JPH06248210A - インクジェット記録用インク - Google Patents

インクジェット記録用インク

Info

Publication number
JPH06248210A
JPH06248210A JP4005893A JP4005893A JPH06248210A JP H06248210 A JPH06248210 A JP H06248210A JP 4005893 A JP4005893 A JP 4005893A JP 4005893 A JP4005893 A JP 4005893A JP H06248210 A JPH06248210 A JP H06248210A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
ink
pigment
dispersant
printing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4005893A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukari Sano
ゆかり 佐野
Junko Shimizu
純子 清水
Hiroko Hayashi
広子 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP4005893A priority Critical patent/JPH06248210A/ja
Publication of JPH06248210A publication Critical patent/JPH06248210A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 印字ムラが無く、さらには、印字濃度が高
く、にじみの無い高品位な印字を得る。 【構成】 顔料と分散剤として親水性構造部分と疎水性
構造部分とを共に有する重合体とを含むインクジェット
記録用インクであって、インク中に含まれる顔料の重量
p、インク中に含まれる水溶性樹脂の重量Wr、顔料分
散に必要な分散剤の最小重量/顔料の重量で表わされる
値Dが下記の式を満たす。 0.5×D≦Wr/Wp≦1.0×D さらに、上記インクに尿素及び/または糖類を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は記録ヘッドのオリフィス
から液滴を飛翔させて記録を行うインクジェット記録方
式に好適な水系顔料分散インクジェット記録用インクに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録は記録時の騒音が小
さく高密度化が容易で、高速化が実現できるという利点
を有しており、検討が進められている。従来インクジェ
ット記録方式では信頼性確保のため水溶性染料を用いた
インクが用いられてきた。しかし、レーザープリンタの
普及により、インクジェットプリンタも高印字品質の要
求が高まっている。そこで、レーザーで用いられてるト
ナーの顔料に着目してインクジェット用インクとして顔
料の検討が行われている。しかし、水系の顔料インクは
顔料粒子の比重と液媒体の比重の差により顔料が沈降、
凝集して保存安定性に欠け、また、微小なノズルで目詰
まりを起こすといった課題があり、いまだインクジェッ
ト用として確立されていないのが現状である。
【0003】そこでそれらの課題を改良するために特開
平4−18462号公報では平均粒径50nm以下のマ
イクロエマルジョンを用い、さらに平均分子量3000
〜30000の高分子分散剤を添加することで目詰まり
性を改良したインクが提示されている。また、特開平4
−110363号公報ではインク中の顔料とインク中の
水溶性樹脂重量の比を分散に必要な最小量の1.2〜1
5倍添加することによって保存安定性や吐出特性を改良
したインクが提示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようにインクジェ
ット用インクとしての信頼性を満足させるべく改良を進
めてきたが、高印字品質への要求の高まりや印字の多様
化に伴い新たな課題が発生した。印字ムラという顔料イ
ンクに特有な現象である。印字ムラはグラフィック等の
広範囲の印字を行うときはもちろん、キャラクタ印字を
行う際にも見られる現象で、印字に濃淡が発生し印字品
質を劣化させる。さらに、記録紙の種類によって印字ム
ラの発生や印字濃度に大きなばらつきがあり、高印字品
質、普通紙対応という点で染料インクに比べ十分満足い
くレベルが得られていなかった。
【0005】本発明はこの様な問題点を解決するための
ものであり、液体インクにより文字・画像記録を行なう
インクジェット記録装置において、記録紙によらず印字
ムラが発生せず、さらにレーザー並の印字濃度の実現、
にじみの無い高品位な印字品質が得られるインクを提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
記録用インクは、顔料と分散剤として親水性構造部分と
疎水性構造部分とを共に有する重合体とを含むインクジ
ェット記録用インクであって、インク中に含まれる顔料
の重量Wp、インク中に含まれる水溶性樹脂の重量Wr
顔料分散に必要な分散剤の最小重量/顔料の重量で表わ
される値Dが下記の式を満たすことを特徴とする。
【0007】0.5×D≦Wr/Wp≦1.0×D さらに、尿素及び/または糖類を含むことを特徴とす
る。
【0008】本発明者らは印字ムラという課題を解決す
るために検討を重ねた結果、顔料と分散剤の重量比が印
字ムラの発生に影響を与え、さらに印字濃度の低下やに
じみの発生に影響を与えていることを見いだした。
【0009】従来筆記具用等に用いられている顔料分散
液は分散性を満足させるために分散剤を必要量に対し過
剰に添加することが一般的に行われており、分散剤を多
量に添加することによって顔料表面に吸着せずに溶解し
た状態で過剰の分散剤がインク中に存在するために印字
ムラ起こると考えられる。
【0010】従って、従来一般的とされていた顔料と水
溶性樹脂の重量比についてもインクとしての分散安定
性、印字ムラ等に着目して評価しなおした結果、従来の
顔料に対する分散剤量は過剰であり、本発明によってイ
ンクジェット記録用インクとしての適正分散剤量を見い
だすに至った。
【0011】
【実施例】本発明に用いるインクについて説明する。本
発明に用いるインクは顔料と分散剤の添加比が特定範囲
のものであり、さらに尿素及び/または糖類を含む。
【0012】本発明における顔料としては、カーボンブ
ラックが好ましく、コンタクト法、ファーネス法、サー
マル法等の通常従来公知の方法によって製造されたカー
ボンブラックを挙げることができ、例えば、MA7、M
A8、MA100、MA600、#33、#40、#4
5、#52、#900、#2200B、#2300、C
F9(以上三菱化成製)RAVEN760、780、1
060、1080、1255(コロンビヤン・カーボン
製)、REGAL330R、400R、660R、MO
GUL L(キャボット製)、Color Black
FW1、18、S150、S170、Printex
35 U(デグサ製)等が挙げられる。
【0013】これらの顔料は本発明のインクに対して1
〜20重量%の割合で用いられる。好ましくは2〜15
重量%の割合で用いられる。
【0014】本発明のインクに用いられる分散剤として
は親水性構造部分と疎水性構造部分とを共に有する重合
体で、アミンまたは塩基を溶解させた水溶液に可溶であ
ればどんなものでもよいが、重量平均が3000から5
0000、好ましくは10000〜30000の範囲の
ものがよく、単独または2種類以上併用することも可能
である。具体的には、ポリアクリル酸、ポリメタクリル
酸、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−アクリ
ル−アクリル酸アルキルエステル共重合体、ビニルナフ
タレン−アクリル酸共重合体、ビニルナフタレン−マレ
イン酸共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチ
レン−マレイン酸−アクリル酸アルキルエステル共重合
体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−メタ
クリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチ
レン−αメチルスチレン−アクリル酸共重合体、スチレ
ン−αメチルスチレン−アクリル酸−アクリル酸アルキ
ルエステル共重合体、スチレン−マレイン酸ハーフエス
テル共重合体、マレイン酸−無水マレイン酸共重合体、
さらに、例えば、アクリロニトリル、酢酸ビニル、アク
リルアミド、塩化ビニル、塩化ビニリデン、エチレン、
ヒドロキシエチルアクリレート、グリシジルメタクリレ
ート等のモノマーの共重合体を挙げることができる。
【0015】分散剤の含有量はそれぞれ用いる顔料、分
散剤の種類によって式2で表されるDによって決まる
が、そのDに対して式1で表される範囲で添加される。
前記式1の範囲よりも少ないと分散安定性が悪化し、顔
料の沈降が生じてしまい、逆に樹脂の含有量が上記範囲
よりも多いと印字ムラ、さらに、にじみの発生、印字濃
度の低下といった印字品質の劣化が起こってしまう。
【0016】 0.5×D≦Wr/Wp≦1.0×D・・・式1 D=顔料分散に必要な分散剤の最小重量/顔料の重量・
・・式2 分散剤を溶解させるために使用する中和剤としては、ア
ンモニア水やアミン類はモノエタノールアミン、ジエタ
ノールアミン、トリエタノールアミン、ジエチルアミ
ン、2−ジメチルアミノエタノール、アミノメチルポロ
パノール、モルホリン、塩基類はNaOH、KOH、L
iOH等を使用することができる。
【0017】中和剤の添加量は樹脂の酸化度及び分子量
より算出され、算出された量の1.35倍以上添加する
ことが好ましい。
【0018】式2で表されるDについてくわしく説明す
る。Dの測定は下記のように行う。
【0019】100mlの純水に25%のアンモニア水
を3ml加え、約1500〜2500rpmの速度で撹
拌しながら25gの顔料粉末を加える。次に8000〜
12000rpmに回転速度を上げ、全体が均一になる
まで分散を行う。試料が均一な状態になったら、所定の
濃度の分散剤溶液を滴下しながら試料の粘度を測定して
いく。分散剤溶液が少ないうちは試料溶液は高粘度を示
すが、分散剤が顔料に吸着するにつれ、粘度が下がり、
そのまま滴下を続けると再び粘度が上昇する。
【0020】Dはこの時の粘度が最も低い点の顔料に対
する分散剤量である。
【0021】顔料分散液の調製方法としては、はじめに
分散剤、アミン(あるいは塩基)、水を少なくとも含有
する水溶液に顔料を添加し撹拌した後、ボールミル、サ
ンドミル、アトライター、ロールミル、アジテーターミ
ル、ヘンシェルミキサー、コロイドミル、超音波ホモジ
ナイザー、パールミル、ジェットミル、オングミル等の
分散機を用いて分散を行い、必要に応じて遠心分離処理
を行い、所望の分散液を得る。尚、本発明において所望
の粒度分布を有する顔料を得る方法としては、分散機の
粉砕メディアのサイズを小さくする、粉砕メディアの充
填量を大きくする、また処理時間を長くする、粉砕後フ
ィルターや遠心濾過機で分級するなどの手法を用いる。
【0022】さらに、この分散液に後述する成分を加え
撹拌し記録液とする。
【0023】また本発明のインクには糖や尿素を添加す
る。インクに糖や尿素を添加することによって、顔料の
表面に糖や尿素が吸着し、親水基に覆われるため微分散
が容易になり、分散安定性が高くなり、インクジェット
記録用インクとしての信頼性を確保できる。具体的には
尿素やスクロース、マルチトール、イノシトール等で単
独または2種以上併用して用いる。添加量は0.5〜2
0重量%の範囲で、好ましくは1〜15重量%の範囲で
用いられる。
【0024】本発明のインクは、エチレングリコール、
トリメチレングリコール、プロピレングリコール、1,
5−ペンタンジオール、ヘキシレングリコール、ジエチ
レングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチ
レングリコール、ポリエチレングリコール、ジプロピレ
ングリコール、ポリプロピレングリコール、チオジグリ
コール、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチ
ロールプロパン、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピ
ロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、
メタノール、エタノール、n−プロパノール、iso−
プロパノール、n−ブタノール、sec−ブタノール、
tert−ブタノール、iso−ブタノール、n−ペン
タノール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エ
チレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリ
コールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノ
エチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエ
ーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル等
の水溶性有機溶剤と併用されるのが好ましく、インク中
に1〜40重量%、好ましくは2〜30重量%の範囲で
含有される。
【0025】又、必要に応じて紙への定着性を向上させ
るために樹脂エマルジョンやインク物性を調節するため
の粘度調整剤や表面張力調整剤、pH調整剤等の添加剤
や、防カビ剤、防腐剤を適宜添加することができる。
【0026】以下、実施例・比較例を挙げることにより
本発明を具体的に説明するが、本例が本発明を限定する
ものではない。
【0027】[実施例1]分散剤としてスチレン−アク
リル酸共重合体(酸価120、分子量10000)、ま
た、カーボンブラックをMA7(三菱化成工業(株)
製)とし、前記の手段により、この分散剤とカーボンブ
ラックのDを測定したところ0.18であった。
【0028】(顔料分散液の調製) カーボンブラック MA7 15重量% スチレン−アクリル酸共重合体 1.44重量% アンモニア水(15%溶液) 0.5重量% エチレングリコール 3.3重量% 純水 79.76重量% 顔料を以外の上記成分を混合し、70℃に加熱し、樹脂
分を完全に溶解させる。この溶液に上記カーボンブラッ
クを加え、サンドミル(安川製作所製)でガラスビーズ
(直径1.7mm)を分散溶液の1.5倍量(重量)を
充填し、2時間分散させた後ビーズを取り除き、150
00rpmで20分間遠心分離処理を行い、さらに、8
μmメンブレンフィルターで濾過し粗大粒子及びごみを
除去して顔料分散液とした。
【0029】(インク調製) 上記顔料分散液 24.2重量% SAE1014 2.25重量% (スチレン−アクリル系樹脂エマルジョン 固形分40%、日本ゼオン(株)製) 尿素 10重量% エタノール 5重量% 純水 58.55重量% 上記成分を混合し1時間撹拌しインクとした。
【0030】[実施例2]分散剤としてスチレン−マレ
イン酸共重合体(酸価180、平均分子量1000
0)、また、カーボンブラックをMA7(三菱化成
(株))とし、前記の手段により、この分散剤とカーボ
ンブラックのDを測定したところ0.2であった。
【0031】(顔料分散液調製) カーボンブラック MA7 13重量% スチレン−マレイン酸共重合体 1.35重量% アミノメチルプロパノール 0.1重量% エチレングリコール 3重量% 純水 82.55重量% 顔料以外の上記成分を混合し、70℃に加熱し、樹脂分
を完全に溶解させる。この溶液に上記カーボンブラック
を加え、サンドミル(安川製作所製)でジルコニウムビ
ーズ(直径1.2mm)を分散溶液の0.8倍量(重
量)を充填し、2時間分散させた後ビーズを取り除き、
12000rpm、20分間遠心分離処理を行い、さら
に8μmのメンブランフィルターで粗大粒子及びごみを
除去して顔料分散液とした。
【0032】(インク調製) 上記顔料分散液 23.1重量% マイクロエマルジョンE−1002 10重量% (スチレン−アクリル系樹脂エマルジョン 固形分19.9%、日本ペイント(株)製) 尿素 2重量% ジエチレングリコール 10重量% エタノール 4重量% 純水 50.9重量% 上記成分を混合し1時間撹拌しインクとした。
【0033】[実施例3]分散剤としてスチエレン−ア
クリル酸共重合体(酸価120、分子量10000)、
また、カーボンブラックを#40(三菱化成工業(株)
製)とし、前記の手段により、この分散剤とカーボンブ
ラックのDを測定したところ0.185であった。
【0034】(顔料分散液の調製) カーボンブラック #40 10重量% スチレン−アクリル酸共重合体 1.16重量% ジメチルアミン 0.4重量% ジエチレングリコール 2.8重量% 純水 85.64重量% 顔料以外の上記成分を混合し、70℃に加熱し、樹脂分
を完全に溶解させる。この溶液に上記カーボンブラック
を加え、実施例1と同様に顔料分散液を調製した。
【0035】(インク調製) 上記顔料分散液 40重量% サイビノールSK−200 2.7重量% (アクリル系樹脂、固形分49.5%、 サイデン化学(株)製) スクロース 5.6重量% グリセリン 10重量% 2−プロパノール 2.5重量% 純水 39.2重量% 上記成分を混合し、1時間撹拌しインクを調製した。
【0036】[実施例4]分散剤としてスチレン−無水
マレイン酸共重合体(酸価130、分子量1000
0)、また、カーボンブラックをRaven 1080(コロンビ
ヤン・カーボン(株)製)とし、前記の手段により、こ
の分散剤とカーボンブラックのDを測定したところ0.
19であった。
【0037】(顔料分散液の調製) カーボンブラック Raven 1080 12重量% スチレン−無水マレイン酸共重合体 1.81重量% アミノメチルプロパノール 0.9重量% エチレングリコール 3.5重量% 純水 81.79重量% 実施例2と同様に顔料分散液を調製した。
【0038】(インク調製) 上記顔料分散液 33.3重量% プライマルAC−19 5.4重量% (アクリル系樹脂エマルジョン、固形分44.5%、 ロームアンドハースCo.製) ポリエチレングリコール#200 10重量% エタノール 5重量% 純水 46.3重量% 上記成分を混合し、1時間撹拌しインクを調製した。
【0039】[比較例1] (顔料分散液の調製) カーボンブラック MA7 15重量% (三菱化成工業(株)製) スチレン−アクリル酸共重合体 3.27重量% (酸価120、分子量10000) アンモニア 0.5重量% エチレングリコール 3.3重量% 純水 77.93重量% 実施例1と同様に分散液を調製した。
【0040】(インク調製) 上記顔料分散液 24.2重量% SAE1014 2.25重量% (スチレン−アクリル系樹脂エマルジョン 固形分40%、日本ゼオン(株)製) 尿素 10重量% エタノール 5重量% 純水 58.55重量% 上記成分を混合し1時間撹拌しインクとした。
【0041】[比較例2] (顔料分散液調製) カーボンブラック MA7 13重量% スチレン−マレイン酸共重合体 0.68重量% (酸価180、平均分子量10000) アミノメチルプロパノール 0.1重量% エチレングリコール 3重量% 純水 83.22重量% 実施例2と同様の手順で顔料分散液を調製した。
【0042】(インク調製) 上記顔料分散液 23重量% マイクロエマルジョンE−1002 10重量% (スチレン−アクリル系樹脂エマルジョン 固形分19.9%、日本ペイント(株)製) 尿素 2重量% ジエチレングリコール 10重量% エタノール 4重量% 純水 51重量% 上記成分を混合し1時間撹拌しインクとした。
【0043】[比較例3] (顔料分散液の調製) カーボンブラック MA7 15重量% スチレン−アクリル酸共重合体 1.44重量% アンモニア 0.5重量% エチレングリコール 3.3重量% 純水 79.76重量% 実施例1と同様の手順で顔料分散液を調整した。
【0044】(インク調製) 上記顔料分散液 24.2重量% SAE1014 2.25重量% (スチレン−アクリル系樹脂エマルジョン 固形分40%、日本ゼオン(株)製) エタノール 5重量% 純水 68.55重量% 上記成分を混合し1時間撹拌しインクとした。
【0045】以上得られたインクを用いて以下に示す評
価を行った。
【0046】印字ムラ 以下に示す4紙に自社試作機(360dpi、駆動周波
数7KHz、ドット径110μm)でベタ印字を行い、
以下の判断基準にしたがって評価した。
【0047】記録紙 Xerox P(富士ゼロックス(株)商標) Ricopy 6200(リコー(株)商標) Xerox 4024(Xerox Co.商標) Neenah Bond(Kimberly−Cle
rk Co.商標) 評価 ○:4紙とも印字ムラ無し ×:1紙以上の紙で印字ムラ有り 印字濃度(OD値) 上記4紙に自社試作機(360dpi、駆動周波数7K
Hz、ドット径110μm)で印字を行い、反射OD値
をMacbeth PCMIIで測定し、4紙の平均値で
評価した。
【0048】○:OD値1.4以上 ×:OD値1.4未満 印字品質(にじみ) 代表的な汎用普通紙のXerox P及び代表的な再生
紙のXerox R(富士ゼロックス(株)商標)に自
社試作機(360dpi、駆動周波数7KHz、ドット
径110μm)で印字を行い、にじみの有無を次の判断
基準にしたがって評価した。
【0049】○:にじみがなく鮮明な印字 △:ひげ状のにじみが発生する ×:文字の輪郭がはっきりしないほどにじむ 保存安定性 インク50ccをラボランスクリュウ管瓶(井内盛栄堂
(株)商標)に採取し、50℃にて2カ月間放置した後
顔料の沈降・凝集の有無を調べた。
【0050】○:沈降・凝集無し △:沈降はみられないが凝集がある ×:沈降・凝集有り 粘度 B型粘度計(東京計器(株))で20℃における粘度を
測定した。
【0051】上記の評価結果を表1に示す。
【0052】
【表1】
【0053】表1より明らかなように、比較例1の様に
顔料に対して分散剤の量が多すぎる場合は印字ムラ、印
字濃度、にじみが劣化する。又、比較例2のように顔料
に対して分散剤量が少なすぎる場合、保存安定性が劣化
してしまう。比較例3のように尿素を添加しないと印字
ムラやにじみに関しては満足できるレベルであるが、保
存安定性に不安が残る。しかし、実施例1〜4の様に顔
料と分散剤の重量比が式1の範囲で、かつ糖または尿素
を含んだインクは印字ムラが無くさらには、印字濃度が
高く、にじみの無い高品位な印字が得られた。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、顔料と分散剤の重
量比が式1の範囲で、かつ糖または尿素を含んだインク
により、印字ムラが無く、さらには、印字濃度が高く、
にじみの無い高品位な印字品質が得られる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顔料と分散剤として親水性構造部分と疎
    水性構造部分とを共に有する重合体とを含むインクジェ
    ット記録用インクであって、インク中に含まれる顔料の
    重量Wp、インク中に含まれる水溶性樹脂の重量Wr、顔
    料分散に必要な分散剤の最小重量/顔料の重量で表わさ
    れる値Dが下記の式を満たすことを特徴とするインクジ
    ェット記録用インク。 0.5×D≦Wr/Wp≦1.0×D
  2. 【請求項2】 尿素及び/または糖類を含むことを特徴
    とする請求項1記載のインクジェット記録用インク。
JP4005893A 1993-03-01 1993-03-01 インクジェット記録用インク Pending JPH06248210A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4005893A JPH06248210A (ja) 1993-03-01 1993-03-01 インクジェット記録用インク

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4005893A JPH06248210A (ja) 1993-03-01 1993-03-01 インクジェット記録用インク

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06248210A true JPH06248210A (ja) 1994-09-06

Family

ID=12570328

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4005893A Pending JPH06248210A (ja) 1993-03-01 1993-03-01 インクジェット記録用インク

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06248210A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08302264A (ja) * 1995-04-26 1996-11-19 Imaje Sa 水性インク組成物
GB2339786B (en) * 1998-07-17 2002-02-27 Inx Res And Dev Ltd A printing ink
US6806300B2 (en) 2000-08-01 2004-10-19 Mikuni Shikiso Kabushiki Kaisha Water-based ink composition for ink-jet printing, ink-jet printing method using the same and printed matter
JP2008195767A (ja) * 2007-02-09 2008-08-28 Sakata Corp インクジェット捺染用白色インク組成物およびインクジェット捺染方法
US7446135B2 (en) 2003-12-23 2008-11-04 Samsung Electroncis Co., Ltd. Block copolymeric dispersant for pigment particle in aqueous system, and ink composition comprising the same
JP2011190400A (ja) * 2010-03-16 2011-09-29 Mitsubishi Chemicals Corp 水性顔料分散液及びインク組成物
JP2012025880A (ja) * 2010-07-26 2012-02-09 Kyocera Mita Corp インクジェット用記録液及びそれを用いるインクジェット記録装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08302264A (ja) * 1995-04-26 1996-11-19 Imaje Sa 水性インク組成物
GB2339786B (en) * 1998-07-17 2002-02-27 Inx Res And Dev Ltd A printing ink
US6806300B2 (en) 2000-08-01 2004-10-19 Mikuni Shikiso Kabushiki Kaisha Water-based ink composition for ink-jet printing, ink-jet printing method using the same and printed matter
US7446135B2 (en) 2003-12-23 2008-11-04 Samsung Electroncis Co., Ltd. Block copolymeric dispersant for pigment particle in aqueous system, and ink composition comprising the same
JP2008195767A (ja) * 2007-02-09 2008-08-28 Sakata Corp インクジェット捺染用白色インク組成物およびインクジェット捺染方法
JP2011190400A (ja) * 2010-03-16 2011-09-29 Mitsubishi Chemicals Corp 水性顔料分散液及びインク組成物
JP2012025880A (ja) * 2010-07-26 2012-02-09 Kyocera Mita Corp インクジェット用記録液及びそれを用いるインクジェット記録装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4803356B2 (ja) インクセット及びこれを用いた記録方法、記録物
US5503664A (en) Ink compositions for ink jet printing
JP3397365B2 (ja) インク、インクの製造方法、インクジェット記録方法、記録ユニット、インクカートリッジおよびインクジェット記録装置
JPH0819361B2 (ja) 記録液及びこれを用いたインクジェット記録方法
JP2009506166A (ja) インクジェットインク
JP2007050652A (ja) インクジェット記録方法及び記録物
JP2004210996A (ja) インク組成物及びインクセット
JP5763914B2 (ja) インクジェット記録方法
JP2002121434A (ja) インクジェット記録用水性カラーインクセット及びこれを用いたインクジェット記録方法
JPH06264016A (ja) インクジェット記録用インク
JPH06248210A (ja) インクジェット記録用インク
JP2003292838A (ja) 保存安定性に優れたインクジェット用水性組成物の製造方法、その方法によって製造されたインクジェット用組成物及び該組成物を含むインクジェット用記録液
JP4784817B2 (ja) ブラックインク組成物、これを用いた記録方法及び記録物
JP2000313830A (ja) インクセット及びインクジェット記録方法
JP3549128B2 (ja) 記録液、インクジェット記録方法、記録液カートリッジ、記録ユニット、インクジェット記録装置及び記録液の製造方法
JPH06145570A (ja) インクジェット記録用インクおよびインクジェット記録方法
JP5561887B2 (ja) 水性インク、インクジェット記録方法、インクカートリッジ、記録ユニット、インクジェット記録装置及び画像形成方法
JP4458731B2 (ja) インクジェット記録用インク
JP2004204079A (ja) インク組成物及びこれを用いた記録方法、記録物
JPH0819360B2 (ja) インクジェット用記録液
JP2003034070A (ja) インクセット及びこれを用いた画像形成方法
JP2003327862A (ja) 着色樹脂微粒子、着色樹脂微粒子水分散体の製造方法、着色樹脂微粒子水分散体、インク、記録ユニット、インクカートリッジ、インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
JP3387544B2 (ja) 記録液、インクジェット記録方法、インクカートリッジ、記録ユニット及びインクジェット記録装置
JP2000272220A (ja) 二液を用いたインクジェット記録方法
JP3420275B2 (ja) 記録液、インクジェット記録方法、インクカートリッジ、記録ユニットおよびインクジェット記録装置