61)の電圧は10Vを保つ。このため、昇圧割合
は上述の場合と同じである。その詳細について説明す
る。例えば、VCC=32Vであるとすると、2Vの電圧
上昇が検出回路(54)で検出され6Vの電圧が端子
(60)に発生する。すると、VCE1=4Vとなり、端
子(61)は10Vのままである。
【0026】次に、電源電圧+VCCが+VCC>(30+10/
3)Vの時について説明する。この場合には保護回路(5
0)が働いて端子(60)の電圧を上昇させるが、該電
圧が10V以上となり、端子(61)の電圧は端子(6
0)の電圧と等しくなる。端子(60)の電圧は、電源
電圧が1V増加すれば3V増加するので、出力端子(3
2)の電圧は90Vに保たれる。電源電圧が35Vにな
り、端子(60)の電圧が例えば15V(=5V・3)
になったとする。すると、第1演算増幅器(52)の正
負入力端子がともに15Vとなる。端子(61)は、第
1トランジスタ(53)が飽和状態となるのでほぼ15
Vになる。このため、ダイオード(63)はオフし、可
変電圧源(51)による制御はなくなる。
【0027】端子(61)が15Vになると、コンデン
サC2の充電電圧は20V(=35V−15V)とな
り、出力端子(32)の電圧は90V(=35V+35
V+20V)に保たれる。従って、図11の回路によれ
ば、電源電圧が変動しても自動的に昇圧電圧を所定値
(90V)に制限してくれるとともに、ある範囲までは
自由に昇圧電圧を設定できるチャージポンプ回路が得ら
れる。
【0028】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明によれば、IC
の単一電源により3倍のポンプアップ電圧を作ることが
できるので、垂直の帰線期間を短くすることができる。
そのため、パーソナルコンピュータなどからの垂直同期
信号が到来しても画面に「折り返し」が生ずることがな
い。又、ICの単一電源により昇圧できるのでIC外部
に複数の電源を用意する必要がなく部品点数の削減につ
ながる。
【0029】特に、本発明によれば、2倍から3倍のポ
ンプアップ電圧を自由に作ることができるので、様々な
垂直の帰線期間を簡単に設定することができる。更に、
本発明によれば、単一の電圧源を昇圧する際に、昇圧電
圧を自由に設定できるとともに前記電圧源の電圧値が許
容範囲を越えると自動的に昇圧電圧が増加しないように
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の垂直偏向回路を示す回路図である。
【図2】従来の垂直偏向回路を示す回路図である。
【図3】図1の動作説明をするための波形図である。
【図4】従来の特性説明をするための波形図である。
【図5】従来の特性説明をするための図である。
【図6】従来の特性説明をするための図である。
【図7】従来の特性説明をするための特性図である。
【図8】本発明の垂直偏向回路の説明に供するシステム
図である。
【図9】本発明のチャージポンプ回路の具体回路例を示
す回路図である。
【図10】図9の動作説明をするための波形図である。
【図11】図1の具体回路例を示す回路図である。
【図12】図11の動作説明をするための特性図であ
る。
【符号の説明】
(12) 垂直出力回路 (13) 垂直偏向コイル (14) 電源 (17) 第1ポンプアップ回路 (18) 第2ポンプアップ回路 (27) 可変電源 (50) 保護回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 3/18 H04N 3/16

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電源と、 一方の端子が前記電源に接続され、他方の端子が第1コ
    ンデンサの一方の端子に接続された第1の整流手段と、 前記第1コンデンサの他方の端子を外部からの制御に応
    じて第1の基準電位が印加される第1の基準電位端子又
    は前記電源の出力電圧が印加される出力電圧端子に接続
    する第1のスイッチと、 充電時には前記第1のスイッチを切り換えて、前記第1
    コンデンサの他方の端子の電圧が前記第1の基準電位と
    なるようにし、放電時には前記第1のスイッチを切り換
    えて、前記第1コンデンサの他方の端子の電圧が前記電
    源の出力電圧となるように制御する制御回路と、 前記第1コンデンサの充電電圧を調整するための可変電
    圧源と、 該可変電圧源の電圧が一方の入力端子に印加され、他方
    の入力端子の電圧が前記一方の入力端子の電圧と常に等
    しくなるように帰還がかかる演算増幅器と、 ベースが前記演算増幅器の出力端子に接続されコレクタ
    が前記第1の基準電位端子及び前記演算増幅器の他方の
    入力端子に接続されエミッタが抵抗を介して前記演算増
    幅器の一方の入力端子に接続された第1トランジスタ
    と、 前記電源の電圧値が所定値より低い場合には第1のレベ
    ルの電圧を発生し、前記電圧源の電圧値が所定値より高
    い場合には前記第1のレベルの電圧より高い第2のレベ
    ルの電圧を発生し、前記第1トランジスタのエミッタに
    印加する保護回路と、 を備え、前記電源の電圧値が所定値より低い場合には前
    記可変電圧源の電圧に応じて前記第1の基準電位端子の
    電圧を設定し、前記電源の電圧値が所定値より高い場合
    には前記保護回路から発生する前記第2のレベルの電圧
    が前記第1トランジスタのコレクタ及びエミッタを介し
    て前記第1の基準電位端子に伝わるようにすることを特
    徴とする チャージポンプ回路。
  2. 【請求項2】電源と、 一方の端子が前記電源に接続され、他方の端子が第1コ
    ンデンサの一方の端子に接続された第1の整流手段と、 前記第1コンデンサの他方の端子を外部からの制御に応
    じて第1の基準電位が印加される第1の基準電位端子又
    は前記電源の出力電圧が印加される出力電圧端子に接続
    する第1のスイッチと、 充電時には前記第1のスイッチを切り換えて、前記第1
    コンデンサの他方の端子の電圧が前記第1の基準電位と
    なるようにし、放電時には前記第1のスイッチを切り換
    えて、前記第1コンデンサの他方の端子の電圧が前記電
    源の出力電圧となるように制御する制御回路と、 前記第1コンデンサの充電電圧を調整するための可変電
    圧源と、 該可変電圧源の電圧が一方の入力端子に印加され、他方
    の入力端子の電圧が前記一方の入力端子の電圧と常に等
    しくなるように帰還がかかる第1演算増幅器と、 ベースが前記第1演算増幅器の出力端子に接続されコレ
    クタが前記第1の基準電位端子及び前記第1演算増幅器
    の他方の入力端子に接続されエミッタが抵抗を介して前
    記第1演算増幅器の一方の入力端子に接続された第1ト
    ランジスタと、 前記電源の電圧変動を検出する検出回路
    と、 該検出回路の出力電圧が一方の入力端子に印加され、他
    方の入力端子の電圧が前記一方の入力端子の電圧と常に
    等しくなるように帰還がかかる第2演算増幅器と、 ベースが前記第2演算増幅器の出力端子に接続されコレ
    クタが前記第1トランジスタのエミッタ及び前記第2演
    算増幅器の他方の入力端子に接続され、前記電源の電圧
    値が所定値より低い場合にはエミッタ電位にエミッタ・
    コレクタ間飽和電圧を加算した電圧をコレクタに発生
    し、前記電源の電圧値が所定値より高い場合には高いレ
    ベルの電圧をコレクタに発生する第2トランジスタと、 を備え、前記電源の電圧値が所定値より低い場合には前
    記可変電圧源の電圧に応じて前記第1の基準電位端子の
    電圧を設定し、前記電圧源の電圧値が所定値より高い場
    合には前記第2トランジスタのコレクタから発生する前
    記高いレベルの電圧が前記第1トランジスタのコレクタ
    及びエミッタを介して前記第1の基準電位端子に伝わる
    ようにすることを特徴とする チャージポンプ回路。
  3. 【請求項3】集積回路に利用される電源電圧を昇圧して
    垂直出力信号の帰線 期間の電源電圧に利用する垂直偏向
    回路であって、 鋸歯状波の入力信号を増幅して垂直偏向コイルに偏向電
    流を供給する垂直出力回路と、 該垂直出力回路に電源電圧を加える電源と、 一方の端子が前記電源に接続され、他方の端子が第1コ
    ンデンサの一方の端子に接続された第1の整流手段と、 前記第1コンデンサの他方の端子を外部からの制御に応
    じて第1の基準電位が印加される第1の基準電位端子又
    は前記電源の出力電圧が印加される出力電圧端子に接続
    する第1のスイッチと、 充電時には前記第1のスイッチを切り換えて、前記第1
    コンデンサの他方の端子の電圧が前記第1の基準電位と
    なるようにし、放電時には前記第1のスイッチを切り換
    えて、前記第1コンデンサの他方の端子の電圧が前記電
    源の出力電圧となるように制御する制御回路と、 前記第1コンデンサの充電電圧を調整するための可変電
    圧源と、 該可変電圧源の電圧が一方の入力端子に印加され、他方
    の入力端子の電圧が前記一方の入力端子の電圧と常に等
    しくなるように帰還がかかる演算増幅器と、 ベースが前記演算増幅器の出力端子に接続されコレクタ
    が前記第1の基準電位端子及び前記演算増幅器の他方の
    入力端子に接続されエミッタが抵抗を介して前記演算増
    幅器の一方の入力端子に接続された第1トランジスタ
    と、 前記電源の電圧値が所定値より低い場合には第1のレベ
    ルの電圧を発生し、前記電圧源の電圧値が所定値より高
    い場合には前記第1のレベルの電圧より高い第2のレベ
    ルの電圧を発生し、前記第1トランジスタのエミッタに
    印加する保護回路と、 を備え、前記電源の電圧値が所定値より低い場合には前
    記可変電圧源の電圧に応じて前記第1の基準電位端子の
    電圧を設定し、前記電源の電圧値が所定値より高い場合
    には前記保護回路から発生する前記第2のレベルの電圧
    が前記第1トランジスタのコレクタ及びエミッタを介し
    て前記第1の基準電位端子に伝わるようにすることを特
    徴とする 垂直偏向回路。
JP7680496A 1996-03-29 1996-03-29 垂直偏向回路並びに該回路に用いるチャージポンプ回路 Expired - Fee Related JP3357783B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7680496A JP3357783B2 (ja) 1996-03-29 1996-03-29 垂直偏向回路並びに該回路に用いるチャージポンプ回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7680496A JP3357783B2 (ja) 1996-03-29 1996-03-29 垂直偏向回路並びに該回路に用いるチャージポンプ回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09270934A JPH09270934A (ja) 1997-10-14
JP3357783B2 true JP3357783B2 (ja) 2002-12-16

Family

ID=13615851

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7680496A Expired - Fee Related JP3357783B2 (ja) 1996-03-29 1996-03-29 垂直偏向回路並びに該回路に用いるチャージポンプ回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3357783B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6515439B2 (en) * 2000-12-25 2003-02-04 Sanyo Electric Co., Ltd. Vertical deflection driving circuit

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09270934A (ja) 1997-10-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0631923B2 (ja) 映像信号表示システム用偏向回路
JPH0946198A (ja) パルス幅変調制御回路
JPS6239591B2 (ja)
JP2944667B2 (ja) テレビジョン装置及びその電源
US3689797A (en) Circuit arrangement in a picture display device utilizing a stabilized supply voltage circuit
JPH06105180A (ja) テレビジョン偏向装置
JP3357783B2 (ja) 垂直偏向回路並びに該回路に用いるチャージポンプ回路
EP0844787B1 (en) Dynamic focusing apparatus for cathode-ray tube display device
US5949665A (en) Soft start pulse width modulation integrated circuit
US5754015A (en) Horizontal deflection circuit for multiscan type display devices
KR100219987B1 (ko) 수직 편향 회로
US6104174A (en) High voltage power supply circuit
EP0989742A1 (en) Horizontal deflection circuit
US6222330B1 (en) Horizontal deflecting circuit
EP0455146B1 (en) Parabolic voltage generating circuit
US6018222A (en) Dynamic focusing circuit for a CRT and display apparatus incorporating same
JPH11154849A (ja) ノコギリ波形発生器、水平偏向制御回路及び高電圧制御回路
JP2829943B2 (ja) 水平偏向高圧発生回路
JP3092168B2 (ja) 高圧電源装置
JP2000324803A (ja) スイッチング電源回路
JP3446221B2 (ja) 高圧発生回路
JPH0416531Y2 (ja)
JPH06261221A (ja) 高圧回路
JPH07105894B2 (ja) 垂直偏向回路
JPH11122502A (ja) 高電圧発生回路

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081004

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091004

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees