JP2008195767A - インクジェット捺染用白色インク組成物およびインクジェット捺染方法 - Google Patents

インクジェット捺染用白色インク組成物およびインクジェット捺染方法 Download PDF

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Abstract

【課題】布帛の色素を抜色せずに印字しても、得られる染色物の白色度が高く、さらに布帛の風合が損なわれず、塗膜耐久性および洗濯堅牢度に優れる染色物が得られるインクジェット捺染用白色インク組成物を提供する。
【解決手段】白色顔料、高分子分散剤、ノニオン性樹脂エマルジョン、水性媒体を含有するインクジェット捺染用白色インク組成物であって、前記高分子分散剤がガラス転移温度0〜80℃、酸価100〜300mgKOH/g、質量平均分子量5,000〜30,000のアニオン性水溶性樹脂を塩基性化合物で中和して得られる高分子分散剤(A)であり、前記ノニオン性樹脂エマルジョンがガラス転移温度20℃以下のノニオン性樹脂エマルジョン(B)であり、かつ高分子分散剤(A)、ノニオン性樹脂エマルジョン(B)が質量比(A)/(B)=1/3〜1/8(固形分比)を満足するように含有されてなるインクジェット捺染用白色インク組成物に関する。
【選択図】なし

Description

本発明は、布帛の色素を抜色せずに印字しても、得られる染色物の白色度が高く、さらに布帛の風合が損なわれず、塗膜耐久性および洗濯堅牢度に優れた染色物が得られるインクジェット捺染用白色インク組成物、およびそのインクジェット捺染用白色インク組成物を使用してなるインクジェット捺染方法に関する。
従来、捺染方法においては、手描きやスクリーン印刷方式が主体であったが、最近では、極めて簡単に、そして、長尺の布帛に対しても連続して染色が可能なインクジェット記録方法を利用することが多くなっている。
また、利用されるインクも、着色剤として、鮮明で再現できる色域も広い反面、耐光性が低く、布帛に対する定着や水洗、廃液処理などの後工程が煩雑となる染料に替えて、顔料を用いた水性インクが注目されるようになってきている。
濃色の布帛への印字については、抜染剤を用いて印字部分の布帛の色素をあらかじめ抜き、その後、上記顔料を用いた水性インクを印字する方法が主として行われている。
このような方法では、布帛の色素を除いた布帛そのものの色を白に見立てているが、白色度が不完全であるため、その部分に印字した場合、画像の鮮明さが劣るという問題を有している。
この問題を解決する方法として、近年、直接、濃色の布帛へ白色のインクジェットインクを用いて印字し、さらに有色のインクジェットインクで印字する方法が行われるようになっている。
布帛に印字する白色のインクジェットインクとしては、例えば、白色顔料として中空状ポリマー微粒子を含有するインクジェット捺染用白色インク組成物を印字する方法(例えば、特許文献1参照)、顔料、高分子分散剤としてアニオン性水性樹脂、メルトフロー温度が60〜100℃である低メルトフロー樹脂エマルジョンとガラス転移温度が140〜200℃である高ガラス転移温度樹脂エマルジョンの2種類の樹脂エマルジョンを含有するインクジェット捺染用白色インク組成物を印字する方法(例えば、特許文献2参照)等が提案されている。
しかし、白色顔料として中空状ポリマー微粒子を用いる場合は、充分な白色度が得ることができず、また、ガラス転移温度が140℃以上の樹脂エマルジョンを含有するインク組成物を印字する場合は、布帛の風合いが損なわれるという問題を有している。
特開2005−161583号公報 特開平08−283636号公報
本発明の課題は、布帛の色素を抜色せずに印字しても、得られる染色物の白色度が高く、さらに布帛の風合が損なわれず、塗膜耐久性および洗濯堅牢度に優れる染色物が得られるインクジェット捺染用白色インク組成物、およびそのインクジェット捺染用白色インク組成物を使用してなるインクジェット捺染方法を提供することである。
本発明者らは、上記の課題を解決するために鋭意検討した結果、布帛に印字するインクジェット捺染用白色インク組成物として、高分子分散剤として特定のアニオン性水溶性樹脂を塩基性化合物で中和したアニオン性水溶性樹脂とガラス転移温度が20℃以下のノニオン性樹脂エマルジョンとを特定比率で含有させたものを使用することにより、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、(1)白色顔料、高分子分散剤、ノニオン性樹脂エマルジョン、水性媒体を含有するインクジェット捺染用白色インク組成物であって、前記高分子分散剤がガラス転移温度0〜80℃、酸価100〜300mgKOH/g、質量平均分子量5,000〜30,000のアニオン性水溶性樹脂を塩基性化合物で中和して得られる高分子分散剤(A)であり、前記ノニオン性樹脂エマルジョンがガラス転移温度20℃以下のノニオン性樹脂エマルジョン(B)であり、かつ高分子分散剤(A)、ノニオン性樹脂エマルジョン(B)が質量比(A)/(B)=1/3〜1/8(固形分比)を満足するように含有されてなるインクジェット捺染用白色インク組成物に関する。
また、本発明は、(2)上記ノニオン性樹脂エマルジョンのガラス転移温度が0℃以下である上記(1)項に記載のインクジェット捺染用白色インク組成物に関する。
また、本発明は、(3)上記高分子分散剤が、高分子分散剤がガラス転移温度0〜60℃、酸価130〜240mgKOH/g、質量平均分子量8,000〜20,000のアニオン性水溶性樹脂を塩基性化合物で中和して得られる高分子分散剤である上記(1)項または(2)項に記載のインクジェット捺染用白色インク組成物に関する。
また、本発明は、(4)布帛を、少なくとも水溶性多価金属塩、水性媒体を含有する処理液で処理した後、上記(1)項〜(3)項のいずれかに記載のインクジェット捺染用白色インク組成物を印字して画像を形成する工程を有するインクジェット捺染方法に関する。
ここで、ガラス転移温度、酸価および質量平均分子量は、以下の方法により求めることができる。
<ガラス転移温度>
ガラス転移温度は、下記のwoodの式により求めた理論ガラス転移温度である。
Woodの式:1/Tg=W1/Tg1+W2/Tg2+W3/Tg3+・・・・・・
+Wx/Tgx
(式中、Tg1〜Tgxは共重合体を構成する単量体1、2、3・・・xのそれぞれの単独重合体のガラス転移温度、W1〜Wxは単量体1、2、3・・・xのそれぞれの重合分率、Tgは理論ガラス転移温度を表す。ただし、ガラス転移温度は絶対温度とする。)
<酸価>
酸価は、共重合組成から計算により求めた理論酸価である。
<質量平均分子量>
質量平均分子量は、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)法によって測定することができる。一例としては、Water 2690(ウォーターズ社製)で、PLgel 5μ MIXED−D(Polymer Laboratories社製)を使用して行ない、ポリスチレン換算の重量平均分子量として求めることができる。
本発明のインクジェット捺染用白色インク組成物は、布帛の色素を抜色せずに印字しても得られる染色物の白色度が高いものであり、さらに布帛の風合を損なうことなく、印字後の塗膜耐久性および洗濯堅牢度に優れる染色物を与えるインクジェット捺染用白色インク組成物である。
以下、本発明のインクジェット捺染用白色インク組成物およびインクジェット捺染方法について説明する。
まず、本発明のインクジェット捺染用白色インク組成物について説明する。
本発明のインクジェット捺染用白色インク組成物(以下、単にインク組成物と記載することもある)は、着色成分である白色顔料と、高分子分散剤と、結着成分であるノニオン性樹脂エマルジョンを含有するものである。
まず、白色顔料としては、酸化チタンや酸化亜鉛等の遮蔽性の高いものを用いることが好ましい。なかでも、高い遮光性が得られる点から、酸化チタンがより好ましい。酸化チタンとしては、従来からインクジェット用インクに使用されているもので、ルチル型、アナターゼ型等の各種の酸化チタンが使用できる。
本発明において上記白色顔料の含有量は、インク組成物中に、好ましくは10〜30質量%の範囲である。
次に、高分子分散剤としては、ガラス転移温度0〜80℃、酸価100〜300mgKOH/g、質量平均分子量5,000〜30,000のアニオン性水溶性樹脂を塩基性化合物で中和して得られる高分子分散剤が使用できる。 前記アニオン性水溶性樹脂としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、マレイン酸モノアルキルエステル、シトラコン酸、無水シトラコン酸、シトラコン酸モノアルキルエステル等のカルボキシル基含有不飽和単量体(開環してカルボキシル基を与える酸無水物基含有不飽和単量体を含む)の1種または2種以上と、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン等のスチレン系単量体、ベンジルメタクリレート、ベンジルアクリレート等のアラルキルメタクリレートまたはアクリレート、メチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、ステアリルメタクリレート、ラウリルメタクリレート、メチルアクリレート、ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、ステアリルアクリレート、ラウリルアクリレート等のアルキルメタクリレートまたはアクリレート(炭素原子数1〜18のアルキルを有するメタクリレートまたはアクリレートが好ましい)等から選択される不飽和単量体の1種または2種以上とを、上記のガラス転移温度0〜80℃、酸価100〜300mgKOH/gとなるように選択し、質量平均分子量が5,000〜30,000となるように反応させて得られる共重合体で、より好ましくは、スチレン系単量体等の芳香環を有する単量体成分が全単量体成分の0〜50質量%となるように選択し、ガラス転移温度0〜60℃、酸価130〜240mgKOH/g、質量平均分子量が8,000〜20,000となるように反応させて得られる共重合体が利用できる。
なお、アニオン性水性樹脂の酸価が酸価100mgKOH/gの場合は水性媒体中への樹脂の溶解性が低下し、一方300mgKOH/gを超えると得られる布帛に印字した印字物の耐水性が低下する。
また、アニオン性水性樹脂のガラス転移温度が0℃未満の場合は、顔料分散粒子同士の融着が発生しやすくなり、保存安定性と吐出安定性が低下し、一方80℃を超えると得られる捺染物の風合いが低下する。
また、アニオン性水性樹脂の質量平均分子量が5,000未満の場合は顔料分散安定性が低下し、一方30,000を超えると水性媒体中への顔料分散性が低下する。
この共重合体の具体例としては、(メタ)アクリル酸アルキルエステル−(メタ)アクリル酸共重合体、スチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、スチレン−(メタ)アクリル酸−(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−マレイン酸−(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−マレイン酸ハーフエステル共重合、スチレン−マレイン酸ハーフエステル−(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−(メタ)アクリル酸−(メタ)アクリル酸アルキルエステル−ベンジル(メタ)アクリレート共重合体等が挙げられる。
前記塩基性化合物としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、トリエチルアミン、モノエタノールアミン、トリエタノールアミン、トリエチレンジアミン等の有機塩基性化合物を挙げることができる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
上記高分子分散剤の使用量は、白色顔料100質量部に対して10〜40質量部、好ましくは15〜30質量部である。高分子分散剤の使用量が10質量部未満の場合は、水性媒体への顔料分散性が低下し、一方40質量部を超える場合は、粘度が高くなるため、後述するノニオン性樹脂エマルジョンの配合量や後述する水性媒体の配合量等が制限されるため洗濯堅牢性、吐出安定性が低下する。
次に、ノニオン性樹脂エマルジョンとしては、ガラス転移温度が20℃以下のもの、好ましくは0℃以下のものが使用できる。ガラス転移温度が20℃より高いと、布帛の風合いが低下する。
また、前記高分子分散剤(A)に対するノニオン性樹脂エマルジョン(B)の使用比率は、質量比(A)/(B)=1/3〜1/8(固形分比)の範囲が好ましい。高分子分散剤(A)に対するノニオン性樹脂エマルジョン(B)の使用比率が3より小さい場合は充分な洗濯堅牢性が得られず、一方8を超えるとインク組成物の粘度が高くなるため、十分な顔料濃度を得ることができないか、あるいは後述する処理液に対する凝集・析出が不十分となり、高い画像濃度が得られなくなる。
このようなノニオン性樹脂エマルジョンとしては乳化重合法により得られるものが好ましく、樹脂成分としては、アクリル系樹脂、スチレン−アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、エステル系樹脂、オレフィン系樹脂、酢酸ビニル系樹脂等を挙げることができる。なお、より高い耐水性や洗濯堅牢性が要求される場合は、ノニオン性樹脂エマルジョンに、風合いが低下しない範囲で、熱により架橋する架橋成分を導入させることが好ましい。これら樹脂成分は単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明のインクジェット捺染用白色インク組成物を構成する水性媒体としては、特に限定はなく、従来からインクジェット分野で一般的に使用されている水、または水と水混和性溶剤との混合物を使用することができる。上記水混和性溶剤の具体例としては、エタノール、プロパノール等の低級アルコール類、グリセリン等の多価アルコール類、(ポリ)エチレングリコール、(ポリ)プロピレングリコール等の(ポリ)アルキレングリコールとそのアルキルエーテル類等が例示でき、これらは1種または2種以上を併用してもよい。
本発明のインクジェット捺染用白色インク組成物において、白色顔料、高分子分散剤、ノニオン性樹脂エマルジョンを合わせた総固形分は、インク組成物中に25〜45質量%の範囲であることが好ましい。白色顔料、高分子分散剤、ノニオン性樹脂エマルジョンを合わせた総固形分の含有量が25質量%未満である場合は、布帛に印字した印字物の印字濃度が低下し、一方45質量%を超えると粘度が高くなる傾向にあり吐出安定性が低下する。
また、本発明のインクジェット捺染用白色インク組成物においては、必要に応じて、界面活性剤、粘度調整剤、消泡剤、成膜助剤等の各種添加剤を添加することもできる。
さらに、得られるインク組成物の粘度としては、2〜16mPa・sの範囲であることが好ましい。また、インク組成物の表面張力としては、25〜45mN/mの範囲であることが好ましい。
以上の材料を用いて本発明のインク組成物を製造するには、一般的な方法により行うことができ、例えば、白色顔料、高分子分散剤、水性媒体、必要に応じて、界面活性剤、粘度調整剤、消泡剤などを混合して、各種分散・攪拌機、例えば、ビーズミル、ボールミル、サンドミル、アトライター、ロールミル、アジテータ、ヘンシェルミキサー、コロイドミル、超音波ホモジナイザー、超高圧ホモジナイザー、パールミル等を利用して分散し、さらに残りのノニオン性樹脂エマルジョン等の材料を添加混合してインク組成物を得る方法等が挙げられる。
次に、本発明のインクジェット捺染用白色インク組成物を布帛に印字して画像を形成するインクジェット捺染方法について説明する。なお、布帛に対するインク組成物の定着性や耐久性を得るためには、予め、水溶性多価金属塩を含有する処理液で布帛を処理した後に、インク組成物を印字することが好ましいことから、この処理を含めて本発明によるインクジェット捺染方法を説明する。
<本発明のインクジェット捺染方法に使用する構成材料>
まず、本発明のインクジェット捺染方法が適用できる布帛としては、従来から使用されている、例えば、綿、絹、麻、レーヨン、アセテート、ナイロンもしくはポリエステル繊維の単独、または、これら繊維の2種以上からなる布帛等を挙げることができる。
次に、布帛の処理液としては、従来からインクジェット捺染方法で使用されている水溶性多価金属塩、水性媒体を含有する処理液を使用することができる。
水溶性多価金属塩としては、例えば、Ca、Mg等のアルカリ土類金属の解離性塩が挙げられ、かかる化合物の代表的な例としては、例えば、CH3COOCaCl2、Ca(OH)2、(CH3COO)2Ca、MgCl2、Mg(OH)2、(CH3COO)2Mg等が挙げられる。中でも、Caの塩類が好ましい。
処理液中における水溶性多価金属塩の含有量は特に限定されず、例えば処理液中に水溶性多価金属塩0.1〜40質量%程度である。
水性媒体としては、前記インクジェット捺染用白色インク組成物用に記載したものが使用できる。
また、必要に応じて、処理液には、粘度付与のために、水溶性高分子を含有させることができる。水溶性高分子の具体例として、天然高分子では、トウモロコシ、小麦等のデンプン物質、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース系物質、アルギン酸ナトリウム、アラビヤゴム、ローカストビーンガム、トラガカントガム、グアーガム、タマリンド種子等の多糖類、ゼラチン、カゼイン等のタンパク質物質、タンニン系物質、リグニン系物質等の公知の天然水溶性高分子が挙げられる。また、合成高分子としては、例えば、公知のポリビニルアルコール系化合物、ポリエチレンオキサイド系化合物、アクリル酸系水溶性高分子、無水マレイン酸系水溶性高分子等が挙げられる。これらの中でも多糖類系高分子やセルロース系高分子が好ましい。
上記の材料を攪拌混合して処理液を得、これを各種塗工手段や噴霧装置やインクジェット印刷手段等で布帛に塗布して処理することができる。
次に、インクジェット捺染用白色インク組成物としては、前記記載のインクジェット捺染用白色インク組成物を使用する。
<本発明のインクジェット捺染方法>
次に、本発明のインクジェット捺染方法について、その好ましい実施形態に基づき説明する。
本発明のインクジェット捺染方法は、(1)布帛を上記の処理液で処理し、インクジェット記録用ヘッドで本発明のインクジェット捺染用白色インク組成物を用いて、記録信号に対応した印字を行うことにより白い画像を形成し、さらに、その白い画像の上に、白色以外のインクジェット捺染用インク組成物を用いて記録信号に対応した印字を行うことにより画像を形成する方法、(2)布帛を上記の処理液で処理し、インクジェット記録用ヘッドで本発明のインクジェット捺染用白色インク組成物を用いて、記録信号に対応した印字を行うことにより画像を形成する方法等が挙げられる。
なお、上記インクジェットプリンタとしては、公知のインクジェットプリンタが使用できる。例えば、インクジェット記録用ヘッドの室内のインクに記録信号を対応した熱エネルギーを与え、該熱エネルギーにより液滴を発生させる装置が挙げられる。
次に、本発明の画像が形成された布帛を例えば100〜180℃程度の温度で加熱し、布帛へ画像を定着させる。この布帛への加熱は、アイロン、ドライヤー、乾燥器等の公知の加熱手段を適宜用いて行うことができる。
以下に実施例を掲げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
処理液の調製
水90質量部に、塩化カルシウム5質量部、質量平均分子量1,000のポリエチレングリコール5質量部を加えて混合・攪拌し、処理液を得た。
高分子分散剤溶液の調製
<高分子分散剤溶液1の調製>
ガラス転移温度40℃、質量平均分子量10,000、酸価150mgKOH/gの固形アクリル酸/n−ブチルアクリレート/ベンジルメタクリレート/スチレン共重合体の25質量部を水酸化ナトリウム3.2質量部と水71.8質量部の混合溶液に溶解させて樹脂固形分25質量%の高分子分散剤溶液1を得た。
<高分子分散剤溶液2の調製>
ガラス転移温度20℃、質量平均分子量10,000、酸価150mgKOH/gの固形アクリル酸/n−ブチルアクリレート/ベンジルメタクリレート/スチレン共重合体の25質量部を水酸化ナトリウム3.2質量部と水71.8質量部の混合溶液に溶解させて樹脂固形分25質量%の高分子分散剤溶液2を得た。
<高分子分散剤溶液3の調製>
ガラス転移温度60℃、質量平均分子量10,000、酸価150mgKOH/gの固形アクリル酸/n−ブチルアクリレート/ベンジルメタクリレート/スチレン共重合体の25質量部を水酸化ナトリウム3.2質量部と水71.8質量部の混合溶液に溶解させて樹脂固形分25質量%の高分子分散剤溶液3を得た。
<高分子分散剤溶液4の調製>
ガラス転移温度100℃、質量平均分子量10,000、酸価150mgKOH/gの固形アクリル酸/メチルメタクリレート/スチレン共重合体の25質量部を水酸化ナトリウム3.2質量部と水71.8質量部の混合溶液に溶解させて樹脂固形分25質量%の高分子分散剤溶液4を得た。
<高分子分散剤溶液5の調製>
ガラス転移温度−40℃、質量平均分子量10,000、酸価150mgKOH/gの固形アクリル酸/n−ブチルアクリレート/ベンジルメタクリレート共重合体の25質量部を水酸化ナトリウム3.2質量部と水71.8質量部の混合溶液に溶解させて樹脂固形分25質量%の高分子分散剤溶液5を得た。
インクジェット捺染用水性白色インクベースの調製
<インクジェット捺染用水性白色インクベース1の調製>
前記高分子分散剤溶液1の36質量部に水19質量部を加え混合し、酸化チタン分散用樹脂ワニスを調製し、さらに酸化チタン(CR−90、石原産業(株)製)45質量部を加えて撹拌混合後、湿式サーキュレーションミルで練肉を行ない、インクジェット捺染用水性白色インクベース1(酸化チタン/分散剤=1/0.2質量比(以下、同様))を得た。
<インクジェット捺染用水性白色インクベース2の調製>
前記高分子分散剤溶液2の36質量部に水19質量部を加え混合し、酸化チタン分散用樹脂ワニスを調製し、さらに酸化チタン(CR−90、石原産業(株)製)45質量部を加えて撹拌混合後、湿式サーキュレーションミルで練肉を行ない、インクジェット捺染用水性白色インクベース2(酸化チタン/分散剤=1/0.2)を得た。
<インクジェット捺染用水性白色インクベース3の調製>
前記高分子分散剤溶液3の36質量部に水19質量部を加え混合し、酸化チタン分散用樹脂ワニスを調製し、さらに酸化チタン(CR−90、石原産業(株)製)45質量部を加えて撹拌混合後、湿式サーキュレーションミルで練肉を行ない、インクジェット捺染用水性白色インクベース3(酸化チタン/分散剤=1/0.2)を得た。
<インクジェット捺染用水性白色インクベース4の調製>
前記高分子分散剤溶液4の36質量部に水19質量部を加え混合し、酸化チタン分散用樹脂ワニスを調製し、さらに酸化チタン(CR−90、石原産業(株)製)45質量部を加えて撹拌混合後、湿式サーキュレーションミルで練肉を行ない、インクジェット捺染用水性白色インクベース4(酸化チタン/分散剤=1/0.2)を得た。
<インクジェット捺染用水性白色インクベース5の調製>
前記高分子分散剤溶液5の36質量部に水19質量部を加え混合し、酸化チタン分散用樹脂ワニスを調製し、さらに酸化チタン(CR−90、石原産業(株)製)45質量部を加えて撹拌混合後、湿式サーキュレーションミルで練肉を行ない、インクジェット捺染用水性白色インクベース5(酸化チタン/分散剤=1/0.2)を得た。
<インクジェット捺染用水性白色インクベース6の調製>
前記高分子分散剤溶液1の27質量部に水28質量を加え混合し、酸化チタン分散用樹脂ワニスを調製し、さらに酸化チタン(CR−90、石原産業(株)製)45質量部を加えて撹拌混合後、湿式サーキュレーションミルで練肉を行ない、インクジェット捺染用水性白色インクベース6(酸化チタン/分散剤=1/0.15)を得た。
<インクジェット捺染用水性白色インクベース7の調製>
前記高分子分散剤溶液1の50.4質量部に水7.6質量部を加え混合し、酸化チタン分散用樹脂ワニスを調製し、さらに酸化チタン(CR−90、石原産業(株)製)42質量部を加えて撹拌混合後、湿式サーキュレーションミルで練肉を行ない、インクジェット捺染用水性白色インクベース7(酸化チタン/分散剤=1/0.3)を得た。
<インクジェット捺染用水性白色インクベース8の調製>
前記高分子分散剤溶液1の66質量部に水4質量部を加え混合し、酸化チタン分散用樹脂ワニスを調製し、さらに酸化チタン(CR−90、石原産業(株)製)30質量部を加えて撹拌混合後、湿式サーキュレーションミルで練肉を行ない、インクジェット捺染用水性白色インクベース8(酸化チタン/分散剤=1/0.55)を得た。
インクジェット捺染用水性白色インクの調製
<インクジェット捺染用水性白色インク>
(実施例1)
前記インクジェット捺染用水性白色インクベース1の33.3質量部に、ガラス転移温度−30℃のノニオン性アクリル系樹脂エマルジョン(商品名:モビニール966A、ニチゴー・モビニール社製、固形分45質量%)の33.3質量部、グリセリンの20質量部、アセチレノールE100(アセチレングリコールのエチレンオキサイド付加物、川研ファインケミカル(株)製)の1質量部、水の12.4質量部を撹拌混合して、実施例1のインクジェット捺染用水性白色インク1を得た。
(実施例2)
前記インクジェット捺染用水性白色インクベース1の33.3質量部に、ガラス転移温度−30℃のノニオン性アクリル系樹脂エマルジョン(商品名:モビニール966A、ニチゴー・モビニール社製、固形分45質量%)の20質量部、グリセリンの20質量部、アセチレノールE100(アセチレングリコールのエチレンオキサイド付加物、川研ファインケミカル(株)製)の1質量部、水の25.7質量を撹拌混合して、実施例2のインクジェット捺染用水性白色インク2を得た。
(実施例3)
前記インクジェット捺染用水性白色インクベース1の33.3部に、ガラス転移温度−30℃のノニオン性アクリル系樹脂エマルジョン(商品名:モビニール966A、ニチゴー・モビニール社製、固形分45質量%)の53.3質量部、グリセリンの12.4質量部、アセチレノールE100(アセチレングリコールのエチレンオキサイド付加物、川研ファインケミカル(株)製)の1質量部を撹拌混合して、実施例3のインクジェット捺染用水性白色インク3を得た。
(実施例4)
前記インクジェット捺染用水性白色インクベース1の33.3質量部に、ガラス転移温度0℃のノニオン性アクリル系樹脂エマルジョン(商品名:モビニール731、ニチゴー・モビニール社製、固形分46質量%)の32.6質量部、グリセリンの20質量部、アセチレノールE100(アセチレングリコールのエチレンオキサイド付加物、川研ファインケミカル(株)製)の1質量部、水の13.1質量部を撹拌混合して、実施例4のインクジェット捺染用水性白色インク4を得た。
(実施例5)
前記インクジェット捺染用水性白色インクベース1の33.3質量部に、ガラス転移温度20℃のノニオン性アクリル系樹脂エマルジョン(商品名:モビニール780、ニチゴー・モビニール社製、固形分46質量%)の32.6質量部、グリセリンの20質量部、アセチレノールE100(アセチレングリコールのエチレンオキサイド付加物、川研ファインケミカル(株)製)の1質量部、水の13.1質量部を撹拌混合して、実施例5のインクジェット捺染用水性白色インク5を得た。
(実施例6)
前記インクジェット捺染用水性白色インクベース2の33.3質量部に、ガラス転移温度−30℃のノニオン性アクリル系樹脂エマルジョン(商品名:モビニール966A、ニチゴー・モビニール社製、固形分45質量%)の33.3質量部、グリセリンの20質量部、アセチレノールE100(アセチレングリコールのエチレンオキサイド付加物、川研ファインケミカル(株)製)の1質量部、水の12.4質量部を撹拌混合して、実施例6のインクジェット捺染用水性白色インク1を得た。
(実施例7)
前記インクジェット捺染用水性白色インクベース3の33.3質量部に、ガラス転移温度−30℃のノニオン性アクリル系樹脂エマルジョン(商品名:モビニール966A、ニチゴー・モビニール社製、固形分45質量%)の33.3質量部、グリセリンの20質量部、アセチレノールE100(アセチレングリコールのエチレンオキサイド付加物、川研ファインケミカル(株)製)の1質量部、水の12.4質量部を撹拌混合して、実施例7のインクジェット捺染用水性白色インク1を得た。
(実施例8)
前記インクジェット捺染用水性白色インクベース6の33.3質量部に、ガラス転移温度−30℃のノニオン性アクリル系樹脂エマルジョン(商品名:モビニール966A、ニチゴー・モビニール社製、固形分45質量%)の25.6質量部、グリセリンの20質量部、アセチレノールE100(アセチレングリコールのエチレンオキサイド付加物、川研ファインケミカル(株)製)の1質量部、水の20.1質量部を撹拌混合して実施例8のインクジェット捺染用水性白色インク1を得た。
(実施例9)
前記インクジェット捺染用水性白色インクベース7の35.7質量部に、ガラス転移温度−30℃のノニオン性アクリル系樹脂エマルジョン(商品名:モビニール966A、ニチゴー・モビニール社製、固形分45質量%)の43.3質量部、グリセリンの20質量部、アセチレノールE100(アセチレングリコールのエチレンオキサイド付加物、川研ファインケミカル(株)製)の1質量部を撹拌混合して、実施例9のインクジェット捺染用水性白色インク1を得た。
(比較例1)
前記インクジェット捺染用水性白色インクベース4の33.3質量部に、ガラス転移温度−30℃のノニオン性アクリル系樹脂エマルジョン(商品名:モビニール966A、ニチゴー・モビニール社製、固形分45質量%)の33.3質量部、グリセリンの20質量部、アセチレノールE100(アセチレングリコールのエチレンオキサイド付加物、川研ファインケミカル(株)製)の1質量部、水の12.4質量部を撹拌混合して、比較例1のインクジェット捺染用水性白色インク10を得た。
(比較例2)
前記インクジェット捺染用水性白色インクベース5の33.3質量部に、ガラス転移温度−30℃のノニオン性アクリル系樹脂エマルジョン(商品名:モビニール966A、ニチゴー・モビニール社製、固形分45質量%)の33.3質量部、グリセリンの20質量部、アセチレノールE100(アセチレングリコールのエチレンオキサイド付加物、川研ファインケミカル(株)製)の1質量部、水の12.4質量部を撹拌混合して、比較例2のインクジェット捺染用水性白色インク11を得た。
(比較例3)
前記インクジェット捺染用水性白色インクベース1の33.3質量部に、ガラス転移温度86℃のノニオン性アクリル系樹脂エマルジョン(商品名:ジョンクリル7641、BASF社製、固形分49質量%)の30.6質量部、グリセリンの20質量部、アセチレノールE100(アセチレングリコールのエチレンオキサイド付加物、川研ファインケミカル(株)製)の1質量部、水の15.1質量部を撹拌混合して、比較例3のインクジェット捺染用水性白色インク12を得た。
(比較例4)
前記インクジェット捺染用水性白色インクベース8の40.0質量部に、ガラス転移温度−30℃のノニオン性アクリル系樹脂エマルジョン(商品名:モビニール966A、ニチゴー・モビニール社製、固形分45質量%)の44.0質量部、グリセリンの15.0質量部、アセチレノールE100(アセチレングリコールのエチレンオキサイド付加物、川研ファインケミカル(株)製)の1質量部を撹拌混合して、比較例4のインクジェット捺染用水性白色インク13を得た。
(比較例5)
前記インクジェット捺染用水性白色インクベース1の33.3質量部に、ガラス転移温度−30℃のノニオン性アクリル系樹脂エマルジョン(商品名:モビニール966A、ニチゴー・モビニール社製、固形分45質量%)の13.3質量部、グリセリンの20質量部、アセチレノールE100(アセチレングリコールのエチレンオキサイド付加物、川研ファインケミカル(株)製)の1質量部、水の32.4質量部を撹拌混合して、比較例5のインクジェット捺染用水性白色インク14を得た。
(比較例6)
前記インクジェット捺染用水性白色インクベース1の33.3質量部に、ガラス転移温度−30℃のノニオン性アクリル系樹脂エマルジョン(商品名:モビニール966A、ニチゴー・モビニール社製、固形分45質量%)の52.0質量部、グリセリンの15質量部、アセチレノールE100(アセチレングリコールのエチレンオキサイド付加物、川研ファインケミカル(株)製)の1質量部、水の3.1質量部を撹拌混合して、比較例6のインクジェット捺染用水性白色インク15を得た。
<評価方法>
(粘度)
実施例1〜9、比較例1〜6の各インクジェット捺染用水性白色インクの粘度を東機産業(株)製R115型粘度計(RE105L)を用いて25℃で測定した。
(表面張力)
実施例1〜9、比較例1〜6の各インクジェット捺染用水性白色インクの表面張力をレスカ社製動的濡れ性試験機(WET−6000)を用いて25℃で測定した。
(印刷)
綿100%の黒色布帛に上記処理液を含浸させ乾燥させたものに、SPECTRA社製ヘッドを搭載した評価用プリンターを用いて、実施例1〜9、比較例1〜6の各インクジェット捺染用水性白色インクを、ベタ印字が4回重なるような態様で印字し、その後ヒートプレス機を用いて印字を行った部分を180℃の温度で30秒間加熱して、各インクジェット捺染用水性白色インクを布帛に定着させ、実施例1〜9、比較例1〜6の捺染物を得た。
(画像濃度)
実施例1〜9、比較例1〜6の各捺染物の明度を色差計(コニカミノルタ(株)製、商品番号:DR−321)を用いて測定した。
評価結果
◎:L*が80以上
○:L*が70以上80未満
△:L*が50以上70未満
×:L*が50未満
(塗膜耐性)
実施例1〜9、比較例1〜6の各捺染物の5回引っ張り伸ばして(各回とも限度まで引っ張り伸ばす)、塗布膜の割れ、剥離を目視にて評価した。
評価結果
◎:塗布膜の割れ、剥離が見られない
○:塗布膜の剥離は見られないが、割れが僅かに見られる
△:塗布膜の剥離は見られないが、割れが発生する
×:塗布膜の割れ、剥離が見られる
(洗濯堅牢度)
実施例1〜9、比較例1〜6の各捺染物を家庭用洗濯機で通常の洗濯(洗濯条件:通常モードでの洗濯・脱水・乾燥)を5回実施し、各捺染物の洗濯前と洗濯後の明度を色差計(コニカミノルタ(株)製、商品番号:DR−321)を用いて測定し、洗濯前の明度(L*)の初期値からの変化率を測定し評価した。
評価結果
◎:洗濯後において画像濃度が初期値の90%以上を保つもの
○:洗濯後において画像濃度が初期値の80%以上90%未満のもの
△:洗濯後において画像濃度が初期値の70%以上80%未満のもの
×:洗濯後において画像濃度が初期値の70%未満のもの
(風合い)
実施例1〜9、比較例1〜6の各捺染物を手で触り評価した。
評価結果
◎:捺染物が容易に折れ曲がり、綿100%の黒色布帛そのものの柔らかさに近いもの
○:捺染物が容易に折れ曲がるが、布帛そのものよりは若干ごわつきを感じるもの
△:捺染物がごわつきを感じるもの
×:捺染物が自由に折れ曲がらない程固いもの
(目詰まり)
100%の黒色布帛に上記処理液を含浸させ乾燥させたものに、実施例1〜9、比較例1〜6の各インクジェット捺染用水性白色インクを用いてSPECTRA社製ヘッドを搭載した評価用プリンターで罫線を印字して、飛び散り(曲がり)、ドット抜けを目視にて評価した。
○:インクの飛び散り、ドットがなく、きれいな罫線が印字可能なもの
△:多少の飛び散りは見られるが、印字は可能
×:飛び散りがひどく、ドット抜けをおこすもの
上記評価結果を表1に示す。なお、表1において、各成分の使用割合はインク全量中の質量%である。
Figure 2008195767

Claims (4)

  1. 白色顔料、高分子分散剤、ノニオン性樹脂エマルジョン、水性媒体を含有するインクジェット捺染用白色インク組成物であって、前記高分子分散剤がガラス転移温度0〜80℃、酸価100〜300mgKOH/g、質量平均分子量5,000〜30,000のアニオン性水溶性樹脂を塩基性化合物で中和して得られる高分子分散剤(A)であり、前記ノニオン性樹脂エマルジョンがガラス転移温度20℃以下のノニオン性樹脂エマルジョン(B)であり、かつ高分子分散剤(A)、ノニオン性樹脂エマルジョン(B)が質量比(A)/(B)=1/3〜1/8(固形分比)を満足するように含有されてなるインクジェット捺染用白色インク組成物。
  2. 前記ノニオン性樹脂エマルジョンのガラス転移温度が0℃以下である請求項1記載のインクジェット捺染用白色インク組成物。
  3. 前記高分子分散剤が、ガラス転移温度0〜60℃、酸価130〜240mgKOH/g、質量平均分子量8,000〜20,000のアニオン性水溶性樹脂を塩基性化合物で中和して得られる高分子分散剤である請求項1または2に記載のインクジェット捺染用白色インク組成物。
  4. 布帛を、少なくとも水溶性多価金属塩、水性媒体を含有する処理液で処理した後、請求項1〜3のいずれかに記載のインクジェット捺染用白色インク組成物を印字して画像を形成する工程を有するインクジェット捺染方法。
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