JP3343378B2 - 熱記録装置における記録紙補正方法 - Google Patents

熱記録装置における記録紙補正方法

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JP3343378B2
JP3343378B2 JP32615192A JP32615192A JP3343378B2 JP 3343378 B2 JP3343378 B2 JP 3343378B2 JP 32615192 A JP32615192 A JP 32615192A JP 32615192 A JP32615192 A JP 32615192A JP 3343378 B2 JP3343378 B2 JP 3343378B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱記録装置における記録
紙補正方法に係り、特に連続記録紙を用いて熱記録を行
う場合に、連続記録紙が正規のセット状態から傾斜して
搬送された時に生じる記録画品質の低下を防止し、常に
良好な画像記録を行わせるための改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、熱記録には感熱記録方式や熱
転写記録(溶融型,昇華型)方式が採用されているが、高
品質のカラー画像を得る熱記録装置としてインキドナー
フィルム(IDF)を用いた熱昇華型プリンタが注目されて
いる。この熱昇華型プリンタは、IDFと記録紙をプラテ
ンローラとサーマルヘッドの間に挾圧した状態で強制搬
送しながらサーマルヘッドの各抵抗発熱素子へ選択的に
通電し、IDFのインキを昇華させて記録紙へ転写させる
ことにより画像を記録するものであり、単一の記録画像
について記録紙を副走査方向へ4回ストロークさせ、各
回のストロークに対応させてIDF側も4色分(イエロー/
マゼンタ/シアン/ブラック)の領域を順次給送し、最終
的にカラー画像を得るようになっている。
【0003】そして、記録紙の搬送系にも各種の方式が
採用されており、大径のプラテンローラにカット記録紙
を密着させて巻回しておき、プラテンローラを回転駆動
させながら記録を行う方式や、通常のプリンタと同様に
プラテンローラに対して一定の角度分だけ密着させて記
録紙を送りながら記録を行う方式があるが、A2版サイズ
等の大きい記録紙への画像記録になると後者の方式を採
用せざるを得ない。また、前記のように高品質なカラー
画像の熱記録を行う装置になると、記録紙を完全にプラ
テンローラへ密着させ、且つサーマルヘッドの記録ライ
ンがIDFを介して均等に記録紙へ押圧される必要があ
り、記録紙に均等な張力を与えながら搬送することが不
可欠になる。
【0004】このため、通常のプリンタのようにプラテ
ンローラの回転駆動に基づく搬送方式を採用せずに、引
送り側を記録紙の端部をグリッパで掴んで引送る方式
や、表面摩擦の大きい溶射ローラを引送りローラとして
用いる方式が採用されている。更に、カット記録紙を逐
一セットすることなく、ロール状の連続記録紙を用いて
連続的な記録を可能にした装置では、連続記録紙がロー
ルから供給される際に発生するロール側の間歇的な回転
により、サーマルヘッドの記録ラインへ送られている記
録紙に揺動が発生するため、記録紙の供給側において表
面摩擦の小さい金属ローラとゴムローラで連続記録紙を
挾圧し、前記の金属ローラを逆送り方向へ回転させて逆
方向張力を与えておくようなバックテンション機構を配
備させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記のよう
に連続記録紙を用いた熱記録装置では、記録紙の送り方
向とプラテンローラの軸方向が垂直になるように連続記
録紙をセットする必要がある。何故なら、記録紙は引送
り機構とバックテンション機構で引張されており、プラ
テンローラの表面では大きな摩擦係数で密着しているこ
とから、そのセットが正確に行われていない場合には記
録紙が搬送距離に比例してプラテンローラの表面で主走
査方向へズレてゆき、特に連続的な記録を行う場合には
僅かなセット誤差でもその移動量が無視できない大きさ
になる。
【0006】そして、プラテンローラの表面における記
録紙の移動は、サーマルヘッドの記録ラインを境界とし
て引送り側及び供給側の記録紙に発生している引張応力
にアンバランスを生じさせ、記録紙に撓みを発生させて
画品質の劣化を招く。また、前記の引張応力のアンバラ
ンスは記録紙を正規なセット状態へ戻す傾向で発生する
が、もし記録中に記録紙が移動するようなことがあると
記録画像に致命的な欠陥が生じることになる。
【0007】従って、連続記録紙を初期に適正な角度で
セットしていればよいことになるが、連続記録紙の幅方
向サイズが大きくなると、セット用のガイドや目盛を付
しておいても正確なセットを行うことが非常に困難であ
り、実際には、フォトリフレクタ等のズレ検出手段を設
けておき、記録過程で所定値以上に移動した際に通知ラ
ンプを点滅させ、それを確認することにより手作業で経
験的に修正しているのが現状である。更に、前記の記録
紙のズレは初期のセット誤差に起因して発生するだけで
なく、引送り機構やバックテンション機構の特性に起因
した引張力の不均等や、プラテンローラと引送り機構の
平行度誤差等の機械的要因による場合もあり、そのよう
な場合には初期のセットが適正に行われていても、記録
過程で記録紙のズレが徐々に現れてゆくことになる。
【0008】そこで、本発明は、連続記録紙を用いる熱
記録装置において、画像の非記録状態において記録紙の
ズレが一定以上になっている場合に、それを自動的に補
正させ、常に安定的に高品質の画像記録を可能にする方
法を提供することを目的として創作された。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、プラテンロー
ラの両側に配置された引送り機構とバックテンション機
構で連続記録紙をプラテンローラに密接させながら搬送
し、プラテンローラ部分の連続記録紙にサーマルヘッド
を押圧させて熱記録を行う熱記録装置において、引送り
機構とバックテンション機構とサーマルヘッド押圧機構
を連続記録紙の挾圧状態から解除可能な機構にすると共
に、連続記録紙の搬送経路の一定箇所で連続記録紙の主
走査方向へのズレを検出する検出手段と、プラテンロー
ラに振動を与える振動付与手段と、連続記録紙の一部分
を主走査方向へ移動させる移動手段を設け、画像の非記
録状態で検出手段が所定値以上のズレを検出している場
合に、引送り機構とバックテンション機構とサーマルヘ
ッド押圧機構を連続記録紙の挾圧状態から解除させ、振
動付与手段でプラテンローラを振動させ、移動手段が搬
送経路中の連続記録紙の一部分を前記のズレ検出方向と
逆方向へ移動させて推定正規位置へセットし、その状態
で引送り機構とバックテンション機構とサーマルヘッド
押圧機構を連続記録紙の挾圧状態へ復帰させることを特
徴とした熱記録装置における記録紙補正方法に係る。
【0010】また、熱記録装置がIDFを用いて連続記録
紙に熱記録を行うものである場合には、前記のように引
送り機構とバックテンション機構とサーマルヘッド押圧
機構を連続記録紙の挾圧状態から解除させると共に、ID
Fの巻取りローラを逆転させてIDFを弛緩状態にする。
【0011】
【作用】本発明では、連続記録紙の初期セットがプラテ
ンローラに対して垂直に張架されなかったこと、または
他の機械的要因によって記録過程で記録紙が主走査方向
へズレた場合に、検出手段がそのズレ量を検出し、画像
の非記録状態でそのズレ量が一定の許容値を超えていた
ときに補正動作を実行させる。
【0012】その場合、この熱記録装置では引送り機構
とバックテンション機構で連続記録紙をプラテンローラ
に強く密接させて搬送しているため、連続記録紙はプラ
テンローラに密着した状態になっている。そこで、引送
り機構とバックテンション機構とサーマルヘッド押圧機
構を連続記録紙の挾圧状態から解除させて連続記録紙を
プラテンローラの前後でフリーな状態とし、その状態で
振動付与手段によってプラテンローラを振動させて前記
の密着状態を解消させる。
【0013】そして、搬送経路中の連続記録紙の一部分
を移動手段でズレ検出方向と逆の方向へ移動させると、
ロール状等になっている連続記録紙の供給元は移動しな
いため、記録紙の傾斜角度が補正される。ここに、移動
手段による移動量は、その手段の配設位置において予め
知られている推定適正位置までの一定戻し量として、又
は前記の検出手段が検出した移動量分だけの戻し量とし
て設定される。その結果、記録紙の傾斜角度は画像品質
の低下が見られない範囲内へ補正され、熱記録装置は記
録準備状態へ復帰せしめられて熱記録を再開する。
【0014】
【実施例】以下、本発明の熱記録装置における記録紙補
正方法に係る一実施例を図面を用いて詳細に説明する。
本実施例は、IDFを用いた熱昇華型カラープリンタであ
って、主走査方向サイズがA2版以上の連続記録紙に対す
る熱記録が可能な機種に本発明の方法を適用したもので
あり、図1の(A)及び(B)はそれぞれ記録紙・IDFの搬送系
の概略正面図及び同平面図(記録ユニットの一部は省略)
を示す。尚、平面図(B)においては、説明の便宜上、記
録紙の搬送系を平面的に展開した態様で表現されてい
る。
【0015】同図において、1は金属製の支持ローラ、
2,3は支持ローラ1に当接せしめられているプラテンロー
ラ(ゴムローラ)、4は連続記録紙、5は連続記録紙4の引
送り機構、6は連続記録紙4に対するバックテンション機
構、7,8は記録ユニットを示す。ここに、各記録ユニッ
ト7,8は両側の主フレーム板30,31の間に横架された軸3
2,33に対して回動自在に支持されており、セットされた
状態では各プラテンローラ2,3を上側から覆った状態に
て締着機構34で固定される。そして、各記録ユニット7,
8は、各ユニット側板(7a,7b),(8a,8b)の間にサーマルヘ
ッド9,10、サーマルヘッド9,10に対するニップ圧付与機
構11,12、及びIDF送り機構(IDF13,14、IDF巻取りロール
15,16、IDF供給ロール17,18、その他のIDFの搬送方向変
換用のシャフト)を搭載させており、各記録ユニット7,8
のニップ圧付与機構11,12は2本のプラテンローラ2,3に
対して主走査方向を分割した態様で各サーマルヘッド9,
10側へ押圧せしめると共に、各記録ユニット7,8のIDF送
り機構は各IDF13,14を各サーマルヘッド9,10に対して搬
送・供給させる。尚、図1(B)に示された(M1),(M2)はIDF
巻取りロール15,16の回動駆動用モータを、また(M3),(M
4)はニップ圧付与機構11,12の偏心カムの回動駆動用モ
ータを示し、モータ(M1),(M2)の回転によりIDF13,14が
搬送され、モータ(M3),(M4)の回動制御によってサーマ
ルヘッド7,8のニップ圧供給状態と解除状態が実現され
る。
【0016】一方、連続記録紙4の搬送系は、ロール状
(4a)に巻回されている連続記録紙4をバックテンション
機構6から2本のプラテンローラ2,3に掛け渡し、引送り
機構5で連続記録紙4の先端部をグリップさせた状態でリ
ニアガイドに沿って下方へ引下げることにより連続記録
紙4を搬送させる構成になっている。そして、前記の引
送り状態で、バックテンション機構6はゴムローラ6aと
金属ローラ6bで連続記録紙4を挾圧しながら金属ローラ6
bを逆送り方向へ回転させており、引送り機構5からプラ
テンローラ2,3を経由してバックテンション機構6へ至る
経路における連続記録紙4に一定の張力を与え、連続記
録紙4が常に展張された状態で記録部へ搬送・供給される
ことを保証している。尚、引送り機構5が連続記録紙4の
グリップ状態と解除状態になることは当然であるが、バ
ックテンション機構6についてもゴムローラ6aを押圧状
態から解除させることができ、バックテンション付与状
態と解除状態を構成させることができるようになってい
る。
【0017】そして、この熱昇華型カラープリンタは、
以上の構造に基づいて次のようなの記録動作を実行す
る。先ず、引送り機構5とニップ圧付与機構11,12とバッ
クテンション機構6を全て解除状態とし、連続記録紙4を
ロール部4aから引出して図1(B)のような経路に掛け渡
し、引送り機構5をグリップ状態にした後、バックテン
ション機構6をバックテンション付与状態へ移行させ
る。次に、ニップ圧付与機構11,12をニップ圧供給状態
へ切換えて、IDF13,14と連続記録紙4をサーマルヘッド
9,10とプラテンローラ2,3の間に挾圧した状態で連続記
録紙4に対する画情報の記録を開始する。
【0018】画情報の記録は、引送り機構5をリニアガ
イドに沿って下方へ引下げて連続記録紙4を送りなが
ら、同時にモータ(M19,(M2)を回転させてIDF13,14のイ
エロー区間を供給させ、その間にサーマルヘッド9,10の
各抵抗発熱素子へ選択的な通電を行うことにより、イエ
ローに関する第1回目の記録を完了する。尚、このプリ
ンタではサーマルヘッド9,10を分割し、図1(A)のよう
に離隔した記録ラインで主走査方向の記録を実行させる
ため、各サーマルヘッド9,10での記録タイミングは所定
時間だけズラせてある。次に、ニップ圧付与機構11,12
を解除状態へ切換えて引送り機構5を上方へ移動させる
と、バックテンション機構6で連続記録紙4は逆方向へ搬
送され、初期位置へ戻る。そして、その状態からニップ
圧付与機構11,12を再度ニップ圧供給状態へ切換え、引
送り機構5を再度引下げると共にモータ(M1),(M2)の回転
によって今回はIDF13,14のマゼンタ区間を供給させ、サ
ーマルヘッド9,10の各抵抗発熱素子に対する選択的な通
電により、マゼンタに関する第2回目の記録を完了す
る。以降、同様にして、シアン及びブラックに関する第
3回目及び第4回目の記録を行い、最終的に所要のカラ
ー画像が連続記録紙4に記録されるが、その画像記録が
完了した時点で引送り機構5を解除状態とし、引送り機
構5を上方へ移動させて連続記録紙4における次回の画像
記録領域の端部をグリップさせ、その状態から再び前記
と同様の手順で画像記録を実行する。
【0019】ところで、連続記録紙4の初期セットは手
作業で行われるため、A2版等の大きなサイズになると正
確な方向の設定が困難になる。即ち、連続記録紙4はそ
の送り方向がプラテンローラ2,3に対して垂直に設定さ
れるべきであるが、図1(A)に示すように、その正規の
方向から角度θだけ傾斜してセットされてしまうことが
少なくない。また、この事情は初期セット段階だけでな
く、搬送機構における各種誤差に起因して連続記録中に
徐々に連続記録紙4が傾斜してゆく場合もある。そし
て、そのような傾斜が発生していると、引送り機構5と
バックテンション機構6の間で連続記録紙4の引張応力が
不均等になり、それによって発生する連続記録紙4の撓
みがプラテンローラ2,3の前後に伝播して記録ムラ等を
生じさせ、画品質を著しく低下させることになる。更
に、前記の傾斜は連続記録の実行中に連続記録紙4がプ
ラテンローラ2,3の部分で主走査方向へズレてゆく原因
にもなり、且つそのズレ量は副走査方向への送り量に比
例して増大してゆくため、画像の歪みを発生させること
になる。
【0020】そこで、本実施例では、図1で示されるよ
うに、2個のフォトリフレクタ21R,21Lと、プラテンロ
ーラ2,3に対する左右2セット分の振動付与機構22R,22L
と、連続記録紙4の調整機構23を設け、連続記録紙4のズ
レを補正できるようになっている。
【0021】ここに、フォトリフレクタ21R,21Lは、図
1(A)に示すようにプラテンローラ3とバックテンション
機構6の間に配備され、連続記録紙4の両側縁部からの反
射光量を検出して連続記録紙4の推定正規位置からのズ
レ量を計測するものである。
【0022】一方、振動付与機構22R,22Lの詳細な構造
は図2に示され、主フレーム板30,31に固定されたソレ
ノイドS1のプランジャに逆Y字状の係合レバー22aを連
結し、ガイド部22bを貫通させて係合レバー22aの二股部
分を各プラテンローラ2,3の軸に係合させており、ソレ
ノイドS1に対して断続的な通電を行うことにより各プラ
テンローラ2,3を振動させる。尚、プラテンローラ2,3の
軸は主フレーム板30,31に対して短い回動レバー2a,3aを
介して軸支されているため、前記の係合レバー22aのス
トロークによって微小角度だけ回動する自由度を有して
いる。
【0023】また、調整機構23は、図1から明らかなよ
うに、プラテンローラ2と引送り機構5の間で主フレーム
板30,31に横架されており、その詳細な構造は図3の(A)
及び(B)に示される。尚、図3の(A)は正面図を、同(B)
は側面図(一部はX-X破断断面)を示している。この調整
機構23は主フレーム板30,31に横架された固定板23aに対
して連続記録紙4の幅より広い移動フレーム23bを摺動自
在に取付け、その移動フレーム23bの両側部をコ字状に
形成しておくと共に、両端部付近にそれぞれソレノイド
S2が取付けられており、更に移動フレーム23bに対して
回動自在に軸支されたL字状レバー23cの一端をソレノ
イドS2のプランジャに滑節連結させてある。そして、ソ
レノイドS2のプランジャが引込まれることによりL字状
レバー23cの他端を外側へ押出し、その押出された他端
と前記コ字状部分の内壁の間で連続記録紙4を挾持する
ようになっている。尚、L字状レバー23cとコ字状部分
の内壁の挾持面には、摩擦を大きくするために薄いゴム
板が接着されている。また、移動フレーム23bの移動は
別途に設けられたソレノイドS3によって行われる。即
ち、移動フレーム23bの打抜き領域を利用してソレノイ
ドS3を固定板23aに固定し、移動フレーム23bの打抜きに
より立設形成された曲げ板部23dにソレノイドS3のプラ
ンジャを連結しておき、ソレノイドS3の駆動により移動
フレーム23bをストロークできるようになっている。
【0024】そして、本実施例では前記に説明した新規
な付加機構(21R,21L)/(22R,22L)/23によって連続記録紙
4の傾斜補正動作を実行するが、次にその動作手順を図
4のフローチャートを参照しながら説明する。尚、以下
の補正動作の制御は連続記録紙4及びIDF13,14の搬送制
御を行っているマイクロコンピュータ回路(図示せず)に
よって実行される。先ず、一枚分のカラー画像記録が終
了すると、各フォトリフレクタ21の出力を確認する(F1,
F2)。ここで、初期セット段階又は画像記録の実行中に
連続記録紙4が傾斜角θ[図1(A)を参照]していると連続
記録紙4は徐々にズレが大きくなり、各フォトリフレク
タ21R,21Lの出力はそれに比例して変化している。従っ
て、連続記録紙4のズレ量が許容限度を越えて大きくな
ると、各フォトリフレクタ21R,21Lの出力も許容範囲を
超えて大きく又は小さくなる。尚、ズレ量に対応した各
フォトリフレクタ21の出力の許容範囲は経験的に設定さ
れており、記録画像にズレに伴う影響が現れない範囲で
選択されている。
【0025】そこで、各フォトリフレクタ21R,21Lの出
力が許容範囲を超えていない場合にはそのまま次の画像
記録を再開するが(F2→F8)、超えていた場合には次のシ
ーケンスを実行する。先ず、記録紙搬送系の動作が停止
している状態で、モータ(M3),(M4)を回転させてニップ
圧付与機構11,12を解除状態にし、また引送り機構5のグ
リッパを解除すると共にバックテンション機構6のゴム
ローラ6aを押圧状態から解除させる(F2→F3)。
【0026】次に、モータ(M1),(M2)を僅かに逆転させ
てIDF13,14を弛緩状態とし、その状態で振動付与機構22
R,22Lの各ソレノイドS1へ断続的な通電を行うことによ
りプラテンローラ2,3を振動させる(F4,F5:図2を参
照)。ここに、プラテンローラ2,3の振動は、ニップ圧
付与機構11,12と引送り機構5とバックテンション機構6
の解除によっても各プラテンローラ2,3の表面に密着状
態になっている連続記録紙4を解離させる役割を果た
し、連続記録紙4はそのロール部4aで左右方向への移動
が拘束されていることを除いて完全にフリーな状態とな
る。また、IDF13,14を弛緩させているため、IDF13,14に
無理な力が作用せず、連続記録紙4との解離も円滑に行
われる。
【0026】次に、その状態から調整機構23の2個のソ
レノイドS2に通電を行うことによりそのプランジャを引
込ませ、図3に示した挾持機構によって連続記録紙4の
両側部を挾持させる(F6)。そして、調整機構23のソレノ
イドS3へ通電を行うことにより、図3に示した摺動機構
でフォトリフレクタ21で検出されている連続記録紙4の
ズレ方向と逆の方向へ移動フレーム23bを移動させる(F
7)。この移動により、連続記録紙4は移動フレーム23bと
共にズレを補正する方向へ移動せしめられるが、これは
連続記録紙4の傾斜角度θを小さくする方向への移動に
相当し、各フォトリフレクタ21の出力も許容範囲内に収
まることになる。
【0027】次に、前記に解除したニップ圧付与機構1
1,12をモータ(M3),(M4)を回転させてニップ圧付与状態
とし、また引送り機構5とバックテンション機構6を再セ
ットすると共にモータ(M1),(M2)を正転させてIDF13,14
を展張させ、その状態から次の画像記録へ移行する(F8,
F9)。その結果、次の画像記録においては、連続記録紙4
のズレと傾斜が補正された状態での記録が可能になり、
常に高い画品質を確保させることができる。
【0028】尚、本実施例では連続記録紙4のズレ量の
検出手段としてフォトリフレクタ21R,21Lを用い、また
プラテンローラ2,3に対する振動付与機構22R,22Lや連続
記録紙4の調整機構にソレノイドS1,S2,S3を用いている
が、それぞれの機能を達成できる構成であればよく、必
ずしもそれらの部品や関連機構に限定するものではな
い。例えば、フォトリフレクタ21R,21Lの代わりに一次
元イメージセンサを用いてもよく、また振動付与機構22
R,22L等の駆動系をモータとボールスクリューの組合せ
にすることも可能であり、ズレ量を定量的に検出してそ
れに対応する移動量だけ連続記録紙4を戻すような構成
にしてもよい。
【0029】
【発明の効果】本発明の熱記録装置における記録紙の傾
斜補正方法は、以上の構成を有していることにより、次
のような効果を奏する。熱記録装置による連続記録紙に
対する画像記録において、連続記録紙の初期セット段階
で、又は熱記録装置の搬送系の特性によって連続記録紙
が正規の角度から傾斜している場合に、連続記録紙のズ
レ量を計測して画像記録へ移行する前にそれを自動的に
補正し、連続的な記録を行いながら常に高品質な画像を
得ることを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】熱昇華型カラープリンタの記録紙・IDF搬送系の
概略正面図(A)及び同平面図(B)である。但し、平面図
(B)においては記録ユニットの一部を省略し、また記録
紙搬送系のみを平面的展開図として表現してある。
【図2】プラテンローラに対する振動付与機構の外観斜
視図である。
【図3】連続記録紙の移動調整機構の正面図(A)と側面
図(一部はX-X破断面)(B)である。
【図4】連続記録紙の傾斜補正動作手順を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1…支持ローラ、2,3…プラテンローラ、2a,3a…回動レ
バー、4…連続記録紙、5…引送り機構、6…バックテン
ション機構、7,8…記録ユニット、7a,7b,8a,8b…ユニッ
ト側板、9,10…サーマルヘッド、11,12…ニップ圧付与
機構、13,14…IDF、15,16…IDF巻取りロール、17,18…I
DF供給ロール、21R,21L…フォトリフレクタ、22R,22L…
プラテンローラに対する振動付与機構、22a…逆Y字状
の係合レバー、22b…ガイド部、23…連続記録紙の調整
機構、23a…固定板、23b…移動フレーム、23c…L字状
レバー、23d…曲げ板部、30,31…主フレーム板、32,33
…軸、34…締着機構、M1,M2,M3,M4…モータ、S1,S2,S3
…ソレノイド。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−168082(JP,A) 特開 平4−256654(JP,A) 特開 平2−113246(JP,A) 特開 平1−110453(JP,A) 特開 平3−120147(JP,A) 特開 平4−169259(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 11/02 B41J 2/32 B41J 2/325 B41J 15/16 B65H 23/032

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラテンローラの両側に配置された引送
    り機構とバックテンション機構で連続記録紙をプラテン
    ローラに密接させながら搬送し、プラテンローラ部分の
    連続記録紙にサーマルヘッドを押圧させて熱記録を行う
    熱記録装置において、引送り機構とバックテンション機
    構とサーマルヘッド押圧機構を連続記録紙の挾圧状態か
    ら解除可能な機構にすると共に、連続記録紙の搬送経路
    の一定箇所で連続記録紙の主走査方向へのズレを検出す
    る検出手段と、プラテンローラに振動を与える振動付与
    手段と、連続記録紙の一部分を主走査方向へ移動させる
    移動手段を設け、画像の非記録状態で検出手段が所定値
    以上のズレを検出している場合に、引送り機構とバック
    テンション機構とサーマルヘッド押圧機構を連続記録紙
    の挾圧状態から解除させ、振動付与手段でプラテンロー
    ラを振動させ、移動手段が搬送経路中の連続記録紙の一
    部分を前記のズレ検出方向と逆方向へ移動させて推定正
    規位置へセットし、その状態で引送り機構とバックテン
    ション機構とサーマルヘッド押圧機構を連続記録紙の挾
    圧状態へ復帰させることを特徴とした熱記録装置におけ
    る記録紙補正方法。
  2. 【請求項2】 熱記録装置がインキドナーフィルムを用
    いて連続記録紙に熱記録を行うものである場合におい
    て、画像の非記録状態で検出手段が所定値以上のズレを
    検出している場合に、引送り機構とバックテンション機
    構とサーマルヘッド押圧機構を連続記録紙の挾圧状態か
    ら解除させると共に、インキドナーフィルムの巻取りロ
    ーラを逆転させてインキドナーフィルムを弛緩状態にす
    ることとした請求項1の熱記録装置における記録紙補正
    方法。
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