JP3258179B2 - 変速機の支持構造 - Google Patents

変速機の支持構造

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JP3258179B2 JP23154494A JP23154494A JP3258179B2 JP 3258179 B2 JP3258179 B2 JP 3258179B2 JP 23154494 A JP23154494 A JP 23154494A JP 23154494 A JP23154494 A JP 23154494A JP 3258179 B2 JP3258179 B2 JP 3258179B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用変速機をエンジ
ン側で支持する支持構造に関し、詳しくは、トランスア
クスル型変速機の終減速部を備えたデフハウジングの支
持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】車両において、エンジンを縦置き配置し
た4輪駆動車の場合は、例えばエンジンの後方にクラッ
チ部、変速部が同軸上に連結され、変速部の後ろから後
輪側に伝動構成される。また変速部からその前方に配置
されるフロント終減速部に動力が引き回され、この終減
速部から前輪側に伝動構成される。この場合に、前輪が
車体の前方に配置されるのに対応して、その前輪の車軸
と略同じ位置にフロント終減速部を配置するため、クラ
ッチハウジングよりエンジン側にデフハウジングを突き
出して配置し、このデフハウジング内にフロント終減速
部を収容するトランスアクスル型変速機が提案されてい
る。
【0003】このトランスアクスル型変速機によると、
フロント終減速部のファイナルギヤの回転による動力伝
達時に、デフハウジングの上下方向にその反力が作用し
て首振り運動するため、エンジン側でデフハウジングの
上下方向の反力を受けるように支持することが必要にな
る。ここでクラッチ部、変速部、トランスファ部はそれ
ぞれのハウジングやケース内に組付け、そのハウジン
グ、ケースを接合して同軸上に一体構成される。このた
め上記支持構造において、エンジン側で変速機と一体の
デフハウジングをボルト等で単に一体的に締結すると、
加工上,組付上の誤差のため、その締結の影響でクラッ
チ部、変速部、トランスファ部のハウジングやケース
が、変形したりまたは位置がずれて、それらの同軸性を
損う虞れがある。従って、エンジン側でデフハウジング
を支持する場合は、クラッチ部、変速部、トランスファ
部に種々の影響を与えないように考慮することが要求さ
れる。
【0004】従来、上記エンジン側での変速機の支持構
造に関しては、例えば実開昭58−129040号公報
の先行技術があり、クラッチハウジングの一部をU字形
のスティフナ装置によりオイルパンの後部を覆いつつエ
ンジン本体に一体的に締結することが示されている。ま
た実開昭61−70543号公報の先行技術では、エン
ジン側とクラッチハウジングの間にスティフナプレート
を装架し、ボルト等の結合手段で取付けることが示され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記先行技
術のものにあっては、いずれもスティフナと結合手段で
クラッチハウジングをエンジン側に一体的に締結する構
成であるから、以下のような不具合がある。即ち、ステ
ィフナは構造上左右方向の剛性を大きくすることができ
ないため、スティフナ自体が左右方向に変形する虞れが
ある。また、エンジンとクラッチハウジングのスティフ
ナ取付け位置は加工上の誤差を伴うため、誤差を生じる
と、スティフナ締結時にクラッチハウジングが変形して
エンジンとの同軸性を損なう。加えて、スティフナの構
造が複雑でコスト高等を招くという不具合もある。
【0006】本発明は、このような点に鑑み、終減速部
のデフハウジングがエンジン下方に突き出て配置される
場合に、そのデフハウジングをエンジン側で適正に支持
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明の請求項1に係る変速機の支持構造は、終減
速部を備えたデフハウジングがクラッチハウジングより
エンジン下方に突き出て配置されるトランスアクスル型
変速機おいて、デフハウジングをエンジン側の取付部材
に支持手段により、上下方向には一体的で左右方向には
スライド可能に支持することを特徴とする。
【0008】請求項2に係る変速機の支持構造は、支持
手段が、オイルパンを兼ねた剛性の大きいロアケースを
有し、このロアケースにブッシュがアクスル軸に平行に
取付けられ、該デフハウジングの先端のアームの孔をブ
ッシュにスライド可能に嵌合してなることを特徴とす
る。
【0009】
【作用】従って、本発明の請求項1にあっては、変速機
組付け時にエンジンと変速機側に相対的なずれを生じて
も、支持手段によりデフハウジングが任意にスライドし
てそのずれが吸収され、加工上の誤差や組付けの狂い等
の影響が防止される。また動力伝達時に終減速部の作動
による反力がデフハウジングの上下方向に作用すると、
その反力が支持手段によりエンジン側で適切に支持され
る。
【0010】請求項2にあっては、変速機組付け時にロ
アケースのブッシュにデフハウジングのアームの孔を嵌
合することで、デフハウジングがロアケースに対して上
下方向に一体的で左右方向にスライド可能に支持され、
構成や作業が簡単になる。またオイルパンを兼ねた剛性
の大きいロアケースにより適確に支持される。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図4において、変速機としてセンターディファレ
ンシャル付4輪駆動車の場合の動力伝達系について説明
する。先ず、クラッチハウジング1の後部にトランスミ
ッションケース3が接合し、トランスミッションケース
3の後部にトランスファケース4が接合する。またクラ
ッチハウジング1の下部でエンジン側にオーバハングし
てデフハウジング2が配置され、トランスミッションケ
ース3の下部にオイルパン5が取付けられる。そしてク
ラッチハウジング1にトルクコンバータ部Aが、デフハ
ウジング2に終減速部Bが、トランスミッションケース
3に変速部Cが、トランスファケース4にトランスファ
部Dがそれぞれ配設される。
【0012】符号10はエンジンであり、このエンジン
10のクランク軸11がトルクコンバータ部Aのロック
アップクラッチ12を備えたトルクコンバータ13に連
結し、トルクコンバータ13からの入力軸14が変速部
Cの自動変速機30に入力する。自動変速機30からの
変速機出力軸15は入力軸14と同軸上の後方に出力
し、この変速機出力軸15がトランスファ部Dのセンタ
ーディファレンシャル装置50に連結する。そしてセン
ターディファレンシャル装置50から出力するリヤドラ
イブ軸20が、プロペラ軸21、リヤディファレンシャ
ル装置22等を介して後輪に伝動構成される。
【0013】デフハウジング2の終減速部Bはフロント
ディファレンシャル装置19であり、このフロントディ
ファレンシャル装置19が前方に突き出してエンジン下
方に配置される。これにより前輪が車体前方に配置され
る場合に、フロントディファレンシャル装置19を前輪
の車軸と略同じ位置に配置することが可能となり、更に
トルクコンバータ13と自動変速機30の間が短縮化さ
れる。しかしこのレイアウトにより自動変速機30とフ
ロントディファレンシャル装置19との間隔が増大する
が、入、出力軸14,15に対しフロントドライブ軸1
6が平行配置され、センターディファレンシャル装置5
0がギヤ伝達機構60を介してフロントドライブ軸16
に連結される。
【0014】自動変速機30は、2組のフロントプラネ
タリギヤ31,リヤプラネタリギヤ32により前進4段
と後進1段を得る構成である。即ち、入力軸14がリヤ
プラネタリギヤ32のサンギヤ32aに、フロントプラ
ネタリギヤ31のリングギヤ31b及びリヤプラネタリ
ギヤ32のキャリア32cが変速機出力軸15に連結す
る。そしてフロントプラネタリギヤ31のキャリア31
cに一体結合する連結要素33と固定側のケース3との
間に、ワンウエイクラッチ36、ローリバースブレーキ
37が並列的に設けられる。
【0015】またサンギヤ31aと一体的な連結要素3
9にバンドブレーキ40が設けられ、入力軸14と一体
的な連結要素41及びキャリア31cと一体的な連結要
素42との間にハイクラッチ43が設けられる。更に連
結要素39と41との間にリバースクラッチ44が設け
られている。
【0016】この自動変速機30の構成により、Dレン
ジの1速ではフォワードクラッチ35が係合し、加速の
場合はワンウエイクラッチ36の作用で連結要素33と
共にリングギヤ32bをロックすることで、入力軸14
からサンギヤ32a,キャリア32cを介して変速機出
力軸15にギヤ比の大きい動力が出力する。このとき減
速時は、ワンウエイクラッチ36がフリーになってエン
ジンブレーキは作用しない。1レンジの1速では、ロー
リバースクラッチ37の係合でリングギヤ32bをロッ
クして、エンジンブレーキ作用する。
【0017】2速ではフォワードクラッチ35とバンド
ブレーキ40とが係合し、このバンドブレーキ40によ
りサンギヤ31aをロックする。そこで連結要素33と
フォワードクラッチ35によりキャリア31cとリング
ギヤ32bが回転し、1速よりもリングギヤ32bが回
転する分だけ増速した動力が出力する。そして減速時に
は、エンジン側に逆駆動力が伝達してエンジンブレーキ
が作用する。
【0018】3速ではフォワードクラッチ35とハイク
ラッチ43とが係合し、このハイクラッチ43により入
力軸14が連結要素41,32、キャリア31c、連結
要素33、フォワードクラッチ35を介してリングギヤ
32bに連結する。このためリヤプラネタリギヤ32は
一体化して、入力軸14と変速機出力軸15が直結す
る。そして減速時には同様にエンジンブレーキ作用す
る。
【0019】4速ではハイクラッチ43とバンドブレー
キ40とが係合し、バンドブレーキ40でサンギヤ31
aをロックする。このためハイクラッチ43によりキャ
リア31cに入力した動力でリングギヤ31bを増速し
たオーバドライブの動力が変速機出力軸15に出力す
る。そして減速時には同様にエンジンブレーキ作用す
る。
【0020】Rレンジでは、リバースクラッチ44とロ
ーリバースクラッチ37とが係合し、入力軸14の動力
がサンギヤ31aに入力し、連結要素33と共にキャリ
ア31cをロックする。このためフロントプラネタリギ
ヤ31のリングギヤ31bが大きいギヤ比で逆転し、こ
の逆転動力が変速機出力軸15に出力して後進速にな
る。更に、全てのクラッチ、ブレーキを解放することで
Nレンジになり、こうして前進4段後進1段の変速段が
得られる。
【0021】一方、自動変速機30の前方にはオイルポ
ンプ45が設置され、トルクコンバータ13のポンプイ
ンペラ側のドライブ軸46で常に駆動される。オイルパ
ン5にはコントロールバルブボデー47が収容され、上
述の各クラッチ、ブレーキに給排油して選択的に係合す
るようになっている。
【0022】センターディファレンシャル装置50は複
合プラネタリギヤ式であり、変速機出力軸15に第1の
サンギヤ51が形成され、変速機出力軸15と同軸上の
リヤドライブ軸20に第2のサンギヤ53が形成され
る。また軸方向に一体的な第1、第2のピニオン52,
54がキャリヤ55のピニオン軸56に回転自在に設け
られ、第1のサンギヤ51に第1のピニオン52が、第
2のサンギヤ53に第2のピニオン54がそれぞれ噛合
う。そして第1のサンギヤ51に入力する変速動力を、
第1、第2のサンギヤ51,53と、第1、第2のピニ
オン52,54との歯車諸元による例えば後輪偏重の基
準トルク配分比で、前輪側のキャリヤ55と後輪側の第
2のサンギヤ53に不等トルク配分で出力する。また旋
回時に前後輪の回転数差を、第1,第2のピニオン5
2,54の遊星回転により吸収する。更に、キャリヤ5
5とリヤドライブ軸20との間にトランスファクラッチ
57が、差動制限作用するように設けられている。
【0023】ギヤ伝達機構60は、キャリヤ55と一体
結合して変速機出力軸15に遊嵌配置されるドライブギ
ヤ61を有する。また出力軸15とフロントドライブ軸
16との間に段付のアイドラ軸62が、両端をトランス
ミッションケース3とトランスファケース4で固定して
平行配置され、このアイドラ軸62でテーパローラ型軸
受65により大径のアイドラギヤ63が回転自在に支持
される。そしてドライブギヤ61がアイドラギヤ63を
介しフロントドライブ軸16のドリブンギヤ64に噛合
って、動力伝達するように構成される。
【0024】更に、フロントドライブ軸16は、前後に
2分割され、2つの軸16a,16bがパーキングギヤ
66とスプライン結合して連結され、前方の軸16aに
ドライブピニオン19aが形成される。ここでフロント
ディファレンシャル装置19を備えたデフハウジング2
はエンジン10の下方に突き出して配置され、このデフ
ハウジング2内でファイナルギヤ19bが、前輪車軸位
置と略同じ位置で垂直に設置され、このファイナルギヤ
19bにドライブピニオン19aが終減速して動力伝達
するように噛合う。そしてファイナルギヤ19bが、そ
れと一体的な差動装置23、アクスル軸24a、車軸2
4を介して前輪25に略直線的に連結される。
【0025】図1ないし図3において、ハウジング、ケ
ースの組付け状態について説明する。エンジン10は、
薄くて左右に長い水平対向式エンジンであり、このエン
ジン10の中心線上にクラッチハウジング1以降が合わ
せ面Aを基準に位置決めして接合される。デフハウジン
グ2は、クラッチハウジング1の中心より右側下部で前
方のエンジン10の下方に突き出して形成され、このデ
フハウジング2がエンジン側でスライド可能な支持手段
70により支持される。
【0026】支持手段70は、エンジン10の中心下部
にオイルパンを兼ねた剛性の大きいロアケース71が、
デフハウジング2を支持することが可能に取付けられ
る。そしてロアケース71の右側の上下2箇所に、図3
に示すようにねじ孔72を有する取付け部73が形成さ
れ、この取付け部73にブッシュ74がボルト75をね
じ孔72に螺合して左右方向水平に固定される。またデ
フハウジング2の左側先端の取付け部73と合致する箇
所に孔76の明いた取付けアーム77が突設され、エン
ジン10の後ろにクラッチハウジング1を接合する際
に、アーム77の孔76をブッシュ74に嵌合し、アー
ム77と取付け部73の間に若干の隙間dを設けて組付
けられる。
【0027】これによりデフハウジング2はロアケース
71に対して、上下方向にはブッシュ74とアーム77
の係合で一体的に結合して支持される。また左右方向に
は、隙間d及びブッシュ74とアーム77の孔76の嵌
合で、左右両側に任意にスライド可能に支持される。
【0028】次に、この実施例の作用について説明す
る。先ず、エンジン10の動力はトルクコンバータ1
3、入力軸14を介して自動変速機30に入力し、2組
のフロントプラネタリギヤ31とリヤプラネタリギヤ3
2の作動、クラッチ44,43,35,36とブレーキ
40,37の選択的係合により、Dレンジにシフトする
と前進速の第1速ないし第4速に自動変速され、Rレン
ジにシフトすると後進速になる。そしてこの変速動力が
変速機出力軸15からセンターディファレンシャル装置
50の第1のサンギヤ51に入力し、各歯車諸元による
後輪偏重の基準トルク配分比で、前輪側のキャリヤ55
と後輪側の第2のサンギヤ53とにトルク配分される。
【0029】キャリヤ55の動力は、ギヤ伝達機構60
のドライブギヤ61からアイドラギヤ63、ドリブンギ
ヤ64を介してフロントドライブ軸16の後方の軸16
bに伝達する。そしてこの軸16bからパーキングギヤ
76、前方の軸16a、フロントディファレンシャル装
置19等を介して前輪に伝達する。また第2のサンギヤ
53の動力は、リヤドライブ軸20以降の後輪に伝達
し、後輪偏重の4輪駆動走行になる。そして旋回時に
は、センターディファレンシャル装置50の第1、第2
のピニオン52,54の遊星回転により前後輪の回転数
差を吸収して、自由に旋回することが可能になる。更
に、滑り易い路面走行時には、基準トルク配分が後輪偏
重のトルク配分のため通常は後輪が先にスリップする。
この場合にトランスファクラッチ57に差動制限トルク
を発生すると、第2のサンギヤ53とキャリヤ55との
直結によりセンターディファレンシャル装置50はロッ
クして直結式4輪駆動になり、前後輪の輪荷重配分に相
当したトルク配分になる。
【0030】また前方に突き出したデフハウジング2
は、支持手段70によりエンジン10の下部のロアケー
ス71で支持される。即ち、変速機組付け時に、加工や
組付け精度の点でエンジン10とクラッチハウジング1
の左右方向の位置が若干ずれると、クラッチハウジング
1と一体的なデフハウジング2の位置もずれるが、この
とき隙間dによりブッシュ74に対してデフハウジング
2のアーム77が左右両側に任意にスライドしてそのず
れが吸収され、組付けの狂いは生じなくなる。また支持
手段70によりデフハウジング2を規制して、ハウジン
グ1,2やケース3,4を変形することが防止される。
このためエンジン10のクランク軸11、トルクコンバ
ータ13と自動変速機30の入、出力軸14,15の軸
芯、フロントドライブ軸16の軸芯が完全に一致した状
態に保持され、良好な動力伝達性能が得られる。
【0031】一方、上述の動力伝達時には、フロントデ
ィファレンシャル装置19においてドライブピニオン1
9aによりファイナルギヤ19bが垂直状態で回転し
て、その反力がデフハウジング2の上下方向に作用す
る。するとデフハウジング2の先端のアーム77とロア
ケース71のブッシュ74との係合により、そのデフハ
ウジング2の反力がロアケース71側で強固に支持され
る。
【0032】以上、本発明の実施例について説明した
が、変速機側から前方に終減速部を備えたデフハウジン
グが突き出たトランスアクスルの構造であれば、その全
てに適応できる。エンジンの下部にオイルパンと各別の
支持部材を突設して支持するように構成することもでき
る。
【0033】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の請求項
1に係る変速機の支持構造では、終減速部を備えたデフ
ハウジングがクラッチハウジングよりエンジン下方に突
き出て配置される場合に、デフハウジングをエンジン側
で支持手段により、上下方向には一体的で左右方向には
スライド可能に支持する構成であるから、変速機組付け
時にエンジンと変速機側の左右方向の相対的な位置のず
れを吸収することができて、ハウジングやケースの変
形、軸芯のずれを防止できる。また動力伝達時には終減
速部の作動に伴いデフハウジングに作用する反力を、エ
ンジン側で確実に支持できる。更に、デフハウジングの
剛性が大幅に増大する。
【0034】請求項2に係る変速機の支持構造では、支
持手段が、オイルパンを兼ねた剛性の大きいロアケース
を有し、このロアケースにブッシュがアクスル軸に平行
に取付けられ、デフハウジングの先端のアームの孔をブ
ッシュにスライド可能に嵌合してなるので、変速機組付
け時にロアケースのブッシュにデフハウジングのアーム
の孔を嵌合することで、デフハウジングがロアケースに
対して上下方向に一体的で左右方向にスライド可能に支
持され、構成や作業が簡単になる。またオイルパンを兼
ねた剛性の大きいロアケースで支持するので、特別な支
持部材を不要にして適確に支持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る変速機の支持構造の実施例を示す
側面図である。
【図2】同実施例の底面図である。
【図3】支持手段の拡大断面図である。
【図4】トランスアクスル型変速機の駆動系の一例を示
すスケルトン図である。
【符号の説明】
1 クラッチハウジング 2 デフハウジング B 終減速部 10 エンジン 70 支持手段

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 終減速部を備えたデフハウジングがクラ
    ッチハウジングよりエンジン下方に突き出て配置される
    トランスアクスル型変速機おいて、 デフハウジングをエンジン側の取付部材に支持手段によ
    り、上下方向には一体的で左右方向にはスライド可能に
    支持することを特徴とする変速機の支持構造。
  2. 【請求項2】 支持手段は、オイルパンを兼ねた剛性の
    大きいロアケースを有し、このロアケースにブッシュが
    アクスル軸に平行に取付けられ、該デフハウジングの先
    端のアームの孔をブッシュにスライド可能に嵌合してな
    ることを特徴とする請求項1記載の変速機の支持構造。
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