JPH06255150A - 記録装置 - Google Patents
記録装置Info
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- JPH06255150A JPH06255150A JP4826393A JP4826393A JPH06255150A JP H06255150 A JPH06255150 A JP H06255150A JP 4826393 A JP4826393 A JP 4826393A JP 4826393 A JP4826393 A JP 4826393A JP H06255150 A JPH06255150 A JP H06255150A
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- Japan
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- recording
- recording paper
- heating
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- paper
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Abstract
(57)【要約】
【目的】記録画像の記録紙への転写性を向上し、高画質
の記録が行なえる記録装置を提供する。 【構成】本発明は、加熱状態でかつ液体と接触させた場
合に後退接触角が低下する表面を有する記録体2を備
え、該記録体2の表面に液体もしくは蒸気あるいは加熱
により液体となる固体からなる接触材料を接した状態で
選択的に加熱し加熱温度に応じた後退接触角を形成する
方法で当該加熱部に潜像を形成し、該潜像に色材を含有
した記録剤を接触させて現像することにより可視像を形
成し、この可視像を記録紙6に転写して画像を記録する
手段を有する記録装置において、転写時に、記録体2を
加熱手段10で加熱しながら記録体2と記録紙6とを剥
離する機構11を有することを特徴とする。 【効果】記録体を加熱した状態で記録紙を剥離すること
により、記録画像の記録紙への転写性を向上することが
できる。
の記録が行なえる記録装置を提供する。 【構成】本発明は、加熱状態でかつ液体と接触させた場
合に後退接触角が低下する表面を有する記録体2を備
え、該記録体2の表面に液体もしくは蒸気あるいは加熱
により液体となる固体からなる接触材料を接した状態で
選択的に加熱し加熱温度に応じた後退接触角を形成する
方法で当該加熱部に潜像を形成し、該潜像に色材を含有
した記録剤を接触させて現像することにより可視像を形
成し、この可視像を記録紙6に転写して画像を記録する
手段を有する記録装置において、転写時に、記録体2を
加熱手段10で加熱しながら記録体2と記録紙6とを剥
離する機構11を有することを特徴とする。 【効果】記録体を加熱した状態で記録紙を剥離すること
により、記録画像の記録紙への転写性を向上することが
できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリンター、印刷機等
に応用される記録装置に関し、特に、加熱状態でかつ液
体と接触させた場合に後退接触角が低下する表面を有す
る記録体を用いた記録装置に関する。
に応用される記録装置に関し、特に、加熱状態でかつ液
体と接触させた場合に後退接触角が低下する表面を有す
る記録体を用いた記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、先に、加熱状態でかつ液体
と接触させたときに後退接触角が低下する表面を有する
記録体を用い、該記録体の表面と、液体、蒸気、及び該
記録体における後退接触角の低下開始温度以下で液体と
なるか液体もしくは蒸気を発生する固体から選ばれる接
触材料とを接触させた状態で選択的に加熱し、又は、該
記録体の表面を選択的に加熱した状態で該接触材料と接
触させることにより、該記録体表面に加熱温度に応じた
後退接触角を示す領域(所望パターン領域であり、潜像
又は潜像領域と称する)を形成せしめることを特徴とす
る記録方法、及び、加熱状態でかつ液体と接触したとき
に後退接触角が低下する記録体の表面と、顕色材を含有
した液状の記録剤とを接触させた状態で選択的に加熱
し、又は、記録体の表面を選択的に加熱した状態で該記
録剤と接触させることにより、該記録体表面に加熱温度
に応じた可視画像を形成する記録方法について提案した
(特開平3−178478号公報参照)。
と接触させたときに後退接触角が低下する表面を有する
記録体を用い、該記録体の表面と、液体、蒸気、及び該
記録体における後退接触角の低下開始温度以下で液体と
なるか液体もしくは蒸気を発生する固体から選ばれる接
触材料とを接触させた状態で選択的に加熱し、又は、該
記録体の表面を選択的に加熱した状態で該接触材料と接
触させることにより、該記録体表面に加熱温度に応じた
後退接触角を示す領域(所望パターン領域であり、潜像
又は潜像領域と称する)を形成せしめることを特徴とす
る記録方法、及び、加熱状態でかつ液体と接触したとき
に後退接触角が低下する記録体の表面と、顕色材を含有
した液状の記録剤とを接触させた状態で選択的に加熱
し、又は、記録体の表面を選択的に加熱した状態で該記
録剤と接触させることにより、該記録体表面に加熱温度
に応じた可視画像を形成する記録方法について提案した
(特開平3−178478号公報参照)。
【0003】すなわち、上記公報記載の発明は、加熱状
態でかつ液体と接触させた場合に後退接触角が低くなる
(液体付着性が高くなる)表面を有する部材を記録体と
して用い、この記録体の表面に、容易な手段で選択的に
または選択的かつ可逆的に、所望パターン領域(潜像領
域)が形成できる記録方法を提供するものであり、さら
に、前記パターン領域に顕色材を含有した記録剤(例え
ば液体インク)を供給すれば当初から良好な可視画像が
得られ、そのままこの可視画像を記録体表面に固定させ
るか、または、固定させることなく可視画像を記録紙な
どに転写し固定して、階調性のある鮮明な画像が得られ
るようにした記録方法を提供するものである。さらに上
記発明によれば、所望パターン領域(潜像)の形成・消
去、顕像化、転写等の全ての工程において、保存性並び
に安定性に優れた記録体を使用することによって可逆的
に複数回の前記工程が行ないうる記録方法が提供され
る。
態でかつ液体と接触させた場合に後退接触角が低くなる
(液体付着性が高くなる)表面を有する部材を記録体と
して用い、この記録体の表面に、容易な手段で選択的に
または選択的かつ可逆的に、所望パターン領域(潜像領
域)が形成できる記録方法を提供するものであり、さら
に、前記パターン領域に顕色材を含有した記録剤(例え
ば液体インク)を供給すれば当初から良好な可視画像が
得られ、そのままこの可視画像を記録体表面に固定させ
るか、または、固定させることなく可視画像を記録紙な
どに転写し固定して、階調性のある鮮明な画像が得られ
るようにした記録方法を提供するものである。さらに上
記発明によれば、所望パターン領域(潜像)の形成・消
去、顕像化、転写等の全ての工程において、保存性並び
に安定性に優れた記録体を使用することによって可逆的
に複数回の前記工程が行ないうる記録方法が提供され
る。
【0004】尚、記録体としては、上記公報に詳しく記
載されているように、加熱状態でかつ液体や蒸気等の接
触材料と接触させた場合に後退接触角が低くなる(液体
付着性が高くなる)表面を有するものであるが、記録体
表面は、接触材料の不存在下で加熱を受けると、接触材
料との相互作用が生じないないため、元の後退接触角に
戻り潜像が消去(除像)される。従って、接触材料と接
触させた状態で加熱する手段と、接触材料の不存在下で
加熱する手段とを設けることにより、記録、消去が容易
に行なえる記録装置を形成することができる。
載されているように、加熱状態でかつ液体や蒸気等の接
触材料と接触させた場合に後退接触角が低くなる(液体
付着性が高くなる)表面を有するものであるが、記録体
表面は、接触材料の不存在下で加熱を受けると、接触材
料との相互作用が生じないないため、元の後退接触角に
戻り潜像が消去(除像)される。従って、接触材料と接
触させた状態で加熱する手段と、接触材料の不存在下で
加熱する手段とを設けることにより、記録、消去が容易
に行なえる記録装置を形成することができる。
【0005】ここで、図6は上記記録方法により記録を
行なう記録装置の一例を示す図であって、図6におい
て、符号1は選択的加熱手段としてのサーマルヘッド、
2はベルト状の記録体、3は接触材料としての潜像形成
液を保持し記録体に接触させる潜像形成液保持体、4は
色材を含有した記録剤(以下、インクと記す)を保持す
る現像スポンジ、5は転写ローラー、6は記録紙、7は
クリーニング用のクリーナー、8は除像用のヒーター、
9は記録体送りローラーである。この記録装置では、記
録体2の表面に潜像形成液保持体3により潜像形成液を
接触した状態でサーマルヘッド1により選択的に加熱
し、当該加熱部に後退接触角を形成する方法で潜像を形
成し、この潜像を現像スポンジ4のインクにより現像し
て可視像を記録体2表面に形成し、この可視像が形成さ
れた記録体表面に転写ローラー5で記録紙6を圧接して
可視像を記録紙6に転写し、記録するものである。ま
た、転写後の記録体2の表面はクリーナー7でクリーニ
ングされた後、除像用ヒータ8によって加熱され、潜像
が消去(除像)される。尚、図6の装置構成において、
潜像形成液に液状インクを用いれば潜像形成と現像とを
同時に行なうことができるため、現像スポンジ4を省略
することができ、構成を簡素化できる。
行なう記録装置の一例を示す図であって、図6におい
て、符号1は選択的加熱手段としてのサーマルヘッド、
2はベルト状の記録体、3は接触材料としての潜像形成
液を保持し記録体に接触させる潜像形成液保持体、4は
色材を含有した記録剤(以下、インクと記す)を保持す
る現像スポンジ、5は転写ローラー、6は記録紙、7は
クリーニング用のクリーナー、8は除像用のヒーター、
9は記録体送りローラーである。この記録装置では、記
録体2の表面に潜像形成液保持体3により潜像形成液を
接触した状態でサーマルヘッド1により選択的に加熱
し、当該加熱部に後退接触角を形成する方法で潜像を形
成し、この潜像を現像スポンジ4のインクにより現像し
て可視像を記録体2表面に形成し、この可視像が形成さ
れた記録体表面に転写ローラー5で記録紙6を圧接して
可視像を記録紙6に転写し、記録するものである。ま
た、転写後の記録体2の表面はクリーナー7でクリーニ
ングされた後、除像用ヒータ8によって加熱され、潜像
が消去(除像)される。尚、図6の装置構成において、
潜像形成液に液状インクを用いれば潜像形成と現像とを
同時に行なうことができるため、現像スポンジ4を省略
することができ、構成を簡素化できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図6に示し
た記録装置では、転写ローラー5で記録紙6を記録体2
に圧接してインクを記録紙6に転写するが、転写時に記
録紙6への転写性がばらつくことがあり、記録画質の低
下を招くという問題がある。本発明者らはその原因が次
の理由によることを発見した。まず、本発明で用いる記
録体2は加熱状態の方が室温状態よりもインクの剥離性
が良いということが判った。そこで、図7に示すよう
に、記録装置の転写ローラー5側にヒーター10を持た
せ、転写時に記録紙6と記録体2を加熱してインクの剥
離性を良くすることが考えられたが、この場合にも記録
紙6の排紙機構については何も規定されていないため、
転写ローラー5側から加熱を行ない記録紙6を記録体2
に圧接した場合に記録紙6が記録体2に貼り付くことが
あり、これにより記録体2と記録紙6との剥離点Aが図
7のように遅れ、この剥離点Aの位置では記録体2は加
熱されていないため剥離時の記録体温度が低下してしま
い、この記録体温度の低下により記録体上のインクの剥
離性が低下し、記録紙6への転写性がばらついていたこ
とが判った。本発明は上記問題を解決するためになされ
たものであって、記録画像の記録紙への転写性を向上
し、高画質の記録が行なえる記録装置を提供することを
目的とする。
た記録装置では、転写ローラー5で記録紙6を記録体2
に圧接してインクを記録紙6に転写するが、転写時に記
録紙6への転写性がばらつくことがあり、記録画質の低
下を招くという問題がある。本発明者らはその原因が次
の理由によることを発見した。まず、本発明で用いる記
録体2は加熱状態の方が室温状態よりもインクの剥離性
が良いということが判った。そこで、図7に示すよう
に、記録装置の転写ローラー5側にヒーター10を持た
せ、転写時に記録紙6と記録体2を加熱してインクの剥
離性を良くすることが考えられたが、この場合にも記録
紙6の排紙機構については何も規定されていないため、
転写ローラー5側から加熱を行ない記録紙6を記録体2
に圧接した場合に記録紙6が記録体2に貼り付くことが
あり、これにより記録体2と記録紙6との剥離点Aが図
7のように遅れ、この剥離点Aの位置では記録体2は加
熱されていないため剥離時の記録体温度が低下してしま
い、この記録体温度の低下により記録体上のインクの剥
離性が低下し、記録紙6への転写性がばらついていたこ
とが判った。本発明は上記問題を解決するためになされ
たものであって、記録画像の記録紙への転写性を向上
し、高画質の記録が行なえる記録装置を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、加熱状態でかつ液体と接触させ
た場合に後退接触角が低下する表面を有する記録体を備
え、該記録体の表面に液体もしくは蒸気あるいは加熱に
より液体となる固体からなる接触材料を接した状態で選
択的に加熱し加熱温度に応じた後退接触角を形成する方
法で当該加熱部に潜像を形成し、該潜像に色材を含有し
た記録剤(以下、インクと記す)を接触させて現像する
ことにより可視像を形成し、この可視像を記録紙に転写
して画像を記録する手段を有する記録装置において、転
写時に、記録体を加熱しながら記録体と記録紙とを剥離
する機構を有することを特徴とする。
め、請求項1の発明は、加熱状態でかつ液体と接触させ
た場合に後退接触角が低下する表面を有する記録体を備
え、該記録体の表面に液体もしくは蒸気あるいは加熱に
より液体となる固体からなる接触材料を接した状態で選
択的に加熱し加熱温度に応じた後退接触角を形成する方
法で当該加熱部に潜像を形成し、該潜像に色材を含有し
た記録剤(以下、インクと記す)を接触させて現像する
ことにより可視像を形成し、この可視像を記録紙に転写
して画像を記録する手段を有する記録装置において、転
写時に、記録体を加熱しながら記録体と記録紙とを剥離
する機構を有することを特徴とする。
【0008】請求項2の発明は、加熱状態でかつ液体と
接触させた場合に後退接触角が低下する表面を有する記
録体を備え、該記録体の表面に液体もしくは蒸気あるい
は加熱により液体となる固体からなる接触材料を接した
状態で選択的に加熱し加熱温度に応じた後退接触角を形
成する方法で当該加熱部に潜像を形成し、該潜像に色材
を含有した記録剤(以下、インクと記す)を接触させて
現像することにより可視像を形成し、この可視像を記録
紙に転写した後、加熱によって潜像を消去(除像)する
手段を有する記録装置において、転写時に、記録体を加
熱しながら記録体と記録紙とを剥離する機構を有するこ
とを特徴とする。
接触させた場合に後退接触角が低下する表面を有する記
録体を備え、該記録体の表面に液体もしくは蒸気あるい
は加熱により液体となる固体からなる接触材料を接した
状態で選択的に加熱し加熱温度に応じた後退接触角を形
成する方法で当該加熱部に潜像を形成し、該潜像に色材
を含有した記録剤(以下、インクと記す)を接触させて
現像することにより可視像を形成し、この可視像を記録
紙に転写した後、加熱によって潜像を消去(除像)する
手段を有する記録装置において、転写時に、記録体を加
熱しながら記録体と記録紙とを剥離する機構を有するこ
とを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明の記録装置では、転写時に、記録体を加
熱しながら記録体と記録紙とを剥離する機構を有するこ
とにより、記録体が加熱状態でインクの剥離性が良い状
態の時に記録紙にインクを転写でき且つ記録体から記録
紙を剥離でき、インクの記録紙への転移性を向上でき
る。
熱しながら記録体と記録紙とを剥離する機構を有するこ
とにより、記録体が加熱状態でインクの剥離性が良い状
態の時に記録紙にインクを転写でき且つ記録体から記録
紙を剥離でき、インクの記録紙への転移性を向上でき
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
1は本発明の一実施例を示す記録装置の概略的要部構成
図である。尚、装置の全体構成は図6と同様とするが、
潜像形成液に液状インクを用い、潜像形成と現像とを同
時に行なう構成の記録装置として現像スポンジ4を省い
た構成とすることもできる。本実施例は、転写時に記録
紙6を記録体2に圧接する転写圧接部材として転写ロー
ラー5を用い、転写時の加熱手段として転写ローラー5
内にヒーター10を設け、さらに、記録体2と記録紙6
とを転写ローラー5で圧接してインクを転写した後に、
記録体2を加熱しながら記録体2と記録紙6とを剥離す
る機構として、転写ローラー5に対して排紙側から記録
紙6にテンションをかけて記録紙6が転写ローラー5か
ら離れないようにする手段を設けたものである。但し、
転写ローラー5に対して排紙側とは図2に示すように剥
離点を通過した後の領域のこととする。尚、記録紙6に
テンションをかける手段としては、図1に示すように紙
送りローラー11を設ける方法が挙げられる。
1は本発明の一実施例を示す記録装置の概略的要部構成
図である。尚、装置の全体構成は図6と同様とするが、
潜像形成液に液状インクを用い、潜像形成と現像とを同
時に行なう構成の記録装置として現像スポンジ4を省い
た構成とすることもできる。本実施例は、転写時に記録
紙6を記録体2に圧接する転写圧接部材として転写ロー
ラー5を用い、転写時の加熱手段として転写ローラー5
内にヒーター10を設け、さらに、記録体2と記録紙6
とを転写ローラー5で圧接してインクを転写した後に、
記録体2を加熱しながら記録体2と記録紙6とを剥離す
る機構として、転写ローラー5に対して排紙側から記録
紙6にテンションをかけて記録紙6が転写ローラー5か
ら離れないようにする手段を設けたものである。但し、
転写ローラー5に対して排紙側とは図2に示すように剥
離点を通過した後の領域のこととする。尚、記録紙6に
テンションをかける手段としては、図1に示すように紙
送りローラー11を設ける方法が挙げられる。
【0011】さて、図1に示す構成の記録装置では、転
写ローラー5に対して排紙側から記録紙6にテンション
をかけて記録紙6が転写ローラー5から離れないように
する手段11を設けたことにより、転写時に転写ローラ
ー5により記録紙6が記録体2に圧接されても記録紙6
が記録体2に貼り付くようなことがなく記録紙6の剥離
点の遅れの問題が解消される。このため、記録紙6は記
録体2に圧接後(インク転写後)ただちに記録体2から
剥離されるため、剥離時も記録体2が加熱されているの
で記録体2からのインクの剥離性が良く、従って記録紙
6へのインクの転移性(転写性)が良好となり、高画質
の記録を行なうことができる。
写ローラー5に対して排紙側から記録紙6にテンション
をかけて記録紙6が転写ローラー5から離れないように
する手段11を設けたことにより、転写時に転写ローラ
ー5により記録紙6が記録体2に圧接されても記録紙6
が記録体2に貼り付くようなことがなく記録紙6の剥離
点の遅れの問題が解消される。このため、記録紙6は記
録体2に圧接後(インク転写後)ただちに記録体2から
剥離されるため、剥離時も記録体2が加熱されているの
で記録体2からのインクの剥離性が良く、従って記録紙
6へのインクの転移性(転写性)が良好となり、高画質
の記録を行なうことができる。
【0012】次に、図3は本発明の別の実施例を示す記
録装置の概略的要部構成図である。本実施例は、転写時
に記録紙6を記録体2に圧接する転写圧接部材として転
写ローラー5を用い、転写時の加熱手段として転写ロー
ラー5内にヒーター10を設け、さらに、記録体2と記
録紙6とを転写ローラー5で圧接してインクを転写した
後に、記録体2を加熱しながら記録体2と記録紙6とを
剥離する機構として、転写部付近の転写ローラー5の両
端部外周面に沿ってペーパーガイド12を設けたもので
ある。すなわち、ペーパーガイド12により、記録紙6
が転写ローラー5に接した状態で記録体2から剥離する
ようにし、記録紙6の剥離点の遅れの問題を解消したも
のである。
録装置の概略的要部構成図である。本実施例は、転写時
に記録紙6を記録体2に圧接する転写圧接部材として転
写ローラー5を用い、転写時の加熱手段として転写ロー
ラー5内にヒーター10を設け、さらに、記録体2と記
録紙6とを転写ローラー5で圧接してインクを転写した
後に、記録体2を加熱しながら記録体2と記録紙6とを
剥離する機構として、転写部付近の転写ローラー5の両
端部外周面に沿ってペーパーガイド12を設けたもので
ある。すなわち、ペーパーガイド12により、記録紙6
が転写ローラー5に接した状態で記録体2から剥離する
ようにし、記録紙6の剥離点の遅れの問題を解消したも
のである。
【0013】次に、図4は本発明のさらに別の実施例を
示す記録装置の概略的要部構成図である。図1、図3に
示した実施例では転写圧接部材として転写ローラー5を
用いたが、本実施例では蒲鉾状の転写圧接部材13を用
い、この転写圧接部材13内にヒーター10を設けると
共に、記録紙搬送用のフィルム14を転写圧接部材13
と送りローラー15,16間に掛け回し、送りローラー
15,16によりフィルム14を回動して記録紙6を転
写部に搬送するようにしたものである。この場合にも、
記録紙6には排紙側の送りローラー15によりテンショ
ンがかけられているため、転写時に記録紙6が転写圧接
部材13で記録体2に圧接されても記録体2に貼り付く
ようなことがなく記録紙6の剥離点の遅れの問題が解消
される。また、本実施例の転写圧接部材13は、転写ロ
ーラーよりも熱容量が小さいため、ヒーター10による
加熱時のウォームアップ時間が短いという利点がある。
示す記録装置の概略的要部構成図である。図1、図3に
示した実施例では転写圧接部材として転写ローラー5を
用いたが、本実施例では蒲鉾状の転写圧接部材13を用
い、この転写圧接部材13内にヒーター10を設けると
共に、記録紙搬送用のフィルム14を転写圧接部材13
と送りローラー15,16間に掛け回し、送りローラー
15,16によりフィルム14を回動して記録紙6を転
写部に搬送するようにしたものである。この場合にも、
記録紙6には排紙側の送りローラー15によりテンショ
ンがかけられているため、転写時に記録紙6が転写圧接
部材13で記録体2に圧接されても記録体2に貼り付く
ようなことがなく記録紙6の剥離点の遅れの問題が解消
される。また、本実施例の転写圧接部材13は、転写ロ
ーラーよりも熱容量が小さいため、ヒーター10による
加熱時のウォームアップ時間が短いという利点がある。
【0014】次に、図5は本発明のさらに別の実施例を
示す記録装置の概略的要部構成図である。本実施例は、
ヒーター10を記録体2側の記録体送りローター9に設
けた例である。こうすることによって、例え図7のよう
に転写時に剥離点が遅れても、記録体2はヒーター10
により加熱されているので記録体からのインクの剥離性
は良く、従って転写性は良好となる。尚、図1、図3、
図4の構成で、上記と同様にヒーター10を記録体送り
ローラー9の側に設ければ、より転写性の向上が図れ
る。
示す記録装置の概略的要部構成図である。本実施例は、
ヒーター10を記録体2側の記録体送りローター9に設
けた例である。こうすることによって、例え図7のよう
に転写時に剥離点が遅れても、記録体2はヒーター10
により加熱されているので記録体からのインクの剥離性
は良く、従って転写性は良好となる。尚、図1、図3、
図4の構成で、上記と同様にヒーター10を記録体送り
ローラー9の側に設ければ、より転写性の向上が図れ
る。
【0015】次に、本発明のより具体的な実施例を示
す。 [実施例1] 記録体:含フッ素アクリレート材料TG−702(ダイ
キン工業製)をフレオン113で体積比で3倍に希釈
し、この希釈溶液を、シームレスポリイミドフィルムに
コートし、その後130℃で30分乾燥して作成した。 構成:図1の装置構成。 結果:剥離点の遅れを防ぐことができ、剥離時は記録体
が加熱された状態にあるので、記録紙へのインク転写性
のばらつきが抑えられ、良好な記録が行なえた。
す。 [実施例1] 記録体:含フッ素アクリレート材料TG−702(ダイ
キン工業製)をフレオン113で体積比で3倍に希釈
し、この希釈溶液を、シームレスポリイミドフィルムに
コートし、その後130℃で30分乾燥して作成した。 構成:図1の装置構成。 結果:剥離点の遅れを防ぐことができ、剥離時は記録体
が加熱された状態にあるので、記録紙へのインク転写性
のばらつきが抑えられ、良好な記録が行なえた。
【0016】[実施例2] 記録体:含フッ素アクリレート材料TG−702(ダイ
キン工業製)をフレオン113で体積比で3倍に希釈
し、この希釈溶液を、シームレスポリイミドフィルムに
コートし、その後130℃で30分乾燥して作成した。 構成:図3の装置構成。 結果:剥離点の遅れを防ぐことができ、剥離時は記録体
が加熱された状態にあるので、記録紙へのインク転写性
のばらつきが抑えられ、良好な記録が行なえた。
キン工業製)をフレオン113で体積比で3倍に希釈
し、この希釈溶液を、シームレスポリイミドフィルムに
コートし、その後130℃で30分乾燥して作成した。 構成:図3の装置構成。 結果:剥離点の遅れを防ぐことができ、剥離時は記録体
が加熱された状態にあるので、記録紙へのインク転写性
のばらつきが抑えられ、良好な記録が行なえた。
【0017】[実施例3] 記録体:含フッ素アクリレート材料TG−702(ダイ
キン工業製)をフレオン113で体積比で3倍に希釈
し、この希釈溶液を、シームレスポリイミドフィルムに
コートし、その後130℃で30分乾燥して作成した。 構成:図4の装置構成。 結果:剥離点の遅れを防ぐことができ、剥離時は記録体
が加熱された状態にあるので、記録紙へのインク転写性
のばらつきが抑えられ、良好な記録が行なえた。また、
転写圧接部材の熱容量が小さいのでウォームアップ時間
を短縮することができた。
キン工業製)をフレオン113で体積比で3倍に希釈
し、この希釈溶液を、シームレスポリイミドフィルムに
コートし、その後130℃で30分乾燥して作成した。 構成:図4の装置構成。 結果:剥離点の遅れを防ぐことができ、剥離時は記録体
が加熱された状態にあるので、記録紙へのインク転写性
のばらつきが抑えられ、良好な記録が行なえた。また、
転写圧接部材の熱容量が小さいのでウォームアップ時間
を短縮することができた。
【0018】[実施例4] 記録体:含フッ素アクリレート材料TG−702(ダイ
キン工業製)をフレオン113で体積比で3倍に希釈
し、この希釈溶液を、シームレスポリイミドフィルムに
コートし、その後130℃で30分乾燥して作成した。 構成:図5の装置構成。 結果:剥離時は常に記録体が加熱された状態となったの
で、記録紙へのインク転写性のばらつきが抑えられ、良
好な記録が行なえた。
キン工業製)をフレオン113で体積比で3倍に希釈
し、この希釈溶液を、シームレスポリイミドフィルムに
コートし、その後130℃で30分乾燥して作成した。 構成:図5の装置構成。 結果:剥離時は常に記録体が加熱された状態となったの
で、記録紙へのインク転写性のばらつきが抑えられ、良
好な記録が行なえた。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の記録装置
では、転写時に記録体を加熱しながら記録体と記録紙と
を圧接してインクを転写した後に、記録体を加熱しなが
ら記録体と記録紙とを剥離する機構を有することによ
り、記録体が加熱状態でインクの剥離性が良い状態の時
に記録紙にインクを転写でき且つ記録体から記録紙を剥
離でき、インクの記録紙への転移性を向上することがで
きるので、印字品質を向上でき、高画質の記録を行なう
ことができる。
では、転写時に記録体を加熱しながら記録体と記録紙と
を圧接してインクを転写した後に、記録体を加熱しなが
ら記録体と記録紙とを剥離する機構を有することによ
り、記録体が加熱状態でインクの剥離性が良い状態の時
に記録紙にインクを転写でき且つ記録体から記録紙を剥
離でき、インクの記録紙への転移性を向上することがで
きるので、印字品質を向上でき、高画質の記録を行なう
ことができる。
【図1】本発明の一実施例を示す記録装置の概略的要部
構成図である。
構成図である。
【図2】記録装置の転写部における記録紙排紙側の説明
図である。
図である。
【図3】本発明の別の実施例を示す記録装置の概略的要
部構成図であって(a)は転写部の上面図、(b)は側
面部である。
部構成図であって(a)は転写部の上面図、(b)は側
面部である。
【図4】本発明のさらに別の実施例を示す記録装置の概
略的要部構成図である。
略的要部構成図である。
【図5】本発明のさらに別の実施例を示す記録装置の概
略的要部構成図である。
略的要部構成図である。
【図6】従来技術の一例を示す記録装置の概略的構成図
である。
である。
【図7】従来装置の転写部における問題点の説明図であ
る。
る。
1・・・サーマルヘッド(潜像形成用加熱源) 2・・・記録体 3・・・潜像形成液保持体 4・・・現像スポンジ 5・・・転写ローラ 6・・・記録紙 7・・・クリーナー 8・・・除像用ヒーター 9・・・記録体送りローラ 10・・・ヒーター 11・・・記録紙送りローラー 12・・・ペーパーガイド 13・・・転写圧接部材 14・・・記録紙搬送用のフィルム 15,16・・・フィルム及び記録紙の送りローラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 慎二 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内 (72)発明者 駒井 博道 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内
Claims (2)
- 【請求項1】加熱状態でかつ液体と接触させた場合に後
退接触角が低下する表面を有する記録体を備え、該記録
体の表面に液体もしくは蒸気あるいは加熱により液体と
なる固体からなる接触材料を接した状態で選択的に加熱
し加熱温度に応じた後退接触角を形成する方法で当該加
熱部に潜像を形成し、該潜像に色材を含有した記録剤を
接触させて現像することにより可視像を形成し、この可
視像を記録紙に転写して画像を記録する手段を有する記
録装置において、 転写時に、記録体を加熱しながら記録体と記録紙とを剥
離する機構を有することを特徴とする記録装置。 - 【請求項2】加熱状態でかつ液体と接触させた場合に後
退接触角が低下する表面を有する記録体を備え、該記録
体の表面に液体もしくは蒸気あるいは加熱により液体と
なる固体からなる接触材料を接した状態で選択的に加熱
し加熱温度に応じた後退接触角を形成する方法で当該加
熱部に潜像を形成し、該潜像に色材を含有した記録剤を
接触させて現像することにより可視像を形成し、この可
視像を記録紙に転写した後、加熱によって潜像を消去
(除像)する手段を有する記録装置において、 転写時に、記録体を加熱しながら記録体と記録紙とを剥
離する機構を有することを特徴とする記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4826393A JPH06255150A (ja) | 1993-03-09 | 1993-03-09 | 記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4826393A JPH06255150A (ja) | 1993-03-09 | 1993-03-09 | 記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06255150A true JPH06255150A (ja) | 1994-09-13 |
Family
ID=12798555
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4826393A Pending JPH06255150A (ja) | 1993-03-09 | 1993-03-09 | 記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06255150A (ja) |
-
1993
- 1993-03-09 JP JP4826393A patent/JPH06255150A/ja active Pending
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