JPH06240444A - バレル式アークイオンプレーティング装置 - Google Patents

バレル式アークイオンプレーティング装置

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Publication number
JPH06240444A
JPH06240444A JP2560393A JP2560393A JPH06240444A JP H06240444 A JPH06240444 A JP H06240444A JP 2560393 A JP2560393 A JP 2560393A JP 2560393 A JP2560393 A JP 2560393A JP H06240444 A JPH06240444 A JP H06240444A
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JP
Japan
Prior art keywords
barrel
barrels
arc
arc evaporation
ion plating
Prior art date
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Pending
Application number
JP2560393A
Other languages
English (en)
Inventor
Kouji Hanaguri
孝次 花栗
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP2560393A priority Critical patent/JPH06240444A/ja
Publication of JPH06240444A publication Critical patent/JPH06240444A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コーティング効率が良好で、生産性の高いア
ークイオンプレーティング装置を提供することを目的と
する。 【構成】 真空チャンバ1内に設置され、蒸発粒子を複
数方向に照射することができるアーク蒸発手段12と、
被処理物を収容して水平方向に配設された中心軸回りに
回転自在に支持されたバレル6と、該バレル6を回転さ
せるための回転手段4、5、9とを備え、前記バレル6
は蒸発粒子の照射方向に複数個設置され、その側周面が
網体で形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は小物機械部品等の被処理
物の多数個をバレル内に収め、これらの表面に耐食性や
耐摩耗性等の特性を有する薄膜を一度にコーティングす
るためのバレル式アークイオンプレーティング装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】ボルト、ナット等の小物機械部品の多数
個の表面に耐食性や耐摩耗性等の特性を有する薄膜を一
度にコーティングするアークイオンプレーティング装置
が特開平2 -125869 号公報に開示されている。この装置
は、真空チャンバ内に設けられた水平軸回りに回転自在
に円筒状バレルを配置し、バレルのほぼ中心部にアーク
蒸発源( ターゲット) を設置したものである。この装置
によると、前記バレル内に多数の被処理物を収容し、バ
レルを回転させてバレル内の被処理物を転動攪拌すると
共に、バレル内周面上を転動する被処理物に向けて、前
記アーク蒸発源からコーティング材料の蒸発粒子を照射
し、被処理物の全表面に所期の特性を有する薄膜をコー
ティングする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、バレル
の回転によりバレル内で転動する被処理物は、バレルの
鉛直方向下部内周面に堆積するため、アーク蒸発源の蒸
発面を概ね下向きにしなければならない。このため、ア
ーク蒸発源の設置位置より上部の空間は全く活用され
ず、生産性に劣る。従って、被処理物1 個当たりの処理
単価も高くなる。
【0004】本発明はかかる問題に鑑みなされたもの
で、コーティング効率が良好で、生産正の高いアークイ
オンプレーティング装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のアークイオンプ
レーティング装置は、真空チャンバ内に設置され、蒸発
粒子を複数方向に照射することができるアーク蒸発手段
と、被処理物を収容して水平方向に配設された中心軸回
りに回転自在に支持されたバレルと、該バレルを回転さ
せるための回転手段とを備え、前記バレルは蒸発粒子の
照射方向に複数個設置され、その側周面が網体で形成さ
れている。この場合、複数個のバレルをアーク蒸発手段
を中心とする鉛直面内の円周上に配置するとよい。
【0006】
【作用】各バレル内に被処理物を収め、バレルを回転す
ると、前記被処理物はバレル内周側面上を転動する。こ
の状態でアーク蒸発手段から蒸発粒子を複数の方向に照
射すると、照射された蒸発粒子は照射方向に対応した位
置に設置されたバレルの周側面を形成する網体を介して
バレル内で転動する被処理物に付着する。バレルはアー
ク蒸発手段の複数の照射方向に対応して設置されるた
め、真空チャンバ内の空間を有効に利用することができ
る。
【0007】また、アーク蒸発手段を中心とする鉛直面
内の円周上に複数のバレルを配置することにより、全バ
レルをアーク蒸発手段を中心として公転させることがで
き、個々のバレルを同時に回転することができる。ま
た、各バレル内の被処理物に対して均質なコーティング
を行うことができる。
【0008】
【実施例】図1は実施例にかかるバレル式アークイオン
プレーティング装置の断面を示しており、一端開口が基
盤2により開閉自在に取り付けられた真空チャンバ1を
備え、該基盤2の中央部には軸受部3が設けられ、該軸
受部3を介してテーブル軸4が水平方向で、基盤2に対
して電気的に絶縁状態で気密かつ回転自在に支持されて
いる。テーブル軸4のチャンバ側端にはテーブル5がテ
ーブル軸4に対して垂直に取り付けられており、該テー
ブル5の周縁部にはテーブル軸4を中心とする円周上に
複数個のバレル6が支持軸7を介して水平方向に立設さ
れている。該バレル6はその周側面が網体で形成されて
おり、支持軸7に取り付け、取り外し自在とされてい
る。一方、テーブル軸4の他端は絶縁カップリング8を
介してモータ等の回転駆動源9に連結されている。尚、
前記テーブル軸4、テーブル5および回転駆動源9によ
り回転手段が構成されている。また、支持軸7の配設方
向が水平とは、厳密に水平であることを要せず、要は被
処理物がバレル6の内周側面上を転動すればよい。
【0009】前記複数個のバレル6の中央空間部には、
4個の平板型アーク蒸発源11からなるアーク蒸発手段
12が設けられており、各々のアーク蒸発源11の蒸発
面が四方に向けられている。アーク蒸発手段12は支持
部材13に取り付けられ、該支持部材13は真空チャン
バ1の端板に固定されている。尚、アーク蒸発源11は
アーク放電の陰極を構成し、図示省略した陽極が各アー
ク蒸発源の近傍に付設され、各電極はチャンバ外に設け
られたアーク電源に接続されている。また、前記テーブ
ル5を介してバレル6には真空チャンバ1に対して負の
バイアス電圧が印加されている。
【0010】本実施例により小形の被処理物に耐食性、
耐摩耗性等の薄膜をコーティングするには、まず基盤2
をテーブル5ごと真空チャンバ1から引き出し、バレル
6を支持軸7から取り外し、その中に多数の被処理物を
入れた後、再びバレル6を支持軸7に取り付ける。そし
て、基盤2を真空チャンバ1に再び気密に取り付け、真
空チャンバ1内を真空に脱気した後、テーブル5を回転
させると共にアーク放電を開始し、4個のアーク蒸発源
11から蒸発粒子を四方に照射する。このとき、各バレ
ル6はアーク蒸発手段12の回りを公転し、その位置が
移動すると共に中心軸回りに回転することになる。従っ
て、各バレル6内の多数の被処理物は同時にバレル6の
内周側面上を転動して攪拌され、回転中の各位置におい
て対向するアーク蒸発源11から照射された蒸発粒子を
受けて均一にコーティングされる。このため、従来に対
して、同寸法の真空チャンバであれば、多量の被処理物
を短時間で効率良く処理することができる。
【0011】図1では、4個の平板型アーク蒸発源11
によりアーク蒸発手段12を構成したが、アーク蒸発源
の数はこれに限らず、例えば上下2個でもよい。また、
特公平3−73631号公報に開示されているようなロ
ッド状のアーク蒸発源をアーク蒸発手段として用いれ
ば、蒸発粒子をロッドの軸心に対して垂直な全方向に照
射することができ、更にコーティング効率を向上するこ
とができる。
【0012】また、図1ではテーブル5を回転すること
により、バレル6をアーク蒸発手段12の回りに公転さ
せると共に回転させるようにしたが、図3に示すように
テーブル5を回転することなく、バレル6のみを自転す
るようにしてもよく、また図4に示すように両者を同時
に行うようにしてもよい。尚、図3および図4におい
て、11(12)は前記ロッド状のアーク蒸発源(アー
ク蒸発手段)を示している。
【0013】図5はかかる操作を行うための機構例を示
しており、バレル6の支持軸7はテーブル5を貫通して
回転自在に支持されており、その基盤2側の末端に遊星
ギア21が固設され、一方テーブル軸4の外周部に軸受
部材22を介してテーブル軸4と相対回転自在かつ気密
に駆動軸23が同心状に設けられており、該駆動軸23
は基盤2に取り付けられた軸受部3に回転自在かつ気密
に支承されている。駆動軸23の先端部には前記遊星ギ
ア21に噛み合う太陽ギア24が設けられている。
【0014】かかる構成によると、テーブル軸4の回転
を止めてテーブル5を固定した状態で、駆動軸23を回
転すると、太陽ギア24の回転に伴ってこれに噛み合う
遊星ギア21が回転し、支持軸7を介して全てのバレル
6が自転する。一方、駆動軸23の回転を止めて、テー
ブル軸4を回転するとテーブル5自体が回転すると共に
太陽ギア24の回りに遊星ギア21が転動して各バレル
6も自転する。尚、駆動軸23とテーブル軸4とを同方
向、同速度で回転すれば、図1の場合と同様、テーブル
5のみが回転し、これによりバレル6がアーク蒸発手段
12の回りに公転すると共に回転する。
【0015】図5では、バレル6の回転機構として歯車
を用いたが、他の機構を用いてもよいことは勿論であ
る。例えば、遊星ギア21の代わりにスプロケットを用
い、各遊星スプロケットにチェーンを巻き掛けて、この
チェーンを駆動、停止するようにしてもよい。
【0016】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明のバレル式ア
ークイオンプレーティング装置によれば、蒸発粒子を複
数方向に照射することができるアーク蒸発手段を真空チ
ャンバ内に設置し、被処理物を転動状態で収容するため
のバレルを蒸発粒子の照射方向に複数個設置したので、
真空チャンバ内の空間を有効に利用することができ、し
かもバレルの周側面を形成する網体を介して各バレル内
で転動する被処理物にアーク蒸発手段からの蒸発粒子を
付着させることができるため、生産性に優れる。また、
アーク蒸発手段を中心とする鉛直面内の円周上に複数の
バレルを配置することにより、全バレルをアーク蒸発手
段を中心として公転させることができ、個々のバレルを
同時に回転することができ、バレルの回転手段を簡単化
することができ、しかも各バレル内の被処理物に対して
均質なコーティングを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例にかかるバレル式アークイオンプレーテ
ィング装置の断面図である。
【図2】図1のA−A線矢視断面図である。
【図3】バレルの回転状態を示すテーブルの正面説明図
である。
【図4】バレルの他の回転状態を示すテーブルの正面説
明図である。
【図5】テーブルおよびバレルの回転機構を示す部分断
面図である。
【符号の説明】
1 真空チャンバ 6 バレル 4 テーブル軸 5 テーブル 9 回転駆動源(4、5、9で回転手段) 11 アーク蒸発源 12 アーク蒸発手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空チャンバ(1)内に設置され、蒸発
    粒子を複数方向に照射することができるアーク蒸発手段
    (12)と、被処理物を収容して水平方向に配設された
    中心軸回りに回転自在に支持されたバレル(6)と、該
    バレル(6)を回転させるための回転手段(4、5、
    9)とを備え、前記バレル(6)は蒸発粒子の照射方向
    に複数個設置され、その側周面が網体で形成されている
    ことを特徴とするバレル式アークイオンプレーティング
    装置。
  2. 【請求項2】 複数個のバレル(6)がアーク蒸発手段
    (12)を中心とする鉛直面上の円周上に配置されてい
    る請求項1に記載したバレル式アークイオンプレーティ
    ング装置。
JP2560393A 1993-02-15 1993-02-15 バレル式アークイオンプレーティング装置 Pending JPH06240444A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2560393A JPH06240444A (ja) 1993-02-15 1993-02-15 バレル式アークイオンプレーティング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2560393A JPH06240444A (ja) 1993-02-15 1993-02-15 バレル式アークイオンプレーティング装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06240444A true JPH06240444A (ja) 1994-08-30

Family

ID=12170489

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2560393A Pending JPH06240444A (ja) 1993-02-15 1993-02-15 バレル式アークイオンプレーティング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06240444A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5932078A (en) * 1997-08-30 1999-08-03 United Technologies Corporation Cathodic arc vapor deposition apparatus
JP2010209443A (ja) * 2009-03-12 2010-09-24 National Institute For Materials Science 蒸着装置と蒸着方法

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US5932078A (en) * 1997-08-30 1999-08-03 United Technologies Corporation Cathodic arc vapor deposition apparatus
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