JPH0626045Y2 - 耐食性ケースを有する回転電機 - Google Patents

耐食性ケースを有する回転電機

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JPH0626045Y2
JPH0626045Y2 JP1988019191U JP1919188U JPH0626045Y2 JP H0626045 Y2 JPH0626045 Y2 JP H0626045Y2 JP 1988019191 U JP1988019191 U JP 1988019191U JP 1919188 U JP1919188 U JP 1919188U JP H0626045 Y2 JPH0626045 Y2 JP H0626045Y2
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JP
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yoke
case
corrosion
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electric machine
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勉 石原
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Sawafuji Electric Co Ltd
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Sawafuji Electric Co Ltd
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は,耐食性ケースを有するモータに関し,特に,
円筒状のヨークの側面および底面の一方を耐食性ケース
で覆った回転電機に関する。
〔従来の技術〕
回転電機例えばモータは,海水の近く等のように腐食し
易い環境で用いられることがある。そこで,このような
使途のモータについて,その耐食性を増すための種々の
技術が知られている。
例えば,モータの外表面をヨーク,フロント(ロアー)
ブラケットおよびリア(アッパー)ブラケットで構成す
ると共に,特に,ヨークの外側面に耐食性を増すために
焼付塗装を施すことが知られている。
また,モータの外表面を同様に構成すると共に,ヨーク
の材質を磁性ステンレスの如き耐食性のある磁性材料で
構成することが知られている。
また,ヨークの外側面を耐食性のあるアルミニウムパイ
プで覆うと共に,その端部をカールさせてヨークを当該
アルミニウムパイプに固定せしめるように構成すること
が知られている。
〔考案が解決しようとする課題〕
前述した従来技術には,以下の如き,問題がある。
焼付塗装を採用する場合,耐食性を向上させるためにヨ
ークを高温焼付炉に通す等の複雑な工程が必要となる。
このため,製造が面倒なばかりでなく,製造コストが高
くなってしまう。更に,この方法による耐食性の向上に
は限界がある。
そこで,ヨークそれ自体に耐食性を持たせることを目的
として,それに適した材料である磁性ステンレス鋼を使
用してヨークを作成すると,非常に高価なものとなって
しまい実用的でない。
一方,ヨークをアルミニウムパイプの如き外壁(ケー
ス)で覆った場合,ヨークとケースとを互いに固定する
必要がある。そこで,ケースにヨークを装着した後,ケ
ースの端部をカールさせヨークを所定の位置に固定する
という複雑な工程が必要となる。このため,ヨーク自体
は高価ではないものの,製造コストが非常に高くなって
しまい実用的でない。
本考案は,簡単な構成の耐食性ケースを採用することに
よって,低コストで耐食性の良い回転電機を提供するこ
とを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成するために,本考案による耐食性ケース
を有する回転電機は,実質的に円筒形状の金属材料から
なる回転電機のヨークと,前記ヨークの側面と前記ヨー
クの円筒がつくる底面の一方とを覆い,かつ,前記ヨー
クの円筒がつくる底面の他方の側に開口を有するような
有底円筒形状とされた耐食性ケースと,前記耐食性ケー
スの開口を塞ぐように嵌合されたブラケットとを備え,
前記ヨークを前記耐食性ケースに固定すると共に,その
外表面を前記耐食性ケースと前記ブラケットとで構成す
るようにされる。
〔実施例〕
第1図および第2図は,夫々,本考案による回転電機の
側面図および上面図である。
第1図および第2図において,2はアルミニウムを絞り
加工して得たケース(モータケース),3はフロントブ
ラケット,5はモータの回転軸,6はコード,7はケー
ス2と一体に形成されたコード6の位置決め用の突起,
8はコードホルダである。
本考案による回転電機例えばモータは,第1図および第
2図図示の如く,その外表面がアルミ絞りケース2とフ
ロントブラケット3とをもつように構成される。
即ち,アルミ絞りケース2は,略円柱形のモータの側面
をその円筒状の部分で覆うと共に,モータの上面をも覆
う。ここで,上面とは該円柱の底面の一方をいい,従
来,リアブラケットによって覆われていた面である。こ
のようにするために,アルミ絞りケース2は,例えば円
筒状のアルミニウムを絞り加工することによって,側面
と上面とが一体となるように形成される。そして,該円
柱の他方の底面(下面)は開口とされる。
一方,フロントブラケット3は,アルミ絞りケース2の
開口に嵌合され,モータ内を密閉する。従って,フロン
トブラケット3は,モータの下面を覆い,その中心から
外部に回転軸5が突出されている。
このようにすることによって,ヨーク自体に耐食性を持
たせたためにモータが高価になるということを防止でき
る。また,ケースへのヨークの固定のためにケースの端
部をカールさせたことによりモータが高価になるという
ことも避けられる。アルミ絞りケース2はヨークよりも
十分に耐食性に優れており,また,ブラケット3は例え
ば樹脂等の耐食性の優れたものからなるので,モータの
腐食は十分に防止することができる。
以上の構成に加えて,本考案においては,モータに電源
(あるいは動作信号)を供給するためのコード6を,有
効にモータ自体に固定するための構成が付加される。
突起7は,第2図図示の如く,爪状とされ,2つの突起
7がその間にコード6を挟むことができるように対向し
て設けられる。突起7は,第1図図示の如く,アルミ絞
りケース2の下端部の1ケ所に,回転軸5(即ちモー
タ)に垂直な断面の方向に突出するように形成される。
突起7は,アルミ絞りケース2製造の際に,同時に形成
される。
コードホルダ8は,アルミ絞りケース2の上面に設けら
れた凸部2′に嵌合されたリング81とこれにネジによ
り固定されるコード止め部82とからなる。凸部2′
は,その一端がフロントブラケット3から突出する回転
軸5の他端に対応して,アルミ絞りケース2に設けられ
たその軸受部である。リング81は凸部2′に圧入固定
される。これにより,コードホルダ8は前記理由により
設けられた凸部2′を利用してモータに固定される。コ
ード6は,第2図図示の如く,コード止め部82の穴を
貫通され,コード止め部82をリング81に固定するた
めのネジを締めることによってモータに良好に固定され
る。なお,第1図および第2図において示されるコード
6は同一のものであることは言うまでもない。
第3図は本考案による回転電機の断面図,第4図は圧入
前のヨークの斜視図,第5図はヨークをメースに圧入す
る状態を示す図である。
第3図ないし第5図において,1は円筒状のヨーク,1
1はヨーク1の一端面(円筒の一底面),12は端面1
1の一部に設けられた凹部の端面,13はヨーク1の切
断面,4は磁石(ステータ),21および22はアルミ
絞りケース2に設けられた突起である。
第3図に示すように,アルミ絞りケース2には,その凸
部2′に回転軸5の一端が挿入され固定される。回転軸
5の他端はフロントブラケット3の中心を貫通して回転
電機例えばモータ外部に突出している。フロントブラケ
ット3の側面の一部から,コード6がモータ内へ挿入さ
れている。回転軸5とコード6とが固定されたフロント
ブラケット3は,図示の如く,アルミ絞りケース2に嵌
合され固定される。一方,コード6はフロントブラケッ
ト3から外部に取出されて直ぐに突起7によってモータ
に固定される。ステータ4はヨーク1に固定され,これ
と共に磁気回路を構成する。
一方,アルミ絞りケース2へのヨーク1の固定は次のよ
うになされる。
ヨーク1は,第4図に示すように,円筒形状を有する
が、その母線に沿って円筒の一部を幅W1分だけ切欠い
たものとされる。更に,底面11側において,切欠く部
分の幅がW2と広くされる(奥行きをW3とする)。こ
れにより端面11に凹部が形成される。ヨーク1は金属
材料,例えば,軟磁性材料である鉄からなる。
ヨーク1は,第5図に示すように,アルミ絞りケース2
に圧入される。この時,アルミ絞りケースは,略有底円
筒状とされ,更に,凸部2′,突起7,21,22が形
成された状態にある。また,圧入を行うために,ヨーク
1の外径はケース2の内径より若干大きくされる(実質
的に等しくされる)。圧入されたヨーク1は,切欠き部
の幅W1が0とされ,切断面13が対向する切断面13
と隙間なく接触するようにされる。これによって,磁気
回路の形成には何ら支障は生じない。
ヨーク1は,端面11を先頭にしてアルミ絞りケース2
に圧入される。そして,圧入は,端面11が突起21に
当接した時点で停止される。即ち,突起21はヨーク1
の位置決め用の突起であり,アルミ絞りケース2の円筒
部分の上端に,その外周に沿って複数個設けられる(全
外周に渡って設けてもよい)。これにより,ヨーク1の
アルミ絞りケース2に対する回転軸5の延びる方向の位
置決めが正確になされる。
圧入が停止された時,端面12は突起22に当接する状
態にある。即ち,突起22は,圧入後のヨーク1の端面
11に残る凹部(幅がW2−W1,奥行き(深さ)がW
3)に略嵌合する突起であり,ヨーク1の位置決め用,
特に,回転軸5の回転方向の位置決め用の突起(まわり
止め)である。突起22は,突起21が設けられる円周
上に設けられ,突起21から回転軸5方向にW3だけず
らして形成される。突起22が端面11の凹部とかみ合
うため,ヨーク1のアルミ絞りケース2に対する回転軸
5の回転方向の位置決めが正確になされる。
以上の圧入の結果,アルミ絞りケース2はヨーク1の
(外)側面に密着してこれを覆うと共に,ヨーク1の円
筒がつくる底面の一方をも覆うことになる。また,ヨー
ク1がアルミ絞りケース2に固定される。なお,ヨーク
1の円筒がつくる底面の他方は開口の状態とされる。こ
の開口は,前述の如く,アルミ絞りケース2にフロント
ブラケット3を嵌合することにより塞がれる。
以上により,第3図に示すように、アルミ絞りケース2
の所定位置にヨーク1を固定した構造体が得られる。
このように,ヨークをケースに圧入することによって固
定するようにしているので,固定が容易であり,製造コ
ストを低くできる。更に,ケースに予め形成した突起
(およびヨークの端面の凹部)を利用して正確な位置決
めが可能である。また,ケースをアルミ絞りケースと
し,かつ,ヨークの一部を切欠いたことによって生じる
スプリングバック等の効果により,ヨーク圧入部の抜き
勾配を殆んど無視できる。
第6図は,コードホルダの他の構成を示す図である。
同図に示すコードホルダ9は,コードホルダ8のリング
81とコード止め部82とを一体に形成したものである。コ
ードホルダ9は,そのリング状の部分を凸部2′に圧入
することにより,アルミ絞りケースに固定される。一
方,略「U」字状のコード止め部にコード6を押込んだ
後,図中矢印方向に押しつけ,コード止め部を略「O」
字状とすることによって,コード6を固定するものであ
る。
以上,本考案を実施例に基づいて説明したが,本考案は
その主旨に従って種々変形可能である。
例えば,ヨーク1は,その一部が切欠かれていないもの
であってもよい。また,ケースはステンレス(例えばJ
IS規格SUSに従うもの),ダイキャストや樹脂等で
形成してもよい。特に合成樹脂で形成する場合には,ケ
ースの重量が軽くてかつ製作し易い利点がある。
〔考案の効果〕
以上説明したように,本考案によれば,ヨークの側面を
耐食性のケースで覆いかつヨークの上面をも当該ケース
で覆うようにしているので,耐食性の優れたモータを安
価に得ることができ,更に,ヨークをケースに圧入する
ことによって固定しているので,ケースを採用したこと
によって製造コストが増すことを防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による回転電機の側面図, 第2図は本考案による回転電機の上面図, 第3図は本考案による回転電機の断面図, 第4図は圧入前のヨークを示す斜視図, 第5図はヨークをケースに圧入する状態を示す図, 第6図はコードホルダの他の例を示す斜視図である。 1はヨーク,2はアルミ絞りケース,3はフロントブラ
ケット,4はステータ,5は回転軸,6はコード,7は
突起,8はコードホルダ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】実質的に円筒形状の金属材料からなる回転
    電機のヨークと, 当該ヨークの内周面に取付けられて界磁を構成する永久
    磁石と, 前記ヨークの側面と前記ヨークの円筒がつくる底面の一
    方とを覆い,かつ,前記ヨークの円筒がつくる底面の他
    方の側に開口を有するような有底円筒形状とされた耐食
    性ケースと, 前記耐食性ケースの開口を塞ぐように嵌合されたブラケ
    ットとを備えると共に, 前記ヨークが,軸方向に所定の幅の切欠き部をそなえ,
    かつ当該切欠き部の一端に幅広の所定深さの凹部をそな
    えた状態で,円筒状に湾曲されて構成され,前記耐食性
    ケースの開口から前記耐食性ケースに前記切欠きの幅が
    狭められて圧入されてなり, 前記ヨークは,前記切欠きの幅が狭められて圧入された
    状態で,かつ前記幅広の所定の深さの凹部が前記耐食性
    ケースの前記底面の一方の内側に形成されている突起と
    嵌合された状態で,前記耐食性ケースの内周に非回動可
    能に固定され, 前記永久磁石は,前記耐食性ケースの内周に非回動可能
    に固定されてなる前記ヨークに対して,当該ヨークの内
    壁に固着されている ことを特徴とする耐食性ケースを有する回転電機。
JP1988019191U 1988-02-16 1988-02-16 耐食性ケースを有する回転電機 Expired - Lifetime JPH0626045Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS598429Y2 (ja) * 1975-07-01 1984-03-15 三菱電機株式会社 防食水中形電動機
JPS5628841U (ja) * 1979-08-04 1981-03-18
JPH0226202Y2 (ja) * 1984-10-29 1990-07-17
JPS62129259U (ja) * 1986-02-07 1987-08-15

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