JPH0625347A - 球形の触媒成分の製造方法 - Google Patents

球形の触媒成分の製造方法

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JPH0625347A
JPH0625347A JP5068864A JP6886493A JPH0625347A JP H0625347 A JPH0625347 A JP H0625347A JP 5068864 A JP5068864 A JP 5068864A JP 6886493 A JP6886493 A JP 6886493A JP H0625347 A JPH0625347 A JP H0625347A
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carbon atoms
spherical
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JP5068864A
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Gerhard Dr Thum
ゲルハルト・トウム
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Hoechst AG
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Hoechst AG
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    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F10/00Homopolymers and copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オレフィン類の重合に用いる、重合中の機械
的負荷に対して安定で、かつ得られたポリマー生成物の
取り扱いや加工において有利な、球形粒状の塩化マグネ
シウムに基づく触媒成分の製造方法を提供する。 【構成】 その特定触媒成分を実際の重合に先立って予
備重合によりポリエチレンの薄い層で包絡する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は塩化マグネシウムに基づ
く球形の触媒成分を製造する方法に関し、この方法によ
ればそれにより製造された種々のポリマー生成物の取り
扱い及び加工において著しい単純化並びに種々の利点が
もたらされる。
【0002】
【従来の技術】丸い形の塩化マグネシウムはこれを用い
て作られた触媒を使用したときに、例えば連続重合法に
おいて必要な触媒ポンプを介して触媒を連続的に導入す
る際に現れるような、種々の機械的な作用に対して低い
安定性を示すことが知られている。これはその触媒粒子
の球形の構造の破壊をもたらす。オレフィン類(中でも
エチレン)の重合においては球形の均一なポリマー粒子
は得られず、むしろ不規則な構造で微細粒子の割合の高
い粉末が得られる。更に、従来公知の球形触媒成分は、
例えば気相重合の場合のような乾燥状態において困難に
しか計量供給することができない。
【0003】有機マグネシウム化合物と、電子供与体
と、有機塩素化合物と、及び遷移金属化合物との反応に
よって形成される球形の重合触媒が、それら触媒の粒子
を予備重合によりポリオレフィンで包絡することによっ
て細分割に対して保護できることが知られている(ヨー
ロッパ特許EP232643参照)。しかしながらこの
触媒系の性能は不満足である。加えて、その予備重合物
は「球形保護物」(spheroprotecteu
r)を用いて複雑な後処理を行なう必要がある。
【0004】更にまた、 a)R1 MgR2 の式の有機マグネシウム化合物とAl
3 n (OR43 -nの式の有機アルミニウム化合物と
の、又はトリアルキルアルミニウム又はジアルキル水素
アルミニウムとジオレフィン類との反応生成物及び脂肪
族第1級塩素化炭化水素との反応、 b)得られた固型物の電子供与体による処理、及び c)得られた担体物質のMeXm (OR54 -mの式の
チタン又はジルコニウムの化合物との反応により形成さ
れた繊維金属成分Aを含む触媒の存在のもとにα−オレ
フィン類を重合させることによってポリオレフィンを製
造する方法も知られている(ドイツ特許DE36200
60参照)。
【0005】けれどもこの繊維金属成分は機械的負荷に
対して低い安定性しか持たない。最後に、 a)特殊な有機マグネシウム化合物と脂肪族塩素化炭化
水素との反応、 b)得られた懸濁液の電子供与体による0ないし100
℃の温度での処理、及び c)得られた担体物質のチタン化合物との反応(その際
球形の粒子が得られ、このものは球形粒子のポリマーを
与える)により、中間生成物の除去を行なうことなく作
られた成分Aを含む触媒の存在のもとにα−オレフィン
類を重合させてポリオレフィンを製造する方法が知られ
ている(ドイツ特許DE4019925参照)。
【0006】この成分Aも同様に機械的な種々の作用に
対して低い安定性しか持たない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、実際の
重合に先立って特定的な触媒固型物を予備重合によりポ
リエチレンの薄い保護層で包絡したときに球形の、そし
て同時に機械的に安定な高活性の触媒成分Aを得ること
ができることを見出した。
【0008】
【課題を解決するための手段】従って本発明は、有機マ
グネシウム化合物と、有機塩素化合物と、場合により有
機アルミニウム化合物と、電子供与体及び遷移金属化合
物と、及び予備重合によるポリオレフィンでの触媒粒子
の包絡とに基づいて、球形の遷移金属含有触媒成分(触
媒の成分A)を製造するに当り、上記予備重合のため
に、 a)R1 MgR2 の式(但しR1 とR2 とは2ないし1
2個の炭素原子を有する同一又は異なったアルキル基で
ある)の有機マグネシウム化合物を、この有機マグネシ
ウム化合物1モルに対して0.5ないし2.5モルの脂
肪族第1級塩素化 炭化水素と30ないし110℃の温
度において反応させ、 b)そのようにして得られた懸濁液をその固型物中に含
まれているマグネシウムの1モル当り0.1ないし1モ
ルの量の電子供与体で0ないし100℃の温度において
処理し、そして c)そのようにして得られた担体物質をMXm (OR
54-m の式の化合物(但 しこの式においてMはチタ
ン又はジルコニウムであり、R5 は2ないし10個 の
炭素原子を有するアルキル基であり、Xはハロゲン原子
を表わし、そしてm は0ないし4の整数である)と、
その担体物質の中に含まれているマグネシウ ムの1モ
ル当り0.5ないし2モルの量で30ないし120℃の
温度において 反応させることにより中間生成物を分離
することなく作った触媒固型物を用いることよりなる方
法に関する。
【0009】まず最初、球形の固型物を形成させる。そ
のために、有機マグネシウム化合物を脂肪族第一級塩素
化炭化水素と、及び所望の場合に有機アルミニウム化合
物と反応させる。
【0010】この有機マグネシウム化合物はR1 MgR
2 の式(但しR1 とR2 とは2ないし12個の炭素原子
を有する同一又は異なったアルキル基である)のジアル
キルマグネシウム化合物である。それらの例は、ジ−n
−ブチルマグネシウム、ジ−n−オクチルマグネシウ
ム、n−ブチル−n−オクチルマグネシウム、n−ブチ
ルエチルマグネシウム、n−ブチル−s−ブチルマグネ
シウム又はこれらの化合物の混合物である。下記式、す
なわち [(n−C491.2-1.7 (n−C8170.3-0.8
Mg]、中でも [(n−C491.5 (n−C8170.5 Mg] の化合物が好ましい。
【0011】好適な脂肪族第一級塩素化炭化水素の例
は、テトラクロルメタン、クロロホルム、メチレンクロ
リド、1−クロルプロパン及び1,1,1−トリクロル
エタンであるが、それらの混合物を使用することもでき
る。クロロホルムとテトラクロルメタンとが好ましい。
【0012】好適な有機アルミニウム化合物の1つはA
lR3 n (OR43- nの式においてR3 とR4 とが1
ないし8個の炭素原子を有する同一又は異なったアルキ
ル基であり、nは0、1、2又は3の数であるようなア
ルキル又はアルコキシアルミニウム化合物である。同様
に好適なものは、トルアルキルアルミニウム化合物又は
ジアルキル水素アルミニウム化合物と1ないし6個の炭
素原子を有するジオレフィン、好ましくはイソプレンと
の反応生成物である。特別な例の1つはイソプロペニル
アルミニウムである。この有機アルミニウム化合物の存
在のもとにその反応バッチは0.15モル、好ましくは
0.10モルまでの有機アルミニウム化合物を含む。
【0013】球形固型物を形成させるためにその有機マ
グネシウム化合物及び、もし使用する場合は有機アルミ
ニウム化合物を、窒素又はアルゴンの雰囲気のもとで不
活性の液体炭化水素の中に溶解させる。この溶液を一様
な撹拌とともに30℃ないし110℃、好ましくは40
℃から80℃までの温度において塩素化炭化水素の溶液
と合一させる。反応は塩素化炭化水素を上記有機マグネ
シウム化合物及び、使用する場合には上記有機アルミニ
ウム化合物の液状炭化水素の中の溶液に加えるか、又は
その逆に加えることによって行なうことができる。
【0014】この反応において反応時間及び各反応成分
の稀釈の程度は両方とも広い限度内で変化させることが
できる。反応時間は30分から数時間まで、好ましくは
1時間から5時間までである。それら反応成分は0.5
ないし15モル濃度の溶液として用いる。その反応バッ
チは有機マグネシウム化合物1モル当り2.5モルま
で、好ましくは2.0モルまでの塩素化炭化水素を含
む。
【0015】生じた懸濁固型物は本質的に球形の塩化マ
グネシウム及び場合により少量の塩化アルミニウムを含
む。次にこの球形固型物の懸濁液に電子供与体を加え
る。好適な電子供与体は、珪素、燐又は硫黄の酸素含有
化合物、例えばトリエチルアミン又はヘキサメチルジシ
ランのような、1ないし8個の炭素原子を有するアルキ
ル基又はアリール基を含む窒素又は珪素の化合物、或い
は同一又は異なった有機残基を含む脂肪族又は芳香族エ
ーテル類である。亜硫酸ジエチル及びジエトキシジエチ
ルシランが好ましい。
【0016】球形固型物に電子供与体をマグネシウム1
モル当り0.1から1モルまで、好ましくは0.1から
0.6モルまでのモル比で、0ないし100℃、好まし
くは60℃から90℃までの温度において加える。各反
応成分の反応性に依存してその反応時間は0.5から3
時間まで、好ましくは1時間までである。
【0017】このようにして得られた球状担体物質を窒
素又はアルゴンの雰囲気のもとに、MXm (OR5
4-m の式においてR5 が2ないし10個の炭素原子を有
するアルキル基であり、Mがチタン又はジルコニウムを
表わし、Xがハロゲン原子、好ましくは塩素を表わし、
そしてmが0ないし4の整数、但し好ましくは2又は4
の整数であるような化合物と直ちに反応させる。これら
の化合物の1種類以上の混合物を使用することも可能で
ある。好ましい化合物の例は、TiCl4 、TiCl3
(OEt)、TiCl3 (O−iPr)、TiCl2
(OEt)2 、TiCl2 (O−iPr)2 及びTiC
2 (O−CH2652 である。特に非常に好ま
しいものはTiCl4 である。
【0018】それらチタン又はジルコニウムの化合物は
球形担体物質のマグネシウムの1モル当り0.5から2
モルまで、好ましくは0.8から1.8モルまでの量
で、特に1モルの量で用いられる。
【0019】反応温度は30℃から120℃まで、好ま
しくは60℃から95℃までであり、そして反応時間は
その遷移金属の使用割合に依存して30分から数時間ま
で、好ましくは1時間から2時間までである。
【0020】このようにして作られた触媒固型物を最後
に、0℃から100℃まで、好ましくは10℃から50
℃までの温度において不活性炭化水素により繰り返し洗
浄することによって、例えば金属化合物又はハロゲン化
合物のような可溶性の不純物を除去する。
【0021】次にこの球形触媒固型物に予備重合によっ
てポリマーの層を設ける。このために、その固型物を懸
濁媒質とトリアルキルアルミニウム化合物との含まれた
反応器の中に導入する。
【0022】懸濁媒質はオレフィン重合において慣用的
な溶媒であって、例えばプロパン、ブタン、ペンタン、
ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン又はそのような化
合物の混合物のような、3ないし15個の炭素原子を有
する飽和炭化水素である。
【0023】トリアルキルアルミニウム化合物はそのア
ルキル基の中に1ないし20個の炭素原子を含む。予備
重合は、50℃から110℃まで、好ましくは50℃か
ら95℃までの温度、及び0.5から10バールまで、
好ましくは0.5から6バールまでの圧力において、
0.5から3時間まで、好ましくは0.5から1.5時
間までの時間にわたり実施する。
【0024】本発明に従い作られる触媒成分Aは、平均
直径が20μmから110μmまで、好ましくは40μ
mから80μmまでであって、重量平均直径Dm と数平
均直径Dn との間の比が1.5よりも小さく、好ましく
は1.01ないし1.1であるような球形粒状物の形で
ある。
【0025】成分Aは不活性炭化水素の中の懸濁液の形
で、又は懸濁媒質を除いた後の乾燥した形でα−オレフ
ィン類の重合に用いられる。エチレン又はプロピレンの
ホモ重合、又はエチレンとC3 −C10−α−オレフィン
との、或いはプロピレンとエチレン、又は1個以上の二
重結合を含む、例えば1−ブテン、イソブテン、1−ヘ
キセン又は1,3−ブタジエンのようなC4 −C10−α
−オレフィンとの共重合に用いるのが好ましい。
【0026】重合は気相中で、又は懸濁液中で連続的
に、又はバッチ式に実施することができる。一般に、分
子量調節剤として追加的に水素が用いられる。成分B
(共触媒)はAlR6 p 3- pの式においてpが1、2
又は3の数を、R6 が1ないし20個の炭素原子を有す
るアルキル基又はアリール基を、そしてYが水素原子、
ハロゲン原子又はC1 −C20−アルコキシ基、或いはC
6 −C20−アリーロキシ基を表わすようなアルミニウム
化合物である。それらの例は、例えばジアルキルアルミ
ニウムハロゲニド、アルキルアルミニウムジハロゲニド
又はアルキルアルミニウムセスキクロリドのようなハロ
ゲン含有有機アルミニウム化合物、及び更にトリアルキ
ルアルミニウム化合物或いはアルキル水素アルミニウム
であり、これらは単独で、又は混合物として使用するこ
とができる。例えばトリエチルアルミニウム又はトリイ
ソブチルアルミニウムのようなトリアルキルアルミニウ
ム化合物が好ましい。
【0027】重合温度は50℃から150℃まで、好ま
しくは50℃から100℃までであり、そして圧力は1
バールから60バールまで、好ましくは3バールから2
5バールまでである。
【0028】本発明に従い作られた触媒成分Aを用いて
製造された重合物及び共重合物は緻密で均一な球形の形
状とともに非常に狭い粒度分布によって際立っている。
重量平均直径Dm と数平均直径Dn との間の比率は1.
5よりも小さく、好ましくは1.02から1.3までで
ある。D/dの比は1.05から1.2までの範囲であ
る。重合物粒子の直径は100μmから1000μmま
で、好ましくは300μmから800μmまでの範囲で
ある。それら重合物は高い嵩密度及び優れた加工性を有
する。
【0029】本発明に従い作られたしょくばいせいぶん
Aの更にもう一つの利点は、このものの高い機械的安定
性及び乾燥状態における良好な計量供給性である。加え
て、このものは高い触媒活性を有し、従って重合のため
にこの触媒の非常に僅かな量しか必要としない。このこ
とはまたそれらの重合物の、例えば複雑な洗浄或いは精
製操作のような追加的な後処理を必要としないことを意
味する。更にまた、しばしばその重合物の光安定性を損
なうような残存触媒に基づくその生成物の望ましくない
変色も起こらない。
【0030】本発明に従い作られた触媒成分Aを用いて
得られた重合物の中のチタン又はジルコノウムの残存含
有量は5ppmよりも少なく、しばしば3ppmよりも
少ない。
【0031】しかしながら中でも、それら重合物又は共
重合物の球形の形状及びそれに基づく非常に良好な粉体
流動特性は取り扱い、乾燥及び加工において著しい単純
化及びその他の諸利点の達成されることを意味する。
【0032】
【実施例】以下に本発明をいくつかの実施例によって更
に詳細に記述する。メルトフローインデックス MFI
190/5は190℃の温度において5kpの荷重の
もとにDIN 53735に従い測定した。
【0033】Dm とDn との比は1981年6月のHF
X 11−630に従って測定した: Dm =[Σni (Di 3i ]/[Σni (Di
3 ] Dn =[Σni i ]/Σnii =同一直径の試料の数i Di =第i番目の試料の直径 成分Aの粒度分布Dm /Dn はIBAS 1を用いる画
像解析によって求めた。重合物の粒度分布Dm /Dn
DIN 4188に従い篩分分析によって求めた。比較例A トリエチルアルミニウム10.5ミリモルをヘプタン中
のジ−n−ブチルマグネシウムの溶液200cm3 (M
g105ミリモルに相当)に加えた。この混合物を90
分間の間に45±10℃において激しく撹拌しながら1
65ミリモルの1−クロルプロパンと30cm3 のベン
ジンとの混合物に滴加した。この反応バッチを更に3時
間80℃において撹拌し、そしてその固型物を合計12
00cm 3 のベンジンで5回洗浄した。
【0034】60μmの平均直径d50を有する球形の固
型物が得られた。 Mg:Cl:Al=1:2.14:0.04 Dm /Dn =1.13 D/d=1.1 トリイソプロピルアルミニウム25ミリモルを40℃に
おいて、ベンジン中の上述の固型物の100/200の
懸濁液の300cm3 (Mg80ミリモルに相当)に加
え、引き続いてこの混合物を95℃において2時間撹拌
し、そしてこの懸濁液を50℃に冷却した。この温度に
おいて30分間の間にベンジン20cm 3 中に溶解した
120ミリモルの四塩化チタンを滴加した。この反応バ
ッチを90℃において更に4時間撹拌し、そしてその暗
紫色の沈殿を毎回200cm3 のベンジンで5回洗浄し
た。
【0035】この球形の触媒固型物は60μmの平均粒
直径d50を有していた。 Mg:Ti:Cl:Al=1:0.07:2.68:
0.02 Dm /Dn =1.1比較例B まず、ヘプタン中のブチルオクチルマグネシウムの溶液
200cm3 (Mg185ミリモルに相当)にトリイソ
プロピルアルミニウム8.5ミリモルを加え、そしてこ
の混合物を50℃において40分間撹拌した。次に70
±5℃において75分間の間に370ミリモルのクロロ
ホルムを滴加し、そしてこの反応バッチを85℃におい
て2時間撹拌し、そしてその球形の固型物を800cm
3 のベンジンで洗浄した。
【0036】Mg:Cl:Al=1:2.2:0.06 d50=80μm ベンジンの中の上述の固型物の懸濁液500cm3 (M
g200ミリモルに相当)に、20℃において80ミリ
モルの亜硫酸ジエチルを加え、そしてこの混合物を80
℃において2時間撹拌した。この暗灰色の懸濁液を50
℃に冷却し、そしてその固型物を1300cm3 のベン
ジンで洗浄した。次にこの温度において30分間の間に
230ミリモルの四塩化チタンを滴加した。引き続いて
の95℃における反応によって紫色の球形の触媒固型物
が得られ、このものを毎回200cm3 のベンジンで5
回洗浄した。
【0037】Mg:Ti:Cl:Al=1:0.07:
2.28:0.02 Dm /Dn =1.1 d50=80μm比較例C [(n−C491.5 (n−C8170.5 Mg]の
近似的組成を有し、BOMAG−Aの商品名で市販にお
いて入手できるマグネシウム化合物のヘプタン中の溶液
621cm3 (Mg570ミリモルに相当)に、70−
80℃において90分間の間に55.3cm3 (=57
0ミリモル)のCCl4 を500cm3のベンジン(沸
点100/120℃)と一緒に加えた。この反応バッチ
を引き続いて85℃において120分間撹拌した。その
淡赤褐色の球形の固型物はMg/Cl比1:2.05を
有し、そしてそれ以上更に処理することなく触媒担体と
して好適であった。
【0038】その得られたMgCl2 懸濁液(Mg57
0ミリモルに相当)に85℃において5分間の間に3
1.9cm3 (=250ミリモル)の亜硫酸ジエチルを
加え、そしてこの混合物を次に85℃において60分間
撹拌した。その暗褐色の懸濁液に、85℃において20
分間の間に62.8cm3 (=570ミリモル)のTi
Cl4 を加え、そしてこの反応バッチを95℃において
120分間撹拌した。その暗紫色の触媒固型物を次に毎
回150cm3 のベンジン(沸点=100/120℃)
により60℃においてチタンがなくなるまで8回洗浄し
た。
【0039】 Mg:Ti:Cl=1:0.130:2.28 Dm /Dn =1.12 d50=60μm比較例D 比較例Cに上げたMg化合物のヘプタン溶液656cm
3 (Mg570ミリモルに相当)を200cm3 のベン
ジン(沸点100/120℃)及び98cm3のCHC
3 (=1210ミリモル)に70−75℃において9
0分間の間に加え、そしてこの混合物を次に75−77
℃において更に120分間撹拌した。その淡褐色の球形
の固型物は1:1.97のMg/Cl比を有していた。
【0040】その得られた懸濁液の一部(Mg306ミ
リモルに相当)に82−84℃において10分間の間に
17.2cm3 (=135ミリモル)の亜硫酸ジエチル
を加え、そしてこの混合物を次に84−85℃において
60分間撹拌した。次に85℃において20分間の間に
33.7cm3 (=306ミリモル)のTiCl4 を加
え、そしてこの反応バッチを85−88℃において更に
120分間撹拌した。その紫色の触媒固型物を合計13
00cm3 のベンジン(沸点=100/120℃)によ
り55℃において8回洗浄した。
【0041】 Mg:Ti:Cl=1:0.085:2.10 Dm /Dn =1.18 d50=55μm例1 容量1.5dm3 の鋼鉄製オートクレーブに800cm
3 のベンジン、20ミリモルのトリエチルアルミニウム
及び前記比較例Cから得られた触媒固型物のチタンの1
0ミリモルを装入した。次に2.0バールの窒素及び
1.1バールの水素を注入した。重合は65℃において
60分間行った。この重合時間の間に球形の構造を有す
るプレポリマーが合計して65g形成された。この重合
物を500cm3 のヘキサンで洗浄し、そして回転蒸発
器の中で蒸発させた。
【0042】MFI 190/5=750g/10分 比重=1.061g/cm3 BD=326g/dm
350=53μm例2 例1の操作を繰り返したが、1.1バールの水素の代わ
りに僅かに0.5バールの水素を用いた。MFI 19
0/5が95g/10分の球形プレポリマーが得られ
た。例3及び4 容量150dm3 の鋼鉄製オートクレーブに100dm
3 のベンジン、30ミリモルのトリエチルアルミニウム
及び前記例1又は2からのプレポリマーからのチタン
0.25ミリモルを装入した。この反応器の内容物を8
5℃の温度にし、そしてその重合の間に、反応器のガス
空間の中の水素濃度が20容積%となるように充分な水
素を導入した。次に24kgのエチレン及び500cm
3 の1−ブテンを4時間の間にその反応器の中に導入し
た。重合が完了したときに、用いたチタン1ミリモル当
りポリエチレン96kg、又は触媒1g当りポリエチレ
ン約65kgの触媒収率が得られた。上記2つのプレポ
リマーを用いて作った重合物はともにMFI 190/
5が0.41g/10分であった。
【0043】 d50=710μm BD=430g/dm3 200μm以下の微粒子なし Dm /Dn =1.1
例5 エチレンの連続重合を例1からのプレポリマーを用いて
実施した。このためにエチレン、水素、1−ブテン、ト
リエチルアルミニウム及び例1からの触媒成分を反応器
の中に連続的に導入した。重合温度は85℃であり、エ
チレンの分圧は3.0バールであり、そして水素の分圧
は2.9バールであった。球形ポリマーが得られた。触
媒収率はチタン1ミリモル当りポリエチレン33kgで
あり、MFI 190/5は2.9g/10分であっ
た。
【0044】 d50=667μm 100μm以下の微粒子1% Dm /Dn =1.19比較例E 例5の操作を繰り返したが、比較例Cから得られた触媒
固型物を用いた。214μmの平均粒直径d50を有する
ポリエチレンが得られ、このものの100μm以下の微
粒子の割合は22%であった。この重合物のほんの僅か
だけが球形の形状を有していた。収率及びメルトフロー
インデックスは例5のものに相当していた。
【0045】 篩分分析の比較 ──────────────────────────────────── 例番号 <63μm <100μm <200μm <300μm ──────────────────────────────────── 5 − 1 1.2 3.3 E 14 22 35 46 ──────────────────────────────────── 例番号 <500μm <800μm <1000μm ──────────────────────────────────── 5 16 68 93 E 73 99.5 100 ────────────────────────────────────

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機マグネシウム化合物と、有機塩素化
    合物と、場合により有機アルミニウム化合物と、電子供
    与体及び遷移金属化合物と、及び予備重合によるポリオ
    レフィンでの触媒粒子の包絡とに基づいて、球形の遷移
    金属含有触媒成分(触媒の成分A)を製造するに当り、
    上記予備重合のために、 a)R1 MgR2 の式(但しR1 とR2 とは2ないし1
    2個の炭素原子を有する同一又は異なったアルキル基で
    ある)の有機マグネシウム化合物を、この有機マグネシ
    ウム化合物の1モルに対して0.5ないし2.5モルの
    脂肪族第1級塩素化 炭化水素と30ないし110℃の
    温度において反応させ、 b)そのようにして得られた懸濁液をその固型物中に含
    まれているマグネシウムの1モル当り0.1ないし1モ
    ルの量の電子供与体で0ないし100℃の温度において
    処理し、そして c)そのようにして得られた担体物質をMXm (OR
    54-m の式の化合物(但 しこの式においてMはチタ
    ン又はジルコニウムであり、R5 は2ないし10個 の
    炭素原子を有するアルキル基であり、Xはハロゲン原子
    を表わし、そしてm は0ないし4の整数である)と、
    その担体物質の中に含まれているマグネシウ ムの1モ
    ル当り0.5ないし2モルの量で30ないし120℃の
    温度において 反応させることにより中間生成物を分離
    することなく作った触媒固型物を用いることを特徴とす
    る方法。
  2. 【請求項2】 上記有機マグネシウム化合物と、脂肪族
    第1級塩素化炭化水素との間の反応を、AlR3 n (O
    43-n の式の有機アルミニウム化合物(この式にお
    いてR3 及びR4 は1ないし8個の炭素原子を有する同
    一又は異なったアルキル基を表わし、そしてnは0、
    1、2又は3の数を意味する)又はトリアルキルアルミ
    ニウム化合物又はジアルキル水素アルミニウムと1ない
    し6個の炭素原子を有するジオレフィン類との、上記有
    機マグネシウム化合物1モル当り0.15モルまでの量
    の反応生成物との存在のもとで行わせる、請求項1の方
    法。
  3. 【請求項3】 有機マグネシウム化合物として[(n−
    491.2- 1.7(n−C8170.3-0.8 Mg]の
    式の化合物を用いる、請求項1の方法。
  4. 【請求項4】 電子供与体として亜硫酸ジエチル又はジ
    エトキシジメチルシランを用いる、請求項1の方法。
  5. 【請求項5】 TiCl4 を用いる、請求項1の方法。
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