JPH0625471B2

JPH0625471B2 - 折り畳み足場

Info

Publication number: JPH0625471B2
Application number: JP1253467A
Authority: JP
Inventors: 実落合; 宗一木谷; 幹雄竹ノ下; 信之黒崎; 光宏岸
Original assignee: Takenaka Komuten Co Ltd
Current assignee: Takenaka Komuten Co Ltd
Priority date: 1989-09-28
Filing date: 1989-09-28
Publication date: 1994-04-06
Anticipated expiration: 2009-04-06
Also published as: US5121812A; JPH03115655A; KR910006582A; KR940008753B1

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は作業現場、修理現場等において作業員が地面よ
り高い位置で作業することができる足場に関し、特に、
簡易に折り畳むことができ、不使用時における収納が便
利な折り畳み足場に関するものである。

〔従来の技術〕従来より、壁面に面して取付け、塗装、修理等の各種の
作業をしようとする場合、作業員の手の届く高さの範囲
は直接作業員が作業することができるが、それよりも高
い位置で作業をする場合には足場が必要となっていた。

この足場には丸太を針金で結束して現場で組み立てる方
法が従来から用いられていた。しかし、作業性の向上と
経費の削減のためには、近年では金属加工したパイプに
よる組立式の足場が多く用いられてきている。このパイ
プ式の組立足場では、垂直に立てる支柱部材と支柱間に
固定される足場部材とは別部材であり、作業現場におい
て複数種の部材を組み立てなければならないものであっ
た。このため、組立に手間が掛かるとともに、始業終了
後には撤去しなければならず、安定性がある反面、組
立、撤去のための作業に時間が割かれる欠点があった。

簡易な方法として、複数の脚立を利用し、左右の脚立間
に足場板を架け渡して簡易の足場として利用することも
あった。しかし、前述と同様に、作業位置を移動する場
合には、足場板を分解して次の作業位置まで運搬しなけ
ればならず、作業が煩わしいものであった。

このため、移動の簡便さを求めるために、金属パイプ等
を溶接して立体的に足場を形成し、脚部にはキャスター
を取り付けて簡易に移動できる足場台車も提案されてい
る。この足場台車では、支柱の脚部にキャスターをつけ
てあるため、作業現場を移動する場合にはすこぶる便利
なものである。即ち、この作業現場では作業する壁面に
沿ってて押すと、キャスターが床面を転動することか
ら、移動が軽くて迅速になり、作業が極めて早くなもの
である。しかしながら、この足場台車は既に立体形の構
造物に製造してあるため、不使用時においてもその容積
が大きく、収納する際にかさが張る欠点があった。

こうしたことから、作業現場での移動が容易で、かつ組
立が簡易であり、しかも不使用時においてはその容積を
小さくすることができる足場の開発が望まれていた。

〔発明が解決しようとする課題〕

本願の発明では対向する足場の先端に歯車を固定し、そ
れぞれ歯車の歯面を噛み合わせることで、両足場板を常
に同じ角度だけ扇形に開閉動させるようにし、対向する
支柱を常に垂直に保持させることができるようにした折
り畳み足場を提供するものである。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、垂直に起立した一対の支柱と、この支柱の対
向する側面にそれぞれ上下方向に揺動自在に連結した足
場板と、この足場板の先端間を開動自在に連結する連結
板と、一方の支柱側に設けられてその一方の足場板を上
下に揺動させるための歯車機構と、両足場板の先端にそ
れぞれ固定され、それぞれの歯面が噛み合う一対の歯車
とから構成されたことを特徴とする折り畳み足場を提供
するものである。

〔作用〕

本発明では、歯車機構を人力で動かすことによりその力
は倍力され、垂直な支柱に対して足場板を上下に揺動さ
せることができる。対向した一対の足場板のそれぞれの
先端には歯車が固定してあり、両歯車の歯面は互いに噛
み合わせてある。このため、一方の歯車が揺動すると他
方の歯車もそれにつられて同じ角度だけ揺動し、一対の
足場板は常に水平に位置より同じ角度だけ揺動すること
になり、両足場板は扇形の形で回動することになる。こ
のため、一対の足場板を保持する左右の支持は常に垂直
に保持され、足場板が揺動することによって両支柱は接
近したり離れたりすることになる。従って、この折り畳
み足場を格納する時には、両足場板はやや垂直に近く傾
斜し、両支柱は接近することになって、全体の厚みは小
さくなり、収納時における容積を小さくすることができ
る。

〔実施例〕以下、本発明の一実施例を図面により説明する。

第１図は本実施例における折り畳み足場を具体的に示す
斜視図であり、第２図は同上の足場板を折り畳んだ状態
の斜視図であり、第３図は側面図であり、第４図は平面
図である。

垂直に立てられた支柱１、２、３、４はそれぞれ内部が
中空の円筒形をしたパイプであり、支柱１と２の下部の
間には水平な連結棒５で固定され、支柱１と２は平行と
なるようにややコ字形に形成されている。同様に、支柱
３と４の下部の間には水平な連結棒６で固定され、支柱
３と４は平行となるようにややコ字形に形成されてい
る。

そして、支柱１と３とは対向させられており、支柱２と
４とは対向させられており、それぞれの支柱１、２、
３、４は垂直に位置させられている。この支柱１、２の
それぞれの側面中央よりその下端までの間には、細長い
形状をした板状の軸支板７、８が固着されており、また
支柱３、４のそれぞれの側面中央よりその下端までの間
には、細長い形状をした板状の軸支板９、10が固着され
ている。この軸支板７と９は対向させられており、軸支
板８と10も対向させられている。

この軸支板７と８の上部間には水平にシャフト11が回転
自在に軸支してあり、軸支板７と８の下部間には水平に
シャフト12が回転自在に軸支してある。同様に軸支板９
と10の上部間には水平にシャフト13が回転自在に軸支し
てあり、軸支板９と10の下部間には水平にシャフト14が
回転自在に軸支してある。前記シャフト11には平板状を
した足場板15の一辺が固着してあり、シャフト12の左右
には細長い作動板16、17が固着してある。この作動板1
6、17は細長い形状をしており、その長さは前記足場板1
5の長さとほぼ同一であり、足場板15と上下に平行にな
るように位置させられている。また、シャフト13には前
記足場板15と同じ形状をした平板状の足場板18が回転自
在に軸支してあり、シャフト14の左右には細長い作動板
19、20が回転自在に軸支してある。この作動板19、20は
細長い形状をしており、その長さは前記足場板18の長さ
とほぼ同一であり、足場板18と上下に平行になるように
位置させてある。

次に、足場板15、18の先端左右にはそれぞれ下方に向け
て垂れ下がったリンク板21、22が位置させてあり、この
リンク板21、22の上部間には水平方向にシャフト23、24
が貫通させてある。そして、足場板15は左右のリンク板
21、22とシャフト23によって開動自在に連結されてお
り、足場板18は左右のリンク板21、22とシャフト24によ
って開動自在に連結されている。このリンク板21、22は
それぞれ下方に垂れ下げられており、リンク板21、22の
下部には前記作動板16、17、19、20の先端が位置させら
れている。この作動板16、17は左右のリンク板21、22と
シャフト25によって開動自在に連結されており、リンク
板19、20の先端は左右のリンク板21、22とシャフト26に
よって開動自在に連結されている。そして、これらのシ
ャフト11、12、23、25の位置は平行四辺形を形成するよ
うにそれぞれの部材の長さが設定されており、シャフト
13、14、24、26の位置は平行四辺形を形成するようにそ
れぞれの部材の長さが設定されている。

また、軸支板８の外側には歯車を収納するためのギアー
ボックス30が固定されており、このギアーボックス30に
は内部の歯車を回転させるためのハンドル31が連結され
ている。前記支柱１、２、３、４の上部側面にはコの字
形をした取っ手32、33、34、35がそれぞれ固定されてお
り、これらの取っ手32、33、34、35を作業員が押した
り、引いたりすることでこの折り畳み足場を移動させる
ことができる。また支柱１と２、支柱３と４のそれぞれ
の対向する内側にはレバー36、37、38、39が設けられて
いる。更に、各支柱１、２、３、４のレバー36、37、3
8、39の上方の位置にはそれぞれ後述する手摺りを固定
するためのピン孔40、41、42、43が形成されている。

次に、前記支柱１、２、３、４の下部開口からはそれぞ
れやや径小の脚支柱45、46、47、48が摺動自在に挿入し
てあり、脚支柱45と46の下部の間には水平に位置させた
連結棒49が固定してあり、脚支柱45、46、連結棒49によ
ってややコの字形をした部材が形成されている。また、
脚支柱47と48の下部の間には水平に位置させた連結棒50
が固定してあり、脚支柱47、48、連結棒50によってやや
コの字形をした部材が形成されている。そして、各脚支
柱45、46、47、48の下端にはキャスター51、52、53、54
が水平方向に回動自在に連結してあり、このキャスター
51、52、53、54によって折り畳み足場が床面、路面を自
在に移動できるようになっている。

また、前記支柱１と２の上端開口の間には、パイプをや
やコ字形に折り曲げて形成した継手摺り55が着脱自在に
挿入されており、この継手摺り55の左右の側面にはリン
グ形状したジョイント56、57が固着されている。そし
て、支柱３と４の上端開口の間には、パイプをややコの
字形に折り曲げて形成した縦手摺り58が着脱自在に挿入
されており、この縦手摺り58の左右の側面にはリング形
状したジョイント59、60が固定されている。なお、この
ジョイント56と59の間にはパイプをややコ字形に折り曲
げて形成した横手摺り61が着脱自在に組み合わすことが
できる。また、ジョイント57、60の間にはパイプをやや
コ字形に折り曲げて形成した横手摺り62が着脱自在に組
み合わすことができる。

第２図はこの折り畳み足場を折り畳んだ状態を示すもの
である。

この場合において、横手摺り61、62はジョイント56、5
7、58、60より取り外してあり、支柱１と支柱３が接近
するように移動し、支柱２と支柱４が接近するように移
動している。この状態において、両支柱１、３と支柱
２、４とが離れないように連結部材70で両者を仮固定し
てある。この連結部材70は各ジョイント57、60に挿入さ
せるためのピン71、72と、ピン71に固着されたバー73、
ピン72に固定されたバー74から成り、バー73、74の先端
はピン75によって開動自在に連結されている。この連結
部70をジョイント57、60に挿入することにより、支柱２
と４の間隔が広がらないよう規制している。

次に、第５図は本実施例における支柱の内部構造を詳し
く示すものである。

この図では支柱１にといてのみその構造を説明してある
が、他の支柱２、３、４についても同一の構成であるた
め説明を省略してある。

前記支柱１の内部にはガススプリング76が固定してあ
り、このガススプリング76のロッド77は下方に向けてあ
り、ロッド77の下端は前記脚支柱45の上端と連結させて
ある。このガススプリング76は内部の空気圧によって支
柱１と脚支柱45の間隔を制御することができるものであ
り、ガススプリング76の上端には内部の空気圧を制御す
るための解除ピン78が突起させてある。そして、この解
除ピン78の上端には前記レバー36の一端の下面が接触さ
せてある。また、前記ピン孔40には固定ピン78が着脱自
在に挿入されるようになっており、縦手摺り55の下部側
面に開口したピン孔79にはこの固定ピン78が挿入される
ようになっており、固定ピン78によって支柱１と縦手摺
り55が連結固定されるようになっている。

次に、第５図は本実施例における折り畳み足場の駆動系
を示すものである。

前記ギアーボックス30内にはウォーム歯車80が収納され
ており、このウォーム歯車80はシャフト11に固定してあ
る。そしてウォーム歯車80に噛み合うウォーム81は前記
クランク31によって回転させられる。このシャフト11の
ウォーム歯車80を固定したのとは反対側の端部にはスプ
ロケットホイール82が固定してあり、同様にシャフト12
の端部にもスプロケットホイール83が固定してあり、両
スプロケットホイール82、83間にはチェーン84が介在さ
れている。そして、前記足場板15はこのシャフト11に固
着されており、シャフト11が回動することによって足場
板15も上下に揺動する。また、シャフト12の左右両側に
はそれぞれ作動板16、17の一端が固着してあり、作動板
16、17もシャフト12の回動によって上下に揺動する。

前記リンク板21、22間に挿通してあるシャフト23、24は
それぞれ足場板15、18に回転自在に挿通してあり、シャ
フト25、26は前記作動板16、17、19、20に回転自在に挿
通してある。そして、シャフト23の左右には歯車85、87
が回転自在に挿通してあり、これら歯車85、87は足場板
15の先端に固着してある。シャフト24の左右には歯車8
6、88が回転自在に挿通してあり、これら歯車86、88は
足場板18の先端に固着してある。また、シャフト25の左
右には歯車89、91が回転自在に挿通してあり、これら歯
車89、91は作動板16、17の先端に固着してある。シャフ
ト26の左右には歯車90、92が回転自在に挿通してあり、
これら歯車90、92は作動板19、20の先端に固着してあ
る。これらの歯車85と86、歯車87と88、歯車89と90、歯
車91、92はそれぞれ常時噛み合わせてあり、いずれもが
反対方向に同期して回転できるように組み合わされてい
る。このため、歯車85、87に固着した足場板15がシャフ
ト23に対して回転すると、歯車86、88は反対方向に回転
し、歯車86、88に固着した足場板18は足場板15と反対方
向に同一角度で揺動することになる。そして、足場板15
と足場板18は扇形をして山形に傾斜しながら上下に回曲
することができる。

次に、本実施例の作用を説明する。

この折り畳み足場を使用している状態は第１図、第３図
に示される。この状態において、足場板15、18はそれぞ
れ水平に保持されており、支柱１と３、支柱２と４の間
隔は最大限に引き離されている。支柱１と２間には縦手
摺り55が嵌め合わされ、支柱３と４の間には縦手摺り58
が嵌め合わされている。さらに、ジョイント56と59の間
には横手摺り61が嵌め合わされており、ジョイント59と
60の間には横手摺り62が嵌め合わされている。

この状態で足場板15、18の上面に作業員が搭乗し、例え
ば壁面などの工事、修理、塗装などの作業をすることが
できる。足場板15、18の長さだけ作業が終了し、壁面に
沿っでこの折り畳み足場を移動させるには取っ手32、3
3、34、35を作業員が押すか、引くかの操作をして、キ
ャスター51、52、53、54を回転させながら、この折り畳
み足場全体を路面上で移動させることができる。このた
め、長い壁面に沿ってその端から順次長さ方向に作業を
していく場合においては、足場板15、18の長さずつ移動
させ、作業を進行させることができる。

なお、この作業現場で足場板15、18の高さを調整する必
要があるときは、支柱１、２、３、４に取り付けられた
レバー36、37、38、39を操作することによって容易にそ
の高さを変更させることができる。すなわち、それぞれ
のレバー36、37、38、39を上方に押し上げるとレバー3
6、37、38、39の後端は解除ピン78の先頭を押し下げ、
ガススプリング76内にある空気を排除する。すると、ガ
ススプリング76内にあるバネの力に逆らってロッド77は
内部に押し込められ、脚支柱45、46、47、48は支柱１、
２、３、４の内部に入り込むように摺動する。従って、
路面上にあるキャスター51、52、53、54から足場板15、
18の上面までの高さが低くなり、足場板15、18の高さを
調整をすることができる。

逆に、足場板15、18を高い位置に上げるためには、足場
板15、18の上部から作業員や資材を取り除いて荷重を加
えない状態にして、レバー36、37、38、39を引き上げ
る。すると、解除ピン78が押し下げられ、ガススプリン
グ76内にあるバネの弾力によってロッド77が押し下げら
れ、脚支柱45、46、47、48は支柱１、２、３、４の内部
より押し下げられる。このため、キャスター51、52、5
3、54が接触している路面上から足場板15、18上面まで
の高さは上昇することになる。この動作は従来から周知
のものである。

次に、この折り畳み足場を作業に使用した後、倉庫など
に保管する場合の折り畳みの作業について第７図ととも
に説明する。

第七図(Ａ)ではこの折り畳み足場を使用した直後の状態
を示すものであり、足場板15、18はそれぞれ水平に保持
されている。この状態から収納するためには、先ず横支
柱61、62をそれぞれジョイント56、57、59、60より取り
外す。

次に、ハンドル31を回転し、折り畳みの動作を開始す
る。ハンドル31を廻すことによりウォーム81が回転させ
られ、ウォーム81の回転によりウォーム歯車80が従動さ
せる。ウォーム歯車80によりシャフト11が従動させられ
と、足場板15はこのシャフト11に固着されているため足
場板15は上方に向かって除々に持ち上げられる。このシ
ャフト11が回転するとことで、その回転はスプロケット
ホイール82、チェーン84、スプロケットホイール83を介
してシャフト12に伝えられ、シャフト12も同時にシャフ
ト11と同じ角度で回転させられる。このため、シャフト
12に固定してある作動板16、17も同様に足場板15の揺動
角度と同じ角度を維持し、上方に向かって持ち上げられ
る。

この足場板15の揺動の動作において、足場板15の先端左
右にはそれぞれ歯車85、87が固定されていて、歯車85に
は歯車86が噛み合っており、歯車87には歯車88が噛み合
っていることから、足場板15が持ち上げられることで歯
車85、87に対向する歯車86、88の接触位置も変動させら
ることになる。まず、歯車85、87により歯車86、88が同
一角度で回転させられ、足場板18全体が持ち上げられる
と同時に、足場板15の持ち上げ角度と同じ角度をもって
持ち上げられることになる。この動作と同時に、作動板
16、17の先端にもそれぞれ歯車89、91が固定されてお
り、歯車89には歯車90が噛み合っており、歯車91には歯
車92が噛み合っていることから、作動板16、17持ち上げ
られることで歯車89、91に対向する歯車90、92の接触位
置も変動させられることになる。このため、足場板15の
時と同様に、作動板16、17の揺動角度に付随して作動板
19、20も同じ揺動角度で持ち上げられることになる。

第７図(Ｂ)で示す状態は足場板15、18が上方に持ち上げ
られ、作動板16、17、19、20が同様に上方に持ち上げら
れた途中を示すものである。この状態を側面から見て、
シャフト11、12、23、25で形成される平行四辺形はシャ
フト13、14、24、26で形成される平行四辺形と相似の関
係となり、足場板15、18がそれぞれ形成される傾斜角度
は常に水平に対して同一角度となり、両者で扇形を形成
しながら開閉動することになる。また、キャスター51、
52、53、54は路面を転動することができるため、対向す
る支柱１と３、支柱２と４はそれぞれ接近する方向に移
動し、足場の全体の幅が縮小されるように動くことにな
る。

ハンドル31をなおも回転していくと、遂に支柱１と３及
び支柱２と４が最大に接近することになり、足場板15、
18の傾斜角度が最大角度となった状態が第７図(Ｃ)で示
す状態である。足場板15、18、作動板16、17、19、20は
それぞ厚みがあるので、これ以上足場板15、18の傾斜角
度を大きくすることができない。この状態においては第
７図(Ａ)で示す最大に開いた状態に比べて４分の１以下
の幅に縮小されることができる。そして、安全のため支
柱１と３及び支柱２と４が離れて開くのを防止するとと
もに、ウォーム81とウォーム歯車80に大きな負荷を加わ
えないため、連結部材70によって支柱１と３、支柱２と
４とを結合する。この場合、連結部材70のピン71、72を
それぞれジョイント57、60に嵌め合わせ、バー73、74に
よって支柱１と３及び支柱２と４の間隔を補助的に結合
させている。

なお、第７図においては(Ａ)、(Ｂ)、(Ｃ)の順により、
折り畳み足場を拡大した状態から縮小させる状態に付い
て説明したが、折り畳んだ状態の折り畳み足場を拡大さ
せるための手順の動作は前述とは逆に行えばよい。

〔発明の効果〕

本発明は上述のように構成したので、複数種類の部材を
組み合わせて足場を作る作業が不要となり、現場で容易
に設定することができる。また、ハンドル操作で足場板
を折り曲げることができるので作業が極めて簡易なもの
になり、迅速となる。さらに、折り畳んだ状態での容積
を小さくできるため足場を保守・点検などに用いた後、
倉庫などに収納する際には、従来の容積の倉庫内に多数
の折り畳み足場を収納することができるので、保管及び
管理と容易となるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の折り畳み足場を組み立てた状態を示す
斜視図、第２図は同上の足場板を折り畳んだ状態を示す
斜視図、第３図は同上の展開した状態を示す側面図、第
４図は同上の平面図、第５図は支柱における高さ調整の
機構を示す斜視図、第６図は足場板の折り畳み機構の連
結状態を示す説明図、第７図は折り畳みの動作を説明す
るための説明図である。１、２、３、４……支柱、15、18……足場板、16、17、
19、20……作動板、21、22……リンク板、11、12、13、
14、23、24、25、26……シャフト、31……ハンドル、80
……ウォーム歯車、81……ウォーム、82、83……スプロ
ケットホイール、84……チェーン、85、86、87、88……
歯車。

フロントページの続き (72)発明者竹ノ下幹雄東京都中央区銀座８丁目21番１号株式会社竹中工務店東京本店内 (72)発明者黒崎信之東京都中央区銀座８丁目21番１号株式会社竹中工務店東京本店内 (72)発明者岸光宏東京都千代田区永田町２丁目14番２号株式会社レンタルのニッケン内 (56)参考文献特開昭62−174451（ＪＰ，Ａ) 実願昭54−117729号（実開昭56−34943 号）の願書に添付した明細書及び図面の内容を撮影したマイクロフィルム（ＪＰ, Ｕ) 実願昭60−203081号（実開昭56−110439 号）の願書に添付した明細書及び図面の内容を撮影したマイクロフィルム（ＪＰ, Ｕ)

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】垂直に起立した一対の支柱と、この支柱の
対向する側面にそれぞれ上下方向に揺動自在に連結した
足場板と、この足場板の先端間を開動自在に連結する連
結板と、一方の支柱側に設けられてその一方の足場板を
上下に揺動させるための歯車機構と、両足場板の先端に
それぞれ固定され、それぞれの歯面が噛み合う一対の歯
車とから構成されたことを特徴とする折り畳み足場。