JPH062534Y2 - ビニールハウスに於けるシート固定用レールとパイプの連結具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は農業用ビニールハウスの骨組みを構成するパイ
プとビニールハウスのシートを固定するレールとの連結
具に関するものである。

〔従来の技術〕

従来の連結具は、第５図に示す様に楔挿入孔を両壁の上
部に設けていると共に、シート固定用レールの係合切り
欠きを両壁の下端に設けていた。

〔考案が解決しようとする課題〕

従来、ビニールハウスの出入口に引き戸を設ける場合、
第５図に示す様に、連結具がハウス内に突出するため、
引き戸は進行を妨げられ、パイプより一定の間隔をおい
て取り付けなければならなかった。

しかし、このような場合は、間隔より外気が侵入し、充
分な保温効果を得られなかったのである。

上記点に鑑み、本考案は引き戸以外の箇所では、従来通
りの使用ができ、引き戸の箇所ではハウス内に連結具が
突出することのないように、双方の使用のできる連結具
を提供せんとするものである。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するため本考案は、両壁の屈曲部をパイ
プ抱持部としたＵ字型連結具の両壁下端にシート固定用
レールの係合切り欠きを設け、該切り欠きの上部に楔の
挿入切り欠きを連設すると共に、Ｕ字型連結具の両壁上
部に楔挿入孔を穿設して成るものである。

〔作用〕

本考案連結具は、第４図に示す如く、引き戸が設けられ
る箇所では、柱パイプにＵ字型連結具の屈曲部を嵌着す
ると共に、Ｕ字型連結具の係合切り欠きにシート固定用
レールを係合し、次いで係合切り欠きに連接した楔の挿
入切り欠きに楔を打ち込めば、本考案連結具はハウスの
外側に突出し、内側には突出しないから、内側に設けた
引き戸の進行の妨げにならず、引き戸を柱パイプに接近
して設けることができる。

従って、柱パイプと引き戸の間隙は不要で、外気の侵入
を防止することができるものである。

又、引き戸以外の箇所では、楔をＵ字型連結具の上部の
楔挿入孔に打ち込めば、従来通りの使用もできるもので
ある。

〔実施例〕

以下、本考案連結具の実施例を図面に基づき説明すれ
ば、第１図乃至第４図に於いて、（Ａ）はＵ字型の連結
具であり、該Ｕ字型連結具の屈曲部をパイプ抱持部
（１）とし、両壁（２）（２）の下端にシート固定用レ
ール（Ｂ）の係合切り欠き（３）が設けられている。

（４）は前記係合切り欠き（３）の上部に連接して設け
られた楔（Ｃ）の挿入切り欠き、（５）はＵ字型連結具
（Ａ）の両壁（２）（２）の上部に穿設した楔挿入孔、
（６）はビニールハウスの骨組みを構成するパイプ、
（７）はシート（８）をシート固定用レール（Ｂ）に止
着する弾性線材、（９）は引き戸である。

又、第５図は従来の連結具の実施例を示したもので、Ｕ
字型連結具（Ｄ）の下端の係合切り欠き（３）にシート
固定用レール（Ｂ）を係合し、Ｕ字型連結具（Ｄ）の上
部の楔挿入孔（５）に楔（Ｃ）が打ち込まれている。

〔考案の効果〕

本考案連結具によれば、ビニールハウスに引き戸を設置
するに際し、従来の如き連結具がハウス内に突出するこ
とはないので、柱パイプと引き戸間に間隔をおく必要が
なく、接近した状態で引き戸を設置できるから、外気の
侵入は防止され、充分な保温効果を得られるものであ
る。

又、引き戸以外の箇所にあっては、従来の通りの使用も
できるもので、両方の効用を兼備した有用な考案であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案連結具の実施例を示した斜視図、第２図
は同上の使用状態を示した正面図、第３図はビニールハ
ウスの正面図、第４図は本考案連結具の実施例を示した
一部側面図、第５図は従来例を示した一部側面図であ
る。 符号 （Ａ）はＵ字型連結具 （Ｂ）はシート固定用レール （Ｃ）は楔 （１）はパイプ抱持部 （２）は壁 （３）は係合切り欠き （４）は挿入切り欠き （５）は楔挿入孔

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】両壁（２）（２）の屈曲部をパイプ抱持部
   （１）としたＵ字型連結具（Ａ）の両壁下端にシート固
   定用レール（Ｂ）の係合切り欠き（３）を設け、該切り
   欠き（３）の上部に楔（Ｃ）の挿入切り欠き（４）を連
   設すると共に、Ｕ字型連結具（Ａ）の両壁上部に楔挿入
   孔（５）を穿設して成るビニールハウスに於けるシート
   固定用レールとパイプの連結具。