JPH06244448A - 半導体光センサ及び酸化膜形成方法 - Google Patents

半導体光センサ及び酸化膜形成方法

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JPH06244448A
JPH06244448A JP5029161A JP2916193A JPH06244448A JP H06244448 A JPH06244448 A JP H06244448A JP 5029161 A JP5029161 A JP 5029161A JP 2916193 A JP2916193 A JP 2916193A JP H06244448 A JPH06244448 A JP H06244448A
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film
oxide film
single crystal
semiconductor
layer
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JP5029161A
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English (en)
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Eiji Taguchi
英二 田口
Kiyoshi Yoneda
清 米田
Kazuhiko Kawai
和彦 河合
Hiroshi Hanabusa
寛 花房
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高感度のpin接合型半導体光センサを提供
する。Si1-x Gex膜表面に良質な酸化膜を形成す
る。 【構成】 絶縁基板1上に設けられた、単結晶Si膜
2,単結晶Si1-x Ge x 膜3,単結晶Si膜4からな
る単結晶半導体膜中に、絶縁基板1の表面と垂直なpi
n接合面を有する光感知半導体素子4が形成され、その
光感知半導体素子4のi型領域4bの幅が3〜20μmであ
る。500 ℃以下の温度にて、Si1-x Ge x 膜の表面に
オゾンを照射してその表面に熱酸化膜を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、絶縁体基板, 絶縁膜等
の絶縁物の表面に設けた単結晶半導体膜中に光感知半導
体素子を構成したSOI(Silicon On Insulator)構造
の半導体光センサと、Si1-x Gex /Si構造中に半
導体素子を形成する際に用いられるSi1-x Gex 膜表
面への酸化膜の形成方法とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】サファイア,スピネル等の絶縁体基板の
表面、または半導体基板上に形成したSiO2 膜等の絶
縁膜の表面に、単結晶半導体膜が形成された所謂SOI
構造は、素子間分離が容易である、また寄生容量が小さ
く高速動作を得やすい等の利点があり、CMOSデバイ
スのラッチアップを解消し得る有効な構造として知られ
ている。従って、このSOI構造を利用してCMOSデ
バイスと光センサデバイスとを組み合わせた光ICを実
現するための種々の試みがなされている。
【0003】SOI構造の光センサとしては、例えばS
iO2 膜上にレーザ再結晶化法により成長させた単結晶
Si膜にpn型フォトダイオードを作製する技術などが
知られている(Symposium on VLSI Technology Digest
p.34-35 1985)。ところが、この構造では、半導体薄膜
であるSiのバンドギャップが大きいので、長波長光に
対する検出感度が悪く、厚さ7000Å程度の薄いSi膜で
は赤色光の検出が困難であってカラーセンサとしては実
用的でない。
【0004】通常フルカラーセンサでは全波長帯域につ
いて所定の分光感度特性が得られることが前提であり、
上述の構造の光センサでは長波長帯域での受光感度特性
が不十分である。光感度を向上させるためには、Si膜
の膜厚を大幅に増加させるかまたはGa等のバンドギャ
ップが小さく吸収効率が高い材料を吸収層に用いること
が効果的である。特に、長波長帯域での感度特性の向上
には、後者は極めて有効である。
【0005】光センサとして通常用いられているフォト
ダイオードの中で、p層とn層との間に特に抵抗が大き
いi層を設けてこれによって接合容量を小さくしたpi
n接合型のフォトダイオードは、pn接合型のフォトダ
イオードよりも応答特性に優れているという利点があ
る。そこで、本発明者等は、Si1-x Gex /Si/絶
縁物構造体中に作製プロセス上有利な横型のpin接合
型フォトダイオードの作製を試作している。
【0006】ところで、Si1-x Gex はSi結晶とヘ
テロ構造を作ることにより、これまでSi膜単独では得
られなかった電気的,光学的性質を示す材料であるの
で、ヘテロバイポーラトランジスタ,フォトダイオード
等へのデバイス応用が、進められており、高いホール移
動度を有するSi1-x Gex チャネルのp−MOSFE
Tの開発も試みられている。
【0007】Si1-x Gex /Si構造を用いて例えば
MOSFETを作製する場合には、Si基板上に歪み成
長したSi1-x Gex 膜の表面への良質な酸化膜形成が
不可欠である。ところが、Si1-x Gex 膜を酸化性雰
囲気中で熱処理すると、Si 1-x Gex 混晶中のSi原
子が選択的に酸化されて表面にSiO2 膜が形成される
のに伴って、SiO2 /Si1-x Gex 界面にはGe層
が形成され、界面でのトラップ密度が大幅に増加する。
また、熱酸化に必要な高温熱処理によってSi 1-x Ge
x /Si界面に欠陥が生じてデバイス特性が劣化するの
で、通常の熱酸化処理をこのようなMOSデバイスの作
製に適用することは不可能である。
【0008】このような理由によって、Si1-x Gex
p−MOSのゲート酸化膜形成には、RTO(Rapid Th
ermal Oxidation)方法(K.Nayak et al.,IEEE Electron
Device Lett.,12,154 (1991) ,K.Nayak et al.,IEEE
Trans. Electron Devices,39,56 (1992)等)、または、
プラズマCVD方法(A.A.Bright,J.Vac.Sci.A 9(3),10
88 (1991) ,J.C.Sturm et al.,Extended Abstracts of
1991 InternationalConference on SSDM,261-263 (199
1) 等)が用いられている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】pin型フォトダイオ
ードでは、空乏化したi層で光照射によって発生したキ
ャリアを電界によるドリフト電流として検出するので、
ダイオードの使用目的に合わせて量子効率及び周波数特
性を最適にするために活性領域(i層)幅を設定する必
要がある。前述したように、SOI光センサの場合は、
その検出感度の改善が最大の目標であるので、出力信号
を大きくするためにはi層幅を広げて、受光面積をでき
るかぎり大きくした方が望ましい。ところがi層におい
て空乏化していない領域が存在すると、その部分でキャ
リアが消滅しやすいので、電流として取り出しにくく、
光感度が低下してしまうという問題がある。i層におけ
る空乏層幅は、基板の不純物濃度が小さい程、またダイ
オードの逆バイアス電圧を大きくする程、大きくなる。
【0010】しかしながら、ノンドープのエピタキシャ
ル膜の不純物濃度を小さくするには限界があり、通常5
×1013cm-3以上の値を示す。例えば、MBE−Siの蒸
発源としてはノンドープの高抵抗Siが用いられるが、
形成されたノンドープエピタキシャル膜は通常p型を示
す。これは蒸発源Siに含まれている残留Bが原因では
ないかと推定される。また、サファイヤなどの絶縁物基
板上にSi1-x Gex/Si膜をヘテロエピタキシャル
成長させると、基板からのオートドピングによってさら
に不純物濃度が大きくなると考えられる。また、結晶性
に問題があるSOI構造においては、バイアス電圧を大
きくすることは、暗電流が増加する原因となりやすいの
であまり好ましいことではない。
【0011】前述のRTO方法によりゲート酸化膜を形
成する場合には、Si1-x Gex 膜中への欠陥導入が避
けられないので、ソース・ドレイン間のリーク電流が大
きくなってしまうという問題がある。また、前述のプラ
ズマCVD方法によりゲート酸化膜を形成する場合に
は、その初期過程においてCVD膜堆積前にわずかなが
ら熱酸化膜の成長が起こるので、SiO2 /Si1-x
x 界面でのGe層の積層を防止できず、界面トラップ
密度が大きくなったり、界面形態が粗雑となって、キャ
リア移動度が熱酸化膜の場合よりも小さくなる。従っ
て、このプラズマCVD酸化膜においてもその膜質は充
分でないという問題がある。
【0012】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、活性領域となるSi1-x Gex /Si膜の不純
物濃度に合わせて、またその動作時のバイアス電圧に合
わせて、i層幅の最適値を設定することにより、その検
出感度を向上させることができる半導体光センサを提供
することを第1の目的とする。
【0013】また、酸化膜/Si1-x Gex 界面でのG
e単一層の形成を防止でき、Si1- x Gex 膜中に結晶
欠陥が入らずに、Si1-x Gex 膜上に良質な酸化膜を
形成できる酸化膜形成方法を提供することを第2の目的
とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係る半導体光セ
ンサは、積層形成されたSi膜及びSi1-x Gex
(x≦0.3)からなる単結晶半導体膜が絶縁物の表面に設
けられ、該絶縁物の表面に垂直な接合面を有する横型p
in接合からなる光感知半導体素子が前記単結晶半導体
膜中に形成された半導体光センサにおいて、前記pin
接合におけるi層領域の幅が3μm〜20μmであること
を特徴とする。
【0015】本発明に係る酸化膜形成方法は、Si1-x
Gex 膜の表面に酸化膜を形成する方法において、500
℃以下にて、前記Si1-x Gex 膜の表面にオゾンを照
射してその表面に酸化膜を形成することを特徴とする。
【0016】
【作用】本発明の半導体光センサのi層幅の数値限定に
ついて説明する。pn接合において、一方の不純物濃度
が他方に比べてずっと大きい場合は片側階段接合として
近似でき、空乏層幅Wは以下の(1)式にて表される。 W=(2εVbi/qNB 1/2 …(1) ε:誘電率 q:単位電荷 Vbi:拡散電位 NB :濃度が小さい方の不純物濃度 ここで、ε及びVbiがSi1-x Gex の組成比xによっ
て直線的に変化すると仮定して、近似的に空乏層幅Wを
計算すると下記第1表のようになる。第1表では、Si
膜(x=0),Si0.9 Ge0.1 膜(x=0.1), Si
0.7 Ge0.3 膜(x=0.3)を基板例として、不純物濃度
が5×1013cm-3, 1×1014cm-3の場合のそれぞれについ
て、無バイアスのときと10Vバイアスのときとについて
計算した例を示している。
【0017】
【表1】
【0018】第1表の結果から明らかなように、逆バイ
アス電圧を0〜10Vの範囲で変化させるとき、Si1-x
Gex (x≦0.3)膜上に設けたi層における空乏層幅は
およそ3〜20μmの範囲で変化する。よって、この範囲
内に活性領域(i層)幅を設定することによって、i層
全体を空乏化させることができる。
【0019】本発明に係る酸化膜形成方法では、オゾン
ガス(O3 )にてSi1-x Gex 膜表面を酸化する。S
1-x Gex 膜表面の酸化剤として用いられるオゾンガ
スは酸素ガス(O2 )等よりも活性が大きくて酸化力が
強いので、500 ℃程度以下の低温下でもSi1-x Gex
膜の熱酸化が可能である。500 ℃程度以下の低温環境で
は、Si1-x Gex 膜中のGe原子の拡散速度よりも酸
化速度の方が十分に大きいので、酸化膜との界面にGe
原子が堆積されることがない。また、低温にて酸化膜の
形成を行えるので、Si1-x Gex 膜中に結晶欠陥が入
ることもなく、良質な酸化膜が形成される。
【0020】
【実施例】以下、本発明をその実施例を示す図面に基づ
いて具体的に説明する。
【0021】まず、本発明の半導体光センサについて説
明する。
【0022】図1は、可視光センサに適用した本発明の
半導体光センサの構造を示す断面図である。図1におい
て、1は、サファイヤ等の単結晶絶縁物からなる絶縁基
板である。絶縁基板1上には、単結晶Si膜2(膜厚:
170 mm),単結晶Si1-x Gex 膜3(x≦0.3 例えば
x=0.2),単結晶Si膜5(膜厚:10mm)をこの順に積
層した単結晶半導体膜が設けられている。この単結晶半
導体膜中には、絶縁基板1の表面と平行な向きに導電型
がそれぞれp型,i型,n型であるp型領域4a, i型領
域4b, n型領域4cをこの順序で相接して交互に位置する
ように配列して構成された光感知半導体素子4が形成さ
れている。そして、このi型領域4bの幅は3〜20μmに
設定されている。
【0023】単結晶Si膜2,単結晶Si1-x Gex
3,単結晶Si膜5の全面を覆うように絶縁基板1上に
SiO2 膜6が形成され、p型領域4a, n型領域4cのそ
れぞれに対応するべくSiO2 膜6に設けられたスルー
ホール6a, 6cを通じて、各p型領域4a, n型領域4cに接
するようにAlからなる電極7が形成されている。
【0024】このような構造の半導体光センサでは、S
iO2 膜6を透過した光が光感知半導体素子4に入力さ
れると、光電変換され、各電極7を介して光強度,波長
に応じた電気信号が出力される。
【0025】図2は、このような半導体光センサにおい
て、i型領域4bの幅を変化させた場合の光電流値の変化
を示すグラフである。i型領域4bの幅が10μmであると
きに最も大きな光電流値が得られており、本実施例では
i型領域4bの幅は10μmが最適であることが分かる。ま
た、i型領域4bの幅が15μm以下の場合には、バイアス
電圧を変化させても光電流値にほとんど差は見られない
が、その幅が20μm以上の場合には、光電流値の差が顕
著となることも分かる。これは、後者では、バイアス電
圧の違いによって空乏層幅に違いがあるためであると考
えられる。
【0026】次に、本発明の酸化膜形成方法の実施例に
ついて説明する。
【0027】図3は、本発明の酸化膜形成方法の工程を
示す模式的断面図である。まず、Si基板11上に、分子
線エピタキシャル成長法(MBE法)を用いて、基板温
度480 ℃でSi0.8 Ge0.2 膜12を厚さ1500Å形成する
(図3(a))。次に、ドライO2 13雰囲気中(酸素流
量1リットル/分)に水銀ランプによる紫外線14を照射
して、O3 15を発生させ、そのガスによりSi0.8 Ge
0.2 膜12を300 ℃で2時間だけ熱酸化する(図3
(b))。この熱酸化処理により、Si0.8 Ge0.2膜1
2の表面に厚さ100 Åの熱酸化膜16が形成される(図3
(c))。
【0028】図4は、このようにして作成して酸化膜/
Si0.8 Ge0.2 膜/Si構造における深さ方向の原子
濃度分布をオージェ電子分光法により調べた結果を示す
グラフである。また、参考のために、従来の熱酸化法
(ドライO2 ,800 ℃, 50分)にて作成して同一構造の
深さ方向の原子濃度分布を図5に示す。本発明の方法に
て形成した酸化膜中のGe濃度は均一であり、また酸化
膜/Si0.8 Ge0.2 膜の界面には積層されたGe層は
検出されない。これに対して、従来の熱酸化法にて作成
した構造では、酸化膜中のGe濃度が検出限界に近く、
また酸化膜/Si 0.8 Ge0.2 膜の界面にGe濃度が高
い層が形成されていることが分かる。
【0029】また、本発明の方法にて熱酸化膜を形成し
た後のSi0.8 Ge0.2 膜の断面を透過電子顕微鏡にて
観察した結果、結晶欠陥の発生は見られなかった。Si
1-xGex 膜中に結晶欠陥が導入される温度は組成比
x,膜厚によって変化するので、これらの状況を鑑みて
酸化温度を設定すれば、結晶欠陥の発生を容易に防止で
きる。
【0030】また、低温酸化という目的のみを考えれば
2 プラズマによる酸化膜形成方法も可能であるが、O
2 プラズマ酸化では加速されたイオンによって初期に深
く酸化されてその後はあまり変化しないので、薄い酸化
膜の形成にはあまり適していない。本発明の形成方法で
は、その酸化温度と酸化時間とを任意に選択することに
よって、100 Å以下から任意の厚さの酸化膜を形成する
ことができ、また、イオン衝撃がないので酸化膜の結晶
性を劣化させることもない。
【0031】
【発明の効果】以上のように、本発明の半導体光センサ
では、単結晶半導体膜中に形成した横型pinフォトダ
イオードにおけるi層の幅を3〜20μmとして、そのi
層(活性領域)を完全に空乏化させたので、光照射によ
って発生するキャリア(電子−正孔対)の消滅が少な
く、これによって高い光感度を得ることができる。その
結果、Si1-x Gex 膜の使用による効果と合わせて、
SOI光センサの絶対感度及び長波長帯域での感度の向
上を実現でき、フルカラーセンサとしての利用が可能と
なる等、本発明は優れた効果を奏する。
【0032】また、本発明の酸化膜形成方法では、オゾ
ン照射により熱酸化膜を形成するので、Si1-x Gex
膜の表面に良質な酸化膜を形成することができる。従っ
て、この酸化膜形成方法を利用すれば、Si1-x Gex
を用いた正孔移動度が高いp−MOSFETを作製する
ことが可能となり、その動作特性の向上を図れて更に高
速なCMOS回路を提供できる等、本発明は優れた効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体光センサの構造を示す断面図で
ある。
【図2】図1の半導体光センサにおけるi型領域の幅と
光電流値との関係を示すグラフである。
【図3】本発明の酸化膜形成方法の工程を模式的に示す
図である。
【図4】本発明の酸化膜形成方法により形成した酸化膜
/Si0.8 Ge0.2 膜/Si構造の深さ方向の元素分布
を示すグラフである。
【図5】従来の酸化膜形成方法により形成した酸化膜/
Si0.8 Ge0.2 膜/Si構造の深さ方向の元素分布を
示すグラフである。
【符号の説明】
1 絶縁基板 2 単結晶Si膜 3 単結晶Si1-x Gex 膜 4 光感知半導体素子 4a p型領域 4b i型領域 4c n型領域 5 単結晶Si膜 11 Si基板 12 Si1-x Gex 膜 15 オゾン 16 熱酸化膜
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年3月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】通常フルカラーセンサでは全波長帯域につ
いて所定の分光感度特性が得られることが前提であり、
上述の構造の光センサでは長波長帯域での受光感度特性
が不十分である。光感度を向上させるためには、Si膜
の膜厚を大幅に増加させるかまたはGe等のバンドギャ
ップが小さく吸収効率が高い材料を吸収層に用いること
が効果的である。特に、長波長帯域での感度特性の向上
には、後者は極めて有効である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】光センサとして通常用いられているフォト
ダイオードの中で、p層とn層との間に特に抵抗が大き
いi層を設けてこれによって接合容量を小さくしたpi
n接合型のフォトダイオードは、pn接合型のフォトダ
イオードよりも応答特性に優れているという利点があ
る。そこで、本発明者等は、Si1-x Gex /Si/絶
縁物構造体中に作製プロセス上有利な横型のpin接合
フォトダイオードを試作している。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】しかしながら、ノンドープのエピタキシャ
ル膜の不純物濃度を小さくするには限界があり、通常5
×1013cm-3以上の値を示す。また、サファイヤなどの絶
縁物基板上にSi1-x Gex /Si膜をヘテロエピタキ
シャル成長させると、基板からのオートドピングによっ
てさらに不純物濃度が大きくなると考えられる。また、
結晶性に問題があるSOI構造においては、バイアス電
圧を大きくすることは、暗電流が増加する原因となりや
すいのであまり好ましいことではない。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】図4は、このようにして作成した酸化膜
Si0.8 Ge0.2 膜/Si構造における深さ方向の原子
濃度分布をオージェ電子分光法により調べた結果を示す
グラフである。また、参考のために、従来の熱酸化法
(ドライO2 ,800 ℃, 50分)にて作成した同一構造の
深さ方向の原子濃度分布を図5に示す。本発明の方法に
て形成した酸化膜中のGe濃度は均一であり、また酸化
膜/Si0.8 Ge0.2 膜の界面には積層されたGe層は
検出されない。これに対して、従来の熱酸化法にて作成
した構造では、酸化膜中のGe濃度が検出限界に近く、
また酸化膜/Si 0.8 Ge0.2 膜の界面にGe濃度が高
い層が形成されていることが分かる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】また、低温酸化という目的のみを考えれば
2 プラズマによる酸化膜形成方法も可能であるが、O
2 プラズマ酸化では加速されたイオンによって初期に深
く酸化されてその後はあまり変化しないので、薄い酸化
膜の形成にはあまり適していない。本発明の形成方法で
は、その酸化温度と酸化時間とを任意に選択することに
よって、100 Å以下から任意の厚さの酸化膜を形成する
ことができ、また、イオン衝撃がないので膜の結晶性を
劣化させることもない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 花房 寛 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積層形成されたSi膜及びSi1-x Ge
    x 膜(x≦0.3)からなる単結晶半導体膜が絶縁物の表面
    に設けられ、該絶縁物の表面に垂直な接合面を有する横
    型pin接合からなる光感知半導体素子が前記単結晶半
    導体膜中に形成された半導体光センサにおいて、前記p
    in接合におけるi層領域の幅が3μm〜20μmである
    ことを特徴とする半導体光センサ。
  2. 【請求項2】 Si1-x Gex 膜の表面に酸化膜を形成
    する方法において、500 ℃以下にて、前記Si1-x Ge
    x 膜の表面にオゾンを照射してその表面に酸化膜を形成
    することを特徴とする酸化膜形成方法。
JP5029161A 1993-02-18 1993-02-18 半導体光センサ及び酸化膜形成方法 Pending JPH06244448A (ja)

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