JPH062602A - センサの故障診断装置 - Google Patents

センサの故障診断装置

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JPH062602A
JPH062602A JP4182975A JP18297592A JPH062602A JP H062602 A JPH062602 A JP H062602A JP 4182975 A JP4182975 A JP 4182975A JP 18297592 A JP18297592 A JP 18297592A JP H062602 A JPH062602 A JP H062602A
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JP
Japan
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failure
sensor
detection signal
level
detected signal
Prior art date
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Pending
Application number
JP4182975A
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English (en)
Inventor
Kunio Mizuno
邦男 水野
Kazuo Fujii
一夫 藤井
Hideo Machida
英夫 町田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
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Publication date
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Publication of JPH062602A publication Critical patent/JPH062602A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 センサの故障診断の精度向上を図る。 【構成】 センサ検出信号から、その変化速度を求める
(ステップ102)とともに、所定時間当たりの変化回
数を求める(ステップ103)。変化速度と変化回数と
に基づいて、故障レベルTを所定のファジィルールに従
ってファジィ推論する(ステップ104、105、10
6)。推論した故障レベルTを、予め定めた基準レベル
Toと比較し、基準レベルTo以上の場合故障と判定し
(ステップ107)、故障表示する(ステップ10
8)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車用空調装
置における各種センサ(車内温度センサ、外気温度セン
サ、日射センサ等)の故障を診断するのに好適なセンサ
の故障診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の技術として、特開昭58
−141912号公報や特開昭58−222312号公
報に示されるように、センサの検出信号が所定範囲外で
あることを判定して、その判定結果に基づき故障を表示
するものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、室
温、外気温、日射量などの変化範囲を予め決めておくこ
とで、検出量がその範囲を越えたとき故障判定するもの
であるため、センサの断線や短絡などは判定できるが、
センサ素子の動作不良や、ターミナルの接触不良による
抵抗増大や一時的不良などは判定できなかった。
【0004】そこで本発明は、上記欠点を解消し、セン
サの故障判定の精度を向上させることのできるセンサの
故障診断装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、図1に示すように、センサ1の検出信号に
基づいてセンサの故障を診断する装置において、センサ
1の検出信号の変化速度を演算する検出信号変化速度演
算手段2と、センサ1の検出信号の所定時間当たりの変
化回数を演算する検出信号変化回数演算手段2と、検出
信号変化速度演算手段2及び検出信号変化回数演算手段
3の出力する検出信号変化速度及び検出信号変化回数に
基づいて当該センサ1の故障レベルを所定のルールに従
いファジィ推論するファジィ推論手段4と、該ファジィ
推論手段4の出力する故障レベルを基準レベルと比較し
て故障か否かを判定する故障判定手段5と、を備えたこ
とを特徴としている。なお、故障判定結果を表示する故
障表示手段6を設けることは任意である。
【0006】
【作用】本発明の装置では、ファジィ推論手段4が検出
信号変化速度と検出信号変化回数とに基づいて故障レベ
ルをファジィ推論する。つまりこの場合、ファジィ推論
の前件部変数(入力)を検出信号の変化速度及び変化回
数とし、後件部変数(出力)を故障レベルとしている。
そして、推論した故障レベルに基づいて、故障判定手段
が故障か否かの判定を行い、必要に応じて、故障と判定
した場合は、その旨を表示する。
【0007】なお、ファジィ推論は、経験則などに基づ
いて定められたファジィルールに従って推論結果を出力
するもので、そのやり方の手順は例えば次の通りであ
る。
【0008】ファジィ演算では、まず、各ファジィルー
ルに従って、予め与えられたメンバーシップ関数によ
り、前件部の変数である検出信号変化速度と変化回数の
各グレード(ファジィラベルに対する所属度、あるいは
メンバーシップ値とも言う)を求め、両グレードの最小
値をとる。この処理を前件部処理と言う。次に、後件部
処理として、出力側メンバーシップ関数を上記のグレー
ドの所で頭切り処理し、頭切り処理して得た台形出力を
論理和し、重ね合わせた台形部の重心を求めて、その重
心位置を推論結果、つまり故障レベルとする。
【0009】この推論手法は、例えば特開平2−927
63号公報等において公知の手法を応用したものであ
る。推論手法は別に他の方法を採用しても構わない。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照しなが
ら説明する。図2は実施例の故障診断装置を含む自動車
用空調装置の制御系の概略構成図である。
【0011】この空調装置においては、マイクロコンピ
ュ−タを中心にして構成されたコントロールユニット2
0が、各種センサやスイッチの信号に基づいて車内への
吹出温度や吹出風量を演算し、ブロア31や、エアミッ
クスドア等の温度調節手段32を制御し、それにより車
内を快適な空調環境となるよう制御する。コントロール
ユニット20には、外気温度センサ21、車内温度セン
サ22、日射センサ23等のセンサから検出信号が入力
されている。
【0012】本実施例の装置においては、コントロール
ユニット20を構成しているマイクロコンピュータが、
予め設定された制御用プログラムを実行することによ
り、所定の空調制御を行う。その空調制御の中の1サブ
ルーチンとして、図4に示す故障診断処理のルーチンが
定義されている。ここでは、車内温度センサ22の故障
診断を行う場合の例を示してある。
【0013】図4に示すルーチンの処理がスタートする
と、まず最初のステップ101で故障診断すべきセンサ
の信号をマイクロコンピュ−タに入力する。次に、ステ
ップ102に進んで、センサ検出信号の変化速度を演算
する。ここでは、例えばセンサ検出信号を時間で微分す
ることによって変化速度を求める。次に、ステップ10
3で、センサ検出信号の変化回数を求める。ここでは、
予め決めておいた所定時間の間にセンサ検出信号の上下
変動が何回発生したかを数えることにより、変化回数を
演算する。
【0014】次に、ステップ104〜ステップ106に
て、故障レベルのファジィ推論を実行する。このファジ
ィ推論は、前件部変数を「センサ検出信号変化速度(単
位=℃/sec )」及び「センサ検出信号変化回数(単位
=回/sec )」とし、後件部変数を「故障レベルT(単
位%)」としたものである。
【0015】ここでは、前件部の第1の変数E1を「セ
ンサ検出信号変化回数」とし、第2の変数E2を「セン
サ検出信号変化速度」としている。このファジィ推論で
は、経験則あるいは実験などで得られた実績により、図
3に表で示すような28個のファジィルールが設定され
ている。ここで、各符号(ファジィラベル)は、次の意
味で用いられている。 PL … 正方向に大きい PM … 正方向に中位 PS … 正方向に小さい ZR … ほとんど「0」 NS … 負方向に小さい NM … 負方向に中位 NL … 負方向に大きい
【0016】このファジィ推論ルールを概説すると、該
ファジィ推論ルールは、センサ検出信号の変化速度が正
方向、負方向共大きくなるほど故障レベルを「大」と
し、センサ検出信号の変化回数が多くなるほど故障レベ
ルを「大」とする傾向を持つものである。
【0017】例えば、あるルールは、変化回数が大(P
L)で変化速度が正でも負でも大(PLまたはNL)の
場合は、故障レベルを大(PL)とする、というもので
ある。また、別のルールは、変化回数が小さく(PS)
あるいはゼロ(ZR)で変化速度が小さく(PSまたは
NS)あるいはゼロ(ZR)の場合は、故障レベルをゼ
ロ(ZR)とする、というものである。さらに、別のル
ールは、変化回数がゼロ(ZR)で変化速度が正での負
でも大きい(PL)の場合は、故障レベルを小(PS)
とする、というものである。
【0018】そして、各変数毎に上記のラベルを表現す
るメンバーシップ関数として、図5の(a)、(b)、
(c)に示すものが用いられている。(a)の関数は入
力変数E1(センサ検出信号変化回数)のメンバーシッ
プ関数、(b)の関数は入力変数E2(センサ検出信号
変化速度)のメンバーシップ関数、(c)の関数は出力
変数(故障レベル)のメンバーシップ関数である。
【0019】ファジィ演算ステップ104〜106で
は、上記のファジィルールに従い、特開平2−9276
3号公報などで公知のMIN−MAXルールを用いて、
故障レベルTを演算する。その流れは、まず最初にルー
ル毎の入力側メンバーシップ関数により、前件部変数E
1、E2のグレードを求め、その最小値を出力する。次
いで、出力側メンバーシップ関数により、各ルール毎の
グレードから、後件部出力ΔTiを得る。そして、各ル
ール毎に得た後件部出力ΔTiを論理和して、その重心
を求め、その重心位置を最終的な推論結果である故障レ
ベルTとする。
【0020】故障レベルTのファジィ推論が終了した
ら、次にステップ107に進み、推論した故障レベルT
が、予め定めた基準レベルTo以上か否かを判定する。
この場合の判定基準レベルは、センサの種類毎に適宜設
定することが好ましい。推論した故障レベルTが基準レ
ベルTo以上の場合は、故障と判断する。そして、ステ
ップ108に進んで、当該センサが故障している旨の表
示を行い、空調制御のメインルーチンに戻る。
【0021】このように、センサの検出信号の変化速度
と変化回数の両方を入力因子として故障レベルを推論
し、その推論した故障レベルが基準レベル以上か否かで
最終的な故障判断を行うので、センサの状態変化に対し
て的確な故障判断を行うことができる。
【0022】なお、上記実施例においては、車内温度セ
ンサ22の故障診断について説明したが、他のセンサ、
つまり外気温度センサや日射センサの故障診断について
も同様にして実行することができる。その場合は、故障
レベルを推論する際のファジィルールやメンバーシップ
関数、並びに判定基準レベルを、対応するセンサに応じ
て適宜設定すればよい。勿論、空調装置のセンサ以外の
センサについても故障診断することができる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
センサ検出信号の変化速度と変化回数の2つの入力因子
に基づいて故障レベルをファジィ推論し、その故障レベ
ルが基準レベル以上のときに初めて最終的な故障と判断
するので、センサの状態変化、例えばセンサ素子の動作
不良や、ターミナルの接触不良による抵抗増大や一時的
不良などに対して、的確な故障診断を行うことができ
る。
【0024】また、センサ検出信号の変化速度と変化回
数と基づいて故障レベルをファジィ推論するので、ファ
ジィルールやメンバーシップ関数に各種条件等を反映さ
せておくだけで、的確な故障診断が可能である。
【0025】また、このファジィ推論は、簡単なルール
と関数演算で行うことができるので、複雑な制御ロジッ
クを必要とせず、既存のマイクロコンピュータで容易に
対応することができ、コストアップを招く心配もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の要旨を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例の概略構成を示すブロック図
である。
【図3】同実施例における故障レベルのファジィルール
を示す図表である。
【図4】同実施例の故障診断の流れを示すフローチャー
トである。
【図5】上記故障診断の処理の中の故障レベルのファジ
ィ推論に用いられるメンバーシップ関数を示し、(a)
は前件部変数E1(検出信号変化速度)のメンバーシッ
プ関数、(b)は前件部変数E2(検出信号変化回数)
のメンバーシップ関数、(c)は後件部変数(故障レベ
ル)のメンバーシップ関数である。
【符号の説明】
1 センサ 2 検出信号変化速度演算手段 3 検出信号変化回数演算手段 4 ファジィ推論手段 5 故障判定手段 6 故障表示手段 20 コントロールユニット 21 外気温度センサ 22 車内温度センサ 23 日射センサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センサの検出信号に基づいてセンサの故
    障を診断する装置において、 前記センサの検出信号の変化速度を演算する検出信号変
    化速度演算手段と、 前記センサの検出信号の所定時間当たりの変化回数を演
    算する検出信号変化回数演算手段と、 前記検出信号変化速度演算手段及び検出信号変化回数演
    算手段の出力する検出信号変化速度及び検出信号変化回
    数に基づいて当該センサの故障レベルを所定のルールに
    従いファジィ推論するファジィ推論手段と、 該ファジィ推論手段の出力する故障レベルを基準レベル
    と比較して故障か否かを判定する故障判定手段と、 を備えたことを特徴とするセンサの故障診断装置。
JP4182975A 1992-06-17 1992-06-17 センサの故障診断装置 Pending JPH062602A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019073759A1 (ja) * 2017-10-13 2019-04-18 株式会社デンソー 車両用空調装置
WO2020087672A1 (zh) * 2018-11-01 2020-05-07 珠海格力电器股份有限公司 检测元件控制方法、装置及空调机组

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019073759A1 (ja) * 2017-10-13 2019-04-18 株式会社デンソー 車両用空調装置
JP2019073120A (ja) * 2017-10-13 2019-05-16 株式会社デンソー 車両用空調装置
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