JPH06248026A - 硬化性含フッ素共重合体組成物 - Google Patents

硬化性含フッ素共重合体組成物

Info

Publication number
JPH06248026A
JPH06248026A JP5964993A JP5964993A JPH06248026A JP H06248026 A JPH06248026 A JP H06248026A JP 5964993 A JP5964993 A JP 5964993A JP 5964993 A JP5964993 A JP 5964993A JP H06248026 A JPH06248026 A JP H06248026A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluorine
copolymer
containing copolymer
monomer
polymerization
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5964993A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Watakabe
淳 渡壁
Kazuya Oharu
一也 大春
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP5964993A priority Critical patent/JPH06248026A/ja
Publication of JPH06248026A publication Critical patent/JPH06248026A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】従来の含フッ素重合体の持つ耐熱性、耐薬品性
等の優れた特性を有し、硬化可能な新しい含フッ素共重
合体組成物を得る。 【構成】反応性の異なる二つの二重結合を有するパーフ
ルオロ単量体と少なくとも一種類以上の他の単量体との
共重合体であって、他の単量体の全部または少なくとも
一種類が含フッ素単量体である含フッ素共重合体および
架橋剤が配合された硬化性含フッ素共重合体組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、硬化性含フッ素共重合
体組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、耐熱性や耐薬品性の優れた含フッ
素重合体として、ポリテトラフルオロエチレン(PTF
E樹脂)、テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプ
ロピレン共重合体(FEP樹脂)、ポリクロロトリフル
オロエチレン(PCTFE樹脂)、テトラフルオロエチ
レン/パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体
(PFA樹脂)、エチレン/テトラフルオロエチレン共
重合体(ETFE樹脂)等が知られているが、これらの
(共)重合体は線状構造を有するため、ある温度以上に
なるとそれまでの形状を保てなくなり、流れてしまうと
いう短所がある。
【0003】含フッ素共重合体の側鎖に二重結合を導入
した例は、特開昭56−79142号公報、および特開
昭56−84711号公報に見られるが、二重結合の導
入方法および架橋方法において本発明とは異なる。これ
らの公知例では式(3)の単量体の共重合体の熱分解ま
たは式(4)の単量体の共重合による方法が記載されて
いる。前者の方法は本発明とは物質も手法も異なるもの
であり、後者の方法は特開平1−131215号公報に
見られるように、このような二重結合の間隔が小さいジ
エンモノマーは環化重合が優先的に起こるので側鎖に二
重結合を導入する方法としては得策ではない。 CF2 =CFOCF2 CF2 CO2 Na 式(3) CF2 =CFOCF2 CF=CF2 式(4)
【0004】一方で、重合時に架橋されたパーフルオロ
ポリマーを得る方法はパーフルオロジビニルエーテル単
量体の重合に関して米国特許3,310,606号明細
書および特開昭62−59610号公報に開示されてい
るが、単量体の二つの二重結合がいずれも重合反応性が
大きいので、このポリマーは重合時に架橋が起こってし
まい、成形加工が困難であるという短所があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述のよう
な課題を克服するため、従来の含フッ素重合体の持つ優
れた特性を損なうことなく、成形性と優れた機械的特性
を合わせ有する含フッ素共重合体組成物を新規に提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】かくして、本発明は反応
性の異なる二つの二重結合を有する単量体を共重合する
ことにより、架橋部位としてポリマーの側鎖に二重結合
を導入し、成形加工が容易で、熱処理や放射線処理等の
後処理により、優れた耐熱性、耐薬品性を有する硬化物
を与える硬化性含フッ素共重合体組成物を新規に提供す
る。
【0007】ジエン単量体としては、下記式(1)また
は(2)の構造を有する単量体が好適である。本発明に
用いられる共重合体は、架橋剤を添加しなくても硬化可
能であるが、添加して用いてもよい。
【化2】
【0008】式(1)中のA1 または式(2)中のA2
はそれぞれ独立に直鎖状または分岐状の炭素数3〜11
の2価の有機基であり、二重結合やエーテル酸素を含ん
でもよい。本発明に用いられる好適なジエン単量体とし
ては下記式(5)〜(6)のものを例示できる。
【化3】
【化4】
【0009】更に具体的には例えば下記式(7)〜(1
1)の化合物を例示できる。
【化5】
【0010】本発明に用いられる単量体は例えば式(1
2)の化合物を熱分解することにより得ることができ
る。
【化6】 式(9)の化合物はフッ素アニオン源の存在下で式
(7)の化合物を異性化することによって得られる。
【0011】式(10)の化合物は例えば以下の合成ル
ートで合成される。
【化7】
【0012】式(10)の化合物をフッ素アニオン源の
存在下で異性化すると式(11)の化合物が得られる。
本発明に用いられるジエンモノマーは合成副生成物とし
てヘキサフルオロプロピレンオキシド(HFPO)が逆
向きに付加した例えば式(13)のような化合物を含有
していてもよい。
【化8】
【0013】式(5)と(6)において塩素原子を含む
ジエン単量体は、パーフルオロ単量体合成のHFPOを
用いるステップで、HFPOの代わりにトリフルオロ−
クロロジフルオロメチル−エチレンオキシドを用いるこ
とにより合成される。
【0014】本発明に用いられるジエンモノマーと共重
合するモノマーはラジカル重合性であれば特に特定する
必要はないが、耐熱性、耐薬品性に優れた含フッ素弾性
体または含フッ素樹脂を提供するという観点からは、テ
トラフルオロエチレン、六フッ化プロピレン、パーフル
オロ(アリルビニルエーテル)、パーフルオロ(ブテニ
ルビニルエーテル)、パーフルオロ(2,2−ジメチル
−1,3−ジオキソール)、クロロトリフルオロエチレ
ン、フッ化ビニリデン、1,1−ジフルオロ−2,2−
ジクロロエチレン、1,1−ジフルオロ−2−クロロヘ
キサフルオロプロピレン、1,1,1,3,3−ペンタ
フルオロプロピレン、エチレン、塩化ビニル、パーフル
オロニトロソメタン、パーフルオロ(アルキルビニルエ
ーテル)、(パーフルオロアルキル)エチレン等が一種
または二種以上の組合せで用いられる。
【0015】また、イオン交換能を付与したり表面エネ
ルギーを調整するために式(14)と(15)に示した
パーフルオロモノマーやアクリル酸、アクリル酸エステ
ル、メタクリル酸エステル、含フッ素アルキルアクリレ
ート、含フッ素アルキルメタクリレート等を用いること
もできる。
【化9】
【0016】重合方法としてはラジカル重合が用いられ
る。即ち、重合方法としては、ラジカル的に進行するも
のであれば手段はなんら制限されないが、バルク重合、
溶液重合、懸濁重合または乳化重合を用いることができ
る。
【0017】本発明で使用する重合開始剤としては遊離
ラジカル重合開始剤が好ましく、例えばジ(フルオロア
シル)パーオキシド類、ジ(クロロフルオロアシル)パ
ーオキシド類、ジアルキルパーオキシジカーボネート
類、ジアシルパーオキシド類、パーオキシエステル類、
アゾビス化合物類、過硫酸塩類などが挙げられる。
【0018】重合媒体としては、溶液重合ではC6
14,C49 CH2 CH3 、CF3 CFCHFCHF
CF3 、CF3 CF2 CHCl2 、CClF2 CF2
HClFなどのハロゲン化炭化水素類、t−ブタノール
などが挙げられ、懸濁重合、乳化重合では水または前述
のような他の溶媒との混合媒体が用いられる。重合温度
は0〜100℃の範囲から選択できる。重合圧力は使用
するモノマーによって異なるが、例えばテトラフルオロ
エチレンとの共重合では0.5〜30kg/cm2Gの
範囲から選択できる。
【0019】こうして得られた含フッ素共重合体は側鎖
に反応性の高い二重結合を有するので、熱処理、放射線
処理等によって共重合体を硬化できる。また、架橋剤を
配合した後、熱処理、放射線処理等によっても共重合体
を硬化できる。熱処理温度は100〜500℃が適当で
あり、好ましくは150〜450℃である。また、電子
線、紫外線、γ線等の放射線により硬化させることもで
き、これらの方法を組み合わせて用いてもよい。紫外線
硬化の場合には必要に応じて光重合開始剤を添加しても
よい。放射線処理の手法は、含フッ素共重合体を用いた
電線被覆の分野において有用であり、電子線照射が好ん
で用いられる。硬化は側鎖に導入した二重結合の環化付
加反応(四員環の形成)や重合、オリゴメリゼーション
により進行すると考えられる。
【0020】また、空気中における熱処理では上述の反
応による機構だけでなく、二重結合の酸化反応に伴うカ
ルボキシル基の生成による硬化機構も考えられる。即
ち、カルボキシル基の会合、イオン的な架橋やカルボキ
シル基の分解により生成したラジカルのカップリングに
よる架橋等が起こっていると考えられる。酸化により生
成したカルボン酸フルオリドと二重結合との環化付加反
応によるオキセタン構造の形成も考えられる。二重結合
はこのように空気中高温では反応性が高いので、空気中
または不活性ガス雰囲気で硬化させた共重合体中に二重
結合が残存している場合には、再度空気中で熱処理する
ことにより物性を安定化させることもできる。
【0021】また、ガス状ハロゲン、例えばフッ素ガス
で硬化物を処理することにより未反応の二重結合を安定
化させることもできる。フッ素ガスは必要に応じて窒素
ガス、ヘリウムガス、アルゴンガス等の不活性ガスで希
釈して用いてもよい。本発明の含フッ素共重合体は、架
橋剤を添加した種々の配合によって架橋することもあ
き、例えばラジカル発生源を用いて架橋することができ
る。
【0022】ラジカル発生源としてはアゾビス化合物や
パーオキシ化合物が使用できる。パーオキシ化合物とし
ては、例えば、ジベンゾイルパーオキシド、ジパーフル
オロプロピオニルパーオキシドの如きジアシルパーオキ
シド、ジクミルパーオキシド、ジ−t−ブチルパーオキ
シド、t−ブチルパーオキシアセテート、t−ブチルパ
ーオキシイソプロピルカーボネート、t−ブチルパーオ
キシベンゾエートの如きパーオキシエステル類などのモ
ノパーオキシ化合物、および2,5−ジメチル−2,5
−ジ−(t−ブチルパーオキシ)−ヘキシン−3,2,
5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)−
ヘキサン、α,α’−ビス−(t−ブチルパーオキシ)
−p−ジイソプロピルベンゼン、2,5−ジメチル−
2,5−ジ−(ベンゾイルパーオキシ)−ヘキサンなど
のジパーオキシ化合物などが挙げられる。これらは、一
種類単独あるいは二種以上混合して使用され得る。かか
る化学架橋剤の添加量は、通常含フッ素共重合体100
重量部当たり、0.1〜20重量部、好ましくは1〜1
0重量部程度が採用される。
【0023】また、複数の二重結合を有する架橋剤とし
ては、アリル基(CH2=CHCH2-)を2個以上有する多アリ
ル化合物やトリフルオロビニロキシ基(CF2=CFO-)を2
個以上有するパーフルオロ多ビニルエーテル化合物など
を例示できる。多アリル化合物としては、グリセリンの
ジアリルエーテル、ジアリルアミン、トリアリルアミン
の如き多アリル基置換のアルキルまたは芳香族アミン、
トリアリルリン酸などで代表される多アリル基置換のリ
ン酸または亜リン酸、ジアリルサクシネート、アジピン
酸ジアリル、フタル酸ジアリルの如きカルボン酸の多ア
リル置換体、ジアリルメラミン、トリアリルシアヌレー
ト、トリアリルイソシアヌレートなどが挙げられる。こ
れらは、一種類単独あるいは二種以上混合して使用され
得る。好適な具体例としては、シアヌル酸トリアリル、
リン酸トリアリル、イソシアヌル酸トリアリル、フタル
酸ジアリル、ジアリルメラミンなどを例示し得る。また
式(16),(17)のような複数の含フッ素アリル基
を有する架橋剤も例示できる。
【化10】
【0024】トリフルオロビニロキシ基を複数有する化
合物としては例えば式(18)〜(28)に列挙される
化合物を用いることができる。かかる架橋剤の添加量
は、含フッ素共重合体100重量部当たり、0.1〜1
00重量部、好ましくは0.2〜50重量部程度が採用
され得る。
【0025】
【化11】
【化12】
【0026】
【化13】
【0027】
【化14】
【0028】式(25)の化合物の合成方法は文献(R.
Sullivan, The Journal of OrganicChemistry, Vol.34,
p1841-1844, (1969) )に記載されている。
【0029】
【化15】
【0030】
【化16】
【0031】
【化17】
【0032】
【化18】
【0033】本発明の含フッ素共重合体を架橋せしめる
際には、従来の架橋方法などで通常使用される種々の添
加剤も添加配合され得る。これらの添加剤は、酸化マグ
ネシウム、酸化鉛の如き金属酸化物、水酸化カルシウム
の如き金属水酸化物、あるいはカーボンブラック、ファ
インシリカ、クレイ、タルクの如き補強剤、その他の充
填剤、顔料、酸化防止剤、安定剤などを包含する。
【0034】ラジカル発生源を含む硬化性組成物の熱処
理温度は100〜300℃が適当であり、好ましくは1
50〜250℃の範囲である。また本発明の硬化性組成
物は電子線、紫外線、γ線等の放射線により硬化させる
こともでき、これらの方法を組み合わせて用いてもよ
い。紫外線硬化の場合には必要に応じて光重合開始剤を
添加してもよい。放射線処理の手法は、含フッ素共重合
体による電線被覆の分野において有用であり、電子線照
射が好んで用いられる。光ケーブルに適用することもで
きる。
【0035】パーフルオロビニル基と反応可能なアミノ
基や、ヒドロキシ基を複数個もつ化合物を用いて架橋す
ることも可能である。特に芳香族ポリヒドロキシ化合物
はポリマー中のパーフルオロビニル基と適当な触媒の存
在下に迅速に反応して、強固な架橋を形成する。
【0036】芳香族ポリヒドロキシ化合物としては、ヒ
ドロキノン、ビスフェノールA、ヘキサフルオロビスフ
ェノールA(ビスフェノールAF)、p,p’−ビスヒ
ドロキシジフェニルメタン等が使用可能である。また、
促進剤として多岐にわたる化合物が使用でき、直鎖ポリ
オール、環状ポリオール、アミン、アミン塩、第四級ア
ンモニウム塩、ホスホニウム塩等が代表的である。特
に、直鎖状または環状ポリオール、ホスホニウム塩、第
四級アンモニウム塩は好適である。さらに、例えば、ヒ
ドロキノンを架橋剤として用い、直鎖状ポリオールを促
進剤とする場合には、弱酸のアルカリ金属塩等を存在さ
せることによって系を弱アルカリ性に保つ方法が有効で
ある。これらの方法をはじめとする当該分野において公
知ないしは既知の方法が利用可能である。
【0037】アミノ基を有する化合物としては、ヘキサ
メチレンジアミンカルバメート、N,N’−ジシンナミ
リデン−1,6−ヘキサジアミン、4,4’−ビス(ア
ミノシクロヘキシル)メタンカルバメート等が使用可能
である。また、アミノ基を有する化合物を使用した時の
架橋条件は、100〜400℃、好ましくは150〜2
50℃で1秒〜48時間程度とすることが好ましい。
【0038】前記の如きポリヒドロキシ化合物またはア
ミノ基を有する化合物からなる架橋剤は、特定の含フッ
素共重合体100重量部当たり0.1〜10重量部、好
ましくは0.5〜5重量部程度の使用量にて配合され得
る。また、促進剤の配合割合は、特定の含フッ素共重合
体100重量部当たり0.1〜10重量部、好ましくは
0.5〜5重量部程度の使用量にて配合され得る。
【0039】本発明の含フッ素共重合体においては、パ
ーフルオロジエン単量体に基づく重合単位が、0.01
モル%以上の割合で含有するものが好ましい。この重合
単位の割合が少なすぎると本発明の目的である硬化物を
得ることが難しくなる。また、上限は特に限定されない
が、40モル%も含有していれば十分である。また、残
部は、ラジカル重合性単量体に基づく単位であるが、含
フッ素単量体に基づく単位が60〜99.99モル%で
あることが耐薬品性、耐熱性に優れた含フッ素共重合体
またはその硬化物が得られることから好ましい。
【0040】本発明においては、特定の含フッ素共重合
体に前記の如き種々の添加剤を添加する場合、架橋剤、
促進剤、その他の添加物を充分均一に混合することが望
ましい。かかる混合は、従来より通常使用されているゴ
ム混錬用ロール、またはバンバリーミキサー、押し出し
機等によって行われ得る。また、特定の含フッ素共重合
体と添加物の一方または両者を適当な溶媒中に溶解また
は分散させて混合し、溶媒を留去してもよい。ロール、
ボールミル、ホモジナイザー等の混合機を使用してもよ
い。
【0041】本発明に用いられる含フッ素共重合体の分
子量については、室温で液状のものから、室温では固体
で高温で溶融流動性を示すものまで使用可能である。低
分子量体はゴムの原料として用いることができ、室温で
固体であるが高温で溶融流動性を示すものは熱可塑性と
熱硬化性とを合わせ有する成形性の優れた成形材料を提
供する。
【0042】本発明は、共重合組成の選択によりゴムか
ら樹脂まで幅広く適用でき、電線の被覆材やコピーロー
ルの被覆材等の用途が好適である。硬化されたゴムを作
成するには、従来知られている重合組成に本発明に用い
られるパーフルオロジエン単量体を適当量添加して共重
合し、架橋剤などを配合後、熱処理や放射線処理等で硬
化させることができる。例えばパーフルオロ(アルキル
ビニルエーテル)を10〜40モル%、パーフルオロジ
エン単量体を0.01〜20モル%含有し、テトラフル
オロエチレン(残部)との三元共重合体を硬化させるこ
とにより弾性体を得ることができる。
【0043】一方、樹脂の分野では、重合組成、分子量
の選択により熱硬化温度よりも低い温度範囲では熱可塑
性を示すような、熱可塑性と熱硬化性の両方を備えた共
重合体の調製が可能である。そして、ゴム、樹脂のいず
れにおいてもラジカル重合性単量体として完全フッ素置
換の単量体を用いてパーフルオロ共重合体を合成し、架
橋剤にもパーフルオロの化合物を用いると、パーフルオ
ロの硬化性組成物を調製できるという特徴を有する。こ
のようなパーフルオロコポリマーを十分に硬化させると
非常に耐熱性および耐薬品性を有するパーフルオロの硬
化物が得られる。
【0044】特に、配合する含フッ素共重合体が本発明
に用いられるパーフルオロジエン単量体とテトラフルオ
ロエチレンの共重合体であってそれぞれに基づく単位を
0.01〜40モル%、99.99〜60モル%で含有
する場合に硬化体はバランスのとれた機械的物性および
各種薬品に対する耐性等が得られる。この場合、未硬化
状態の含フッ素共重合体が常温で固体であり、高温で流
動性を示す程度の分子量を有することが好ましい。常温
で固体でないものは成形作業性に劣る。加熱成形する上
で好ましい分子量は、硬化温度や成形温度にも依存する
が、容量流速(実施例に示す方法に従って測定)が、5
〜50kg重の荷重を用いて20〜300℃の間のある
温度において0.1〜1000mm3 /秒となる値であ
る。
【0045】
【実施例】
実施例1 共重合体の合成 100cm3 のオートクレーブにCF2=CFO(CF2)4CF=CF2
(以下HVEと略す)20.8g、CClF2CF2CHClF (R
−225cb)を20.6g、ジイソプロピルパーオキ
シジカーボネートを45mg、メタノールを0.09g
仕込み、液体窒素で冷却して脱気したのち40℃にてテ
トラフルオロエチレンを逐次添加しつつ圧力を7kg/
cm2 Gに保持した。20時間反応したのちヘキサンで
3回再沈を繰り返し60℃で真空乾燥をして共重合体
8.5gを得た。赤外吸収スペクトルには1785cm
-1に側鎖の二重結合による強い吸収が観測された。得ら
れた共重合体の容量流速をフローテスタ(島津製作所
製)を用いて測定した。150℃、荷重30kg重で1
mmφ、長さ2mmのダイを用いて測定したところ、容
量流速は4.7mm3 /秒であった。重合で得られた共
重合体の組成を19F−NMRで調べたところHVEの割
合は12モル%であった。
【0046】200℃、空気中で16時間熱処理すると
含フッ素ポリマーは硬化し、170℃の容量流速は0に
なった。200℃、空気中で16時間処理した場合には
定性的には硬化が認められなかったが、300℃、真空
中で16時間の熱処理では明かな硬化が認められ、17
0℃および300℃で測定した容量流速は0であった。
重合上がりの含フッ素ポリマーを160℃で溶融した塊
の室温でのデュロメーター硬度はD20で、それを空気
中200℃で硬化させるとD60になった。
【0047】実施例2 実施例1で合成した共重合体を150℃でプレスしてフ
ィルムを作成した。電子線を20、50、100Mra
d照射したところ、いずれの場合にも溶融流動性を示さ
なくなった。20、50、100Mrad照射したサン
プルの200℃における引張り弾性率はそれぞれ8×1
7 、2×108 、1×108 dyn/cm2 であっ
た。
【0048】実施例3 実施例1で合成したテトラフルオロエチレンとHVEの
共重合体にトリアリルイソシアヌレートを小型押し出し
機を用いて重量比で10:1の割合で160℃で混合し
た。170℃で厚さ約0.5mmのプレスフィルムを作
成したのち、電子線を5、20、50、100Mrad
照射した。25℃における引張り弾性率はそれぞれ1×
109 、3×109 、5×109 、8×109 dyn/
cm2 であった。200℃では電子線照射したサンプル
は溶融流動せず、引張り弾性率の値はそれぞれ4×10
7 、3×108 、4×108 、6×108 dyn/cm
2であった。溶融流動性がなく、高温領域では弾性率の
低下が小さいことから、架橋が進行していることが分か
る。例えば、20Mrad照射したサンプルの150
℃、200℃、250℃における弾性率はそれぞれ3×
108 、3×108 、2×108 dyn/cm2 であっ
た。
【0049】実施例4 実施例1と同様にして合成したテトラフルオロエチレン
とHVEの二元共重合体(容量流速125mm3 /秒、
130℃、荷重30kg重)に2,4,6−トリス
(1,1,2,2,3,3−ヘキサフルオロ−3−
((トリフルオロエテニル)オキシ)プロピル)−1,
3,5−トリアジンを重量比で10:3の割合で100
℃で小型押し出し機を用いて混合した。電子線を30、
50Mrad照射したときの25℃における弾性率はそ
れぞれ3×108 、2×109 dyn/cm2 であり、
200℃における弾性率はそれぞれ3×107 、5×1
7 dyn/cm2 であった。50Mrad照射したサ
ンプルの150℃、200℃、250℃における弾性率
はそれぞれ7×107 、5×107 、4×107 dyn
/cm2 であった。溶融流動性がなく、高温領域におけ
る弾性率変化が小さいことから架橋していることが分か
る。
【0050】実施例5 実施例4で用いたHVEとテトラフルオロエチレンの共
重合体100部とビスフェノールAF15部をR−22
5cbに分散溶解させ、水酸化マグネシウム3部と水酸
化カルシウムを3部添加し、溶媒を留去、乾燥後、15
0℃で1時間、170℃で1時間、200℃で1時間プ
レスした後、230℃のオーブンで16時間熱処理し
た。得られたポリマーは加熱しても溶融流動性を示さな
かった。
【0051】実施例6 実施例4で用いたHVEとテトラフルオロエチレンの共
重合体100部とN,N’−ジシンナミリデン−1、6
−ヘキサジアミン10部をR−225cbに分散溶解さ
せ、水酸化マグネシウム3部と水酸化カルシウムを3部
添加し、溶媒を留去、乾燥後、150℃で1時間、17
0℃で1時間、200℃で1時間プレスした後、230
℃のオーブンで16時間熱処理をした。得られたポリマ
ーは加熱しても溶融流動性を示さなかった。
【0052】実施例7 実施例4で用いたテトラフルオロエチレンとHVEの共
重合体10部をR−225cbに分散させたのち、トリ
アリルイソシアヌレートを2部とt−ブチルハイドロパ
ーオキサイド0.3部を添加し、溶媒を留去し乾燥後、
200℃でプレスした。25℃、200℃における弾性
率はそれぞれ5×109 、4×108 dyn/cm2
あった。
【0053】実施例8 1000cm3 のオートクレーブにHVEを38g,R
−225cbを955g、メタノールの4%R−225
cb溶液を52g、ジイソプロピルパーオキシジカーボ
ネートを1.0g添加し、40℃でテトラフルオロエチ
レンを逐次添加しつつ圧力を3.0kg/cm2 Gに保
持した。7時間反応した後ヘキサンで3回再沈を繰り返
し60℃で真空乾燥し、含フッ素ポリマー68gを得
た。このポリマーを320℃でプレスしてフィルムを作
成し、引張り弾性率を測定した。室温弾性率は7×10
9 dyn/cm2 、200℃弾性率は7×108 dyn
/cm2 であった。電子線を50Mrad照射した後の
200℃弾性率は2×109dyn/cm2 になった。
【0054】実施例9 実施例1と同様にして重合したCF2=CFOCF2CF(CF2Cl)OCF
2CF2CF=CF2(以下CVE−1と略す)とテトラフルオロ
エチレンの共重合体(CVE−1 12モル%、容量流
速118mm3 /秒、130℃、荷重30kg重)を1
40℃でプレスしてフィルムを作成した。50Mrad
電子線照射したフィルムの弾性率は25℃、200℃に
おいてそれぞれ5×109 、3×108 dyn/cm2
であった。
【0055】実施例10 実施例9で用いたテトラフルオロエチレンとCVE−1
の共重合体にトリアリルイソシアヌレートを小型押し出
し機を用いて重量比で10:1の割合で140℃で混合
した。140℃で厚さ約0.5mmのプレスフィルムを
作成したのち、電子線を50Mrad照射した。25
℃、200℃における弾性率はそれぞれ7×109 、5
×108 dyn/cm2 であった。
【0056】実施例11 実施例1と同様にして重合したテトラフルオロエチレン
とCF2=CFOCF2CF(CF2Cl)OCF2CF=CFCF3 (以下CVE−2
と略す)の共重合体(CVE−2 13モル%、容量流
速32mm3 /秒、200℃、荷重30kg重)を熱プ
レスでフィルム化し、電子線を照射した。50Mra
d、100Mrad照射したフィルムについて動的粘弾
性を測定したところ、いずれの場合も150〜250℃
の領域で弾性率変化が小さく架橋していることが明らか
になった。そのときの引張り弾性率は、およそ1×10
8 dyn/cm2 であった。
【0057】実施例12 100cm3 のオートクレーブにCVE−2を4.69
g、R−225cbを95.5g、ジイソプロピルパー
オキシジカーボネート100mg、メタノール200m
gを添加し、40℃でテトラフルオロエチレンを逐次添
加しつつ圧力を3kg/cm2 Gに保持した。12時間
反応した後n−ヘキサンで3回再沈を繰り返し60℃で
真空乾燥をして含フッ素共重合体7.8gを得た。得ら
れた共重合体の容量流速を300℃で実施例1と同様に
して測定したところ185mm3/秒であった。この共
重合体を熱プレスでフィルム化し、引張り弾性率を測定
した。室温の引張り弾性率は7×109 dyn/cm
2 、200℃における引張り弾性率は5×108 dyn
/cm2 であった。電子線を50Mrad照射した後の
200℃における引張り弾性率は1.5×109 dyn
/cm2 であった。
【0058】
【発明の効果】本発明の硬化性組成物から得られる成形
体は、耐熱性、耐薬品性等に優れ、特に分解温度まで溶
融流動しないという特徴を有している。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の式(1)または式(2)の構造を有
    するジエン単量体と、一種類以上の他の単量体との含フ
    ッ素共重合体であって、他の単量体の全部または少なく
    とも一種類が含フッ素単量体である含フッ素共重合体を
    含有する硬化性含フッ素共重合体組成物。 【化1】
  2. 【請求項2】含フッ素共重合体がパーフルオロ共重合体
    である請求項1の組成物。
  3. 【請求項3】架橋剤が配合されている請求項1の組成
    物。
JP5964993A 1993-02-24 1993-02-24 硬化性含フッ素共重合体組成物 Pending JPH06248026A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5964993A JPH06248026A (ja) 1993-02-24 1993-02-24 硬化性含フッ素共重合体組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5964993A JPH06248026A (ja) 1993-02-24 1993-02-24 硬化性含フッ素共重合体組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06248026A true JPH06248026A (ja) 1994-09-06

Family

ID=13119267

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5964993A Pending JPH06248026A (ja) 1993-02-24 1993-02-24 硬化性含フッ素共重合体組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06248026A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7262252B2 (en) 2001-05-17 2007-08-28 Daikin Industries, Ltd. Nonlinear optical materials comprising fluorine-containing polymer
WO2007145181A1 (ja) * 2006-06-12 2007-12-21 Asahi Glass Company, Limited 硬化性組成物および含フッ素硬化物
WO2009096342A1 (ja) * 2008-01-28 2009-08-06 Asahi Glass Company, Limited 硬化性組成物、含フッ素硬化物、それらを用いた光学材料および発光素子
US7670640B2 (en) 2000-08-29 2010-03-02 Daikin Industries, Ltd. Curable fluorine-containing polymer, curable resin composition prepared from same and antireflection film
WO2011096371A1 (ja) * 2010-02-05 2011-08-11 旭硝子株式会社 フルオロポリマーおよび含フッ素硬化性樹脂組成物
WO2017116842A1 (en) * 2015-12-30 2017-07-06 E. I. Du Pont De Nemours And Company Copolymers of perfluorotrivinyltriazine compounds and methods for synthesizing the copolymers
WO2017119371A1 (ja) * 2016-01-08 2017-07-13 東ソー・エフテック株式会社 不飽和結合を有する新規含フッ素化合物およびこれを用いた表面改質剤

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7670640B2 (en) 2000-08-29 2010-03-02 Daikin Industries, Ltd. Curable fluorine-containing polymer, curable resin composition prepared from same and antireflection film
US7262252B2 (en) 2001-05-17 2007-08-28 Daikin Industries, Ltd. Nonlinear optical materials comprising fluorine-containing polymer
WO2007145181A1 (ja) * 2006-06-12 2007-12-21 Asahi Glass Company, Limited 硬化性組成物および含フッ素硬化物
US7847028B2 (en) 2006-06-12 2010-12-07 Asahi Glass Company, Limited Curable composition and fluorinated cured product
JP5157902B2 (ja) * 2006-06-12 2013-03-06 旭硝子株式会社 硬化性組成物および含フッ素硬化物
JP5327057B2 (ja) * 2008-01-28 2013-10-30 旭硝子株式会社 硬化性組成物、含フッ素硬化物
WO2009096342A1 (ja) * 2008-01-28 2009-08-06 Asahi Glass Company, Limited 硬化性組成物、含フッ素硬化物、それらを用いた光学材料および発光素子
JP5765237B2 (ja) * 2010-02-05 2015-08-19 旭硝子株式会社 フルオロポリマーおよび含フッ素硬化性樹脂組成物
WO2011096371A1 (ja) * 2010-02-05 2011-08-11 旭硝子株式会社 フルオロポリマーおよび含フッ素硬化性樹脂組成物
WO2017116842A1 (en) * 2015-12-30 2017-07-06 E. I. Du Pont De Nemours And Company Copolymers of perfluorotrivinyltriazine compounds and methods for synthesizing the copolymers
JP2019500469A (ja) * 2015-12-30 2019-01-10 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニーE.I.Du Pont De Nemours And Company ペルフルオロトリビニルトリアジン化合物のコポリマー及び該コポリマーの合成方法
US11078315B2 (en) 2015-12-30 2021-08-03 E. I. Du Pont De Nemours And Company Copolymers of perfluorotrivinyltriazine compounds and methods for synthesizing the copolymers
WO2017119371A1 (ja) * 2016-01-08 2017-07-13 東ソー・エフテック株式会社 不飽和結合を有する新規含フッ素化合物およびこれを用いた表面改質剤
CN108473399A (zh) * 2016-01-08 2018-08-31 东曹精细化工株式会社 具有不饱和键的新型含氟化合物以及使用了该含氟化合物的表面改性剂
JPWO2017119371A1 (ja) * 2016-01-08 2018-11-08 東ソー・ファインケム株式会社 不飽和結合を有する新規含フッ素化合物およびこれを用いた表面改質剤
JP2021100940A (ja) * 2016-01-08 2021-07-08 東ソー・ファインケム株式会社 不飽和結合を有する新規含フッ素化合物およびこれを用いた表面改質剤
CN108473399B (zh) * 2016-01-08 2022-04-01 东曹精细化工株式会社 具有不饱和键的新型含氟化合物以及使用了该含氟化合物的表面改性剂
US11352457B2 (en) 2016-01-08 2022-06-07 Tosoh Finechem Corporation Fluorine-containing compound having unsaturated bond, and surface modifier using the same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5285002A (en) Fluorine-containing polymers and preparation and use thereof
EP1698662B1 (en) Fluorinated elastomer latex, its production method, fluorinated elastomer and fluororubber molded product
JP5808893B2 (ja) 窒素含有硬化部位を有するフルオロプラスチックポリマー
US7074862B2 (en) Emulsifier free aqueous emulsion polymerization process for making fluoropolymers
JP5321580B2 (ja) 含フッ素弾性共重合体及び製造方法
JP2006504844A (ja) フッ化オレフィンと炭化水素オレフィンとのコポリマーを製造するための、乳化剤非含有水性乳化重合
JP2020504226A (ja) フッ素化ブロックコポリマー
JP2000239470A (ja) フルオロエラストマー組成物
JP2004534118A (ja) フルオロポリマーを製造するための連鎖移動剤としてのエーテルの存在下での水性乳化重合
JP2002500685A (ja) 加工性の改良されたパーフルオロエラストマー組成物
JPH0333108A (ja) 臭素及びヨウ素硬化点を有する過酸化物硬化性フルオロ弾性体及びその製造法
KR20060048442A (ko) 퍼플루오로탄성중합체조성물들
JP6908604B2 (ja) 非晶質フルオロポリマーとフルオロプラスチック粒子とを含む組成物及びその製造方法
JP2018531316A6 (ja) 非晶質フルオロポリマーとフルオロプラスチック粒子とを含む組成物及びその製造方法
JP4945905B2 (ja) 電線用絶縁被覆層
JP2008512545A (ja) フルオロエラストマーを製造するためのフルオロポリマー
JPH06248026A (ja) 硬化性含フッ素共重合体組成物
JPH06136218A (ja) 硬化性含フッ素ポリマー組成物およびその硬化方法
JP2007137982A (ja) 放射線架橋含フッ素共重合体
JPH05230151A (ja) 含フッ素ポリマーおよび硬化物
JP3210000B2 (ja) 高弾性率フッ素樹脂の製造法
JPH11302394A (ja) 架橋含フッ素重合体の成形体及びその製造方法
WO2011093403A1 (ja) 含フッ素弾性共重合体及び製造方法
JPH07292199A (ja) フッ素系ポリマー組成物およびその架橋方法
JP2881837B2 (ja) 含フッ素共重合体