JPH0625522B2 - 四気筒エンジンの動弁駆動装置 - Google Patents
四気筒エンジンの動弁駆動装置Info
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- JPH0625522B2 JPH0625522B2 JP58083496A JP8349683A JPH0625522B2 JP H0625522 B2 JPH0625522 B2 JP H0625522B2 JP 58083496 A JP58083496 A JP 58083496A JP 8349683 A JP8349683 A JP 8349683A JP H0625522 B2 JPH0625522 B2 JP H0625522B2
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- cylinders
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Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は自動二輪車用エンジンとして好適な二個の気筒
を有する気筒群が一本のクランク軸を軸支したクランク
箱より放射方向に伸びる四行程四気筒エンジンに関する
ものである。
を有する気筒群が一本のクランク軸を軸支したクランク
箱より放射方向に伸びる四行程四気筒エンジンに関する
ものである。
［従来の技術］ 従来、クランク箱から異なる方向へ伸びる気筒を備えた
エンジンにおいて、各気筒の伸びる方向毎にクランク軸
に調時車を設け、これら各調時車と噛合するチェーンに
よってカム軸を駆動するようにした四気筒エンジンの動
弁駆動装置は例えば特開昭５７−１４０５０７号公報，
特開昭５７−１５９９０４号公報，実開昭５７−１７６
６０４号公報等によって公知である。また、カム軸を駆
動する巻掛け伝動手段を、クランク軸端に設けた調時車
を共通にする伝動手段によって駆動するようにしたエン
ジンの動弁駆動装置は例えば特開昭５７−２１０１１０
号公報，実開昭５７−１７６６２８号公報等によって公
知である。
エンジンにおいて、各気筒の伸びる方向毎にクランク軸
に調時車を設け、これら各調時車と噛合するチェーンに
よってカム軸を駆動するようにした四気筒エンジンの動
弁駆動装置は例えば特開昭５７−１４０５０７号公報，
特開昭５７−１５９９０４号公報，実開昭５７−１７６
６０４号公報等によって公知である。また、カム軸を駆
動する巻掛け伝動手段を、クランク軸端に設けた調時車
を共通にする伝動手段によって駆動するようにしたエン
ジンの動弁駆動装置は例えば特開昭５７−２１０１１０
号公報，実開昭５７−１７６６２８号公報等によって公
知である。
［発明が解決しようとする課題］ ところで、上記従来の技術の前者では、クランク軸に複
数の調時車を用いるため、クランク軸の軸方向の長さの
短縮を行うには未だ不十分であり、また後者において
は、調時車がクランク軸端に片持ちされることになり不
安定であると共にクランク軸の軸方向の長さも長くな
る、という問題がある。
数の調時車を用いるため、クランク軸の軸方向の長さの
短縮を行うには未だ不十分であり、また後者において
は、調時車がクランク軸端に片持ちされることになり不
安定であると共にクランク軸の軸方向の長さも長くな
る、という問題がある。
本発明は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑み
てなされたものであり、その目的とするところは、気筒
群のクランク軸方向の幅を狭くすることができると共
に、クランク軸の全長もかなり短縮でき、調時車，カム
チェーン等を設けることによるエンジン幅の増加も最小
限に止めることができて、クランク軸を車両の左右方向
に向けて配置する自動二輪車用四気筒エンジンとして好
適な四気筒エンジンの動弁駆動装置を提供しようとする
ものである。
てなされたものであり、その目的とするところは、気筒
群のクランク軸方向の幅を狭くすることができると共
に、クランク軸の全長もかなり短縮でき、調時車，カム
チェーン等を設けることによるエンジン幅の増加も最小
限に止めることができて、クランク軸を車両の左右方向
に向けて配置する自動二輪車用四気筒エンジンとして好
適な四気筒エンジンの動弁駆動装置を提供しようとする
ものである。
［課題を解決するための手段］ 上記目的を達成するために、本発明における四気筒エン
ジンの動弁駆動装置は、 各気筒群の上部に一対の弁駆動用のカム軸を設け、かつ
一方の気筒群の各気筒の中心線を他方の気筒群の各気筒
の中心線に対してそれぞれクランク軸の軸方向と同方向
に偏位させ、各々の気筒群の各気筒間の中央に、前記一
対のカム軸に連結されてそれらの両カム軸を駆動する巻
掛け第一伝動手段を配置し、この気筒群毎の巻掛け第一
伝動手段を、クランク軸方向で２番目の気筒と３番目の
気筒の間の中央に配置されクランク軸に設けた調時車を
共通にする第二伝動手段によって駆動すると共に、前記
第一及び第二伝動手段をクランク箱，シリンダ及びシリ
ンダヘッド間により形成される相互に連通した空間内に
収納したことを特徴とする、 ものである。
ジンの動弁駆動装置は、 各気筒群の上部に一対の弁駆動用のカム軸を設け、かつ
一方の気筒群の各気筒の中心線を他方の気筒群の各気筒
の中心線に対してそれぞれクランク軸の軸方向と同方向
に偏位させ、各々の気筒群の各気筒間の中央に、前記一
対のカム軸に連結されてそれらの両カム軸を駆動する巻
掛け第一伝動手段を配置し、この気筒群毎の巻掛け第一
伝動手段を、クランク軸方向で２番目の気筒と３番目の
気筒の間の中央に配置されクランク軸に設けた調時車を
共通にする第二伝動手段によって駆動すると共に、前記
第一及び第二伝動手段をクランク箱，シリンダ及びシリ
ンダヘッド間により形成される相互に連通した空間内に
収納したことを特徴とする、 ものである。
［作用］ クランク軸の軸方向で２番目の気筒と３番目の気筒の間
の中央の僅かな偏位空間内に調時車が固定されると共に
第二伝動手段が配置され、その上方で一方の気筒群の気
筒と気筒間及び下方で他方の気筒群の気筒と気筒間の僅
かな空間内に各巻掛け第一伝動手段が配置されることに
なる。そして、該第一及び第二伝動手段はクランク箱，
シリンダ及びシリンダヘッド間により形成される相互に
連通した空間内に収納されることになる。このような構
成により、巻掛け第一伝動手段が各気筒間のデッドスペ
ースを利用して配置されると共に第二伝動手段もデッド
スペースである僅かな偏位空間を利用して配置されるこ
とから、気筒群のクランク軸方向の幅を狭くすることが
できると共に、クランク軸の全長も短縮できる。
の中央の僅かな偏位空間内に調時車が固定されると共に
第二伝動手段が配置され、その上方で一方の気筒群の気
筒と気筒間及び下方で他方の気筒群の気筒と気筒間の僅
かな空間内に各巻掛け第一伝動手段が配置されることに
なる。そして、該第一及び第二伝動手段はクランク箱，
シリンダ及びシリンダヘッド間により形成される相互に
連通した空間内に収納されることになる。このような構
成により、巻掛け第一伝動手段が各気筒間のデッドスペ
ースを利用して配置されると共に第二伝動手段もデッド
スペースである僅かな偏位空間を利用して配置されるこ
とから、気筒群のクランク軸方向の幅を狭くすることが
できると共に、クランク軸の全長も短縮できる。
［実施例］ 以下、図示の実施例によって本発明を説明する。
１は自動二輪車であり、車体枠２の前方に前フォーク３
を介して前輪４と、後方に後フォーク５を介して後輪６
とを支持している。７は前輪４と後輪６との間に配置さ
れた水平対向形の四行程四気筒エンジンを含む動力ユニ
ットである。この動力ユニット７は上方に配置されたエ
ンジン８と、下方に配置された変速機９とで構成されて
いる。１１はエンジン水冷用のラジエータ、１２は燃料
タンク、１３は乗員の座席である。
を介して前輪４と、後方に後フォーク５を介して後輪６
とを支持している。７は前輪４と後輪６との間に配置さ
れた水平対向形の四行程四気筒エンジンを含む動力ユニ
ットである。この動力ユニット７は上方に配置されたエ
ンジン８と、下方に配置された変速機９とで構成されて
いる。１１はエンジン水冷用のラジエータ、１２は燃料
タンク、１３は乗員の座席である。
動力ユニット７を構成するエンジン８は、クランク軸１
４を車両の進行方向に対して直交する方向に向けて配置
し、前後に分割されたクランク箱１５の接合面上にクラ
ンク軸１４を軸承している。クランク箱１５からは各二
気筒づつ一単位となったシリンンダ孔１６が前後方向に
伸びており、各シリンンダ孔１６毎に二個づつのピスト
ン１７，１７が摺動自在に嵌合している。ピストン１７
はコンロッド１８により、クランク軸１４に連結され、
水平対向形四気筒エンジンが構成されている。すなわち
二個の気筒を有する気筒群Ａ，Ｂがクランク箱１５の前
後に伸びている。２０はエンジン８の上部から燃料タン
ク１２の下面へ伸びる吸気通路で、下向き通風形の気化
器２１が設けられている。２２は空気清浄箱、２３はエ
レメントである。なお、この明細書中「気筒」なる語は
シリンダ孔１６，ピストン１７等を含むエンジンとして
の機能を営む最小単位をいう。
４を車両の進行方向に対して直交する方向に向けて配置
し、前後に分割されたクランク箱１５の接合面上にクラ
ンク軸１４を軸承している。クランク箱１５からは各二
気筒づつ一単位となったシリンンダ孔１６が前後方向に
伸びており、各シリンンダ孔１６毎に二個づつのピスト
ン１７，１７が摺動自在に嵌合している。ピストン１７
はコンロッド１８により、クランク軸１４に連結され、
水平対向形四気筒エンジンが構成されている。すなわち
二個の気筒を有する気筒群Ａ，Ｂがクランク箱１５の前
後に伸びている。２０はエンジン８の上部から燃料タン
ク１２の下面へ伸びる吸気通路で、下向き通風形の気化
器２１が設けられている。２２は空気清浄箱、２３はエ
レメントである。なお、この明細書中「気筒」なる語は
シリンダ孔１６，ピストン１７等を含むエンジンとして
の機能を営む最小単位をいう。
クランク軸１４の回転は第７図に示すようにクランクウ
ェブに形成した歯車２４、それに噛合う減速歯車２５及
びクラッチ２６を介して第２図に示す変速機９の入力軸
２７を駆動する。入力軸２７は公知の変速歯車機構Ｇを
介して出力軸２８を駆動し、出力軸２８の軸端に設けた
鎖車（図示せず）から駆動チェーン３１を介して後輪６
を駆動する。３２はカムドラム３３に従動して変速歯車
機構Ｇの噛み合いを切り換えるシフタである。
ェブに形成した歯車２４、それに噛合う減速歯車２５及
びクラッチ２６を介して第２図に示す変速機９の入力軸
２７を駆動する。入力軸２７は公知の変速歯車機構Ｇを
介して出力軸２８を駆動し、出力軸２８の軸端に設けた
鎖車（図示せず）から駆動チェーン３１を介して後輪６
を駆動する。３２はカムドラム３３に従動して変速歯車
機構Ｇの噛み合いを切り換えるシフタである。
３５はエンジンの燃焼室であり、吸気カム軸３６に従動
する吸気弁３７により開閉される前記吸気通路２０と、
排気カム軸３８に従動する排気弁３９により開閉される
排気通路４０とが接続されている。そして、吸気弁３７
と排気弁３９とは以下のように開閉作動する。即ち、第
３図から第６図で示すように、クランク軸１４には歯車
或いは鎖車からなる調時車４１が固定されており、吸気
カム軸３６及び排気カム軸３８にはカムスプロケット４
２，４３が相互に所定の位相をもって固定されている。
斯くて各カム軸３６，３８はクランク軸１４の１／２の
速度で駆動される。
する吸気弁３７により開閉される前記吸気通路２０と、
排気カム軸３８に従動する排気弁３９により開閉される
排気通路４０とが接続されている。そして、吸気弁３７
と排気弁３９とは以下のように開閉作動する。即ち、第
３図から第６図で示すように、クランク軸１４には歯車
或いは鎖車からなる調時車４１が固定されており、吸気
カム軸３６及び排気カム軸３８にはカムスプロケット４
２，４３が相互に所定の位相をもって固定されている。
斯くて各カム軸３６，３８はクランク軸１４の１／２の
速度で駆動される。
第３図の例では、クランク軸１４に固定した一個の調時
車４１に前後気筒の各調時ギヤ４８が噛合し、各調時ギ
ヤ４８と各カム軸３６，３８との間に各別のカムチェー
ン４９，４９を巻回し、それにより吸気・排気カムスプ
ロケット４２，４３を駆動する。なお、４６，４７は従
来公知のチェーン緊張手段である。すなわち、カムチェ
ーン４９及びカムスプロケット４２，４３によって、各
カム軸３６，３８に連結されてそれらを駆動する巻掛け
第一伝動手段が構成され、調時車４１及び調時ギヤ４８
によって前記巻掛け第一伝動手段を駆動する第二伝動手
段が構成されることになる。斯くて、クランク軸１４が
回転すると、調時車４１と共に各調時ギヤ４８が回転
し、その回転がカムチェーン４９を介して一対の吸気カ
ム軸３６，排気カム軸３８に伝わってそれらカム軸３
６，３８が各吸排気弁３７，３９を開閉作動させる。こ
の構成によれば、クランク箱１５の分解組立に際してカ
ムチェーン４９の分解を要せず、クランク箱１５の分解
組立を容易に行うことができる。
車４１に前後気筒の各調時ギヤ４８が噛合し、各調時ギ
ヤ４８と各カム軸３６，３８との間に各別のカムチェー
ン４９，４９を巻回し、それにより吸気・排気カムスプ
ロケット４２，４３を駆動する。なお、４６，４７は従
来公知のチェーン緊張手段である。すなわち、カムチェ
ーン４９及びカムスプロケット４２，４３によって、各
カム軸３６，３８に連結されてそれらを駆動する巻掛け
第一伝動手段が構成され、調時車４１及び調時ギヤ４８
によって前記巻掛け第一伝動手段を駆動する第二伝動手
段が構成されることになる。斯くて、クランク軸１４が
回転すると、調時車４１と共に各調時ギヤ４８が回転
し、その回転がカムチェーン４９を介して一対の吸気カ
ム軸３６，排気カム軸３８に伝わってそれらカム軸３
６，３８が各吸排気弁３７，３９を開閉作動させる。こ
の構成によれば、クランク箱１５の分解組立に際してカ
ムチェーン４９の分解を要せず、クランク箱１５の分解
組立を容易に行うことができる。
そして、第４図で示すように、気筒群Ａの各気筒A1とA2
の中心線ＬＡは、他の気筒群Ｂの各気筒B1とB2の中心線
ＬＢに対してそれぞれクランク軸１４の軸方向と同方向
に偏位しており、前記カムチェーン４９及びカムスプロ
ケット４２，４３からなる巻掛け第一伝動手段は、気筒
群Ａにおいては気筒A1とA2間の中央に、気筒群Ｂにおい
ては気筒B1とB2間の中央にそれぞれ配置されている。ま
た調時車４１及び調時ギヤ４８からなる第二伝動手段
は、クランク軸１４の軸線方向で２番目の気筒A1と３番
目の気筒B2の間の中央に配置されている。したがって、
クランク軸１４の軸方向で気筒A1とB2の僅かな偏位空間
内に調時車４１が固定されると共に第二伝動手段が配置
され、その上方（第４図で）で気筒A1とA2間及び下方で
B1とB2間の僅かな空間内に各巻掛け第一伝動手段が配置
されることになる。そして、該第一及び第二伝動手段は
クランク箱１５，シリンダ及びシリンダヘッド間により
形成される相互に連通した空間内に収納されることにな
る。このような構成にすることにより、巻掛け第一伝動
手段が各気筒間のデッドスペースを利用して配置される
と共に第二伝動手段もデッドスペースである僅かな偏位
空間を利用して配置されることから、調時車４１，カム
チェーン４９等を設けることによるエンジンの幅の増加
は最小に止めることができる。
の中心線ＬＡは、他の気筒群Ｂの各気筒B1とB2の中心線
ＬＢに対してそれぞれクランク軸１４の軸方向と同方向
に偏位しており、前記カムチェーン４９及びカムスプロ
ケット４２，４３からなる巻掛け第一伝動手段は、気筒
群Ａにおいては気筒A1とA2間の中央に、気筒群Ｂにおい
ては気筒B1とB2間の中央にそれぞれ配置されている。ま
た調時車４１及び調時ギヤ４８からなる第二伝動手段
は、クランク軸１４の軸線方向で２番目の気筒A1と３番
目の気筒B2の間の中央に配置されている。したがって、
クランク軸１４の軸方向で気筒A1とB2の僅かな偏位空間
内に調時車４１が固定されると共に第二伝動手段が配置
され、その上方（第４図で）で気筒A1とA2間及び下方で
B1とB2間の僅かな空間内に各巻掛け第一伝動手段が配置
されることになる。そして、該第一及び第二伝動手段は
クランク箱１５，シリンダ及びシリンダヘッド間により
形成される相互に連通した空間内に収納されることにな
る。このような構成にすることにより、巻掛け第一伝動
手段が各気筒間のデッドスペースを利用して配置される
と共に第二伝動手段もデッドスペースである僅かな偏位
空間を利用して配置されることから、調時車４１，カム
チェーン４９等を設けることによるエンジンの幅の増加
は最小に止めることができる。
第５図は、クランク軸１４と吸気カム軸３６との間にチ
ェーン４５を巻掛け、次いで、吸気カム軸３６と排気カ
ム軸との間をカムチェーン４９で連結したものである。
５１はエンジン温度の上昇に伴うカムチェーン４９の弛
緩を防止する自動緊張手段で、ワックス形感温作動子を
含むが、それ自体は特に目新しいものではない。この第
５図に示された例では、カムスプロケット４２，４３及
びカムチェーン４９によって、各カム軸３６，３８に連
結されてそれらを駆動する巻掛け第一伝動手段が構成さ
れ、調時車４１，アイドル車４４及びチェーン４５によ
って、前記巻掛け第一伝動手段を駆動する第二伝動手段
が構成されることになる。
ェーン４５を巻掛け、次いで、吸気カム軸３６と排気カ
ム軸との間をカムチェーン４９で連結したものである。
５１はエンジン温度の上昇に伴うカムチェーン４９の弛
緩を防止する自動緊張手段で、ワックス形感温作動子を
含むが、それ自体は特に目新しいものではない。この第
５図に示された例では、カムスプロケット４２，４３及
びカムチェーン４９によって、各カム軸３６，３８に連
結されてそれらを駆動する巻掛け第一伝動手段が構成さ
れ、調時車４１，アイドル車４４及びチェーン４５によ
って、前記巻掛け第一伝動手段を駆動する第二伝動手段
が構成されることになる。
第６図は更に他の変形例を示すもので、第３図の実施例
において、クランク軸１４に固定した一個の調時車４１
とそれに噛合する各調時ギヤ４８との関係をチェーン駆
動方式にした点が相違するのみであり、その動作も上述
の範囲のものである。
において、クランク軸１４に固定した一個の調時車４１
とそれに噛合する各調時ギヤ４８との関係をチェーン駆
動方式にした点が相違するのみであり、その動作も上述
の範囲のものである。
［発明の効果］ 本発明に係る四気筒エンジンの動弁駆動装置は以上説明
したように、クランク軸の軸方向で気筒と気筒の僅かな
偏位空間内に共用の調時車が固定されると共に第二伝動
手段が配置され、その上方（第４図で）で一方の気筒群
の気筒と気筒間及び下方で他方の気筒群の気筒と気筒間
の僅かな空間内に各巻掛け第一伝動手段が配置されるこ
とになり、しかも、該第一及び第二伝動手段はクランク
箱，シリンダ及びシリンダヘッド間により形成される相
互に連通した空間内に収納されることになることから、
巻掛け第一伝動手段が各気筒群の気筒間のデッドスペー
スを利用して配置されると共に第二伝動手段もデッドス
ペースである僅かな偏位空間を利用して配置されること
になって、気筒群のクランク軸方向の幅を狭くすること
ができると共に、クランク軸の全長もかなり短縮でき、
調時車，カムチェーン等を設けることによるエンジン幅
の増加も最小限に止めることができて、クランク軸を車
両の左右方向に向けて配置する自動二輪車用四気筒エン
ジンとして好適である。
したように、クランク軸の軸方向で気筒と気筒の僅かな
偏位空間内に共用の調時車が固定されると共に第二伝動
手段が配置され、その上方（第４図で）で一方の気筒群
の気筒と気筒間及び下方で他方の気筒群の気筒と気筒間
の僅かな空間内に各巻掛け第一伝動手段が配置されるこ
とになり、しかも、該第一及び第二伝動手段はクランク
箱，シリンダ及びシリンダヘッド間により形成される相
互に連通した空間内に収納されることになることから、
巻掛け第一伝動手段が各気筒群の気筒間のデッドスペー
スを利用して配置されると共に第二伝動手段もデッドス
ペースである僅かな偏位空間を利用して配置されること
になって、気筒群のクランク軸方向の幅を狭くすること
ができると共に、クランク軸の全長もかなり短縮でき、
調時車，カムチェーン等を設けることによるエンジン幅
の増加も最小限に止めることができて、クランク軸を車
両の左右方向に向けて配置する自動二輪車用四気筒エン
ジンとして好適である。
図面は本発明の一実施例を示すもので、第１図は自動二
輪車の要部の側面図、第２図はエンジンの要部の断面
図、第３図は吸排気弁の駆動機構を示す要部の断面図、
第４図は第３図におけるIV−IV線断面図、第５図は他の
変形例を示す第３図相当の断面図、第６図は更に他の変
形例を示す要部の断面図、第７図はエンジンの他方の側
面を示す断面図である。 Ａ，Ｂ……気筒群、ＬＡ，ＬＢ……気筒の中心線、８…
…エンジン、１４……クランク軸、１５……クランク
箱、１６……シリンダ孔、３６，３８……カム軸、４１
……調時車、４２，４３……カムスプロケット、４８…
…調時ギヤ、４９……カムチェーン。
輪車の要部の側面図、第２図はエンジンの要部の断面
図、第３図は吸排気弁の駆動機構を示す要部の断面図、
第４図は第３図におけるIV−IV線断面図、第５図は他の
変形例を示す第３図相当の断面図、第６図は更に他の変
形例を示す要部の断面図、第７図はエンジンの他方の側
面を示す断面図である。 Ａ，Ｂ……気筒群、ＬＡ，ＬＢ……気筒の中心線、８…
…エンジン、１４……クランク軸、１５……クランク
箱、１６……シリンダ孔、３６，３８……カム軸、４１
……調時車、４２，４３……カムスプロケット、４８…
…調時ギヤ、４９……カムチェーン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−140507（ＪＰ，Ａ) 特開 昭57−159904（ＪＰ，Ａ) 特開 昭57−176604（ＪＰ，Ａ) 特開 昭57−176628（ＪＰ，Ａ) 特開 昭57−210110（ＪＰ，Ａ) 特開 昭59−74312（ＪＰ，Ａ) 実公 昭54−3205（ＪＰ，Ｙ２)
Claims (1)
- 【請求項１】二個の気筒を有する気筒群が一本のクラン
ク軸を軸支したクランク箱より放射方向に伸びる四行程
四気筒エンジンにおいて、前記各気筒群の上部に一対の
弁駆動用のカム軸を設け、かつ一方の気筒群の各気筒の
中心線を他方の気筒群の各気筒の中心線に対してそれぞ
れクランク軸の軸方向と同方向に偏位させ、各々の気筒
群の各気筒間の中央に、前記一対のカム軸に連結されて
それらの両カム軸を駆動する巻掛け第一伝動手段を配置
し、この気筒群毎の巻掛け第一伝動手段を、クランク軸
方向で２番目の気筒と３番目の気筒の間の中央に配置さ
れクランク軸に設けた調時車を共通にする第二伝動手段
によって駆動すると共に、前記第一及び第二伝動手段を
クランク箱，シリンダ及びシリンダヘッド間により形成
される相互に連通した空間内に収納したことを特徴とす
る四気筒エンジンの動弁駆動装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58083496A JPH0625522B2 (ja) | 1983-05-14 | 1983-05-14 | 四気筒エンジンの動弁駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58083496A JPH0625522B2 (ja) | 1983-05-14 | 1983-05-14 | 四気筒エンジンの動弁駆動装置 |
Related Child Applications (2)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2122538A Division JPH0819841B2 (ja) | 1990-05-12 | 1990-05-12 | 多気筒エンジンの動弁駆動装置 |
| JP22096692A Division JPH0758044B2 (ja) | 1992-07-29 | 1992-07-29 | 自動二輪車用四気筒エンジンの動弁駆動装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59211705A JPS59211705A (ja) | 1984-11-30 |
| JPH0625522B2 true JPH0625522B2 (ja) | 1994-04-06 |
Family
ID=13804083
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP58083496A Expired - Lifetime JPH0625522B2 (ja) | 1983-05-14 | 1983-05-14 | 四気筒エンジンの動弁駆動装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0625522B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE8417223U1 (de) * | 1984-06-06 | 1989-07-20 | Dr.Ing.H.C. F. Porsche Ag, 7000 Stuttgart | Nockenwellenantrieb einer Brennkraftmaschine |
| JPS61275506A (ja) * | 1985-05-29 | 1986-12-05 | Mazda Motor Corp | エンジンのカム軸駆動装置 |
| JPH02291405A (ja) * | 1989-05-01 | 1990-12-03 | Nissan Motor Co Ltd | Ｄｏｈｃ機関のカム軸駆動装置 |
| JP2021055571A (ja) * | 2019-09-27 | 2021-04-08 | 株式会社エアーサーフ販売 | 内燃機関 |
| JP2021055649A (ja) * | 2019-10-01 | 2021-04-08 | 株式会社エアーサーフ販売 | 内燃機関 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS54205U (ja) * | 1977-06-03 | 1979-01-05 | ||
| JPS57176628U (ja) * | 1981-04-30 | 1982-11-08 | ||
| JPS5974312A (ja) * | 1982-10-20 | 1984-04-26 | Honda Motor Co Ltd | Ｖ型エンジンの動弁装置 |
-
1983
- 1983-05-14 JP JP58083496A patent/JPH0625522B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59211705A (ja) | 1984-11-30 |
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