JP5597464B2 - 電線の撚り合わせ形成方法及び撚り合わせ構造 - Google Patents

電線の撚り合わせ形成方法及び撚り合わせ構造 Download PDF

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本発明は、2本の電線を撚り合わせる電線の撚り合わせ形成方法及び撚り合わせ構造に関し、特に、電線の端末を電線端末接続部に接続した後に、電線に撚り合わせを形成する場合に好適な技術に係わる。
電線の電磁誘導ノイズ対策として、2本の電線を撚り合わせることが有効である。2本の電線を撚り合わせた電線としてツイストペア線が従来より知られている。しかし、ツイストペア線の端末をコネクタ等に接続する場合、端末箇所の2本の電線が撚り合わされたままでは、コネクタ接続の作業性、安全性が悪い。そのため、従来では、次のようにしてツイストペア線の端末処理を行ってコネクタ接続を行っている。
図8において、先ず、ツイストペア線W1の2本の電線50,51の端末箇所の撚り合わせを解く。次に、撚り合わせを解いた各電線50,51の端末をコネクタ52に接続する。次に、2本の撚り合わせが解かれた電線50,51の端末箇所を、互いの電線50,51を近接させた状態で収縮チューブ53で固定する。
また、電磁誘導ノイズ対策と共に静電誘導ノイズ対策をも施した電線として、シールド・ツイストペア線W2が従来より知られている。図9に示すように、シールド・ツイストペア線W2は、2本の撚り合わされた電線60,61と、この2本の電線60,61を被うシールド層62と、シールド層62に電気的に接続されたアース線63とを備えている。このシールド・ツイストペア線W2の端末接続作業も上記したツイストペア線W1とほぼ同様の手順で従来行っている。
つまり、シールド・ツイストペア線W2のシールド層62を剥ぎ、且つ、2本の電線60,61の撚り合わせを解く。次に、撚り合わせを解いた2本の電線60,61の端末箇所、及び、アース線63の端末箇所をコネクタ64に接続する。次に、2本の撚り合わせが解かれた電線60,61の端末箇所を、互いの電線60,61を近接させた状態でテープ65で固定する。
前記した2つの従来例にあっては、ツイストペア線W1及びシールド・ツイストペア線W2の端末箇所で、撚り合わせが解かれた2本の電線50,51(60,61)を近接配置しているので、2本の電線50,51(60,61)間の電気的結合が大きくこの箇所の特性インピーダンスが下がり、伝送線路のインピーダンスとの整合性が図り易い。しかし、2本の電線50,51(60,61)の撚り合わせが解かれたままなので、この箇所では電磁誘導ノイズ対策が施されていない。従って、ツイストペア線W1やシールド・ツイストペア線W2の端末処理では、2本の電線50,51(60,61)を再び撚り合わせた状態とすることが要請される。
ところで、2本の電線の撚り合わせを形成する従来例として特許文献1に開示されたものがある。この従来例の撚り合わせ形成方法を説明する。図10(a)に示すように、一対のコネクタ70,71間に複数の電線72、73が接続されている。図10(b)に示すように、電磁誘導ノイズ対策が必要な2本の電線73を、一対のコネクタ70,71間の中心位置で第1拘束テープ74によって固定する。それ以外の電線72同士も拘束テープ75で固定する。第1拘束テープ74の位置で2本の電線73を回転し、2本の電線73を撚り合わせる。次に、図10(c)に示すように、2本の撚り合わせた電線73と、他の電線72間を第2拘束テープ76で固定する。これによって、2本の電線73の撚り合わせ状態が保持される。又、撚り合わせによって2本の電線73間の線間距離の近接状態が保持される。尚、他の電線72間を拘束テープ75で固定する工程は、省略可能である。
特開平11−213774号公報
しかしながら、前記した電線73の撚り合わせ形成方法では、2本の電線73の撚り合わせ作業のために第1拘束テープ74の固定作業を行い、2本の電線73の撚り合わせ保持(線間距離の近接状態の保持を含む)のために第2拘束テープ76の固定作業を行う必要があるため、部品点数が多く、且つ、作業が面倒であるという問題がある。
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、2本の電線の撚り合わせとその保持を少ない部品点数で、しかも、容易に行うことができる電線の撚り合わせ形成方法及びこれにより形成された撚り合わせ構造を提供することを目的とする。
本発明は、収縮チューブ内に2本の電線を挿入するチューブ内電線挿入工程と、その後、2本の前記電線の端末を電線端末接続部に接続する電線端末接続工程と、その後、2本の前記電線の撚り合わせ形成範囲の中心位置に前記収縮チューブを位置し、前記収縮チューブを内部の2本の前記電線の箇所と一体に回転し、2本の前記電線を撚り合わせる電線撚り合わせ工程と、その後、前記収縮チューブを収縮し、前記収縮チューブ内の2本の撚り合わせた前記電線の外周を前記収縮チューブで被覆するチューブ収縮工程とを備えたことを特徴とする。
ツイストペア線等の端末接続処理を行う場合には、前記チューブ内電線挿入工程の前に、2本の撚り合わされた前記電線の端末箇所の撚りを解く電線撚り解除工程を行う。
前記収縮チューブは、内部を2つの電線挿入孔に仕切る仕切部を有するものが良く、この収縮チューブを使用する場合、前記チューブ内電線挿入工程では、前記収縮チューブ内の2つの電線挿入孔に2本の前記電線をそれぞれ挿入し、前記電線撚り合わせ工程では、前記収縮チューブの回転によって、内部の2本の前記電線の箇所が一体に回転する。
又、収縮チューブとして仕切部のないものを使用する場合には仕切治具を使用し、前記電線撚り合わせ工程では、2本の前記電線の間を仕切るように前記収縮チューブ内に仕切治具を貫通し、前記収縮チューブを前記仕切治具と一体に回転し、前記チューブ収縮工程の前段階と後段階のいずれかで仕切治具外し工程を行い、前記仕切治具外し工程を前記チューブ収縮工程の前段階で行う場合には、2本の前記電線の撚り合わせ状態を前記チューブ収縮工程が完了するまで保持する。
前記電線端末撚り合わせ工程では、前記収縮チューブの位置マーカを基準として回転を行うことが好ましい。
他の本発明は、内部を2つの電線挿入孔に仕切る仕切部を有する収縮チューブを備え、前記収縮チューブの2つの前記電線挿入孔に2本の電線がそれぞれ挿入され、前記収縮チューブの回転によって撚り合わせ形成部が形成され、収縮された前記収縮チューブが、前記撚り合わせ形成部の外周を被覆する電線の撚り合わせ構造である。又、2本の電線が挿入された前記収縮チューブと、2本の前記電線の間を仕切るように前記収縮チューブ内を貫通した仕切治具との回転によって撚り合わせ部が形成され、収縮された前記収縮チューブが、前記撚り合わせ形成部の外周を被覆する電線の撚り合わせ構造である。
本発明によれば、2本の電線の撚り合わせ作業と撚り合わせの保持を収縮チューブのみで行う。従って、2本の電線の撚り合わせとその保持を少ない部品点数で、しかも、容易に行うことができる。
本発明の第1実施形態を示し、収縮チューブ内に2本の電線を挿入した状態の斜視図である。 本発明の第1実施形態を示し、(a)収縮チューブの側面図、(b)収縮チューブの正面図である。 本発明の第1実施形態を示し、(a)〜(e)はそれぞれ電線の撚り合わせ形成方法の各過程を示す図である。 本発明の第1実施形態を示し、電線の撚り合わせ構造の斜視図である。 本発明の第2実施形態を示し、収縮チューブに仕切治具を貫通する過程の斜視図である。 本発明の第2実施形態を示し、(a)〜(e)はそれぞれ電線の撚り合わせ形成方法の各過程を示す図である。 本発明の第2実施形態の変形例に係る仕切治具の斜視図である。 従来例を示し、ツイストペア線の端末処理構造の平面図である。 他の従来例を示し、シールド・ツイストペア線の端末処理構造の平面図である。 更に他の従来例を示し、(a)〜(c)はそれぞれ電線の撚り合わせ形成方法の各過程を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
この第1実施形態は、本発明に係る電線の撚り合わせ形成方法及びこれにより形成された撚り合わせ構造を、ツイストペア線の端末処理方法及び端末処理構造に適用した場合を示す。
先ず、ツイストペア線W1の構成を説明する。図3(a)〜(e)に示すように、ツイストペア線W1は、2本の撚り合わされた電線1,2である。撚り合わせピッチPは、ツイストペア線W1の全範囲で一律である。各電線1,2は、絶縁外皮(特に、符号を付さず)によって内部の導体が被われている。
次に、ツイストペア線W1の端末処理に使用される収縮チューブ10の構成を説明する。図1及び図2に示すように、収縮チューブ10は、熱収縮材より形成されている。収縮チューブ10は、円筒状の筒部11と、この筒部11内を2つの電線挿入孔12に仕切る仕切部13とを備えている。筒部11の外周には、軸方向に沿って目視できる位置マーカ14が設けられている。仕切部13は、筒部11の長手方向のほぼ中央に位置している。仕切部13は、筒部11の長手方向の寸法L1に比較して短い寸法L2である。仕切部13の寸法L2は、電線1,2の撚り合わせ作業時に受ける外力に対抗できる強度を確保できる寸法であれば良く、極力小さく設定する方が好ましい。
次に、ツイストペア線W1の端末処理方法を説明する。ツイストペア線W1の端末を電線端末接続部であるコネクタ20に接続する場合を例に説明する。
先ず、2本の撚り合わされた電線1,2の端末箇所の撚り合わせを解く(電線撚り解除工程)。撚り合わせを解く範囲は、電線1,2とコネクタ20間のスムーズな接続に確保できる寸法を配慮して決定される。最も端末側となった電線1,2の撚り合わせクロス箇所をテープ21で固定する。撚り合わせ箇所の撚り合わせピッチPを保持するためである。尚、テープ21による固定ではなく、クランプ部等による固定でも良い。
次に、図3(a)に示すように、撚り合わせを解いた2本の電線1,2を、その端末より収縮チューブ10内に挿入する(チューブ内電線挿入工程)。ここで、収縮チューブ10内の2つの電線挿入孔12に2本の電線1,2をそれぞれ挿入する。
次に、図3(b)に示すように、電線1,2の最も端末側の撚り合わせクロス箇所まで収縮チューブ10を移動し、2本の電線1,2の端末をコネクタ20に接続する(電線端末接続工程)。収縮チューブ10の移動は、コネクタ20の接続作業時に収縮チューブ10が支障にならないようにするためである。
次に、図3(c)に示すように、2本の電線1,2の撚り合わせ解除範囲、つまり、撚り合わせ形成範囲Eの中心位置に収縮チューブ10を移動する。この位置で、収縮チューブ10を所定回転数だけ回転する。すると、収縮チューブ10内の仕切部13によって、収縮チューブ10内の2本の電線1,2の箇所が一体に回転する。これにより、2本の電線1,2が撚り合わされ、図3(d)に示すような電線1,2の撚り合わせが形成される(電線撚り合わせ工程)。
ここで、収縮チューブ10は、位置マーカ14を基準にして所定の回転数だけ回転する。1回転毎に2つの撚り合わせが形成される。従って、ツイストペア線W1の撚り合わせピッチPが25mmである場合、撚り合わせ形成範囲Eの寸法が100mmであれば2回転させることによって同一ピッチPの撚り合わせを形成できる。
次に、図3(e)に示すように、電線1,2の撚り合わせ状態を保持しつつ、収縮チューブ10に熱を作用して収縮チューブ10を収縮させる。これにより、収縮チューブ10内の2本の撚り合わせた電線1,2の外周を収縮チューブ10で被覆する(チューブ収縮工程)。2本の電線1,2の新規の撚り合わせ箇所は、収縮チューブ10によって撚り合わせ状態が保持される。
以上によって、図4に示すような端末処理構造が形成される。つまり、内部を2つの電線挿入孔12に仕切る仕切部13を有する収縮チューブ10を備え、収縮チューブ10の2つの電線挿入孔12に2本の電線1,2がそれぞれ挿入され、収縮チューブ10の回転によって撚り合わせ形成部が形成され、収縮された収縮チューブ10が撚り合わせ形成部の外周を被覆する端末処理構造が形成されている。
以上、説明したツイストペア線W1の端末処理方法及びこれによって形成された端末処理構造では、2本の電線1,2の撚り合わせ作業と撚り合わせの保持を収縮チューブ10のみで行う。従って、2本の電線1,2の撚り合わせとその保持を少ない部品点数(収縮チューブ10のみ)で、しかも、容易に行うことができる。
2本の電線1,2の撚り合わせを確実に保持する場合には、収縮チューブ10で撚り合わされた範囲を全て被覆したり、収縮チューブ10を他の隣接する電線と拘束して撚り戻しによる逆回転を確実に阻止する手段を講じることが好ましい。
収縮チューブ10は、位置マーカ14を有するので、位置マーカ14を目安として所望の回転数だけ容易に回転させることができる。これにより、所望ピッチの撚り合わせを確実に形成できる。
(第2実施形態)
この第1実施形態は、本発明に係る電線の撚り合わせ形成方法及びこれにより形成された撚り合わせ構造を、前記第1実施形態と同様に、ツイストペア線の端末処理方法及び端末処理構造に適用した場合を示す。
ツイストペア線W1の構成は、前記第1実施形態と同一であるため、図面の同一構成箇所に同一符号を付して説明を省略する。
ツイストペア線W1の端末処理作業には、収縮チューブ30の他に仕切治具31が使用される。
収縮チューブ30は、熱収縮材より形成されている。収縮チューブ30は、前記第1実施形態のものと異なり、仕切部のない円筒形である。
仕切治具31は、円柱ロッド状で、且つ、その先端側が徐々に縮径されて尖っている。
次に、ツイストペア線W1の端末処理方法を説明する。ツイストペア線W1の端末を電線端末接続部であるコネクタ20に接続する場合を例に説明する。
先ず、2本の撚り合わされた電線1,2の端末箇所の撚り合わせを解く(電線撚り解除工程)。撚り合わせを解く範囲は、電線1,2とコネクタ20間のスムーズな接続に確保できる寸法を配慮して決定される。最も端末側となった電線1,2の撚り合わせクロス箇所をテープ21で固定する。撚り合わせ箇所の撚り合わせピッチPを保持するためである。尚、テープ21による固定ではなく、クランプ部等による固定でも良い。
次に、図6(a)に示すように、撚り合わせを解いた2本の電線1,2を、その端末より収縮チューブ30内に挿入する(チューブ内電線挿入工程)。
次に、図6(b)に示すように、電線1,2の最も端末側の撚り合わせクロス箇所より少なくとも奥位置まで収縮チューブ30を移動する。収縮チューブ10の移動は、コネクタ20の接続作業時に収縮チューブ10が支障にならないようにするためである。収縮チューブ30の内部に仕切部がないため、撚り合わせクロス箇所を越えて自由に所望位置まで移動できる。そして、2本の電線1,2の端末をコネクタ20に接続する(電線端末接続工程)。
次に、2本の電線1,2の撚り合わせ解除範囲、つまり、撚り合わせ形成範囲Eの中心位置に収縮チューブ30を移動する。そして、図5に示すように、2本の電線1,2の間を仕切るように収縮チューブ10内に仕切治具31を貫通する(治具貫通工程)。
次に、図6(c)に示すように、収縮チューブ30を仕切治具31と一体に所定の回転数だけ回転する。すると、仕切治具31によって収縮チューブ30内の2本の電線1,2の箇所が一体に回転する。これにより、2本の電線1,2が撚り合わさる(電線撚り合わせ工程)。
ここで、収縮チューブ30は、仕切治具31の位置を目安として所定の回転数だけ回転する。1回転毎に2つの撚り合わせが形成される。従って、ツイストペア線W1の撚り合わせピッチPが25mmである場合、撚り合わせ形成範囲Eの寸法が100mmであれば2回転させることによって同一ピッチの撚り合わせを形成できる。
次に、図6(e)に示すように、電線1,2の撚り合わせ状態を保持しつつ、収縮チューブ30に熱を作用して収縮チューブ30を収縮させる。これにより、収縮チューブ30内の2本の撚り合わされた電線1,2の外周を収縮チューブ30で被覆する(チューブ収縮工程)。2本の電線1,2の新規の撚り合わせ箇所は、収縮チューブ30によって撚り合わせ状態が保持される。
次に、仕切治具31を収縮チューブ30より取り外す(仕切治具外し工程)。
又、仕切治具外し工程は、チューブ収縮工程の前段階で行っても良い。この場合には、2本の電線1,2の撚り合わせ状態をチューブ収縮工程が完了するまで保持する必要がある。
以上によって、端末処理構造が形成される。つまり、2本の電線1,2が挿入された収縮チューブ30と、2本の電線1,2の間を仕切るように収縮チューブ30内を貫通した仕切治具31との回転によって撚り合わせ部が形成され、収縮された収縮チューブ30が撚り合わせ形成部の外周を被覆する端末処理構造が形成される。
以上、説明したツイストペア線W1の端末処理方法及びこれによって形成された端末処理構造では、2本の電線1,2の撚り合わせ作業と撚り合わせの保持を収縮チューブ30と仕切治具31で行う。従って、2本の電線1,2の撚り合わせとその保持を少ない部品点数(収縮チューブ30,仕切治具31)で、しかも、容易に行うことができる。
2本の電線1,2の撚り合わせを確実に保持する場合には、収縮チューブ30で撚り合わせ形成範囲を全て被覆したり、収縮チューブ30を他の隣接する電線と拘束して撚り戻しによる逆回転を確実に阻止する手段を講じることが好ましい。
仕切治具31を目安として所望の回転数だけ容易に回転させるため、所望ピッチの撚り合わせを確実に形成できる。
又、前記第1実施形態のように、収縮チューブ30に位置マーカを設けても良い。
(仕切治具の変形例)
図7には、仕切治具31Aの変形例が示されている。図7において、仕切治具31Aは、円柱ロッド状で、且つ、その先端側が徐々に扁平化されて尖っている。この変形例の仕切治具31Aを用いても良い。
(その他)
第1及び第2実施形態は、本発明に係る電線の撚り合わせ形成方法及びこれにより形成された撚り合わせ構造を、ツイストペア線W1の端末処理方法及び端末処理構造に適用した場合を示したが、シールド・ツイストペア線(図9の従来例参照)の端末処理方法及び端末処理構造にも適用できることはもちろんである。
その上、本発明は、図10の従来例に示すように、2つの撚り合わされていない電線を撚り合わせる場合、つまり、ツイストペア線を形成する場合にも適用できる。
ツイストペア線の形成手順を簡単に説明すると、収縮チューブ内に2本の撚り合わされていない電線を挿入し、その後、2本の電線の端末にコネクタ等の電線端末接続部を接続し、その後、2本の電線の撚り合わせ形成範囲の中心位置に収縮チューブを位置し、収縮チューブを内部の2本の電線の箇所と一体に回転し、2本の電線を撚り合わせ、その後、収縮チューブを収縮し、収縮チューブ内の2本の撚り合わせた電線の外周を収縮チューブで被覆する。
1,2 電線
10,30 収縮チューブ
12 電線挿入孔
13 仕切部
14 位置マーカ
20 コネクタ(電線端末接続部)
31 仕切治具

Claims (7)

  1. 収縮チューブ内に2本の電線を挿入するチューブ内電線挿入工程と、
    その後、2本の前記電線の端末を電線端末接続部に接続する電線端末接続工程と、
    その後、2本の前記電線の撚り合わせ形成範囲の中心位置に前記収縮チューブを位置し、前記収縮チューブを内部の2本の前記電線の箇所と一体に回転し、2本の前記電線を撚り合わせる電線撚り合わせ工程と、
    その後、前記収縮チューブを収縮し、前記収縮チューブ内の2本の撚り合わせた前記電線の外周を前記収縮チューブで被覆するチューブ収縮工程とを備えたことを特徴とする電線の撚り合わせ形成方法。
  2. 請求項1記載の電線の撚り合わせ形成方法であって、
    前記チューブ内電線挿入工程の前に、2本の撚り合わされた前記電線の端末箇所の撚り合わせを解く電線撚り解除工程を行うことを特徴とする電線の撚り合わせ形成方法。
  3. 請求項1又は請求項2記載の電線の撚り合わせ形成方法であって、
    前記収縮チューブは、内部を2つの電線挿入孔に仕切る仕切部を有し、
    前記チューブ内電線挿入工程では、前記収縮チューブ内の2つの電線挿入孔に2本の前記電線をそれぞれ挿入し、
    前記電線撚り合わせ工程では、前記収縮チューブの回転によって、内部の2本の前記電線の箇所が一体に回転することを特徴とする電線の撚り合わせ形成方法。
  4. 請求項1又は請求項2記載の電線の撚り合わせ形成方法であって、
    前記電線撚り合わせ工程では、2本の前記電線の間を仕切るように前記収縮チューブ内に仕切治具を貫通し、前記収縮チューブを前記仕切治具と一体に回転し、
    前記チューブ収縮工程の前段階と後段階のいずれかで仕切治具外し工程を行い、
    前記仕切治具外し工程を前記チューブ収縮工程の前段階で行う場合には、2本の前記電線の撚り合わせ状態を前記チューブ収縮工程が完了するまで保持することを特徴とする電線の撚り合わせ形成方法。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の電線の撚り合わせ形成方法であって、
    前記電線端末撚り合わせ工程では、前記収縮チューブの位置マーカを基準として回転を行うことを特徴とする電線の撚り合わせ形成方法。
  6. 内部を2つの電線挿入孔に仕切る仕切部を有する収縮チューブを備え、
    前記収縮チューブの2つの前記電線挿入孔に2本の電線がそれぞれ挿入され、前記収縮チューブの回転によって撚り合わせ形成部が形成され、
    収縮された前記収縮チューブが、前記撚り合わせ形成部の外周を被覆することを特徴とする電線の撚り合わせ構造。
  7. 2本の電線が挿入された収縮チューブと、2本の前記電線の間を仕切るように前記収縮チューブ内を貫通した仕切治具との回転によって撚り合わせ部が形成され、
    収縮された前記収縮チューブが、前記撚り合わせ形成部の外周を被覆することを特徴とする電線の撚り合わせ構造。
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