JPH06255080A - 押圧用ローラ及び挟持搬送ローラ装置 - Google Patents

押圧用ローラ及び挟持搬送ローラ装置

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Publication number
JPH06255080A
JPH06255080A JP4365293A JP4365293A JPH06255080A JP H06255080 A JPH06255080 A JP H06255080A JP 4365293 A JP4365293 A JP 4365293A JP 4365293 A JP4365293 A JP 4365293A JP H06255080 A JPH06255080 A JP H06255080A
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JP
Japan
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roller
image
sheet
rollers
heat transfer
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Application number
JP4365293A
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English (en)
Inventor
Hirokazu Kato
広和 加藤
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication of JPH06255080A publication Critical patent/JPH06255080A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ローラの撓みによる押圧力の低下を抑える。 【構成】 加熱転写ローラ94の芯金154は、軸方向
の中間部が軸端部158より拡径された拡径部160が
形成され、ゴムコーテイング層156によって被覆され
ている。このため、軸端に付勢力Fを加えたとき、撓み
が生じて軸方向の中間部へ向けて除々に押圧力Pが減少
しても、拡径部の両端部で押圧力が大きくなる。また、
拡径部では撓みが生じるために、中間部で応力押圧力が
除々に減少するが、拡径部の軸方向の沿った長さが加熱
転写ローラに比較して短い。このため、加熱転写ローラ
の押圧力の減少量は少なく、加熱転写ローラの全体の押
圧力の減少を抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シート材に所定の圧力
を加えながら挟持搬送するために回転する押圧用ローラ
及び挟持搬送ローラ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー原稿からPS版等の製版材料を用
いて刷版を作成し、この刷版によって多数枚の印刷物を
作成するときには、印刷に先立ってカラープルーフを作
成して検版作業を行っている。このカラープルーフを作
成する感光材料としては、銀塩写真方式の感光材料、電
子写真方式の感光材料、フォトポリマーを用いた感光材
料等が知られており、カラープルーフを作成する場合、
カラー原稿を色分解して得られるマスク原稿を介してい
ずれかの感光材料へ画像露光したのち現像処理を施して
各色の着色画像を画像シート上に形成したのち、このカ
ラー画像を被転写シート(以下「受像シート」と言う)
に転写して得る方法がある。
【0003】この場合、4枚の感光材料を用いてそれぞ
れの感光材料にブラック、シアン、マゼンダ、イエロー
の4枚の着色原稿(以下「画像シート」と言う)を作成
し、これらを順次同一の受像シートに転写することによ
ってカラープルーフを作成することができる。
【0004】このようなカラープルーフを作成すると
き、画像シートと受像シートを加圧しながら加熱するこ
とによって画像シートに形成されている画像を受像シー
トに転写する方法がある。このような方法でカラープル
ーフを作成する装置としては、内部の熱源によって所定
の温度に加熱された一対のヒートローラによって、画像
シートと受像シートを一体で挟持して、加熱しながら圧
力を加える画像転写装置がある。
【0005】このような、画像転写装置では、一対のヒ
ートローラによって受像シートと画像シートを一体で挟
持搬送すると共に、ヒートローラの熱によって受像シー
トと画像シートを一体で加熱する。これと共に、ヒート
ローラ対の間に加えられた付勢力によって、受像シート
と画像シートの間に所定の圧力を加えるようにしてい
る。これによって、画像シートに記録された被転写画像
を受像シートへ転写するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ヒート
ローラ対によって受像シートと画像シートを挟持して圧
力を加える場合、ヒートローラに少なからずたわみが生
じるため、軸方向の中間部の押圧力が減少してしまう。
このため、軸方向に沿って所定以上の押圧力を得ようと
するとき、軸端部に大きな圧力を加える必要がある。ヒ
ートローラの軸端部に大きな付勢力を付与するために
は、ヒートローラを支持するフレーム等を強固にしなけ
ればならない。
【0007】また、ヒートローラ対の撓みを防止する目
的で互いのヒートローラの反対側に撓みが生じないよう
に軸方向の中間部をバックアップローラ等によって抑え
る方法があるが、このためには、装置の構造が複雑にな
ってしまう。
【0008】さらに、ヒートローラの撓みによる圧力分
布の不均一を解消する方法としては、樽状にヒートロー
ラの中間部の径を除々に拡大する、所謂クラウンローラ
を用いることも考えられるが、クラウンローラの製作
は、たわみ量を考慮して滑らかに湾曲させる極めて精密
な加工が必要となり、ヒートローラのコストアップに繋
がってしまう。
【0009】本発明は上記事実を考慮してなされたもの
であり、製作が容易でローラの撓みによる押圧力の低下
が生じることのない押圧用ローラ及び簡単な構造の挟持
搬送ローラ装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る押圧用ロー
ラは、シート材を挟持して押圧するための押圧用ローラ
であって、軸方向の中間部に拡径部をもつ芯金の外周を
弾性部材によってほぼ均一な外形寸法にしたことを特徴
とする。
【0011】本発明に係る挟持搬送ローラ装置は、軸方
向の中間部が軸端部より拡径された芯金を弾性部材によ
って被覆した押圧用ローラと、前記押圧用ローラに対向
して配置され前記押圧用ローラの外周面との間でシート
材を挟持搬送する対向ローラと、前記押圧用ローラの軸
端部と前記対向ローラの間に付勢力を付与する押圧手段
と、を有することを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明の押圧用ローラは、芯金及びその表面を
覆う弾性部材から成る。この芯金は軸方向の中間部に軸
端部より拡径した拡径部を有し、この芯金部の外周の表
面全体を弾性部材によって被覆している。シート材は、
芯金を被覆する弾性部材と接触することになり拡径部に
相当する部分でシート材を押圧するので、芯金を精密に
加工する必要はなく加工が容易である。また、拡径部が
形成された芯金の形状及び芯金に撓みが生じても、弾性
部材が弾性変形してシート材の表面に均一に接触、芯金
部からの圧力を確実にシート材へ伝達してシート材を押
圧することができる。
【0013】本発明に記載の挟持搬送ローラ装置では、
押圧用ローラと対向ローラの間でシート材を挟持搬送す
るとき、押圧用ローラの軸端部に押圧手段によって押圧
用ローラと対向ローラの間に押圧力を付与する。押圧手
段によって付勢力が付与されると、押圧用ローラに撓み
が生じ軸方向の中間部のシート材に与える押圧力が減る
が、本発明によると芯金の中間部を拡径してあるので、
中間部で押圧力が大きく減少するのを防止している。
【0014】このため、本発明の挟持搬送ローラ装置で
は、押圧用ローラに撓みが生じても軸方向の中間部の押
圧力が大きく低下することがないので、押圧用ローラの
軸端に加える付勢力を大きくすることなく、押圧用ロー
ラの軸方向の中間部で所望の圧力を得ることができる。
【0015】なお、本発明の挟持搬送ローラ装置では、
対向ローラとしては第1項の押圧用ローラを用いてもよ
いし、その他の対向ローラを用いてもよい。
【0016】
【実施例】図1及び図2には本発明の押圧ローラあるい
は挟持搬送ローラ装置を採用している画像転写装置10
が示されている。なお、図1は画像転写装置10の概略
構成を示す左側側面から見た概略構成図であり、図2は
画像転写装置10の概略分解斜視図である。
【0017】この画像転写装置10には、機台12に立
設された一対の側板14、16の長手方向に沿って作業
部18、転写部22、受け部24が順に配設されてい
る。
【0018】作業部18には、側板14、16間に作業
台30が配置されている。この作業台30は両側部が側
板14、16に支持されており、上面にガイド板32が
載置されている。このガイド板32上に受像シート28
と色分解カラー画像が形成された画像シート26を位置
合わせ(見当合わせ)して重ねて配置し、ガイド板32
と共に作業部18から転写部22、受け部24へと送ら
れて画像シート26のカラー画像が受像シート28へ転
写される。なお、画像シート26と受像シート28との
間の見当合わせは、画像シート26に被転写画像と共に
所定の位置に記録されたトンボを目印にして行うもので
あってもよく、また、予め、画像シート26と受像シー
ト28の所定の位置に位置決め孔を穿設しておき、これ
らの位置決め孔へ位置決め装置のピンを挿入して、画像
シート26と受像シート28の見当合わせを行うように
したものであってもよい。
【0019】画像シート26には、カラー原稿を色分解
して得られるブラック、シアン、マゼンタ、イエローの
各色毎の着色画像から成る被転写画像を形成した4枚の
画像シート26を用い、各画像シート26を1枚の受像
シート28に重ねて、所定の温度と圧力を加えて画像シ
ート26の画像を受像シート28へ転写する。すなわ
ち、この作業を4枚の画像シート26について順に行う
ことによって、受像シート28に検版作業を行うためカ
ラープルーフを形成することができるようになってい
る。
【0020】図2に示されるように、作業台30上に載
置するガイド板32には、転写部22側の先端にカバー
シート20の一端が取付けられており、ガイド板32に
受像シート28と画像シート26を見当合わせして配置
した後に、これらをカバーシート20で覆い、画像シー
ト26、受像シート28を保護している。
【0021】図1にも示すように、作業部18の作業台
30の下方には、挿入機構62が配置されている。図2
に示すように、この挿入機構62には、断面形状がL字
状の一対の側板64、66が互いに対向して取付けられ
ている。これらの側板64、66間には2本のシャフト
68、70が掛渡されて軸支されている。シャフト6
8、70の両端部には、側板64、66の近傍にスプロ
ケット72が配置されており、互いに対向するスプロケ
ット72にチェーン74が巻掛けられている。また、シ
ャフト68の一方のスプロケット72の近傍には、スプ
ロケット76が固着されており、このスプロケット76
(図1に示す)には、モータ78の駆動軸に取付けられ
たスプロケット78A(図1に示す)との間にチェーン
80が巻き掛けられている。なお、モータ78は、作業
台30の下面側に固定(図示省略)されており、モータ
78の駆動によって、シャフト68、70の両端部に掛
け渡されたチェーン74が一体的に回転駆動する。
【0022】チェーン74の作業台30側には、挿入バ
ー82が掛け渡されて連結されており、挿入バー82の
上面側には、複数本の挿入ピン84が突出されている。
これらの挿入ピン84の先端部は、作業台30に穿設さ
れた移動孔30A内に挿通されて作業台30の上面に突
出している。作業台30の移動孔30Aは、搬送方向
(矢印A方向)に沿って長尺に形成されており、モータ
78の正転及び逆転駆動によって挿入ピン84が移動孔
30A内を往復移動するようになっている。
【0023】この移動孔30Aから突出した挿入ピン8
4の先端部は、作業台30上に載置したガイド板32の
転写部22と反対側の端面が当接するようになってお
り、この状態で挿入ピン84が転写部22側へ移動する
ことによって、ガイド板32が押されて転写部22へ挿
入されるようになっている。
【0024】転写部22に対応する側板14、16には
切欠き86が形成されている。この切欠き86には一対
のハウジングプレート88がそれぞれ取付けられてい
る。図1にも示すように、ハウジングプレート88の間
には、作業部18側に串型の仮止めローラ150とガイ
ドローラ152及び受け部24側に本発明が適用された
押圧用ローラと支持部材に相当する加熱転写ローラ9
4、96がそれぞれ上下に対で配置されて回転可能に支
持されている。ガイドローラ152及び加熱転写ローラ
96は下方移動が阻止され、上方の仮止めローラ150
及び加熱転写ローラ94を支持した構造となっている。
【0025】仮止めローラ150は、軸方向の両端部が
図示しないボールプランジャー(又はスプリングプラン
ジャー等)によってガイドローラ152へ接近する方向
へ付勢されるようになっており、受像シート28と画像
シート26を載置したガイド板32が仮止めローラ15
0とガイドローラ152の間に挿入されていない状態で
は、仮止めローラ150が自重によってガイドローラ1
52に接触した状態である。また、受像シート28と画
像シート26を載置したガイド板32を仮止めローラ1
50とガイドローラ152の間へ挿入されて、仮止めロ
ーラ150がガイドローラ152から離れる方向へ移動
しようとしたときに、前記したボールプランジャー等に
よって仮止めローラ150の軸端部がガイドローラ15
2へ向けて付勢され、ガイド板32と共に受像シート2
8、画像シート26が串型の仮止めローラ150によっ
て部分的に押圧されて仮止めローラ150とガイドロー
ラ152によって挟持されるようになっている。
【0026】なお、ガイドローラ152は、軸心部に後
述する加熱転写ローラ94、96と同様の棒状のヒータ
(図示省略)が配置されたヒートローラとなっており、
このヒータによって外周部が所定の温度に加熱され、ま
た、この加熱されたガイドローラ152の熱が伝達され
て仮止めローラ150が加熱されるようになっている。
【0027】受像シート28と画像シート26は、これ
らの仮止めローラ150とガイドローラ152によって
挟持されながら加熱されることによって、搬送幅方向の
複数箇所で搬送方向に沿って筋状に簡略的な接着部分が
形成されて互いにずれないように仮止めが行われる。
【0028】図3に示されるように、一対の加熱転写ロ
ーラ94、96は、内部が中空の略円筒状の芯金154
の外周面に弾性部材であるゴムコーテング層156が形
成されている。この芯金154の軸方向の中間部は、軸
方向の両方の軸端部158より拡径された拡径部160
が形成されている。ゴムコーテング層156は、芯金1
54の軸端部158と拡径部160の間の段差に拘ら
ず、加熱転写ローラ94、96の外径が軸方向に沿って
一定となるように形成されている。
【0029】図4に示すように、本実施例では、一例と
して拡径部160の軸方向に沿った長さCは、画像シー
ト26と受像シート28の搬送幅方向の長さDに対して
約2/3となるように形成し、軸端部158と拡径部1
60の間の段差は、加熱転写ローラ94、96に所定の
挟持力が生じるように軸端に圧力を加えたとき、撓みが
生じても、拡径部160の両端が互いに離間することの
ない寸法、すなわち、加熱転写ローラ94、96の撓み
量から算出して決定される。
【0030】芯金154の軸方向の先端両端には、円筒
状の小径部162と大径部164とが連結された軸端部
材166が配設されている。この軸端部材166は、大
径部164を芯金154の先端から圧入して互いに同軸
となるように固着されている。
【0031】加熱転写ローラ96は、ハウジングプレー
ト88に取付けられた軸受168に軸端部材166の小
径部162を挿通して、ハウジングプレート88に軸支
されている。また、加熱転写ローラ94は、軸端部材1
66の小径部162が小プレート170に取付けられた
軸受168に挿通されている。この小プレート170
は、ハウジングプレート88に形成された切欠き172
に嵌合されて取付けられており、これによって、加熱転
写ローラ94が、ハウジングプレート88に軸支された
状態となっている。
【0032】加熱転写ローラ94、96には、軸心部に
棒状のヒータ98が同軸的に配設され、ヒートローラを
形成している。ヒータ98は、一端部が軸受168に挿
通されハウジングプレート88の外方に引き出されてお
り、この引き出された端部が支持部材174(図2に示
す)によってってハウジングプレート88に支持固定さ
れている。このヒータ98が通電されることによって発
熱すると、加熱転写ローラ94、96の周面が加熱さ
れ、さらに所定の温度範囲に維持されるようになってい
る。
【0033】図2に示すように、小プレート170が嵌
合されたハウジングプレート88の切欠き172には、
押圧手段である加圧手段176が取付けられている。加
圧手段176は、小プレート170が加熱転写ローラ9
6と離間する方向へ移動しようとしたときに、内部の図
示しないスプリングによって小プレート170を、加熱
転写ローラ96側へ向けて所定の圧力で付勢するように
なっている。
【0034】このため、加熱転写ローラ94は、画像シ
ート26と受像シート28を載置したガイド板32が加
熱転写ローラ96との間に挿入されていない状態では、
自重によって加熱転写ローラ96に当接した状態となっ
ている。また、画像シート26と受像シート28を載置
したガイド板32が加熱転写ローラ96との間に挿入さ
れることによって、加熱転写ローラ94が加熱転写ロー
ラ96から離間しようとしたとき、加圧手段176が、
小プレート170を付勢するようになっている。これに
よって、加熱転写ローラ94、96に挟持された画像シ
ート26、受像シート28がガイド板32と共に上下か
ら押圧されるようになっている。なお、このときの付勢
力は、加圧手段176により小プレート170への付勢
力を調節して変えることができるようになっている。
【0035】ハウジングプレート88の外方で下側の加
熱転写ローラ96の軸端部材166の小径部162の先
端部には、スプロケット100が取付けられている。ま
た、ハウジングプレート88の近傍には、モータ102
が配置されており、このモータ102の駆動軸には、ス
プロケット102Aが取付けられている。スプロケット
100とスプロケット102Aの間にはチェーン104
が巻き掛けられている。また、加熱転写ローラ96の小
径部162には、スプロケット100に隣接してスプロ
ケット178が取付けられており、このスプロケット1
78には、ガイドローラ152の軸端部に取付けられた
スプロケット180との間にチェーン182が巻き掛け
られている。
【0036】このため、モータ102の駆動力が、チェ
ーン104によって伝達されて加熱転写ローラ96が回
転し、チェーン182によって伝達されてガイドローラ
152を回転駆動するようになっている。さらに、加熱
転写ローラ96に当接している加熱転写ローラ94、ガ
イドローラ152に当接している仮止めローラ150が
それぞれ追従回転するようになっている。このため、モ
ータ102の正転又は逆転駆動にすると、加熱転写ロー
ラ94、96に挟持されたガイド板32が、作業部18
から受け部24方向又は受け部24から作業部18方向
へ搬送される。なお、加熱転写ローラ94、96、仮止
めローラ150、ガイドローラ152は周囲が図示しな
いカバーによって熱が不要に外部へ放出されないように
覆われている。
【0037】なお、本実施例では、受像シート28及び
画像シート26の特性を考慮して、加熱転写ローラ9
4、96による加熱温度を約120°C〜130°C、
搬送速度を約90cm/minとして、最適な状態で画像シー
ト26の被転写画像を受像シート28へ転写することが
できるように設定し、この状態で画像シート26の被転
写画像が、受像シート26に確実に転写されるのに必要
な、最低圧力(約4Kgf/cm2 )を加圧手段176の付勢
力によって印加するようにしている。なお、この設定値
は、作業環境下の温度、湿度等を考慮して設定すること
が好ましい。
【0038】図2に示すように、転写部22の作業部1
8と反対側に設けられている受け部24は、側板14、
16の間に掛け渡されて取付けられた受け台112を備
えている。受け台112には表裏を貫通した一対の長孔
114が、転写部22と反対側の端部に搬送方向に沿っ
て穿設されている。これらの長孔114内には挿入機構
116の当接ピン118が挿通されている。
【0039】挿入機構116は受け台112の下面側に
配置されており、受け台112の下面側に取付けられた
一対のL字状ブラケット120に軸支され、軸方向がガ
イド板32の搬送幅方向に沿って配置されたシャフト1
22を備えている。このシャフト122の両端部は、ブ
ラケット120の外側へ突出しており、それぞれ先端部
にブロック124が固着されている。これらのブロック
124に、当接ピン118が突設されている。
【0040】また、シャフト122の中間部には、スプ
ロケット126が取付けられており、このスプロケット
126には、モータ128の駆動軸に取付けられたスプ
ロケット128Aとの間にチェーン130が巻き掛けら
れている。このモータ128は、ブラケット132を介
して受け台112の下面に取付けられている。
【0041】したがって、モータ128の駆動によって
シャフト122と共にブロック124が回転し、これに
よって、当接ピン118が回転しながら長孔114から
受け台112の上面に突出して転写部22側へ向けて移
動し、長孔114の転写部22側の端部で受け台112
の下面側へ移動するようになっている。この当接ピン1
18の回転移動によって、受け台112上に載置された
ガイド板32が、転写部22へ向けて押されて、転写部
22へ挿入されるようになっている。
【0042】なお、この画像転写装置10には、各部を
連動して制御する制御部が設けられており、作業部18
の作業台30上に載置されたガイド板32を挿入機構6
2によって転写部22へ送り込み、転写部22内で加熱
転写ローラ94、96によって受け部24へ向けて搬送
しながら送り出す。このとき、転写部22では、加熱転
写ローラ94、96によって、ガイド板32と共に画像
シート26と受像シート28を加圧しながら加熱して、
受像シート28へ画像シート26に記録されている画像
を転写させるようになっている。また、受け部24で
は、挿入機構116によって受け台112状のガイド板
32を転写部22へ送り込み、転写部22から作業部1
8の作業台30上に送り出すようになっている。
【0043】画像転写装置10の図示しない電源スイッ
チが投入されると、モータ102が駆動して加熱転写ロ
ーラ94、96が回転する。また、作業部18の挿入機
構62の挿入ピン84は、貫通孔30Aの転写部22と
反対側の端部に移動した状態となっている。加熱転写ロ
ーラ94、96及びガイドローラ152に設けられたヒ
ータ98に通電して、各々の外周部を所定の温度に加熱
する。
【0044】この後、作業部18の作業台30に載置し
たガイド板32に受像シート28、画像シート26を配
置して見当合わせを行った後にカバーシート20によっ
てこれらを覆う。このとき、カバーシート20と画像シ
ート26の間などから空気を抜くためのスクイズ機構を
設けてもよい。
【0045】次いで、転写作業を開始すると、挿入機構
62のモータ140が駆動し、挿入ピン84を貫通孔3
0A内で転写部22へ向けて移動させる。これによっ
て、ガイド板32が転写部22へ向けて押圧されて、ま
ず、転写部22の仮止めローラ150とガイドローラ1
52の間へ挿入される。仮止めローラ150とガイドロ
ーラ152は、ガイドローラ152の内部に配置したヒ
ータによって加熱されており、画像シート26と受像シ
ート28は、このガイドローラ152及び仮止めローラ
150から熱を受けながら、串型の仮止めローラ150
によって部分的に押圧されて、仮止めが行われながら搬
送される。
【0046】仮止めローラ150とガイドローラ152
によって仮止めされながら搬送された受像シート28と
画像シート26は、ガイド板32と共に加熱転写ローラ
94、96の間へ挿入される。
【0047】ガイド板32と共に加熱転写ローラ94、
96の間に挿入された受像シート28と画像シート26
は、加熱転写ローラ94、96によって挟持されながら
搬送される。このとき、受像シート28と画像シート2
6には、ヒータ98によって加熱されている加熱転写ロ
ーラ94、96の外周部から熱が伝達されて加熱される
と共に、加熱転写ローラ94、96からの圧力が作用
し、画像シート26に形成されている被転写画像が受像
シート28に接着されて転写される。
【0048】転写部22から加熱転写ローラ94、96
によって挟持搬送されて送り出されたガイド板32は、
受け部24の受け台112上に載置される。受け部24
の受け台112上に載置されたガイド板32は、受け部
24の挿入機構116のモータ28の駆動によって移動
する当接ピン118によって、今度は転写部22へ送り
込まれる。このとき、転写部22では、モータ102の
回転が反転して、受け部24から送り込まれたガイド板
32を加熱転写ローラ94、96及び仮止めローラ15
0、ガイドローラ152によって挟持して作業部18の
作業台30上へ向けて搬送し、ガイド板32と共に受像
シート28と画像シート26を作業部18の作業台30
上に戻す。
【0049】このようにして、1回の転写が終了する
と、カバーシート20を捲り上げて受像シート28から
転写の終了した画像シート26を剥離し、受像シート2
8に次の被転写画像が形成された画像シート26を見当
合わせして、ガイド板32に載置し、転写作業を行う。
これを繰り返して、受像シート28に所定のカラー画像
を形成することができる。
【0050】ここで、加熱転写ローラ94、96による
画像シート26と受像シート28の押圧について説明す
る。
【0051】加熱転写ローラ94には、軸端部材166
を介して加圧手段176からの付勢力Fが加えられる。
これによって、図4のグラフに示すように、加熱転写ロ
ーラ94の芯金154の軸端では、加圧手段176の付
勢力F(Kgf )と略等しい押圧力P(Kgf/cm2 )が作用
する。なお、図4では、加熱転写ローラ94の押圧力に
対して対向する加熱転写ローラ96が等しい大きさの押
圧力が反対方向へ作用することを示している。
【0052】このとき、従来の拡径部160を設けてい
ないローラであった場合、ローラに撓みが生じて軸方向
の中間部の押圧力が低下する(図4に二点鎖線で示
す)。これに対して、本実施例に適用した加熱転写ロー
ラ94、96では、中間部に拡径部160を形成してい
るため、撓みが生じて加熱転写ローラ94、96の軸心
が離間しても、互いの外周部、特に拡径部160の両端
部は互いに離間することがない。このため、加熱転写ロ
ーラ94、96の互いの拡径部160の両端部には、付
勢力Fに等しい圧力が作用する。
【0053】すなわち、図4に示すように、画像シート
26及び受像シート28を挟持したとき、加熱転写ロー
ラ94又は96に作用する応力は、軸端から中間部へ向
けて除々に小さくなるが、拡径部160の端部に達する
と、拡径部160が突出しているために応力が増加し、
さらに、拡径部160に軸方向に沿って撓みが生じるた
め、拡径部160の中間部では、応力が少なくなる。こ
のとき、拡径部160の加熱転写ローラ94(96)に
比べて短い長さの間での撓みでしかないため、加熱転写
ローラ94、96の全体の応力の減少量は少なくなって
いる。
【0054】また、加熱転写ローラ94、96は、軸端
部158の拡径部160近傍で拡径部160によって外
周部が互いに離間してしまうが、弾性部材であるゴムコ
ーテング層156を形成しているため、加熱転写ローラ
94、96の外周面が離間することなく緊密に密着し、
応力が大きく減少するのを防止している。
【0055】このため、加熱転写ローラ94、96は、
拡径部160によって軸方向に沿った長さが短いローラ
を形成して画像シート26及び受像シート28を挟持す
る状態となるため、応力(押圧力)の減少を小さくする
ことができる。本実施例では、加熱転写ローラ94、9
6によって画像シート26、受像シート28の間に約4
Kgf/cm2 以上の押圧力を加えるために、軸端に加える付
勢力Fを約150Kgfで済んでいる。これに対して、加
熱転写ローラ94、96と外径寸法及び軸方向の長さが
同じで拡径部160を形成していないローラを用いたと
従来構造においては、約4Kgf/cm2 の最低押圧力を確保
するために付勢力Fを約250Kgf 程度にする必要があ
った。
【0056】このように、軸方向の中間部に拡径部16
0を設ける、ゴムコーテイング層156によって被覆す
ることによって、軸端に加える付勢力Fを従来より低く
しても、低くしても所望の圧力を確保することができる
ため、加熱転写ローラ94、96を支持するハウジング
プレート88及びこれを支持する側板14、16等の強
度に余裕を持たせることができる。また、加熱転写ロー
ラ94、96の撓みを防止するために、加熱転写ローラ
94、96の周囲に撓みを防止するための機構を特別に
設け、加熱転写ローラ94、96の押圧力の減少を抑え
る必要もないため、装置の構造を簡単にすることが可能
となっている。
【0057】また、ローラの撓みを防止する構造とし
て、例えば、ローラの外周部を軸方向に沿って軸端から
中間部へ向けて除々に拡径して、略樽状に形成する所謂
クラウン化を施す場合、極めて高い加工精度が要求され
る。これに対して、本実施例に適用した加熱転写ローラ
94、96では、芯金154を形成する場合、中間部に
たわみ量に見合った拡径部160を形成し、ゴムコーテ
ング層156等の弾性部材によって被覆すればよいた
め、芯金154に高い加工精度を必要とせず、芯金15
4の製作は極めて容易である。
【0058】なお、画像転写装置10の転写部22及び
加熱転写ローラ94、96は、本発明の一例を示すもの
であり、本発明の挟持搬送ローラ装置の構成及び押圧用
ローラを限定するものではない。画像転写装置10は、
他の構成であってもよく、また、押圧用ローラは、加熱
転写ローラ94、96等の如きヒートローラに限らず支
持部材との間で、紙、フィルム、薄板等のシート材を挟
持するとき、押圧用ローラの軸端部に圧力を加えて、シ
ート材を所望の圧力以上で押圧する押圧用ローラに適用
することが可能である。このとき、対向ローラに代えて
板状のものであってもよく、同形状の押圧用ローラを対
で配置したものであってもよい。
【0059】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明の押圧用ロー
ラは、芯金の軸方向の中間部に拡径部を形成し、この芯
金の外周部を弾性部材によって被覆して、外径寸法が一
定となるようにした構造であるため、製品加工が極めて
容易であり、これによって、撓みを実質的に減少させる
ことができる。
【0060】また、本発明の挟持搬送ローラ装置によれ
ば、押圧用ローラと対向ローラの間でシート材を挟持す
るとき、押圧用ローラの軸方向に沿った押圧力差が少な
いため、所望の圧力でシート材を押圧するときに押圧用
ローラの軸端に加える付勢力を従来より小さくすること
ができる。これによって、装置の強度に余裕を持たせる
ことができる優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の押圧用ローラを適用した画像転写装置
の概略構成図である。
【図2】図1に図示の画像転写装置の概略分解斜視図で
ある。
【図3】図2の3−3線に沿った要部断面図である。
【図4】本実施例の加熱転写ローラの平面図とこの加熱
転写ローラによる押圧力の軸方向に沿う分布を示すグラ
フである。
【符号の説明】
10 画像転写装置 22 転写部 26 画像シート 28 受像シート 94、96 加熱転写ローラ(押圧用ローラ、対向ロ
ーラ) 154 芯金 156 ゴムコーテイング層(弾性部材) 158 軸端部 160 拡径部 176 加圧手段(押圧手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート材を挟持して押圧するための押圧
    用ローラであって、軸方向の中間部に拡径部をもつ芯金
    の外周を弾性部材によってほぼ均一な外形寸法にしたこ
    とを特徴とする押圧用ローラ。
  2. 【請求項2】 軸方向の中間部が軸端部より拡径された
    芯金を弾性部材によって被覆した押圧用ローラと、前記
    押圧用ローラに対向して配置され前記押圧用ローラの外
    周面との間でシート材を挟持搬送する対向ローラと、前
    記押圧用ローラの軸端部と前記対向ローラの間に付勢力
    を付与する押圧手段と、を有することを特徴とする挟持
    搬送ローラ装置。
JP4365293A 1993-03-04 1993-03-04 押圧用ローラ及び挟持搬送ローラ装置 Pending JPH06255080A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0856416A2 (en) * 1996-12-30 1998-08-05 EIDOS S.p.A. Device, method and an equipment for thermally transferring an image onto an article
CN114571848A (zh) * 2022-03-16 2022-06-03 张汉民 一种建筑板状建材印花装置

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EP0856416A3 (en) * 1996-12-30 1998-10-07 EIDOS S.p.A. Device, method and an equipment for thermally transferring an image onto an article
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