JPH0624586Y2 - 農用トラクタの圧油供給構造 - Google Patents

農用トラクタの圧油供給構造

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JPH0624586Y2
JPH0624586Y2 JP1987186690U JP18669087U JPH0624586Y2 JP H0624586 Y2 JPH0624586 Y2 JP H0624586Y2 JP 1987186690 U JP1987186690 U JP 1987186690U JP 18669087 U JP18669087 U JP 18669087U JP H0624586 Y2 JPH0624586 Y2 JP H0624586Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は伝動軸内にミッションケース内油圧機器に対す
る圧油供給経路を形成するとともに、前記伝動軸にその
圧油供給経路に圧油を供給する経路を形成して回転ジョ
イントを装着してある農用トラクタの圧油供給構造に関
する。
〔従来の技術〕
この種の農用トラクタの圧油供給構造において、従来
は、ミッションケース外壁側圧油供給ポートと回転ジョ
イント側入口ポートとを給油パイプで連結してあった
(例えば実開昭62-34227号公報)。
〔考案が解決しようとする問題点〕
この場合にはミッションケース外壁側圧油供給ポートか
ら直接回転ジョイントに給油パイプで連結してあるの
で、回転ジョイントの入口ポート部をできるだけミッシ
ョンケース外壁側圧油供給ポートに近接させて設け、給
油パイプの張設長さを出来るだけ短くして、この給油パ
イプ自体にかかる回転ジョイント支持負担を軽減したい
設計上の要求がある(つまり、回転ジョイントは伝動軸
の回転につれて共周りしようとす際の回転力が給油パイ
プに作用するからである)。
この為に、回転ジョイントは伝動軸に外嵌される本体部
からミッションケース外壁側圧油供給ポートに対する入
口ポート部が長く延出されているので、形状が大型化し
占有スペースの大きなものになっていた。そうすると、
伝動軸に回転ジョイントを組付けた状態でミッションケ
ース内に組込むことができない、或いは、伝動軸に回転
ジョイントを組付けてミッションケース内に組込む場合
にはミッションケースに大きな孔を形成してそこから挿
通する組付方法を余儀なくされるために、ミッションケ
ースが強度面で弱くなるといった欠点がでることを否め
なかった。
本考案の目的は回転ジョイントを合理的に変更して、従
来欠点を解消できるものを提供する点にある。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案による特徴構成は、伝動軸内にミッションケース
内油圧機器に対する圧油供給経路を形成するとともに、
その圧油供給経路に圧油を供給する接続用の圧油供給経
路を形成して回転ジョイントを前記伝動軸に装着してあ
る農用トラクタの圧油供給構造において、 前記ミッションケース外壁に、前記回転ジョイントを介
して前記油圧機器に圧油を供給する圧油供給部を設ける
ともに、この圧油供給部と前記回転ジョイントとの間
に、一端側に前記接続用の圧油供給経路の入口ポートに
対する出口ポートを形成した中継部材を介在させ、この
中継部材の内部に形成された中継用の圧油供給経路の前
記出口ポートとは反対側に形成された入口ポート形成面
を前記圧油供給部の出口ポート形成面に対向させ、この
中継部材の入口ポートと前記圧油供給部の出口ポートと
に亘って金属製供給パイプを設けて、前記中継部材を前
記圧油供給部に連結してある点にあり、の作用効果は次
の通りである。
〔作用〕
特徴構成のように、固定側の回転ジョイント又は回転
する側の作動軸に最低限必要となる環状の供給油路等を
形成する必要のあるその基端部(回転ジョイント)と、
この回転ジョイントへミッションケース外壁側圧油供給
ポートから圧油を供給するだけの単なる直線的な供給経
路だけが必要な部分(中継部材)とを分割して、この基
端部を伝動軸に一体的に先組してミッションケースに組
込む回転ジョイントとする。
〔考案の効果〕
したがって、伝動軸側圧油入口ポートと回転ジョイント
側圧油供給ポートとの位置合わせを正確に行う必要のあ
る回転ジョイントと伝動軸とをあらかじめ先組できるの
で、組付がより容易になるとともに、伝動軸の半径方向
に延出される中継部材を用いることで、回転ジョイント
の径方向寸法は極力小さくできるので、ミッションケー
ス外壁に大きな組付用の抜穴を設ける必要がない。しか
も、本考案の場合は回転ジョイント側入口ポートとミッ
ションケース側圧力供給部とを直接金属製給油パイプで
連結したわけではなく、中継部材を介在させて連結した
ものであるから、回転ジョイントの回り止め機能を有す
る金属製給油パイプの張設長さを短くでき、この金属製
給油パイプを長くより強固なものとする必要もない。
又、中継部材とミッションケース側圧力供給部とを金属
製給油パイプで接続しているので、中継部材を直接ミッ
ションケース側圧力供給部に取付ける場合に比べて中継
部材を小型化できるとともに、ミッションケース側圧力
供給部と回転ジョイントとの間隔に正確に設置されるだ
けに寸法公差を必要としない有利さがある。
以上のように、中継部材と回転ジョイント、及び、中継
部材と圧力供給部との接続間隔を合理的に設定すること
によって、ミッションケースに大きな抜穴を設けるよう
なシール範囲の拡大や、圧油供給経路構成部材の大型化
を招くことを避けながら、中継部材を回転ジョイントと
圧力供給部との間に介在させるに必要な製作精度として
厳密なものを必要としない効果を合わせ持つに至った。
〔実施例〕
農用トラクタの圧油供給構造を前輪変速装置(1)との関
連で説明する。
まず、前輪変速装置(1)について説明する。
前輪変速装置(1)とは前輪回転速度を後輪回転速度より
高速にする増速状態と前後輪の回転速度を略同速に設定
する定速状態とに切換可能な装置であって、畦際等での
旋回時に増速状態に切換え、車輪による圃場の荒れを防
止できる構成をとることができるものである。ここで、
その具体構成を述べると、図示していないが後輪デフ機
構への出力軸から動力伝達を受ける前輪への中間伝動軸
(2)を架設するとともに、この中間伝動軸(2)に平行に前
輪出力軸(3)を架設して、中間伝動軸(2)と前輪出力軸
(3)とに亘って前輪変速装置(1)を設けてある。まず、中
間伝動軸(2)に大小出力ギヤ(4),(5)を遊嵌支持するとと
もに、前記大出力ギヤ(4)と常時咬合する小入力ギヤ(6)
と、前記小出力ギヤ(5)と常時咬合する大入力ギヤ(7)と
を前輪出力軸(3)にスプライン嵌着してある。そして、
前記大小出力ギヤ(4),(5)に対してクラッチケース(8)を
共有する油圧機器としての二つの摩擦多板式油圧クラッ
チ(C1),(C2)が中間伝動軸(2)に取付けられて装備され、
中間伝動軸(2)から大小出力ギヤ(4),(5)に動力伝達する
構成を採っている。ここに、大出力ギヤ(4)に伝動連結
された増速側クラッチ(C1)を入作動させると増速出力を
前輪出力軸(3)に供給でき、又反対に、小出力ギヤ(5)に
伝動連結された同速側クラッチ(C2)を入作動させると同
速出力を前輪出力軸(3)に出すことができる。
このような機能を有する油圧機器としての両クラッチ(C
1),(C2)に対して圧油を供給する為の圧油供給経路(A)を
前記中間伝動軸(2)の軸内に形成するとともにこの伝動
軸(2)の外周面に環状の供給油路(f),(f)を設け、前記小
出力ギヤ(5)の横側方に回転ジョイント(14)を設け、こ
の回転ジョイント(14)に前記圧油供給経路(A)に連通す
る圧油供給経路(B)を形成してある。又、前記回転ジョ
イント(14)とミッションケース(15)外壁圧油供給部(16)
との間に中継部材(9)を設け、この中継部材(9)を回転ジ
ョイント(14)に取付けてある。この中継部材(9)にも回
転ジョイント(14)に連通する圧油供給経路(D)を設けて
あり、これら3つの圧油供給経路(A),(B),(D)は増速側
クラッチ(C1)に連通する同速圧油供給経路(A1),(B1),(D
1)と同速側クラッチ(C2)に連通する同速圧油供給経路(A
2),(B2),(D2)との2系統設けてある。前記中継部材(9)
は回転ジョイント(14)側に形成したボルト螺合用ねじ穴
(14a)に対して、中継部材(9)を貫通する穴(9a)を介して
挿通されたボルト(10)を螺合させることによって回転ジ
ョイント(14)に取付固定されている。一方、中継部材
(9)側出口ポート(a)と回転ジョイント側入口ポート(b)
との間にはゴムコーティングを施した金属製第1給油パ
イプ(11),(11)が嵌着され、シール機能を兼ね備えた連
結パイプとして用いられている。したがって、前記第1
給油パイプ(11),(11)は緊密に嵌着されているので中継
部材(9)を回転ジョイント(14)から分離する際に手間取
る。そこで、第4図に示すように、回転ジョイント(14)
を中継部材(9)とともに図示するように回転させて、ミ
ッションケース(15)抜穴(15a)より下方に臨ませ、この
状態で中間部材(9)の回転ジョイント(14)に対する接合
面とは反対がわ側面における貫通孔(9a)入口部分に刻設
されたねじ穴(9b)を利用して中間部材取付取外し用のボ
ルト(17)やアイボルト(図外)を前記取付ボルト(10)に
代えて装着すれば、それを引張ることによって中継部材
(9)を容易に取外すことができる。ミッションケース外
壁圧油供給部(16)における出口ポート(C)と中継部材(9)
側入口ポート(d)とには金属製第2給油パイプ(12),(12)
が嵌着され、シール機能付き連結パイプとして用いられ
るとともに、中間伝動軸(2)の回転とともに共回りしよ
うとする回転ジョイント(14)のその共回りを抑える機能
を有している。そして、前記第2給油パイプ(12)の内周
面にネジを刻設し、このネジに、第5図に示すように、
後記する入口ポート(e)から取外し用のボルト(18)を差
し込み螺合し、このボルト(18)を引張ることによって、
第2給油パイプ(12)を取外すことができ、中継部材(9)
との連係を断つことができる。
一方、ミッションケース(15)外壁圧油供給部(16)におけ
る入口ポート(e)に対しては電磁制御用バルブが配管(1
3)接続され、圧油を制御するように構成してあるととも
に、この電磁バルブをステアリング操作によって切換え
る構成を採ってある。つまり、ステアリング操作による
前輪の切れ角を検出するセンサを設け、このセンサが設
定角度(例えば40°以上)を感知した場合には前記電
磁バルブを切換えて増速側油圧クラッチ(C1)に圧油を供
給して、前輪を増速状態に切換えるようにしてある。
前記油圧クラッチ(C1),(C2)以外の油圧ポンプ等他の油
圧機能への供給構造に上記構成のものを適用してもよ
い。
尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便利
にする為に符号を記すが、該記入により本考案は添付図
面の構造に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案に係る農用トラクタの圧油供給構造の実施
例を示し、第1図は回転ジョイントと中継部材の連結状
態を示す分解図、第2図は前輪変速装置を示す縦断側面
図、第3図は回転ジョイントと中継部材の連結状態を横
断平面図、第4図は中継部材を回転ジョイントから取外
す状態を示す縦断面図、第5図は第2給油パイプを取外
す状態を示す横断平面図である。 (2)……伝動軸、(9)……中継部材、(12)……金属製給油
パイプ、(14)……回転ジョイント、(16)……圧油供給
部、(A),(B),(D)……圧油供給経路、(C1)……油圧機
器、(a),(c)……出口ポート、(b),(d)……入口ポート。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】伝動軸(2)内にミッションケース内油圧機
    器(C1)に対する圧油供給経路(A)を形成するとともに、
    その圧油供給経路(A)に圧油を供給する接続用の圧油供
    給経路(B)を形成した回転ジョイント(14)を前記伝動軸
    (2)に装着してある農用トラクタの圧油供給構造であっ
    て、 前記ミッションケース外壁に、前記回転ジョイント(14)
    を介して前記油圧機器(C1)に圧油を供給する圧油供給部
    (16)を設けるともに、この圧油供給部(16)と前記回転ジ
    ョイント(14)との間に、一端側に前記接続用の圧油供給
    経路(B)の入口ポート(b)に対する出口ポート(a)を形成
    した中継部材(9)を介在させ、この中継部材(9)の内部に
    形成された中継用の圧油供給経路(D)の前記出口ポート
    (a)とは反対側に形成された入口ポート(d)形成面を前記
    圧油供給部(16)の出口ポート(c)形成面に対向させ、こ
    の中継部材(9)の入口ポート(d)と前記圧油供給部(16)の
    出口ポート(c)とに亘って金属製給油パイプ(12)を設け
    て、前記中継部材(9)を前記圧油供給部(16)に連結して
    ある農用トラクタの圧油供給構造。
JP1987186690U 1987-12-08 1987-12-08 農用トラクタの圧油供給構造 Expired - Lifetime JPH0624586Y2 (ja)

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