JPH0624093A - 画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 回収に必要なコスト及びユーザーの負担が少
なく、回収を行なうための方法を分かりやすくすること
によって消耗部品等の回収を促進できる画像形成装置を
提供すること。 【構成】 プロセスユニットが寿命になると、用紙Ｓに
郵便局指定の郵便料金受取人払いのマーク２と、受取人
の名前３と住所４と郵便番号５等の回収情報が印刷され
る。これにより使用者は、プロセスユニットが寿命に達
し且つそれが回収対象部品であることと、プロセスユニ
ットの回収先を知ることが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、消耗部品等の回収を促
進できる画像形成装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、使用不能もしくは不必要となった
商品、あるいは、商品の消耗部品は、ほとんどゴミとし
て廃棄されてきた。しかしながら、環境保護に対する関
心の高まりとともに、廃棄された商品、あるいは、消耗
部品中に含まれる有害物質による環境汚染に関する問題
や資源の有効利用がクローズアップされてきている。

【０００３】近年、これらの動きを受けて、商品、ある
いは、消耗部品の回収の必要性が叫ばれるようになり、
ユーザー側で送料を負担して商品供給者に送り返す、ま
たは取扱店に引き取り料を払って回収してもらう、等の
動きが現われてきた。また、商品供給者の責任も大きく
取り上げられるようになり、製造メーカーでは商品に含
まれる有害物質を減らすとともに、一部で商品、あるい
は、消耗部品の無料回収が行なわれるようになってき
た。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現在行
なわれている回収方法のほとんどは、ユーザーに大きな
負担がかかるため、回収率が上がらない、という問題点
がある。

【０００５】また、商品供給者側が回収ルートをつくっ
ても、回収に必要なコストが大きい、さらにユーザーが
回収が行なわれていることに気づかずに廃棄してしまう
という問題がある。

【０００６】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、回収に必要なコスト及びユーザ
ーの負担が少なく、回収を行なうための方法を分かりや
すくすることによって消耗部品等の回収を促進できる画
像形成装置を提供することを目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の画像形成装置は、画像プロセスユニットによ
り感光体上に形成された可視像を転写材に転写して画像
を記録する画像形成装置であって、前記画像の記録回数
を計数する計数手段と、消耗部品などの回収先などのデ
ータを記憶する記憶手段と、前記計数手段が所定の記録
回数を計数した時、前記記憶手段に記憶されたデータに
基づいて転写材上にて画像を記録するように制御する制
御手段とを備える。

【０００８】

【作用】上記の構成を有する本発明の画像形成装置にお
いては、計数手段が所定の記録回数を計数すると、記憶
手段に記憶されたデータに基づいて転写材上にて消耗品
の回収先などの画像が記録される。従って、ユーザー
は、その回収先などの画像が記録された転写材を見るこ
とにより、回収されるべき消耗部品や、回収先が分か
り、大幅に回収率が向上する。

【０００９】

【実施例】以下、本発明をレーザプリンタにおいて具体
化した一実施例を図面を参照して説明する。

【００１０】図１及び図２には、レーザプリンタの構成
が示されており、これらの図において、レーザプリンタ
１０の筐体は、上部筐体１１と下部筐体１２とに分割さ
れ、支軸１３を回転中心として開閉可能に構成されてい
る。上部筐体１１は、画像形成用のプロセスユニット３
０と、画像記録信号によって変調されたレーザダイオー
ドからのレーザビームをポリゴンミーラ等によってプロ
セスユニット３０内のドラム３１上に走査露光するスキ
ャナユニット２１と、印字の終った用紙を収納する排紙
トレイ１８等からなる。下部筐体１２は、未使用の用紙
を収納する給紙カセット１４と、給紙ローラ１５と、用
紙搬送路１６と、ドラム３１上の画像を用紙に静電転写
するための転写帯電器１７と、用紙上に転写されたトナ
ーを定着する定着器２０等からなる。

【００１１】プロセスユニット３０は、感光体としての
ドラム３１と、ドラム３１を一様に帯電させるための１
次帯電器３２と、レーザビームをドラム３１上に走査露
光し静電潜像を形成するため露光用開口部３３と、ドラ
ム３１上の静電潜像をトナーにより現像して可視像化す
るための現像装置３４と、ドラム３１上のトナーを転写
帯電器１７により用紙Ｓに転写した後、用紙Ｓに転写さ
れずにドラム３１上に残留したトナーを掻き落とし回収
するためのクリーニング装置３７とを主な構成要素とす
る。このプロセスユニット３０は図示しない支持枠でレ
ーザプリンタ１０の上部筐体１１に着脱可能に取り付け
られている。

【００１２】ところで、プロセスユニット３０内の現像
装置３４に収納されているトナーは、印字枚数に応じて
消耗される。一方、転写されなかった廃トナーはクリー
ニング装置３７内に回収される。また、ドラム３１は印
字プロセスを繰り返すうちに帯電、露光特性が一般に徐
々に劣化する。例えば，ドラム３１としてＯＰＣ（有機
感光体）を用いた直径３０ｍｍのものでは、３０００枚
から５０００枚程度の寿命である。このため、ある印字
枚数ごとにこれらの消耗部品を交換あるいは追加する必
要が生じるが、本実施例では、このための交換の手間を
省いたり、交換時に廃トナーがこぼれたりするのを防止
するため、上記の各プロセス手段を一体的に形成した、
いわゆる一体型プロセスユニットを用いている。

【００１３】一体型プロセスユニットにおいては、ドラ
ムの寿命と、現像装置３４のトナー容量から決まるトナ
ーの寿命と、クリーニング装置３７の廃トナー容器の体
積から決まる寿命がほぼ一致するように設計されてい
る。これらの構成要素が寿命に達すると、プロセスユニ
ット３０を一体的に新品と交換することで、交換時の便
宜を図っている。

【００１４】レーザプリンタ１０が印字動作中に紙詰ま
りが起きたときや、プロセスユニット３０を交換すると
きは、図２のように用紙搬送路１６を境界にして、下部
筐体１２側と上部筐体１１側を支軸１３を回転中心にし
て分割開閉し、用紙Ｓの除去あるいはプロセスユニット
３０の交換を行うようになっている。

【００１５】次に、レーザプリンタ１０の電気的構成に
ついて図３を参照して説明する。

【００１６】このレーザプリンタ１０のコントロールユ
ニット１１０は、ビデオコントローラ１１１と、ＤＣコ
ントローラ１１２とを備えている。前記ビデオコントロ
ーラ１１１は、ＣＰＵ１１３と、印字制御プログラムや
後述の回収情報印字制御の制御プログラム、外部機器１
００・１０１から供給された印字データを印字処理する
為の２種類の印字制御言語インタプリタＡ・Ｂ、種々の
制御プログラムなどが格納されているＲＯＭ１１４と、
文字や記号の多数のキャラクタの輪郭線を規定する輪郭
線データ（アウトラインデータ）が格納されたＲＯＭ１
１５と、外部から送信された印字データを受けて所定容
量分格納すると共に、レーザプリンタ１０の印字回数を
記憶するエリアを備え、電源がバックアップされたＲＡ
Ｍ１１６と、このＲＡＭ１１６に格納されたデータに基
いて作成されたドットデータが格納される領域を含むワ
ークメモリ用のＲＡＭ１１７と、ＲＡＭ１１６にデータ
を書き込み／読出すときにタイミング信号を発生するタ
イミング制御回路１１８と、外部機器１００・１０１か
ら送信される文字データや画像データなどの印字データ
を受信する２種類（例えば、ＲＳ４２２Ａ、セントロニ
クス）のインターフェース（Ｉ／Ｆ）１１９・１２０
と、デュアルポートＲＡＭ（ＦＩＦＯメモリ）から構成
される４Ｋバイトの２つのスキャンバッファを有しドッ
トデータに変換された印字情報を順次ＤＣコントローラ
回路１１２へ出力するビデオインターフェース（Ｖ・Ｉ
／Ｆ）１２１と、操作パネル１２４及び用紙カセットの
種類を検知するカセット検知器１２５からの信号を受信
するパネルインターフェース（Ｐ・Ｉ／Ｆ）１２２とを
備えており、これらはデータバスなどのバス１２３を介
して夫々接続されている。

【００１７】更に、前記ＲＯＭ１４には、図４に示すよ
うな回収情報に関する印字データが記憶されている。回
収情報は、郵便局で承認を受けた郵便料金受取人払いの
マーク２、受取人の名前３、住所４、郵便番号５および
ユーザーに対する注意書き６等から構成されており、レ
ーザプリンタ１０により用紙Ｓ上に印字される。

【００１８】前記コントロールユニット１１０のＤＣコ
ントローラ回路１１２には、ドラム３１等を駆動するた
めのメインモータ１３０のためのメインモータ駆動回路
１２６と、定着ヒータ１３１のためのヒータ駆動回路１
２７と、電装品回路１２８と、転写帯電器１７および１
次帯電器３２等に高電圧を供給する為の高圧ユニット１
２９とがコントロールユニット１１０の内部において接
続され、且つＤＣコントローラ回路１１２には、半導体
レーザの発光素子であるレーザダイオード１３２と６面
体ミラーを高速で回転駆動するスキャナモータ１３３と
が接続されている。

【００１９】つぎに、レーザプリンタ１０の回収情報の
印字動作について、図５に示すフローチャートを参照し
て説明する。

【００２０】通常、ＣＰＵ１１３は、新しいプロセスユ
ニット３０がセットされると、その交換を検出すること
により、ＲＯＭ１１４に格納された制御プログラムに従
ってＲＡＭ１１６の印字回数を記憶するエリアをリセッ
トする。

【００２１】この状態において、外部機器１００・１０
１から送信される文字データや画像データなどの印字デ
ータをインターフェース（Ｉ／Ｆ）１１９・１２０を介
して受信すると、プロセスユニット３０等を駆動して用
紙Ｓ上に印字を行う（Ｓ１，Ｓ２）。この印字動作は、
通常のレーザプリンタと同じなので詳細な説明は省略す
る。次に、ＲＡＭ１１６の印字回数を記憶するエリアを
インクリメントする。この時、インクリメントする数値
は、印字枚数と等しい（Ｓ３）。次に、ＲＡＭ１１６の
印字回数を記憶するエリアに記憶されている数値が所定
値に達したかどうかが判断される（Ｓ４）。もし所定値
に達していなければ、上述のＳ１〜Ｓ４のステップが繰
り返され、引続き印字動作が繰り返される。

【００２２】又、所定回数に達していれば、ＲＯＭ１４
に記憶された回収情報に関する印字データに基づいて回
収情報を用紙Ｓ上に印字した後（Ｓ５）、レーザプリン
タ１０の動作を停止させる（Ｓ６）。なお、前記所定値
は、プロセスユニット３０の寿命枚数と等しく設定され
ており、本実施例では、５０００枚に設定されている。

【００２３】使用者は、レーザプリンタ１０より出力さ
れた回収情報が記録された用紙Ｓを見ることにより、即
ち、ユーザーに対する注意書き６を見ることによりプロ
セスユニット３０が寿命に達したこと及びプロセスユニ
ット３０が回収対象消耗部品であることを知ることがで
きる。また、郵便局で承認を受けた郵便料金受取人払い
のマーク２、受取人の名前３、住所４、郵便番号５を見
ることによりその回収先及び回収方法を知ることができ
る。

【００２４】従って使用者は、図２に示すように、用紙
搬送路１６を境界にして、下部筐体１２側と上部筐体１
１側を支軸１３を回転中心にして分割開閉し、プロセス
ユニット３０の交換を行う。そして、交換された古いプ
ロセスユニット３０を箱に入れると共に、その箱上に回
収情報が記録された用紙Ｓを貼った後に投函することに
より、郵便システムにより交換された古いプロセスユニ
ット３０を回収先に郵送することが出来る。

【００２５】このように本実施例によれば、郵便局で承
認を受けた郵便料金受取人払いのマーク２、受取人の名
前３、住所４、郵便番号５等の回収情報を用紙Ｓに印字
したので、使用済みの古いプロセスユニット３０の回収
を郵便システムを利用して行うことが出来、回収に使用
者の手数及び費用の負担をかけることが無い。従って、
プロセスユニット３０の回収率を向上させることが出来
る。

【００２６】尚、上述の実施例においては、ＣＰＵ１１
３及びＲＡＭ１１６等によって本発明の計数手段を構成
したがしたが、計数手段として電気的或は機械的なカウ
ンタを用いても差し支えない。

【００２７】

【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明の画像形成装置によれば、回収されるべき消耗品
や、回収先が分かり、大幅に回収率が向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施例のレーザプリンタの上下筐体を閉めた
ときの構成図である。

【図２】本実施例のレーザプリンタの上下筐体を開放し
たときの構成図である。

【図３】本実施例のレーザプリンタの電気的構成図であ
る。

【図４】本実施例の回収情報の印字例を示す図である。

【図５】本実施例のレーザプリンタの動作のフローチャ
ートを示す図である。

【符号の説明】

２ 郵便料金受取人払いのマーク ３ 受取人の名前 ４ 受取人の住所 ５ 受取人の郵便番号 １０ レーザプリンタ ３０ プロセスユニット １１３ ＣＰＵ １１４ ＲＯＭ １１６ ＲＡＭ Ｓ 用紙

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 画像プロセスユニットにより感光体上に
   形成された可視像を転写材に転写して画像を記録する画
   像形成装置において、 前記画像の記録回数を計数する計数手段と、 消耗部品などの回収先などのデータを記憶する記憶手段
   と、 前記計数手段が所定の記録回数を計数した時、前記記憶
   手段に記憶されたデータに基づいて転写材上にて画像を
   記録するように制御する制御手段とを備えることを特徴
   とする画像形成装置。