JPH06242308A - Au透過型グレーティングの製作法 - Google Patents
Au透過型グレーティングの製作法Info
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- JPH06242308A JPH06242308A JP1390893A JP1390893A JPH06242308A JP H06242308 A JPH06242308 A JP H06242308A JP 1390893 A JP1390893 A JP 1390893A JP 1390893 A JP1390893 A JP 1390893A JP H06242308 A JPH06242308 A JP H06242308A
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Abstract
皮膜の残らない方法およびAuメッキベース除去時グレ
ーティングパターンの乱れを起こさない方法を提供する
ことを目的とする。 【構成】 ポリイミドのエッチングはO2とCHF3反
応性イオンビームで行い、Auメッキベースの除去はS
iバックエッチング後裏面よりArイオンビームで行
う。
Description
ポリイミドパターンの製作法及びそれを用いた軟X線用
Au透過型グレーティングの製作法に関する。
を用いて軟X線領域(1オングストローム〜数100オ
ングストローム)における研究や応用が考えられてい
る。
X線透過率の差を利用し、生物を生きたままで観察する
X線顕微鏡や、波長が可視光に比べて極端に短いため、
回折効果の影響が無視できるほど小さいことを利用して
解像度を高めるX線露光装置などである。
は、垂直入射で使用できしかも光学系の配置が簡単とな
る透過型グレーティングが有望であり、そのため本件出
願人はかかる透過型グレーティングの製作法を出願して
いる(特開昭63-240502)。
る。
Au、第3層ポリイミド、第4層SiO2、第5層フォ
トレジストを順次コーティングした試料にホログラフィ
ック露光法でグレーティングパターンを形成する工程 このレジストパターンをエッチングマスクとしてCH
F3反応性イオンビ−ムエッチングによりSiO2層を
パターンニングする工程 このSiO2パターンをエッチングマスクとして、O
2反応性イオンビームエッチングを行いポリイミド層を
パターンニングする工程 ポリイミドパターンをメッキ用ステンシルとして、A
u層をメッキベースとしてAu電気メッキを行いポリイ
ミドを除去してAuグレーティングパターンを形成する
工程 この上に適当なレジストを塗布した後、電子ビーム露
光又は光リソグラフィーでフォトレジストの支持格子の
メッキ用ステンシルを作り、Au電気メッキを行いAu
の支持格子を作成しフォトレジストを除去する工程 Si基板の周辺部を支持枠として残すように化学エッ
チング(バックエッチング)を行う工程。
方法では、ポリイミドのパターニング(工程)は、O
2ガスのみで行っているため、ポリイミド中に含まれて
いる金属分がエッチングの進行を阻害し、ポリイミドの
薄い皮膜が残りやすく、次工程のAu電気メッキが出来
なかった。
エッチングや加速電圧を上げるとオーバーエッチングに
なりやすく、メッキベースのAuがエッチングされ、メ
ッキベースが削れるとともにエッチングされたAu粉が
ポリイミドの壁に付着するため、次工程のAu電気メッ
キで図2のようにグレーティングパターンがメッキされ
やすかった。なお、図2(a)は立体図、(b)は断面
図で、11はメッキベースAu、12はポリイミドパタ
ーン、13はAuグレーティングパターンを示す。
するため、図3に示すようにグレーティングパターンは
蒸着のAu層15とメッキのAu層14の2重構造とな
り、軟X線領域で屈折率の異なる2層構造となるので、
グレーティングパターンの厚さの設定が難しかった。
ッチングを行っているため(工程)、バックエッチン
グによるダメージとグレーティングパターンの内部応力
の開放によりグレーティングパターンが乱れやすかっ
た。
の際にポリイミドの皮膜の残らない方法およびAuメッ
キベース除去時にグレーティングパターンの乱れのない
方法を提供することを目的とする。
意検討した結果、ポリイミドのエッチングの際に少量の
CHF3を混合すること、及びバックエッチングの後ド
ライエッチングすることにより前記課題を解決すること
を見出だし、本発明をなすに至った。
第1層Au、第2層ポリイミド、第3層SiO2、第4
層ホトレジストを順次コーティングした試料にホログラ
フィック露光法でグレーティングパターンを形成する工
程と、 このパターンをエッチングマスクとしてCHF
3反応性イオンビ−ムエッチングによりレジストパター
ンをSiO2パターンに変換する工程と、このSiO2
パターンをエッチングマスクとして、O2にCHF3を
混合したガスによる反応性イオンビームエッチングを行
いレジストパターンをアスペクト比の大きなポリイミド
パターンに変換する工程とからなる。
10%程度が好ましい。この範囲外になると、ポリイミ
ドのエッチングスピードが減少し、有効にポリイミドが
削れなくなるからである。
基板とAu層の間にNi−Cr,Cr,Ti,Ta等の
金属層を設けても良い。
ポリイミドパターンをメッキ用ステンシルとして、第1
層のAu層をメッキベースとしてAu電気メッキを行い
ポリイミドを除去してAuグレーティングパターンを形
成する工程と、この上から光リソグラフィーでフォトレ
ジストの支持格子のメッキ用ステンシルを作り、Au電
気メッキを行った後フォトレジストを除去する工程と、
基板を裏面から周辺部を支持枠として化学エッチングで
窓を開けた後、基板裏面からArイオンビームエッチン
グで第1層Auを除去する工程とからなるAu透過型グ
レーティングの製作法である。
2に少量のCHF3を混合した反応性イオンビームエッ
チングを行うことでポリイミド中の金属分が残留せず、
ポリイミドの皮膜が残らなくなった。
ッキベースを除去しているので、グレーティング部はメ
ッキで製作されたAuだけとなる。さらにAu膜(メッ
キベース+グレーティングパターン)がバックエッチン
グで一様に開放された後メッキベースをドライエッチン
グするのでパターンの乱れがない。
20nm、Au層3を50nm真空蒸着する。Ni−C
r層2はSiとAu層の密着性を高めるためのアンダ−
コーティングである。そしてAu層3の上にポリイミド
SP−510を1μmスピンコートした後SiO2を電
子ビーム蒸着し、その上にフォトレジストMP−140
0を300nmスピンコートし、ポリイミド層4、Si
O2層5、フォトレジスト層6を形成する。
ーザー(λ=441.6nm )の2光束干渉による露光、MF
314で現像を行い、フォトレジストのグレーティング
パターンを作成する。
チングマスクとして、CHF3反応性イオンビームエッ
チングでSiO2層5にグレーティングパターンを変換
する。
してO2(95%)+CHF3(5%)の反応性イオン
ビームエッチングを行い、ポリイミド層4にグレーティ
ングパターンを変換する。ここでCHF3反応性イオン
ビームエッチングによるフォトレジスト:SiO2、O
2+CHF3反応性イオンビームエッチングによるSi
O2:ポリイミドのエッチングレート比によりポリイミ
ドパターンはスペクト比の大きな垂直に近い側壁とな
る。またO2にCHF3を混合したことにより、ポリイ
ミド中に含まれる少量の金属分(無機分)もエッチング
できAu層3の上にポリイミドの皮膜が残らなくなっ
た。
ッキ型として、Au層3をメッキベースとして、Au電
気メッキを所望の厚さになる様行う。ここでは0.6μ
mとした。
灰化除去し、Auのグレーティングを作成する。
OFPR8600を2μm塗布し、光リソグラフィーに
より支持格子のネガのメッキ型を形成する。
の支持格子を形成し、フォトレジストを除去する。この
支持格子は軟X線領域全般に渡って透過率の高い適当な
材料がないため、透過型グレーティングを中空構造とし
なければならず、その機械的強度を高めるためのもので
ある。支持格子は50μm×16μmのピッチで巾4μ
m、厚さ1μmで入れてある。
型グレーティングの支持枠として残すようにKOHある
いはフッ酸の混酸で窓を開ける。
からArイオンビームエッチングによる蒸着で作成した
Auメッキベース層2の部分をArイオンビームで除去
する。 なお、以上の説明では、基板はSiを使ってい
るが、バックエッチングできるものならば何でもよい。
さらにフォトレジストもホログラフィック露光に適した
ものなら何でもよい。
力を高めるためのアンダーコーティングであるので、C
r,Ti,Ta等の他の材料でも良い。
エッチングが効率良く行え、Au電気メッキでの失敗が
なくなった。
ッキベースを除去しているため、電気メッキで作成した
Auのみでグレーティングパターンが構成でき、バック
エッチング時の化学的ダメージを受けないためグレーテ
ィングパターンの乱れがなくなった。その結果、ポリイ
ミド、SiO2、フォトレジストの3層構造でアスペク
ト比の大きなポリイミドのメッキ型を作製することとの
相乗効果でホログラフィック露光法の長所を生かした分
光特性に優れた透過型グレーティングが作製された。
を示す図
Claims (2)
- 【請求項1】 基板上に第1層Au、第2層ポリイミ
ド、第3層SiO2、第4層ホトレジストを順次コーテ
ィングした試料にホログラフィック露光法でグレーティ
ングパターンを形成する工程と、 このパターンをエッチングマスクとしてCHF3反応性
イオンビ−ムエッチングによりレジストパターンをSi
O2パターンに変換する工程と、 このSiO2パターンをエッチングマスクとして、O2
にCHF3を混合したガスによる反応性イオンビームエ
ッチングを行いレジストパターンをアスペクト比の大き
なポリイミドパターンに変換する工程とからなるアスペ
クト比の大きなポリイミドパターンの製作法。 - 【請求項2】 請求項1記載のポリイミドパターンをメ
ッキ用ステンシルとして、第1層のAu層をメッキベー
スとしてAu電気メッキを行いポリイミドを除去してA
uグレーティングパターンを形成する工程と、 この上から光リソグラフィーでフォトレジストの支持格
子のメッキ用ステンシルを作り、Au電気メッキを行っ
た後フォトレジストを除去する工程と、 基板を裏面から周辺部を支持枠として化学エッチングで
窓を開けた後、基板裏面からArイオンビームエッチン
グで第1層Auを除去する工程とからなるAu透過型グ
レーティングの製作法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5013908A JP2636658B2 (ja) | 1993-01-29 | 1993-01-29 | Au透過型グレーティングの製作法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP5013908A JP2636658B2 (ja) | 1993-01-29 | 1993-01-29 | Au透過型グレーティングの製作法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH06242308A true JPH06242308A (ja) | 1994-09-02 |
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JP5013908A Expired - Fee Related JP2636658B2 (ja) | 1993-01-29 | 1993-01-29 | Au透過型グレーティングの製作法 |
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JP (1) | JP2636658B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100512141B1 (ko) * | 2003-08-11 | 2005-09-05 | 엘지전자 주식회사 | 와이어 그리드 편광자 제조 방법 |
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CN110161606A (zh) * | 2019-05-24 | 2019-08-23 | 中国科学院微电子研究所 | 一种耦合光栅的制备方法 |
CN115079321A (zh) * | 2021-03-12 | 2022-09-20 | 华为技术有限公司 | 光栅结构件及其制作方法、光栅结构模板和相关设备 |
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JPH02137803A (ja) * | 1988-11-18 | 1990-05-28 | Sharp Corp | 回折素子の製造方法 |
-
1993
- 1993-01-29 JP JP5013908A patent/JP2636658B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2636658B2 (ja) | 1997-07-30 |
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