JPH06241044A - 内燃機関の冷却装置 - Google Patents

内燃機関の冷却装置

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JPH06241044A
JPH06241044A JP2283493A JP2283493A JPH06241044A JP H06241044 A JPH06241044 A JP H06241044A JP 2283493 A JP2283493 A JP 2283493A JP 2283493 A JP2283493 A JP 2283493A JP H06241044 A JPH06241044 A JP H06241044A
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JP
Japan
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cooling
engine
exhaust manifold
passage
water
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JP2283493A
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Inventor
Yuichi Kato
雄一 加藤
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 機関再始動時の冷却性能を向上させることが
できる内燃機関の冷却装置を提供すること。 【構成】 エンジン本体1と排気マニホールド2の冷却
用ジャケット21との間の冷却通路35中に排気マニホ
ールド冷却水量調節弁41を介装する。そして、少なく
ともエンジン停止時に冷却用ジャケット21内からエン
ジン本体1内への冷却液の逆流を遮断するように排気マ
ニホールド冷却水量調節弁41の開度を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関の冷却装置に係
り、特にエンジン本体部と排気マニホールドとを冷却す
るための内燃機関の冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の機関本体部を成すエンジン本
体部の例えばシリンダヘッド部は、燃焼室における燃料
の燃焼により発生する熱によって例えば80℃〜90℃
程度の高い温度となると共に、このシリンダヘッド部の
下流側に位置している排気マニホールド部では、高温の
排気ガスよりの給熱によりシリンダヘッド部よりもかな
り高い温度となる。このように排気マニホールド部の温
度がシリンダヘッド部の温度よりもかなり高い温度とな
るのは、シリンダヘッド部はアルミニウムなどより成り
外部への放熱性が良いのに対して、排気マニホールド部
は鋳鉄より成り外部への放熱性が悪いといった両者の材
料特性などによるものである。
【0003】そして、上述のようにシリンダヘッド部が
例えば100℃程度の高温であるとオーバーヒートが発
生し、エンジンオイルの潤滑が適宜に行なわれなかった
り、ノッキングが発生する等の虞があると共に、排気マ
ニホールド部が高温であると排気系部品が過熱して該部
品が損傷する虞がある。このため従来よりシリンダヘッ
ド部及び排気マニホールド部に夫々シリンダヘッドの冷
却用ジャケット及び排気マニホールドの冷却用ジャケッ
トを設け、これら冷却用ジャケットを経由する冷却通路
内に冷却液を通流させることによって、シリンダヘッド
部の温度及び排気マニホールド部の温度が夫々所定範囲
内の温度となるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、排気マニホ
ールド内に排気される排気ガスの温度が高温となる高負
荷運転後に即エンジンを停止した場合には、排気マニホ
ールドが高温状態となっていると共に、排気マニホール
ドの冷却用ジャケット内への冷却水の供給が停止され
る。
【0005】従って、エンジン停止時に排気マニホール
ドの冷却用ジャケット内に残っている冷却水は、高温状
態の排気マニホールドよりの伝熱によって沸騰状態とな
り、この結果排気マニホールドの冷却用ジャケット内に
気泡が発生すると共に、排気マニホールドの冷却用ジャ
ケット内の圧力が上昇する。
【0006】そして、排気マニホールドはシリンダヘッ
ドの下方側に位置しており、従って排気マニホールドの
冷却用ジャケットはシリンダヘッドの冷却用ジャケット
の下方側に位置しているので、排気マニホールドの冷却
用ジャケット内の上述の沸騰状態の冷却水がシリンダヘ
ッドの冷却用ジャケット内に逆流すると共に、上記気泡
もシリンダヘッドの冷却用ジャケット内に移動する。
【0007】そして、シリンダヘッドの冷却用ジャケッ
ト内に移動した気泡がそのまま該ジャケット内に貯溜し
てしまうと、この気泡によってエンジン本体の冷却性能
が損われると共に、エンジン再始動時の冷却性能が悪化
してしまうので、ノッキングが発生したり、あるいはエ
ンジン本体が破損するおそれがあるといった問題があっ
た。
【0008】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、
少なくとも機関停止時に機関高熱発生部より機関本体部
への冷却水の液流を防止する遮断手段を設けることによ
り、機関状態に拘らず確実な冷却機能を奏し得る内燃機
関の冷却装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理構成
図である。
【0010】同図に示すように、本発明は、機関本体部
1と機関高熱発生部2とを連通すると共に、該機関本体
部1と該機関高熱発生部2とを冷却液によって冷却する
ための冷却通路3を備えた内燃機関の冷却装置におい
て、前記機関本体部1と前記機関高熱発生部2との間の
前記冷却通路3途中に設けられると共に、少なくとも前
記内燃機関の停止時に該機関高熱発生部2から該機関本
体部1への冷却液の液流を遮断する遮断手段4を設けた
ことを特徴とする。
【0011】
【作用】機関本体部と機関高熱発生部との間の冷却通路
中に介装された遮断手段によって内燃機関の停止時には
機関高熱発生部より機関本体部への冷却液の液流(逆
流)が遮断される。
【0012】従って、機関高熱発生部の冷却水が沸騰状
態となって気泡が発生すると共に、該機関高熱発生部が
昇圧しても、該冷却水の機関本体部への逆流及び該気泡
の機関本体部への移動を防止することができ、機関本体
部にエアーが貯溜しないので、機関再始動時の冷却性能
が向上する。
【0013】
【実施例】以下、本発明を内燃機関のエンジン本体と排
気マニホールドとを冷却するための冷却装置に適用した
一実施例について述べる。図2は本実施例を説明するた
めの説明図であり、同図中、図1と同一の構成部分につ
いては同一の符号を付してある。
【0014】図2中、Rはラジエタであり、このラジエ
タRの出口側(下流側)は途中にサーモスタットが取り
付けられているサーモスタット部Tを備えた冷却通路3
1を介してウォータポンプPの吸込側に接続されてい
る。尚、このサーモスタットは冷却水温を検出すると共
に、暖機時においては冷却水がラジエタRに流入するこ
となく冷却水が循環するよう構成されており、冷却水温
を早期に所定温度に上昇させる機能を有するものであ
る。
【0015】前記ウォータポンプPの吐出側は、冷却通
路32を介して機関本体部に相当するエンジン本体1の
一部を構成する図示しないシリンダヘッドの冷却用ジャ
ケットに形成されているエンジンウォータインレットに
接続されている。
【0016】前記シリンダヘッドの冷却用ジャケットに
はエンジンウォータアウトレット11が形成されてお
り、このエンジンウォータアウトレット11には該シリ
ンダヘッドの冷却用ジャケットより流出する冷却水の温
度を検出するための水温センサ12が取り付けられてい
る。そして、この水温センサ12は後述するマイクロコ
ンピュータ6に電気的に接続されている。
【0017】また、前記エンジンアウトレット11は冷
却通路33を介して前記ラジエタRの入口側(上流側)
に接続されていると共に、この冷却通路33と前記冷却
通路31とは、該冷却通路33の途中より分岐して該冷
却通路31のサーモスタット部Tに接続されているウォ
ータバイパス34を介して連通されている。
【0018】図2中、2は機関高熱発生部に相当する排
気マニホールドであり、この排気マニホールド2の下部
には排気マニホールド2の冷却用ジャケット21が形成
されている。尚、この排気マニホールド2の冷却用ジャ
ケット21は、前記シリンダヘッドの冷却用ジャケット
よりも低い高さレベル位置に形成されている。
【0019】前記冷却用ジャケット21の上流側は、途
中に排気マニホールド冷却水量調節弁41が介装されて
いる冷却通路35を介してエンジン本体1に形成された
ウォータジャケットに接続されていると共に、冷却用ジ
ャケット21の下流側は、途中に例えば三方弁より成る
排気マニホールド冷却水通路切替弁Aが介装されている
冷却通路36を介して前記サーモスタット部Tと前記ウ
ォータポンプPとの間の冷却通路31に接続されてい
る。また、冷却用ジャケット21はバイパス通路37を
介して前記エンジンウォータアウトレット11に接続さ
れている。
【0020】前記排気マニホールド冷却水量調節弁41
は、後述するマイクロコンピュータ6に電気的に接続さ
れていると共に、少なくとも前記ウォータポンプPの停
止時(エンジン停止時)に閉弁して、排気マニホールド
2の冷却用ジャケット21よりエンジン本体1の図示し
ないシリンダヘッドの冷却用ジャケットへの冷却液の液
流(逆流)を遮断するように成っている。
【0021】また、前記排気マニホールド冷却水通路切
替弁Aは冷却通路38を介して前記エンジンウォータア
ウトレット11に接続されていると共に、後述するマイ
クロコンピュータ6に電気的に接続されている。そし
て、この排気マニホールド冷却水通路切替弁Aは、暖機
中は冷却通路36側を開弁すると共に、冷却通路38側
を閉弁することによって、排気マニホールド2の冷却用
ジャケット21よりの冷却水がサーモスタット部Tとウ
ォータポンプPとの間の冷却通路31に流入するように
成っており、またエンジン暖機完了後は、冷却通路36
側が閉弁すると共に、冷却通路38側を開弁することに
よって、排気マニホールド2の冷却用ジャケット21よ
りの冷却水が水温センサ12の下流側のエンジンウォー
タアウトレット11に流入し、シリンダヘッドの冷却用
ジャケットよりの冷却水と合流するようになっている。
この構成によっても冷却水の暖機効率の向上が図られて
いる。
【0022】尚、前記冷却通路31,32,33、ウォ
ータバイパス34、冷却通路35,36、バイパス通路
37及び冷却通路38は、図1に示す冷却通路3を構成
するものである。
【0023】図2中、6はマイクロコンピュータであ
り、上述した図2の各部の動作を制御するものである。
このマイクロコンピュータ6は図3に示す如く公知のハ
ードウェア構成とされている。尚、同図中、図2と同一
の構成部分については同一の符号を付し、その説明を省
略する。
【0024】図3に示すようにマイクロコンピュータ6
は、中央処理装置(CPU)61、CPU61へマスタ
ークロックを供給するクロック発生器61a、処理プロ
グラムや後述する特性図等を格納したリード・オンリ・
メモリ(ROM)62、作業領域として使用されるラン
ダム・アクセス・メモリ(RAM)63、機関停止後も
データを保持するバックアップRAM64を有し、これ
らは双方向のバスライン65を介して互いに接続されて
いる。
【0025】また、マイクロコンピュータ6はマルチプ
レクサ付きA/D変換器66、入力インタフェース回路
67及び入出力インタフェース回路68を有しており、
また入力インタフェース回路67及び入出力インタフェ
ース回路68は夫々バスライン65に接続されている。
そして、入力インタフェース回路67にはA/D変換器
66の出力が入力される。
【0026】そして、図2に図示した水温センサ12、
後述する排気系水温センサ42及び図2に図示しないエ
アフローメータ等よりの各検出信号は、前記A/D変換
器66によりディジタルデータに変換された後、入力イ
ンタフェース回路67を介して順次バスライン65へ送
出される。
【0027】一方、図2に図示しない回転角センサより
のエンジン回転数検出信号及び車速センサよりの検出信
号等は、夫々入出力インタフェース回路を介してバスラ
イン65に送出される。また、CPU61よりバスライ
ン65及び入出力インタフェース回路68をこの順に介
して排気マニホールド冷却水量調節弁41、排気マニホ
ールド冷却水通路切替弁Aの夫々に所定の制御信号が送
出される。
【0028】そして、上記のハードウェア構成のマイク
ロコンピュータ6は、図1に示した遮断手段4をソフト
ウェア動作によって実現するものであり、本実施例にお
いて、前記排気マニホールド冷却水量調節分41と共に
遮断手段4を構成するものである。
【0029】次に、図2に示す内燃機関の冷却装置の遮
断手段4の一部を構成する排気マニホールド冷却水量調
節弁41の制御動作について説明する。図3に示したマ
イクロコンピュータ6のCPU61は、ROM62に格
納されているプログラムに従って図4に示す排気マニホ
ールド冷却水量調節弁制御ルーチンを起動する。
【0030】先ず、図4に示すように水温センサ12に
よって検出される冷却水の検出温度TWが所定の温度T
よりも高いか否かが判定され(ステップ102)、この
検出温度TWが所定の温度よりも高いと判定されたと
き、即ちエンジンの暖機が完了しているときは、排気マ
ニホールド冷却水通路切替弁Aは冷却通路38側が開弁
されると共に、冷却通路36側が閉弁される(ステップ
104)。従って、排気マニホールド2の冷却用ジャケ
ット21よりの冷却水は排気マニホールド冷却水通路切
替弁A及び冷却通路38をこの順に介して水温センサ1
2の下流側のエンジンアウトレット11にてシリンダヘ
ッドの冷却用ジャケットよりの冷却水と合流し、この合
流後の冷却水は冷却通路33を介してラジエタRに流入
して放熱した後、冷却通路31、ウォータポンプP及び
冷却通路32等を介して再びエンジン本体1内に流入す
る。
【0031】一方、水温センサ12による検出温度TW
が所定の温度T以下であると判定されたとき、即ち未だ
エンジンの暖機が完了していないエンジン冷間時は、排
気マニホールド冷却水通路切替弁Aは冷却通路36側が
開弁されると共に、冷却通路38側が閉弁され(ステッ
プ106)る。従って、排気マニホールド2の冷却用ジ
ャケット21よりの冷却水は、排気マニホールド冷却水
通路切替弁A及び冷却通路36をこの順に介してサーモ
スタット部TとウォータポンプPとの間の冷却通路31
内に流入する。そして、この冷却水はエンジンウォータ
アウトレット11より冷却通路33、ウォータバイパス
34を介して冷却通路31のサーモスタット部Tに流入
するシリンダヘッドの冷却用ジャケットよりの冷却水と
サーモスタット部Tの下流側で合流し、この合流後の冷
却水は冷却通路31、ウォータポンプP及び冷却通路3
2等を介して再びエンジン本体1内に流入する。このと
き、排気マニホールド2の冷却用ジャケット21よりの
冷却水は高温状態にあるので、エンジン本体1の暖機が
促進される。また、排気マニホールド2の冷却用ジャケ
ット21よりの冷却水は、ウォータバイパス34を通流
してくるシリンダヘッドの冷却用ジャケットよりの冷却
水とサーモスタット部Tの下流側で合流する。従って、
サーモスタット部Tのサーモスタットはシリンダヘッド
の冷却用ジャケットよりの冷却水の温度を確実に検出
し、冷却用ジャケット21の冷却水の温度あるいは前記
合流後の冷却水の温度を検出してしまうといった誤検出
がないので、エンジン本体1の暖機が確実に行なわれ
る。
【0032】ステップ104あるいはステップ106の
処理完了後は、車速センサよりの検出値が0よりも大き
いか否かが判定され(ステップ108)、この検出値が
0よりも大きいと判定されたときは、回転角センサより
の検出値に基づいたエンジン回転数(NE)及びエアフ
ローメータよりの吸入空気量(Q)の検出値に基づいた
エンジン負荷GN(GN=Q/NE)等のエンジン条件
が読み込まれ(ステップ110)、次いでこれらエンジ
ン条件に基づいて図5に示す特性図(マップ)より排気
マニホールド冷却水量調節弁41の開度を決定し(ステ
ップ106)、このルーチンを終了する(ステップ11
8)。
【0033】ここで図5について説明する。図5は排気
マニホールド冷却水量調節弁41の開度をエンジン回転
数(NE)及びエンジン負荷(GN)より決定するため
の特性図である。図5中、横軸及び縦軸は夫々エンジン
回転数(NE)及びエンジン負荷(GN)を表わしてお
り、また同図中(a)〜(d)で表わされている直線は
夫々排気マニホールド冷却水量調節弁41の開度がa,
b,c,d(a<b<c<d)のときの直線である。そ
して、エンジン回転数(NE)及びエンジン負荷(G
N)に基づいて図5中で所定の点を求め、この点より同
図中矢印で示した方向を基準として最も近くに位置する
直線を求めることによって排気マニホールド冷却水量調
節弁41の開度が決定される。従ってエンジン本体1よ
りの排気ガス温度が高くなる高負荷・高回転時等に排気
マニホールド冷却水量調節弁41の開度は大きくなり、
この結果多量の冷却水が通流してエンジン本体1及び排
気マニホールド2が冷却される。
【0034】一方、ステップ108で車速センサよりの
検出値が0であると判定されたときは、イグニッション
スイッチがON状態か否かが判定され(ステップ11
2)、イグニッションスイッチがON状態と判定された
ときは、既述のステップ110,116へと順次処理が
進み、このルーチンを終了する(ステップ118)。
【0035】また、ステップ112でイグニッションス
イッチがOFF状態であると判定されたときは、排気マ
ニホールド冷却水量調節弁41を全閉し(ステップ11
4)、このルーチンを終了する。従って、車速が0でイ
グニッションスイッチがOFF状態、即ちエンジンが停
止時(ウォータポンプP停止時)には排気マニホールド
冷却水量調節弁41が全閉されて排気マニホールド2の
冷却用ジャケット21内の冷却液のエンジン本体1内へ
の液流(逆流)を遮断することができる。また、冷却用
ジャケット21内の冷却液がエンジン停止時に沸騰状態
となり、該冷却用ジャケット21内に気泡が発生して
も、この気泡のエンジン本体1内例えばシリンダヘッド
の冷却用ジャケット内への移動を防止することができ
る。
【0036】上述の実施例によれば、エンジン本体1と
排気マニホールド2の冷却用ジャケット21との間の冷
却通路35中に設けた排気マニホールド冷却水量調節弁
41が、少なくともエンジン停止時には全閉され、この
結果、冷却用ジャケット21内の冷却液がエンジン本体
1内に逆流することがないので、冷却用ジャケット21
内の冷却液が排気マニホールド2よりの給熱によって沸
騰状態となり、該冷却用ジャケット21内に気泡が発生
しても、該気泡のエンジン本体1内への移動を防止する
ことができる。従ってエンジン再始動時の冷却性能を向
上させることができる。
【0037】また、本実施例によれば、排気マニホール
ド2の冷却用ジャケット21の下流側(後端部)とエン
ジンウォータアウトレット11とを連通するバイパス通
路37を設け、このバイパス通路37を介してエンジン
前傾時例えば坂路駐車時等においても冷却用ジャケット
21内の気泡を冷却用ジャケット21よりも高いレベル
位置にあるエンジンウォータアウトレット11側に移動
させることができるので、確実にエアー抜きを行なうこ
とができる。
【0038】更に、本実施例において、冷却用ジャケッ
ト21に該冷却用ジャケット21内の冷却水の温度を検
出する温度検出手段例えば図2に破線で示すようにマイ
クロコンピュータ6に電気的に接続されている排気系水
温センサ42を取り付けてもよい。この場合、図1に示
す遮断手段4は前記排気マニホールド冷却水量調節弁4
1、排気系水温センサ42及びマイクロコンピュータ6
によって構成される。次に、この場合の制御動作につい
て図6を参照しながら説明する。
【0039】図6は排気マニホールド冷却水量調節弁制
御ルーチンを示すフローチャートであり、このルーチン
は図3に示したマイクロコンピュータ6のROM62に
格納されているプログラムに従って起動する。尚、図6
中、図4と同一の処理については同一の符号を付してそ
の説明を省略する。
【0040】図6中、ステップ112でイグニッション
スイッチがOFF状態であると判定されたときは、排気
系水温センサ42の検出温度TWexが冷却用ジャケッ
ト21内の冷却水の沸騰限界温度T2よりも高いか否か
判定され(ステップ120)、低いと判定されたときは
排気マニホールド冷却水量調節弁41が開弁されて(ス
テップ122)、このルーチンを終了する(ステップ1
18)。一方、検出温度TWが沸騰限界温度T2以上で
あると判定されたときは排気マニホールド冷却水量調節
弁41を全閉し(ステップ124)、このルーチンを終
了する。
【0041】従って冷却用ジャケット21内の冷却水が
沸騰状態となって気泡が発生しても、該冷却用ジャケッ
ト21内よりエンジン本体1内への該冷却液の逆流及び
該気泡の移動を防止することができる。また、冷却用ジ
ャケット21内の冷却水の温度TWが沸騰限界温度T2
より低いときは排気マニホールド冷却水量調節弁41を
開弁し、冷却水をエンジン本体1などを介して冷却用ジ
ャケット21内に通流させるので、エンジン再始動時の
熱変化が少なくなり、従って排気マニホールド2の耐久
性を向上させることができる。
【0042】次に、本発明の他の実施例について述べ
る。図7は本実施例を説明するための説明図であり、同
図中、図2と同一の構成部分については同一の符号を付
してその説明を省略する。
【0043】本実施例では逆止弁43を冷却用ジャケッ
ト21の上流側(入口側)の冷却通路35中に介装して
いると共に、排気マニホールド冷却水量調節弁41を冷
却用ジャケット21の下流側(出口側)で、かつ排気マ
ニホールド冷却水切替弁Aの上流側の冷却通路36中に
介装している点を除き、上述実施例の図2に示した構成
と略同一の構成である。尚、図7に示した本実施例の構
成においては、逆止弁43が図1の遮断手段4に相当す
るものであり、この逆止弁43は冷却通路35を介して
エンジン本体1より冷却用ジャケット21への冷却水の
通流のみを許容し、冷却用ジャケット21よりエンジン
本体1への冷却水の通流を規制する機能を有するもので
ある。
【0044】次に、本実施例の作用について述べる。エ
ンジン本体1内を通流した冷却水は冷却通路35及び逆
止弁43を介して冷却用ジャケット21内を通流し、更
に冷却通路36を介して排気マニホールド冷却水量調節
弁41に通流する。そして、この排気マニホールド冷却
水量調節弁41は上述実施例と同様に図4に示した制御
ルーチンに従ってマイクロコンピュータ6によってその
開度を制御される。
【0045】また、逆止弁43を通流して冷却用ジャケ
ット21へ通流する冷却水は、該逆止弁43によって該
冷却用ジャケット21より冷却通路36を介してエンジ
ン本体1への逆流を規制される。
【0046】このような本実施例によれば、逆止弁43
により冷却用ジャケット21の入口側で冷却液の逆流が
規制されるので、上述実施例と同様に冷却用ジャケット
21内で冷却液が沸騰状態となり該冷却ジャケット21
内に気泡が発生しても、該冷却用ジャケット21内より
エンジン本体1内への該冷却液の逆流及び該気泡の移動
を防止することができる。
【0047】また、本実施例によれば、上述実施例と同
様に冷却ジャケット21とエンジンウォータアウトレッ
ト11とを連通するバイパス通路37を設けているの
で、上述実施例と同様に坂道駐車時等においては冷却用
ジャケット21内の気泡をエンジンウォータアウトレッ
ト11側に移動させることができ、従って確実にエアー
抜きを行なうことができる。
【0048】尚、本発明は、以上の実施例のようにエン
ジン本体及び排気マニホールドの冷却装置に限定される
ものではなく、例えばターボチャージャの冷却装置にも
適用することができる。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、機関本体部と機関高熱
発生部との間の冷却通路中に設けられた遮断手段によっ
て、少なくとも内燃機関の停止時に該機関高熱発生部か
ら該機関本体部への冷却液の逆流を遮断することがで
き、従って機関本体部にエアーが貯溜することがないの
で、機関再始動時の冷却性能を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明の実施例を説明するための説明図であ
る。
【図3】図2中のマイクロコンピュータのハードウェア
構成を示す図である。
【図4】排気マニホールド冷却水量調節弁制御ルーチン
を示すフローチャート(その1)である。
【図5】エンジン回転数(NE)及びエンジン負荷(G
N)と、排気マニホールド冷却水量調節弁の開度との関
係を示す特性図である。
【図6】排気マニホールド冷却水量調節弁制御ルーチン
を示すフローチャート(その2)である。
【図7】本発明の他の実施例を説明するための説明図で
ある。
【符号の説明】
1 機関本体部 11 エンジンウォータアウトレット 12 水温センサ 2 機関高熱発生部 21 冷却用ジャケット 3 冷却通路 34 ウォータバイパス 37 バイパス通路 4 遮断手段 41 排気マニホールド冷却水量調節弁 42 排気系水温センサ 43 逆止弁 6 マイクロコンピュータ R ラジエタ T サーモスタット部 P ウォータポンプ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機関本体部と機関高熱発生部とを連通す
    ると共に、 該機関本体部と該機関高熱発生部とを冷却液によって冷
    却するための冷却通路を備えた内燃機関の冷却装置にお
    いて、 前記機関本体部と前記機関高熱発生部との間の前記冷却
    通路途中に設けられると共に、少なくとも内燃機関の停
    止時に該機関高熱発生部から該機関本体部への冷却液の
    液流を遮断する遮断手段を設けたことを特徴とする内燃
    機関の冷却装置。
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