JPH06249226A - 有歯ケーブル - Google Patents

有歯ケーブル

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JPH06249226A
JPH06249226A JP4115193A JP4115193A JPH06249226A JP H06249226 A JPH06249226 A JP H06249226A JP 4115193 A JP4115193 A JP 4115193A JP 4115193 A JP4115193 A JP 4115193A JP H06249226 A JPH06249226 A JP H06249226A
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Japan
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cable
toothed
toothed cable
coil spring
end fitting
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JP4115193A
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Mitsukane Yazawa
光兼 矢沢
Yoshihiro Nagata
義弘 永田
Masamichi Miyazaki
正道 宮崎
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Nippon Cable System Inc
Komatsu Ltd
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Nippon Cable System Inc
Komatsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 索端金具との接続部の耐久性が向上し、かつ
組立て容易な有歯ケーブルの提供。 【構成】 有歯ケーブル1の螺旋歯除去部1aの先端に
おける芯索2にコイルばね7が嵌装され、前記有歯ケー
ブル1の先端の一部および前記コイルばね7の一部がと
もに索端金具8の取付け穴の内部に挿入されたのちかし
められて固定され、索端金具8の後端、コイルばね7、
螺旋歯除去部1aおよび前記螺旋歯3の先端が熱収縮性
合成樹脂からなる収縮チューブ10によって密着して被覆
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、有歯ケーブルに関す
る。さらに詳しくは、被操作機器を押し引き駆動するた
めに用いられる、耐久性が向上した有歯ケーブルに関す
る。
【0002】
【従来の技術】パワーショベルなどの建設機械における
キャビンのフロント窓を開閉するばあいのように、被操
作機器を押し引き操作するために、芯索の外周に螺旋状
の歯が形成された(通常、鋼線を螺旋状に巻き付けて形
成する)有歯ケーブルが用いられる。すなわち、前記螺
旋歯に駆動用歯車を噛合させ、この歯車をモータまたは
手動で回転させることによって有歯ケーブルを押し引き
するのである(特開平4−208632号公報など参
照)。
【0003】図7に示されるように、かかる有歯ケーブ
ル51はその先端に被操作機器と連結するための索端金具
52が固着され、パワーショベルのキャビン内などに架設
された案内筒53の中に挿入されて用いられる。このばあ
い、前記キャビン内にあらかじめ取り付けられた前記案
内筒53に有歯ケーブルを挿通したあとで索端金具52を取
り付けることはほとんど不可能であり、また、索端金具
52は有歯ケーブル51の外径よりはるかに大きいため、案
内筒53の中に挿入することはできない。
【0004】そこで図示のごとくあらかじめ索端金具52
との接続部近辺の螺旋歯54を除去しておく(以下、螺旋
歯除去部51aという)ことにより、索端金具52のみを案
内筒53の外部に出し、案内筒53のスリット53a部を前記
螺旋歯除去部51aが通過するように有歯ケーブル51を挿
入していく。
【0005】叙上のごとく構成された図3の有歯ケーブ
ル51は、押し操作されたときに他の部位より断面係数が
小さい前記螺旋歯除去部51aのうち、とくに索端金具52
に近い部分に曲げが集中するため、押し引き操作の繰り
返しによって螺旋歯除去部51aが疲労し、破損してしま
うことがある。
【0006】このような問題を解消せんとした図4に示
される有歯ケーブル61が知られている。この有歯ケーブ
ル61は、所要長さの螺旋歯除去部61aを形成しつつ索端
金具62との接続端にのみ補強のためのコイルばね63を巻
き付け、その上で索端金具62の取付孔に挿入し、かしめ
付けたものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記コイルば
ね63(図4)だけでは、充分な補強の効果がえられない
ことがわかっている。また、曲げ剛性を高めるためにコ
イルばね63の素線の直径を太くすれば補強部材の装着が
困難になり、しかも有歯ケーブルの芯索64におけるコイ
ルばね63との境界部分に応力が集中するという別の問題
が生じるため好ましくない。
【0008】本発明は、叙上の問題を解消するためにな
されたものであり、索端金具との接続部における疲労折
損を防止することにより耐久性を向上し、かつ組立て容
易な有歯ケーブルを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の有歯ケーブル
は、その先端部近傍を除いた外周部分に螺旋歯が形成さ
れ、かつ前記先端部に索端金具が設けられた有歯ケーブ
ルであって、該有歯ケーブルにおける索端金具の取付部
近傍にコイルばねが嵌装され、前記索端金具後端からコ
イルばねを経て前記螺旋歯形成部の先端までが、熱収縮
性合成樹脂からなるチューブによって密着被覆されてい
ることを特徴としている。
【0010】
【作用】本発明の有歯ケーブルは、その螺旋歯除去部に
おける索端金具との接続部にコイルばねが嵌装され、索
端金具の後端から螺旋歯除去部を通って螺旋歯の先端部
までの部分全体が熱収縮性合成樹脂からなる収縮チュー
ブによって密着被覆されているため、コイルばねによっ
て索端金具との接続部が部分的により強く補強されると
ともに収縮チューブがくびれ部分の周囲に密着してくび
れ部分全体の剛性が上昇させられる。さらに本発明で
は、収縮チューブが前記コイルばねを外部から拘束する
ことによってコイルばねの曲げ剛性が向上することもあ
ってもっとも曲げ応力が集中しやすい部分がとくに補強
されるので、きわめて高い耐久性がえられる。
【0011】
【実施例】つぎに図面を参照しながら本発明について詳
細に説明する。
【0012】図1は本発明の有歯ケーブルの一実施例を
示す一部切欠き正面図、図2は図1の有歯ケーブルのII
−II線断面図、図3は比較例1に用いられる有歯ケーブ
ルの一部切欠き正面図、図4は比較例2に用いられる有
歯ケーブルの一部切欠き正面図、図5は比較例3に用い
られる有歯ケーブルの一部切欠き正面図、図6は有歯ケ
ーブルの耐久試験を行うための試験装置を示す断面説明
図である。
【0013】図1において、1は有歯ケーブルであり、
その芯索2は複数本の鋼線から単撚り構造のロープ状に
撚られたものである。そして、芯索2の端部を除く周囲
に螺旋歯3を構成する鋼線が螺旋状に巻かれている。図
2には有歯ケーブル1の断面が示されている。芯索2は
芯線4の周囲に第2層を形成する複数本の素線5と第2
層の外周に第1層を形成する複数本の素線6とが撚り合
わされたものである。
【0014】図1に示されるように、螺旋歯3が形成さ
れていない螺旋歯除去部1aのさらに先端部近傍には、
コイルばね7が芯索2の周囲に密着するように嵌装され
ている。このようにコイルばね7と一体になった有歯ケ
ーブル1の端部が、索端金具8の首部9に設けられた取
付け穴に挿入されたのちかしめられて固着されている。
さらにポリエチレン、ポリ塩化ビニルなどの熱収縮性合
成樹脂からなる収縮チューブ10が前記索端金具8の後端
から前記螺旋歯3の形成部の前端にかけて被せられたの
ち、外部から加熱・収縮することにより密着させられて
いる。したがって、索端金具8の首部9、コイルばね
7、螺旋歯除去部1aおよび螺旋歯3形成部の端部が収
縮チューブ10によって拘束される。
【0015】前記芯索2は、いわゆる単撚り構造のもの
が使用されているが、本発明はこの構造に限定されるも
のではない。
【0016】叙上のごとく構成された有歯ケーブル1
は、案内筒(たとえば図7中の53)の内部に摺動自在に
挿通され、一端が駆動部、他端が被操作機器に接続され
て用いられ、その駆動部側の端部から押し引きされるこ
とにより被操作機器が操作される。
【0017】つぎに本発明の有歯ケーブルを具体的な実
施例に基づいてさらに詳細に説明する。
【0018】実施例1 前述のごとくして図1〜2に示される実施例1の有歯ケ
ーブル1を5本製造した。
【0019】前記有歯ケーブルの芯索2の直径を2.6mm
とし、芯索2の露出区間Aの長さを30mmとし、コイルば
ね7の索端金具8からの露出長さBを10mmとし、コイル
ばね7の外径を3.8mm および素線径を0.5mm とし、収縮
チューブ10の長さを40mmとした。
【0020】比較例1 図3に示されるように、コイルばねおよび収縮チューブ
ともに備えておらずその他は実施例1と同一にした有歯
ケーブル51を5本用いた。
【0021】比較例2 図4に示されるように、収縮チューブは用いず、実施例
1におけるのと同一のコイルばね63のみを備え、その他
は実施例1と同一にした有歯ケーブル61を5本用いた。
【0022】比較例3 図5に示されるように、コイルばねは用いず、収縮チュ
ーブ72のみを備え、その他は実施例1と同一にした有歯
ケーブル71を5本用いた。
【0023】前記実施例1および比較例1〜3の耐久性
を図6に示される試験装置を用いて調べた。なお、各例
ともサンプル数を5本とした。
【0024】図6において、索端金具8を有する被検有
歯ケーブル1、51、61および71(以下、1で代表させ
る)をダクテイル21の挿通孔22内部に通し、索端金具8
を壁などに固定されたピン23に回転自在に固定したの
ち、駆動側の端部を往復駆動機に連結して一定サイクル
の圧縮、引張の荷重を与え、各例の5本の有歯ケーブル
について耐久試験を行い、それぞれの耐久回数と損傷の
状態を調べた。試験の条件として、荷重の大きさを±23
0 N、荷重サイクルを90cpm、試験時の環境温度を約
25℃、ピン23の直径を10mmとした。また、前記ダクテイ
ル21の挿通孔22の内部は突起がないようになだらかなテ
ーパ状に形成されたものを使用する。その結果を表1に
示す。
【0025】
【表1】
【0026】表1の結果から、比較例1〜3の耐久数が
5,000 〜7,400 回程度(いずれも7,400 回以下で完全に
折損した)であるのに対し、実施例1の有歯ケーブルで
は、索端金具の首部付近が有効に補強されているため、
105,000 回以上まで耐えうるようになった。なお、実施
例1では107,000 回までに5本のうち2本が折損したた
め、その時点で試験を終了し、他の3本を分解して調査
した。
【0027】
【発明の効果】本発明の有歯ケーブルは、圧縮力が作用
したときに索端金具と有歯ケーブルとの連結部分の付近
で生じる曲げに対して強く、きわめて高い耐久性がえら
れる。
【0028】さらに、使用されるコイルばねおよび収縮
チューブは市販のものを適用することができるため、従
来の製法を用いて容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の有歯ケーブルの一実施例を示す一部切
欠き正面図である。
【図2】図1の有歯ケーブルのII−II線断面図である。
【図3】従来の有歯ケーブルの一例であり、かつ比較例
1に用いられる有歯ケーブルの一部切欠き正面図であ
る。
【図4】従来の有歯ケーブルの他の例であり、かつ比較
例2に用いられる有歯ケーブルの一部切欠き正面図であ
る。
【図5】比較例3に用いられる有歯ケーブルの一部切欠
き正面図である。
【図6】有歯ケーブルの耐久試験を行うための試験装置
を示す断面説明図である。
【図7】図3の有歯ケーブルの案内筒への挿通を示す一
部切欠き斜視図である。
【符号の説明】
1 有歯ケーブル 1a 螺旋歯除去部 2 芯索 3 螺旋歯 7 コイルばね 8 索端金具 10 収縮チューブ
フロントページの続き (72)発明者 宮崎 正道 大阪府枚方市上野三丁目1−1 株式会社 小松製作所大阪工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その先端部近傍を除いた外周部分に螺旋
    歯が形成され、かつ前記先端部に索端金具が設けられた
    有歯ケーブルであって、該有歯ケーブルにおける索端金
    具の取付部近傍にコイルばねが嵌装され、前記索端金具
    後端からコイルばねを経て前記螺旋歯形成部の先端まで
    が、熱収縮性合成樹脂からなるチューブによって密着被
    覆されていることを特徴とする有歯ケーブル。
JP5041151A 1993-03-02 1993-03-02 有歯ケーブル Expired - Lifetime JP3065840B2 (ja)

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ID=12600427

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013087044A1 (en) * 2011-12-12 2013-06-20 Bohuslav Rambousek Repair coupling for broken motorcycle throttle cable

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013087044A1 (en) * 2011-12-12 2013-06-20 Bohuslav Rambousek Repair coupling for broken motorcycle throttle cable

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