JPH06260484A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH06260484A
JPH06260484A JP4157993A JP4157993A JPH06260484A JP H06260484 A JPH06260484 A JP H06260484A JP 4157993 A JP4157993 A JP 4157993A JP 4157993 A JP4157993 A JP 4157993A JP H06260484 A JPH06260484 A JP H06260484A
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JP
Japan
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insulating film
interlayer insulating
film
semiconductor device
plasma treatment
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JP4157993A
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English (en)
Inventor
Masakazu Muroyama
雅和 室山
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 平坦且つ脱離ガス発生のない良質な層間絶縁
膜を持つ、信頼性の高い半導体装置を提供する。 【構成】 Al配線層23がパターニングされた半導体
基板上に下層絶縁膜24を薄く形成した後、TEOSと
2Oを用いたCVDにより中層絶縁膜25を堆積さ
せ、NH3とO2のプラズマ処理を行なう。これにより、
中層絶縁膜25中の有機成分が除去され脱離ガスを低減
され、層間絶縁膜の膜質が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置の製造方法
に関し、層間絶縁膜の形成工程を備える半導体装置の製
造分野に利用されるものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】デバイ
スの高度化に伴って配線技術は微細化多層化の方向に進
んでいる。しかし、高集積化は信頼性を低下させる要因
になる場合もある。これは配線の微細化と多層化の進展
によって層間絶縁膜の段差は大きく且つ急峻となりその
上に形成される配線の加工精度、信頼性を低下させるた
めである。このため、Al配線の段差被覆の大幅な改善
ができない現在層間平坦化膜の平坦性を向上させる必要
がある。
【0003】これまでに、下記の表に示した各種の絶縁
膜の形成技術及び平坦化技術が開発されてきた(プレス
ジャーナル社刊 月刊 Semiconductor
World 1989年11月 第81頁)。
【0004】
【表1】
【0005】従来、この種の絶縁膜の形成技術及び平坦
化技術としては、上記表に示すように、例えば有機シラ
ン系ガスを用いて化学気相成長(以下CVDという)を
行なう方法,膜形成と同時にスパッタエッチを行い角を
取るバイアススパッチやバイアスECR CVD技術,
SOG(Spin On Glass)等を塗布する平
坦化技術,熱処理により膜を軟化させる平坦化技術,エ
ッチバック法等が各種知られている。
【0006】しかしこれら従来技術を、微細化,多層化
した配線層に適用した場合、配線間隔が広い場所での平
坦化の不足や配線間隔における層間膜での“す”(中
空)の発生により、配線間における接続不良等が重大な
問題になっている。
【0007】そこで、この問題を改善する手段として、
水を添加した有機シランのプラズマCVDにより高アス
ペクト比のAl配線上を平坦化する技術が注目されてい
る。この種の技術については、例えば応用物理学会19
91年第38回応用物理学会関係連合講演会予稿集(第
632頁、29P−V−8,29P−V−9)に記載が
ある。これに対して膜質を向上させる試みとして、成膜
後にH2Oプラズマ処理を行なうことにより効果的に有
機成分を除去する方法が考案されている。この種の技術
については例えば1991年第52回応用物理学会学術
講演会(P614 9P−B−6)に記載がある。
【0008】しかし、H2Oプラズマ処理では有機成分
の除去効率が低く薄膜の形成及び処理を繰り返すプロセ
スにするか、処理時間を長時間要するなどの問題があ
る。
【0009】従って、短時間で効率的な後処理により絶
縁膜中の有機成分を低減し、安定した膜質を形成する技
術が切望されている。
【0010】
【課題を解決するための手段】この出願の請求項1記載
に係る発明は、段差を有する半導体基体上に層間絶縁膜
を形成して平坦化を行なう工程を備えた半導体装置の製
造方法において、上記層間絶縁膜を成膜した後に、塩基
性ガスによるプラズマ処理を行なうことを、解決手段と
している。
【0011】請求項2記載に係る発明は、段差を有する
半導体基体上に形成する層間絶縁膜を、有機シリコン化
合物と酸化剤とを用いて形成し、且つその酸化剤として
少なくともH2Oを用いる。次に、成膜された層間絶縁
膜を塩基性ガスによるプラズマ処理を行なうことを構成
としている。
【0012】請求項3記載に係る発明は、層間絶縁膜を
SOGの塗布工程によって形成し、次に、塩基性ガスに
よるプラズマ処理を行なうことを構成としている。
【0013】請求項4記載に係る発明は、上記塩基性ガ
スを、アンモニア,アンモニア誘導体,メチルヒドラジ
ン,ヒドラジン誘導体のうちから選ばれるものとしたこ
と特徴とする。
【0014】
【作用】この出願の請求項1〜4記載に係る発明におい
ては、塩基性ガスが脱エトキシ反応の触媒として作用す
るため、塩基性ガスのプラズマ処理により層間絶縁膜中
の有機成分及び水分を低減させ脱ガスの発生を抑制する
作用がある。
【0015】また、請求項2記載に係る発明において
は、有機シリコン化合物と酸化剤(H2Oを少なくとも
用いる)とを用いて層間絶縁膜を形成することにより、
段差を良好に埋め込み、且つ平坦性が高い成膜が可能と
なる。このようにして形成した層間絶縁膜は有機成分が
含まれている。この有機成分は、塩基性ガスによるプラ
ズマ処理により低減される。請求項3記載に係る発明に
おいても、SOGで成る層間絶縁膜が平坦性を達成でき
る反面、有機成分が多く含まれる。
【0016】しかし、塩基性ガスのプラズマ処理により
有機成分は脱エトキシ反応に従って低減される。
【0017】請求項4記載に係る発明においては、アン
モニア,アンモニア誘導体(メチルアミン等),メチル
ヒドラジン,ヒドラジン誘導体(ジメチルヒドラジン
等)を塩基性ガスとしてプラズマ処理することにより、
脱エトキシ反応の触媒としての作用を奏し、層間膜中の
有機成分を迅速に除去することが可能となる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について説明
する。
【0019】ここで、実際の製造プロセスの説明に先立
ち、実施例で使用したCVD装置を図4に基づいて説明
する。
【0020】同図に示すように、反応室11の上部には
有機Si化合物(例えばTEOS)と酸化剤である水を
矢印B1の方向から導入するための導入管12が設けら
れている。反応室11には導入したガスを高い面内均一
性を確保できるように均一にガスを分散できる分散板1
3及びシャワーヘッド14が設けられている。更に、反
応室11内部には、被処理基板であるウェハ15を載置
するウエハ載置台16が収容されている。また、ウェハ
15を所定の反応温度に保つためのヒータ17が埋設さ
れている。
【0021】(実施例1)本実施例は、図1(a)に示
すように、シリコン等から成る半導体基板21上に酸化
シリコン等から成る層間絶縁膜22及びAl配線層23
が形成されたウェハを用意した。次に、図1(b)に示
すように、下層絶縁膜24を形成する。この下層絶縁膜
24は、次工程でH2Oを添加したプラズマCVDによ
り形成される中層絶縁膜25の膜質を補なう目的で形成
した。なお、下層絶縁膜24はCVD法を用いて以下の
条件で形成した。
【0022】 ○ガス及びその流量 TEOS/O2=350/350sccm ○圧力…1330Pa(10toor) ○温度…390℃ ○RF…350W 次に、図1(c)に示すように、下層絶縁膜24上に中
層絶縁膜25を図4に示したCVD装置を用いて形成す
る。本実施例では、有機シリコン化合物としてテトラエ
トキシシラン(TEOS)を用い、酸化剤としてH2
を用いて以下に示す条件で形成した。
【0023】 ○ガス及びその流量 TEOS/H2O=150/100sccm ○圧力…1330Pa(10torr) ○温度…150℃ ○RF…350W このような条件で形成された中層絶縁膜25は、平坦性
が高く、Al配線層23の間隙を良好に埋め込むことが
できる。
【0024】次に、中層絶縁膜25中の有機成分の除去
を目的に以下の条件でプラズマ処理を行なった。
【0025】(プラズマ処理条件) ○ガス及びその流量 アンモニア(NH3)/酸素(O2)=150/100s
ccm ○圧力…1330Pa ○温度…150℃ ○RF…350W このようなプラズマ処理によって、中層絶縁膜25中の
有機成分は、脱エトキシ反応に伴なって低減される。こ
のため、中層絶縁膜25の膜質が向上する。
【0026】その後、中層絶縁膜25上に、上層絶縁膜
26を、下層絶縁膜24と同様の条件で形成することに
より、層間の平坦化が完成する。
【0027】なお、層間絶縁膜の形成にはテトラエトキ
シシランを用いたが、絶縁膜の形成が可能である有機S
i化合物に適宜変更可能である例えばOMCTS(oc
tamethyl cycletetra silox
ane),TPOS(tetra propoxy s
ilane),TMCTS(tetra methyl
cyclo tetra siloxane)等でも
可能である。
【0028】また、本実施例では、塩基性ガスとしてN
3を用いたが、この他に、例えば、メチルアミンなど
のアンモニア誘導体,メチルヒドラジン、又はジメチル
ヒドラジンなどのヒドラジン誘導体などを用いることが
できる。
【0029】(実施例2)本実施例は、Al配線層間を
平坦化した場合である。特に、本実施例は、TEOSと
2Oを用いてCVD法で形成した中層絶縁膜をAl配
線間隙にのみに残すために、エッチバックする工程を加
えている。これにより、通常の方法(TEOS−O2
CVD法)で形成した層間絶縁膜に比べて膜質が若干劣
る中層絶縁膜をできるだけ除去することにより、信頼性
の高い層間絶縁膜を形成したものである。
【0030】先ず、本実施例においては、図2(a)に
示すように、上記実施例1で用意したものと同様のウェ
ハを用いる。即ち、半導体基板31上に層間絶縁膜32
が形成され、この層間絶縁膜32上にAl配線層33が
パターニングされた構造である。
【0031】このようなウェハ表面に、図2(b)に示
すように、下層絶縁膜34を上記実施例1と同様の条件
で薄く形成する。さらに、その上に中層絶縁膜35を形
成する。中層絶縁膜35の形成条件は、上記実施例1の
中層絶縁膜25と同様である。
【0032】次に、図2(c)に示すように、中層絶縁
膜35のエッチバックを行なって、Al配線層33の間
隙のみに中層絶縁膜35を残す。
【0033】その後、以下の条件でプラズマ処理を行な
って、中層絶縁膜35中の有機成分を除去する。
【0034】(プラズマ処理条件) ○ガス及びその流量 ヒドラジン(N24)/酸素(O2)=150/100
sccm ○圧力…1330Pa ○温度…150℃ ○RF…350W 次いで、図2(d)に示すように、所定の膜厚となるよ
うに上層絶縁膜36を通常の方法(例えばTEOS−O
2によるCVD)により形成し、層間の平坦化が完了す
る。
【0035】本実施例においては、プラズマ処理にヒド
ラジン(N24)を用いたが、アンモニア,メチルアミ
ンなどのアンモニア誘導体,メチルヒドラジン,ジメチ
ルヒドラジンなどのヒドラジン誘導体などを用いても、
同様の作用(脱エトキシ反応の触媒としての作用)を得
ることができる。
【0036】(実施例3)本実施例は、上記実施例2と
同様にAl配線層間を平坦化した例である。特に、本実
施例では、中層絶縁膜としてSOG(Spin on
glass)をスピンコートして形成し、しかもこの中
層絶縁膜をAl配線層間に残すためにエッチバック工程
を行なったものである。これにより、通常の方法で形成
した層間絶縁膜に比べて膜質が若干劣るSOG膜をでき
るだけ除去するこてができ、信頼性の高い層間絶縁膜が
形成できる。
【0037】本実施例においても上記実施例1及び2と
同様のウェハを用意した。即ち、図3(a)に示すよう
に、半導体基板41上に層間絶縁膜42を形成し、その
層間絶縁膜42の上にAl配線層43をパターニングし
たものを用意する。
【0038】次に、図3(b)に示すように、上記実施
例1及び2と同様の目的及び条件で下層絶縁膜44を形
成する。
【0039】その後、スピンオングラス法によりSOG
を用いて図3(c)に示すような中層絶縁膜45を以下
の条件で形成する。
【0040】 ○SOG材料…Type7(東京応化製) ○回転数…4000rpm ○熱処理条件…400℃,30分 次に、エッチバックを行なって、図3(c)に示すよう
に、中層絶縁膜35をAl配線層43間隙のみに残し、
続いて以下に示す条件でプラズマ処理を行なって中層絶
縁膜中の有機成分を除去する。
【0041】(プラズマ処理条件) ○ガス及びその流量 メチルヒドラジン(CH323)/O2=150/10
0sccm ○圧力…1330Pa ○温度…150℃ ○RF…350W 次いで、図3(d)に示すように、所定の膜厚となるよ
うに上層絶縁膜46を通常の方法(例えばTEOSとO
2を用いたCVD法)により形成し、層間の平坦化が完
了する。
【0042】本実施例においては、塩基性ガスとしてメ
チルヒドラジンを用いたが、この他アンモニア,メチル
アミンなどのアンモニア誘導体,ジメチルヒドラジンな
どのヒドラジン誘導体を用いても勿論よい。
【0043】以上、各実施例について説明したが、本発
明は、これらに限定されるものではなく、各種の半導体
基体上の平坦化に適用できるものであり、また、条件も
適宜変更可能である。
【0044】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この出
願の請求項1〜4記載に係る発明によれば、半導体装置
の層間絶縁膜を平坦に形成できる共に、脱離ガスの発生
を抑えて膜質の良い層間絶縁膜にすることができる。こ
のため、例えばAl配線への脱離ガスによる悪影響を回
避でき、半導体装置の信頼性を高める効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(d)は本発明の実施例1の工程を示
す断面図。
【図2】(a)〜(d)は本発明の実施例2の工程を示
す断面図。
【図3】(a)〜(d)は本発明の実施例3の工程を示
す断面図。
【図4】実施例で用いたCVD装置の説明図。
【符号の説明】
21…半導体装置 23…Al配線層 25…中層絶縁膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/90 P 7514−4M

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 段差を有する半導体基体上に層間絶縁膜
    を形成して平坦化を行なう工程を備えた半導体装置の製
    造方法において、上記層間絶縁膜を成膜した後に、塩基
    性ガスによるプラズマ処理を行なうことを特徴とする半
    導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記層間絶縁膜は、有機シリコン化合物
    と酸化剤とを用いて形成し、該酸化剤として少なくとも
    2Oを用いる請求項1記載に係る半導体装置の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 上記層間絶縁膜はSOGの塗布工程によ
    り形成する請求項1記載に係る半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記塩基性ガスは、アンモニア,アンモ
    ニア誘導体,メチルヒドラジン,ヒドラジン誘導体のう
    ちから選ばれる請求項1〜3のいずれかの記載に係る半
    導体装置の製造方法。
JP4157993A 1993-03-03 1993-03-03 半導体装置の製造方法 Pending JPH06260484A (ja)

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