JP2000198361A - 電気自動車 - Google Patents

電気自動車

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JP2000198361A
JP2000198361A JP11004011A JP401199A JP2000198361A JP 2000198361 A JP2000198361 A JP 2000198361A JP 11004011 A JP11004011 A JP 11004011A JP 401199 A JP401199 A JP 401199A JP 2000198361 A JP2000198361 A JP 2000198361A
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Japan
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output shaft
planetary gear
motor
gear mechanism
carrier
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JP11004011A
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English (en)
Inventor
Yukiomi Tomita
幸臣 冨田
Ikuhisa Usami
郁央 宇佐美
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/64Electric machine technologies in electromobility
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/72Electric energy management in electromobility

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】キャリヤの固定部がケース外面近傍に存在せ
ず、キャリヤ固定部におけるギヤ騒音の低減を図ること
ができる電気自動車を提供する。 【解決手段】回転方向が可変のモータ2の出力軸28に
連結され、モータの回転数を減速して駆動輪に伝える減
速機3と、モータを制御する制御手段とを備えた電気自
動車であって、減速機はモータの出力軸と連結する入力
軸25と、駆動輪に連結する出力軸36と、入力軸と出
力軸との間に介設された第1、第2遊星歯車機構42,
43とを有し、各遊星歯車機構42,43のサンギヤ4
4,45を互に連結すると共に、入力軸と第1遊星歯車
機構42のインターナルギヤ50とを連結し、第1遊星
歯車機構42のキャリヤ48と第2遊星歯車機構43の
インターナルギヤ51を上記出力軸に連結し、第2遊星
歯車機構43のキャリヤ49を減速機3のケース部材9
における出力軸軸受部38に固定したことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、モータの出力を
減速して駆動輪に伝達する減速機を備えたような電気自
動車に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述例の電気自動車としては、例
えば、特開平8−282314号公報に記載のものがあ
る。
【0003】すなわち、回転速度および回転方向ともに
可変のモータと,このモータの出力軸に連結されて、モ
ータの回転数を減速して駆動輪に伝達する減速機とを備
え、この減速機はモータ出力軸に連結された入力軸と、
減速機出力を駆動輪に連結する出力軸との間に2つの遊
星歯車機構を設けたものである。
【0004】この従来の電気自動車によれば、モータの
出力を一方の遊星歯車機構に入力し、この遊星歯車機構
から左右何れか一方の駆動輪に電力を出力すると共に、
この遊星歯車機構から他方の遊星歯車機構に動力を伝達
して、この他方の遊星歯車機構から他方の駆動輪に動力
を出力することで、所定の減速機能と左右の駆動輪間で
の差動機能とが確保できる。
【0005】ところで、2つの遊星歯車機構を備えた減
速機において所定減速比の出力を得るためには遊星歯車
機構のリングギヤまたはキャリヤを固定する必要があ
る。この場合、内周面および外周面にスプラインが形成
されたロックリングを設け、このロックリングの内周側
をリングギヤまたはキャリヤに連結されたドラム部材外
周のスプライン部に噛合せ、外周側を減速機ケースに形
成されたスプライン部に噛合せて、固定する構造が考え
られる。
【0006】しかし、この場合にはギヤ騒音が大となる
問題点があった。つまり、電気自動車の正逆転はエンジ
ンと異なりモータの正逆転で行なわれ、前進側でギヤが
噛合うが、アクセルOFF時には回生制動(regen
erative braking)が働き、ギヤに逆方
向のトルクが伝わって、バックラッシュによりギヤ騒音
が発生し、このギヤ騒音が減速機ケースに伝わり、減速
機ケースから外方へ音が放射される。
【0007】特に上述の2つの遊星歯車機構を備えた減
速機として従前の車両用自動変速機を流用し、本来、A
Tの湿式多板クラッチが配設される部分を利用して上述
のロックリングを配設した場合には、ギヤ騒音が顕著と
なる。
【0008】このような問題点を解決するためには、上
述のバックラッシュ(back lash,ギヤの噛合
いにおいてギヤを逆転するとき存する遊びのことで、所
謂歯裏のすき間)を小と成せばよいが、バックラッシュ
を過度に小さく形成すると、組付け性が悪化する問題点
があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この発明の請求項1記
載の発明は、モータ出力軸に連結する入力軸と、駆動輪
に連結する出力軸との間に第1および第2の各遊星歯車
機構を介設し、特に第2遊星歯車機構のキャリヤを減速
機のケース部材における出力軸軸受部(つまりケース部
材の内方部)に固定することで、キャリヤの固定部がケ
ース外面近傍に存在せず、キャリヤ固定部におけるギヤ
騒音の低減を図ることができる電気自動車の提供を目的
とする。この発明の請求項2記載の発明は、上記請求項
1記載の発明の目的と併せて、上述の第2遊星歯車機構
のキャリヤに、出力軸と同方向に延びる筒状部を設け、
この筒状部の内面に係合する係合部を有するリング状の
連結部材を設けて、この連結部材をケース部材(詳しく
はケース部材における出力軸軸受部)に固定すること
で、連結部材を用いてキャリヤの固定を確実に行なうこ
とができる電気自動車の提供を目的とする。
【0010】この発明の請求項3記載の発明は、上記請
求項2記載の発明の目的と併せて、上述の連結部材をそ
の組付け時において出力軸上に回転自在に嵌合すべく構
成することで、組付け作業性の向上を図ることができる
電気自動車の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の発明は、回転方向が可変のモータと、上記モータの出
力軸に連結され、該モータの回転数を減速して駆動輪に
伝える減速機と、上記モータを制御する制御手段とを備
えた電気自動車であって、上記減速機は上記モータの出
力軸と連結する入力軸と、上記駆動輪に連結する出力軸
と、上記入力軸と出力軸との間に介設された第1、第2
遊星歯車機構とを有し、上記各遊星歯車機構のサンギヤ
を互に連結すると共に、上記入力軸と第1遊星歯車機構
のインターナルギヤとを連結し、上記第1遊星歯車機構
のキャリヤと第2遊星歯車機構のインターナルギヤを上
記出力軸に連結し、第2遊星歯車機構のキャリヤを減速
機のケース部材における出力軸軸受部に固定した電気自
動車であることを特徴とする。
【0012】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の構成と併せて、上記第2遊星歯車機
構のキャリヤには出力軸と同方向に延びる筒状部が設け
られ、該筒状部の内面に係合する係合部を有するリング
状の連結部材を設け、上記連結部材をケース部材に固定
した電気自動車であることを特徴とする。
【0013】この発明の請求項3記載の発明は、上記請
求項2記載の発明の構成と併せて、上記連結部材は組付
け時において出力軸上に回転自在に嵌合される電気自動
車であることを特徴とする。
【0014】
【発明の作用及び効果】この発明の請求項1記載の発明
によれば、モータ出力軸からのトルクは、減速機の入力
軸を介して第1遊星歯車機構のインターナルギヤに入力
され、この第1遊星歯車機構のキャリヤから出力軸に出
力される一方、第1遊星歯車機構のサンギヤから第2遊
星歯車機構のサンギヤにトルクが伝達され、この第2遊
星歯車機構のインターナルギヤからも出力軸に出力され
る。
【0015】しかも、上述の第2遊星歯車機構のキャリ
ヤを減速機のケース部材における出力軸軸受部に固定し
たので、キャリヤ固定部が減速機ケース部材の内方部に
位置し、キャリヤの固定部がケース外面近傍に存在せ
ず、キャリヤ固定部におけるギヤ騒音の低減を図ること
ができる効果がある。
【0016】なお、出力軸の回転数は所定の減速比で減
速されると共に、該出力軸に出力されるトルクは、モー
タのトルクが上記減速比の逆数の値で増幅されたトルク
となる。
【0017】この発明の請求項2記載の発明によれば、
上記請求項1記載の発明の効果と併せて、上述の第2遊
星歯車機構のキャリヤに、出力軸と同方向に延びる筒状
部を設け、この筒状部の内面に係合する係合部を有する
リング状の連結部材を設けて、この連結部材をケース部
材(詳しくは該ケース部材における出力軸軸受部)に固
定したので、上述の連結部材を用いてキャリヤの固定を
確実に行なうことができる効果がある。
【0018】この発明の請求項3記載の発明によれば、
上記請求項2記載の発明の効果と併せて、上述の連結部
材をその組付け時において出力軸上に回転自在に嵌合す
べく構成したので、組付け作業性の向上を図ることがで
きる効果がある。
【0019】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は電気自動車を示し、図1において、この
実施例の電気自動車1はモータ前置後輪駆動タイプに構
成され、車体前部に後向きに配設された回転速度および
回転方向ともに可変のモータ2と、モータ2の後方に接
続された減速機3とを有し、この減速機3からの出力
を、後方に延びるプロペラシャフト4を介して車体後部
に配置された差動装置5に伝達すると共に、この差動装
置5の出力により後車軸6,6を介して左右の後輪7,
7を駆動するように構成している。
【0020】上述の減速機3は、フロントハウジング8
と、センタハウジング9と、リヤハウジング10とを有
する。而して、フロントハウジング8の前端面と、モー
タ2のフランジ部11とが取付けプレート12を介して
接合され、これら各要素11,12,8を複数のボルト
13…で締結することにより、上述のモータ2と減速機
3とが結合されている。
【0021】また、この電気自動車1には制御手段とし
てのコントロールユニット14が備えられ、ドライバの
操作に対応してモータ2の回転速度および回転方向等を
制御すべく構成している。
【0022】図2は減速機3の内部構造を示し、この減
速機3においては、上述のフロントハウジング8の後端
面にオイルポンプ15を挟んでセンタハウジング9の前
端面が接合され、これら各要素8,15,9が複数のボ
ルト16…によって結合されている。また、センタハウ
ジング9の後端面にはリヤハウジング10の前端面が接
合され、これら両者9,10が複数のボルト17…によ
って結合されている。
【0023】上述のオイルポンプ15は、図3に拡大し
て示す如く、内歯噛合い式のギヤポンプで、互いに噛合
うインナギヤ18およびアウタギヤ19と、これらの各
ギヤ18,19を収納したポンプハウジング20と、こ
のポンプハウジング20の後面に複数のボルト21…に
よって締結されたポンプカバー22とで構成されてい
る。
【0024】上述のポンプカバー22には、ポンプハウ
ジング20を貫通して前方に突出するフロント筒状部2
3と後方に延びるリヤ筒状部24とが設けられている。
【0025】そして、これらの筒状部23,24内にわ
たって減速機3の入力軸25が貫通され、この入力軸2
5は上述の各筒状部23,24の内面に固設されたブッ
シュ26,27により回転自在に支持されている。
【0026】上述の入力軸25は、モータ2の後方に突
出するモータ出力軸28に一対のフランジ継手29,3
0を用いて接続されている。すなわち、前側のフランジ
継手29には、モータ2の出力軸28が、後側のフラン
ジ継手30には、入力軸25の前端部がそれぞれスプラ
イン嵌合されると共に、両継手29,30の相対向する
フランジ部が複数のボルト31…により締結され、これ
によりり、モータ2の出力軸28と減速機3の入力軸2
5とが直結されて、モータ2の回転がそのまま減速機3
に入力されるように構成している。
【0027】また、後側のフランジ継手30には後方に
延びるスリーブ32が溶接手段にて固着され、スリーブ
32の後端部が、上述のオイルポンプ15のポンプハウ
ジング20内に突入されて、このポンプハウジング20
内に収納されたインナギヤ18に係合されており、これ
により、モータ2の回転によって各フランジ継手29,
30およびスリーブ32を介してオイルポンプ15が駆
動されるようになっている。
【0028】上述のオイルポンプ15の駆動により、図
2に示すセンタハウジング9の底部に取付けられたオイ
ルパン33内のオイルが案内部材34を介して該ポンプ
15内に吸入された後に、各被潤滑部を潤滑すべく構成
している。
【0029】なお、図2、図3において35は後側のフ
ランジ継手30のスプライン孔前端部を封鎖するプラグ
部材で、このプラグ部材35にてオイルの外部漏出を防
止すべく構成している。
【0030】一方、図2に示すように、上述の入力軸2
5の後方には、センタハウジング9内からリヤハウジン
グ10内を貫通して、該入力軸25と同一軸線上に位置
すべく出力軸36が配置され、この出力軸36の後端部
に、図1に示すプロペラシャフト4の前端部が連結され
ている。
【0031】この出力軸36は、上述のセンタハウジン
グ9の後部仕切り壁37内方の出力軸軸受部38で回転
自在に支持されると共に、後端部におけるプロペラシャ
フト4と連結部(図示せず)において、リヤハウジング1
0に回転自在に支持されている。
【0032】そして、図3の要部を図4に拡大して示す
ように、前述のポンプカバー22のリヤ筒状部24上に
第1ドラム部材39が回転自在に嵌合されて、この第1
ドラム部材39にポンプカバー22のリヤ筒状部24か
ら後方に突出する入力軸25の後端部がスプライン嵌合
されると共に、この第1ドラム部材39の内側にはハブ
部材40が回転自在に配置され、このハブ部材40の外
周面と第1ドラム部材39の内周面とに互いに対向する
ように設けられたスプラインにロックリング41の内外
周面がそれぞれスプライン嵌合されている。これによ
り、モータ2の回転が第1、第2フランジ継手29,3
0、入力軸25、第1ドラム部材39およびロックリン
グ41を介してハブ部材40までそのまま伝達されるよ
うになっている。
【0033】また、上述の出力軸36の前部には、その
前方から後方にかけて第1、第2遊星歯車機構42,4
3が配設されている。
【0034】これらの遊星歯車機構42,43は、サン
ギヤ44,45と、このサンギヤ44,45に噛合う複
数のピニオン46…、47…と、これらのピニオン46
…、47…をそれぞれ自転および公転自在に支持するキ
ャリヤ48,49と、各ピニオン46…、47…にそれ
ぞれ噛合うインターナルギヤ50,51とで構成されて
いる。
【0035】そして、第1遊星歯車機構42のインター
ナルギヤ50に上述のハブ部材40が連結され、これに
より、該インターナルギヤ50にモータ2の回転を入力
すべく構成している。また、上述の第1、第2遊星歯車
機構42,43のサンギヤ44,45は一体化されると
共に、第1遊星歯車機構42のキャリヤ48が直接出力
軸36にスプライン結合され、第2遊星歯車機構43の
インターナルギヤ51がフランジ部材52を介して出力
軸36にスプライン結合されている。
【0036】さらに、第2遊星歯車機構43のキャリヤ
49には、出力軸36と同方向に延びる筒状部としての
第2ドラム部材53を連結し、この第2ドラム部材53
の内周面にはスプライン孔53aを形成している。
【0037】しかも、組付け時において上述の出力軸3
6上に回転自在に嵌合される連結部材としてのドラムロ
ックレース54を設け、このドラムロックレース54の
上述のスプライン孔53aと対応する部分にはスプライ
ン軸54aを一体形成し、このスプライン軸54aをス
プライン孔53aに嵌合させた状態で、上述のドラムロ
ックレース54を複数のセットボルト55(図2参照)を
用いて減速機3のセンタハウジング9における出力軸軸
受部38に固定している。
【0038】このような固定構造により、第2遊星歯車
機構43のキャリヤ49が第2ドラム部材53およびド
ラムロックレース54を介してセンタハウジング9の後
部仕切り壁37における出力軸軸受部38に固定される
ように構成している。
【0039】上述のドラムロックレース54は図5、図
6に示す如くその中央部には上述の出力軸36を挿通さ
せる挿通孔56が形成され、この挿通孔56の孔縁部外
周には上述のセットボルト55を螺合する複数のネジ穴
57…が形成されている。
【0040】ここで、上述の入力軸25から第1、第2
遊星歯車機構42,43を介して出力軸36に至る動力
伝達系統の構成スケルトン図で示すと図7に示す通りで
ある。この動力伝達系統は、入力軸25の回転を所定の
減速比で減速して主力軸36に伝達する減速機構を構成
している。
【0041】つまり、この減速機3においては、第1、
第2遊星歯車機構42,43のサンギヤ44,45が一
体化されて常に同一回転し、また、第1遊星歯車機構4
2のキャリヤ48と第2遊星歯車機構43のインターナ
ルギヤ51とが出力軸36に連結されて、これらも常に
同一回転し、さらに、第2遊星歯車機構43のキャリヤ
49が減速機ケース内方部にて固定されるように構成す
ることで、第1、第2の遊星歯車機構42,43のサン
ギヤ44,45とインターナルギヤ50,51のギヤ比
(サンギヤの歯数/インターナルギヤの歯数)をいずれも
αとすると、図8に示すように、入力軸25の回転は、
1/(2+α)に減速されて出力軸36に伝達されること
になり、この時、出力軸36には、入力軸25のトルク
が、(2+α)倍に増幅されて出力されることになる。
【0042】図示実施例は上記の如く構成するものにし
て、以下に作用を説明する。モータ2の回転は、その出
力軸28から図1、図2フランジ継手29,30を介し
て減速機3の入力軸25に伝達され、さらに、この減速
機3内の第1ドラム部材39、ロックリング41および
ハブ部材40を介して第1遊星歯車機構42のインター
ナルギヤ50に入力される。
【0043】そして、この第1遊星歯車機構42および
第2遊星歯車機構43を介することにより、所定の減速
比で減速されて出力軸36に出力されると共に、さらに
プロペラシャフト4、差動装置5および左右の後車軸
6,6を介して左右の後輪7,7に伝達され、これにら
後輪7,7を駆動する。この場合に、上述のモータ2の
作動制御手段としてのコントロールユニット14により
ドライバの操作に対応して制御され、電気自動車1の所
要の運転状態が得られる。
【0044】また上述の減速機3におては、既述したよ
うに入力軸25の回転は、1/(2+α)に減速されて出
力軸36に伝達されると共に、この時、入力軸25のト
ルク(モータ2の出力トルク)Taは図8で示したように
(2+α)倍に増幅されて出力軸36に出力され、この増
幅された大きな出力トルクTbで差動装置5乃至後輪
7,7が駆動されることになるが、図7、図8に示すよ
うに、この出力トルクTbは、入力トルクTaが(1+
α)倍に増幅されて第1遊星歯車機構42のキャリヤ4
8から出力されるトルクTcと、入力トルクTaと同じ
大きさで第2遊星歯車機構43のインターナルギヤ51
から出力されるトルクTdとが合体したトルクとして出
力される。
【0045】つまり、出力軸36には大きなトルクTb
が出力されるにもかかわらず、両遊星歯車機構42,4
3から出力されるトルクTc,Tdは比較的小さなトル
クであり、したがって、後輪7,7に対して所要の大き
さのトルクを出力しながら、減速機3における遊星歯車
機構42,43は比較的小型のもので充分となり、これ
により、両遊星歯車機構42,43乃至減速機3がコン
パクトに構成されると共に、これらの良好な耐久性を確
保することができる。
【0046】このように上記構成の電気自動車によれ
ば、モータ出力軸28からのトルクは、減速機3の入力
軸25を介して第1遊星歯車機構42のインターナルギ
ヤ50に入力され、この第1遊星歯車機構42のキャリ
ヤ48から出力軸36に出力される一方、第1遊星歯車
機構42のサンギヤ44から第2遊星歯車機構43のサ
ンギヤ45にトルクが伝達され、この第2遊星歯車機構
43のインターナルギヤ51からも出力軸36に出力さ
れる。
【0047】しかも、上述の第2遊星歯車機構43のキ
ャリヤ49を減速機3のケース部材(センタハウジング
9参照)における出力軸軸受部38に固定したので、第
2ドラム部材53を介してキャリヤ49を固定するキャ
リヤ固定部(ドラムロックレース54参照)が減速機ケー
ス部材してのセンタハウジング9の内方部に位置し、キ
ャリヤ49の固定部がケース(センタハウジング9参照)
外面近傍に存在せず、キャリヤ固定部におけるギヤ騒音
の低減を図ることができる効果がある。
【0048】なお、出力軸36の回転数は所定の減速比
で減速されると共に、該出力軸36に出力されるトルク
は、モータ2のトルクが上記減速比の逆数の値で増幅さ
れたトルクとなる。
【0049】さらに、上述の第2遊星歯車機構43のキ
ャリヤ49に、出力軸36と同方向に延びる筒状部(第
2ドラム部材53参照)を設け、この筒状部(第2ドラム
部材53参照)の内面(スプライン孔53a参照)に係合
する係合部(スプライン軸54a参照)を有するリング状
の連結部材(ドラムロックレース54参照)を設けて、こ
の連結部材(ドラムロックレース54参照)をケース部材
(センタハウジング9参照)における出力軸軸受部38に
固定したので、上述の連結部材(ドラムロックレース5
4参照)を用いてキャリヤ49の固定を確実に行なうこ
とができる効果がある。
【0050】加えて、上述の連結部材(ドラムロックレ
ース54参照)をその組付け時において出力軸36上に
回転自在に嵌合すべく構成したので、組付け作業性の向
上を図ることができる効果がある。
【0051】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明の駆動輪は、実施例の後輪7に対応
し、以下同様に、減速機のケース部材は、センタハウジ
ング9に対応し、筒状部は、第2ドラム部材53に対応
し、リング状の連結部材は、ドラムロックレース54に
対応し、係合部は、スプライン軸54aに対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるもの
ではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電気自動車の全体構成を示す側面
図。
【図2】 減速機の構成を示す断面図。
【図3】 モータと減速機との連結部の拡大断面図。
【図4】 減速機の要部の拡大断面図。
【図5】 ドラムロックレースの拡大断面図。
【図6】 図5の右側面図。
【図7】 減速機の構成を示すスケルトン図。
【図8】 減速機の作用を示す説明図。
【符号の説明】
2…モータ 3…減速機 7…後輪(駆動輪) 9…センタハウジング(ケース部材) 14…コントロールユニット(制御手段) 25…入力軸 28…モータ出力軸 36…出力軸 38…出力軸軸受部 42…第1遊星歯車機構 43…第2遊星歯車機構 44,45…サンギヤ 48,49…キャリヤ 50,51…インターナルギヤ 53…第2ドラム部材(筒状部) 54…ドラムロックレース(連結部材) 54a…スプライン軸(係合部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D039 AA03 AA25 AB01 AC21 AC24 AD11 3J028 EA02 EA08 EA28 EB03 EB13 EB18 EB35 EB63 FA06 FA12 FB03 FC02 FC13 FC24 FC62 FD01 GA08 5H115 PA05 PG04 PU01 RB08 SE08 UI40 5H607 AA04 BB01 CC03 EE33

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転方向が可変のモータと、上記モータの
    出力軸に連結され、該モータの回転数を減速して駆動輪
    に伝える減速機と、上記モータを制御する制御手段とを
    備えた電気自動車であって、上記減速機は上記モータの
    出力軸と連結する入力軸と、上記駆動輪に連結する出力
    軸と、上記入力軸と出力軸との間に介設された第1、第
    2遊星歯車機構とを有し、上記各遊星歯車機構のサンギ
    ヤを互に連結すると共に、上記入力軸と第1遊星歯車機
    構のインターナルギヤとを連結し、上記第1遊星歯車機
    構のキャリヤと第2遊星歯車機構のインターナルギヤを
    上記出力軸に連結し、第2遊星歯車機構のキャリヤを減
    速機のケース部材における出力軸軸受部に固定した電気
    自動車。
  2. 【請求項2】上記第2遊星歯車機構のキャリヤには出力
    軸と同方向に延びる筒状部が設けられ、該筒状部の内面
    に係合する係合部を有するリング状の連結部材を設け、
    上記連結部材をケース部材に固定した請求項1記載の電
    気自動車。
  3. 【請求項3】上記連結部材は組付け時において出力軸上
    に回転自在に嵌合される請求項2記載の電気自動車。
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