JPH06251955A - コイル部品のホルダー - Google Patents

コイル部品のホルダー

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JPH06251955A
JPH06251955A JP6093893A JP6093893A JPH06251955A JP H06251955 A JPH06251955 A JP H06251955A JP 6093893 A JP6093893 A JP 6093893A JP 6093893 A JP6093893 A JP 6093893A JP H06251955 A JPH06251955 A JP H06251955A
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coil
holder
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健一 山田
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晃 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 接着剤などを用いることなくコアとコアとの
固定、コアとコイル本体との固定およびコアとコイル本
体との位置決めを同時に行うことができ、コイル部品の
環境条件に対する信頼性を向上させることのできるコイ
ル部品のホルダーを提供する。 【構成】 モールド部10a,10bを形成したコイル
本体にコア6a,6bを取り付けたコイル部品13のホ
ルダーであって、コイル部品13のコア6a,6bを固
定するコア固定部18とコイル本体を固定するコイル本
体固定部20a,20bとからなり、コイル本体固定部
20a,20bをコア固定部18に連続して設けてな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、閉磁路型(EE、E
I、EER、EED、UI型コアなどを使用)のトラン
スやチョークコイルなどのコイル部品に使用されるホル
ダーに関し、詳しくはコアとコアとを固定するだけでな
くコアとコイル本体との固定が可能なコイル部品のホル
ダーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の閉磁路型コイル部品の構造は図7
に示すようなもので、リードピン付きのボビン2にコイ
ルを巻きコイルの末端をリードピンに接続してなるコイ
ル本体4に例えばEEコア6a,6bを両側から差し込
んで組み合わせ(図7(b))、コア6aとコア6bと
をコアホルダー8で固定する。そして、コア6a,6b
とコイル本体4との固定はコアとコイル本体との接触部
を接着剤などで固定している。このように、従来のコイ
ル部品では、コアホルダーはコアとコアとの固定を目的
とするもので、コアとコイル本体との固定は、接着剤を
用いたりワニス処理やテープ固定などにより行うのが一
般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の接着剤
を用いるコアとコイル本体との固定法では、例えば、温
度、湿度、振動に対して、必ずしも十分な信頼性を有し
ているとは言えなかった。例えば温度が−20〜60℃
で変化するような温度サイクルの激しい環境では熱膨張
係数が大きいものは使用できず、湿度が高い環境では耐
湿性の低いものでは長期の使用に耐えないし、振動の激
しい環境条件下で使用するような場合には接着強度が長
期に亘り容易に低下しないものでなければならない。こ
れら温度、湿度、振動サイクルの厳しい環境条件では接
着剤の剥がれや割れを生じ易く、長期間に亘って十分な
信頼性を保持することは難しい。またコイル部品(フェ
ライト製や鉄製等)との接着性のよいものでなければな
らず、かつ上記のような温度、湿度、振動に対して信頼
性を有していなければならないことから、これらの条件
を全て満たすようなものはほとんどなかった。発明者等
は、接着剤を各種変えて、温度サイクル、湿度サイク
ル、振動サイクルについての耐環境条件テストを試みた
ところ、接着不良が起こり接着剤による固定法には限界
があることがわかった。このように、接着剤による固定
法では、耐環境性に対して十分な信頼性を確保すること
が困難であった。また、従来のコイル部品のように、コ
イル本体にコアを差し込みコアホルダーでコアとコアを
固定するだけでは厳密には差し込み部にガタツキがあっ
て、接着剤などで固定しないとコアとコイル本体との位
置決めを確実に行うことができない。さらに、従来のコ
イル部品では巻線コイルの外周を絶縁テープで巻いてい
るもののコイル本体やコアが部分的に外部環境に露出し
た状態にあり、コイル部品が温度、湿度や振動の変化の
影響を受け易い構造のものであった。ワニス処理やテー
プ固定などによる場合にも、上述と同様の問題があっ
た。
【0004】従って、本発明の目的は、接着剤などを用
いることなくコアとコアとの固定、コアとコイル本体と
の固定およびコアとコイル本体との位置決めを同時に行
うことができ、コイル部品の環境条件に対する信頼性を
向上させることのできるコイル部品のホルダーを提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明者等は、接着剤などを使用することなくコア
とコアとの固定及びコアとコイル本体との固定を同時に
行うことのできる手段を種々検討した結果、コイル本体
のコイルの上部と下部の巻線部をボビン部も含めてモー
ルドしコアを装着して、次いで、コアとコアとの固定及
びコアとモールド部とを同時に固定できるホルダーで固
定するようにすれば、従来のように接着剤などを用いる
ことなくコアとコイル本体とを固定できるので環境条件
の変化に対する接着不良の問題を解消できること、一括
してコアとコアとの固定及びコアとコイル本体とを固定
できるとともにコアとコイル本体との位置決めも同時に
できること、さらにモールドによってコイルを保護して
耐環境性を向上させることができることを見出し、本発
明を完成した。
【0006】すなわち、本発明のコイル部品のホルダー
は、モールド部を形成したコイル本体にコアを取り付け
たコイル部品のホルダーであって、該コイル部品の前記
コアを固定するコア固定部と前記コイル本体を固定する
コイル本体固定部とからなり、前記コイル本体固定部を
前記コア固定部に連続して設けてなる、ことを特徴とし
ている。
【0007】本発明の好ましい態様において、前記コア
固定部が断面コ字状の連続する3辺からなるコア固定辺
と少なくとも該コア固定辺の両端部に連続して設けたコ
ア固定片とからなり、前記コイル本体固定部を前記3辺
からなるコア固定辺の少なくとも1辺のコア固定辺に連
続して設けてなるものとすることができる。
【0008】
【作用】ホルダーのコア固定部がそのバネ力によってコ
アとコアとを固定し、コア固定部に連続して設けたコイ
ル本体固定部がそのバネ力によってコアとコイル本体と
を固定するとともにコアとコイル本体との位置決めを同
時に行う。コアとコアとの固定及びコアとコイル本体と
の固定をいずれも物理的力によって行うようにしたの
で、環境条件の変化に対してコイル部品の信頼性が向上
する。モールド部は、コイル本体のコイルの上部と下部
の巻線部をボビン部も含めてモールドした上部モールド
と下部モールドからなり、コイル本体固定部がこのモー
ルド部を固定してコアとコイル本体とを固定する。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。本発明のホルダーを使用するには、先ず、コイル
本体4の上部と下部とをモールドして上部モールド10
aと下部モールド10bを形成し(図1(b)参照)、
次いで、例えばEEコア6a,6bを上部モールド10
aと下部モールド10bとの間の中間部12に挿入して
コイル本体4とコア6a,6bとを組み合わせてコイル
部品13を形成する(図1(b)、(c)参照)。この
状態にしてからホルダーを取り付ける。なお、下部モー
ルド10bには後記するホルダーのコイル本体固定部が
係合する係合溝14を形成しておく(第1の例のホルダ
ーの場合)。
【0010】これに適合する第1の例のホルダー16
は、図2(a)に示すような構造のもので、コア固定部
18とこのコア固定部18に連続して設けたコイル本体
固定部20a,20bとからなる。そして、コア固定部
18は、断面コ字状の連続する3辺からなるコア固定辺
22a,22b,22cと、コア固定辺22a,22c
の端部に連続して設けたコア固定片24a,24bとか
らなる。各コア固定辺相互のなす角度は概ね直角に形成
され、コア固定辺22aとコア固定片24a及びコア固
定辺22cとコア固定片24bとのなす角度はやや鋭角
に形成してある。また、コイル本体固定部20a,20
bは、コア固定辺22a,22cの略中央部から下方に
連続して断面略L字型に設けたものである。
【0011】次いで、上記の上部モールド及び下部モー
ルドを形成したコイル本体にEEコアを組み合わせたコ
イル部品13にこのホルダー16を取り付ける(図2
(b))。ホルダー16の3辺からなるコア固定辺22
a,22b,22cとコア固定片24a,24bのバネ
力によってコア6aとコア6bとを固定するとともに、
ホルダー16のコイル本体固定部20a,20bを下部
モールド10bに形成されたL字状係合溝14に係合さ
せてコイル本体固定部20a,20bのバネ力によって
下部モールド10bとコア6a,6bとの固定を行う。
この様子を図2(c),(d)に示す。図2(c)は、
図2(b)の中央水平端面図であり、コア固定辺22
a,22b,22cとコア固定片24a,24bのバネ
力によりEEコア6a,6bを確実に固定している様子
が分かる。同図(d)は図2(b)の中央横断面図であ
り、コイル本体固定部20a,20bが下部モールド1
0bをそのバネ力によって確実に固定している様子が分
かる。
【0012】次に、本発明のホルダーの変形例(第2の
例)を図3に示す。この第2の例のホルダー26は図3
(a)に示すような構造のもので、コア固定部18とこ
のコア固定部18に連続して設けたコイル本体固定部2
8a,28bとからなる。コア固定部18が、断面コ字
状の連続する3辺からなるコア固定辺22a,22b,
22cと、コア固定辺22a,22cの端部に連続して
設けたコア固定片24a,24bとからなり、各コア固
定辺相互のなす角度が概ね直角に形成され、コア固定辺
22aとコア固定片24a及びコア固定辺22cとコア
固定片24bとのなす角度がやや鋭角に形成してある点
は、コア固定辺の上下幅が多少広く形成されている点を
除いて第1の例のホルダーの場合と同様である。コイル
本体固定部28a,28bは、2個のコイル本体固定辺
30a,30bと4個のコイル本体固定片32a,32
b,32c,32dとからなる。一方のコイル本体固定
辺30aはコア固定辺22aに、他方のコイル本体固定
辺30bはコア固定辺22cに、それぞれ上方向に全面
が連続するように設ける。両コイル本体固定辺30a,
30bにはそれぞれ両端部に4個のコイル本体固定片3
2a,32b,32c,32dをそれぞれのコイル本体
固定辺30a,30bに連続して設けてある。一方のコ
イル本体固定辺30aとコイル本体固定片32a,32
b、他方のコイル本体固定辺30bとコイル本体固定片
32c,32dとのなす角度はやや鋭角に形成してあ
る。
【0013】上述したと同様に、コイル部品13(下部
モールドには係合溝は形成しない(以下の例も同様))
にこの第2の例のホルダー26を取り付ける(図3
(b))。ホルダー26の3辺からなるコア固定辺22
a,22b,22cとコア固定片24a,24bのバネ
力によってコア6aとコア6bとを固定するとともに、
コイル本体固定辺30a,30bとコイル本体固定片3
2a,32b,32c,32dのバネ力によって上部モ
ールド10aを固定することによりコイル本体とコアと
を固定する。この様子を図3(b)の中央水平端面図と
して図3(c)に、同図(b)のコイル本体固定部の水
平端面図として図3(d)に示す。
【0014】次に、本発明のホルダーの他の変形例(第
3の例)を図4に示す。この第3の例のホルダー34
は、図4(a)に示すような構造のもので、コア固定部
18とこのコア固定部18に連続して設けたコイル本体
固定部36とからなる。コア固定部18が、断面コ字状
の連続する3辺からなるコア固定辺22a,22b,2
2cと、コア固定辺22a,22cの端部に連続して設
けたコア固定片24a,24bとからなり、各コア固定
辺相互のなす角度が概ね直角に形成され、コア固定辺2
2aとコア固定片24a及びコア固定辺22cとコア固
定片24bとのなす角度がやや鋭角に形成してある点
は、第1の例、第2の例のホルダーの場合と同様であ
る。2個のコア固定片24a,24bに対向するコア固
定辺22bには2ヵ所にコ字状,逆コ字状に切欠いて2
個のコア固定片24c,24dを形成し、その折曲部3
8a,38bからコア固定辺22b面に対してやや内側
にコア固定片24c,24dを折曲げておく。そして、
コア固定辺22bの略中央部から下方に連続して、コイ
ル本体固定辺40及びその左右両端部に形成したコイル
本体固定片42a,42bからなる逆T字状のコイル本
体固定部36を設けている。コイル本体固定片42a,
42bはその折曲部44a,44bからコイル本体固定
辺40面に対してやや内側に折曲げておく。
【0015】上記と同様に、コイル部品13にこのホル
ダー34を取り付けた状態を図4(b)に示す。ホルダ
ー34の3辺からなるコア固定辺22a,22b,22
cとコア固定片24a,24b,24c,24dのバネ
力によってコア6aとコア6bとを固定するとともに、
コイル本体固定辺40とコイル本体固定片42a,42
bのバネ力によって下部モールド10bを固定すること
によりコイル本体とコアとを固定する。この様子を図4
(b)の中央水平端面図として図4(c)に、同図
(b)のコイル本体固定部の水平端面図として図4
(d)に示す。
【0016】図示においては、コイル本体固定部36を
コア固定辺22bに連続して設けた場合を示してある
が、他のコア固定辺22a及び/又はコア固定辺22c
に連続して設けてもよい。或いはこれらのコイル本体固
定部を上部モールドの固定用としてコア固定辺の上方に
連続して設けることもできる。また、コア固定片24
c,24dをコア固定辺22bに形成した場合を示した
が、他のコア固定辺22a及び/又はコア固定辺22c
に形成してもよい。なお、図4に示した第3の例のホル
ダー34を用いる場合、上部モールド部10aにはコイ
ル本体固定部が係合しないので、上部モールド部の形態
は問題とならず、この例ではEEコアを組み合わせた外
形寸法より小さい外形のものを示したが(他の例におい
ても、コイル本体固定部の係合しないモールド部の形態
は任意である。)、上部モールド固定用としてコイル本
体固定部をコア固定辺の上方に設ける場合には、上部モ
ールドはEEコアを組み合わせた外形寸法と同程度の外
形に形成しておく。
【0017】次に、本発明のホルダーのさらに他の変形
例(第4の例)を図5に示す。この第4の例のホルダー
46は、図5(a)に示すような構造のもので、コア固
定部18は上記図2(a)、図3(a)に示した第1及
び第2の例のホルダーにおけるものと同様であるが、コ
イル本体固定部48a,48bを上部モールドの固定用
として、2個のコア固定辺22a,22cの略中央部付
近から上方に連続して設けてなっている。コイル本体固
定部48a,48bは、略逆L字状のコイル本体固定辺
50a,50bと、それぞれその左又は右側端部にコイ
ル本体固定片52a,52bを連続して形成してなる。
一方のコイル本体固定辺50aとコイル本体固定片52
a、他方のコイル本体固定辺50bとコイル本体固定片
52bとのなす角度はやや鋭角に形成する。
【0018】上記と同様に、コイル部品13にこのホル
ダー46を取り付けた状態を図5(b)に示す。ホルダ
ー46の3辺からなるコア固定辺22a,22b,22
cとコア固定片24a,24bのバネ力によってコア6
aとコア6bとを固定するとともに、コイル本体固定辺
50a,50bとコイル本体固定片52a,52bのバ
ネ力によって上部モールド10aを固定することにより
コイル本体とコアとを固定する。この様子を図5(b)
の中央水平端面図として図5(c)に、同図(b)のコ
イル本体固定部の水平端面図として図5(d)に示す。
なお、図5においては、一方のコイル本体固定片52a
と他方のコイル本体固定片52bとを、同一の面側に形
成したものを示したが、対角方向となるように設けても
よい。
【0019】次に、本発明のホルダーのさらに他の変形
例(第5の例)を図6に示す。この第5の例のホルダー
54は、図6(a)に示すような構造のもので、コア固
定部18は、上記図2(a)、図3(a)及び図5
(a)に示した第1、第2及び第4の例のホルダーにお
けるものと同様であるが、コイル本体固定部56を上部
モールドの固定用として設けたものである。このコイル
本体固定部56は、コア固定辺22bの略中央部付近か
ら上方に、断面略逆L字状に連続して延長されたコイル
本体固定辺58と、その端部に連続して設けたコイル本
体固定片60からなる。コイル本体固定辺58とコイル
本体固定片60とのなす角度はやや鋭角に形成する。
【0020】上記と同様に、コイル部品13にこのホル
ダー54を取り付けた状態を図5(b)に示す。ホルダ
ー54の3辺からなるコア固定辺22a,22b,22
cとコア固定片24a,24bのバネ力によってコア6
aとコア6bとを固定するとともに、コイル本体固定辺
58とコイル本体固定片60のバネ力によって上部モー
ルド10aを固定することによりコイル本体とコアとを
固定する。この場合上部モールドは上方から下方へのバ
ネ力によって確実に固定される。この様子を図6(b)
の中央水平端面図として図6(c)に、同図(b)の中
央縦端面図として図6(d)に示す。なお図6において
は、コイル本体固定部56をコア固定辺22bに連続し
て設けたものを示したが、他のコア固定辺22a又は2
2cに設けるようにしてもよい。
【0021】上記各例において、上部モールド及び下部
モールドはコイル本体の上部及び下部をボビンを含めて
モールドしているので、コアと上部モールド又は/及び
下部モールドとをホルダーで固定すればコアとコイル本
体とを確実に固定できる。なお、上記のうち第1、第3
の例のホルダーでは、コイル本体固定部を、下部モール
ド固定用として設けたものを示したが上部モールド固定
用としてコア固定部の上方に設けてもよく、第2、第
4、第5の例のホルダーでは、コイル本体固定部を、上
部モールド固定用として設けたが下部モールド固定用と
してコア固定部の下方に設けてもよい。或いは、コア固
定部の上方及び下方の両方にコイル本体固定部を設けて
上部モールド及び下部モールドの両者を固定するように
するこもできる。
【0022】上記各例におけるホルダーによれば、コア
とコアとの固定及びコアとコイル本体との固定をホルダ
ーの物理的なバネ力によって確実に固定するので、使用
するコイル部品の環境条件に耐えうる材料(ステンレス
などの金属製又は高強度プラスチック材料など)でホル
ダーを作製すれば、長期に亘ってコイル部品の信頼性を
確保できる。また、コイル本体のモールド部とコアとを
同時に固定するので、コアとコイル本体とのガタツキを
防止してコアとコイル本体との位置決めも確実に行うこ
とができる。
【0023】また、上部モールドの上面又は下部モール
ドの下面を平面状に形成すれば、コイル部品の実装に際
し、例えば真空吸引によって容易に吸着できるので、部
品の実装の自動化に寄与でき有用である。さらに、コイ
ル本体は上部モールドと下部モールドとによってコイル
の巻線部分が保護されているので、外部環境の影響を受
け難くなり、長期に亘る使用に対してもコイル部品の性
能が劣化するおそれは低い。本発明のホルダーを使用す
るに際して、コイル本体に上部モールド及び下部モール
ドをモールドする工程が付加されるためコイル部品の製
造コストは若干上がるが、従来の接着、ワニス処理、テ
ープ固定の工程がなくなること、モールド部を設けるこ
とによってコイル部の外部環境変化の影響を小さくでき
ることとコイル部品の自動化実装に寄与できるという利
点が大きいので有益である。なお、コイルの巻線部分を
保護するには上部モールドと下部モールドを形成するの
が好ましいが、場合によっては上部モールド又は下部モ
ールドのいずれかのみを形成してもよい。
【0024】上記の各例では、上部と下部をモールドし
たコイル本体にEEコアを組み合わせたコイル部品を例
に説明したが、他のEIコア、ERコア、EERコア、
EEDコア、UIコアを使用する場合にも、モールドし
たコイル本体にこれらのコアを組み合わせた状態は図1
(c)に示したと同様になるので、上記各例(第1〜第
5の例)に示したホルダーを上記と同様にして使用でき
る。
【0025】
【発明の効果】本発明のコイル部品のホルダーによれ
ば、コア固定部がコイル部品のコアを、コア固定部に連
続して設けたコイル本体固定部がコイル本体をそれぞれ
物理的力により固定するようにしたので、接着剤などを
用いることなくコアとコイル本体とを固定できるから環
境条件の変化に対する接着不良の問題を解消でき、一括
してコアとコアとの固定及びコアとコイル本体とを固定
できるとともにコアとコイル本体との位置決めも同時に
できる。さらに、モールド部によってコイルを保護して
耐環境性を向上させることができ、コイル部品の実装の
容易化にも寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】上部モールド及び下部モールドを形成したコイ
ル本体にEEコアを組み合わせたコイル部品の説明図。
【図2】第1の例のホルダーの構造とコイル部品に取り
付けた状態を示す説明図。
【図3】第2の例のホルダーの構造とコイル部品に取り
付けた状態を示す説明図。
【図4】第3の例のホルダーの構造とコイル部品に取り
付けた状態を示す説明図。
【図5】第4の例のホルダーの構造とコイル部品に取り
付けた状態を示す説明図。
【図6】第5の例のホルダーの構造とコイル部品に取り
付けた状態を示す説明図。
【図7】従来の閉磁路型コイル部品の構造の説明図。
【符号の説明】
4 コイル本体 6a EEコア 6b EEコア 10a 上部モールド 10b 下部モールド 13 コイル部品 16 第1の例のホルダー 18 コア固定部 20a コイル本体固定部 20b コイル本体固定部 22a コア固定辺 22b コア固定辺 22c コア固定辺 24a コア固定片 24b コア固定片 24c コア固定片 24d コア固定片 26 第2の例のホルダー 28a コイル本体固定部 28b コイル本体固定部 34 第3の例のホルダー 36 コイル本体固定部 46 第4の例のホルダー 48a コイル本体固定部 48b コイル本体固定部 54 第5の例のホルダー 56 コイル本体固定部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モールド部を形成したコイル本体にコアを
    取り付けたコイル部品のホルダーであって、該コイル部
    品の前記コアを固定するコア固定部と前記コイル本体を
    固定するコイル本体固定部とからなり、前記コイル本体
    固定部を前記コア固定部に連続して設けてなる、コイル
    部品のホルダー。
  2. 【請求項2】前記コア固定部が断面コ字状の連続する3
    辺からなるコア固定辺と少なくとも該コア固定辺の両端
    部に連続して設けたコア固定片とからなり、前記コイル
    本体固定部を前記3辺からなるコア固定辺の少なくとも
    1辺のコア固定辺に連続して設けてなる、請求項1に記
    載のコイル部品のホルダー。
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