JPH05341534A - 感光性平版印刷版処理装置 - Google Patents

感光性平版印刷版処理装置

Info

Publication number
JPH05341534A
JPH05341534A JP14918692A JP14918692A JPH05341534A JP H05341534 A JPH05341534 A JP H05341534A JP 14918692 A JP14918692 A JP 14918692A JP 14918692 A JP14918692 A JP 14918692A JP H05341534 A JPH05341534 A JP H05341534A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tank
gum solution
printing plate
lithographic printing
washing water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14918692A
Other languages
English (en)
Inventor
Chikashi Oishi
近司 大石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP14918692A priority Critical patent/JPH05341534A/ja
Publication of JPH05341534A publication Critical patent/JPH05341534A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Printing Plates And Materials Therefor (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 水洗水のpHの上昇を防止して印刷性能を向
上し、水洗水及びガム液の補充液の補充量を減少させ
て、廃液処理等のメンテナンス作業性を低減する感光性
平版印刷版処理装置を得る。 【構成】 廃液貯留槽152の底部には、リターン管路
180の一端が開口され、ポンプ182を介して水洗槽
18へと配管されている。このため、ポンプ182が制
御装置88からの信号に応じて作動すると、廃液貯留槽
152内のガム液がリターン管路180を介して水洗槽
18へと供給される。このため、水洗処理のために循環
ポンプ124が作動されると、PS版12には、水洗水
とガム液との混合液が吹き付けられることになる。ここ
で、ガム液は、低いpH値を持ち、PS版12に付着し
た状態で水洗槽18へ送り込まれる現像液と中和して水
洗水のpH値の上昇を抑制する役目を有する。また、ガ
ム液を廃棄せずに使用するために廃液量が減少する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光性平版印刷版を搬
送しながら、現像液、水洗水及びガム液を供給して処理
する感光性平版印刷版処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】焼付装置で画像が焼付けられた感光性平
版印刷版は感光性平版印刷版処理機へ送られて処理され
る。
【0003】このような感光性平版印刷版としては、ア
ルミニウム板やプラスチツク板の如き比較的剛性支持体
の一方の表面又は両方の面に感光性物質を塗布したもの
がある。
【0004】感光性平版印刷版処理機には現像槽、水洗
槽、不感脂化処理槽等が順に配設されており、これらの
各槽内には各処理液が収容されている。感光性平版印刷
版はこれらの各処理槽へ順次搬送されて、各処理液中に
浸漬またはこれらの各処理液を表面へ供給されて処理さ
れるようになっている。
【0005】各処理液は処理量或いは経時的な疲労によ
って劣化するため、この劣化を回復するために補充液を
補充するようにしている。この補充液の補充によって各
処理液は処理能力が回復し、長期間の使用が可能とな
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、処理液
の確実な能力回復のためには、補充液の補充量を多くす
る必要があり、その分廃液量も多くなりメンテンナス作
業にも悪影響を及ぼすだけでなく、現像液が感光性平版
印刷版に付着した状態で次槽の水洗槽へ流れ込んで水洗
水のpHが上がることになり、これに起因して、得られ
る感光性平版印刷版の着肉・汚れ・耐刷性能を低下さ
せ、或いはこれを防ぐために大量の水洗水を必要として
いた。
【0007】補充液の補充量を減少させるための方法と
して、特開昭57−158643号公報に記載されてい
るような2段水洗方式が有効であるが、依然として水洗
水のpH値の上昇は防止できず、補充液の減少量が僅か
であり、不充分である。
【0008】本発明は上記事実を考慮し、水洗水のpH
の上昇を防止して劣化を防止し、水洗水及びガム液(不
感脂化処理液)の補充液の補充量を減少させて、廃液処
理等のメンテナンス作業性を低減することができる感光
性平版印刷版処理装置を得ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明によ
れば、感光性平版印刷版を搬送しながら、順に現像液、
水洗水及びガム液により処理する感光性平版印刷版処理
装置であって、前記水洗水に前記ガム液を混入させるこ
とを特徴としている。
【0010】請求項2に記載の発明は、感光性平版印刷
版を搬送しながら、順に現像液、水洗水及びガム液によ
り処理する感光性平版印刷版処理装置であって、前記水
洗水を貯留する水洗水貯留槽と、この水洗水貯留槽内の
水洗水を前記感光性平版印刷版へ供給後前記水洗水貯留
槽へ回収する水洗水循環手段と、前記ガム液を貯留する
ガム液貯留槽と、このガム液貯留槽内のガム液を前記感
光性平版印刷版へ供給後前記ガム液貯留槽へ回収するガ
ム液循環手段と、前記水洗水貯留槽へ新鮮な水洗水を補
充する水洗水補充手段と、前記ガム液貯留槽へ新鮮なガ
ム液を補充するガム液補充手段と、前記ガム液貯留槽か
らガム液を前記水洗水貯留槽へ供給するガム液供給手段
と、を有している。
【0011】請求項3に記載の発明は、感光性平版印刷
版を搬送しながら処理する感光性平版印刷版処理装置で
あって、現像液が貯留され前記感光性平版印刷版へ現像
液を供給する現像液槽と、水洗水を貯留する水洗水貯留
槽から水洗水を前記感光性平版印刷版へ供給する水洗処
理手段と、ガム液を貯留するガム液貯留槽からガム液を
前記感光性平版印刷版へ供給する不感脂化処理手段と、
前記不感脂化処理手段からのガム液を前記水洗水貯留槽
へ供給するガム液供給手段と、を有している。
【0012】
【作用】通常感光性平版印刷版は現像液によって現像処
理され、その後水洗水によって水洗され、次いでガム液
によって不感脂化処理される工程となる。ここで、水洗
水へ至る感光性平版印刷版には現像液が付着しているた
め、水洗水に現像液が混入する。これによって、水洗水
のpH値が上がり水洗能力が低下し、その分新鮮な水洗
水を補充する必要があった。
【0013】そこで、請求項1に記載の発明によれば、
ガム液を水洗水へ混入させておくことにより、水洗水の
pH値はガム液のpH値と相殺され、水洗水のpH値の
上昇を抑制することができる。これにより、水洗水によ
る処理の能力低下を防止することができる。
【0014】また、水洗水循環手段及びガム液循環手段
によって、使用された水洗水及びガム液をそれぞれ貯留
槽に集めて再利用していると、各処理液は処理量に応じ
て劣化する。このため、水洗水補充手段及びガム液補充
手段によって水洗水貯留槽及びガム液貯留槽へそれぞれ
新鮮な水洗水及びガム液を補充する。
【0015】ここで、請求項2に記載の発明によれば、
ガム液貯留槽からはガム液の補充によってガム液がオー
バーフローする。このオーバフローしたガム液の一部を
ガム液供給手段によって水洗水貯留槽へ供給する。これ
により、水洗水の現像液によるpH値の上昇を抑制する
ことができ、能力低下が低減される。また、能力低下の
低減によって長期間に亘って現像液及び水洗水を繰り返
し利用してもよくなり、廃液処理のインタバルも長くと
れ、メンテナンス作業性も向上する。
【0016】請求項3に記載の発明によれば、水洗水貯
留槽から汲み上げられた水洗水は搬送中の感光性平版印
刷版に吹き付けられ、水洗処理される。その後水洗水は
廃液として排出してもよい。また、ガム液貯留槽から汲
み上げられたガム液は水洗処理が終了した感光性平版印
刷版に吹き付けられ、不感脂化処理される。その後ガム
液は廃液として排出してもよい。
【0017】ここで、ガム液供給手段では、廃液として
処理されるガム液の一部を前記水洗水貯留槽へ供給す
る。これによって、水洗水にはガム液が混入され、現像
液との混入によるpH値の上昇に伴う能力低下を抑制す
ることができる。
【0018】
【実施例】図1には本発明に係る感光性平版印刷版処理
装置10の実施例が示されている。
【0019】感光性平版印刷版処理装置10には、図示
しない焼付装置で画像が焼付けられた感光性平版印刷版
(以下「PS版」という)12を現像処理するための現
像槽14とこの現像槽14からオーバーフローした現像
液を回収するための現像液回収槽16と、PS版12に
付着した現像液を水洗する水洗槽18と、PS版12へ
不感脂化処理液を塗布する不感脂化処理槽20とが備え
られている。
【0020】図1に示されるように現像槽14へのPS
版12の挿入側には、一対の搬送ローラ22が配置され
ている。この一対の搬送ローラ22間へ図示しない焼付
装置によって画像が焼付けられたPS版12が挿入され
るようになっている。
【0021】現像槽14は上方が開放され底部中央部が
下方に向けて突出した略逆山形状となっている。この現
像槽14内には現像液が収容されている。現像槽14内
には底壁部に沿ってガイドローラ24、26、28、3
4、36、38、40が配設されている。これらのガイ
ドローラ24〜ガイドローラ40は弾性回転部材が複数
個軸支された串型のローラを形成しており、その軸は図
示しない一対の側板間に掛渡され支持されている。
【0022】またガイドローラ24の上方にはガイドロ
ーラ24より大径のガイドローラ42が、ガイドローラ
38の上方にはガイドローラ44が配置されており、ガ
イドローラ40の上方にはガイドローラ46が配置され
ている。これらのガイドローラ42、44、46はガイ
ドローラ24〜ガイドローラ40と同様に串型のローラ
であり、図示しない一対の側板に支持されている。
【0023】現像槽14内の中央部にはガイドローラ2
8とガイドローラ34の間に一対の搬送ローラ48が配
置されている。この一対の搬送ローラ48はガイドロー
ラ24〜ガイドローラ46と同様に側板に回転可能に支
持されており、図示しない駆動手段の駆動力が伝達され
て回転するようになっている。
【0024】一対の搬送ローラ48とガイドローラ34
の間にはガイドローラ32が配置されている。ガイドロ
ーラ32はそのローラ軸の外周に弾性回転部材が複数個
軸支された串型ローラを形成している。ガイドローラ3
2のローラ軸は中空状のパイプから出来ており、軸方向
に沿って弾性回転部材の間に吐出口が開口されたスプレ
ーパイプ54を形成している。ガイドローラ32はスプ
レーパイプ兼用の串型ローラである。
【0025】ガイドローラ28と一対の搬送ローラ48
の間にはガイドローラ30が配置されており、ガイドロ
ーラ24〜ガイドローラ40より大径に形成されてい
る。このガイドローラ30は串型のローラでガイドロー
ラ44〜46と同様に一対の側板に支持されている。こ
のガイドローラ30の軸にはブラケット50を介してガ
イド52が取り付けられている。このガイド52の一端
は一対の搬送ローラ48へ向かって配置されている。こ
のためPS版12の先端を一対の搬送ローラ48間へ案
内するようになっている。
【0026】従って一対の搬送ローラ22に挟持搬送さ
れて現像槽14内へ挿入されたPS版12はガイドロー
ラ24とガイドローラ42との間を通って斜めに搬送さ
れ、ガイドローラ26、28、30、ガイド52に案内
されて斜めに下降し、一対の搬送ローラ48間へ挿入さ
れる。一対の搬送ローラ48間を通過後はガイドローラ
32、34、36、38、40に案内されて斜めに上昇
し、ガイドローラ46に案内されて現像液回収槽16の
上方へ送り出されるようになっている。これによりPS
版12は現像槽14の現像液中へ浸漬されて現像される
ようになっている。
【0027】現像槽14のPS版12の搬送方向下流側
側壁には現像槽14の外側へ向けて屈曲された屈曲部が
形成されており、この屈曲部の上下方向の高さはPS版
12の搬送方向上流側の側壁よりも低くなっている。こ
のため現像槽14内の現像液が充満して溢れる場合屈曲
部をオーバーフローして必ず現像液回収槽16へ回収さ
れるようになっている。
【0028】ガイドローラ32のローラ軸で、軸方向に
沿って複数個の吐出口が形成されたスプレーパイプ54
は管路56の一端と連通されている。管路56の他端は
現像槽14の底部を貫通して現像槽14内へ開口してい
る。管路56の途中には循環ポンプ58が配置されてお
り、これによって現像槽14内の現像液がスプレーパイ
プ54へ供給されるようになっている。
【0029】またガイドローラ32の上方にはスプレー
パイプ60が配置されている。このスプレーパイプ60
は軸方向に沿って開口された吐出口が複数個設けられて
いる。このスプレーパイプ60も管路56と連通されて
おり、現像槽14の現像液が循環ポンプ58の作動によ
って供給されるようになっている。
【0030】すなわち、スプレーパイプ54とスプレー
パイプ60には、循環ポンプ58によって現像液が所定
の圧力で供給されるようになっている。
【0031】また管路56の途中には、循環ポンプ58
より上流側にハウジング158内に収容されたフィルタ
が配置されている。
【0032】また、ハウジング158に連通されている
管路は2つに分岐されており、その一方にはバルブ16
0が配置されている。このバルブ160の開放によっ
て、管路56、ハウジング158、管路162内の現像
液が排出されるようになっている。この排出の際、フィ
ルタで除去されフィルタ壁に付着した汚れは現像液が逆
流するため現像液と共に排出される。
【0033】また、ガイドローラ26の上方には現像液
補充タンク62と連通された管路64の一端が開口され
ている。この管路64の途中には補充液ポンプ66が配
置されている。さらにガイドローラ26の上方には給水
タンク68と連通された管路70の一端が開口されてい
て、この管路70の途中には給水ポンプ72が配置され
ている。これらの補充液ポンプ66及び給水ポンプ72
により現像液補充タンク62内の現像補充液(原液)と
給水タンク68内の水が所定の割合で現像槽14へ供給
されるようになっている。
【0034】また、現像槽14の上方には、さらに管路
74の一端が開口している。この管路74の他端は現像
液回収槽16の底部を貫通して現像液回収槽16内へ開
口している。また管路74の途中にはポンプ76が配置
されている。これにより、現像槽14から現像液回収槽
16内へオーバーフローして回収された現像液が現像槽
14内へ戻されるようになっている。
【0035】また現像槽14の底部には廃液管路78の
一端が開口され、他端は廃液貯留槽80へ開口してい
る。この廃液管路78の途中にはバルブ82が配置され
ている。バルブ82の開放によって現像槽14内の現像
液が廃液貯留槽80内へ排出されるようになっている。
また現像液回収槽16の底部には廃液管路84の一端が
開口され、他端は廃液貯留槽80へ開口している。この
廃液管路84の途中にはバルブ86が配置されている。
バルブ86の開放によって現像液回収槽16内の現像液
が廃液貯留槽80内へ排出されるようになっている。
【0036】これらの循環ポンプ58、補充液ポンプ6
6、給水ポンプ72、ポンプ76は感光性平版印刷版処
理装置10に備えられた制御部88へ接続されてその駆
動が制御されるようになっている。
【0037】一対の搬送ローラ22の挿入側には制御部
88へ接続される検出器90が配置されている。この検
出器90で感光性平版印刷版処理装置10の挿入口にお
けるPS版12の通過時間を検出し、予め設定したPS
版の処理速度及びPS版の幅寸法を併せて制御部88で
感光性平版印刷版処理装置10へ挿入されるPS版12
の面積を演算するようになっている。
【0038】また、管路56の途中には濃度検出器92
が配置されており、現像液のインピーダンスを検出する
ことにより現像液の濃度を測定するようになっている。
この濃度検出器92も制御部88へ接続されている。
【0039】また現像槽14の底部には、ヒータ98が
配置され、現像槽14内の現像液が所定の温度に加熱及
び保温されるようになっている。またこのヒータ98は
PS版12の幅方向に沿って全域に渡って配置されてい
るので現像槽14内の現像液を少なくともPS版12の
幅方向では均一に加熱する。これによりPS版を搬送し
ながら均一に現像処理をすることができる。
【0040】また現像槽14内の現像液の液面は浮き蓋
100で覆われている。この浮き蓋100は現像液が空
気中の炭酸ガスを吸収して現像液中のアルカリ成分を中
和することより起きる現像液の劣化を防止している。
【0041】図1に示されるように現像液回収槽16と
水洗槽18との隣接する側壁上部には上下一対の搬送ロ
ーラ102が配置されている。これらの一対の搬送ロー
ラ102は図示しない一対の側板に支持されており、図
示しない駆動手段の駆動力が伝達されて回転するように
なっている。下側の搬送ローラ102には現像液回収槽
16内に配置されたブレード104が当接している。こ
れによりPS版12によって持出されて一対の搬送ロー
ラ102ヘ付着した現像液が現像液回収槽16内へ回収
されるようになっている。
【0042】また上側の搬送ローラ102には水洗槽1
8側にブレード106が当接配置され、搬送ローラ10
2に付着した水を掻き取り水洗槽へ戻すようになってい
る。
【0043】水洗槽18内にはPS版12の搬送方向下
流側に上下一対の搬送ローラ108が配置されている。
これらの一対の搬送ローラ108も一対の搬送ローラ1
02と同様に図示しない一対の側板に支持されており、
一対の搬送ローラ102と同様に図示しない駆動手段の
駆動力により回転するようになっている。
【0044】したがって現像槽14から送り出されたP
S版12は一対の搬送ローラ102に挟持搬送されて、
水洗槽18の一対の搬送ローラ108間へ挿入され、不
感脂化処理槽20へと送り出されるようになっている。
【0045】一対の搬送ローラ102と一対の搬送ロー
ラ108との間にはガイドローラ112が配置され、そ
の上方にはスプレーパイプ114が配置されている。ス
プレーパイプ114は中空状のパイプで成形されてお
り、軸方向に沿って複数個の吐出口が形成されている。
またガイドローラ112はガイドローラ32と同様にス
プレーパイプの外周に弾性回転部材を構成する複数のロ
ーラが取り付られている。このためスプレーパイプ11
4はPS版12へ水洗水を供給すると共にPS版12を
案内する機能をも備えている。
【0046】水洗槽18の底部には管路110の一端が
開口しており、他端はスプレーパイプを兼ねたガイドロ
ーラ112とスプレーパイプ114に連通している。管
路110の途中には循環ポンプ116が配置されてお
り、水洗槽18内の水洗水をガイドローラ112、スプ
レーパイプ114へ供給してPS版12を水洗するよう
になっている。また下側の搬送ローラ102には回収ロ
ーラ118が当接配置されている。これにより、一対の
搬送ローラ102に付着した水洗水が水洗槽18内へ回
収されるようになっている。
【0047】さらに水洗槽18の上部には給水タンク6
8と連通した管路120の一端が開口しており、この管
路120の途中には給水ポンプ122が配置されてい
る。このため給水ポンプ122の作動によって給水タン
ク68内の水洗水が水洗槽18内へ供給されるようにな
っている。
【0048】また、水洗槽18の底部には廃液管路12
4の一端部が貫通しており、他端は廃液貯留槽126と
連通している。この廃液管路124の一端部の開口は水
洗槽の所定の水位に設定されており、水洗槽18の水位
が所定の水位となるとオーバーフローして廃液管路へ流
れ込み廃液貯留槽126内へ排出される構成である。
【0049】これらの循環ポンプ116、給水ポンプ1
22は制御部88と接続されており、その作動が制御さ
れるよになっている。
【0050】水洗槽18のPS版12の搬送方向下流側
に配置された不感脂化処理槽20の上部には一対の搬送
ローラ130が配置されている。この一対の搬送ローラ
130は図示しない一対の側板間に掛け渡され回転可能
に支持されている。この一対の搬送ローラ130へは図
示しない駆動手段の駆動力が伝達されて回転するように
なっている。この一対の搬送ローラ130間には一対の
搬送ローラ108から送り出されたPS版12が挿入さ
れるようになっている。
【0051】不感脂化処理槽20の上部で一対の搬送ロ
ーラ130と一対の搬送ローラ108との間には水洗槽
18に配置されたスプレーパイプ114とガイドローラ
112に同様なスプレーパイプ132とガイドローラ1
34が配置されている。これらのスプレーパイプ13
2、ガイドローラ134は管路136の一端と連通され
ている。管路136の他端は不感脂化処理槽20の底部
を貫通して不感脂化処理槽20内へ突出し開口してい
る。管路136の途中には循環ポンプ138が配置され
ており、この循環ポンプ138の作動によって不感脂化
処理槽20内のガム液がスプレーパイプ132、ガイド
ローラ134へ供給されるようになっている。
【0052】また、不感脂化処理槽20の上方には管路
144の一端が開口しており、管路144の他端はガム
液補充タンク146内ヘ連通している。管路144の途
中には補充液ポンプ148が配置されており、この補充
液ポンプ148の作動によって不感脂化処理槽20内へ
ガム液補充タンク146のガム液が供給されるようにな
っている。
【0053】また不感脂化処理槽20の上方には管路1
40の一端が開口しており、管路140の他端は給水タ
ンク68内へ連通している。管路140の途中には給水
ポンプ142が配置されており、これの作動によって水
が不感脂化処理槽20へ供給されるようになっている。
【0054】また、不感脂化処理槽20の底部には廃液
管路150の一端部が貫通しており、他端は廃液貯留槽
152と連通している。この廃液管路150の一端部の
開口は不感脂化処理槽20の所定の液位に設定されてお
り、不感脂化処理槽20の液位が所定の水位となるとオ
ーバーフローして廃液管路150へ流れ込み、廃液貯留
槽152へ排出される構成である。
【0055】この廃液貯留槽152の底部には、リター
ン管路180の一端が開口されている。このリターン管
路180はポンプ182を介して水洗槽18へと配管さ
れている。このポンプ182は制御装置88によって制
御されるようになっている。このため、ポンプ182が
制御装置88からの信号に応じて作動すると、廃液貯留
槽152内のガム液がリターン管路180を介して水洗
槽18へと供給される。このため、水洗処理のために循
環ポンプ116が作動すると、PS版12には、水洗水
とガム液との混合液が吹き付けられることになる。
【0056】ここで、ガム液は、低いpH値を持ち、P
S版12に付着した状態で水洗槽18へ送り込まれる現
像液と中和して水洗水のpH値の上昇を抑制する役目を
有する。
【0057】循環ポンプ138、補充液ポンプ148、
給水ポンプ142は制御部88と接続されており、その
作動が制御されるようになっている。
【0058】次に本実施例の作用について説明する。図
示しない焼付装置で画像が焼付けられたPS版12は感
光性平版印刷版処理装置10の一対の搬送ローラ22へ
挿入される。
【0059】PS版12は一対の搬送ローラ22から送
り出された後にガイドローラ42、ガイドローラ24に
案内されて現像槽14内へ送り込まれる。現像槽14内
へ送り込まれたPS版12はガイドローラ26、28、
30に案内されて下降し、現像槽14の中央部へ送られ
る。
【0060】現像槽14の中央部へ送られたPS版12
はガイド52に案内されて一対の搬送ローラ48間へ挿
入される。この一対の搬送ローラ48から送り出された
PS版12はガイドローラ32、34、36、38、4
0、44、46に案内されて上昇し現像槽14から送り
出される。
【0061】この搬送によってPS版12は現像槽14
内の現像液に浸漬されて現像処理される。
【0062】現像液の上面は蓋100によって覆われて
いるので空気に触れることによる劣化が防止されてい
る。
【0063】さらにPS版12は現像槽14内の現像液
中でスプレーパイプ54、60によって現像液が吹付ら
れており、PS版12が確実に現像処理されるようにな
っている。またこのスプレーパイプ54、60によって
吐出した現像液は現像槽14内の現像液に混入し、現像
槽14内の現像液は循環ポンプ58によって吸い出さ
れ、管路56を経て再びスプレーパイプ54、60から
吐出するようになっている。
【0064】現像槽14から送り出されたPS版12は
現像液回収槽16の一対の搬送ローラ102へ挿入され
挟持搬送される。この挟持によってPS版12に付着し
ている現像液が一対の搬送ローラ102によって絞り取
られ液切りされる。この絞り取られた現像液は下側の一
対の搬送ローラ102の表面を伝わりブレード104に
よって現像液回収槽16内へ回収される。また現像液回
収槽16は補充液ポンプ66と給水ポンプ72の駆動に
より現像補充液と水が現像槽14に補充される際にオー
バーフローする現像液をも回収するようになっている。
このように現像液回収槽16へ回収された現像液は上述
の如く管路74を通ってポンプ76により現像槽14内
へ戻されるようになっている。
【0065】一対の搬送ローラ102によって送り出さ
れたPS版12はガイドローラ112に案内されて一対
の搬送ローラ108へ搬送挿入される。
【0066】この搬送の途中でPS版12の両面へはガ
イドローラ112を兼ねたスプレーパイプ及びスプレー
パイプ114によって水洗水が供給される。この水洗水
によってPS版12の両面に付着していた現像液、析出
物、異物等が洗い流される。
【0067】一対の搬送ローラ108によって送り出さ
れたPS版12はガイドローラ134によって案内され
て一対の搬送ローラ130へ挿入される。一対の搬送ロ
ーラ130へ挿入される直前でPS版12は両面へスプ
レーパイプ132、ガイドローラ134のスプレーパイ
プによってガム液が塗布される。このガム液の塗布によ
ってPS版12の表面が保護される。
【0068】ここで、現像槽で多数のPS版を現像処理
した場合、現像液が疲労する。この現像液の疲濃縮度は
処理されるPS版12の面積にほぼ比例するので、装置
に挿入されるPS版12の幅及び長さを検出器90で検
出し、制御部88で面積と補充量とを演算する。
【0069】この結果に基づいて制御部88で補充液ポ
ンプ66と給水ポンプ72の必要作動時間が演算され、
現像疲労度に応じた量の現像補充液(原液)を現像液補
充タンク62から、また水を給水タンク68から一定の
割合で供給するべく補充液ポンプ66と給水ポンプ72
が作動する。
【0070】一方、現像液の水分の蒸発による濃度が検
出機92によりインピーダンス値の測定により求められ
る。この検出結果に基づいて給水ポンプ72の作動時間
が演算されPS版12の面積に応じた補充量だけ現像補
充液を供給すべく補充液ポンプ66、給水ポンプ72が
作動されるようになっている。
【0071】上記補充液の補充によって、現像槽14内
の現像液量が増加するため、補充前にバルブ82、86
を開放して余剰の現像液を廃液貯留槽80へ案内する。
これにより、現像槽14内の現像液は、補充液の補充に
よって感度が回復し、長時間継続して現像処理を行うこ
とができる。
【0072】一方、水洗槽18には給水ポンプ122に
よって水洗水が補充され、不感脂化処理槽20には補充
液ポンプ148によりガム液と給水ポンプ142により
水が一定の割合で補充される。
【0073】ここで、不感脂化処理槽20にガム液が補
充されると、不感脂化処理槽20の液位が上がる。この
液位が所定以上となると、廃液管路150へオーバーフ
ローし、ガム液は廃液貯留槽152へと送られる。ここ
で、制御装置88では、ポンプ182を作動させて廃液
貯留槽152に送り込まれるオーバーフロー量と同等量
のガム液をリターン管路180を介して水洗槽18へと
供給する。
【0074】これにより、水洗槽18内の水洗槽とガム
液とが混合される。この混合された処理液(水洗水とガ
ム液との混合液)によってPS版12を水洗処理を行う
ことになる。
【0075】ガム液が混入されることによって、PS版
12に付着して水洗槽18へと送り込まれる現像液のた
めにアルカリ性になった水洗水のpH値が下がり、洗浄
効果を向上することができる。
【0076】以下、表1にガム液を水洗水と混合させる
場合及び比較のためにガム液を混入させない従来の場合
の実験結果を示す。
【0077】
【表1】
【0078】上記表1に示される如く、従来1、従来2
において、ガム液を水洗水へ混合させないと、着肉枚
数、すなわちインクののりが安定するまでの処理枚数が
それぞれ30枚、40枚であったのに対し、実験例1乃
至4では、21枚乃至31枚へと減少している。特に、
水洗水補充量が多くかつ水洗槽へのガム液供給量が多い
ほどこの着肉枚数は減少していることが判る。
【0079】また、水洗水のpH値もガム液を混入させ
な場合は11.4〜11.6であったのに対し、10.
5前後に低減され洗浄能力低下が防止されている。
【0080】このように、本実施例では、不感脂化処理
槽20へのガム液補充量と等量のガム液を廃液貯留槽1
52から水洗槽18へ供給し、かつ水洗槽18への水補
充量を少なくすることにより、廃液の総量を少なくで
き、かつ、印刷時に着肉枚数を少なくすることができる
他、汚れを減少し耐刷性能を向上させることもでき
る。。また、これにより、廃液処理作業のインタバルを
長くとることができ、メンテナンス作業を向上すること
ができる。また、相対的に水洗水及びガム液の各補充量
も減らすことができる。
【0081】さらに、現像液の混入による上昇する水洗
水のpH値を水洗水に混合されたガム液によって低下さ
せることができ、水洗水による洗浄能力維持を長期間維
持することができる。
【0082】なお、本実施例では、本発明に係るガム液
の水洗水への混合機構を、水洗水及びガム液をそれぞれ
水洗槽18及び不感脂化処理槽20に貯留しておき、こ
の水洗槽18及び不感脂化処理槽から循環ポンプ11
6、138を作動させて循環利用する、所謂循環方式の
感光性平版印刷版処理装置10に適用したが、図2に示
される如く、現像処理槽191の下流側に水洗処理手段
及び不感脂化処理手段として、水洗水及びガム液をそれ
ぞれ水洗水貯留槽190及びガム液貯留槽192からポ
ンプ190A及び192Aによって少量づつ汲み上げ、
管路190B、192Bを介して先端のスプレーパイプ
190C、192Cへ送り出し、搬送中のPS版12へ
吹き付けた後に廃棄する、所謂セミメータリング本式の
感光性平版印刷版処理装置194に適用してもよい。す
なわち、ガム液の廃液を貯留する廃液貯留槽195と水
洗水貯留槽190との間には、ポンプ196が介在され
たリターン管路198が配設され、ガム液の一部を水洗
水貯留槽190へ送り込む。これにより、水洗処理時に
汲み上げられてPS版12へ吹き付けられる液は水洗水
とガム液との混合液となって、感光性平版印刷版に付着
する現像液のきれいに洗浄することができる。
【0083】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る感光性平
版印刷版処理装置によれば、水洗水のpHの上昇を防止
して劣化を防止することにより印刷時の着肉、汚れ、耐
刷性能を向上させると共に、水洗水及びガム液の補充液
の補充量を減少させて、経済性を維持し、しかも廃液処
理等のメンテナンス作業性を低減することができるとい
う優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る感光性平版印刷版処理装置の実施
例を示す概略構成図である。
【図2】本発明をセミメータリング方式の感光性平版印
刷版処理装置に適用した場合の概略構成図である。
【符号の説明】
10 感光性平版印刷版処理装置 12 感光性平版印刷版(PS版) 18 水洗槽 20 不感脂化処理槽 116 循環ポンプ(水洗水循環手段) 122 給水ポンプ(水洗水補充手段) 126 廃液貯留槽 138 循環ポンプ(ガム液循環手段) 148 補充液ポンプ(ガム液補充手段) 152 廃液貯留槽 180 リターン管路(ガム液供給手段) 182 ポンプ (ガム液供給手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光性平版印刷版を搬送しながら、順に
    現像液、水洗水及びガム液により処理する感光性平版印
    刷版処理装置であって、前記水洗水に前記ガム液を混入
    させることを特徴とする感光性平版印刷版処理装置。
  2. 【請求項2】 感光性平版印刷版を搬送しながら、順に
    現像液、水洗水及びガム液により処理する感光性平版印
    刷版処理装置であって、前記水洗水を貯留する水洗水貯
    留槽と、この水洗水貯留槽内の水洗水を前記感光性平版
    印刷版へ供給後前記水洗水貯留槽へ回収する水洗水循環
    手段と、前記ガム液を貯留するガム液貯留槽と、このガ
    ム液貯留槽内のガム液を前記感光性平版印刷版へ供給後
    前記ガム液貯留槽へ回収するガム液循環手段と、前記水
    洗水貯留槽へ新鮮な水洗水を補充する水洗水補充手段
    と、前記ガム液貯留槽へ新鮮なガム液を補充するガム液
    補充手段と、前記ガム液貯留槽からガム液を前記水洗水
    貯留槽へ供給するガム液供給手段と、を有する感光性平
    版印刷版処理装置。
  3. 【請求項3】 感光性平版印刷版を搬送しながら処理す
    る感光性平版印刷版処理装置であって、現像液が貯留さ
    れ前記感光性平版印刷版へ現像液を供給する現像液槽
    と、水洗水を貯留する水洗水貯留槽から水洗水を前記感
    光性平版印刷版へ供給する水洗処理手段と、ガム液を貯
    留するガム液貯留槽からガム液を前記感光性平版印刷版
    へ供給する不感脂化処理手段と、前記不感脂化処理手段
    からのガム液を前記水洗水貯留槽へ供給するガム液供給
    手段と、を有する感光性平版印刷版処理装置。
JP14918692A 1992-06-09 1992-06-09 感光性平版印刷版処理装置 Pending JPH05341534A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14918692A JPH05341534A (ja) 1992-06-09 1992-06-09 感光性平版印刷版処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14918692A JPH05341534A (ja) 1992-06-09 1992-06-09 感光性平版印刷版処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05341534A true JPH05341534A (ja) 1993-12-24

Family

ID=15469683

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14918692A Pending JPH05341534A (ja) 1992-06-09 1992-06-09 感光性平版印刷版処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05341534A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH03107167A (ja) 感光材料処理装置
JP2522818B2 (ja) 感光性平版印刷版処理機
US5579076A (en) Method and apparatus for processing photosensitive material
JPH05341535A (ja) 感光性平版印刷版処理装置の廃液回収方法
JPH05341534A (ja) 感光性平版印刷版処理装置
JP3487945B2 (ja) 感光材料処理装置
JP4119595B2 (ja) 感光材料処理装置
JPH04280251A (ja) 感光性平版印刷版処理装置
JP3140616B2 (ja) 感光性平版印刷版の処理方法及び装置
JPH0738918Y2 (ja) 感光性平版印刷版処理機の補充液供給部構造
JP3005121B2 (ja) 感光性平版印刷版処理装置
JPH021864A (ja) 感光性平版印刷版処理装置
JPH02226252A (ja) 感光性平版印刷版処理装置
JP2577615B2 (ja) 感光性平版印刷版の製版方法
JP2534440B2 (ja) 感光性平版印刷版処理装置
JPH05249693A (ja) 感光性平版印刷版処理装置
JP3231061B2 (ja) 電子写真平版印刷版処理装置
JP2916036B2 (ja) シート材料処理装置
JP2501273Y2 (ja) 感光性平版印刷版処理機
JP2595742Y2 (ja) 感光材料処理装置
JPH10123717A (ja) 感光性平版印刷版処理方法及び該処理装置
JPH03107166A (ja) 感光材料処理装置
JPH0572744A (ja) 水なし感光性平版印刷版処理装置
JPH0252355A (ja) 感光性平版印刷版現像処理方法および装置
JPH05188601A (ja) 感光性平版印刷版の処理方法及び感光性平版印刷版自動現像機