JPH0624776A - ドーナツ形板状材の内外周加工法および装置 - Google Patents

ドーナツ形板状材の内外周加工法および装置

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JPH0624776A
JPH0624776A JP18214992A JP18214992A JPH0624776A JP H0624776 A JPH0624776 A JP H0624776A JP 18214992 A JP18214992 A JP 18214992A JP 18214992 A JP18214992 A JP 18214992A JP H0624776 A JPH0624776 A JP H0624776A
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
  • Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)
  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 ドーナツ形板状材の内外周加工装置30は一
本のシャフト38に同軸上に内外周用砥石40、42を
備えている。そして、内周用砥石40を外周用砥石42
よりドーナツ形のガラス円板36に近い位置に配置する
と共にガラス円板36のドーナツ孔36Aの直径より小
径に形成した。そして、シャフト38を移動して内外周
用砥石40、42をそれぞれガラス円板36の内周36
Dと外周36Bに当接する。 【効果】 ドーナツ形のガラス円板をそれぞれの砥石の
加工位置まで搬送するために必要な搬送装置が不要にな
るので、ドーナツ形板状材の内外周加工装置の簡素化を
図ることができ、また、ガラス円板を内外周用砥石の加
工位置まで搬送するための工程を除去して加工時間の短
縮化を図ることができる。さらに、一本のシャフトに内
外周用砥石砥を形成したので、砥石のコスト低減を図る
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は小径のドーナツ状に形成
されたガラス円板等の板状材の内外周を面取り加工、端
面加工するドーナツ形板状材の内外周加工法および装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスク、磁気ディスク等に使用され
るドーナツ状のガラス円板を生産する場合、ガラス円板
をドーナツ状に切り出して、切り出されたガラス円板の
内外周を面取り加工、端面加工する。そして、ドーナツ
状のガラス円板を面取り加工、端面加工する場合、ガラ
ス円板をテーブルに真空吸着して、内周用砥石、外周用
砥石でガラス円板の内外周を面取り加工、端面加工す
る。
【0003】ドーナツ形板状材の内外周加工装置は内周
用砥石と外周用砥石とを所定間隔をおいて個別に備えて
いて、さらに、ガラス円板の搬送装置を備えている。搬
送装置は、ガラス円板が真空吸着されたテーブルを搬送
して、ガラス円板を内周用砥石の加工位置と外周用砥石
の加工位置に位置決めする。さらに、ドーナツ形板状材
の内外周加工装置は内周用砥石の送り機構と外周用砥石
の送り機構を備えている。それぞれの送り機構は、内周
用砥石の加工位置と外周用砥石の加工位置に位置決めさ
れたガラス円板に内周用砥石、外周用砥石を当接するこ
とができる。これにより、ガラス円板の内外周が面取り
加工、端面加工される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のド
ーナツ形板状材の内外周加工装置は内周用砥石と外周用
砥石とを個別に備えていたので、ガラス円板の搬送装置
が必要であり、さらに、内周用砥石の送り機構と外周用
砥石の送り機構をそれぞれ個別に備える必要がある。従
って、装置の簡素化が図れないという問題がある。ま
た、ガラス円板が内周用砥石の加工位置と外周用砥石の
加工位置間を移動するので、加工時間の短縮化が図れな
いという問題がある。さらに、内周用砥石と外周用砥石
は個別のシャフトに設けられるので砥石のコストが高い
という問題がある。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、装置の簡素化を図ると共に加工時間の短縮化を
図ることができ、さらに、砥石のコスト低減を図ること
ができるドーナツ形板状材の内外周加工法および装置を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決する為の手段】本発明は、前記目的を達成
する為になされたものであり、ドーナツ形の板状材を加
工テーブルに保持した後、加工テーブルを介して前記板
状材を軸心を中心に回転させる工程と、前記ドーナツ形
板状材の内周用砥石と外周用砥石が同軸上に設けられた
一本の回転軸を回転する工程と、前記一本の回転軸を移
動して前記回転している板状材の内周又は外周に前記内
周用砥石又は外周用砥石を当接し、前記板状材の内周の
面取り加工及び端面加工と外周の面取り加工及び端面加
工を交互に行う工程と、を備えたことを特徴とするドー
ナツ形板状材の内外周加工法を提供するものである。
【0007】また本発明は、個別に独立して設けられた
内周用回転軸と外周用回転軸にそれぞれ内周用砥石と外
周用砥石を設け、加工テーブルに保持されたドーナツ形
の板状材の内周と外周に、それぞれ前記内周用砥石と外
周用砥石を回転状態で当接させて前記板状材の内周と外
周の面取り加工及び端面加工を行うドーナツ形板状材の
内外周加工装置において、前記内周用砥石と外周用砥石
を一本の回転軸に同軸上に設け、かつ、前記内周用砥石
を外周用砥石より前記板状材に近い位置に配置すると共
に前記ドーナツ形の板状材のドーナツ孔径より小径に形
成したことを特徴とするドーナツ形板状材の内外周加工
装置を提供するものである。
【0008】
【作用】本発明によれば、内周用砥石と外周用砥石を一
本の回転軸に同軸上に設け、かつ、内周用砥石を外周用
砥石よりドーナツ形の板状材に近い位置に配置すると共
にドーナツ形の板状材のドーナツ孔径より小径に形成し
た。従って、一本の回転軸を移動するだけで内周用砥石
と外周用砥石をそれぞれドーナツ形の板状材の内周と外
周に当接することができる。
【0009】
【実施例】以下本発明の実施例を示す添付図面に従って
本発明に係るドーナツ形板状材の内外周加工法および装
置を説明する。図1は本発明に係るドーナツ形板状材の
内外周加工装置の要部拡大図であり、同図に示すように
ドーナツ形板状材の内外周加工装置30はテーブル3
2、真空吸着手段(図示せず。)及び加工ツール34を
備えていてる。テーブル32の表面には真空吸着手段に
よってドーナツ形のガラス円板36が吸着されている。
テーブル32はドーナツ形板状材の内外周加工装置30
の本体(図示せず。)に軸線を中心に回転自在に支持さ
れていて、さらに、テーブル32はドーナツ形板状材の
内外周加工装置30のテーブル用回転駆動源に回転力が
伝達可能に連結されている。
【0010】加工ツール34はシャフト38を備えてい
て、シャフト38はドーナツ形板状材の内外周加工装置
30に軸線を中心に回転自在に支持されていて、さら
に、シャフト38はドーナツ形板状材の内外周加工装置
30のシャフト用回転駆動源に回転力が伝達可能に連結
されている。また、シャフト38は軸線方向に昇降自在
に支持されると共にドーナツ形板状材36の半径方向に
移動自在に支持されている。
【0011】シャフト38の下端部には内周用砥石40
が設けられている。内周用砥石40は環状溝40Aを含
んでいて、環状溝40Aの両壁部40Bはテーパ状に形
成されている。また、内周用砥石40の外径はガラス円
板36のドーナツ孔36Aの内径寸法より小径に形成さ
れていているので、内周用砥石40はガラス円板36の
ドーナツ孔36A内に嵌入することができる。さらに、
内周用砥石40の外径はシャフト38の外径とほぼ同一
寸法に形成されていて、環状溝40Aの直径はシャフト
38の直径より小径に形成されている。
【0012】内周用砥石40の上方のシャフト38には
外周用砥石42が設けられている。外周用砥石42は内
周用砥石40と同様に環状溝42Aを含んでいて、環状
溝42Aの両壁部42Bはテーパ状に形成されている。
また、外周用砥石42の外径はシャフト38の外径より
大径に形成されている。前記の如く構成された本願発明
に係るドーナツ形板状材の内外周加工装置の作用につい
て説明する。
【0013】先ず、ガラス円板36をテーブル32に真
空吸着する。この場合、ガラス円板36は図2(A)に
示すように形成されている。このガラス円板36はテー
ブル32と同軸上に位置決めされているので、テーブル
32を軸線を中心に回転するとガラス円板36も同様に
軸線を中心に回転する。次に、シャフト38を軸線を中
心に回転して内周用砥石40と外周用砥石42を回転さ
せる。
【0014】そして、内周用砥石40と外周用砥石42
を回転させた状態で、シャフト38を軸線方向やガラス
円板36の半径方向に移動して、内周用砥石40をガラ
ス円板36のドーナツ孔36Aに嵌入させる。内周用砥
石40をガラス円板36のドーナツ孔36Aに嵌入させ
た後、シャフト38を移動して内周用砥石40の環状溝
40Aをドーナツ孔36Aの内周36Bに当接する。
【0015】これにより、ガラス円板36の内周36B
が内周用砥石40の環状溝40Aとテーパ状の両壁部4
0Bで研磨されるので、内周36Bの両端部が面取り加
工されて、図2(B)に示すように内周36Bの両端部
にテーパ面36Cが形成される。ガラス円板36の内周
36Bの加工完了後、シャフト38を図1に示す破線に
沿って移動させる。これにより、外周用砥石42の環状
溝42Aがガラス円板36の外周36Dに当接して、ガ
ラス円板36の外周36Dが外周用砥石42の環状溝4
2Aとテーパ状の両壁部42Bで研磨されるので、外周
36Dの両端部が面取り加工されて、図2(B)に示す
ように内周36Dの両端部にテーパ面36Eが形成され
る。
【0016】前記実施例ではガラス円板36の内周36
Bを加工後、外周36Dを加工したが、これに限らず、
ガラス円板36の外周36Dを加工後、内周36Bを加
工してもよい。また、前記実施例ではシャフト38に内
周用砥石40と外周用砥石42をそれぞれ一個づつ設け
たが、これに限らず、図3に示す他の実施例ように内周
用砥石40と外周用砥石42をそれぞれ複数個設けても
よい。以下、図3に基づいて他の実施例を説明する。
【0017】シャフト50はシャフト38と同様にドー
ナツ形板状材の内外周加工装置30のシャフト用回転駆
動源に回転力が伝達可能に連結されている。また、シャ
フト50は軸線方向に昇降自在に支持されると共にドー
ナツ形板状材36の半径方向に移動自在に支持されてい
る。シャフト50の下端部にはシャフト50の外径寸法
より小径寸法の受入れ部52が形成されていて、受入れ
部52とシャフト50で段差部52Aが形成されてい
る。受入れ部52の下端部にはねじ部52Cが形成され
ている。
【0018】受入れ部52は外周用砥石54の孔54A
に嵌入されていて、ねじ部52Cには締付けナット56
がねじ結合されている。これにより、外周用砥石54の
両端部が段差部52Aと締付けナット56とで挟持され
るので、外周用砥石54は受入れ部52に保持される。
外周用砥石54には複数の砥石部54B、54B…が形
成されていて、砥石部54Bは前記実施例の外周用砥石
42と同様に環状溝状に形成されている。
【0019】ねじ部52Cの下端部には同軸上にシャフ
ト部58が形成されていて、シャフト部58はねじ部5
2Cより小径に形成されている。シャフト部58の下端
部には内周用砥石60が同軸上に形成されていて、内周
用砥石60は複数の砥石部60A、60A…が形成され
ている。砥石部60Aは前記実施例の内周用砥石40と
同様に環状溝状に形成されている。
【0020】このように、一本のシャフトに複数個の内
周用砥石54B、54B…と外周用砥石60A、60A
…をそれぞれ複数個設けることにより、砥石のコスト低
減を図ることができる。前記実施例において説明したガ
ラス円板36の材質としてはセラミック、シリコン、ガ
ラス、プラスチック、アルミ、及び木材等、ほとんどの
材質が適用可能である。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るドー
ナツ形板状材の内外周加工法および装置によれば、一本
の回転軸を移動するだけで内周用砥石と外周用砥石をそ
れぞれドーナツ形の板状材の内周と外周に当接すること
ができる。これにより、個別に独立して内周用砥石と外
周用砥石を設けた場合に、ドーナツ形の板状材をそれぞ
れの砥石の加工位置まで搬送するために必要な搬送装置
が不要になる。
【0022】また、ドーナツ形の板状材をそれぞれの砥
石の加工位置まで搬送するための工程を除去することが
できるので加工時間の短縮化を図ることができる。さら
に、一本の回転軸に内周用砥石と外周用砥石砥石を形成
したので、砥石のコスト低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るドーナツ形板状材の内外周加工装
置の実施例の要部拡大図
【図2】図2(A)は本発明に係るドーナツ形板状材の
内外周加工装置で加工前のドーナツ状のガラス円板の斜
視図、図2(B)は本発明に係るドーナツ形板状材の内
外周加工装置で加工後のドーナツ状のガラス円板の斜視
【図3】本発明に係るドーナツ形板状材の内外周加工装
置に使用される砥石の他の実施例の要部拡大図
【符号の説明】
30…ドーナツ形板状材の内外周加工装置 32…テーブル 36…ガラス円板 36A…ドーナツ孔 36B…内周 36D…外周 38、50…シャフト 40、60…内周用砥石 42、54…外周用砥石

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドーナツ形の板状材を加工テーブルに保
    持した後、加工テーブルを介して前記板状材を軸心を中
    心に回転させる工程と、 前記ドーナツ形板状材の内周用砥石と外周用砥石が同軸
    上に設けられた一本の回転軸を回転する工程と、 前記一本の回転軸を移動して前記回転している板状材の
    内周又は外周に前記内周用砥石又は外周用砥石を当接
    し、前記板状材の内周の面取り加工及び端面加工と外周
    の面取り加工及び端面加工を交互に行う工程と、 を備えたことを特徴とするドーナツ形板状材の内外周加
    工法。
  2. 【請求項2】 個別に独立して設けられた内周用回転軸
    と外周用回転軸にそれぞれ内周用砥石と外周用砥石を設
    け、加工テーブルに保持されたドーナツ形の板状材の内
    周と外周に、それぞれ前記内周用砥石と外周用砥石を回
    転状態で当接させて前記板状材の内周と外周の面取り加
    工及び端面加工を行うドーナツ形板状材の内外周加工装
    置において、 前記内周用砥石と外周用砥石を一本の回転軸に同軸上に
    設け、かつ、前記内周用砥石を外周用砥石より前記板状
    材に近い位置に配置すると共に前記ドーナツ形の板状材
    のドーナツ孔径より小径に形成したことを特徴とするド
    ーナツ形板状材の内外周加工装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007091569A (ja) * 2005-09-30 2007-04-12 Hoya Corp 光学素子の製造方法、及びガラスレンズ
KR100748115B1 (ko) * 2001-06-29 2007-08-10 주식회사 포스코 겹치기 용접용 휠 전극의 연삭장치
JP2009095904A (ja) * 2007-10-15 2009-05-07 Toyo Advanced Technologies Co Ltd 研削加工装置および研削加工方法
JP2011079124A (ja) * 2009-10-01 2011-04-21 Kapp Gmbh ワークピースのハードフィニッシュを行うためのハードフィニッシュ加工機
JP2016215339A (ja) * 2015-05-22 2016-12-22 日本電気硝子株式会社 ガラス基板の研削方法

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