JPH0612279Y2 - ミッションケースの軸支構造 - Google Patents

ミッションケースの軸支構造

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JPH0612279Y2
JPH0612279Y2 JP1988003403U JP340388U JPH0612279Y2 JP H0612279 Y2 JPH0612279 Y2 JP H0612279Y2 JP 1988003403 U JP1988003403 U JP 1988003403U JP 340388 U JP340388 U JP 340388U JP H0612279 Y2 JPH0612279 Y2 JP H0612279Y2
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shaft
gear
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mission case
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璋 寺岡
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、軸の両端をベアリングを介して支持するミッ
ションケースの縦壁間に隔壁を形成し、この隔壁にベア
リングを介して前記軸を貫通支持させてあるミッション
ケースの軸支構造に関する。
〔従来の技術〕
ミッションケースの縦壁とその中間に形成された隔壁と
に亘って貫通支持された軸には、通常、2つの縦壁と隔
壁との隙間に位置する変速ギヤなどの各種部材が外嵌さ
れる。そのため、軸を貫通支持させる場合には、変速ギ
ヤなどの各種必要な部材をベアリングと共に前記隙間の
所定位置に配置した上で、一方の縦壁の穴の外側から軸
を差し込んで、前記の部材に串刺し状に順次貫通した
後、ベアリングを介して縦壁や隔壁に支持させるのが一
般的であった。
ところで、このように軸を差し込んでいけるのは、軸の
外形が全長に亘って等しいか、或いは、先端の外径が小
さくなっている場合に限られていて、軸の中間の外径が
大きくなっていたり、軸自体にギヤ等が一体形成されて
いる場合にはそれが困難であった。
そして、従来、このようにギヤ等が一体形成された軸を
貫通支持させる場合には、先ず軸を隔壁に形成されたベ
アリング装着用の嵌入孔に貫通し、嵌入孔が軸の外径よ
り大きいことを利用して軸を傾け、両端に各種部材を外
嵌してから軸の姿勢を戻し、両端を縦壁にベアリングを
介して支持させていた。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、軸の傾き具合は軸や嵌入孔の大きさなど
によって大きな制限を受けている。従って、ギヤシフト
方式の変速装置のように縦壁と隔壁との間隔においてギ
ヤ群を片寄せしておける余裕のある場合には、壁面にギ
ヤを当てることなく軸を傾けて前記組付けを行うことが
できるが、コンスタントメッシュやシンクロメッシュ方
式の変速装置のように一方の縦壁と隔壁との隙間一杯を
占めて多くの伝動用部材を組込む形態の場合には、軸を
大きく傾けることが困難となり前記組付けが困難となる
ものであった。
本考案は、このような実情に着目して創案されたもので
あり、その目的は、中間部の外径が大きい軸や中間部に
ギヤが一体形成されている軸へ各種部材を容易に外嵌で
きるように、そしてそれらの軸をミッションケースへ容
易に貫通支持できるようにすることにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案の特徴構成は、隔壁に形成した前記ベアリング装
着用の嵌入孔の外周部に、前記軸の一部を逃がし込める
凹部を形成してある点にあり、その作用効果は次の通り
である。
〔作用〕
つまり、軸を隔壁の嵌入項に差し込んで両端から各種伝
動用部材を外嵌する際に、嵌入孔の外周部に形成された
凹部に軸の一部を逃がし込むことで軸を傾けながら半径
方向に移動することができ、大径の伝動部材を装着する
際の障害となるミッションケースのブリッジ部などと軸
との間隔を伝動部材をくぐらせることができるように拡
げることが可能となる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第7図に示されているのは、トラクタの伝動系であり、
ミッションケース(M)内に主変速装置(A)、副変速装置
(B)、PTO変速装置(C)などを備えていて、エンジン
(図示せず)側から入力してきた動力を変速して走行系
とPTO系のそれぞれに伝達するように構成してある。
前記ミッションケース(M)には、軸(1)〜(7)がベアリン
グを介して支持してある。
第1軸(1)は入力軸になっていて、縦壁としての前壁(8)
と、その後方の隔壁(9)とに亘って貫通支持してあり、
かつ、外周には大中小3個の入力ギヤ(12a),(12b),(12
c)を一体成型及び外嵌固定してある。
第2軸(2)は変速軸であり、前壁(8)と、隔壁(9)と、ミ
ッションケース後部の差動ケース部(D)の縦壁(10)とに
亘って貫通支持してある。前壁(8)と隔壁(9)との隙間に
は、コンスタントメッシュ方式の主変速装置(A)を装備
してあり、又、隔壁(9)と後方の縦壁(10)との隙間にお
いて副変速用の増速ギヤ(13)を前記第2軸(2)に外嵌固
定するとともに、隔壁(9)と増速ギヤ(13)との間におい
て前記第2軸(2)に副変速用の減速ギヤ(14)を一体成型
してある。尚、減速ギヤ(14)は、大きい減速比を実現す
るために極力小径にしてあるため、外嵌して取付けるの
が困難で、それ故に第2軸(2)に一体成型しているので
ある。
前記主変速装置(A)の構造を詳述すると、前記第2軸(2)
には、径の異なる3つの変速用遊転ギヤ(15a),(15b),(1
5c)と、後進用遊転ギヤ(15d)を遊嵌してあり、大径の第
1変速用遊転ギヤ(15a)には前記第1入力ギヤ(12a)を、
中径の第2変速用遊転ギヤ(15b)には第2入力ギヤ(12b)
を、小径の第3変速用遊転ギヤ(15c)には第3入力ギヤ
(12c)を、更に、後進用遊転ギヤ(15d)には後述する第1
後進伝動ギヤ(21a)を咬合してある。そして、第1カラ
ー(16a)にスプライン嵌合された第1シフトスリーブ(17
a)を第1変速用遊転ギヤ(15a)へシフトして連結するこ
とで前進1速を、後進用遊転ギヤ(15d)へシフトして連
結することで後進を、また、第2カラー(16b)にスプラ
イン嵌合された第2シフトスリーブ(17b)を第2変速用
遊転ギヤ(15b)へシフト連結することで前進2速を第3
変速用遊転ギヤ(15c)へシフトして連結することで前進
3速を得られるようになっている。
次に前記副変速装置(B)を説明する。
第3軸(3)は、最終変速された動力を後輪駆動用の差動
装置(E)の入力ベベルギヤ(18)へ伝達するための出力軸
であり、前記隔壁(9)と縦壁(10)とに亘って貫通支持し
てある。そして、この第3軸(3)に第1・第2副変速用
遊転ギヤ(19a),(19b)を遊嵌するとともに、前輪への駆
動力取出し用の伝動ギヤ(20)を外嵌固定してある。径の
大きい第1副変速用遊転ギヤ(19a)には前記減速ギヤ(1
4)を、径の小さい第2副変速用遊転ギヤ(19b)には前記
増速ギヤ(13)を咬合してあり、第3カラー(16c)にスプ
ライン嵌合された第3シフトスリーブ(17c)を第1副変
速用遊転ギヤ(19a)へシフトして連結することで副変速
1速を、第2副変速用遊転ギヤ(19b)へシフトして連結
することで副変速2速を得られるようになっている。
第4軸(4)はバック軸を兼用した前輪伝動軸であり、第
2図に示すように、前壁(8)と隔壁(9)と縦壁(10)とに亘
って貫通支持してある。前壁(8)と隔壁(9)との隙間にお
いて一体化された第1・第2後進用伝動ギヤ(21a),(21
b)を第4軸(4)に遊嵌するとともに、隔壁(9)と縦壁(10)
との隙間において前輪用伝動ギヤ(21c)を第4軸(4)に外
嵌固定してある。第1後進用伝動ギヤ(21a)には後進用
遊転ギヤ(15d)を、第2後進用伝動ギヤ(21b)には第2入
力ギヤ(12b)を咬合してあり、第2入力ギヤ(12b)から伝
達された動力を反転して第1後進用遊転ギヤ(21a)に伝
達するようになっている。又、前輪用伝動ギヤ(21c)に
は、第3軸(3)の伝動ギヤ(20)を咬合してある。
次にPTO変速装置(C)の構造について説明する。
前記第5軸(5)は、PTO軸(7)用の変速軸であり、前壁
(8)と隔壁(9)とに亘って貫通支持してある。そして、こ
の第5軸(5)に大小2つの第3・第4変速用遊転ギヤ(22
a),(22b)を遊嵌してあり、また、第1・第2シフトギヤ
(23a),(23b)をスプライン嵌合してある。第3変速用遊
転ギヤ(22a)には第1入力ギヤ(12a)を、第4変速用遊転
ギヤ(22b)には第3入力ギヤ(12c)を咬合してある。そし
て、第1シフトギヤ(23a)を第3変速用遊転ギヤ(22a)へ
シフトして連結することで第1速を、第2入力ギヤ(12
b)へシフトして咬合することで第2速を、更に、第2シ
フトギヤ(23b)を第4変速用遊転ギヤ(22b)ヘシフトして
連結することで第3速を得られるようになっている。
そして、この第5軸(5)の変速動力を第6軸(6)及びギヤ
変速減速機構(F)を介してPTO軸(7)に伝達するよう構
成してある。
次に、第2軸(2)の軸支構造について説明する。
前記第2軸(2)は、ベアリング(24a),(24b),(24c)を介し
て前壁(8)と隔壁(9)と縦壁(10)とに亘って支持してあ
る。そして、隔壁(9)に装着されるベアリング(24b)の嵌
入孔(25)の下部には、第3図に示すように、凹部(25a)
を形成してあり、第2軸(2)の一部をこの凹部(25a)に逃
がすことができるようになっている。
第2軸(2)をミッションケース(M)に組付ける場合には、
第4図に示すように、先ず主変速装置(A)における各伝
動用部品及び中間のベアリング(24b)を第2軸(2)に外嵌
し、かつ、後方にずらした状態で、該第2軸(2)を前記
凹入部(25a)に逃がし込んでやや後下がり姿勢にして大
きく下げ、ミッションケース(M)の後端上部に設けた差
動ケース部連結用のブリッジ部(26)と第2軸(2)との間
隔を大きくあける。次に増速ギヤ(13)を第2軸(2)の後
端より差し込んで前記ブリッジ部(26)をくぐらせ、その
後、第2軸(2)を前方に移動するとともに所定の高さで
前後水平に戻し、ベアリング(24a),(24b)を介して前壁
(8)と隔壁(9)に亘って支架するのである。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案によればコンスタントメッ
シュ方式やシンクロメッシュ方式の変速装置のように縦
壁と隔壁との隙間を一杯に占めて多くの伝動部材を組込
む形態においても、大径の伝動部材をミッションケース
のブリッジ部などを容易にくぐらせて軸端から組付ける
ことができるようになった。
尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便利
にする為に符号を記すが、該記入により本考案は添付図
面の構造に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案に係るミッションケースの軸支構造の実施
例を示し、第1図はミッションケースの縦断側面図、第
2図はバック軸の縦断側面図、第3図は嵌入孔の断面
図、第4図は組付状態を示す要部の縦断側面図である。 (2)……軸、(8),(10)……縦壁、(9)……隔壁、(24a),(2
4b),(24c)……ベアリング、(25)……嵌入孔、(25a)……
凹部、(M)……ミッションケース。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸(2)の両端をベアリング(24a),(24c)を介
    して支持するミッションケース(M)の縦壁(8),(10)間に
    隔壁(9)を形成し、この隔壁(9)にベアリング(24b)を介
    して前記軸(2)を貫通支持させてあるミッションケース
    の軸支構造であって、前記隔壁(9)に形成した前記ベア
    リング(24b)装着用の嵌入孔(25)の外周部に、前記軸(2)
    の一部を逃がし込める凹部(25a)を形成してあるミッシ
    ョンケースの軸支構造。
JP1988003403U 1988-01-13 1988-01-13 ミッションケースの軸支構造 Expired - Lifetime JPH0612279Y2 (ja)

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