JPH0625570Y2

JPH0625570Y2 - 車両のアウタハンドル装置

Info

Publication number: JPH0625570Y2
Application number: JP1988017337U
Authority: JP
Inventors: 繁治横山
Original assignee: Mazda Motor Corp
Current assignee: Mazda Motor Corp
Priority date: 1988-02-12
Filing date: 1988-02-12
Publication date: 1994-07-06
Anticipated expiration: 2003-02-12
Also published as: JPH01122154U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は車両のアウタハンドル装置に関するものであ
る。

（従来の技術）従来より車両のアウタハンドル装置（第８図参照）の構
造として、特にアウタハンドルａを操作自在に支持する
と共に、ドアアウタパネルｂに穿設された取付け孔ｃへ
固設されるアウタハンドルケージングｄは、中央にアウ
タハンドルａの具備された操作凹部ｅが設けられ該操作
凹部ｅの両側部は前記ドアアウタパネルｂへの取付け部
ｆ，ｆ（仮想線部分）となっており、該取付け部ｆ，ｆ
に対応してドアアウタパネルｂからブラケットｇ，ｇが
突設され、該ブラケットｇ，ｇと前記取付け部ｆ，ｆが
ボルト止めその他の手段によって取付け固定されてい
る。また、近年における該アウタハンドル装置として、
そのデザイン性を考慮して第９図に示すようにアウタハ
ンドルケージングｄにドアロックのためのキーシリンダ
ｈを一体形成したものが普及しつつある。この場合にお
けるドアアウタパネルｂへの取付け部ｆ，ｆもアウタハ
ンドルケージングｄの両側部に設けられることになる。
このような操作凹部の両側部にドアアウタパネルへの取
付け部を設けたものの一例として実開昭６１−５３４６
９号公報に示されるような車両用ドアハンドルがある。

（考案が解決しようとする問題点）上述のような構成のアウタハンドル装置にあってはハン
ドル操作のために必要なスペースである操作凹部の長さ
はｌ_１（第８図）に加えて、その左右両側に取付け部を
設けるためのスペースｓ_１，ｓ_２が必要であり、そのた
めにドアアウタパネルの取付け孔の長さはl₁+s₁+s₂であ
った。また、キーシリンダを一体形成したものにあって
は、l₁+s₂+s₂+l₂（第９図）となっていた。この取付け
孔の開口面積、特に開口部の長さは該取付け孔の周縁の
強度上、できるだけ短く形成することが望ましく、近年
その要求も高まっている。しかし、これまでのアウタハ
ンドル装置の構成では該要求に応えることは難しく、ま
してやキーシリンダを一体形成したものにあっては取付
け孔の長さが長いために該取付け孔の周縁の強度の低下
を避けることができず、ひいてはハンドル操作時に多大
な力が作用するとドアアウタパネルの取付け孔周縁が変
形する恐れもあった。

本考案は、このキーシリンダが一体形成されたアウタハ
ンドル装置において、ドアアウタパネルに穿設される取
付け孔の長さを短くできる構成を得ることを目的とする
ものである。

（問題点を解決するための手段）上記の点に鑑み本考案は、車両のドアアウタパネルに穿
設された取付け孔に、アウタハンドルを操作自在に支持
したアウタハンドルケーシングが取り付けられたもので
あって、該アウタハンドルケーシングは前記アウタハン
ドルが具備される操作凹部と該操作凹部の側方に位置し
キーシリンダが支持されるキーシリンダ取付け部とが一
体に形成されて成り、該操作凹部とキーシリンダ取付け
部との間には前記ドアアウタパネルへの取付け部が設け
られると共に、該取付け部に対応する前記ドアアウタパ
ネルの取付け孔には、少なくとも補強取付けブラケット
がその一端を前記取付け孔の上縁に固着され他端を取付
け孔の下縁に固着され前記上縁と下縁の間をつないでお
り、該補強取付けブラケットに前記アウタハンドルケー
シングの取付け部が固定されたことを特徴とする車両の
アウタハンドル装置に係るものである。

（作用）上記構成による本考案の作用は、操作凹部とキーシリン
ダ取付け部との間にドアアウタパネルへの取付け部が設
けられると共に、該取付け部に対応する前記ドアアウタ
パネルの取付け孔には、少なくとも補強取付けブラケッ
トがその一端を前記取付け孔の上縁に固着され他端の取
付け孔の下縁に固着され前記上縁と下縁の間をつないで
おり、該補強取付けブラケットにアウタハンドルケージ
ングの取付け部が固定されたことにより、アウタハンド
ルケージングの長さが短くできるためにドアアウタパネ
ルに穿設された取付け孔も短くなり従来のものに比べて
該取付け孔の周縁の強度が向上するものである。

（実施例）次に本考案における実施例を図面に沿って説明する。

〈第１実施例〉本例は第１図乃至第５図に示し、ドアアウタパネル１に
穿設された取付け孔２へ取付けられたアウタハンドルケ
ージング３、該アウタハンドルケージング３に具備され
たアウタハンドル４およびキーシリンダ５、そして前記
取付け孔２に架設された補強取付けブラケット６を主要
部として構成されている。

第２図に示すようにドアアウタパネル１に穿設された取
付け孔２は、その周縁に後述するアウタハンドルケージ
ング３の外周部３ａが当接される当接段部２ａがドア内
方へ後退して折曲形成されると共に、その開口の右端に
は当接段部２ａから更に後退して取付け孔２の中央方向
へ取付けフランジ２ｂが延設されている。一方、開口の
左端附近の上縁と下縁には後述する補強取付けブラケッ
ト６が溶着されるフランジ２ｃがドア内方へ向かって延
設されている。

アウタハンドルケージング３は第３図に示すようにアウ
タハンドル４を外部から操作自在に支持した操作凹部３
ｂと、その左側においてキーシリンダ５が具備されたキ
ーシリンダ取付け部３ｃが一体に形成されると共に、該
操作凹部３ｂとキーシリンダ取付け部３ｃとの中間附近
はドアアウタパネル１への取付け部３ｄとなっている。
前記操作凹部３ｂは第４図に示すように操作開口部３ｅ
から後退されて断面略コ字状に誇設されると共に、その
内部空間はアウタハンドル４の操作性を良好にするため
に上方へ向かって広く形成されている。また該操作凹部
３ｂの上壁３ｆにはアウタハンドル４が上方から挿入さ
れるべく開口３ｇが穿設されていると共に、該開口３ｇ
の両側の僅かにドア内方にはアウタハンドル４を枢支す
る支持ブラケット３ｈ，３ｈが突設されている。尚、前
記開口３ｇ周辺の上面においてアウタハンドル４の非操
作時に該アウタハンドルの一端が当接する箇所にはドア
の内部と外部を完全に遮断することを目的としてシール
材３ｉが貼着されている。また前記キーシリンダ取付け
部３ｃはキーシリンダ５が挿入されるべくスリーブ状で
あって前記操作凹部３ｂと一体形成されている。更に前
記取付け部３ｄは前記操作凹部３ｂの左端部分３ｊがド
ア外方へ折曲形成され、該部へボルト３ｋが立設されて
成っており、該ボルト３ｋは後述する補強取付けブラケ
ット６へナット６ａによって固定されるものである。
尚、該アウタハンドルケージング３の右端の背面には、
従来と同様にボルト３ｌが立設されている。

アウタハンドル４は第３図に示すように基部４ａの下方
へ操作レバー４ｂが延設されて、前記開口３ｇから操作
凹部３ｂへ臨設されており、一方、基部４ａの上面には
前記支持ブラケット３ｈ，３ｈに対応してブラケット４
ｃ，４ｃが突設されて支持ブラケット３ｈ，３ｈに回動
自在に枢支されている。尚、該ブラケット４ｃの一端は
ドアロックユニット（図示省略）へ連係されている。

キーシリンダ５は前記キーシリンダ取付け部３ｃへ挿
入、具備された周知のものであって、ドア外方からのキ
ー操作によりドアロックおよびドアロック解除が自在と
なっている。

補強取付けブラケット６は第５図に示すように取付けフ
ランジ６ｂとアウタハンドルケージング３の取付け部６
ｃが一体に板金加工されたものであって、各部６ｂ，６
ｃが同方向へ折曲されると共に取付け部６ｃにはボルト
挿入孔６ｄが穿設されている。そして、該補強取付けブ
ラケット６は、その一端と他端の取付けフランジ６ｂ
が、それぞれ取付け孔２の上縁と下縁に設けられたフラ
ンジ２ｃへ溶着されており、前記上縁と下縁をつないで
いる。

そして、前述したアウタハンドル４およびキーシリンダ
５が具備されたアウタハンドルケージング３をドアアウ
タパネル１へ取付ける際には、前述したように取付け部
６ｃに穿設されたボルト挿入孔６ｄへ前記ボルト３ｋが
挿入されナット６ａにより螺着されることによってアウ
タハンドルケージング３は補強取付けブラケット６へ取
付けられ、更に前記ボルト３ｌが取付け孔２に設けられ
た取付けフランジ２ｂへナット６ａにより螺着されてア
ウタハンドルケージング３はドアアウタパネル１へ強固
に取付けられている。該構成により、ドアアウタパネル
１に穿設された取付け孔２の長さは従来のものに比べて
片側の取付け部の寸法だけ短くなり、該取付け孔２の周
縁の強度の低下は抑制されていると共に、補強取付けブ
ラケット６によって該周縁は補強されている。従ってア
ウタハンドル操作時に多大な力が作用しても該周縁が変
形することはないものである。

〈第２実施例〉本例は第６図を示し、補強取付けブラケット６の他の例
である。この場合には取付けフランジ６ｂが取付け孔２
の形状に沿って周回されており、それに対応してフラン
ジ２ｃが開口の左端にも設けられている。これによっ
て、補強取付けブラケット６の溶着箇所が増すためにア
ウタハンドルケージング３のドアアウタパネル１への取
付け強度および取付け孔２の補強も十分に得られるもの
である。

尚、本考案における取付け部３ｄの構成は前述したもの
に限らず、第７図に示すようにアウタハンドル４の側方
でキーシリンダ５との中間位置に介在させてもよい。

（考案の効果）上述の如く本考案によれば、操作凹部とキーシリンダ取
付け部との間にドアアウタパネルへの取付け部が設けら
れると共に、該取付け部に対応する前記ドアアウタパネ
ルの取付け孔には補強取付けブラケットが該取付け孔の
少なくとも上下縁に架設され、該補強取付けブラケット
にアウタハンドルケージングの取付け部が固定されたこ
とにより、アウタハンドルケージングの長さが短くでき
るためにドアアウタパネルに穿設された取付け孔も短く
なり、該取付け孔周縁の強度は従来のものに比べて向上
されており、更に該取付け孔は補強取付けブラケットに
よって補強されているためにアウタハンドルの操作時に
多大な力が加わっても取付け孔周縁が変形することはな
いという効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第５図は本考案の第１実施例を示し、第１図
は第３図におけるＩ−Ｉ線に沿った横断面図、第２図は
取付け孔周辺の斜視図、第３図はアウタハンドルケージ
ングにアウタハンドルおよびキーシリンダが取付けられ
た状態を示す斜視図、第４図は第３図のIV−IV線に沿っ
た縦断面図、第５図は補強取付けブラケットがドアアウ
タパネルに取付けられた状態を示す一部を破断した斜視
図、第６図は本考案の第２実施例における補強取付けブ
ラケットがドアアウタパネルに取付けられた状態を示す
一部を破断した斜視図、第７図は他の取付け部の構造を
示す横断面図で、第８図および第９図は従来のアウタハ
ンドル装置を示す正面図である。１……ドアアウタパネル、２……取付け孔、３……アウ
タハンドルケージング、３ｂ……操作凹部、３ｃ……キ
ーシリンダ取付け部、３ｄ……取付け部、４……アウタ
ハンドル、５……キーシリンダ、６……補強取付けブラ
ケット。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】車両のドアアウタパネルに穿設された取付
け孔に、アウタハンドルを操作自在に支持したアウタハ
ンドルケーシングが取り付けられたものであって、該ア
ウタハンドルケーシングは前記アウタハンドルが具備さ
れる操作凹部と該操作凹部の側方に位置しキーシリンダ
が支持されるキーシリンダ取付け部とが一体に形成され
て成り、該操作凹部とキーシリンダ取付け部との間には
前記ドアアウタパネルへの取付け部が設けられると共
に、該取付け部に対応する前記ドアアウタパネルの取付
け孔には、少なくとも補強取付けブラケットがその一端
を前記取付け孔の上縁に固着され他端を取付け孔の下縁
に固着され前記上縁と下縁の間をつないでおり、該補強
取付けブラケットに前記アウタハンドルケーシングの取
付け部が固定されたことを特徴とする車両のアウタハン
ドル装置。