JPH0624950U - シリアルプリンタのxy駆動装置 - Google Patents

シリアルプリンタのxy駆動装置

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JPH0624950U
JPH0624950U JP6216492U JP6216492U JPH0624950U JP H0624950 U JPH0624950 U JP H0624950U JP 6216492 U JP6216492 U JP 6216492U JP 6216492 U JP6216492 U JP 6216492U JP H0624950 U JPH0624950 U JP H0624950U
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axis
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茂徳 山口
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シリアルプリンタのX軸駆動とY軸駆動を1
個のモータで行い、小型軽量化を図る。 【構成】 モータ3の回転軸5と回転中心が一致するギ
ヤ支持板7に、ばね座金15を介して中間ギヤ11を取
付け、中間ギヤ11に回転抵抗を与える。中間ギヤ11
はモータギヤ12に噛合している。中間ギヤ11の左右
にX軸駆動ギヤ13とY軸駆動ギヤ14を配置する。ギ
ヤ支持板7の外周部に2個所の切欠溝16,17を設け
る。ソレノイドアクチュエータ20によって切欠溝1
6,17から離脱されるストッパレバー18は、ねじり
コイルばね19の付勢によってY軸駆動時に一方の切欠
溝16へ嵌合し、X軸駆動時は他方の切欠溝17へ嵌合
する。ストッパレバー18を切欠溝16,17から離脱
してモータギヤ12を回転させると、ばね座金15の制
動作用によってギヤ支持板7はモータギヤ12と同方向
に回転し、XYの駆動切換えが行われる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案はシリアルプリンタに関するものであり、特に、プリンタヘッド並び にプリント用紙を駆動するXY駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のシリアルプリンタのXY駆動装置は、XとYの駆動機構の夫々にモータ を使用している。X軸モータは、ヘッドキャリッジ及びプリンタヘッドをX方向 へ往復させ、Y軸モータはフィードローラを駆動してプリント用紙をY方向へ送 るように形成されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従来のシリアルプリンタはX方向とY方向の駆動に夫々別個のモータを使用し ており、形態が大形化し重量も増加する原因となっている。よって、モータの数 量を削減し、シリアルプリンタの小形軽量化を達成するために解決すべき技術的 課題が生じており、この考案は該課題を解決することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この考案は上記目的を達成するために提案するものであり、モータ(3)の回 転軸(5)にモータギヤ(12)を嵌着し、前記回転軸(5)と回転中心が一致 した回転自在なギヤ支持板(7)を設け、該ギヤ支持板(7)に前記モータギヤ (12)と噛合する中間ギヤ(11)を軸着し、前記中間ギヤ(11)に制動手 段を介装して回転抵抗を付与し、前記中間ギヤ(11)の公転経路にX軸駆動ギ ヤ(13)とY軸駆動ギヤ(14)を配置し、前記ギヤ支持板(7)の回転制動 手段と制動解除手段を設け、制動を解除して前記モータ(3)を回転することに より、前記ギヤ支持板(7)を回転させて前記中間ギヤ(11)をX軸駆動ギヤ (13)或いはY軸駆動ギヤ(14)へ噛合させるように構成したシリアルプリ ンタのXY駆動装置を提供するものである。
【0005】
【作用】
モータギヤと噛合する中間ギヤを支持している回転自在なギヤ支持板は、モー タギヤと回転中心が一致しており、中間ギヤをX軸駆動ギヤ又はY軸駆動ギヤへ と切換えて噛合させることができる。中間ギヤには例えばブレーキ片やばね座金 等の制動手段によって回転抵抗が与えられており、ソレノイドブレーキ等のギヤ 支持板制動手段を解除してギヤ支持板が制動されていない状態では、モータギヤ を回転すると中間ギヤの回転抵抗がギヤ支持板の回転抵抗より大きいため中間ギ ヤは殆ど自転することなく、ギヤ支持板がモータと同方向へ回転する。モータの 回転方向によって中間ギヤのX軸駆動ギヤからY軸駆動ギヤへの切換え並びに反 対方向への切換えが行われる。切換え完了後は制動手段によってギヤ支持板は固 定され、モータギヤの回転は中間ギヤを介してX或いはYの駆動ギヤへ伝達され る。
【0006】
【実施例】
以下、この考案の一実施例を図に従って詳述する。図1及び図2はXY駆動装 置1を示し、シリアルプリンタのシャーシ(図示せず)に固着されるモータ固定 板2にモータ3が取付けられている。図2に示すように、モータ固定板2に開穿 した孔4からモータ3の回転軸5及び軸受ボス6が突出している。
【0007】 モータ固定板2の上面(図2中左)に載置したギヤ支持板7には、モータ3の 軸受ボス6とほぼ同径の中心孔8が開穿されており、この中心孔8を軸受ボス6 に嵌合させてギヤ支持板7を図1中左右方向へ回動自在に形成してある。 ギヤ支持板7は、図1に示すように円板状プレートの一側部を外周方向へ突出 させてこの突出部9にギヤ軸10が立設されている。ギヤ軸10には中間ギヤ1 1を装着して、モータ3の回転軸5に嵌着したモータギヤ12へ噛合させており 、ギヤ支持板7を回動させて中間ギヤ11をモータ固定板2に配設したX軸駆動 ギヤ13とY軸駆動ギヤ14とへ択一的に噛合させる。
【0008】 中間ギヤ11とギヤ支持板7との間には制動手段として波形のばね座金15を 介装しており、ばね座金15をギヤ軸10に挿着した後に中間ギヤ11をギヤ軸 10に取付けて中間ギヤ11に回転抵抗を与えている。 また、ギヤ支持板7の外周縁部には二個所に切欠溝16,17を設け、モータ 固定板2に枢着したL字状のストッパレバー18の先端の爪18aと嵌合させて ギヤ支持板7の回転を停止させる。
【0009】 前記切欠溝16,17の位置は、図1に示すように中間ギヤ11をY軸駆動ギ ヤ14へ噛合させた状態で、ストッパレバー18が一方の切欠溝16に係合し、 ギヤ支持板7を時計方向へ回転させて中間ギヤ11がX軸駆動ギヤ13へ噛合し たときにストッパレバー18が他方の切欠溝17に係合するように形成されてい る。
【0010】 ストッパレバー18は、先端の爪18aがギヤ支持板7へ圧接するように、ね じりコイルばね19によって時計方向の回転力を与えられており、ソレノイドア クチュエータ20のソレノイド21に通電すると、ストッパレバー18に係合さ れたプランジャ22が突出してストッパレバー18が反時計方向へ回動され、爪 18aがギヤ支持板7から離反する。
【0011】 次にXY駆動装置1の動作を説明する。図1に示した状態では中間ギヤ11が Y軸駆動ギヤ14に噛合しており、ギヤ支持板7の左側の切欠溝16にストッパ レバー18が嵌合してギヤ支持板7が固定されている。この状態でモータ3を回 転させると、モータギヤ12が中間ギヤ11を介してY軸駆動ギヤ14を回転し 、正転及び逆転駆動ができる。
【0012】 Y軸駆動からX軸駆動へと切換える場合は、ソレノイド21へ通電するとスト ッパレバー18が押されて爪18aが切欠溝16から離脱する。そして、モータ 3を時計方向へ回転させると、モータギヤ12に噛合している中間ギヤ11は、 ばね座金15によって回転抵抗を与えられているため、図3に示すように差動作 用によりギヤ支持板7が時計方向へ回転される。
【0013】 そして、ギヤ支持板7が回転中にソレノイド21への通電を遮断すると、ねじ りコイルばね19の付勢によってストッパレバー18がギヤ支持板7の外周面に 圧接した状態でギヤ支持板7が回転し、中間ギヤ11がX軸駆動ギヤ13に噛合 したときに、図4に示すようにストッパレバー18が右側の切欠溝17に嵌合し てギヤ支持板7が固定され、X軸駆動ギヤ13を正逆両方向に駆動することがで きる。
【0014】 また、X軸駆動からY軸駆動に切換えるときは、ストッパレバー18を切欠溝 17から離脱させてモータ3を反時計方向へ駆動すれば中間ギヤ11がX軸駆動 ギヤ13からY軸駆動ギヤ14へ切換わる。 図5は前述したXY駆動装置1を使用したシリアルプリンタの一例である感熱 記録形のタイムレコーダ41を示し、シャーシ42内に左右方向へキャリッジガ イドシャフト43とY軸駆動シャフト44が配設されている。同図中左側に配置 されたXY駆動装置1のX軸駆動ギヤ10は最終ギヤ45に噛合しており、最終 ギヤ45と同軸のギヤプーリ46と、シャーシ42の右側壁に設けたギヤプーリ 47とにタイミングベルト48が巻装されている。タイミングベルト48は、キ ャリッジガイドシャフト43に遊嵌されたヘッドキャリッジ49のギヤプーリ5 0に噛合して従動ギヤ51へ回転を伝達し、従動ギヤ51がシャーシ42に固定 したラックギヤ52上を転動してヘッドキャリッジ49を左右に移動させる。
【0015】 Y軸駆動ギヤ11の回転は、Y軸駆動ギヤ11と同軸のウォーム53、キャリ ッジガイドシャフト43に嵌着したウォームホイール54、ウォームホイール5 4と同軸のギヤプーリ55及びタイミングベルト56を介してY軸駆動シャフト 44へ伝達される。 タイムレコーダ41の上部に設けたカード挿入口57へタイムカード(図示せ ず)を挿入すると、カードの挿入を検知した制御部(図示せず)がY軸駆動シャ フト44を駆動し、タイムカードを所定位置まで下降してX軸駆動に切換え、ヘ ッドキャリッジ49をX方向へ移動して所定の欄へ時刻印字を行う。このように して、1個のモータでX軸及びY軸の駆動が行われる。
【0016】 尚、本考案は上記一実施例に限定されるべきではなく、本考案の精神を逸脱し ない限り種々の改変を為すことができる。そして、本考案がそれらの改変された ものに及ぶことは当然である。
【0017】
【考案の効果】
この考案は、上記一実施例において詳述したように、1個のモータでX軸並び にY軸を駆動するので、モータの数量が可及的に削減され、シリアルプリンタの 小型軽量化に著しい効果を発揮するとともに、コストの低減にも寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】Y軸駆動時の状態を示すXY駆動装置の正面
図。
【図2】図1のA−A線矢視断面図。
【図3】XY切換時の途中状態を示すXY駆動装置の正
面図。
【図4】X軸駆動時の状態を示すXY駆動装置の正面
図。
【図5】本考案のXY駆動装置を使用したタイムレコー
ダの構成図。
【符号の説明】
1 XY駆動装置 2 モータ固定板 3 モータ 5 回転軸 7 ギヤ支持板 11 中間ギヤ 12 モータギヤ 13 X軸駆動ギヤ 14 Y軸駆動ギヤ 15 ばね座金 16,17 切欠溝 18 ストッパレバー 20 ソレノイドアクチュエータ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータ(3)の回転軸(5)にモータギ
    ヤ(12)を嵌着し、前記回転軸(5)と回転中心が一
    致した回転自在なギヤ支持板(7)を設け、該ギヤ支持
    板(7)に前記モータギヤ(12)と噛合する中間ギヤ
    (11)を軸着し、前記中間ギヤ(11)に制動手段を
    介装して回転抵抗を付与し、前記中間ギヤ(11)の公
    転経路にX軸駆動ギヤ(13)とY軸駆動ギヤ(14)
    を配置し、前記ギヤ支持板(7)の回転制動手段と制動
    解除手段を設け、制動を解除して前記モータ(3)を回
    転することにより、前記ギヤ支持板(7)を回転させて
    前記中間ギヤ(11)をX軸駆動ギヤ(13)或いはY
    軸駆動ギヤ(14)へ噛合させるように構成したシリア
    ルプリンタのXY駆動装置。
JP1992062164U 1992-09-03 1992-09-03 シリアルプリンタのxy駆動装置 Expired - Lifetime JP2575383Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006145965A (ja) * 2004-11-22 2006-06-08 Kyocera Mita Corp 駆動装置及びこれを用いた画像形成装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006145965A (ja) * 2004-11-22 2006-06-08 Kyocera Mita Corp 駆動装置及びこれを用いた画像形成装置
JP4636856B2 (ja) * 2004-11-22 2011-02-23 京セラミタ株式会社 駆動装置及びこれを用いた画像形成装置

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