JP2003070143A - 外装ケーブルの外装線の端末部引留め装置 - Google Patents
外装ケーブルの外装線の端末部引留め装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 端末接続装置において引っ張り力を付加した
状態で曲げ力を加えても、外装線への荷重分担の偏りを
緩和することができる、光ケーブルの外装線の端末部引
留め装置を提供すること。 【解決手段】 光ケーブル（１０）の周囲に配置された
複数の外装線（１１）の端末部（１２）を引き留める、
端末接続装置に関連して設けられる装置であって、前記
端末接続装置に固定される外装線アンカー（２０）と、
複数の外装線の端末部を外装線アンカーに導く貫通孔を
有するベンドスリーブ（２２）とを備える。ベンドスリ
ーブの貫通孔（２３）は、ベンドスリーブの２つの端面
における口径が最も大きくなり、軸線方向の内部へ向け
て口径が次第に小さくなるような両絞り面として形成さ
れている。
状態で曲げ力を加えても、外装線への荷重分担の偏りを
緩和することができる、光ケーブルの外装線の端末部引
留め装置を提供すること。 【解決手段】 光ケーブル（１０）の周囲に配置された
複数の外装線（１１）の端末部（１２）を引き留める、
端末接続装置に関連して設けられる装置であって、前記
端末接続装置に固定される外装線アンカー（２０）と、
複数の外装線の端末部を外装線アンカーに導く貫通孔を
有するベンドスリーブ（２２）とを備える。ベンドスリ
ーブの貫通孔（２３）は、ベンドスリーブの２つの端面
における口径が最も大きくなり、軸線方向の内部へ向け
て口径が次第に小さくなるような両絞り面として形成さ
れている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケーブルコアの周
囲に配置された複数の外装線を有する外装ケーブルにお
ける前記外装線の端末部引留め装置に関する。
囲に配置された複数の外装線を有する外装ケーブルにお
ける前記外装線の端末部引留め装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】例えば、海底に敷設する海底光ファイバ
ケーブルの場合、複数の光ファイバを撚り合わせて形成
された光ファイバユニット又は光ファイバチューブの周
りに鋼線等の複数の抗張力体を撚り合わせて海底光ファ
イバケーブルが作られる。この海底光ファイバケーブル
相互を、ジョイントボックスのような端末接続装置を介
して接続すべきとき、前記抗張力体を端末接続装置に接
続して引き留める。これによって、引っ張り力やねじり
力などを抗張力体に受け持たせ、光ファイバに無理な応
力が加わらないようにしている。ところが、前記海底光
ファイバケーブルをケーブルコアとして、このケーブル
コアの周囲に、ケーブルコアを保護するための複数の外
装線を撚り合わせて形成された外装ケーブルの場合、前
記抗張力体の引留めだけでは、外装ケーブルに加わる引
っ張り力やねじり力に対抗する強度が不足するため、複
数の外装線を端末接続装置に接続して引き留め、外装ケ
ーブル接続部の強度を補足する。
ケーブルの場合、複数の光ファイバを撚り合わせて形成
された光ファイバユニット又は光ファイバチューブの周
りに鋼線等の複数の抗張力体を撚り合わせて海底光ファ
イバケーブルが作られる。この海底光ファイバケーブル
相互を、ジョイントボックスのような端末接続装置を介
して接続すべきとき、前記抗張力体を端末接続装置に接
続して引き留める。これによって、引っ張り力やねじり
力などを抗張力体に受け持たせ、光ファイバに無理な応
力が加わらないようにしている。ところが、前記海底光
ファイバケーブルをケーブルコアとして、このケーブル
コアの周囲に、ケーブルコアを保護するための複数の外
装線を撚り合わせて形成された外装ケーブルの場合、前
記抗張力体の引留めだけでは、外装ケーブルに加わる引
っ張り力やねじり力に対抗する強度が不足するため、複
数の外装線を端末接続装置に接続して引き留め、外装ケ
ーブル接続部の強度を補足する。
【０００３】周囲に配置した複数の外装線１１を持つ外
装ケーブル１７を端末接続装置に接続する従来の仕方は
次のようなものであった。断面状態の図３に示すよう
に、ケーブルコア１０の周囲に配置された複数の外装線
１１の端末部１２を、ケーブルコア１０から離れるよう
に放射状に広げると共に、端末部１２にカシメスリーブ
１３をかしめ付けする。そして、各端末部１２を引留め
金具１４に設けたスリット１５に差し込み、引留め金具
１４を端末接続装置の一部を形成するブーツインサート
１６内に配置する。一方、抗張力体はそれ自体公知の結
合構造によって端末接続装置に連結する。これによっ
て、外装ケーブル１７に加わる引っ張り力やねじり力を
抗張力体と複数の外装線１１とで受け持ち、外装ケーブ
ル１７を安定に接続する。
装ケーブル１７を端末接続装置に接続する従来の仕方は
次のようなものであった。断面状態の図３に示すよう
に、ケーブルコア１０の周囲に配置された複数の外装線
１１の端末部１２を、ケーブルコア１０から離れるよう
に放射状に広げると共に、端末部１２にカシメスリーブ
１３をかしめ付けする。そして、各端末部１２を引留め
金具１４に設けたスリット１５に差し込み、引留め金具
１４を端末接続装置の一部を形成するブーツインサート
１６内に配置する。一方、抗張力体はそれ自体公知の結
合構造によって端末接続装置に連結する。これによっ
て、外装ケーブル１７に加わる引っ張り力やねじり力を
抗張力体と複数の外装線１１とで受け持ち、外装ケーブ
ル１７を安定に接続する。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】外装ケーブル１７に引
っ張り力を付加した状態で外装ケーブル１７が曲げられ
た場合、端末接続装置における外装線１１は、図３から
明らかであるように、曲げ外側と曲げ内側とでは曲げ方
に差が生ずる。その結果、曲げ内側の外装線１１には弛
みが発生することとなり、荷重分担が曲げ外側の外装線
１１に偏ってしまう。
っ張り力を付加した状態で外装ケーブル１７が曲げられ
た場合、端末接続装置における外装線１１は、図３から
明らかであるように、曲げ外側と曲げ内側とでは曲げ方
に差が生ずる。その結果、曲げ内側の外装線１１には弛
みが発生することとなり、荷重分担が曲げ外側の外装線
１１に偏ってしまう。
【０００５】また、図３に示すように、曲げ内側にある
外装線１１は小さい曲げ半径で曲がるため、ブーツイン
サート１６と干渉しがちとなり、損傷を受けるおそれが
ある。
外装線１１は小さい曲げ半径で曲がるため、ブーツイン
サート１６と干渉しがちとなり、損傷を受けるおそれが
ある。
【０００６】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、端末接続装置にお
いて引っ張り力を付加した状態で曲げを加えても、外装
線への荷重分担の偏りを緩和することができ、また外装
線がブーツインサートのような端末接続装置と干渉する
のを防ぐことができる、外装ケーブルの外装線の端末部
引留め装置を提供することにある。
のであり、その目的とするところは、端末接続装置にお
いて引っ張り力を付加した状態で曲げを加えても、外装
線への荷重分担の偏りを緩和することができ、また外装
線がブーツインサートのような端末接続装置と干渉する
のを防ぐことができる、外装ケーブルの外装線の端末部
引留め装置を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
すべく、以下に掲げる構成とした。請求項１に係る発明
の要旨は、ケーブルコアと、複数の鉄線を撚り込んで形
成され、前記ケーブルコアの外周に配置された外装線と
を有する外装ケーブルの前記外装線の端末部を引き留め
る、端末接続装置に関連して設けられる装置であって、
前記端末接続装置に固定される外装線アンカーと、前記
複数の外装線の端末部を前記外装線アンカーに導く貫通
孔を有するベンドスリーブとを備え、このベンドスリー
ブの前記貫通孔は、ベンドスリーブの２つの端面におけ
る口径が最も大きくなり、軸線方向の内部へ向けて口径
が次第に小さくなるような両絞り面として形成されたこ
とを特徴とする、外装ケーブルの外装線の端末部引留め
装置に存する。請求項２に係る発明の要旨は、前記外装
線アンカーは、前記ベンドスリーブの前記貫通孔と同軸
線状に配置されたコーンを備え、このコーンは、前記ケ
ーブルコアを貫通させる、中央に設けた貫通孔と、前記
複数の外装線を接触させる、先細状に形成された外周面
とを有することを特徴とする、請求項１に記載の外装ケ
ーブルの外装線の端末部引留め装置に存する。請求項３
に係る発明の要旨は、前記ベンドスリーブの前記両絞り
面は、前記ベンドスリーブの貫通孔の軸線を含む仮想面
で切断した断面が湾曲面となるように形成されたことを
特徴とする、請求項１又は２に記載の外装ケーブルの外
装線の端末部引留め装置に存する。請求項４に係る発明
の要旨は、前記外装線アンカーは、前記各外装線の端末
部が貫通する、径方向へ伸びるスリットを有し、前記各
外装線の端末部は、この端末部にかしめ付けられ、前記
外装線アンカーに接するカシメスリーブを有することを
特徴とする、請求項３に記載の外装ケーブルの外装線の
端末部引留め装置に存する。
すべく、以下に掲げる構成とした。請求項１に係る発明
の要旨は、ケーブルコアと、複数の鉄線を撚り込んで形
成され、前記ケーブルコアの外周に配置された外装線と
を有する外装ケーブルの前記外装線の端末部を引き留め
る、端末接続装置に関連して設けられる装置であって、
前記端末接続装置に固定される外装線アンカーと、前記
複数の外装線の端末部を前記外装線アンカーに導く貫通
孔を有するベンドスリーブとを備え、このベンドスリー
ブの前記貫通孔は、ベンドスリーブの２つの端面におけ
る口径が最も大きくなり、軸線方向の内部へ向けて口径
が次第に小さくなるような両絞り面として形成されたこ
とを特徴とする、外装ケーブルの外装線の端末部引留め
装置に存する。請求項２に係る発明の要旨は、前記外装
線アンカーは、前記ベンドスリーブの前記貫通孔と同軸
線状に配置されたコーンを備え、このコーンは、前記ケ
ーブルコアを貫通させる、中央に設けた貫通孔と、前記
複数の外装線を接触させる、先細状に形成された外周面
とを有することを特徴とする、請求項１に記載の外装ケ
ーブルの外装線の端末部引留め装置に存する。請求項３
に係る発明の要旨は、前記ベンドスリーブの前記両絞り
面は、前記ベンドスリーブの貫通孔の軸線を含む仮想面
で切断した断面が湾曲面となるように形成されたことを
特徴とする、請求項１又は２に記載の外装ケーブルの外
装線の端末部引留め装置に存する。請求項４に係る発明
の要旨は、前記外装線アンカーは、前記各外装線の端末
部が貫通する、径方向へ伸びるスリットを有し、前記各
外装線の端末部は、この端末部にかしめ付けられ、前記
外装線アンカーに接するカシメスリーブを有することを
特徴とする、請求項３に記載の外装ケーブルの外装線の
端末部引留め装置に存する。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。なお、従来のものと実質的
に同じ部品に同じ符号を付けてある。
を参照して詳細に説明する。なお、従来のものと実質的
に同じ部品に同じ符号を付けてある。
【０００９】外装ケーブル１７の端末部引留め装置は、
断面を示す図１及び図２を参照すると、ケーブルコア１
０の周囲に配置された複数の外装線１１であってそれぞ
れの端末部１２がケーブルコア１０から離れるように放
射状に広げられる外装線１１の前記端末部１２を引き留
め、外装線１１が引き抜かれるのを防止するものであ
り、端末接続装置１８（図４参照）に関連して設けられ
る。図示の実施形態では、ケーブルコア１０は海底光フ
ァイバケーブルであり、外装線１１は鉄線を撚って形成
されており、ブーツインサート１６が端末接続装置１８
の一部を形成している。
断面を示す図１及び図２を参照すると、ケーブルコア１
０の周囲に配置された複数の外装線１１であってそれぞ
れの端末部１２がケーブルコア１０から離れるように放
射状に広げられる外装線１１の前記端末部１２を引き留
め、外装線１１が引き抜かれるのを防止するものであ
り、端末接続装置１８（図４参照）に関連して設けられ
る。図示の実施形態では、ケーブルコア１０は海底光フ
ァイバケーブルであり、外装線１１は鉄線を撚って形成
されており、ブーツインサート１６が端末接続装置１８
の一部を形成している。
【００１０】端末部引留め装置は、外装線アンカー２０
と、ベンドスリーブ２２とを備える。外装線アンカー２
０及びベンドスリーブ２２は、例えば、炭素鋼のような
金属の構造材を機械加工して後述の構造に作ることがで
きる。ベンドスリーブ２２はまた、樹脂を成形して作る
こともできる。
と、ベンドスリーブ２２とを備える。外装線アンカー２
０及びベンドスリーブ２２は、例えば、炭素鋼のような
金属の構造材を機械加工して後述の構造に作ることがで
きる。ベンドスリーブ２２はまた、樹脂を成形して作る
こともできる。
【００１１】外装線アンカー２０は、各外装線１１の端
末部１２を貫通させ、カシメスリーブ１３を係合して各
外装線１１を引き留めるもので、それ自体公知の構造の
端末接続装置１８に固定される。その固定は、従来の引
留め金具１４と同様に行うことができる。
末部１２を貫通させ、カシメスリーブ１３を係合して各
外装線１１を引き留めるもので、それ自体公知の構造の
端末接続装置１８に固定される。その固定は、従来の引
留め金具１４と同様に行うことができる。
【００１２】ベンドスリーブ２２は、複数の外装線１１
の端末部１２を外装線アンカー２０に導く貫通孔２３を
有する。この貫通孔２３は、ベンドスリーブ２２の２つ
の端面における口径が最も大きくなり、軸線方向の内部
へ向けて口径が次第に小さくなるような両絞り面として
形成されている。すなわち、貫通孔２３の軸線方向の内
部に口径が最も小さくなる箇所があり、ベンドスリーブ
２２の２つの端面のそれぞれから前記箇所に向けて口径
が次第に小さくなる絞り面が形成されている。この絞り
面は、全体が湾曲した、いわばラッパ状のような湾曲面
とする他、ベンドスリーブ２２の２つの端面から前記箇
所に向けて先細状のテーパ面とすることができる。両絞
り面がテーパ面であるとき、口径が最も小さくなる箇所
では、２つのテーパ面を湾曲面で連結することが好まし
い。
の端末部１２を外装線アンカー２０に導く貫通孔２３を
有する。この貫通孔２３は、ベンドスリーブ２２の２つ
の端面における口径が最も大きくなり、軸線方向の内部
へ向けて口径が次第に小さくなるような両絞り面として
形成されている。すなわち、貫通孔２３の軸線方向の内
部に口径が最も小さくなる箇所があり、ベンドスリーブ
２２の２つの端面のそれぞれから前記箇所に向けて口径
が次第に小さくなる絞り面が形成されている。この絞り
面は、全体が湾曲した、いわばラッパ状のような湾曲面
とする他、ベンドスリーブ２２の２つの端面から前記箇
所に向けて先細状のテーパ面とすることができる。両絞
り面がテーパ面であるとき、口径が最も小さくなる箇所
では、２つのテーパ面を湾曲面で連結することが好まし
い。
【００１３】図示の実施形態では、外装線アンカー２０
は、ベンドスリーブ２２の貫通孔２３と同軸線状に配置
された、全体に円錐台形状のコーン２４を備える。コー
ン２４は、ケーブルコア１０を貫通させる、中央に設け
た貫通孔２５と、複数の外装線１１を接触させる、自由
端に向けて先細状に形成された外周面２６とを有する。
は、ベンドスリーブ２２の貫通孔２３と同軸線状に配置
された、全体に円錐台形状のコーン２４を備える。コー
ン２４は、ケーブルコア１０を貫通させる、中央に設け
た貫通孔２５と、複数の外装線１１を接触させる、自由
端に向けて先細状に形成された外周面２６とを有する。
【００１４】さらに、図示の実施形態では、外装線アン
カー２０は、各外装線１１の端末部１２が貫通する、径
方向へ伸びるスリット２７と、各外装線１１の端末部１
２に設けた、外装線のカシメスリーブ１３を固定する湾
曲面２９とを有する。カシメスリーブ１３にナット２８
をねじ込んであり、ナット２８が湾曲面２９に設けた凹
み（図示せず）内に嵌ってカシメスリーブ１３を固定し
ている。ナット２８のねじ込み量を変えることによっ
て、ナット２８がカシメスリーブ１３に対して進退し、
外装線１１の引き留め力が調整される。カシメスリーブ
１３がナット２８を備えない場合、カシメスリーブ１３
を直接湾曲面２９の凹みに嵌めて固定する。
カー２０は、各外装線１１の端末部１２が貫通する、径
方向へ伸びるスリット２７と、各外装線１１の端末部１
２に設けた、外装線のカシメスリーブ１３を固定する湾
曲面２９とを有する。カシメスリーブ１３にナット２８
をねじ込んであり、ナット２８が湾曲面２９に設けた凹
み（図示せず）内に嵌ってカシメスリーブ１３を固定し
ている。ナット２８のねじ込み量を変えることによっ
て、ナット２８がカシメスリーブ１３に対して進退し、
外装線１１の引き留め力が調整される。カシメスリーブ
１３がナット２８を備えない場合、カシメスリーブ１３
を直接湾曲面２９の凹みに嵌めて固定する。
【００１５】一方、ベンドスリーブ２２の貫通孔２３の
前記両絞り面は、ベンドスリーブ２２の貫通孔２３の軸
線を含む仮想面、つまり図１の紙面で切断した断面が湾
曲面となるように形成されている。ベンドスリーブ２２
は円筒状のスリーブ３０と一体になっており、外装線ア
ンカー２０に嵌合されている。
前記両絞り面は、ベンドスリーブ２２の貫通孔２３の軸
線を含む仮想面、つまり図１の紙面で切断した断面が湾
曲面となるように形成されている。ベンドスリーブ２２
は円筒状のスリーブ３０と一体になっており、外装線ア
ンカー２０に嵌合されている。
【００１６】端末接続装置１８は、平面状態の図４に示
すように、全体に長方形状を呈しており、円筒形の耐圧
シリンダ１９ａおよびモールド部１９ｂを備える。２つ
の外装線アンカー２０が互いに離れた２つの端部にそれ
ぞれ配置されており、ベンドスリーブ２２が図１に示し
た外装線アンカー２０との関係を保って配置されてい
る。図４において右側に位置する外装線アンカー２０及
びベンドスリーブ２２は図１の形態であり、図４におい
て左側に位置するものは、右側に位置するものと対称的
に配置する。端末接続装置１８のブーツインサート１６
はゴム製のブーツ３２に埋設され、モールド部１９ｂを
覆っているカバー１９ｃがブーツインサート１６に嵌合
されている。
すように、全体に長方形状を呈しており、円筒形の耐圧
シリンダ１９ａおよびモールド部１９ｂを備える。２つ
の外装線アンカー２０が互いに離れた２つの端部にそれ
ぞれ配置されており、ベンドスリーブ２２が図１に示し
た外装線アンカー２０との関係を保って配置されてい
る。図４において右側に位置する外装線アンカー２０及
びベンドスリーブ２２は図１の形態であり、図４におい
て左側に位置するものは、右側に位置するものと対称的
に配置する。端末接続装置１８のブーツインサート１６
はゴム製のブーツ３２に埋設され、モールド部１９ｂを
覆っているカバー１９ｃがブーツインサート１６に嵌合
されている。
【００１７】２つの外装ケーブル１７を端末接続装置１
８を介して接続するとき、図１に示すように、まず各外
装ケーブル１７のケーブルコア１０をベンドスリーブ２
２の貫通孔２３を経てコーン２４の貫通孔２５に導き、
貫通孔２５を貫通させる。一方、各外装線１１の端末部
１２をベンドスリーブ２２の貫通孔２３から引き出して
ナット２８を持つカシメスリーブ１３をかしめ付けし、
スリーブ３０から引き抜いた状態にある外装線アンカー
２０のスリット２７に端末部１２を差し込む。そして、
外装線アンカー２０をスリーブ３０に嵌合し、カシメス
リーブ１３のナット２８を外装線アンカー２０に係合し
て外装線１１の端末部１２を引き留める。端末部１２の
引き留めに先立って、図４に示すように、ケーブルコア
１０の抗張力体３４を端末固定部材３５に固定し、互い
に対向して位置する光ファイバ３６相互を接続する。端
末固定部材３５は、端末接続装置１８に固定的に取り付
けられる。
８を介して接続するとき、図１に示すように、まず各外
装ケーブル１７のケーブルコア１０をベンドスリーブ２
２の貫通孔２３を経てコーン２４の貫通孔２５に導き、
貫通孔２５を貫通させる。一方、各外装線１１の端末部
１２をベンドスリーブ２２の貫通孔２３から引き出して
ナット２８を持つカシメスリーブ１３をかしめ付けし、
スリーブ３０から引き抜いた状態にある外装線アンカー
２０のスリット２７に端末部１２を差し込む。そして、
外装線アンカー２０をスリーブ３０に嵌合し、カシメス
リーブ１３のナット２８を外装線アンカー２０に係合し
て外装線１１の端末部１２を引き留める。端末部１２の
引き留めに先立って、図４に示すように、ケーブルコア
１０の抗張力体３４を端末固定部材３５に固定し、互い
に対向して位置する光ファイバ３６相互を接続する。端
末固定部材３５は、端末接続装置１８に固定的に取り付
けられる。
【００１８】次に、前記した実施形態の作用を説明す
る。ケーブルコア１０及び外装線１１に引っ張り力を加
えると、図１に示すように、外装線１１の端末部１２に
あるカシメスリーブ１３のナット２８が外装線アンカー
２０の湾曲面２９と接触した状態に保持される。さら
に、曲げを加えると、図２に示すように、曲げ内側にあ
る外装線１１の端末部１２がベンドスリーブ２２の貫通
孔２３の両絞り面に密接する。一方、曲げ外側にある外
装線１１の端末部１２は貫通孔２３の両絞り面と接触し
ない。
る。ケーブルコア１０及び外装線１１に引っ張り力を加
えると、図１に示すように、外装線１１の端末部１２に
あるカシメスリーブ１３のナット２８が外装線アンカー
２０の湾曲面２９と接触した状態に保持される。さら
に、曲げを加えると、図２に示すように、曲げ内側にあ
る外装線１１の端末部１２がベンドスリーブ２２の貫通
孔２３の両絞り面に密接する。一方、曲げ外側にある外
装線１１の端末部１２は貫通孔２３の両絞り面と接触し
ない。
【００１９】コーン２４を備える場合、曲げ外側の外装
線１１の端末部１２がコーン２４の外周面２６と接触
し、曲げ外側の外装線１１の端末部１２が曲げ内側の外
装線１１の端末部１２と同じ向きへ湾曲する。曲げ外側
の外装線１１の端末部１２が真っ直ぐであると、曲げ内
側の外装線１１の端末部１２が湾曲していることから、
弛みが生ずるおそれがあるが、曲げ外側の外装線１１の
端末部１２を強制的に湾曲することにより、弛みの発生
を緩和することができる。このとき、コーンの外周面２
６が先細状となっているため、曲げ外側の外装線１１の
端末部１２は滑らかに湾曲する。
線１１の端末部１２がコーン２４の外周面２６と接触
し、曲げ外側の外装線１１の端末部１２が曲げ内側の外
装線１１の端末部１２と同じ向きへ湾曲する。曲げ外側
の外装線１１の端末部１２が真っ直ぐであると、曲げ内
側の外装線１１の端末部１２が湾曲していることから、
弛みが生ずるおそれがあるが、曲げ外側の外装線１１の
端末部１２を強制的に湾曲することにより、弛みの発生
を緩和することができる。このとき、コーンの外周面２
６が先細状となっているため、曲げ外側の外装線１１の
端末部１２は滑らかに湾曲する。
【００２０】曲げ内側の外装線１１の端末部１２は、ベ
ンドスリーブ２２の貫通孔２３の両絞り面に添って曲が
るが、実施形態のように両絞り面が湾曲面となっていれ
ば、滑らかに曲がることができる。
ンドスリーブ２２の貫通孔２３の両絞り面に添って曲が
るが、実施形態のように両絞り面が湾曲面となっていれ
ば、滑らかに曲がることができる。
【００２１】図示の実施形態では、外装線アンカー２０
は、各外装線１１の端末部１２が貫通する、径方向へ伸
びるスリット２７と、各外装線１１の端末部１２に設け
たカシメスリーブ１３のナット２８を固定する湾曲面２
９とを有する。その結果、図１の引っ張り力が加わった
状態から、図２の引っ張り力と曲げ力が加わった状態へ
移行するとき、曲げ内側の外装線１１ほど弛みが増える
傾向となるが、曲げ内側の外装線１１はベンドスリーブ
２２の貫通孔２３の両絞り面に接触して添う距離が長く
なるため、結局、弛みのない状態を維持する。これによ
って、曲げ内側と曲げ外側とにおける外装線１１の張り
の偏りを緩和し、荷重分担を均一化する機能をより促進
することができる。
は、各外装線１１の端末部１２が貫通する、径方向へ伸
びるスリット２７と、各外装線１１の端末部１２に設け
たカシメスリーブ１３のナット２８を固定する湾曲面２
９とを有する。その結果、図１の引っ張り力が加わった
状態から、図２の引っ張り力と曲げ力が加わった状態へ
移行するとき、曲げ内側の外装線１１ほど弛みが増える
傾向となるが、曲げ内側の外装線１１はベンドスリーブ
２２の貫通孔２３の両絞り面に接触して添う距離が長く
なるため、結局、弛みのない状態を維持する。これによ
って、曲げ内側と曲げ外側とにおける外装線１１の張り
の偏りを緩和し、荷重分担を均一化する機能をより促進
することができる。
【００２２】本発明は前述の実施形態に限定されるもの
ではない。例えば、外装線アンカー２０はコーン２４を
備えるが、このコーン２４は、ケーブルコア１０や外装
線１１に加わる曲げ力が小さいと予測される場合、省く
ことができる。ベンドスリーブ２２の貫通孔２３の両絞
り面形状は、ベンドスリーブ２２の軸線方向長さが長く
なるほど、湾曲半径を大きくすることができる。
ではない。例えば、外装線アンカー２０はコーン２４を
備えるが、このコーン２４は、ケーブルコア１０や外装
線１１に加わる曲げ力が小さいと予測される場合、省く
ことができる。ベンドスリーブ２２の貫通孔２３の両絞
り面形状は、ベンドスリーブ２２の軸線方向長さが長く
なるほど、湾曲半径を大きくすることができる。
【００２３】前述の実施形態では、外装ケーブル１７は
ケーブルコア１０として海底光ファイバケーブルを使用
している。これに代えて、ケーブルコアの内部に導体を
配置し、ケーブルコアの外周に複数の外装線を配置し
た、海底同軸ケーブル又は海底電力ケーブルが外装ケー
ブルである場合にも、本発明は実施できる。
ケーブルコア１０として海底光ファイバケーブルを使用
している。これに代えて、ケーブルコアの内部に導体を
配置し、ケーブルコアの外周に複数の外装線を配置し
た、海底同軸ケーブル又は海底電力ケーブルが外装ケー
ブルである場合にも、本発明は実施できる。
【００２４】
【発明の効果】本発明によれば、端末接続装置において
引っ張り力を付加した状態で曲げ力を加えても、外装線
への荷重分担が偏るのを緩和することができる。また、
外装線が端末接続装置と干渉するのを防ぐことができ
る。
引っ張り力を付加した状態で曲げ力を加えても、外装線
への荷重分担が偏るのを緩和することができる。また、
外装線が端末接続装置と干渉するのを防ぐことができ
る。
【図１】 本発明に係る外装ケーブルの外装線の端末部
引留め装置の実施形態を示す断面図で、引っ張り力が加
わった状態を示している。
引留め装置の実施形態を示す断面図で、引っ張り力が加
わった状態を示している。
【図２】 本発明に係る外装ケーブルの外装線の端末部
引留め装置の実施形態を示す断面図で、引っ張り力と曲
げ力が加わった状態を示している。
引留め装置の実施形態を示す断面図で、引っ張り力と曲
げ力が加わった状態を示している。
【図３】 従来の外装ケーブルの外装線の端末部引留め
装置を示す断面図である。
装置を示す断面図である。
【図４】 ２つの外装ケーブルを端末接続装置に接続す
る状態を示す平面図である。
る状態を示す平面図である。
１０ ケーブルコア
１１ 外装線
１２ 端末部
１３ カシメスリーブ
１４ 引留め金具
１５ スリット
１６ ブーツインサート
１７ 外装ケーブル
１８ 端末接続装置
１９ａ 耐圧シリンダ
１９ｂ モールド部
１９ｃ カバー
２０ 外装線アンカー
２２ ベンドスリーブ
２３ 貫通孔
２４ コーン
２５ 貫通孔
２６ 外周面
２７ スリット
２８ ナット
２９ 湾曲面
３０ スリーブ
３２ ブーツ
３４ 抗張力体
３５ 端末固定部材
３６ 光ファイバ
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考）
Ｈ０２Ｇ 1/06 ３０５ Ｈ０２Ｇ 1/10 Ｂ
1/10 9/02 Ｚ
9/02 15/02 Ｚ
15/02 Ｇ０２Ｂ 6/00 ３５１
(72)発明者 坂口 希土
東京都港区芝浦１丁目２番１号 株式会社
オーシーシー内
(72)発明者 松枝 義宏
東京都港区芝浦１丁目２番１号 株式会社
オーシーシー内
Ｆターム(参考） 2H001 FF06 HH01 MM09
2H038 CA32 CA36 CA43 CA49 CA67
5G369 AA10 BA01 EA01
5G375 AA14 CD03 EA08 EA17
Claims (4)
- 【請求項１】 ケーブルコアと、複数の鉄線を撚り込ん
で形成され、前記ケーブルコアの外周に配置された外装
線とを有する外装ケーブルの前記外装線の端末部を引き
留める、端末接続装置に関連して設けられる装置であっ
て、 前記端末接続装置に固定される外装線アンカーと、 前記複数の外装線の端末部を前記外装線アンカーに導く
貫通孔を有するベンドスリーブとを備え、 このベンドスリーブの前記貫通孔は、ベンドスリーブの
２つの端面における口径が最も大きくなり、軸線方向の
内部へ向けて口径が次第に小さくなるような両絞り面と
して形成されたことを特徴とする、外装ケーブルの外装
線の端末部引留め装置。 - 【請求項２】 前記外装線アンカーは、前記ベンドスリ
ーブの前記貫通孔と同軸線状に配置されたコーンを備
え、このコーンは、前記ケーブルコアを貫通させる、中
央に設けた貫通孔と、前記複数の外装線を接触させる、
先細状に形成された外周面とを有することを特徴とす
る、請求項１に記載の外装ケーブルの外装線の端末部引
留め装置。 - 【請求項３】 前記ベンドスリーブの前記両絞り面は、
前記ベンドスリーブの貫通孔の軸線を含む仮想面で切断
した断面が湾曲面となるように形成されたことを特徴と
する、請求項１又は２に記載の外装ケーブルの外装線の
端末部引留め装置。 - 【請求項４】 前記外装線アンカーは、前記各外装線の
端末部が貫通する、径方向へ伸びるスリットを有し、前
記各外装線の端末部は、この端末部にかしめ付けられ、
前記外装線アンカーに接するカシメスリーブを有するこ
とを特徴とする、請求項３に記載の外装ケーブルの外装
線の端末部引留め装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001258033A JP2003070143A (ja) | 2001-08-28 | 2001-08-28 | 外装ケーブルの外装線の端末部引留め装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001258033A JP2003070143A (ja) | 2001-08-28 | 2001-08-28 | 外装ケーブルの外装線の端末部引留め装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003070143A true JP2003070143A (ja) | 2003-03-07 |
Family
ID=19085616
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001258033A Pending JP2003070143A (ja) | 2001-08-28 | 2001-08-28 | 外装ケーブルの外装線の端末部引留め装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003070143A (ja) |
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-
2001
- 2001-08-28 JP JP2001258033A patent/JP2003070143A/ja active Pending
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