JPH07186751A - 動力伝達装置 - Google Patents

動力伝達装置

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Publication number
JPH07186751A
JPH07186751A JP33123193A JP33123193A JPH07186751A JP H07186751 A JPH07186751 A JP H07186751A JP 33123193 A JP33123193 A JP 33123193A JP 33123193 A JP33123193 A JP 33123193A JP H07186751 A JPH07186751 A JP H07186751A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
differential
hollow shaft
torsional damper
power transmission
Prior art date
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Pending
Application number
JP33123193A
Other languages
English (en)
Inventor
Muneaki Sugaya
宗晃 菅谷
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GKN Driveline Japan Ltd
Original Assignee
Tochigi Fuji Sangyo KK
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Filing date
Publication date
Application filed by Tochigi Fuji Sangyo KK filed Critical Tochigi Fuji Sangyo KK
Priority to JP33123193A priority Critical patent/JPH07186751A/ja
Publication of JPH07186751A publication Critical patent/JPH07186751A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 中空軸のねじり振動を防止する。 【構成】 この発明の動力伝達装置5は、外周に設けら
れた噛合い部97で他のトルク伝達部材95と噛合って
エンジンの駆動力を伝達すると共に、両端が噛合い部9
7に隣接配置されたベアリング101,103を介して
ケーシング29に支承された中空軸99と、中空軸99
の内周に装着され凹部を有するオイルプラグ107と、
この凹部に装着されたトーショナルダンパ125とを備
えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両の動力伝達装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平2−106435号公報に図3の
ような車両の動力伝達装置201が記載されている。こ
の動力伝達装置201は4輪駆動(4WD)車用のもの
でエンジンの駆動力は前輪側の差動機構203とカウン
ターシャフト205と方向変換歯車組207とを介して
後輪側に伝達される。カウンターシャフト205には差
動機構203側の歯車209と噛合う歯車211が形成
されていると共に、その外周にはねじり振動を防止し、
ギヤ音や振動を防止する回転変動防止部材213が取付
けられている。
【0003】図4は他の動力伝達装置のカウンターシャ
フト215を示している。このカウンターシャフト21
5はベアリング217,219によりトランスファケー
ス221に支承され、スプロケット部223でサイレン
トチェーン225と噛合ってエンジンの駆動力を伝達す
る。又、カウンターシャフト215は軽量化のために中
空構造になっており、オイルの侵入を防ぐために一方の
軸端内周にオイルプラグ227が装着されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらのベア
リング217,219はスプロケット部223に隣接配
置されているから図3の例のように外周側にねじり振動
を防止する部材213を取付けることができない。従っ
て、ねじり振動によってサイレントチェーン225の撓
みが発生し、振動騒音が発生する恐れがある。
【0005】そこで、この発明は、外周側でねじり振動
を防止する処置のとれない軸のねじり振動を防止した動
力伝達装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1発明の動力伝達装置
は、外周に設けられた噛合い部で他のトルク伝達部材と
噛合ってエンジンの駆動力を伝達すると共に、両端が前
記噛合い部に隣接配置されたベアリングを介してケーシ
ングに支承された中空軸と、この中空軸の内周に装着さ
れてオイルの侵入を防止するトーショナルダンパとを備
えたことを特徴とする。
【0007】第2発明の動力伝達装置は、外周に設けら
れた噛合い部で他のトルク伝達部材と噛合ってエンジン
の駆動力を伝達すると共に、両端が前記噛合い部に隣接
配置されたベアリングを介してケーシングに支承された
中空軸と、この中空軸の内周に装着され凹部を有するオ
イルプラグと、この凹部に装着されたトーショナルダン
パとを備えたことを特徴とする。
【0008】
【作用】第1発明の動力伝達装置では、中空軸の内周に
トーショナルダンパを配置してオイルの侵入を防ぐと共
に、ねじり振動を防止する。又、第2発明の動力伝達装
置では中空軸の内周に装着されオイルの侵入を防ぐオイ
ルプラグの凹部にトーショナルダンパを装着してねじり
振動を防止する。
【0009】このように中空軸の内周を利用することに
より、外周側にトーショナルダンパの配置スペースのな
い軸のねじり振動が防止され、他のトルク伝達部材(例
えば、チェーン、ギヤなど)との噛合い音や振動を低減
させることができる。又、第1発明ではオイルプラグが
不要であり、第2発明は既製のトーショナルダンパをオ
イルプラグの凹部に装着するだけで容易に実施できる。
【0010】
【実施例】図1と図2とにより第2発明の一実施例を説
明する。図1はトランスファ(実施例の動力伝達装置)
を示し、図2はこのトランスファを用いた4WD車の動
力系を示す。図1の上方はこの車両の前方に相当する。
【0011】図2のように、この動力系は、エンジン
1、トランスミッション3、図1のトランスファ5、前
輪側のプロペラシャフト7、フロントデフ9(前輪側の
デファレンシャル装置)、左右の前輪11,13、後輪
側のプロペラシャフト15、リヤデフ17(後輪側のデ
ファレンシャル装置)、左右の後輪19,21などから
構成されている。エンジン1の駆動力はトランスミッシ
ョン3からトランスファ5を介してフロントデフ9とリ
ヤデフ17とに分配され、これらにより左右の前輪1
1,13と後輪19,21とにそれぞれ分配される。
【0012】図1のように、トランスファ5の入力軸2
3の前端部にはフランジ25がスプライン連結されてお
り、フランジ25はトランスミッション3の出力軸側に
連結されている。入力軸23の前端部はベアリング27
を介してトランスファケース29(ケーシング)に支承
され、後端部はベアリング31を介して後輪側出力軸3
3の中空部に支承されている。出力軸33はベアリング
35によりトランスファケース29に支承され、その後
端部にはフランジ37がスプライン連結されたナット3
9で固定されている。フランジ37は後輪のプロペラシ
ャフト15側に連結されている。トランスファケース2
9にはオイルが封入されてオイル溜りが形成されてお
り、各フランジ25,37とトランスファケース29と
の間にはシール41,43が配置されている。
【0013】トランスファケース29にはセンターデフ
45が配置されている。センターデフ45はプラネタリ
ーギヤ式の差動機構47と、その差動を制限する多板式
のメインクラッチ49及び電磁多板式のパイロットクラ
ッチ51と、ボールカム53などを備えている。トラン
スファケース29の内周には支持部材55がスプライン
嵌合し、パイロットクラッチ51の電磁石57は支持部
材55の内周に取付けられている。
【0014】差動機構47のデフケース59は前側と後
側の各部材61,63をボルト65で固定して構成され
ている。前側部材61はベアリング67を介して電磁石
57の内周に支承されており、後側部材63は後輪側出
力軸33と一体に形成されている。
【0015】差動機構47のインターナルギヤ69は後
側部材63に形成され、サンギヤ71はハブ73に形成
されている。ハブ73はベアリング75を介して入力軸
23の外周に支承されている。ピニオンギヤ77はすべ
り軸受79を介してピニオンシャフト81に支承され、
ピニオンシャフト81は両端を前後のピニオンキャリヤ
83,85に支持されている。後側のピニオンキャリヤ
85は入力軸23にスプライン連結されている。
【0016】ハブ73はセンターデフ45の前方に配置
された中空軸87にスプライン連結されており、中空軸
87は前後端をそれぞれベアリング89,91によりト
ランスファケース29と支持部材55とに支承されてい
る。中空軸87にはスプロケット93が形成されてお
り、このスプロケット93はサイレントチェーン95
(トルク伝達部材)を介して他のスプロケット97(噛
合い部)に連結されている。
【0017】このスプロケット97は中空のカウンター
シャフト99(中空軸)に形成されており、カウンター
シャフト99はスプロケット97の前後にそれぞれ隣接
して配置されたベアリング101,103を介してトラ
ンスファケース29に支承されている。カウンターシャ
フト99は前輪のプロペラシャフト7側にスプライン連
結され、その前端はトランスファケース29を外部に貫
通し、この貫通部にはオイルシール105が配置されて
いる。又、カウンターシャフト99の後端部内周にはオ
イルプラグ107が装着されカウンターシャフト99の
内周を通って外部へのオイル洩れを防止している。
【0018】入力軸23とピニオンキャリヤ85とを介
して差動機構47に入力したエンジン1の駆動力はピニ
オンギヤ77からデフケース59(インターナルギヤ6
9)とハブ73(サンギヤ71)とを介してそれぞれ後
輪19,21側と前輪11,13側とに分配され、前後
輪間に駆動抵抗差が生じるとピニオンギヤ77の自転と
公転とにより駆動力は前後各側に差動分配される。
【0019】ハブ73の外周にはハブ109がスプライ
ン連結され、このハブ109とデフケース59との間に
メインクラッチ49が配置されている。ハブ109には
押圧部材111がスプライン連結されており、ハブ10
9の外周に配置されたカムリング113と押圧部材11
1との間にボールカム53が形成されている。又、カム
リング113とデフケース59との間にはパイロットク
ラッチ51が配置されており、この後方にはアーマチャ
115が配置され、止め輪117で位置決めされてい
る。カムリング113とデフケース59との間にはボー
ルカム53のスラスト反力を受けるベアリング119と
ワッシャ121とが配置されている。又、デフケース5
9には電磁石57の磁力の短絡を防いでアーマチャ11
5へ導くステンレス鋼のリング123が配置されてい
る。
【0020】電磁石57がアーマチャ115を吸引する
とパイロットクラッチ51が締結されて差動機構47の
差動トルクがボールカム53に掛り、そのカムスラスト
力により押圧部材111を介してメインクラッチ49が
押圧され締結される。各クラッチ49,51の連結力に
よって差動機構47の差動が制限され、この差動制限力
は電磁石57の吸引力により調節される。差動制限力を
強めると車両の直進安定性や悪路走破性が向上し、差動
制限力を適度に緩めると円滑で安定な旋回が行える。
又、パイロットクラッチ51を開放するとカムスラスト
力が消失し、メインクラッチ49も開放されて差動はフ
リーになる。
【0021】カウンターシャフト99のオイルプラグ1
07の凹部にはトーショナルダンパ125が装着されて
いる。トーショナルダンパは金属製の慣性マス127
と、慣性マス127とオイルプラグ107とを連結する
ゴム部129とからなっている。トーショナルダンパ1
25を装着したことによりカウンターシャフト99のね
じり振動が低く抑えられ、サイレントチェーン95の撓
みが防止されて騒音と振動とが大幅に軽減し、スプロケ
ット93,97、サイレントチェーン95、中空軸8
7、カウンターシャフト99、ベアリング89,91,
101,103などの耐久性が向上する。
【0022】又、トーショナルダンパ125をオイルプ
ラグ107の凹部を利用して配置したから、ベアリング
101,103がスプロケット97の両端に隣接配置さ
れているために外周にトーショナルダンパを取付けるス
ペースのないカウンターシャフト99でもねじり振動の
低減が可能になった。
【0023】なお、この実施例はチェーン伝動機構を用
いた例であるが、この発明はこの他に例えばギヤ伝動機
構を用いて構成してもよい。
【0024】
【発明の効果】第1発明の動力伝達装置は、噛合い部に
隣接してベアリングが配置された中空軸の内周を利用し
てオイルプラグを兼ねるトーショナルダンパを装着する
ことにより、外周にトーショナルダンパを取付けるスペ
ースのない軸のねじり振動を低減できると共に、中空軸
のオイルプラグを省くことができる。
【0025】第2発明の動力伝達装置は、中空軸に装着
したオイルプラグの凹部にトーショナルダンパを装着す
ることにより容易にねじり振動の防止を実現している。
【図面の簡単な説明】
【図1】第2発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】図1の実施例を用いた車両の動力系を示すスケ
ルトン機構図である。
【図3】従来例の断面図である。
【図4】他の従来例の断面図である。
【符号の説明】
5 トランスファ(動力伝達装置) 29 トランスファケース(ケーシング) 95 サイレントチェーン(トルク伝達部材) 97 スプロケット(噛合い部) 99 カウンターシャフト(中空軸) 101,103 ベアリング 107 オイルプラグ 125 トーショナルダンパ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周に設けられた噛合い部で他のトルク
    伝達部材と噛合ってエンジンの駆動力を伝達すると共
    に、両端が前記噛合い部に隣接配置されたベアリングを
    介してケーシングに支承された中空軸と、この中空軸の
    内周に装着されてオイルの侵入を防止するトーショナル
    ダンパとを備えたことを特徴とする動力伝達装置。
  2. 【請求項2】 外周に設けられた噛合い部で他のトルク
    伝達部材と噛合ってエンジンの駆動力を伝達すると共
    に、両端が前記噛合い部に隣接配置されたベアリングを
    介してケーシングに支承された中空軸と、この中空軸の
    内周に装着され凹部を有するオイルプラグと、この凹部
    に装着されたトーショナルダンパとを備えたことを特徴
    とする動力伝達装置。
JP33123193A 1993-12-27 1993-12-27 動力伝達装置 Pending JPH07186751A (ja)

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JP33123193A JPH07186751A (ja) 1993-12-27 1993-12-27 動力伝達装置

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JP (1) JPH07186751A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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