JP3060763U - 電源コ―ドの保持構造及びテレビジョン受像機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源コードの保持処理が容易であって、作業
性を大幅に改善することができ、しかも保持箇所が折れ
る虞がない電源コードの保持構造及びテレビジョン受像
機を提供する。 【解決手段】 電気機器の筐体１ａの外壁面１ｂの一部
に、まとめられた電源コード３を保持するための凹溝４
を形成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、電気機器の筐体の外壁面の一部に、電源コードを保持するようにし た電源コードの保持構造及びテレビジョン受像機に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、テレビジョン受像機等の電気機器においては、キャビネットの奥部や表 面に、フック部を複数設け、これに電源コードを引っ掛けて保持するようにして いた。 ところがこれにおいては、狭い場所で且つ複雑な形状のフック部に電源コード を引っ掛けるという作業を必要とするために、これが難しい作業であるという問 題があつた。また、フック部が突起部で形成されているために、このフック部が 破損しやすいという問題があった。

【０００３】 また、実開平１−７１４８２号公報には、筐体の配線支持構造が記載されてい る。 これは、図２（ａ）（ｂ）に示すように、合成樹脂成型になる筐体１１０の壁 面１１３を補強するリブ１１４に広幅として一端が閉口せるスリット１１７が壁 面１１３に平行して設けられてなり、スリット１１７に被覆された複数の配線１ ０４を逐次並列に圧入挟持させるようにしている。 ところがこれにおいては、スリット１１７の幅が小さいので、配線１０４を入 れにくいという問題がある。しかもリブ１１４が突出した形状なので折れやすい という問題があった。

【０００４】 また、実開平４−６８５８６号公報には、リード線係止部の構造が記載されて いる。 これは、図３（ａ）（ｂ）に示すように、キャビネット２０１に一体形成した 片持地梁状の係止リブ２０２とキャビネット２０１との間でリード線２０３を挟 持するようにしたリード線の係止部において、係止リブ２０２のキャビネット２ ０１に対向した辺に所定間隔毎に突部２０２ａを突設している。 ところがこれにおいては、係止リブ２０２にリード線２０３を入れ難く、した も、この係止リブ２０２が折れやすいという問題があつた。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記従来の問題を解消し、電源コードの保持処理が容易であって、 作業性を大幅に改善することができ、しかも保持箇所が折れる虞がない電源コー ドの保持構造及びテレビジョン受像機を提供することを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、請求項１に記載の電源コードの保持構造は、電気 機器の筐体の外壁面の一部に、まとめられた電源コードを保持するための凹溝を 形成したことを特徴としている。 請求項２に記載の電源コードの保持構造は、前記凹溝は、前記筐体の外壁面の 奥部に形成されていることを特徴としている。

【０００７】 請求項３に記載の電源コードの保持構造は、前記凹溝は、その両側が開放され た形状に形成されていることを特徴としている。 請求項４に記載の電源コードの保持構造は、前記凹溝は、その幅寸法と奥行き 寸法が、まとめられた電源コードをその弾性によつて定位置に保持できる寸法で あることを特徴としている。 請求項５に記載のテレビジョン受像機は、請求項１の電源コードの保持構造を 備えている。

【０００８】

【考案の実施の形態】

以下、本考案に係る電源コードの保持構造及びテレビジョン受像機の実施の形 態について、図を参照しつつ説明する。 図１は本発明の実施の形態の電源コードの保持構造及びテレビジョン受像機を 示し、（ａ）はそのテレビジョン受像機の背面斜視図、（ｂ）はその電源コード の保持構造の部分を示す部分拡大斜視図、（ｃ）はその保持部に電源コードを保 持した状態を示す部分拡大斜視図である。

【０００９】 本実施形態の電源コードの保持構造は、図１（ａ）に示すように、テレビジョ ン受像機１の筐体１ａにおける背面側の外壁面１ｂの下側の奥部に位置する一方 側の脚状部２に、束状にまとめられた電源コード３〔図１（ｂ）参照〕を保持す るための両側が開放された凹溝４が横向きに形成されている。 この凹溝４は、図１（ｂ）における上下幅寸法ｈと奥行き寸法ｗとが、束状に まとめられた電源コード３をその弾性によって定位置に保持できる寸法となって いる。

【００１０】 この電源コードの保持構造では、図１（ｃ）に示すように、束状にまとめられ た電源コード３を横向きにして、凹溝４に嵌め入れて保持する。 従って、電源コード３の保持処理が容易であって、作業性を大幅に改善するこ とができ、しかも保持箇所が折れる虞がない。 また、凹溝４が筐体１ａの外壁面１ａの奥部に形成されているので、束状にま とめられた電源コード３をこの凹溝４に嵌め込んで保持したときに、電源コード ３が筐体１ａの表面に露出して突き出ることがないので、邪魔にならない利点が ある。

【００１１】 更に、凹溝４はその両側が開放された形状に形成されているので、束状にまと められた電源コード３の凹溝４に入りきらない部分を折り曲げることなく、束状 にまとめられたそのままの状態で保持することができる利点がある。 しかも、凹溝４は、その上下幅寸法ｈと奥行き寸法ｗとが、束状にまとめられ た電源コード３をその弾性によって定位置に保持できる寸法となってので、束状 にまとめられた電源コード３をこの凹溝４で保持した状態を保つことができる利 点がある。

【００１２】

【考案の効果】

以上説明したように、請求項１に記載の電源コードの保持構造によれば、電気 機器の筐体の一部に形成した凹溝で、まとめられた電源コードを保持するように なっているので、電源コード３の保持処理が容易であって、作業性を大幅に改善 することができ、しかも保持箇所が折れる虞がない。 請求項２に記載の電源コードの保持構造によれば、凹溝が筐体の外壁面の奥部 に形成されているので、束状にまとめられた電源コードをこの凹溝に嵌め込んで 保持したときに、電源コードが筐体の表面に露出して突き出ることがないので、 邪魔にならない。

【００１３】 請求項３に記載の電源コードの保持構造によれば、凹溝はその両側が開放され た形状に形成されているので、束状にまとめられた電源コードの凹溝に入りきら ない部分を折り曲げることなく、束状にまとめられたそのままの状態で保持する ことができる。 請求項４に記載の電源コードの保持構造によれば、凹溝は、その上下幅寸法と 奥行き寸法とが、束状にまとめられた電源コードをその弾性によって定位置に保 持できる寸法となってので、束状にまとめられた電源コードをこの凹溝で保持し た状態を保つことができる。

【００１４】 請求項５に記載のテレビジョン受像機によれば、請求項１の電源コードの保持 構造を備えているので、テレビジョン受像機を梱包して運搬するときなどに、電 源コードがテレビジョン受像機よりはみ出ないのでこの電源コードが邪魔になら ずに運搬し易い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態の電源コードの保持構造及
びテレビジョン受像機を示し、（ａ）はそのテレビジョ
ン受像機の背面斜視図、（ｂ）はその電源コードの保持
構造の部分を示す部分拡大斜視図、（ｃ）はその保持部
に電源コードを保持した状態を示す部分拡大斜視図であ
る。

【図２】従来の筐体の配線支持構造を示し、（ａ）はそ
の筐体の部分平面図、（ｂ）はその一部縦断面図であ
る。

【図３】従来のリード線係止部の構造を示し、（ａ）は
その部分斜視図、（ｂ）はその要部拡大断面図である。

【符号の説明】

１ テレビジョン受像機 １ａ 筐体 １ｂ 外壁面 ３ 電源コード ４ 凹溝

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 電気機器の筐体の外壁面の一部に、まと
   められた電源コードを保持するための凹溝を形成したこ
   とを特徴とする電源コードの保持構造。
2. 【請求項２】 前記凹溝は、前記筐体の外壁面の奥部に
   形成されていることを特徴とする請求項１に記載の電源
   コードの保持構造。
3. 【請求項３】 前記凹溝は、その両側が開放された形状
   に形成されていることを特徴とする請求項１又は２に記
   載の電源コードの保持構造。
4. 【請求項４】 前記凹溝は、その幅寸法と奥行き寸法
   が、まとめられた電源コードをその弾性によつて定位置
   に保持できる寸法であることを特徴とする請求項１乃至
   ３のいずれかに記載の電源コードの保持構造。
5. 【請求項５】 請求項１の電源コードの保持構造を備え
   たテレビジョン受像機。