JP2000209709A - 電気自動車 - Google Patents

電気自動車

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JP2000209709A
JP2000209709A JP11003936A JP393699A JP2000209709A JP 2000209709 A JP2000209709 A JP 2000209709A JP 11003936 A JP11003936 A JP 11003936A JP 393699 A JP393699 A JP 393699A JP 2000209709 A JP2000209709 A JP 2000209709A
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JP
Japan
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planetary gear
output shaft
gear mechanism
motor
speed reducer
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JP11003936A
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English (en)
Inventor
Yukiomi Tomita
幸臣 冨田
Ikuhisa Usami
郁央 宇佐美
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/72Electric energy management in electromobility

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  • Retarders (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】ギヤ騒音を効果的に低減することができる電気
自動車の提供する。 【解決手段】減速機3はモータ2の出力軸28と連結す
る入力軸25と、駆動輪に連結する出力軸36と、入力
軸25と出力軸36との間に介設された第1、第2遊星
歯車機構42,43とを有し、各遊星歯車機構42,4
3のサンギヤ44,45を互に連結すると共に、入力軸
25と第1遊星歯車機構42のインターナルギヤ50と
を連結し、第1遊星歯車機構42のキャリヤ48と第2
遊星歯車機構43のインターナルギヤ51を出力軸36
に連結し、第2遊星歯車機構43のキャリヤ49を減速
機3のケース部材9に固定すると共に、一端がサンギヤ
44,45に連結され、他端が入力軸25の外周に回転
自在に連結されたカバー部材55を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、モータの出力を
減速して駆動輪に伝達する減速機を備えたような電気自
動車に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述例の電気自動車としては、例
えば、特開平8−282314号公報に記載のものがあ
る。
【0003】すなわち、図9に示すように回転速度およ
び回転方向ともに可変のモータ9と、このモータ9の出
力軸92に連結されて、モータ91の回転数を減速して
駆動輪93,94に伝達する減速機95とを備え、この
減速機95はモータ出力軸92に連結された入力軸96
と、減速機95出力を駆動輪93,94に連結する出力
軸97,98との間に2つの遊星歯車機構99,100
を設けたものである。
【0004】この従来の電気自動車によれば、モータ9
1の出力を一方の遊星歯車機構99に入力し、この遊星
歯車機構99から左右何れか一方の駆動輪93に動力を
出力すると共に、この遊星歯車機構99から他方の遊星
歯車機構100に動力を伝達して、この他方の遊星歯車
機構100から他方の駆動輪94に動力を出力すること
で、所定の減速機能と左右の駆動輪93,94間での差
動機能とが確保できる。
【0005】ところで、上述の電気自動車は内燃機関を
動力源とする一般的な車両と異なり、車内音が極めて静
かであるが、モータ91の回転数が高回転となる程、遊
星歯車機構99,100を構成するギヤから発生する音
つまりギヤ音が高くなり、場合によってはロードノイズ
を超える高周波音となって車室内に伝播され、乗員は耳
障りな不快感をおぼえる問題点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明の請求項1記
載の発明は、モータ出力軸に連結する入力軸と、駆動輪
に連結する出力軸との間に第1および第2の各遊星歯車
機構を介設し、これら各遊星歯車機構のサンギヤを互に
連結すると共に、一端が上述のサンギヤに連結され、他
端が上述の入力軸の外周に回転自在に連結されたカバー
部材を設けることで、最も高回転となる第1遊星歯車機
構を上述のカバー部材で覆って、ギヤ騒音を効果的に低
減することができる電気自動車の提供を目的とする。
【0007】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の目的と併せて、上述のカバー部材の
一端をサンギヤに対して軸方向の相対的な移動が不能と
なるように係合することで、カバー部材によりサンギヤ
のスラスト方向の位置決めを行なうことができて、それ
ぞれのギヤ部品の組付け性向上を図ることができる電気
自動車の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の発明は、回転方向が可変のモータと、上記モータの出
力軸に連結され、該モータの回転数を減速して駆動輪に
伝える減速機と、上記モータを制御する制御手段とを備
えた電気自動車であって、上記減速機は上記モータの出
力軸と連結する入力軸と、上記駆動輪に連結する出力軸
と、上記入力軸と出力軸との間に介設された第1、第2
遊星歯車機構とを有し、上記各遊星歯車機構のサンギヤ
を互に連結すると共に、上記入力軸と第1遊星歯車機構
のインターナルギヤとを連結し、上記第1遊星歯車機構
のキャリヤと第2遊星歯車機構のインターナルギヤを上
記出力軸に連結し、第2遊星歯車機構のキャリヤを減速
機のケース部材に固定すると共に、一端が上記サンギヤ
に連結され、他端が上記入力軸の外周に回転自在に連結
されたカバー部材を設けた電気自動車であることおを特
徴とする。
【0009】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の構成と併せて、上記カバー部材の一
端はサンギヤに対して軸方向の相対的な移動が不能とな
るように係合された電気自動車であることを特徴とす
る。
【0010】
【発明の作用及び効果】この発明の請求項1記載の発明
によれば、モータ出力軸からのトルクは、減速機の入力
軸を介して第1遊星歯車機構のインターナルギヤに入力
され、この第1遊星歯車機構のキャリヤから出力軸に出
力される一方、第1遊星歯車機構のサンギヤから第2遊
星歯車機構のサンギヤにトルクが伝達され、この第2遊
星歯車機構のインターナルギヤからも出力軸に出力され
る。
【0011】しかも、一端が上述のサンギヤに連結さ
れ、他端が上述の入力軸の外周に回転自在に連結された
カバー部材を設けたので、最も高回転となる第1遊星歯
車機構を上述のカバー部材で覆って、ギヤ騒音を効果的
に低減することができる効果がある。
【0012】この発明の請求項2記載の発明によれば、
上記請求項1記載の発明の効果と併せて、上述のカバー
部材の一端をサンギヤに対して軸方向の相対的な移動が
不能となるように係合したので、このカバー部材にてサ
ンギヤのスラスト方向の位置決めを行なうことができ
て、それぞれのギヤ部品の組付け性向上を図ることがで
きる効果がある。
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は電気自動車を示し、図1において、この
実施例の電気自動車1はモータ前置後輪駆動タイプに構
成され、車体前部に後向きに配設された回転速度および
回転方向ともに可変のモータ2と、このモータ2の後方
に接続された減速機3とを有し、この減速機3からの出
力を、後方に延びるプロペラシャフト4を介して車体後
部に配置された差動装置5に伝達すると共に、この差動
装置5の出力により後車軸6,6を介して左右の後輪
7,7(駆動輪)を駆動するように構成している。
【0013】上述の減速機3は、フロントハウジング8
と、センタハウジング9と、リヤハウジング10とを有
する。而して、フロントハウジング8の前端面と、モー
タ2のフランジ部11とが取付けプレート12を介して
接合され、これら各要素11,12,8を複数のボルト
13…で締結することにより、上述のモータ2と減速機
3とが結合されている。
【0014】また、この電気自動車1には制御手段とし
てのコントロールユニット14が備えられ、ドライバの
操作に対応してモータ2の回転速度および回転方向等を
制御すべく構成している。
【0015】図2は減速機3の内部構造を示し、この減
速機3においては、上述のフロントハウジング8の後端
面にオイルポンプ15を挟んでセンタハウジング9の前
端面が接合され、これら各要素8,15,9が複数のボ
ルト16…によって結合されている。また、センタハウ
ジング9の後端面にはリヤハウジング10の前端面が接
合され、これら両者9,10が複数のボルト17…によ
って結合されている。
【0016】上述のオイルポンプ15は、図3に拡大し
て示す如く、内歯噛合い式のギヤポンプで、互いに噛合
うインナギヤ18およびアウタギヤ19と、これらの各
ギヤ18,19を収納したポンプハウジング20と、こ
のポンプハウジング20の後面に複数のボルト21…に
よって締結されたポンプカバー22とで構成されてい
る。
【0017】上述のポンプカバー22には、ポンプハウ
ジング20を貫通して前方に突出するフロント筒状部2
3と後方に延びるリヤ筒状部24とが設けられている。
【0018】そして、これらの筒状部23,24内にわ
たって減速機3の入力軸25が貫通され、この入力軸2
5は上述の各筒状部23,24の内面に固設されたブッ
シュ26,27により回転自在に支持されている。
【0019】上述の入力軸25は、モータ2の後方に突
出するモータ出力軸28に一対のフランジ継手29,3
0を用いて接続されている。すなわち、前側のフランジ
継手29には、モータ2の出力軸28が、後側のフラン
ジ継手30には、入力軸25の前端部がそれぞれスプラ
イン嵌合されると共に、両継手29,30の相対向する
フランジ部が複数のボルト31…により締結され、これ
により、モータ2の出力軸28と減速機3の入力軸25
とが直結されて、モータ2の回転がそのまま減速機3に
入力されるように構成している。
【0020】また、後側のフランジ継手30には後方に
延びるスリーブ32が溶接手段にて固着され、スリーブ
32の後端部が、上述のオイルポンプ15のポンプハウ
ジング20内に突入されて、このポンプハウジング20
内に収納されたインナギヤ18に係合されており、これ
により、モータ2の回転によって各フランジ継手29,
30およびスリーブ32を介してオイルポンプ15が駆
動されるようになっている。
【0021】上述のオイルポンプ15の駆動により、図
2に示すセンタハウジング9の底部に取付けられたオイ
ルパン33内のオイルが案内部材34を介して該ポンプ
15内に吸入された後に、各被潤滑部を潤滑すべく構成
している。
【0022】なお、図2、図3において35は後側のフ
ランジ継手30のスプライン孔前端部を封鎖するプラグ
部材で、このプラグ部材35にてオイルの外部漏出を防
止すべく構成している。
【0023】一方、図2に示すように、上述の入力軸2
5の後方には、センタハウジング9内からリヤハウジン
グ10内を貫通して、該入力軸25と同一軸線上に位置
すべく出力軸36が配置され、この出力軸36の後端部
に、図1に示すプロペラシャフト4の前端部が連結され
ている。
【0024】この出力軸36は、上述のセンタハウジン
グ9の後部仕切り壁37内方の出力軸軸受部38で回転
自在に支持されると共に、後端部におけるプロペラシャ
フト4と連結部(図示せず)において、リヤハウジング1
0に回転自在に支持されている。
【0025】そして、図3の要部を図4に拡大して示す
ように、前述のポンプカバー22のリヤ筒状部24上に
第1ドラム部材39が回転自在に嵌合されて、この第1
ドラム部材39にポンプカバー22のリヤ筒状部24か
ら後方に突出する入力軸25の後端部がスプライン嵌合
されると共に、この第1ドラム部材39の内側にはハブ
部材40が回転自在に配置され、このハブ部材40の外
周面と第1ドラム部材39の内周面とに互いに対向する
ように設けられたスプラインにロックリング41の内外
周面がそれぞれスプライン嵌合されている。これによ
り、モータ2の回転が第1、第2フランジ継手29,3
0、入力軸25、第1ドラム部材39およびロックリン
グ41を介してハブ部材40までそのまま伝達されるよ
うになっている。
【0026】また、上述の出力軸36の前部には、その
前方から後方にかけて第1、第2遊星歯車機構42,4
3が配設されている。
【0027】これらの遊星歯車機構42,43は、サン
ギヤ44,45と、このサンギヤ44,45に噛合う複
数のピニオン46…、47…と、これらのピニオン46
…、47…をそれぞれ自転および公転自在に支持するキ
ャリヤ48,49と、各ピニオン46…、47…にそれ
ぞれ噛合うインターナルギヤ50,51とで構成されて
いる。
【0028】そして、第1遊星歯車機構42のインター
ナルギヤ50に上述のハブ部材40が連結され、これに
より、該インターナルギヤ50にモータ2の回転を入力
すべく構成している。また、上述の第1、第2遊星歯車
機構42,43のサンギヤ44,45は互に連結され
て、一体化されると共に、第1遊星歯車機構42のキャ
リヤ48が直接出力軸36にスプライン結合され、第2
遊星歯車機構43のインターナルギヤ51がフランジ部
材52を介して出力軸36にスプライン結合されてい
る。
【0029】さらに、第2遊星歯車機構43のキャリヤ
49には、出力軸36と同方向に延びる筒状部としての
第2ドラム部材53を連結し、この第2ドラム部材53
の中間部内周面にはスプライン孔53aを、また後端側
外周面にはスプライン部53bをそれぞれ形成してい
る。
【0030】そして、このスプライン部53bと対向す
るようにセンタハウジング9の内周面にはスプライン部
9aが形成され、これら両スプライン部53b,9aに
はロックリング54の内外周面(スプライン部)がそれぞ
れ係合されて、このロックリング54および第2ドラム
部材53を介して、第2遊星歯車機構43のキャリヤ4
9がセンタハウジング9に固定されるようになってい
る。
【0031】ここで、上述の入力軸25から第1、第2
遊星歯車機構42,43を介して出力軸36に至る動力
伝達系統の構成をスケルトン図で示すと図5に示す通り
である。この動力伝達系統は、入力軸25の回転を所定
の減速比で減速して出力軸36に伝達する減速機構を構
成している。
【0032】つまり、この減速機3においては、第1、
第2遊星歯車機構42,43のサンギヤ44,45が一
体化されて常に同一回転し、また、第1遊星歯車機構4
2のキャリヤ48と第2遊星歯車機構43のインターナ
ルギヤ51とが出力軸36に連結されて、これらも常に
同一回転し、さらに、第2遊星歯車機構43のキャリヤ
49がセンタハウジング9にて固定されるように構成し
たので、第1、第2の遊星歯車機構42,43のサンギ
ヤ44,45とインターナルギヤ50,51のギヤ比
(サンギヤの歯数/インターナルギヤの歯数)をいずれも
αとする時、図6に示すように、入力軸25の回転は、
1/(2+α)に減速されて出力軸36に伝達されること
になり、この時、出力軸36には、入力軸25のトルク
が、(2+α)倍に増幅されて出力されることになる。
【0033】ところで、図2、図4に示すように第1遊
星歯車機構42の全体を囲繞するように環状のカバー部
材55を設けている。このカバー部材55はその後端が
上述のサンギヤ44,45の中間部外周に連結され、前
端が上述の入力軸25の外周、詳しくはポンプカバー2
2におけるリヤ筒状部24の外周に回転自在に連結され
ている。
【0034】この実施例では組付け性を考慮して上述の
カバー部材55をフロント側の環状のカバー部材55F
と、リヤ側の環状のカバー部材55Rとに前後方向に2
分割し、フロント側のカバー部材55Fの後端部とリヤ
側のカバー部材55Rの前端部とを互いに連結すべく構
成している。
【0035】しかも、図4に拡大図で示す如くリヤ側の
カバー部材55Rの後端内周部は、その前後に位置する
係止リング56,56を用いてサンギヤ44,45の中
間部外周に対して軸方向の相対的な移動が不能となるよ
うに係合されている。なお図4において59はスラスト
ベアリング、60はスリーブである。
【0036】図示実施例は上記の如く構成するものにし
て、以下に作用を説明する。モータ2の回転は、その出
力軸28から図2に示すフランジ継手29,30を介し
て減速機3の入力軸25に伝達され、さらに、この減速
機3内の第1ドラム部材39、ロックリング41および
ハブ部材40を介して第1遊星歯車機構42のインター
ナルギヤ50に入力される。
【0037】そして、この第1遊星歯車機構42および
第2遊星歯車機構43を介することにより、所定の減速
比で減速されて出力軸36に出力されると共に、図1に
示すプロペラシャフト4、差動装置5および左右の後車
軸6,6を介して左右の後輪7,7に伝達され、これら
後輪7,7を駆動する。この場合に、上述のモータ2の
作動は御手段としてのコントロールユニット14により
ドライバ(乗員)の操作に対応して制御され、電気自動車
1の所要の運転状態が得られる。
【0038】また上述の減速機3におては、既述したよ
うに入力軸25の回転は、1/(2+α)に減速されて出
力軸36に伝達されると共に、この時、入力軸25のト
ルク(モータ2の出力トルク)Taは図6で示したように
(2+α)倍に増幅されて出力軸36に出力され、この増
幅された大きな出力トルクTbで差動装置5乃至後輪
7,7が駆動されることになるが、図5、図6に示すよ
うに、この出力トルクTbは、入力トルクTaが(1+
α)倍に増幅されて第1遊星歯車機構42のキャリヤ4
8から出力されるトルクTcと、入力トルクTaと同じ
大きさで第2遊星歯車機構43のインターナルギヤ51
から出力されるトルクTdとが合体したトルクとして出
力される。
【0039】つまり、出力軸36には大きなトルクTb
が出力されるにもかかわらず、各遊星歯車機構42,4
3から出力されるトルクTc,Tdは比較的小さなトル
クであり、したがって、後輪7,7に対して所要の大き
さのトルクを出力しながら、減速機3における遊星歯車
機構42,43は比較的小型のもので充分となり、これ
により、各遊星歯車機構42,43乃至減速機3がコン
パクトに構成されると共に、これらの良好な耐久性を確
保することができる。
【0040】このように上記構成の電気自動車によれ
ば、モータ出力軸28からのトルクは、減速機3の入力
軸25を介して第1遊星歯車機構42のインターナルギ
ヤ50に入力され、この第1遊星歯車機構42のキャリ
ヤ48から出力軸36に出力される一方、第1遊星歯車
機構42のサンギヤ44から第2遊星歯車機構43のサ
ンギヤ45にトルクが伝達され、この第2遊星歯車機構
43のインターナルギヤ51からも出力軸36に出力さ
れる。
【0041】しかも、一端が上述のサンギヤ44,45
の中間部外周に連結され、他端が上述の入力軸25の外
周に回転自在に連結されたカバー部材55を設けたの
で、最も高回転となる第1遊星歯車機構42を上述のカ
バー部材55で覆って、ギヤ騒音を効果的に低減するこ
とができる効果がある。
【0042】また、上述のカバー部材55の一端(詳し
くはリヤ側のカバー部材55Rの後端)をサンギヤ4
4,45の中間部外周に対して軸方向の相対的な移動が
不能となるように係合したので、このカバー部材55に
てサンギヤ44,45のスラスト方向の位置決めを行な
うことができて、それぞれのギヤ部品を例えば、その後
方側のものから順に組付ける際の組付け性向上を図るこ
とができる効果がある。
【0043】図7、図8は上述の第2遊星歯車機構43
におけるキャリヤ49の減速機3のケース部材(センタ
ハウジング9参照)に対する固定構造の他の実施例を示
し、先の実施例(図2、図4参照)では第2ドラム部材5
3の外周と、センタハウジング9の内周とを互にスプラ
イン嵌合されるロックリング54にて固定したが、この
図7、図8に示す実施例では、組付け時において上述の
出力軸36上に回転自在に嵌合される連結部材としての
ドラムロックレース57を設け、このドラムロックレー
ス57の上述の第2ドラム部材53におけるスプライン
孔53aと対応する部分にスプライン軸57aを一体形
成し、このスプライン軸57aをスプライン孔53aに
嵌合させた状態で、上述のドラムロックレース57を複
数のセットボルト58(図7参照)を用いて減速機3のセ
ンタハウジング9における出力軸軸受部38つまり減速
機ケースの内方部に固定したものである。
【0044】このような固定構造により、第2遊星歯車
機構43のキャリヤ49を、第2ドラム部材53および
ドラムロックレース57を介してセンタハウジング9の
後部仕切り壁37における内方側の出力軸軸受部38に
固定すべく構成している。
【0045】このように、上述の第2遊星歯車機構43
のキャリヤ49を減速機3のケース部材(センタハウジ
ング9参照)における出力軸軸受部38に固定すると、
第2ドラム部材53を介してキャリヤ49を固定するキ
ャリヤ固定部(ドラムロックレース57参照)が減速機ケ
ース部材してのセンタハウジング9の内方部に位置し、
キャリヤ49の固定部がケース(センタハウジング9参
照)外面近傍に存在せず、キャリヤ固定部におけるギヤ
騒音の低減を図ることができる効果がある。
【0046】つまり、図7、図8に示すキャリヤ49の
固定構造と、同図に示すカバー部材55の構成とを採用
することで、各遊星歯車機構42,43から発生するギ
ヤ騒音をより一層効果的に低減することができ、特に車
室内に伝播されるギヤノイズを大幅に低減することがで
きる効果がある。
【0047】さらに、図7、図8に示すように、上述の
第2遊星歯車機構43のキャリヤ49に、出力軸36と
同方向に延びる筒状部(第2ドラム部材53参照)を設
け、この筒状部(第2ドラム部材53参照)の内面(スプ
ライン孔53a参照)に係合する係合部(スプライン軸5
7a参照)を有するリング状の連結部材(ドラムロックレ
ース57参照)を設けて、この連結部材(ドラムロックレ
ース57参照)をケース部材(センタハウジング9参照)
における出力軸軸受部38に固定すると、上述の連結部
材(ドラムロックレース57参照)を用いてキャリヤ49
の固定を確実に行なうことができる効果がある。
【0048】加えて、上述の連結部材(ドラムロックレ
ース57参照)をその組付け時において出力軸36上に
回転自在に勘合するよう構成すると、組付け作業性の向
上を図ることができる効果がある。
【0049】この図7、図8に示す実施例においても、
上述のキャリヤ49の固定構造以外の点は先の実施例と
同一であり、その作用、効果についても同様であるか
ら、図7、図8において前図と同一の部分には同一符号
を付して、その詳しい説明を省略する。
【0050】要するに、上記各実施例の電気自動車は、
一端がサンギヤ44,45に連結され、他端が入力軸2
5の外周に回転自在に連結されたカバー部材55を設け
たので、最も高回転となる第1遊星歯車機構42を上述
のカバー部材55で囲繞して、ギヤ騒音を効果的に低減
することができる効果がある。
【0051】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明の電気自動車は、実施例のモータ前
置後輪駆動タイプの電気自動車1に対応し、以下同様
に、駆動輪は、後輪7に対応し、制御手段は、コントロ
ールユニット14に対応し、ケース部材は、センタハウ
ジング9に対応し、カバー部材は、前後方向に2分割さ
れた部材55F,55Rから成るカバー部材55に対応
するも、この発明は、上述の実施例の構成のみに限定さ
れるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電気自動車の全体構成を示す側面
図。
【図2】 減速機の構成を示す断面図。
【図3】 モータと減速機との連結部の拡大断面図。
【図4】 図2に示す減速機の要部の拡大断面図。
【図5】 減速機の構成を示すスケルトン図。
【図6】 減速機の作用を示す説明図。
【図7】 減速機の構成の他の実施例を示す断面図。
【図8】 図7に示す減速機の用部の拡大断面図。
【図9】 従来の電気自動車の構成を示すスケルトン
図。
【符号の説明】
2…モータ 3…減速機 7…後輪(駆動輪) 9…センタハウジング(ケース部材) 14…コントロールユニット(制御手段) 25…入力軸 28…モータ出力軸 36…出力軸 42…第1遊星歯車機構 43…第2遊星歯車機構 44,45…サンギヤ 48,49…キャリヤ 50,51…インターナルギヤ 53…第2ドラム部材(筒状部) 54…ドラムロックレース(連結部材) 54a…スプライン軸(係合部) 55…カバー部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J027 FA11 FA15 FA18 FB02 GB03 GC13 GC24 GC26 GD02 GD07 GD13 GE29 5H115 PA05 PG04 PU01 QE10 RB08 SE03 SE08 SF01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転方向が可変のモータと、上記モータの
    出力軸に連結され、該モータの回転数を減速して駆動輪
    に伝える減速機と、上記モータを制御する制御手段とを
    備えた電気自動車であって、上記減速機は上記モータの
    出力軸と連結する入力軸と、上記駆動輪に連結する出力
    軸と、上記入力軸と出力軸との間に介設された第1、第
    2遊星歯車機構とを有し、上記各遊星歯車機構のサンギ
    ヤを互に連結すると共に、上記入力軸と第1遊星歯車機
    構のインターナルギヤとを連結し、上記第1遊星歯車機
    構のキャリヤと第2遊星歯車機構のインターナルギヤを
    上記出力軸に連結し、第2遊星歯車機構のキャリヤを減
    速機のケース部材に固定すると共に、一端が上記サンギ
    ヤに連結され、他端が上記入力軸の外周に回転自在に連
    結されたカバー部材を設けた電気自動車。
  2. 【請求項2】上記カバー部材の一端はサンギヤに対して
    軸方向の相対的な移動が不能となるように係合された請
    求項1記載の電気自動車。
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