JPH05249693A - 感光性平版印刷版処理装置 - Google Patents

感光性平版印刷版処理装置

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JPH05249693A
JPH05249693A JP5091692A JP5091692A JPH05249693A JP H05249693 A JPH05249693 A JP H05249693A JP 5091692 A JP5091692 A JP 5091692A JP 5091692 A JP5091692 A JP 5091692A JP H05249693 A JPH05249693 A JP H05249693A
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JP
Japan
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tank
developing
overflow
plate
developer
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Application number
JP5091692A
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English (en)
Inventor
Toshio Kanzaki
寿夫 神崎
Chisato Yamamoto
千里 山本
Yoichiro Kenmochi
洋一郎 剱持
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH05249693A publication Critical patent/JPH05249693A/ja
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 効率良く現像補充液を第1の現像槽と第2の
現像槽へ供給する。 【構成】 PS版プロセッサー10には、搬送路に沿っ
て第一現像槽12、オーバーフロー槽20、第二現像槽
14とが配置されおり、第二現像槽には、現像補充液の
補充が行われる。オーバーフロー槽は、オーバーフロー
パイプ46が設けられた第一オーバーフロー槽92と、
第一現像槽へ現像液を戻す配管48が設けられた第二オ
ーバーフロー槽94とに仕切り板90により分割されて
いる。第二現像槽に現像補充液の補充が行われると、槽
壁86の切欠88から第二現像槽の現像液が溢れ第二オ
ーバーフロー槽へ回収される。第1現像槽へは、配管を
介して現像液が戻され、槽壁82の切欠84から溢れた
第一現像槽の現像液が第1現像槽に収容される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2つの現像槽によって
感光性平版印刷版を現像処理する感光性平版印刷版処理
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】焼付装置で画像が焼付けられた感光性平
版印刷版は、感光性平版印刷版処理装置により現像処理
される。感光性平版印刷版処理装置では、感光性平版印
刷版を現像液に浸漬しながら搬送して現像した後、リン
ス槽又は水洗槽で水洗して、リンス槽又は不感脂化処理
槽でフニッシャー液を塗布して版面の保護を行う。
【0003】一般に感光性平版印刷版処理装置では、感
光性平版印刷版の処理が進むにしたがって処理液、特に
現像液が疲労する。このため、感光性平版印刷版処理装
置には、現像槽に現像液を補充する現像液補充装置を備
えており、この現像液補充装置により現像補充液を感光
性平版印刷版の処理に応じて現像槽へ補充すると共に、
疲労した現像液を現像槽からオーバーフロー槽を介して
廃液として排出する。これによって、感光性平版印刷版
処理装置では、現像槽内の現像液の疲労の進行を抑え、
略均一な状態で感光性平版印刷版を現像処理するように
している。
【0004】この感光性平版印刷版処理装置には、例え
ば、実公昭60−35072号(公報)に示される如
く、現像工程を少なくとも2つに分割して現像時間を複
数段階に変える処理装置が提案されている。このような
感光性平版印刷版処理装置では、2つの現像槽の間に各
々の現像槽から溢れた現像液を回収するオーバーフロー
槽が設けられている。
【0005】このような感光性平版印刷版処理装置への
現像補充液を補充する方法には、各々の現像槽に現像補
充液を供給する方法があるが、各々の現像槽内の現像液
の能力を一定に保つための装置が複雑となってしまう。
このため、一方の現像槽に現像補充液を補充し、他方の
現像槽には、一方の現像槽から溢れた現像液をオーバー
フロー槽で回収し、このオーバーフロー槽内の現像液を
他方の現像槽へ供給するものがある。この現像液の補充
方法は比較的簡単に各々の現像槽内の現像液の能力を一
定に保つことができ、感光性平版印刷版の処理、あるい
は経時のため疲労した現像液を新しい現像液に入れ変え
て処理を進めることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな感光性平版印刷版処理装置では、オーバーフロー槽
には、現像液の補充が行われた現像槽から溢れた比較的
新鮮な現像液と、他方の現像槽から溢れた疲労した現像
液とが混じりあって、他方の現像槽に供給されるか、ま
たはオーバーフロー槽から直接廃液として排出されてし
まう。このため、比較的新鮮な現像液を現像に役立てる
ことができず、現像液の置換効率が悪くなってしまう。
また、感光性平版印刷版を常に所定以上の品質で仕上げ
るためには、各々の現像槽の置換効率を考慮して現像補
充液の補充を行わなければならず、多量の現像補充液を
必要とすることがあり、感光性平版印刷版処理装置のラ
ンニングコストが高くなってしまうという問題がある。
【0007】本発明は上記事実を考慮してなされたもの
であり、現像液の置換効率を上げて効率良く現像液の補
充を行うことができる感光性平版印刷版処理装置を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
感光性平版印刷版処理装置は、感光性平板印刷版の搬送
路に沿って設けられ貯留した現像液によって現像処理す
る第1及び第2の現像槽と、前記第1の現像槽と前記第
2の現像槽との間に設けられ前記搬送路の幅方向の一端
側に前記第1の現像槽から溢れる現像液を案内する第1
の切欠部が形成され幅方向の他端側に前記第2の現像槽
から溢れる現像液を案内する第2の切欠部が形成された
オーバーフロー槽と、前記オーバーフロー槽に前記感光
性平版印刷版の搬送方向に沿って配置され前記第1の切
欠部に案内された現像液を収容する槽及び前記第2の切
欠部に案内される現像液を収容する槽に分割すると共に
互いの槽を底部近傍で連通する仕切り板と、前記第2の
現像槽に現像補充液を補充する現像補充液補充手段と、
前記第2切欠部に案内された現像液を収容する槽から前
記第1の現像槽へ現像液を供給する現像液供給手段と、
前記第1の切欠部に案内されて前記オーバーフロー槽に
収容された現像液を液面近傍からオーバーフローさせる
オーバーフローパイプと、を有することを特徴とする。
【0009】本発明の請求項2に係る感光性平版印刷版
処理装置は、請求項1の感光性平版印刷版処理装置であ
って、例えば前記感光性平版印刷版の搬送路として一対
の絞りローラを前記オーバーフロー槽内の現像液い一部
浸漬するように配設すると共に、前記絞りローラ対の下
側のローラと干渉しないように、前記仕切り板の上部を
前記感光性平版印刷版の搬送路の幅方向で前記第2の切
欠部側に偏奇して設けると共に下部を前記第1の切欠部
側へ向けて延設して、前記仕切り板の前記第1の切欠部
側に前記感光性平版印刷版の搬送路を設けたことを特徴
とする。
【0010】
【作用】本発明の請求項1に記載の感光性平版印刷版処
理装置は、仕切り板によってオーバーフロー槽を2つに
分割している。オーバーフロー槽の分割された一方に
は、第1の現像槽から溢れる現像液が第1の切欠部に案
内されて収容される。オーバーフロー槽の分割された他
方には、第2の現像槽から溢れる現像液が第2の切欠部
に案内されて収容される。
【0011】第2の現像槽には、現像補充液補充手段に
よって現像補充液の供給が行われ、比較的新鮮な現像液
を貯留している。この現像補充液の補充が行われ、第2
の現像槽から現像液が溢れると、この現像液は第2の切
欠部に案内され、仕切り板で仕切られたオーバーフロー
槽の分割された他方に収容される。この現像液は、現像
液供給手段によって第1の現像槽へ供給される。また、
第1の現像槽から溢れた現像液は、第1の切欠部に案内
されて仕切り板に仕切られたオーバーフロー槽の分割さ
れた一方に収容され、液面近傍からオーバーフローさせ
る。
【0012】すなわち、第1の現像槽には、第2の現像
槽から溢れた比較的新鮮な現像液が主にオーバーフロー
槽を介して現像液供給手段により供給され、第1の現像
槽から溢れた疲労した現像液がオーバーフロー槽の他の
部分に回収される。これによって、第1の現像槽への現
像液の置換効率を高めることができる。また、仕切り板
は、分割したオーバーフロー槽の双方を互いに連通して
いるため、第1の現像槽から溢れた現像液がオーバーフ
ロー槽の分割された一方を介して分割された他方へ流れ
込むようになっている。
【0013】本発明の請求項2に記載の感光性平版印刷
版処理装置は、オーバーフロー槽の仕切り板の上部を第
2の現像槽から溢れる現像液を案内する切欠部側に偏奇
させ、仕切り板に仕切られたオーバーフロー槽の第1の
現像槽から溢れた現像液を収容する側の液面を広くする
と共に、1対の絞りローラの下側のローラをその液面に
一部浸漬するように配設して感光性平版印刷版の搬送路
としている。このため、第1の現像槽から感光性平版印
刷版に付着して持ち出された現像液が、第2の現像槽か
ら溢れた新鮮な現像液に混じることがない。また、オー
バーフロー槽に感光性平版印刷版の搬送路を構成する1
対の絞りローラの下側ローラを前記オーバーフロー槽に
配設しても、仕切り板がこの下側ローラや搬送路に干渉
することがない。
【0014】仕切り板は、下部が第1の切欠部へ向けて
延設されており、これによって、仕切り板で仕切られた
2つの槽の容積を調節することができる。単に仕切り板
を設け、各々必要な容積を確保しようとした場合、オー
バーフロー槽全体が大きくなることがある。仕切り板の
形状を変えて容積を調節することによって、これを防止
することができる。
【0015】
【実施例】図1には、本実施例に係る感光性平版印刷版
処理装置(以下「PS版プロセッサー」と言う)10が
示されている。
【0016】このPS版プロセッサー10には、図示し
ない焼付装置により画像が焼付けられた感光性平版印刷
版(以下「PS版」と言う)11を処理するための第一
現像槽12、第二現像槽14、及び現像されたPS版1
1へフニッシャー液を塗布するフニッシャー槽16が配
置されており、さらにフニッシャー槽16の後段側に
は、各処理液により処理されたPS版11を乾燥させる
乾燥部18が配置されている。また、第一現像槽12と
第二現像槽14との間には、オーバーフロー槽20が設
けられている。
【0017】PS版プロセッサー10の第一現像槽12
の上流側には、複数のガイドローラ22が設けられてお
り、PS版プロセッサー10の挿入口24から挿入され
るPS版11をPS版プロセッサー10内え引き入れる
と共に、PS版11に搬送力を付与して斜め下方に向け
て第一現像槽12内へ送り込んでいる。
【0018】この挿入口24の近傍には版検出センサ7
6が配設されている。この版検出センサ76は、PS版
プロセッサー10に挿入されるPS版11を検出するよ
うになっている。尚、版検出センサ76は、PS版11
の幅方向に複数個設けてPS版11の幅と長さからPS
版11の面積を求めてもよく、PS版11の幅が一定の
場合には、版検出センサ76を1個だけ設けて、PS版
11の長さからPS版11の面積を求めてもよい。
【0019】第一現像槽10には、PS版11を現像処
理するための現像液が満たされており、ガイド26、絞
りローラ対28、串ローラ30、32、ブラシローラ3
4が設けられており、これらによってPS版11の現像
液中の搬送路が形成されている。これらのローラは、図
示しない駆動手段の駆動力が伝達されて回転し、PS版
11を搬送路に沿って案内しながら現像液中を搬送し、
さらに、第一現像槽12から搬出している。また、ガイ
ド26は、例えば搬送方向に沿った中間部より上流側を
ステンレス製のパンチングメタルによって形成し、下流
側を表面に滑らかなエンボス加工を施したステンレス板
によって形成したものを適用することができる。これに
よって、多数のローラを配置することなく、PS版11
の搬送路を形成しても、ガイド26によって案内される
PS版11の先端が引っ掛かることがなく、また、PS
版11の表面から除去された老廃物がガイド26に堆積
して、PS版11の表面に付着することがない。
【0020】なお、第一現像槽12には、浮き蓋12A
が設けられており、第一現像槽12に貯留された現像液
が不要に大気と接触して疲労するのを抑えている。
【0021】串ローラ30の軸心部分には、スプレーパ
イプ36が配置され、また、この串ローラ30の上方に
もスプレーパイプ36が配置されている。これらのスプ
レーパイプ36は、第一現像槽12の底部に連通された
配管38が接続されている。この配管38の中間部に
は、フィルター40、ポンプ38A及び配管内部の現像
液の電導度を測定するための電導度センサ42が設けら
れている。
【0022】スプレーパイプ36には、軸方向に沿って
多数の小孔が穿設されており、第一現像槽12内の現像
液中で搬送されるPS版11の表面へ向けてポンプ38
Aの駆動によって現像液を噴出するようになっている。
また、電導度センサ42によって、配管38内を通過す
る第一現像槽12内の現像液の電導度を測定し、この電
導度が所定範囲を越えた場合、図示しない水タンクから
水を供給し現像液を所定濃度(電導度)にするようにな
っている。
【0023】第一現像槽12の下流側のオーバーフロー
槽20は、第一現像槽12に隣接して設けられ、このオ
ーバーフロー槽20の下流側には、現像液が貯留された
第二現像槽14が隣接して設けられている。このオーバ
ーフロー槽20の上部には、絞りローラ対44が配置さ
れており、この絞りローラ対44の下方側のローラの下
端部は、オーバーフロー槽20に貯留された現像液に浸
漬されている。また、絞りローラ対44の下端部近傍に
は、図示しない廃液タンクへ連通するオーバーフローパ
イプ46の一端が配置されており、オーバーフロー槽2
0に貯留された現像液が所定レベル以上になったときオ
ーバーフロー液としてこの廃液タンクへ排出される。
【0024】このオーバーフロー槽20の底部には、第
一現像槽12の底部と連通する配管48が設けられてお
り、この配管48の中間部にはポンプ48Aが設けられ
ている。ポンプ48Aの駆動により配管48を介してオ
ーバーフロー槽20に貯留された現像液が第一現像槽1
2へ戻される。
【0025】図2及び図3には、オーバーフロー槽20
の近傍が示されている。なお、図2中の二点鎖線は、第
一現像槽12、オーバーフロー槽20、第二現像槽14
尚の各々の現像液の最高液面位置を示し、図3中の二点
鎖線は、オーバーフロー槽20内の現像液の最高液面位
置を示している。図2及び図3に示されるように、オー
バーフロー槽20と第一現像槽12との間の槽壁82
は、PS版11の搬送路の幅方向の一端側に第1の切欠
部とされる切欠84が形成されている。また、オーバー
フロー槽20と第二現像槽14との間の槽壁86には、
前記切欠84と搬送路を挟んで反対側の端部に第2の切
欠部とされる切欠88が形成されている。
【0026】オーバーフロー槽20には仕切り板90が
設けられ、この仕切り板90によってオーバーフロー槽
20が、PS版11の搬送路の幅方向に沿って第一オー
バーフロー槽92と第二オーバーフロー槽94とに分割
されている。この仕切り板90は、切欠88側に偏奇し
て設けられおり、上端部はオーバーフロー槽20内のP
S版11の搬送路を形成する絞りローラ対44の外側に
配置されており、絞りローラ対44と接触しないように
されている。また、仕切り板90の下端部は、オーバー
フロー槽20の底部に沿って、第一オーバーフロー槽9
2の内方へ延設されると共に、さらに先端がオーバーフ
ロー槽20の底部へ向けて屈曲されて開口を狭めてい
る。この仕切り板90の下端とオーバーフロー槽20の
底部との間に形成された開口によって、第一オーバーフ
ロー槽92と第二オーバーフロー槽94とが連通されて
いる。
【0027】第二オーバーフロー槽94の底部には、前
記配管48の一端が連結されて開口されており、この配
管48によって第二オーバーフロー槽94と第一現像槽
12とが連通されている。また、第一オーバーフロー槽
92の側壁96には、オーバーフローパイプ46の一端
が連結されて開口している。
【0028】第一現像槽12から溢れた現像液は、切欠
84から第一オーバーフロー槽92へ流れ込み、第二現
像槽14から溢れた現像液は、切欠88から第二オーバ
ーフロー槽94へ流れ込むようになっている。また、第
一現像槽12には、配管48を介してオーバーフロー槽
20内の現像液がリターンされ、オーバーフロー槽20
(第一オーバーフロー槽92と第二オーバーフロー槽9
4)内の現像液の液面が所定の高さ、すなわち、オーバ
ーフローパイプ46の管口より高くなった場合、第一オ
ーバーフロー槽92からオーバーフローパイプ46を介
して図示しない廃液タンクへ排出される。
【0029】この第二現像槽14の上部には、上流部及
び下流部の各々に絞りローラ対44が配置され、これら
の絞りローラ対44の間には、串ローラ30が配置され
ている。各々の絞りローラ対44の下側のローラの一部
は、第二現像槽14に貯留された現像液に浸漬されてい
る。また、串ローラ30の軸心部分及び串ローラ30の
上方には、スプレーパイプ50が配置されている。
【0030】これらのスプレーパイプ50には、一端が
第二現像槽14の底部に連結された配管52の他端が連
結されており、この配管52によって第二現像槽14と
連通されている。配管52の中間部には、ポンプ52A
が配設されており、このポンプ52の駆動によって、第
二現像槽14内の現像液がスプレーパイプ50へ供給さ
れる。スプレーパイプ50は、この現像液を第二現像槽
14の上部を搬送されるPS版11の下流側の下面及び
上流側の上面へ向けて表面へ向けて噴出するようになっ
ている。この噴出された現像液により第一現像槽12で
現像されたPS版11が、さらに、第二現像槽14で補
助的に現像される。なお、配管52には、図示しないフ
ィルタが設けられており、第二現像槽中の現像液をろ過
してスプレーパイプ50へ供給するようになっている。
【0031】スプレーパイプ50から噴出され、PS版
11の表面に付着した現像液は、絞りローラ対44によ
ってスクイズされて第二現像槽14内へ戻される。ま
た、第二現像槽14及びオーバーフロー槽20の絞りロ
ーラ44の一部は常に現像液に浸されており、ローラの
表面に付着している現像液が乾燥しその成分が固着する
のを防止している。
【0032】この第二現像槽14には、例えば、PS版
プロセッサー10の下部に収容された現像液補充タンク
54へ連結された配管56の一端が開口されており、こ
の配管56によって、現像補充液タンク54と第二現像
槽14とが連通されている。配管56の中間部には、補
充ポンプ56Aが配設されており、補充ポンプ56Aの
作動によって、現像補充液タンク54から第二現像槽1
4へ現像補充液が供給される。なお、第二現像槽14に
も前記第一現像槽12と同様に図示しない水タンクから
電導度センサ42によって測定された電導度に応じて水
が供給されるようになっている。
【0033】第二現像槽14の下流側には、フニッシャ
ー槽16が設けられている。フニッシャー槽16の上部
には、串ローラ30、32及び絞りローラ対44が設け
られ、串ローラ30の軸心部分及び串ローラ30の上方
には、スプレーパイプ60が配置されている。これらの
スプレーパイプ60は、一端がフニッシャー槽16の底
部に連結され、中間部にポンプ62Aが設けられた配管
62の他端が接続されている。ポンプ62Aの作動によ
りフニッシャー槽16に貯留されたフニッシャー液がス
プレーパイプ60からPS版11の表面へ向けて噴出さ
れえる。
【0034】フニッシャー槽16では、スプレーパイプ
60から噴出されるフニッシャー液によりPS版11の
表面をリンスすると共に版面の保護を行う。なお、串ロ
ーラ30の上方に配置されたスプレーパイプ60には、
反射板60Aが設けられており、スプレーパイプ60か
ら吐出されたフニッシャー液が、反射板60Aにより受
け止められ、搬送路の幅方向に沿って均一に拡散されて
PS版11の表面へ流し落とされる。
【0035】このフニッシャー槽16には、一端がフニ
ッシャー補充液タンク64に連結され中間部に補充ポン
プ66Aが設けられた配管66の他端が開口されてお
り、補充ポンプ66Aの作動によりフニッシャー液がフ
ニッシャー槽16へ補充される。また、フニッシャー液
の補充によって、フニッシャー槽16内でオーバーフロ
ーしたフニッシャー液は、図示しないオーバーフローパ
イプから廃液として排出される。
【0036】フニッシャー槽16の下流側に配置される
乾燥部18では、複数の串ローラ70によってPS版1
1の搬送路が形成されている。また、乾燥部18には、
この搬送路を挟んで上下に吹出パイプ72が配設されて
いる。吹出パイプ72は、図示しない温風発生手段によ
って発生された温風が供給され、この温風をPS版11
の表面へ向けて吐出するようになっている。乾燥部18
では、フニッシャー槽16から送り込まれたPS版11
の上下両面に吹出パイプ72から温風を吹き付けて乾燥
させながら、串ローラ70により搬送して排出口74か
らPS版プロセッサー10の外方へ排出される。
【0037】尚、各処理槽の底部に接続された配管3
8、48、52、62の中間部には、ドレイン78(配
管48のみ図示、他は省略している)が設けられ、バル
ブを開くことにより、各々の配管38、48、52、5
6及び各処理槽内の処理液が排出される。
【0038】このPS版プロセッサー10では、版検出
センサ76によってPS版11の挿入が検知されると、
ポンプ38A、52Aを所定時間作動させて、スプレー
パイプ36、50の各々から現像液を噴出するようにな
っている。また、PS版プロセッサー10では、所定の
面積のPS版11を処理すると、ポンプ56Aを作動さ
せて、現像液補充タンクから第二現像槽14へ現像補充
液を供給して現像液の補充を行うようになっている。さ
らに、電導度センサ38Cによって一定間隔(例えば4
分間隔)で第一現像槽12内の現像液の電導度を測定
し、この電導度が所定の範囲を越えた場合、第一現像槽
12と第二現像槽14に一定比率で水を補充するように
なっている。
【0039】次に本実施例に係るPS版プロセッサー1
0の作用を説明する。PS版プロセッサー10の第一現
像槽12と第二現像槽14には現像液が、フニッシャー
槽16にはフニッシャー液が、仕切り液として処理の開
始に先立って満たされている。
【0040】図1に示すPS版プロセッサー10には、
図示しない焼付装置により画像が焼付けられたPS版1
1が挿入口24から供給される。このPS版11は、ガ
イドローラ22により斜め下方へ向けられて第一現像槽
12内へ送り込まれる。
【0041】第一現像槽12内では、PS版11をガイ
ド26により斜め下方へ案内し、絞りローラ対28の間
へ送り込み、さらに、串ローラ30、32及びブラシロ
ーラ34によって現像液中を搬送した後、下流側のオー
バーフロー槽20へ送り出す。
【0042】この第一現像槽12では、PS版11を現
像液に浸漬しながら搬送して、PS版11の表面に付着
した老廃物を除去した後、露光に応じて感光層に現像液
を滲み込ませ、スプレーパイプ36から噴出される現像
液によって、感光層を溶出する現像処理を行う。
【0043】第一現像槽12から搬出されたPS版11
は、オーバーフロー槽20の絞りローラ対44によっ
て、第一現像槽12で付着した第一現像槽12中の現像
液が拭い取られた後、第二現像槽14へ送り込まれる。
【0044】第二現像槽14では、PS版11が絞りロ
ーラ対44によって挟持搬送される。このPS版11に
は、表面へ向けてスプレーパイプ50から第二現像槽1
4に貯留した現像液を噴出して、PS版11の感光層を
溶出させ、絞りローラ44によって、PS版11の表面
に付着している現像液を絞り取った後に、フニッシャー
槽16へ送り込む。
【0045】フニッシャー槽16では、スプレーパイプ
60からフニッシャー液を噴出してPS版11の表面に
均一に塗布する。この後、絞りローラ対44で、PS版
11の表面のフニッシャー液をスクイズする。これによ
って、PS版11の版面保護がなされる。
【0046】フニッシャー槽16で処理されたPS版1
1は、乾燥部18へ送られ乾燥処理される。乾燥部18
では、吹出パイプ72から温風をPS版11の表面へ向
けて吹き付けて乾燥処理を行い、乾燥処理されたPS版
11は、排出口74からPS版プロセッサー10の機外
へ排出される。この際、PS版11は図示しない受け台
等に載置される。
【0047】ここで、現像補充液の供給は、PS版11
の処理量に応じて及び経時的に行われる。現像補充液
は、現像補充液タンク54から補充ポンプ56Aの作動
によって配管56を介して第二現像槽14へ供給され
る。これによって、第二現像槽14内では、現像補充液
と仕切り液とが攪拌され、溢れた現像液が切欠88から
オーバーフロー槽20の仕切り板90で形成された第二
オーバーフロー槽94へ流れ込む。
【0048】また、オーバーフロー槽20からは、ポン
プ48Aの作動により、現像液が第一現像槽12へ送ら
れる。この現像液は、配管48の開口が、仕切り板90
によって仕切られた第二オーバーフロー槽94側に設け
てあり、しかもそのまわりの第二オーバーフロー槽94
のフトコロが広くなっているため、主に第二現像槽14
から溢れた比較的新鮮な現像液である。オーバーフロー
槽20から第一現像槽12へ送られた現像液は、第一現
像槽12内の現像液と混じり合う。また、第一現像槽1
2から溢れた現像液は、切欠84からオーバーフロー槽
20の仕切り板90で仕切られた第一オーバーフロー槽
92へ回収される。
【0049】オーバーフロー槽20で現像液が所定以上
となると、オーバーフローパイプ46から溢れ出て図示
しない廃液タンクへ排出される。この際、オーバーフロ
ーパイプ46が第一オーバーフロー槽92側に設けられ
ているため、主に第一現像槽12から溢れた疲労した現
像液が排出される。
【0050】すなわち、オーバーフロー槽20を仕切り
板90によって第一オーバーフロー槽92と第二オーバ
ーフロー槽94とに分割し、第二現像槽14から溢れた
比較的新鮮な現像液を第一現像槽12へ供給し、第一現
像槽12から溢れた比較的疲労した現像液をオーバーフ
ローパイプ46から廃液として排出する。これによっ
て、第一現像槽12における現像液の置換効率を向上さ
せることができる。また、ポンプ48Aの作動時間が長
くとも、第一オーバーフロー槽92と第二オーバーフロ
ー槽94とを底部で連通することにより、両オーバーフ
ロー槽92、94の現像液レベルが等しいからが空にな
ることがなく、ポンプ48Aの空転を防止することがで
きる。さらに、第一オーバーフロー槽92と第二オーバ
ーフロー槽94とは、底部で連通されているため、第二
現像槽14から溢れた比較的新鮮な現像液がオーバーフ
ローパイプ46から排出されることはない。
【0051】PS版プロセッサー10では、仕切り板9
0を切欠88側に偏奇して設け、絞りローラ対44の下
側ローラと干渉しないようにしている。また、仕切り板
90の下部は、オーバーフロー槽20内で、他方の切欠
84側へ向けて延設し、第一オーバーフロー槽92と第
二オーバーフロー槽94との容積の割合を最適とするこ
とができる。すなわち、仕切られた一方の槽が小さい場
合、新鮮な現像液と疲労した現像液とがオーバーフロー
槽20内で混合し、比較的新鮮な現像液がオーバーフロ
ーパイプ46から排出されてしまうが、仕切り板90で
仕切られた各々の槽の容積を最適の割合にすることによ
って、これを防止することができる。
【0052】例えば、第二現像槽14から第二オーバー
フロー槽94へのオーバーフローがあり、かつポンプ4
8Aが作動しないときは、比較的新鮮な現像液がそのオ
ーバーフロー分だけ仕切り板90の下方の開口を通って
第一オーバーフロー槽92へ流れ込む。第一オーバーフ
ロー槽92の容積が小さいと、流れ込んだ比較的新鮮な
現像液がオーバーフローパイプ46から排出される割合
が多くなる。また、第二オーバーフロー槽94が小さす
ぎると、ポンプ48Aが作動したときや第一現像槽12
に水が供給され、かつ第二現像槽14からのオーバーフ
ローがなくて第二オーバーフロー槽94の液面レベルが
下がったときに、第一オーバーフロー槽92の疲労した
現像液が第二オーバーフロー槽94を支配することにな
る。
【0053】このようにして、PS版プロセッサー10
では、PS版11の処理のしたがって、現像補充液を補
充し、疲労した現像液をオーバーフローパイプ46から
排出することができる。仕切り液に対する現像液の交換
比率が、従来のこのようなPS版プロセッサーが約60
%程度であったものを、本実施例のPS版プロセッサー
10では95〜100%近くにすることができた。すな
わち、累積処理量に応じて現像補充液を補充し、この現
像補充液の補充量が略仕切り液の量となった状態では、
仕切り液を略全量排出することができる。
【0054】現像補充液の補充をおこないながら疲労し
た現像液を効率良く排出して、現像液の処理能力を維持
することにより、PS版プロセッサー10のランニング
コストを抑えることができる。
【0055】なお、本実施例では、第二現像槽14に現
像補充液を供給し、第一現像槽12と第二現像槽14の
双方に水を供給したが、現像液の濃度を維持するための
水の供給はこれに限定するものではなく、他の方法でも
よい。例えば、現像補充液と共に水を第二現像槽14に
供給して第二現像槽14内の現像液の濃度を一定に保つ
と共に、第一現像槽12内には、現像液の濃度の変化に
応じて供給するものであってもよい。
【0056】なお、本発明は、本実施例で説明したPS
版プロセッサー10の構成に限定するものではなく、本
発明が適用されるPS版プロセッサー10は、2槽の現
像槽とこれらから溢れた現像液を回収するオーバーフロ
ー槽とを備え、何れか一方の現像槽にのみ現像補充液を
供給して、オーバーフロー槽を介して他方の現像槽への
現像液の補充を行うものであり、フィニッシャー槽16
ないし乾燥部18が別体とされたもの等に適用すること
ができる。また、PS版プロセッサー10によって処理
するPS版11はポジ型であってもよくネガ型であって
もよい。
【0057】
【発明の効果】以上説明した如く本発明の感光性平版印
刷版処理装置は、第1の現像槽と第2の現像槽との間に
設けられたオーバーフロー槽を仕切り板によって分割
し、主に、第2の現像槽から溢れた現像液を第1の現像
槽へ供給し、第1の現像槽から溢れた現像液を廃液とし
てオーバーフローさせている。
【0058】これによって、現像補充液を第2の現像槽
へ補充する現像装置でも、第1の現像槽へ新鮮な現像液
を効率良く供給することができ、多量の現像補充液を必
要とすることなく処理した感光性平版印刷版の品質を一
定に維持することができ、ランニングコストを抑えた感
光性平版印刷版処理装置が得られる優れた効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る感光性平版印刷版処理装置を示
す概略構成図である。
【図2】本実施例に係るPS版プロセッサーのオーバー
フロー槽近傍の概略斜視図である。
【図3】本実施例に係るオーバーフロー槽を第二現像槽
側から見た概略正面図である。
【符号の説明】
10 PS版プロセッサー(感光性平版印刷版処理装
置) 11 PS版(感光性平版印刷版) 12 第一現像槽 14 第二現像槽 20 オーバーフロー槽 46 オーバーフローパイプ 48 配管(現像液供給手段) 48A ポンプ(現像液供給手段) 54 現像補充液タンク 56 配管(現像補充液補充手段) 56A 補充ポンプ(現像補充液補充手段) 84 切欠(第1の切欠部) 88 切欠(第2の切欠部) 90 仕切り板 92 第一オーバーフロー槽 94 第二オーバーフロー槽

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光性平板印刷版の搬送路に沿って設け
    られ貯留した現像液によって前記感光性平版印刷版を現
    像処理する第1及び第2の現像槽と、前記第1の現像槽
    と前記第2の現像槽との間に設けられ前記搬送路の幅方
    向の一端側に前記第1の現像槽から溢れる現像液を案内
    する第1の切欠部が形成され幅方向の他端側に前記第2
    の現像槽から溢れる現像液を案内する第2の切欠部が形
    成されたオーバーフロー槽と、前記オーバーフロー槽に
    前記感光性平版印刷版の略搬送方向に沿って配置され前
    記オーバーフロー槽を前記第1の切欠部に案内された現
    像液を収容する槽及び前記第2の切欠部に案内される現
    像液を収容する槽に分割すると共に互いの槽を底部近傍
    で連通する仕切り板と、前記第2の現像槽に現像補充液
    を補充する現像補充液補充手段と、前記第2切欠部に案
    内された現像液を収容する槽から前記第1の現像槽へ現
    像液を供給する現像液供給手段と、前記第1の切欠部に
    案内されて前記オーバーフロー槽に収容された現像液を
    液面近傍からオーバーフローさせるオーバーフローパイ
    プと、を有することを特徴とする感光性平版印刷版処理
    装置。
  2. 【請求項2】 前記仕切り板の上部を前記感光性平版印
    刷版の搬送路の幅方向で前記第2の切欠部側に偏奇して
    設けると共に下部を前記第1の切欠部側へ向けて延設し
    て、前記仕切り板の前記第1の切欠部側に前記感光性平
    版印刷版の搬送路を設けたことを特徴とする請求項1の
    感光性平版印刷版処理装置。
JP5091692A 1992-03-09 1992-03-09 感光性平版印刷版処理装置 Pending JPH05249693A (ja)

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