JPH0624171A - 感光性平版印刷版処理装置 - Google Patents

感光性平版印刷版処理装置

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JPH0624171A
JPH0624171A JP17830292A JP17830292A JPH0624171A JP H0624171 A JPH0624171 A JP H0624171A JP 17830292 A JP17830292 A JP 17830292A JP 17830292 A JP17830292 A JP 17830292A JP H0624171 A JPH0624171 A JP H0624171A
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JP
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solution
concentration
tank
gum
printing plate
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JP17830292A
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English (en)
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Tomoaki Takekoshi
友昭 竹越
Sonosuke Miyazaki
惣之助 宮崎
Masao Nakamura
正雄 中村
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/26Processing photosensitive materials; Apparatus therefor
    • G03F7/30Imagewise removal using liquid means
    • G03F7/3042Imagewise removal using liquid means from printing plates transported horizontally through the processing stations
    • G03F7/3057Imagewise removal using liquid means from printing plates transported horizontally through the processing stations characterised by the processing units other than the developing unit, e.g. washing units

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Printing Plates And Materials Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用環境に拘らず整面液を一定に保つことが
できる感光性平版印刷版処理装置を得る。 【構成】 フィニッシャー槽に水を経時補充する割込み
ルーチンでは、ステップ200でフィニッシャー槽中の
ガム液の濃度を測定し、次のステップ208でこの測定
した濃度が所定値以上であるか否かを判断している。ガ
ム液の濃度が所定値以上であった場合、ステップ210
に移行して、フィニッシャー槽に所定量の水を供給し
て、フィニッシャー槽内のガム液の濃度を所定値以内に
抑える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、現像処理した感光性平
版印刷版の版面を保護するためのガム液あるいはバーニ
ング処理前に塗布される整面液等の処理液の補充機能を
備えた感光性平版印刷版処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】焼付装置で画像が焼付けられた感光性平
版印刷版は感光性平版印刷版処理装置へ送られ、感光性
平版印刷版処理装置の現像槽で現像され、リンス槽又は
水洗槽で水洗された後に、不感脂化処理槽又はフニッシ
ャー槽等でガム液(フィニッシャー液を含む)が塗布さ
れ、現像及び水洗処理された感光性平版印刷版の版面保
護を施し、乾燥工程を経て排出されるようになってい
る。
【0003】上記現像槽内では感光性平版印刷版が搬送
されながら、現像液に浸漬されあるいは現像液を表面へ
吹き付けられて現像されるようになっており、現像処理
が進行することによって現像液が除々に疲労するが、疲
労に応じて補充装置から現像液を補充するようになって
いる。現像液の疲労は活性度として表され、その電導度
又はpHを測定することにより、あるいは経時、現像処
理量から推定され、その結果によって現像液の活性度を
上げるように補充が行われる。
【0004】また、現像処理の終わった感光性平版印刷
版の版面には、ガム液(フィニッシャー液に含まれる場
合を含む)を塗布して版面保護を行うようになってい
る。このガム液は、環境温度や乾燥工程の熱によって水
分が蒸発し、濃度が変化し易い。特にガムまたはフィニ
ッシャー工程は、次の乾燥工程の直前にあるため、熱を
受けやすく水分を失いやすい。このため、感光性平版印
刷版処理装置の使用環境(周囲の温度、湿度、乾燥風
等)から水分蒸発量を想定(例えば実験結果等によって
得る)し、これに応じて一定時間毎にあるいは処理量に
応じて水を補充してガム液の濃度を所定範囲に保つよう
にしている。ガム液はその本来の機能を達成するのに必
要な量を印刷版の表面に塗布できる濃度が必要であり、
その濃度と現像液の活性度とは性質が異なる。例えば、
ガム液又はフィニッシャー液には上流の現像液成分が混
入しやすく電導度やpHは大きく変動するが、それはガ
ム液やフィニッシャー液の機能とは関係ない。さらにガ
ム液は、一定時間ないし一定量の感光性平版印刷版の処
理を行った後、またはガム液の汚れがひどくなった場合
に交換するようになっている。
【0005】このようにして、感光性平版印刷版処理装
置では、ガム液の濃度を一定に保ち、感光性平版印刷版
の表面に一定量のガム液を塗布して版面保護を行うよう
にしている。
【0006】また、印刷版の耐刷力を向上させるため
に、ガム液を塗布する前に版面に整面液を供給して整面
した後にバーニング処理することがあり、この整面液に
ついても次工程のバーニング部の熱の影響を受けて水分
を蒸発で失いやすい。さらに、何らかの理由でガム液又
は整面液の濃度が低下するような調整がなされてしまう
ことがあり得る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、感光性
平版印刷版処理装置の使用環境が変化する毎に水補充量
を設定するのは煩雑な作業である。特に経時補充を行う
ときの水の補充量が感光性平版印刷版処理装置の使用環
境に合っていない場合、ガム液や整面液の濃度が所定の
範囲を外れてしまい、ガム液や整面液を感光性平版印刷
版の表面に一定量塗布することができず、ガム液あるい
は整面液による保護膜の厚さが薄くなったりし、一定品
質の版面保護を行うことができなくなる。このため、感
光性平版印刷版処理装置の使用環境に合わせてあるいは
装置の固定差に合わせて正確に補充量を調整するおとは
不可能であり、感光性平版印刷版処理装置による作業を
煩雑なものとしていた。
【0008】本発明は上記事実を考慮してなされたもの
で、使用環境の変化に拘らず感光性平版印刷版の表面に
供給されるガム液又は整面液の濃度を一定に保ち、一定
品質の版面保護あるいは耐刷力の向上を図ることができ
る感光性平版印刷版処理装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
感光性平版印刷版処理装置は、現像処理した感光性平版
印刷版の表面に貯留槽に貯留しているガム液又は整面液
を塗布する感光性平版印刷版処理装置であって、前記貯
留槽にガム液又は整面液を供給する液補充手段と、前記
貯留槽に水を供給する給水手段と、前記貯留槽内のガム
液又は整面液の濃度を測定する濃度測定手段と、前記濃
度測定手段での測定値が所定値又は範囲より大きい場合
に前記給水手段を作動させて前記ガム液又は整面液の濃
度調整を行う濃度調整手段と、を有することを特徴とす
る。
【0010】本発明の請求項2に係る感光性平版印刷版
処理装置は、現像処理した感光性平版印刷版の表面に貯
留槽に貯留しているガム液又は整面液を塗布する感光性
平版印刷版処理装置であって、前記貯留槽にガム液又は
整面液を供給する液補充手段と、前記貯留槽に水を供給
する給水手段と、前記貯留槽内のガム液又は整面液の濃
度を測定する濃度測定手段と、前記濃度測定手段による
測定値が所定範囲又は範囲より小さい場合に前記液補充
手段を作動させて前記ガム液又は整面液の濃度調整を行
う濃度調整手段と、を有することを特徴とする。
【0011】本発明の請求項3に係る感光性平版印刷版
処理装置は、現像処理した感光性平版印刷版の表面に貯
留槽に貯留しているガム液又は整面液を塗布する感光性
平版印刷版処理装置であって、前記貯留槽にガム液又は
整面液を供給する液補充手段と、前記貯留槽に水を供給
する給水手段と、前記貯留槽内のガム液又は整面液の濃
度を測定する濃度測定手段と、前記濃度測定手段の測定
値が所定値又は範囲を外れた場合に前記液補充手段ない
し前記給水手段を作動させて濃度調整を行う濃度調整手
段と、前記貯留槽内のガム液又は整面液の液面レベルを
検出する液面レベル検出手段と、を有し前記液面レベル
が所定範囲以下であることを検出したときに前記液補充
手段と前記給水手段のいずれか一方又は両方を作動させ
ることを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明の請求項1に記載の感光性平版印刷版処
理装置は、現像処理した感光性平版印刷版の表面に塗布
するガム液または整面液の濃度を測定して、この濃度が
所定値以上となった場合に、水を補充する。すなわち、
ガム液または整面液の水分の補充を、これらの液の濃度
を測定して水分の蒸発等によって濃度が濃くなった場合
に行う。これによって、感光性平版印刷版の使用環境に
応じて、ガム液または整面液中の水分減少量を想定して
設定する煩雑な作業をすることなくガム液または整面液
の濃度を常に一定範囲に維持することができる。
【0013】本発明の請求項2に記載の感光性平版印刷
版処理装置は、ガム液または整面液の濃度を測定してそ
の濃度が所定範囲より薄くなった場合に、補充用ガム液
または整面液の補充を行うことにより、ガム液または整
面液の濃度調整を自動的に行う。
【0014】なお、処理液の通常補充は、作動手段によ
って例えば感光性平版印刷版の処理量に応じて補充用整
面液と水を補充するものであってよい。
【0015】例えば、ガム液の濃度が所定範囲未満とな
った場合、ガム原液と水との割合を変えて、ガム液の濃
度が濃くなるようにして補充を行えばよい。これによっ
て、ガム液の濃度を所定範囲に保つことができる。
【0016】ガム液の濃度を所定の範囲に保てば、ガム
液の交換サイクルを長くすることが可能となりランニン
グコストを抑えることができる。また。感光性平版印刷
版処理装置のメンテナンス性を格段に向上することがで
きる。
【0017】本発明の請求項3に記載の感光性平版印刷
版処理装置は、ガム液または整面液の液面レベルを検出
して、この液面レベルが所定範囲以下となった場合に補
充用ガム液または整面液と水を補充する。
【0018】ガム液または整面液の減少量に応じて補充
用ガム液または整面液と水を濃度測定を行いながら一定
の比率で補充すれば、感光性平版印刷版の処理量に応じ
た補充を省略することができる。また、これと共にガム
液または整面液の濃度測定を行えば、ガム液または整面
液の液補充手段及び給水手段の作動を正確に確認するこ
とができ、常に一定品質の感光性平版印刷版を得ること
ができる。
【0019】なお、ガム液はアラビアゴムの水溶液であ
り感光性平版印刷版の非画像部の保護と親水性を高める
ものである。また、整面液は、現像処理後の感光性平版
印刷版を加熱して感光層を硬化させるバーニングの前に
感光性平版印刷版の表面に塗布する液体である。
【0020】
【実施例】
〔実施例1〕図1には、本発明の一実施例としてのPS
版プロセッサー10が示されている。このPS版プロセ
ッサー10には、図示しない焼付装置で画像が焼付けら
れた感光性平版印刷版(以下「PS版」と言う)12を
現像処理するための現像槽14、現像槽14からオーバ
ーフローした現像液を回収するオーバーフロー槽16、
PS版12の表面をリンスするリンス槽18及びPS版
12の表面に版面保護のためのガム液を塗布するフィニ
ッシャー槽20が備えられている。
【0021】PS版プロセッサー10には、現像槽14
へのPS版12の挿入側に一対の搬送ローラ22が配置
されており、この一対の搬送ローラ22間へ図示しない
焼付装置によって画像が焼付けられたPS版12が挿入
される。
【0022】現像槽14は、上方が開放され底部中央部
が下方に向けて突出された略逆山形状となっており、現
像液が収容されている。現像槽14内には底壁部に沿っ
てガイドローラ24、26、28、34、36、38、
40が配設されている。これらのガイドローラ24〜4
0は弾性回転部材が複数個軸支された串型のローラであ
り、その軸は図示しない一対の側板間に掛渡され支持さ
れている。
【0023】またガイドローラ24の上方にはガイドロ
ーラ24より大径のガイドローラ42が、ガイドローラ
38の上方にはガイドローラ44が配置されており、ガ
イドローラ40の上方にはガイドローラ46が配置され
ている。これらのガイドローラ42、44、46はガイ
ドローラ24〜ガイドローラ40と同様に串型のローラ
であり、図示しない一対の側板に支持されている。
【0024】現像槽14内の中央部にはガイドローラ2
8とガイドローラ34の間に一対の搬送ローラ48が配
置されている。この一対の搬送ローラ48はガイドロー
ラ24〜ガイドローラ46と同様に側板に回転可能に支
持されており、図示しない駆動手段の駆動力が伝達され
て回転するようになっている。
【0025】一対の搬送ローラ48とガイドローラ34
の間にはガイドローラ32が配置されている。ガイドロ
ーラ32はそのローラ軸の外周に弾性回転部材が複数個
軸支された串型ローラを形成している。ガイドローラ3
2のローラ軸は中空状のパイプから出来ており、軸方向
に沿って弾性回転部材の間に吐出口が開口したスプレー
パイプ54を形成している。ガイドローラ32はスプレ
ーパイプ兼用の串型ローラである。
【0026】ガイドローラ28と一対の搬送ローラ48
の間にはガイドローラ30が配置されており、ガイドロ
ーラ24〜ガイドローラ40より大径に形成されてい
る。このガイドローラ30は串型ローラでガイドローラ
44〜46と同様に一対の側板に支持されている。この
ガイドローラ30の軸にはブラケット50を介してガイ
ド52が取り付けられている。このガイド52の一端は
一対の搬送ローラ48へ向かって配置され、PS版12
の先端を一対の搬送ローラ48間へ案内するようになっ
ている。
【0027】従って一対の搬送ローラ22によって挟持
搬送されて引き入れられ現像槽14内へ挿入されたPS
版12は、ガイドローラ24とガイドローラ42との間
を通って、ガイドローラ26、28、30、ガイド52
に案内されて斜めに下降し、一対の搬送ローラ48間へ
挿入される。さらに、PS版12は、一対の搬送ローラ
48間を通過後、ガイドローラ32、34、36、3
8、40に案内されて斜めに上昇搬送され、ガイドロー
ラ46に案内されてオーバーフロー槽16の上方へ送り
出されるようになっている。これによりPS版12は現
像槽14の現像液中へ浸漬されて現像されるようになっ
ている。
【0028】現像槽14のPS版12の搬送方向下流側
側壁には現像槽14の外側へ向けて屈曲した屈曲部が形
成されており、この屈曲部の上下方向の高さはPS版1
2の搬送方向上流側の側壁よりも低くなっている。この
ため現像槽14内の現像液が充満して溢れる場合屈曲部
をオーバーフローして必ずオーバーフロー槽16へ回収
されるようになっている。
【0029】ガイドローラ32のローラ軸で、軸方向に
沿って複数個の吐出口が形成されたスプレーパイプ54
は管路56の一端と連通されている。管路56の他端は
現像槽14の底部を貫通して現像槽14内へ開口してい
る。管路56の途中には循環ポンプ58が配置されてお
り、循環ポンプ58の作動によって一定圧力の現像液が
スプレーパイプ54へ供給されるようになっている。ま
た、ガイドローラ32の上方には、軸方向に沿って開口
された吐出口が複数個設けられたスプレーパイプ60が
配置されている。このスプレーパイプ60も管路56と
連通しており、循環ポンプ58の作動によって現像槽1
4内の現像液がスプレーパイプ54へ供給される。
【0030】また管路56の途中には、循環ポンプ58
より上流側にフィルタが収容されたハウジング158が
配置されている。
【0031】また、ハウジング158に連通している管
路は2つに分岐しており、その一方にはバルブ160が
配置されている。このバルブ160の開放によって、管
路56、ハウジング158、管路162内の現像液が排
出されるようになっている。この排出の際、フィルタで
除去されフィルタ壁に付着した汚れは現像液が逆流する
ため現像液と共に排出される。
【0032】また現像槽14の上方には現像液補充タン
ク62と連通した管路64の一端が開口されている。こ
の管路64の途中には補充液ポンプ66が配置されてい
る。さらに現像槽14の上方には給水タンク68と連通
した管路70の一端が開口していて、この管路70の途
中には給水ポンプ72が配置されている。これらの補充
液ポンプ66及び給水ポンプ72により現像液補充タン
ク62内の現像補充原液と給水タンク68内の水が所定
の割合で現像槽14へ供給されるようになっている。
【0033】また現像槽14の上方には、管路74の一
端が開口している。この管路74の他端はオーバーフロ
ー槽16の底部を貫通してオーバーフロー槽16内へ開
口している。また管路74の途中にはリターンポンプ7
6が配置されている。これによりオーバーフロー槽16
内へオーバーフローして回収された現像液が現像槽14
内へ戻されるようになっている。
【0034】また現像槽14の底部には廃液管路78の
一端が開口され、他端は廃液貯留槽80へ開口してい
る。この廃液管路78の途中にはバルブ82が配置され
ている。バルブ82の開放によって現像槽14内の現像
液が廃液貯留槽80内へ排出されるようになっている。
またオーバーフロー槽16の底部には廃液管路84の一
端が開口され、他端は廃液貯留槽80へ開口している。
この廃液管路84の途中にはバルブ86が配置されてい
る。バルブ86の開放によってオーバーフロー槽16内
の現像液が廃液貯留槽80内へ排出されるようになって
いる。
【0035】これらの循環ポンプ58、補充液ポンプ6
6、給水ポンプ72、リターンポンプ76はPS版プロ
セッサー10に備えられた制御部88へ接続されてその
駆動が制御されるようになっている。
【0036】一対の搬送ローラ22の挿入側には制御部
88へ接続される検出器90が配置されている。この検
出器90でPS版プロセッサー10の挿入口におけるP
S版12の通過時間を検出し、予め設定したPS版の処
理速度及びPS版の幅寸法を併せて制御部88でPS版
プロセッサー10へ挿入されるPS版12の面積を演算
するようになっている。
【0037】また管路56の途中には現像液の活性度検
出器92が配置されており、現像液のインピーダンスを
検出することにより現像液の活性度を測定するようにな
っている。この活性度検出器92は制御部88へ接続さ
れている。
【0038】また現像槽14の底部には、ヒータ98が
配置され、現像槽14内の現像液が所定の温度に加熱及
び保温されるようになっている。またこのヒータ98は
PS版12の幅方向に沿って全域に渡って配置されてい
るので現像槽14内の現像液を少なくともPS版12の
幅方向では均一に加熱する。これによりPS版を搬送し
ながら均一に現像処理をすることができる。
【0039】また現像槽14内の現像液の液面は浮き蓋
100で覆われている。この浮き蓋100は現像液が空
気中の炭酸ガスを吸収して現像液中のアルカリ成分を中
和することより起きる現像液の劣化を防止している。
【0040】オーバーフロー槽16とリンス槽18との
隣接する側壁上部には、上下一対の搬送ローラ102が
配置されている。これらの一対の搬送ローラ102は図
示しない一対の側板に支持されており、図示しない駆動
手段の駆動力が伝達されて回転するようになっている。
下側の搬送ローラ102にはオーバーフロー槽16内に
配置されたブレード104が当接されている。これによ
りPS版12によって持出されて一対の搬送ローラ10
2ヘ付着した現像液がオーバーフロー槽16内へ回収さ
れるようになっている。
【0041】また上側の搬送ローラ102にはリンス槽
18側にブレード106が当接配置され、搬送ローラ1
02に付着したリンス液を掻き取りリンス槽18へ戻す
ようになっている。
【0042】リンス槽18内にはPS版12の搬送方向
下流側に上下一対の搬送ローラ108が配置されてい
る。これらの一対の搬送ローラ108も一対の搬送ロー
ラ102と同様に図示しない一対の側板に支持されてお
り、一対の搬送ローラ102と同様に図示しない駆動手
段の駆動力により回転するようになっている。
【0043】したがって現像槽14から送り出されたP
S版12は一対の搬送ローラ102に挟持搬送されて、
リンス槽18の一対の搬送ローラ108間へ挿入され、
フィニッシャー槽20へと送り出されるようになってい
る。
【0044】一対の搬送ローラ102と一対の搬送ロー
ラ108との間にはガイドローラ112が配置され、そ
の上方にはスプレーパイプ114が配置されている。ス
プレーパイプ114は中空状のパイプで成形されてお
り、軸方向に沿って複数個の吐出口(図示省略)が形成
されている。また、ガイドローラ112はガイドローラ
32と同様にスプレーパイプの外周に弾性回転部材を構
成する複数のローラが取り付られている。このためスプ
レーパイプ114はPS版12へ水洗水を供給すると共
にPS版12を案内する機能をも備えている。
【0045】リンス槽18の底部には管路110の一端
が開口しており、他端はスプレーパイプを兼ねたガイド
ローラ112とスプレーパイプ114に連通している。
管路110の途中には循環ポンプ116が配置されてお
り、リンス槽18内の水洗水をガイドローラ112、ス
プレーパイプ114へ供給してPS版12を水洗するよ
うになっている。また下側の搬送ローラ102には回収
ローラ118が当接配置されている。これにより、一対
の搬送ローラ102に付着した水洗水がリンス槽18内
へ回収されるようになっている。
【0046】さらにリンス槽18の上部には給水タンク
68と連通した管路120の一端が開口しており、この
管路120の途中には給水ポンプ122が配置されてい
る。このため給水ポンプ122の作動によって給水タン
ク68内の水洗水がリンス槽18内へ供給されるように
なっている。
【0047】またリンス槽18の底部には廃液管路12
4の一端が開口しており、他端は廃液貯留槽126と連
通している。この廃液管路124の途中にはバルブ12
8が配置されている。このバルブ128の開放時にはリ
ンス槽18内の水洗水が廃液貯留槽126内へ排出され
るようになっている。
【0048】これらの循環ポンプ116、給水ポンプ1
22は制御部88と接続されており、その作動が制御さ
れるようになっている。
【0049】リンス槽18のPS版12の搬送方向下流
側に配置されたフィニッシャー槽20の上部には一対の
搬送ローラ130が配置されている。この一対の搬送ロ
ーラ130は図示しない一対の側板間に掛渡され回転可
能に支持されている。この一対の搬送ローラ130へは
図示しない駆動手段の駆動力が伝達されて回転するよう
になっており、この一対の搬送ローラ130間に一対の
搬送ローラ108から送り出されたPS版12が挿入さ
れる。
【0050】フィニッシャー槽20の上部で一対の搬送
ローラ130と一対の搬送ローラ108との間にはリン
ス槽18に配置されたスプレーパイプ114とガイドロ
ーラ112に同様なスプレーパイプ132とガイドロー
ラ134が配置されている。これらのスプレーパイプ1
32、ガイドローラ134は管路136の一端と連通さ
れている。管路136の他端はフィニッシャー槽20の
底部を貫通してフィニッシャー槽20内へ突出し開口し
ている。管路136の途中には循環ポンプ138が配置
されており、この循環ポンプ138の作動によってフィ
ニッシャー槽20内に貯留されているガム液がスプレー
パイプ132、ガイドローラ134へ供給されるように
なっている。
【0051】またフィニッシャー槽20の上方には管路
144の一端が開口しており、管路144の他端は、補
充用のガム原液が貯留を貯留されるガム原液タンク14
6内ヘ連通している。管路144の途中には、補充手段
とされる補充液ポンプ148が配置されており、この補
充液ポンプ148の作動によってフィニッシャー槽20
内へガム原液タンク146のガム原液が供給されるよう
になっている。
【0052】また、フィニッシャー槽20の上方には管
路140の一端が開口しており、管路140の他端は給
水タンク68内へ連通している。管路140の途中に
は、給水手段を構成する給水ポンプ142が配置されて
おり、この給水ポンプ142の作動によって水がフィニ
ッシャー槽20へ供給されるようになっている。
【0053】またフィニッシャー槽20の底部には廃液
管路150の一端が開口している。この管路150の他
端は廃液貯留槽152と連通している。廃液貯留槽15
2の途中にはバルブ154が配置されている。このバル
ブ154の開放によってフィニッシャー槽20内に収容
されているガム液が廃液貯留槽152内へ排出されるよ
うになっている。
【0054】図2に示されるように、フィニッシャー槽
20の側壁には、配管170の一端が開口されており、
この配管170の他端は、給液ポンプ172を介してフ
ィニッシャー槽20に隣接して配置されている濃度測定
槽174内に開口されている(図1では図示省略)。こ
の濃度測定槽174の側壁にはフィニッシャー槽20内
に開口された配管176の他端が開口されている。この
ため、給液ポンプ172の作動によってフィニッシャー
槽20からガム液が濃度測定槽174へ供給され、濃度
測定槽174で余剰となったガム液がフィニッシャー槽
20へ戻されるようになっている。
【0055】この濃度測定槽174には、ガム液の比重
を測定する比重計178が配設されている。比重計17
8としては、(株)マルコム製の形式名MS−11を使
用した。この比重計は、フロートの位置によって比重を
計るものであり、比重値がセット値になったときに信号
を出すようになっている。その他、京都電子工業(株)
製の形式名DA−110等をも使用できる。この比重計
178は制御部88へ接続されており、比重計178に
よる測定結果からガム液の濃度が演算されるようになっ
ている。
【0056】また、フィニッシャー槽20には、フィニ
ッシャー槽20内に貯留しているガム液の液面レベルを
検出する液面センサ180が配設されている。この液面
センサ180としては、複数の電極によって液面レベル
を測定するもの、フロートスイッチ等が適用可能であ
る。
【0057】給液ポンプ172及び液面センサ180
も、各々の制御部88に接続されており、給液ポンプ1
72の作動によって濃度測定槽174にフィニッシャー
槽20からガム液が供給される際の液面センサ180と
濃度測定槽174のデータが制御部88へ入力される。
また、図1に示されるように、制御部88には、循環ポ
ンプ138、液補充ポンプ148、給水ポンプ142が
接続されている。
【0058】制御部88は、比重計178による測定結
果に基づいて液補充ポンプ148または給水ポンプ14
2を作動させてガム原液ないし水をフィニッシャー槽2
0へ補充液として供給するようになっており、これらに
よってガム液補充のための微調整手段が構成されてい
る。
【0059】また、制御部88は、検出器90の検出結
果(PS版12の面積またはPS版12の枚数)に応じ
て補充液ポンプ148及び給水ポンプ142を作動し
て、PS版12の処理量に応じてガム原液及び水をフィ
ニッシャー槽20へ補充することもできるようになって
いる。
【0060】フィニッシャー槽20を通過したPS版1
2は、PS版12の機外に排出され、フィニッシャー槽
20の後段に設けられた乾燥部182で乾燥される。乾
燥部182では、温風等の乾燥風をノズル184からP
S版12の表面へ吹き付けることによりPS版12を乾
燥する。
【0061】次に本実施例の作用について説明する。図
示しない焼付装置で画像が焼付けられたPS版12はP
S版プロセッサー10の一対の搬送ローラ22へ挿入さ
れる。
【0062】PS版12は一対の搬送ローラ22から送
り出された後にガイドローラ42、ガイドローラ24に
案内されて現像槽14内へ送り込まれる。現像槽14内
へ送り込まれたPS版12はガイドローラ26、28、
30に案内されて下降し、現像槽14の中央部へ送られ
る。
【0063】現像槽14の中央部へ送られたPS版12
はガイド52に案内されて一対の搬送ローラ48間へ挿
入される。この一対の搬送ローラ48から送り出された
PS版12はガイドローラ32、34、36、38、4
0、44、46に案内されて上昇し現像槽14から送り
出される。
【0064】この搬送によってPS版12は現像槽14
内の現像液に浸漬されて現像処理される。
【0065】現像液の上面は蓋100によって覆われて
いるので空気に触れることによる劣化が防止されてい
る。
【0066】さらにPS版12は現像槽14内の現像液
中でスプレーパイプ54、60によって現像液が吹付ら
れており、PS版12が確実に現像処理されるようにな
っている。またスプレーパイプ54、60から吐出した
現像液は現像槽14内の現像液に混入し、現像槽14内
の現像液は循環ポンプ58によって吸い出され、管路5
6を経て再びスプレーパイプ54、60から吐出するよ
うになっている。
【0067】現像槽14から送り出されたPS版12は
オーバーフロー槽16の一対の搬送ローラ102へ挿入
され挟持搬送される。この挟持によってPS版12に付
着している現像液が一対の搬送ローラ102によって絞
り取られ液切りされる。この絞り取られた現像液は下側
の一対の搬送ローラ102の表面を伝わりブレード10
4によってオーバーフロー槽16内へ回収される。また
オーバーフロー槽16は補充液ポンプ66と給水ポンプ
72の駆動により現像補充液と水が現像槽14に補充さ
れる際に現像槽14からオーバーフローする現像液をも
回収するようになっている。このようにオーバーフロー
槽16へ回収された現像液は上述の如く管路74を通っ
てリターンポンプ76により現像槽14内へ戻される。
【0068】一対の搬送ローラ102を送り出されたP
S版12はガイドローラ112に案内されて一対の搬送
ローラ108へ搬送挿入される。
【0069】この搬送の途中でPS版12の両面へはガ
イドローラ112を兼ねたスプレーパイプ及びスプレー
パイプ114によって水洗水が供給される。この水洗水
によりPS版12の両面に付着していた現像液、溶出感
光層成分等が洗い流される。
【0070】一対の搬送ローラ108により挟持搬送さ
れたPS版12は、ガイドローラ134によって案内さ
れて一対の搬送ローラ130へ挿入される。一対の搬送
ローラ130へ挿入される直前でPS版12は両面へス
プレーパイプ132、ガイドローラ134のスプレーパ
イプによって所定量のガム液が塗布される。このガム液
の塗布によってPS版12の表面が保護される。
【0071】フィニッシャー槽20を通過したPS版1
2は、PS版プロセッサー10から排出されて乾燥部1
82で乾燥処理される。
【0072】ここで、現像槽14で多数のPS版を現像
処理した場合、現像液が疲労する。現像液の疲労度を表
す活性度が活性動検出器92によるインピーダンス値の
測定により求められる。これによって、現像処理量のみ
ならず経時疲労等による現像液の疲労をも知ることがで
きる。この検出結果に基づいて必要量の現像補充液を供
給すべく補充液ポンプ66、給水ポンプ72が作動する
ようになっている。また、現像液の疲労度を直接検出す
る他の手段として次のようなものがある。現像液の疲労
度は処理されるPS版12の面積にほぼ比例するので、
装置に挿入されるPS版12の幅及び長さを検出器90
で検出し、制御部88で処理面積を演算し、その処理面
積による現像液の疲労を補うために現像槽14へ供給す
る現像補充液と水の補充量を決定する。
【0073】この結果に基づいて制御部88で補充液ポ
ンプ66と給水ポンプ72の必要作動時間が演算され、
現像疲労度に応じた量の現像補充液(原液)を現像液補
充タンク62から、また水を給水タンク68から一定の
割合で供給すべく補充液ポンプ66と給水ポンプ72が
作動する。
【0074】また、現像液が補充されることにより、余
剰となった現像液は、オーバーフロー槽16から廃液タ
ンク80へ廃液として排出される。
【0075】リンス槽18では、PS版12の処理面積
に応じて給水ポンプ122が作動して、水が供給され
る。この水の供給によって余剰となったリンス槽18内
の水は廃液タンク126に廃液として排出される。
【0076】次に、フィニッシャー槽20におけるガム
液の補充について説明する。フィニッシャー槽20は加
熱源をもつ乾燥部182に隣接しており、また、乾燥風
等の影響もあってガム液の水分が蒸発しやすく、ガム液
の濃度を一定に保つのが難しいのは前述の通りである。
【0077】一般に、フィニッシャー槽20では、検出
器90によって検出され演算されたPS版12の処理面
積に応じてガム原液及び水を一定の割合で補充すること
によって、フィニッシャー槽20内のガム液がPS版1
2に塗布されて持ち出されて減少した分を補っている。
また、常に新しいガム液が補充されるので、新鮮なガム
液によってPS版12の版面保護を行うことができる。
【0078】また、PS版プロセッサー10では、比重
計178によってフィニッシャー槽20内のガム液の濃
度を検出している。図3には、ガム液の濃度を比重によ
って測定して補充用ガム液及び水の補充を行う割込みル
ーチンが示されている。この割込みルーチンは、所定時
間毎に実行される。
【0079】まず、ステップ200では、図4に示され
る濃度測定が実行される。濃度測定は、ステップ202
で給液ポンプ172を作動させて濃度測定槽174にフ
ィニッシャー槽20内のガム液を送り込み、次のステッ
プ204で比重計178によってこのガム液の比重を測
定する。制御部88では、測定されたガム液の比重から
濃度を換算して算出して(ステップ206)終了する。
【0080】図3に示される割込みルーチンでは、ガム
液の濃度測定が終了するとステップ208で液の濃度が
所定値を越えているか否かを判断する。これによって、
液の濃度が所定値を越えていた場合、ステップ210へ
移行してガム液の濃度が所定値以下(所定範囲)となる
ように給水ポンプ142を作動させてフィニッシャー槽
20に給水を行う。ガム液の濃度が所定値を越えていな
い場合には、ステップ212で濃度が所定値以下かを判
断して以下の場合には、ガム液を補充する。このような
制御を周期的に行う。これによって、フィニッシャー槽
20内のガム液の濃度が所定の範囲に保たれる。
【0081】フィニッシャー槽20内のガム液中の水分
は蒸発等によって失われ、フィニッシャー槽20内のガ
ム液の濃度は除々に濃くなる。PS版プロセッサー10
では、一定時間毎にガム液の濃度を測定し、ガム液中の
水分が蒸発等によって失われてガム液の濃度が高くなる
と水を補充してガム液を薄めるようになっている。これ
によって、フィニッシャー槽20への水の経時補充を簡
単に且つ正確に行うことができる。
【0082】従来、このフィニッシャー槽20への水の
経時補充は、PS版プロセッサーの使用環境等に応じて
時間及び補充量を正確に設定していたが、本実施例に適
用したPS版プロセッサー10では、所定時間毎にガム
液の濃度を測定し、ガム液の濃度が濃くなっていた場合
に、水を補充するようになっている。このため、経時補
充のための細かな設定が不要となり、かつ、PS版プロ
セッサー10の使用環境の変化に拘らず、常にフィニッ
シャー槽20内のガム液の濃度を所定範囲に保つことが
でき、一定品質で版面保護を施したPS版12を得るこ
とができる。 〔実施例2〕つぎに、本発明の実施例2について説明す
る。なお。実施例2では、基本的に実施例1と同様の構
成とし、同一の部品には同一の符号を付与してその説明
を省略している。
【0083】図5及び図6には、実施例2に係るPS版
プロセッサー10でのガム液の補充を行うフローチャー
トが示されている。
【0084】図5に示されるフローチャートは、例え
ば、検出器90がPS版12を検出した場合に実行され
る。先ず、ステップ220で液面センサ180によって
フィニッシャー槽20内のガム液の液面レベルを測定す
る。この測定値が所定範囲未満であると判断される(ス
テップ222)と、ステップ224へ移行して補充液ポ
ンプ148及び給水ポンプ142を作動させて、ガム原
液と水を一定比率で供給する。
【0085】また、液面レベルが所定範囲未満でない場
合、ステップ226で液面レベルが所定の範囲を越えて
いるか否かを判断して、液面レベルが所定の範囲を越え
ていた場合、ステップ228へ移行して、例えばアラー
ム等によってフィニッシャー槽20内のガム液の液面が
上昇していることを作業員に告知する。
【0086】図6には、従来の経時補充に対応する割込
みルーチンを示している。この割込みルーチンは、例え
ば一定時間毎に実行される。
【0087】先ず、最初のステップ200Aでは、ガム
液の濃度測定(図4に示す濃度測定ルーチン)を行い、
次のステップ230で、ガム液の濃度が所定範囲以上で
あるか否か判断する。ガム液の濃度が所定の範囲を越え
ていた場合、ステップ210へ移行してフィニッシャー
槽20に水を補充する。この後再度、フィニッシャー槽
20内のガム液の濃度測定を行い(ステップ200
B)、次のステップ236でガム液の濃度が所定の範囲
となっていることを確認している。このとき、ガム液の
濃度が所定の範囲を越えていた場合、ステップ238へ
移行してアラーム等を発する。すなわち、ステップ23
6で、給水が確実に行われているかを確認して、給水ポ
ンプ142の作動等に異常が生じていないかを確認して
いる。
【0088】また、ステップ230でガム液の濃度が所
定の範囲を越えていない場合、ステップ232へ移行し
て、ガム液が薄くないか否かを判断する。ガム液が薄か
った場合、ステップ234へ移行してガム原液の補充を
行う。このとき、通常補充よりガム原液の補充量を多く
すればガム原液と水を補充してもよい。ガム原液の補充
を行ったのち、ステップ200Cでガム液の濃度を測定
し、次のステップ240でガム液の濃度を確認する。こ
のとき、ガム液の濃度が所定範囲となっていなかった場
合、ステップ242へ移行して、ガム原液の補充が確実
に行われておらず、ガム原液の補充系統に異常があると
判断して、アラーム等によって作業員に告知する。ガム
原液の補充系統の異常としては、ガム原液の不足、補充
液ポンプ148、配管144の不良等が考えられる。
【0089】ガム原液は粘度の高い液体であるため、万
一ガム原液を供給するための管路等に目詰まりが生じて
いた場合、正確に所望の量補充されないことがあり、フ
ィニッシャー槽20内のガム液の濃度を測定することに
よって、ガム原液の補充系統の作動不良を発見すること
ができる。また、何らかの原因によってフィニッシャー
槽20の仕込み液(最初にフィニシャー槽20に貯留す
るガム液)の濃度が所定範囲を外れていても、本発明に
よればその濃度測定を行い、自動的に直ちにガム液の濃
度調整を行うことができる。
【0090】なお、ガム液の濃度が所定範囲内であるか
否かは、ガム原液または水の補充と濃度測定を数回繰り
返して、ガム液の濃度が所定範囲を外れていることを確
認してからアラーム等の警報を発するようにしてもよい
ことは勿論である。
【0091】PS版プロセッサー10のフィニッシャー
槽20に貯留されているガム液の濃度が常に所定の範囲
が維持されていれば、ガム液の交換サイクルを長く取る
ことができ、液交換及び廃液処理等のメンテナンスを容
易にすることができると共にランニングコストを低くす
ることができる。
【0092】なお、本実施例では、フィニッシャー槽2
0に隣接して濃度測定槽174を設け、この濃度測定槽
174に比重計178を設置したが、比重計178はフ
ィニッシャー槽20内に設けてもよく、また、ガム液の
濃度を測定する濃度測定手段は、比重計に限らず他の方
法であってもよい。
【0093】また、本実施例では、現像槽14、オーバ
ーフロー槽16、リンス槽18及びフィニッシャー槽2
0によって構成されたPS版プロセッサー10を用いて
説明したが、本発明の感光性平版印刷版処理装置は本実
施例に限定されるものではない。例えば、フィニッシャ
ー槽20の下流側に乾燥部を一体に設けなくてもよい。
【0094】なお、実施例1及び実施例2に用いたフロ
ーチャートは、本発明の感光性平版印刷版処理装置の作
動を限定するものではない。また、以上の実施例では、
ガム液(フィニッシャー液)の濃度を検出する例を示し
たが、ガム液を塗布する前にPS版12の耐刷力を向上
させるために行うことがあるバーニング処理の前に、P
S版12に塗布する整面液についても同様のことが適用
できる。すなわち、整面液についても一定量の塗布が必
要であり、ガム液と同様の補充が可能である。さらにま
た、本発明に導電性支持体上に有機光導電体感光層が形
成された感材を用いる直接製版記録システムに対しても
利用できることは言うまでもない。
【0095】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る感光性
平版印刷版処理装置は、貯留しているガム液または整面
液の濃度を測定して、その濃度が所定範囲を越えたとき
に、液補充手段または給水手段を作動させて、ガム液ま
たは整面液を補充する。このため、ガム液または整面液
の補充時間及び補充量を、作業環境及び作業条件等によ
ってその都度設定する必要がなくなる。また、ガム液ま
たは整面液の比重を最適な状態で維持することができる
ため、一定の品質となるように感光性平版印刷版の版面
保護あるいは耐刷力のアップを行うことができる。
【0096】これに加えて、ガム液または整面液の比重
を最適な状態で維持するため、ガム液または整面液の液
交換サイクルを長くすることができ、メンテナンス性を
格段に向上することができる優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に適用した感光性平版印刷版処理装置
の概略構成図である。
【図2】本実施例に係る濃度測定槽を示す概略構成図で
ある。
【図3】実施例1に係る割込みルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図4】実施例1に係る濃度測定を示すフローチャート
である。
【図5】実施例2に係るガム液の通常補充を示すフロー
チャートである。
【図6】実施例2に係る割込みルーチンを示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
10 PS版プロセッサー(感光性平版印刷版処理装
置) 12 PS版(感光性平版印刷版) 14 現像槽 20 フィニッシャー槽(貯留槽) 68 給水タンク 88 制御部(作動手段、濃度調整手段) 90 検出器 142 給水ポンプ(給水手段) 146 ガム原液タンク 148 補充液ポンプ(液補充手段) 178 比重計(濃度測定手段) 180 液面センサ(液面レベル検出手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像処理した感光性平版印刷版の表面に
    貯留槽に貯留しているガム液又は整面液を塗布する感光
    性平版印刷版処理装置であって、前記貯留槽にガム液又
    は整面液を供給する液補充手段と、前記貯留槽に水を供
    給する給水手段と、前記貯留槽内のガム液又は整面液の
    濃度を測定する濃度測定手段と、前記濃度測定手段での
    測定値が所定値又は範囲より大きい場合に前記給水手段
    を作動させて前記ガム液又は整面液の濃度調整を行う濃
    度調整手段と、を有することを特徴とする感光性平版印
    刷版処理装置。
  2. 【請求項2】 現像処理した感光性平版印刷版の表面に
    貯留槽に貯留しているガム液又は整面液を塗布する感光
    性平版印刷版処理装置であって、前記貯留槽にガム液又
    は整面液を供給する液補充手段と、前記貯留槽に水を供
    給する給水手段と、前記貯留槽内のガム液又は整面液の
    濃度を測定する濃度測定手段と、前記濃度測定手段によ
    る測定値が所定範囲又は範囲より小さい場合に前記液補
    充手段を作動させて前記ガム液又は整面液の濃度調整を
    行う濃度調整手段と、を有することを特徴とする感光性
    平版印刷版処理装置。
  3. 【請求項3】 現像処理した感光性平版印刷版の表面に
    貯留槽に貯留しているガム液又は整面液を塗布する感光
    性平版印刷版処理装置であって、前記貯留槽にガム液又
    は整面液を供給する液補充手段と、前記貯留槽に水を供
    給する給水手段と、前記貯留槽内のガム液又は整面液の
    濃度を測定する濃度測定手段と、前記濃度測定手段の測
    定値が所定値又は範囲を外れた場合に前記液補充手段な
    いし前記給水手段を作動させて濃度調整を行う濃度調整
    手段と、前記貯留槽内のガム液又は整面液の液面レベル
    を検出する液面レベル検出手段と、を有し前記液面レベ
    ルが所定範囲以下であることを検出したときに前記液補
    充手段と前記給水手段のいずれか一方又は両方を作動さ
    せることを特徴とする感光性平版印刷版処理装置。
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