JP3069631B2 - 光電変換半導体装置の製造方法 - Google Patents

光電変換半導体装置の製造方法

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JP3069631B2
JP3069631B2 JP7203601A JP20360195A JP3069631B2 JP 3069631 B2 JP3069631 B2 JP 3069631B2 JP 7203601 A JP7203601 A JP 7203601A JP 20360195 A JP20360195 A JP 20360195A JP 3069631 B2 JP3069631 B2 JP 3069631B2
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順子 山中
忠男 赤嶺
昌宏 井上
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光電変換半導体装置とそ
の製造方法に関するもので、光電変換半導体装置とは波
長100nmから1200nmまでの光はもとよりX線
や放射線および荷電粒子の測定に用いられるものを指
す。
【0002】一般にはフォトダイオード、PINダイオ
ード、アバランシェ・フォト・ダイオード、フォトダイ
オードアレイ、フォトセンサ、マイクロストリップセン
サ、両面マイクロストリップセンサ、放射線センサ、半
導体フォトセンサ、半導体イメージセンサ装置、半導体
撮像装置等と称される半導体装置全般を指す。
【0003】本発明はこれら半導体装置の性能向上実現
のための構成とそれを達成するための製造方法に関する
ものである。
【0004】
【従来の技術】従来、このような分野の半導体装置とし
ては、まず始めに図7に模式的断面図として図示するご
とく、N-型半導体基板1にP+型不純物領域2を持つも
のがられている。
【0005】今、図示するごとくP+型不純物領域2の
存在する面を表面と称するなら裏面には基板より高い濃
度のN型である裏面のN+型不純物領域3がありP+−N
-よりなるPN接合を形成しPINダイオードと称され
る半導体装置である。N-型半導体基板1の不純物濃度
が1×1012atms/cm3から1×10atms/
cm3(以降濃度と言う場合atms/cm3は略する、
また1×112を1E12の様に表示する)程度のものを
さしてイントリンシック(intrinsic、真性半
導体)のiをとってPINと称されるものである。
【0006】ここでN-、N+、P+などはそれぞれの導
電型不純物においてNあるいはPり−は不純物濃度が低
いことを、+は高いことを意味している。i層は濃度が
低くまた厚さとしては数10から数100μmであり、
PN接合に逆バイアスを加えた時の空乏層の伸びが大き
く、検出する光や放射線のエネルギーの範囲が大きく取
れることや、比較的大きなバイアスを加えることがで
き、その時の接合容量が少ないという点から高速応答に
適しており広く使われている。
【0007】入射してくる光や放射線により空乏層で生
成した電子正孔対による電流が主に信号として寄与す
る。例えば、P+型不純物領域側から入射させた場合、
波長500nm以下とエネルギーの高いとき、P+型不
純物領域は大部分、入射線を吸収するが信号電流の生成
には寄与せず入射光の空乏層への透過を妨げ、この厚み
は大きな問題となってくる。すなわちP+型不純物領域
はできるだけ浅いことが必要となる。
【0008】空乏層はできるだけ伸びていることが容量
を小さくするので好ましく、X線やその他高エネルギー
物理・宇宙物理分野での検出器としては空乏層の厚みが
厚い(深い)もの、特に200μm以上の厚みでかつ空
乏層が飽和したものが望ましい、すなわち空乏層が深く
かつ、また低電圧で空乏層が飽和することがこれましい
が、この場合には特に基板の比抵抗を1kΩ・cm以上
の高抵抗にする必要がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の光電変換半導体
装置は前述してきたような不純物の少ない高抵抗シリコ
ン基板を使用しているためプロセス条件により基板抵抗
が変化し空乏層を深く伸ばすことは困難であり、特に厚
みの厚いものほど基板抵抗が低下しやすかった。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明では以下の手段を取った。第1の手段として、イ
オン注入によるP型不純物領域形成工程においてBF2
のドーズ量を1×1015atoms/cm2以下とす
る。
【0011】第2の手段として、イオン注入によるP型
不純物領域形成工程においてBF2の注入エネルギーを
80keV以下にする。第3の手段として、イオン注入
によるP型不純物領域形成工程においてBF2の注入後
のアニール温度を900℃以上とする。
【0012】第4の手段として、酸化雰囲気で行うプロ
セスを950℃以下で行う。第5の手段として、イオン
注入によるP型不純物領域形成工程の前に非酸化性雰囲
気で950℃以上での熱処理を行う。第6の手段とし
て、P型不純物領域形成の工程において、熱拡散法によ
るP型不純物領域の形成工程のあとP型不純物領域へB
2を1×1015atoms/cm2以下イオン注入す
る。
【0013】第7の手段として、前記熱拡散法によるP
型不純物領域の形成工程として半導体基板表面の自然酸
化膜を除去し化学的に活性な表面を露出させ、この活性
な表面にガス状のボロン元素を含む化合物を供給し、ボ
ロン元素あるいはボロン化合物層を形成し、このボロン
元素あるいはボロン化合物層を不純物拡散源とした固相
拡散及び不純物の活性化を行う。
【0014】第8の手段として、基板の厚みを200μ
m以上とする。第9の手段として、BF2イオン注入に
よるP型不純物領域形成工程において同一基板内でイオ
ン注入条件を変えることにより不純物領域により周辺基
板領域の比抵抗を異ならせる。
【0015】
【作用】前記第1から第8の手段を取ることでプロセス
の影響による基板抵抗が大きくかつ基板厚みの厚い半導
体基板の基板比抵抗の低下が防げ、あるいは希望する比
抵抗とすることができる。
【0016】第9の手段を取ることで同一基板内で空乏
層の伸びの異なるPN接合あるいは素子を形成すること
ができる。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1の(a)〜(c)は本発明にかかる半
導体装置の不純物領域の形成工程を示す模式的断面図で
ある。
【0018】まず図1の(a)に示すように高抵抗のシ
リコンのN-型半導体基板1の表面に水蒸気中での10
00℃での熱酸化により第1酸化膜8を形成し、次に図
1の(b)に示すように所定の部分の酸化膜を除去し、
+型不純物領域4と裏面のN+型不純物領域3を形成す
る。
【0019】N+型不純物領域の形成はPの熱拡散法で
あり、POCl3によるプレデポジョン、引き続き酸化
雰囲気でのアニール(ドライブイン)にする。次に所定
の部分にイオン注入によりP+型不純物領域2を形成す
る。すなわち図1の(c)に示すように酸化膜を除去し
てから、酸素中での920℃での酸化により150Aか
ら250Aの薄いSiO2膜9を形成しBF2をイン注入
し、N2雰囲気でアニールを行うことによりP+型不純物
領域を形成した
【0020】なおイオン注入はBF2を用いる方が浅い
不純物領域の形成と残留ダメージの減少、リーク電流の
安定的低減に特に効果がある。このようにして図7に示
すようなPINダイオードを製作する。P+型不純物領
域直上にはSiO2膜5を形成する。このSiO2膜はで
きるけ反射の少ない厚みにする。つまり反射防止膜をか
ね、SiH4とN2Oを使用た化学的気相成長法により形
成する。
【0021】アノード電極6、カソード電極7はAl−
1%Siのスパッタリングを行いパターニングを行って
から合金化を行うことによりを形成した。図2はドーズ
量が5×1015atoms/cm2でのBF2イオン注入の条
件を変たときの基板抵抗−アニール温度特性図であり、
曲線21は注入エネルギーが100kEV、曲線22は
80keV、曲線23は30kEVのときのアニール温
度特性曲線であ。
【0022】図3は注入エネルギーが80kEVでのB
2イオン注入の条件を変えたときの基板抵抗−アニー
ル温度特性図であり、曲線31はドーズ量が5×1015
atoms/cm2、曲線32はドーズ量が1×1015atoms
/cm2、曲線33はドーが5×1014atoms/cm2
曲線34はドーズ量が1×1014atoms/cm2きのアニ
ール温度特性曲線である。
【0023】ドーズ量が少ないほど、アニール温度が高
いほど、注入エネルギーが小さいほど基板抵抗は大きく
なりドーズ量が1×1015atoms/cm2以下、アニール
温900℃以上、注入エネルギーが80kEV以下で顕
著になってくる。以上では、N+型不純物領域の形成の
際のアニール温度は950℃であり、プロセス前の基板
抵抗は10〜20kΩで厚みは500μmである。
【0024】図4はBF2のイオン注入を80keV、
ドーズ量が5×1015atoms/cm2、アニールを
950℃で行ったときのN+型不純物領域の形成の際の
アニル温度を変えたときの基板抵抗−アニール温度特性
図である。この場合はアニール温度が低いほうが基板抵
抗は大きくなり、950℃以下で顕著になってくる。
【0025】また第1酸化膜の形成を水蒸気中での95
0℃での熱酸化とCVDで行うと、水蒸気中での100
0℃での熱酸化と同じ厚みの酸化膜を形成しても950
℃での熱酸化とCVDの場合の方が1000℃での熱酸
化より基板抵抗は大きくなる。
【0026】このように酸化雰囲気での高温熱処理は基
板抵抗を下げる傾向があり、非酸化雰囲気での高温熱処
理は基板抵抗を上げる傾向がある。そこでイオン注入の
前に窒素雰囲気中で熱処理を行った。図5はこのときの
基板抵抗−熱処理温度特性図である。
【0027】窒素雰囲気中で熱処理温度が高いほど基板
抵抗は大きくなり、950℃以上で顕著になる。この熱
処理はN+型不純物領域の形成の前に行っても同様の効
果が得られた。図9は厚み350μmで、BF2のイオ
ン注入を100keV、ドーズ量が5×1015atom
s/cm2、アニールを950℃で行ったときのプロセ
ス前後の基板抵抗の変化を示す図であるがプロセス前の
基板抵抗が1kΩ以上でプロセス後の基板抵抗が大きく
低下することがわかる。本発明はこのような基板抵抗が
1kΩ以上の場合特に有効である。
【0028】図8はBF2のイオン注入を100ke
V、ドーズ量が5×1015atoms/cm2、アニー
ルを950℃で行ったときの基板厚みとプロセス前後の
基板抵抗の変化の関係を示す図であるが厚み200以下
ではプロセス後の基板抵抗が大きく低下することがわか
る。本発明はこのような場合にも有効であり、基板の厚
みが350μm、500μmと厚くなるにしたがって、
おなじ抵抗値を得るためにはアニール温度をあげるか注
入エネルギーあるいはドーズ量を下げる必要があるが、
特にドーズ量とアニール温度が効果がある。
【0029】P+型不純物領域の形成方法としては熱拡
散法も利用できる。特に浅いダメージの少ないP+型不
純物領域が得る方法としてつぎのような方法がある。す
なわち半導体基板表面の自然酸化膜を除去し化学的に活
性な表面を露出させる工程と、この活性な表面にガス状
のボロン元素を含む化合物を供給し、ボロン元素あるい
はボロン化合物層を形成する工程と、この層を不純物拡
散源とした固相拡散及び不純物の活性化を行う工程とか
ら成る製造方法をとる。
【0030】図6(a)から(e)はこのような本発明
にかかるP+型不純物領域の形成工程を示す模式的断面
図である。N-型半導体基板1はバックグラウンド圧力
が10-4Pa以下の真空チャンバーの中央部にセットさ
れ、基板温度が例えば850℃において水素ガスを、例
えばチャンバー内部の圧力が1.3×10-2Paになる
ような条件で一定時間導入する。これによってN-型半
導体基板1上に形成されていた自然酸化膜61が除去さ
れ化学的に活性なシリコン表面が露出する[図6
(b)]。
【0031】次に活性表面に対しB26ガスなどのボロ
ンの化合物ガスを導入し、ボロンるいはボロンシリサイ
ド膜を形成する。基板温度を例えば825℃に設定し、
その設定温度に到達後シリコン基板表面にボロンを含む
化合物であるジボラン(B26)を、例えばチャンバー
内の圧が1.3×10-2Paとなるような条件で一定時
間導入することによって、前記ボロンあるいはボロンシ
リサイド膜62を形成[図6(c)]する。
【0032】この工程では、B26ガスの導入圧力と導
入時間の積が4.3Pa・sec上となるようにガスを
導入すると制御性の高いドーピングができる。B26
ス導入時の基板温度が300℃から700℃の場合に
は、ボロンのが、700℃以上ではボロンシリサイドの
膜が形成される。
【0033】ボロン膜、ボロンシリサイド膜ともに10
nm以上形成すると、それらの拡散源から基板への拡散
は、拡散温度での固溶限で決まる表面濃度一定の拡散と
なり、均一で制御性の高いドーピングが可能になる。ま
た、ボロン膜の堆積は熱CVDであるが、ボロンシリサ
イドの形成はB2Hガス中のボロンとSiとの反応によ
るもので通常のCVDとは異なる。
【0034】ボロンシリサイド膜はボロン膜より安定で
あり、ボロンシリサイド膜の方が、より制御性の高い拡
散をおこなえる。[図6(d)]。アニールは該不純物
導入の装置から一度半導体基板を取り出し別の装置で行
ってもよい。
【0035】アニール工程後表面に残ったボロンシリサ
イド層はエッチングや酸化によって、除去しP+型不純
物領域表面安定化もしくは保護のためCVDによりSi
2膜などを形成した後、その先の工程へとすすむ。こ
の方法によればボロンシリサイド膜あるいはボロン膜の
形成条件や活性化のための熱処理条件の方法の影響を受
けずに基板のプロセス前の基板比抵抗が容易に、かつ浅
いP+型不純物領域が得られる。図11は上記本発明の
熱拡散法によりP+型不純物領域を形成したときのプロ
セス後の基板比抵抗変化を示すものであり、1kΩ以上
の高比抵抗でもほとんど基板比抵抗の低下が見られな
い。この他の熱拡散法によるP+型不純物領域の形成方
法としてはBBr3を酸化雰囲気で導入してボロン化合物
層を形成する方法、BNを固相拡散層とする方法などが
あるが、この場合基板抵抗の大きなシリコン基板を使用
してもプロセス後の空乏層の伸びの大きいもの、すなわ
ち基板抵抗の大きいものを得ることは難しい。
【0036】このような熱拡散法の場合はP+型不純物
領域の形成後、ドーズ量5×1015toms/cm2以下で
BF2を浅くイオン注入し900℃から950℃の比較
的低温度で活性化のアニール処理を行うことで空乏層を
伸び易くすることができる。図10は本発明の実施例を
示す模式断面図であり、BF2イオン注入によるP型不
純物領域形成工程において同一基板内でイオン注入条件
を変えることにより不純物領域により周辺基板領域の比
抵抗を異ならせ、したがって空乏層の伸びの異なるPN
接合を形成した例である。
【0037】図10に示すように当初は比抵抗が4kΩ
・cmの同一チップ上にPN接合部AとPN接合部Bの
2つのPN接合部つまりフォトダイオードの受光領域と
なる部分が形成されている。この場合PN接合部AはB
2をドーズ量5×1014atoms/cm2でイオン入しP
N接合部Bは5×1015atoms/cm2でイオン注入し
た。
【0038】この結果図10のように同一逆バイアス電
圧での空乏層の伸びをPN接合部Aの空乏層11、PN
接合部Bの空乏層12として示すように低ドーズ量のP
N接合部Aの空乏層11が伸びやすい。空乏層ののびは
検出できる電離放射線のエネルギーと相関があるためこ
のような素子によってエネルギーの異なるX線あるいは
荷電粒子の分離検出が可能となる。
【0039】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の製造
方法によれば、プロセス条件の影響をうけずに空乏層の
深い光電変換半導体装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる半導体装置のP+型不純物領域
の形成工程を示す模式的断面図である。
【図2】基板抵抗−アニール温度特性図である。
【図3】基板抵抗−アニール温度特性図である。
【図4】基板抵抗−アニール温度特性図である。
【図5】基板抵抗−イオン注入前熱処理温度特性図であ
る。
【図6】本発明にかかる半導体装置の別のP+型不純物
領域の形成工程を示す模式的断面図である。
【図7】PINフォトダイオードを示す模式的断面図で
ある。
【図8】基板厚みとプロセス前後の基板抵抗の変化の関
係を示す図である。
【図9】プロセス前後の基板抵抗の変化を示す図であ
る。
【図10】本発明の実施例を示す模式断面図である。
【図11】本発明の方法によるプロセス前後の基板比抵
抗の変化の関係を示す図である。
【符号の説明】
1 N-型半導体基板 2 P+型不純物領域 3、4 N+型不純物領域 5 SiO2膜 6 アノード電極 7 カソード電極 8 第1酸化膜 9 薄いSiO2膜 11、12 空乏層 21 注入エネルギー100keVのアニール温度特性
曲線 22 注入エネルギー80keVのアニール温度特性曲
線 23 注入エネルギー30keVのアニール温度特性曲
線 31 ドーズ量5×1015atoms/cm2のアニール温度
特性曲線 32 ドーズ量1×1015atoms/cm2のアニール温度
特性曲線 33 ドーズ量5×1014atoms/cm2のアニール温度
特性曲線 34 ドーズ量1×1014atoms/cm2のアニール温度
特性曲線 61 自然酸化膜 62 ボロンあるいはボロンシリサイド膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 豊 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 株式会社エスアイアイ・アールディセン ター内 (72)発明者 山中 順子 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 株式会社エスアイアイ・アールディセン ター内 (72)発明者 赤嶺 忠男 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 株式会社エスアイアイ・アールディセン ター内 (72)発明者 井上 昌宏 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 株式会社エスアイアイ・アールディセン ター内 (56)参考文献 特開 平2−246168(JP,A) 特開 平6−45583(JP,A) 特開 平4−254379(JP,A) 特開 平5−63228(JP,A) 特開 平7−38140(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 31/10 H01L 31/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイオード構造を有する光電変換半導体
    装置の製造方法において、比抵抗が1kΩ・cm以上のN型半導体基板に、酸化雰
    囲気での950℃以下の熱処理により第一酸化膜を形成
    する工程と、 前記第一酸化膜を選択的に除去して、酸化雰囲気での9
    50℃以下のアニールによりN + 型不純物領域を形成す
    る工程と、 前記N型半導体基板の表面に、1×10 15 atoms/
    cm 2 以下のドーズ量で、かつ、80keV以下の注入
    エネルギーで、BF 2 をイオン注入し、非酸化雰囲気で
    900℃以上の熱処理を行うことによりP型不純物領域
    を形成する工程と、を有する ことを特徴とする光電変換
    半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 ダイオード構造を有する光電変換半導体
    装置の製造方法において、比抵抗が1kΩ・cm以上のN型半導体基板を非酸化雰
    囲気で950℃以上の熱処理を行う工程と、 前記N型半導体基板の 表面にBF2 をイオン注入し
    型不純物領域を形成する工程と、を有することを特徴と
    する光電変換半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 ダイオード構造を有する光電変換半導体
    装置の製造方法において、比抵抗が1kΩ・cm以上のN型半導体基板に、酸化雰
    囲気での950℃以下の熱処理により第一酸化膜を形成
    する工程と、 前記第一酸化膜を選択的に除去して、酸化雰囲気での9
    50℃以下のアニールによりN + 型不純物領域を形成す
    る工程と、 前記N型半導体基板を非酸化雰囲気で950℃以上の熱
    処理を行う工程と、 前記N型半導体基板の表面に、1×10 15 atoms/
    cm 2 以下のドーズ量で、かつ、80keV以下の注入
    エネルギーで、BF 2 をイオン注入し、非酸化雰囲気で
    900℃以上の熱処理を行うことによりP型不純物領域
    を形成する工程と、を有する ことを特徴とする光電変換
    半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記N型半導体基板の厚みが200μm
    以上であることを特徴とする請求項3に記載の光電変換
    半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 N型半導体基板にP型不純物領域を形成
    したダイオード構造を有する光電変換半導体装置の製造
    方法において、 前記P型不純物領域の形成工程が 基板抵抗1kΩ・cm以上のN型半導体基板の 表面の自
    然酸化膜を除去して化学的に活性な表面を露出させる工
    程と、 前記活性な表面にガス状のボロン元素を含む化合物を供
    給し、ボロンとボロン化合物から選ばれる層を形成する
    工程と、 前記ボロンとボロン化合物から選ばれる層を不純物拡散
    源とした固相拡散と不純物の活性化を行う工程とを有
    することを特徴とする光電変換半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記P型不純物領域の形成工程の前に、
    前記N型半導体基板を非酸化雰囲気で950℃以上の熱
    処理を行う工程を備えることを特徴とする請求項5に記
    載の光電変換半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 N型半導体基板の表面へBF2 イオ
    ン注入によるP型不純物領域形成工程において同一基
    板内でイオン注入条件を変えることにより不純物領域の
    周辺基板領域の比抵抗を異ならせることを特徴とする光
    電変換半導体装置の製造方法。
JP7203601A 1994-08-24 1995-08-09 光電変換半導体装置の製造方法 Expired - Fee Related JP3069631B2 (ja)

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