JPH0624178A - 紙片処理装置 - Google Patents

紙片処理装置

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JPH0624178A
JPH0624178A JP4202924A JP20292492A JPH0624178A JP H0624178 A JPH0624178 A JP H0624178A JP 4202924 A JP4202924 A JP 4202924A JP 20292492 A JP20292492 A JP 20292492A JP H0624178 A JPH0624178 A JP H0624178A
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悟 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】加工処理の高速化が可能な紙片処理装置を得る
こと。 【構成】移動手段を駆動して、収容部に収容された紙片
を加工装置による加工処理方向へ移動させ、加工装置に
加工処理を行わせる第1のモードと、収容部に収容され
た紙片を加工処理方向に対して逆方向に移動させた後、
加工処理方向へ移動させ、第1のモードとは異なる加工
処理を加工装置に行わせる第2のモードとを有する制御
装置とを設けた。また、前記収容部に供給される紙片を
前記加工装置による加工処理内容に応じて、前記収容部
に供給される紙片の前記移動方向の収容位置を異ならせ
るようにした。さらに前記移動手段を、紙片の移動方向
に沿って回転するエンドレスの回転部材と、この回転部
材の回転方向に沿って少なくとも2カ所、移動紙片の長
さ以上の間隔をおいて設けられた紙片保持手段とで構成
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複写機・プロッタ・
プリンタ・印刷装置などの画像形成装置から排出された
紙片(コピー用紙や合成樹脂シートなど)を収容し、こ
の紙片の所望位置に穿孔の形成やステープル打ちを行う
紙片処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フィニッシャなどと呼ばれる紙片
処理装置は、複写装置などで画像を形成された紙片を、
収容部に集積したり、仕分けしたりした後、穿孔装置
(パンチ)により所望位置にファイル用の孔を開けた
り、ステープラにより所望箇所にステープル打ちなどの
加工処理を行っている。
【0003】穿孔装置としては複数の孔を同時に穿孔で
きる装置を備え、またソレノイド等の動力によって作動
するステープラを配設し、所定位置に固定された前記紙
片の周辺を上記各装置を移動させながら施工させるもの
であった。
【0004】周知のようにこれら穿孔装置にせよステー
プラにせよ、作動時には相当の衝撃が発生するものであ
り、所望位置への移動が自由になされねばならぬと同時
に、作動時における固定がしっかりしたものでなければ
ならない。
【0005】このように、移動手段や固定手段には相当
複雑な構成を必要とし、大型になり易かった。
【0006】またステープル打ちには紙片の周縁に打つ
いわゆる平行打ちの他に、紙片のコーナ部に打つ、いわ
ゆる角打ちの場合も多い。このような角打ちの場合のス
テープル装置の移動、回動、位置決め、固定などには一
層複雑高価な構成を必要とするものであった。
【0007】そこで、複写機から排出される紙片を収容
する収容部に穿孔装置やステープラを固定して、収容部
で紙片を整列させた後、この紙片をこれらの装置に沿っ
て移動させ、所定位置で孔開けやステープル打ちを行え
ば、穿孔装置やステープラの移動、回動、位置決めなど
の構造が簡単化されるため、この方式の装置を検討し
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、収容部に収容
した紙片を加工処理のために穿孔装置やステープラに沿
って移動させるためには、紙片の端がこれらの装置から
外れた加工処理開始位置まで移動させてから、逆方向に
移動させて紙片を穿孔装置やステープラを通過させるよ
うにしなければならず、処理時間がかかっていた。
【0009】この発明は、加工処理の高速化が可能な紙
片処理装置を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するために、画像形成装置から供給される紙片を収容
する収容部と、この収容部に収容された紙片の縁辺を揃
える整列手段と、この整列手段により縁辺を揃えられた
紙片をその平面方向に移動させる移動手段と、この移動
手段によって移動する紙片の移動方向に沿って配置さ
れ、前記移動手段により移動する紙片の所定位置に加工
を施す加工装置と、前記移動手段を駆動して、前記収容
部に収容された紙片を前記加工装置による加工処理方向
へ移動させ、前記加工装置に加工処理を行わせる第1の
モードと、前記収容部に収容された紙片を前記加工処理
方向に対して逆方向に移動させた後、前記加工処理方向
へ移動させ、前記第1のモードとは異なる加工処理を前
記加工装置に行わせる第2のモードとを有する制御装置
とを設けた。
【0011】また、前記収容部に供給される紙片を前記
加工装置による加工処理内容に応じて、前記収容部に供
給される紙片の前記移動方向の収容位置を異ならせるよ
うにした。
【0012】さらに前記移動手段を、紙片の移動方向に
沿って回転するエンドレスの回転部材と、この回転部材
の回転方向に沿って少なくとも2カ所、移動紙片の長さ
以上の間隔をおいて設けられた紙片保持手段とで構成し
た。
【0013】
【実施例】以下この発明の紙片処理装置の各実施例を図
面に基づき説明する。
【0014】〔第1の実施例〕 <構成>図1のようにこの実施例における紙片処理装置
1は、複写機などの画像形成装置2から紙片を受け取
り、この紙片を3つ折り(Z折り)して、所望枚数積層
した時点で孔開け及びステープル打ちなどの加工を施し
て収容するものである。
【0015】紙片処理装置1は図1〜図3のように画像
形成装置2の紙片排出手段に臨んで連接されており、キ
ャスタ11を有する台車12の上に立設された枠体13
内に紙片を3つ折りにする紙折り部3と、紙折りや孔開
けを行わずストレートに排出される紙片を収容する排紙
収容部4と、紙折り部3を通して供給された紙片を綴じ
たり孔を開けたりする加工部5と、この加工部5で処理
された紙片を収容する加工済紙片収容部6と、図13の
ような各種加工選択のできる制御パネルと、図14乃至
図16のフローチャートに示す制御などを行う制御装置
とを収納して構成されている。
【0016】紙折り部3は図4のように構成されてい
る。まずガイド板21,22,32,33により排紙収
容部4への経路28と加工部5への経路34とを形成し
ている。
【0017】ガイド板21,22の入口には、入口セン
サS1と、画像形成装置2からの紙片を受けて搬送する
送りローラ23a,23bとが配設されている。送りロ
ーラ23bはタイミングベルト25を介してパルスモー
タ24により駆動され、送りローラ23aは従動するよ
うになっている。
【0018】経路28と経路34との分岐部にはソレノ
イドにより駆動される切り換えガイド27が設けられ、
搬送経路を切り換えられるようになっている。この切り
換えガイド27は、通常は図4の実線のように排紙側に
導くようになっており、加工モード選択の場合にはソレ
ノイドの励磁によって図示の仮想線位置に回動するよう
になっている。
【0019】経路28には排紙ローラ26a,26bが
設けれている。排紙ローラ26bはタイミングベルト3
0,31を介してパルスモータ29で駆動され、排紙ロ
ーラ26aは従動するようになっている。
【0020】経路34の出口に形成された開口部35に
は、紙折りセンサS2と、紙折りのための正逆転する第
1の紙折りローラ36と、この第1の紙折りローラ36
と転接する第2の紙折りローラ37と、同じく第1の紙
折りローラ36と転接する第3の紙折りローラ38とが
設けられている。なお、第1の紙折りローラ36と第2
の紙折りローラ37とで第1の転接ローラ対をなし、第
1の紙折りローラ36と第3の紙折りローラ38とで第
2の転接ローラ対をなしている。
【0021】第1の紙折りローラ36はタイミングベル
ト30を介してパルスモータ29により駆動され、第
2,第3の紙折りローラ37,38は第1の紙折りロー
ラ36の軸からギヤを介して駆動されるようになってい
る。
【0022】なお、紙折りした紙片がずれないように、
紙折りローラ36は高い摩擦係数を有するゴムローラ
で、紙折りローラ37,38は共に金属ローラである。
【0023】また、ガイド板33の開口部35に面する
部分は開口部35側に湾曲部Kを設け、紙片のループ形
成を容易にしている。
【0024】なお、図4に示すように、送りローラ23
aの上方は開閉できるカバー14となっており、把手1
6を掴んで上方に持ち上げると、カバー14はヒンジ1
5によって図示の仮想線の線で開放することができる。
そしてこのカバー14にはガイド板21、送りローラ2
3a、排紙ローラ26aが図11に示すように一緒に上
方X方向に開放するようになっている。
【0025】更に図11のように、ガイド板32及び紙
折りローラ38はY方向へ回動可能になっており、カバ
ー14の開放構造と共に、紙詰まりの処理を極めて容易
に行うことができる構成となっている。
【0026】紙折りローラ36等の斜め下方には、紙片
に穿孔及びステープル打ち等の加工を施す加工部5が設
けられている。この加工部5は、紙折り部3から供給さ
れる複数枚の紙片Lを搬送面51(収容面)で受ける加
工前紙片収容部50と、図5のように加工前紙片収容部
50に収容された紙片束を移動させる移動手段62と、
この移動手段62により移動それる紙片束に孔開け加工
を行う穿孔装置70(加工装置)と、ステープル打ちを
行うステープラ80(加工装置)とを備えている。
【0027】図4、図5に見るように、加工部5の紙片
Lを受ける搬送面51(収容面)は、紙片排出手段とし
ての紙折りローラ36等からは相当の落差を付けて設け
られ、移動方向と交差する方向に湾曲しており、紙片に
腰を付けて移動方向に曲がり難くしてある。
【0028】また、加工前紙片収容部50には紙片束の
移動方向に沿って形成された溝60と、収容部6側に突
出した先端規制部61(支持手段)とが設けられてい
る。
【0029】搬送面51は図4のように左下がりに傾斜
していると共に、図3のように左下がりに傾斜が与えら
れており、落下した紙片はその前端部と図2の紙面裏側
端部の直角2方向を規制され整列される。ところで、紙
片は落下するときは図2の左端部が先端となり、紙面の
向う側が側縁となるのであるが、落下後は搬送面51に
沿って図5において矢印A方向に移動しながら加工が施
されるので、以後図2、図5において落下時の前端部を
側縁部、落下時の側縁を後端部と称することとする。た
だし、以後においても、落下時の模様等を説明する際に
は側縁部(落下先端部)、後端部(落下側縁部)などと
称することがある。
【0030】図5には上記落下先端部を規制する整列手
段としての側縁規制部材52、落下側縁部を規制する後
端規制部材53が示されている。
【0031】後端規制部材53の下部には紙片の後端を
押えるニップ部材54が設けられ、共に移動用の支持部
55に支持されている。そしてこの支持部55はシャフ
ト56(送りねじとなっている)に螺合しており、駆動
用のパルスモータ57及びベルト58によって駆動され
る図示外の動力伝達機構によって移動するように構成さ
れている。
【0032】また、後端規制部材53にはニップローラ
59(保持手段)がモータによって上下動されるように
取り付けられ、ニップ部材54との間に紙片を挟むよう
になっている。
【0033】穿孔装置70は図5のように、支持体71
に穿孔用のプランジャ72を挿通させ、支持体71にピ
ン74によって枢支されたアーム73はプランジャ72
とは係合ピン72aによって係合している。
【0034】一方、アーム73の案内溝73aにはクラ
ンクアーム75のクランクピン75aが係合しており、
またクランクアーム75はギヤ76,77を経てパルス
モータ78に連結されている。
【0035】ステープラ80は図6のようにフレーム8
7に軸88を中心に例えば45度回動できるように取り
付けられている。これは、ステープルの平行打ちだけで
なく、角打ちもできるようにするためで、その回動機構
には平行四辺形のリンク機構が採用されている。このリ
ンク機構は、軸88に取り付けられたアーム89と、フ
レーム87に軸90を介して取り付けられたアーム91
と、アーム89,91に平行四辺形を形成するように軸
92,93を介して取り付けられたカイド94とを備え
ている。
【0036】ガイド94は傾斜した斜面95を有し、移
動部55に取り付けられたローラ84が進入し易くして
ある。
【0037】また、この回動機構にストッパ96と、復
帰バネ97が設けられている。 そして制御装置には図
13のように紙折りをはじめとして紙片加工の各種処理
モードが選択できるようになっている。
【0038】即ち、処理モードとしては、非加工モー
ド、加工モードがあり、この非加工モードは画像形成装
置2から送られた紙片はそのままストレートに排出する
ものである。
【0039】加工モードとしてはZ折り(3つ折り)と
非紙折りの選択ができるようになっていて、この内、非
紙折りは紙折りをしないで、孔開けなどの加工を施す場
合に選択するものである。
【0040】そして加工モードには紙折りするか否かの
選択の後、孔開け(穿孔)加工とステープル打ちの選択
できると共に、穴開け加工の場合には穿孔の数の指定、
ステープル打ちの場合には、平行打ちか角打ちかの選
択、更に平行打ちの場合にはその数の指定ができるよう
になっている。
【0041】なお、紙片サイズの情報は画像形成装置2
の方から与えられるようになっている。
【0042】<動作>次に図4乃至図10の紙折り動作
説明図及び図14乃至図16のフローチャートを参考に
して、主としてZ折りの紙折り動作を説明する。
【0043】(1)ストレート排紙動作 図14のように画像形成装置2から排出される紙片Lに
対する処理モードを、予め制御パネルによって図13の
何れかを選択しておく(ST1)。そのモードが非加工
モードか加工モードか(ST2)をチェックし、非加工
モードであれば図15のように切り換えガイド27を非
加工側(図4の実線)へ切り換える(ST3)。
【0044】画像形成装置2から紙片Lが供給され、入
口センサS1が紙片の先端を検出(ST4)すると、パ
ルスモータ24,29は正転(ST5)し、同時にタイ
マーが動作する。紙片が排紙ローラ26a,26bから
排出される所定時間T1が経過(ST6)すると、パル
スモータ24,29は停止(ST7)する。排紙ローラ
26a,26bから排出された紙片は排紙収容部28に
収容される。そして、センサS1が再び紙片先端を検出
したかチェック(ST8)し、検出すればST5に戻
り、所定時間T2経過する(ST9)間に検出しなけれ
ば終了する。
【0045】(2)非紙折り動作 図14に戻りST2で加工モードが選択されたと判断さ
れた場合には、切り換えカイド27を加工側(図4の仮
想線)へ切り換える(ST10)。そして非紙折りかZ
折りか(ST11)判断され、非紙折りの場合には図1
6に移動する。センサS1が紙片先端を検出する(ST
12)と、モータ24,29が駆動され(ST13)、
紙片が経路34を搬送され、紙折りローラ36,37に
くわえ込まれる。
【0046】センサS2が紙片後端を検出する(ST1
4)と、タイマーが動作し、紙片後端が紙折りローラ3
6,37を通過する所定時間T3が経過する(ST1
5)とモータ24,29は停止する(ST16)。排出
された紙片は加工前紙片収容部50へ落下し、紙片先端
部Laは側縁規制部材52によって側縁(落下先端部)
を規制され、後部(落下時の側縁)は後端規制部材53
に規制されて側縁が揃えられる。そして、センサS1が
再び紙片先端を検出したかチェック(ST17)し、検
出すればST13に戻り、所定時間T4経過する(ST
18)間に検出しなければ終了する。
【0047】(3)紙折り動作 図14に戻りST11でZ折りと判断された場合には、
センサS1が紙片の先端を検出する(ST19)と、モ
ータ29が駆動され(ST20)、紙折りローラ36,
37,38が回転すると共に、タイマーが動作する。紙
片は図8のように送りローラ23a,23bの転接部に
突き当たり、撓んで先端のレジスト修正がなされる。
【0048】センサS1が先端を検出してから所定時間
T5が経過する(ST21)すると、パルスモータ24
が駆動され(ST12)、排紙ローラ23a,23bが
回転してレジスト修正された紙片が取り込まれ、経路3
4を搬送される。
【0049】紙折りセンサS2が紙片の先端を検出する
(ST23)と、パルスモータ29の駆動パルスのカウ
ントを開始する。紙片Lは紙折りローラ36,37の転
接部を通過して所定の進入量、例えば所定パルス数P1
だけ送られ(ST24)、パルスモータ29は一旦停止
し、第1工程を完了する。そして直ちにモータ29を逆
転する(ST25)。
【0050】この時、送りローラ23a,23bは紙送
りを継続しており、紙片Lは図9のように湾曲し、その
湾曲部W1は紙折りローラ36,38の転接部へ向けら
れ、所定パルスP2を経過して(ST26)パルスモー
タ29は停止する(第2工程)(ST27)。これによ
り紙片は2つ折りされたことになる。
【0051】なお、パルス数P2はパルス数P1より少
なく、Z折り後に紙片先端部Laに非折り重ね部分L1
が残るようにサイズ毎に予め制御装置内に設定されてい
る。
【0052】パルスモータ29は逆転停止後直ちに正転
に転じる。そして、紙片Lは図10のように再び湾曲部
W2を形成し、この湾曲部W2は第1の転接部へ進入す
る。これで紙片はZ折り加工がなされたことになる。そ
して、紙片後端が紙折りセンサS2に検知(ST28)
された時点でパルスモータ24は停止(ST29)し、
同時にタイマーがスタートする。
【0053】そして所定時間T6が経過する(ST3
0)と、パルスモータ29も停止する(第3工程完了)
(ST31)。この間、紙片LはZ折りされて第1の転
接部から排出されて加工部5へ落下し、紙片先端部La
は加工前紙片収容部50の側縁規制部材52によって側
縁(落下先端部)を規制され、後部(落下時の側縁)は
後端規制部材53に規制されて側縁が揃えられる。
【0054】そして、センサS1が再び紙片先端を検出
したかチェック(ST32)し、検出すればST20に
戻り、所定時間T7経過する(ST33)間に検出しな
ければ終了する。
【0055】なお、紙折り動作に入る前に紙片のレジス
ト修正を行っているので、折り目がずれたり、曲がって
折られることがない。
【0056】(4)ステープル打ち・孔開け動作 ところで、加工部5から排出された紙片を加工前紙片収
容部50に収容する際、予めモータ57を駆動し、後端
規制部材53を図17の位置に移動させておく。この位
置は、移動手段62を加工済紙片収容部6方向へ移動さ
せることにより、例えば図12の穿孔P2,P3の形成
やステープルH3の打ち込みができる位置である。
【0057】後端規制部材53を図17の位置に移動さ
せた状態で加工部5から排出される紙片Lを収容する。
加工部5へ落下した紙片Lは、紙片先端部Laが側縁規
制部材52によって側縁(落下先端部)を規制され、後
部(落下時の側縁)は後端規制部材53に規制されて側
縁が揃えられる。
【0058】このようにして加工前紙片収容部50に紙
片が所定枚数収容されると、ニップローラ59を下降
し、ニップ部材54との間に紙片をくわえ込む。この
際、紙片が3つ折りされている場合にはニップローラ5
9は重なり部分を押さえることになり、紙片束を移動手
段62に保持できると共に、紙片束の厚さを最低限にす
ることができる。
【0059】そして、加工処理の内容が例えば図12の
穿孔P2,P3の形成やステープルH3の打ち込みであ
る場合には、モータ57を駆動して支持部55を加工済
紙片収容部6方向へ上昇移動させて行く。これにより、
後端規制部材53は収容された紙片Lの後端を加工済紙
片収容部6方向へ押して行くことになる。移動を開始し
てからのパルスモータ57の回転量により、あらかじめ
設定された位置で穿孔装置70を駆動すれば、図12の
ように適宜の数の穿孔P2,P3を形成できる。
【0060】さらに、支持部55を移動させると図6の
状態からローラ84がガイド94の斜面95に係合しガ
イド94を押すようになる。これによりリンク機構は図
7のように変形するため、支持部55は移動し続ける
が、ステープラ80は45度回動する。この状態で所定
の位置まで紙片束を移動し、ステープラ80を駆動すれ
ば、図12のように紙片の角にステープルH3を打つこ
とができる。
【0061】孔開け及びステープル打ちの過程で紙片束
の先端は加工前紙片収容部50から加工済紙片収容部6
側に順次突出して行くが、搬送面51は移動方向と交差
する方向に湾曲しているので、紙片に腰が与えられ、垂
れ下がりが防止される。
【0062】移動手段62が上限まで移動すると、ニッ
プローラ59が上昇し、紙片の圧接を解除する。このた
め、先端支持部61だけでは紙片を支持できなくなり、
加工済紙片収容部6に落下収容される。
【0063】一方、加工処理の内容が例えば図12の穿
孔P1,P2,P3,P4の形成やステープルH1,H
2の打ち込みである場合には、モータ57を逆転して支
持部55を加工済紙片収容部6方向とは逆方向へ移動さ
せ、後端規制部材53を図18の位置に停止させる。こ
の位置は、4つの穿孔P1,P2,P3,P4の形成や
2つのステープルH1,H2の打ち込みが可能な位置で
ある。
【0064】後端規制部材53が図18の位置に停止す
ると、モータ57を正転して、支持部55を加工済紙片
収容部6方向へ上昇移動させて行く。移動を開始してか
らのパルスモータ57の回転量により、あらかじめ設定
された位置で穿孔装置70及びステープラ80を駆動す
れば、図12のように適宜の数の穿孔P1,P2,P
3,P4の形成やステープルH1,H2の打ち込みを行
うことができる。
【0065】このように加工処理の内容に応じて、後端
規制部材53を加工済紙片収容部6方向へ移動させる
(第1のモード)か、一旦、加工済紙片収容部6から遠
ざかる方向に移動させてから加工済紙片収容部6方向へ
移動させ、加工処理を行う(第2のモード)ようにした
ので、すべての加工処理を加工済紙片収容部6から遠ざ
かる方向に移動させてから加工済紙片収容部6方向へ移
動させて行うより高速化できる。
【0066】以上の動作を繰り返すことにより、紙折り
部3から供給された紙片の綴じ込み及び孔開けを連続し
て行うことができる。
【0067】〔第2の実施例〕前記(4)のステープル
打ち・孔開け動作は次のように行っても良い。
【0068】加工処理の内容が例えば図12の穿孔P
2,P3の形成やステープルH3の打ち込みである場合
には、予めモータ57を駆動し、後端規制部材53を図
19の位置に移動させておき、加工処理の内容が例えば
穿孔P1,P2,P3,P4の形成やステープルH1,
H2の打ち込みである場合には、後端規制部材53を図
20の位置に位置に移動させておき、それぞれの位置で
加工部5から排出される紙片Lを収容する。所定枚数の
紙片が整列して収容された後は、前述のようにニップロ
ーラ59によりニップ部材54との間に紙片をくわえ込
み、加工済紙片収容部6方向へ移動させ、適宜の位置で
穿孔装置70やステープラ80を駆動し、適宜のかずの
穿孔P1,P2,P3,P4の形成、ステープルH1,
H2,H3を行う。なお、細かい動作は第1の実施例と
同じである。
【0069】このように加工処理の内容に応じて、予め
後端規制部材53を所定位置に移動させた後、所定枚数
の紙片が収容されると、加工済紙片収容部6方向へ紙片
を移動させながら所定位置に加工を行うようにしたの
で、加工内容にかかわらず後端規制部材53が一定の位
置で紙片を収容支持する場合に比べ高速化できる。
【0070】〔第3の実施例〕第1,第2の実施例では
後端規制部材53をシャフト56に沿って往復動作させ
ているが、移動手段は図21のような構成であっても良
い。
【0071】図のように正逆転可能な一対のプーリ10
0,101にエンドレスベルトなどの回転部材102が
取り付けられている。この回転部材102にはこの回転
部材102の回転方向に沿って少なくとも2カ所、移動
紙片の長さ以上の間隔をおいて紙片保持手段103A,
103Bが設けられている。
【0072】この紙片保持手段103A,103Bは、
収容部50に収容された紙片の縁辺を揃える整列手段例
えば後端規制部材104と、ソレノイドなどの駆動によ
り整列された紙片を押さえるニップ手段105とを備え
ている。なお、プーリ100またはプーリ101はモー
タ105によって回転駆動される。他の構造は第1の実
施例と同様である。
【0073】このような構造において、収容部50に所
定枚数収容された紙片は、側縁規制部材52と紙片保持
手段103Aの後端規制部材104とにより整列され、
ニップ手段105により保持される。モータ105が正
転駆動されると、紙片束は加工済紙片収容部6方向へ移
動し、所定位置で穿孔装置70またはステープラ80を
適宜駆動して孔開けまたはステープル打ちを行う。
【0074】孔開け及びステープル打ちされた紙片束が
左端まで移動すると、ニップ手段105の保持を解除す
る。このため、先端支持部61だけでは紙片を支持でき
なくなり、加工済紙片収容部6に落下収容される。
【0075】さらに、回転部材102を回転させると紙
片保持手段103Aは下向きに反転して図21の紙片保
持手段103Bのように逆さ向きになる。一方、紙片保
持手段103Bは図21の紙片保持手段103Aの位置
に立ち上がる。
【0076】このため、第1の実施例のように紙片を加
工済紙片収容部6に収容した後、支持部55を紙片収容
位置まで復帰させなければ次の紙片の収容を開始できな
かったが、この実施例では紙片を排出すると待機してい
た紙片保持部材103Bが紙片収容位置に移動するの
で、直ちに次の紙片の収容が可能となり高速化が計れ
る。
【0077】なお、ステープル打ち・孔開け動作を第1
の実施例や第2の実施例のように加工内容に応じて紙片
保持手段103A,103Bの位置を移動させて紙片を
収容し、加工動作を開始すれば、一層高速化することが
できる。
【0078】
【発明の効果】この発明によれば、画像形成装置から供
給される紙片を収容する収容部と、この収容部に収容さ
れた紙片の縁辺を揃える整列手段と、この整列手段によ
り縁辺を揃えられた紙片をその平面方向に移動させる移
動手段と、この移動手段によって移動する紙片の移動方
向に沿って配置され、前記移動手段により移動する紙片
の所定位置に加工を施す加工装置と、前記移動手段を駆
動して、前記収容部に収容された紙片を前記加工装置に
よる加工処理方向へ移動させ、前記加工装置に加工処理
を行わせる第1のモードと、前記収容部に収容された紙
片を前記加工処理方向に対して逆方向に移動させた後、
前記加工処理方向へ移動させ、前記第1のモードとは異
なる加工処理を前記加工装置に行わせる第2のモードと
を有する制御装置とを設けたので、すべての加工処理を
加工処理方向に対して逆方向に移動させてから加工処理
方向へ移動させる場合に比べ高速化できる。備えたこと
を特徴とする紙片処理装置。
【0079】また、前記収容部に供給される紙片を前記
加工装置による加工処理内容に応じて、前記収容部に供
給される紙片の前記移動方向の収容位置を異ならせるよ
うにしたので、加工内容にかかわらず一定の位置で紙片
を収容支持する場合に比べ高速化できる。
【0080】さらに前記移動手段を、紙片の移動方向に
沿って回転するエンドレスの回転部材と、この回転部材
の回転方向に沿って少なくとも2カ所、移動紙片の長さ
以上の間隔をおいて設けられた紙片保持手段とで構成し
たので、使用していた紙片保持手段を紙片収容位置に復
帰させなくても別の紙片保持部材が紙片収容位置に移動
するため、紙片保持部材を往復動作させる場合に比べ高
速化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例における紙片処理装置
を画像形成装置に付設した状態の外観斜視図である。
【図2】図1の紙片処理装置の縦断面図である。
【図3】図1の紙片処理装置の加工部及び加工済紙片収
容部の配置状態を示す図である。
【図4】図1の紙片処理装置の紙折り部及び加工部の縦
断面図である。
【図5】加工部の構造説明図である。
【図6】ステープラの角打ちの動作説明図である。
【図7】ステープラの角打ちの動作説明図である。
【図8】紙折り動作説明図である。
【図9】紙折り動作説明図である。
【図10】紙折り動作説明図である。
【図11】紙片処理装置の紙折り部の構造説明図であ
る。
【図12】穿孔の形成及びステープル打ちされた紙片の
状態説明図である。
【図13】紙片処理の選択図である。
【図14】紙折り動作のフローチャートである。
【図15】非加工モードのフローチャートである。
【図16】加工モードの非紙折り動作のフローチャート
である。
【図17】この発明の第1の実施例の動作説明図であ
る。
【図18】この発明の第1の実施例の動作説明図であ
る。
【図19】この発明の第2の実施例の動作説明図であ
る。
【図20】この発明の第2の実施例の動作説明図であ
る。
【図21】この発明の第3の実施例の構成説明図であ
る。
【符号の説明】
1 紙片処理装置 5 加工部 23a 送りローラ 23b 送りローラ 36 紙折りローラ 37 紙折りローラ 38 紙折りローラ 52 側縁規制部材 61 先端支持部 L 紙片 L1 Z折り紙片の非折り重ね部分 La 紙片の先端部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像形成装置から供給される紙片を収容す
    る収容部と、 この収容部に収容された紙片の縁辺を揃える整列手段
    と、 この整列手段により縁辺を揃えられた紙片をその平面方
    向に移動させる移動手段と、 この移動手段によって移動する紙片の移動方向に沿って
    配置され、前記移動手段により移動する紙片の所定位置
    に加工を施す加工装置と、 前記移動手段を駆動して、前記収容部に収容された紙片
    を前記加工装置による加工処理方向へ移動させ、前記加
    工装置に加工処理を行わせる第1のモードと、前記収容
    部に収容された紙片を前記加工処理方向に対して逆方向
    に移動させた後、前記加工処理方向へ移動させ、前記第
    1のモードとは異なる加工処理を前記加工装置に行わせ
    る第2のモードとを有する制御装置とを備えたことを特
    徴とする紙片処理装置。
  2. 【請求項2】画像形成装置から供給される紙片を収容す
    る収容部と、 この収容部に収容された紙片の縁辺を揃える整列手段
    と、 この整列手段により縁辺を揃えられた紙片をその平面方
    向に移動させる移動手段と、 この移動手段によって移動する紙片の移動方向に沿って
    配置され、前記移動手段により移動する紙片の所定位置
    に加工を施す加工装置と、 前記収容部に供給される紙片を前記加工装置による加工
    処理内容に応じて、前記収容部に供給される紙片の前記
    移動方向の収容位置を異ならせる制御手段とを備えたこ
    とを特徴とする紙片処理装置。
  3. 【請求項3】画像形成装置から供給される紙片を収容す
    る収容部と、 この収容部に収容された紙片の縁辺を揃える整列手段
    と、 この整列手段により縁辺を揃えられた紙片をその平面方
    向に移動させる移動手段と、 この移動手段によって移動する紙片の移動方向に沿って
    配置され、前記移動手段により移動する紙片の所定位置
    に加工を施す加工装置とを設けると共に、 前記移動手段を、紙片の移動方向に沿って回転するエン
    ドレスの回転部材と、この回転部材の回転方向に沿って
    少なくとも2カ所、移動紙片の長さ以上の間隔をおいて
    設けられた紙片保持手段とで構成したことを特徴とする
    紙片処理装置。
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