JPH0624006B2 - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH0624006B2
JPH0624006B2 JP60257493A JP25749385A JPH0624006B2 JP H0624006 B2 JPH0624006 B2 JP H0624006B2 JP 60257493 A JP60257493 A JP 60257493A JP 25749385 A JP25749385 A JP 25749385A JP H0624006 B2 JPH0624006 B2 JP H0624006B2
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aperture
circuit
opening
halftone
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喜則 阿部
正彦 松縄
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Konica Minolta Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は画像処理装置に関し、更に詳しくは、開口法を
用いて中間調画像を推定するようにした画像処理装置に
関する。
(従来の技術) 現在、実用に供されている出力装置、例えば表示装置や
印刷装置は白と黒の2値でしか表わせないものが多い。
このような出力装置を用いて擬似的に中間調を表現する
方法として、濃度パターン法(輝度パターン法)やディ
ザ法等が知られている。濃度パターン法やディザ法も共
に面積階調法の一種で、一定の面積(マトリクス)内に
記録するドットの数を変化させるものである。
濃度パターン法は第23図(ロ)に示すように閾値マト
リクスを用いて原稿の1画素に対応した部分を複数ドッ
トで記録する方法で、ディザ法は第23図(イ)に示す
ように原稿の1画素に対応した部分に1ドットで記録す
る方法である。それぞれ図に示すように2値化された出
力データが得られる。この出力データは擬似的に白,黒
2値で中間調画像を表現するものである。
(発明が解決しようとする問題点) ところで、このような2値化された擬似中間調画像か
ら、元の中間調画素(第23図の入力データに相当)に
戻すことができれば、種々のデータ処理を行うことがで
きるので画像変換にも種々の自由度をもたせることがで
き都合がよい。濃度パターン画像の場合、パターンレベ
ルの配置がわかれば直ちに元の中間調画像に戻すことが
できる。しかしながら、情報量のわりに解像力が低い。
これに対し、ディザ画像は濃度パターン画像と比較して
情報量のわりには解像力が高いが、元の中間調画像に戻
すことが困難である。従って、ディザ画像のみでは種々
の画像変換を行うことができない。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであって、
その目的は、2値画像(例えばディザ画像)から元の中
間調画像を良好に推定することのできる画像処理装置を
実現することにある。
(問題点を解決するための手段) 前記した問題点を解決する本発明は、白領域と黒領域か
らなる2値画像内に、推定すべき中間調画像の各画素毎
に複数種の開口を設定し、これら複数種の開口の中から
所定の条件を満足する開口を各画素毎に選択し、この選
択した開口内の白画素数又は黒画素数に基づいて中間調
画像を推定する画像処理装置であって、前記複数種の開
口の内の最大の開口における行数を含む数だけ用意され
ている、2値画像をライン毎に記憶するラインメモリ
と、各ラインメモリの記憶データをクロックに同期して
所定方向にシフトするシフトレジスタと、前記複数種の
開口の各々内の黒画素数あるいは白画素数を計数する、
前記複数種の開口毎に設けられた複数の計数回路と、こ
れらの計数回路の値に基づいて、中間調画像の注目画素
における推定値を得る、前記複数の計数回路毎に設けら
れた複数の推定回路と、計数回路の計数値のうち、大き
さが異なる2種の開口内の白画素数または黒画素数を正
規化した数の差が一定値以下であるか否かを判定する動
作を、所定の順序で行っていき、その判定の結果に基づ
いて唯一の開口を選択する開口選択回路と、この開口選
択回路により選択された唯一の開口に対応する前記推定
回路の推定値を、中間調画像の注目画素における推定値
として採用する選択回路とを具備することを特徴とする
ものである。
ここで、開口内の白(黒)の画素数の正規化とは、カウ
ントされた白画素数と黒画素数の比率をそのままに維持
して、比較の対象となる2種の開口における画素数をあ
る基準に統一した場合における、白(黒)の画素数であ
る。
(作用) 2値画像内に複数種の開口を設定し、開口を画素単位で
移動させて、開口内の白(黒)の画素数を計数回路でカ
ウントし、そのカウント値の中の所定の条件に沿うもの
に基づいて推定回路が推定した値を、中間調画像の推定
値として採用する。
計数回路と推定回路は、開口毎に用意され、シフトレジ
スタによってラインデータを並列にパイプライン化して
流し、各計数回路と推定回路が並列処理をすることによ
って、ほぼリアルタイムで中間調画像の推定を行える。
また、白(黒)画素数の変化の方向性を検出して最適な
開口を選択する手法として、大きさが異なる2種の開口
内の白画素数または黒画素数を正規化した数の差が一定
値以下であるか否かを判定する動作を所定の順序で行っ
ていき、その判定の結果に基づいて決定する手法を採用
することにより、アンドやオア等の簡単なゲート、なら
びに比較回路等で、容易に開口選択回路を実現すること
ができる。
(実施例) 以下図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。
第1図は本発明の一実施例を示す構成ブロック図であ
る。図において、1は原稿画像を読取って2値データに
変換する画像読取装置である。該画像読取装置1は原稿
画像をCCD等の光電変換素子を用いて読取って電気信
号に変換する。そして変換された電気信号をA/D変換
してディジタルデータに変換し、このディジタルデータ
にシェーデイング補正(CCD出力の均一化処理)を施
した後2値化データに変換する。2は、該画像読取装置
1からのディジタル2値データ(2値信号)及びタイミ
ング信号を受けて2値データに所定の処理を行い、中間
調画像信号に復元する中間調画像復元回路である。
3は、中間調画像復元回路2からの中間調画像信号及び
タイミング信号を受けると共に、ホストコンピュータ
(図示せず)から設定される処理モードに応じて拡大縮
小,フィルタリング等の処理を行う画像処理回路であ
る。4は、画像処理回路3からの中間調信号及びタイミ
ング信号を受け、ホストコンピュータ或いはキーボード
等から設定される閾値選択信号により選択された閾値を
用いて2値化処理を行う2値化回路である。5は、2値
化回路4より出力される2値データを受けて画像として
再生する記録装置、6は、画像読取装置1の2値データ
出力及び2値化回路4の2値データ出力を格納する画像
メモリユニットである。記録装置5としては、例えばレ
ーザプリンタやLEDプリンタ等が用いられる。このよ
うに構成された装置の動作を説明すれば、以下の通りで
ある。
原稿上に記録された画像は、画像読取装置1でCCD等
の光電変換素子を用いて読取られ電気信号に変換され
る。電気信号に変換された画像信号は同じく画像読取装
置1内のA/D変換器でディジタルデータに変換され
る。変換されたディジタルデータは各画素データ毎にシ
ェーディング補正を受けた後、同じく画像読取装置1内
の2値化回路でディジタル2値データに変換されて出力
される。出力された2値データは中間調画像復元回路2
に送られる。それと同時に画像メモリユニット6に格納
される。該中間調画像復元回路2は、入力2値データか
ら中間調画像を復元する。
中間調画像復元回路2から出力された中間調信号は、続
く画像処理回路3に送られ、該画像処理回路3で、予め
入力されている処理モードに応じた画像処理を行う。例
えば拡大・縮小モードが設定されておれば拡大・縮小処
理を行い、フィルタリングモードが設定されておれば、
フィルタリング処理を行う。このようにして画像処理回
路3で画像処理された中間調信号は、続く2値化回路4
で再2値化され2値データに変換される。この2値デー
タは即、記録装置5で画像として再生してもよいし、画
像メモリユニット6に2値データとして格納することも
できる。画像メモリユニット6に格納された2値画像デ
ータは、必要に応じて読出され記録装置5で画像として
再生することもできるし、再び中間調画像復元回路2に
戻して再び中間調画像に復元することもできる。
次に、中間調画像復元回路2の動作について詳しく説明
する。第2図は中間調画像復元回路2の具体的構成例を
示す図である。図において、20は画像読取装置1から
の2値データを受けてデータの流れをセレクトする第1
のセレクト回路、21は該セレクト回路20から送られ
てくる2値データを受けて1ライン毎のデータを記憶す
るラインメモリ部である。該ラインメモリ部21は図に
示すようにLからLまでの9個のラインメモリで構
成されている。従って、図に示す回路は同時に9ライン
分の2値データを格納できることになる。ここで、ライ
ンメモリを9ライン分用意したのは、最大開口G(第6
図参照)の行数が8行であることと、リアルタイム処理
を行うために後1行必要であることによる。
22は、ラインメモリ部21の9ラインの内、現在処理
に必要な8ラインのデータをセレクトするための第2の
セレクト回路、23は該セレクト回路22から出力され
るデータを受けて各開口における中間調画像推定値と第
7図に示した判定式の結果を出力する中間調推定部であ
る。24は中間調推定部23から出力される各開口別の
推定値と計算式による判定結果情報を受けて最適な推定
値を選択して中間調信号として出力する選択回路であ
る。
25は画像読取装置1から出力される各種のタイミング
信号(同期クロック,H−VALID,V−VALI
D,H−SYNC)を受けて第1及び第2のセレクト回
路20,22,ラインメモリ部21,中間調推定部23
及び選択回路24にタイミング信号(ラインメモリ部2
1の場合にはアドレス)を出力するタイミング発生回路
である。ここで、同期クロックは2値データの1データ
毎に出力されるクロックで、H−SYNCは1ライン毎
に出力されるクロックである。H−VALIDは主走査
方向のデータ有効幅を示すイネーブル信号,V−VAL
IDは副走査方向のデータ有効幅(原稿の読取り幅)を
示すイネーブル信号である。これらタイミング信号の相
互の関係を示すタイミングチャートを第3図と第4図に
示す。第3図は主走査方向のタイミングチャートを、第
4図は副走査方向のタイミングチャートをそれぞれ示し
ている。
第3図,第4図に示すタイミングチャートについて説明
する。第3図において、(イ)はH−SYNC信号,
(ロ)はH−VALID信号,(ハ)は同期クロック,
(ニ)は画像情報である。H−SYNCパルスの立上り
から次のパルスの立上りまでが−走査時間(CCDの露
光時間)であり、H−VALIDパルスの立下りから次
のパルスの立上りまでが画像データ有効期間である。画
像情報は、同期クロックの1パルス毎にバス上に確立さ
れる。第4図において、(イ)は原稿読取スタートパル
ス、(ロ)はH−SYNC信号、(ハ)はV−VALI
D信号である。V−VALID信号の立下りから立上り
までが原稿読取り幅になる。つまり、タイミング発生回
路25はこのような各種タイミング信号を受けて内部の
回路の動作を制御する訳である。このように構成された
回路の動作を説明すれば、以下の通りである。
画像読取装置1から送られてくる8ライン分の2値デー
タとタイミング発生回路25からのタイミング信号を受
けて、セレクト回路20は2値データを順次振分けてラ
インメモリL〜Lに入力する。例えばLメモリに
入力し、Lメモリが満杯になると今度は次のLメモ
リへというふうに順次切換えて2値データを入力してい
く。セレクト回路22は、ラインメモリ部21のライン
メモリのうち、現在処理に必要な8ラインのデータを選
択して続く中間調推定部23に送る。
中間調推定部23は、セレクト回路22からの8ライン
分の2値データを受けて所定の処理を行い、複数種の開
口毎に開口の判定結果と開口毎に求めた中間調画像推定
値を出力して選択回路24に送る。選択回路24は、こ
れら信号を受けて開口の判定結果に基づいて最適な開口
と該開口に基づく中間調画像推定値を得、出力する。そ
して、該選択回路24からの中間調信号とタイミング発
生回路25からのタイミング信号は、画像処理回路3
(第1図参照)に送られる。
次に、中間調推定部23の動作について詳細に説明す
る。先ず、中間調推定部の動作の説明に入る前に、本発
明に用いる中間調画像の推定方法について説明する。
第5図は本発明方法の一実施例を示すフローチャートで
ある。以下、このフローチャートに沿って本発明方法を
説明する。
ステップ 白領域と黒領域からなる2値画像内に各画素毎に複数種
の開口を設定する。第6図(イ)乃至(ト)はそれぞれ
2値画像と開口を重ねて示した図である。(イ)に示す
Aは2行×2列(2×2)の、(ロ)に示すBは2行×
4列(2×4)の、(ハ)に示すCは4行×2列(4×
2)の、(ニ)に示すDは4行×4列(4×4)の、
(ホ)に示すEは4行×8列(4×8)の、(ヘ)に示
すFは8行×4列(8×4)の、(ト)に示すGは8行
×8列(8×8)のそれぞれ開口を示している。ここで
図中の各開口中に示した黒丸“●”は2値画像上を移動
させるときの移動中心であり、この点の中間調画像を推
定するものである。
ステップ 各開口毎に該開口内の白領域と黒領域の比率に基づいた
値を推定値として得る。具体的には第6図に示した各種
の大きさの開口を1画素ずつ移動させながら各開口内の
白画素数(黒画素数でもよい)を計数する。そしてこの
白画素数の計数値に開口の種類によって定まるゲインを
かけたものを当該開口における中間調画像推定値とする
のである。例えば第6図に示す7種類の開口を用いると
1個の画素に対して7個の推定値が得られることにな
る。
ここでゲインには、用いる開口のうち最大のものの面積
を、当該開口の面積で割ったものを用いている。例えば
開口Aのゲインを求めると以下のようになる。最大開口
Gの面積は、8×8の64、開口Aの面積は2×2の
4、従って、開口Aのゲインは64/4=16となる。
第6図の各開口の下に記入した数字はその開口のゲイン
を示している。このようなゲイン補正は各開口の階調特
性を合わせるために行うものである。今、第6図に示す
状態で同一中心点における各開口間の白画素数の計数す
ると開口Aが2,開口Bが5,開口Cが4,開口Dが
8,開口Eが15,開口Fが11,開口Gが21であ
る。従って同一点(図の黒丸)の各開口を用いた中間調
画像推定値は、開口Aが2×16の32,開口Bが5×
8の40,開口Cが4×8の32,開口Dが8×4の3
2,開口Eが15×2の30,開口Fが11×2の2
2,開口Gが21×1の21である。
ステップ このようにして各画素毎に複数種の推定値が求まった
ら、所定の判定条件を満足する1つを当該中心点に対応
する推定すべき中間調画像の画素(以下、中心点画素と
いう)の中間調画像推定値とする。ここで、判定条件に
ついて詳しく説明する。最も最適な開口を選択するに当
って次の点を考慮する必要がある。即ち、人間の視覚は
低空間周波数領域(画素レベル変化が少ない領域)にお
いては高い階調判別能力を持ち、高空間周波数領域(画
素レベル変化が多い領域)においては低い階調判別能力
しか持っていないという特性を有している。そこで、低
空間周波数領域においては大きな開口を用いて高い階調
表現を行い、高空間周波数領域においては小さな開口を
用いて高い解像力の画像を再現すれば全体として高品質
の中間調画像を得ることができる。
第7図は上述の点に鑑みて作成された判定条件を示す図
である。図中に示す(1)〜(8)が判定条件式であ
る。式中のaは開口A内の白画素数,bは開口B内の,
cは開口C内の,dは開口D内の,eは開口E内の,f
は開口F内の,gは開口G内のそれぞれ白画素数であ
る。図中の○印は条件成立を、×印は条件不成立を、一
印は条件成立又は不成立をそれぞれ示している。図の最
下段に判定の結果選択されるべき開口(判別開口)を記
載してある。例えば(1)式,(2)式共に満足してい
ない場合には画素レベルの変化が大きいことを示してい
るので(3)式以降をチェックするまでもなく最小開口
Aを選択し、(1)式〜(8)式全てを満足する場合に
は画素レベルの変化が殆んど無いことを示しているので
階調特性を向上させるべく最大開口Gを選択する。
以上の条件式を第6図の(イ)〜(ト)に適用してみ
る。各開口内の白画素数は前述したようにa=2,b=
5,c−4,d=8,e=15,f=11,g=21で
ある。先ず、(1),(2)式を適用してみる。
|2a−b|=|4−5|=で(1)式は満足する。
|2a−c|=|4−4|=0で(2)式は満足する。
(1),(2)式だけでは開口が定まらなかったので、
次に(3)式を適用してみる。
|2a−d|=|10−8|=2で(3)式は満足しな
い。
従って、第7図より(4)式以降をチェックするまでも
なく開口はCと定まる。開口Cを用いたときの推定値は
前述したように32である。この値32が中心点画素の
中間調画像推定値となる。以上の操作が終了したら、中
心点の画素を1画素だけ移動させて同様の操作により中
間調画像推定値を求める。同様にして全画素について中
間調画像推定値を求めて画像についての中間調画像推定
操作を終了する。
次に中間調推定部23の構成について説明する。
中間調推定部23は、第8図に示すような中間調画像推
定回路が開口の数だけ(ここでは7個)集って構成され
ている。第8図は開口Gに関する中間調画像推定回路を
示している。残りの開口に関する中間調画像推定回路は
第9図から第14図に示す通りである。第9図は開口F
の、第10図は開口Eの、第11図は開口Dの、第12
図は開口Cの、第13図は開口Bの、第14図は開口A
のそれぞれ中間調画像推定回路をそれぞれ示している。
ここでは、第8図について詳しく説明する。尚、図中の
数字は信号線のビット数を示している。
セレクト回路22によりセレクトされた8ビットの2値
データはラッチLA〜LAよりなるシフトレジスタ
30により、タイミング発生回路25からのタイミング
信号で図の右から左にシフトされる。ここで、ラッチL
〜LAよりなるシフトレジスタ30は、第9図〜
第14図に示す中間調画像推定回路に共通である。尚、
図中のデータラインに示す○印は1個の画像データ(2
値データ)を表わしている。開口Gの場合は8行×8列
の大きさであるので、シフトされる毎に、シフトレジス
タ30内の白画素数を計数すればよい訳であるがこのよ
うな方法をとると時間がかかり且つ回路も複雑になって
しまう。そこで、本発明は2値データは図の右側から左
にシフトされること、一番端の1列のデータ(ここでは
ラッチLの内容)だけが入れ替わるという性質を利用
して白画素数の計数を簡略化した。
具体的に説明する。1列だけデータをシフトすると、ラ
ッチLAには新しい2値データがラッチされる。この
1列分の白画素数はカウンタ31で計数される。又、こ
のシフト操作によりシフトレジスタ30からはみ出した
1列分のデータは外置されたラッチLAにラッチされ
る。このラッチされた1列分の白画素数はカウンタ32
で計数される。一方、ラッチ33にはシフトする前の開
口G内の白画素数が保持されているので、減算器34で
この白画素数からはみ出した1列分の白画素数を差引
き、減少した白画素数分を、加算器35で新しく入って
きた1列分の白画素数で補うべく加算してやればシフト
後の開口G内の白画素数gが求まることになる。求まっ
た白画素数gは新たにラッチ33にラッチされる。ラッ
チ33の出力は乗算器36でゲイン倍され(ここでは×
1)、中間調画像推定値として出力され続く選択回路2
4へ送られる。
以上開口Gの中間調画像推定回路の動作について説明し
たが、第9図〜第14図に示す他の開口についても同様
である。開口の種類によって大きさが異なるので、シフ
トレジスタ30からのデータの取出し位置を変えて白画
素数を計数して中間調画像推定値を出力するようになっ
ている。例えば第9図に示す開口Fの場合、該開口の大
きさが8行×7列であることに対応して、シフトレジス
タ30内も8×4に設定される。その他の回路について
も同様である。尚、これら回路の最終段に設けられた乗
算器としてはシフトレジスタを用いて倍率の大きさだけ
左にシフトすることで簡単に構成することができる。
次に、最適な開口を選択する開口判定回路(中間調推定
部23に含まれる)の動作について説明する。第15図
乃至第22図はそれぞれ第3図に示した(1)〜(8)
式を実現するための開口判定回路の具体的構成例を示す
図である。第15図は(1)式の、第16図は(2)式
の、第17図は(3)式の、第18図は(4)式の、第
19図は(5)式の、第20図は(6)式の、第21図
は(7)式の、第22図は(8)式のそれぞれ判定を求
める回路である。
ここでは条件式(8)を判定する第22図の開口判定回
路の動作について説明する。図に示す回路は|2f−g
|≦1を判別するためのもので、奇数時判定用比較RO
M41、偶数時判定用比較ROM42、アンドゲート4
3及びオアゲート44とから構成されている。比較RO
M41,42は両入力が等しいときに“1”、そうでな
いときに“0”データを出力するようになっている。例
えば、条件式(8)の場合、開口Gの白画素数gが偶数
10の時、(8)式を満足する開口Fの白画素数fは5
のみである。一方、開口Gの白画素数gが奇数11の
時、(8)式を満足する開口Fの白画素数fは5と6の
2個存在する。以上により、条件式(8)を満足するf
を求めるには次のようにすればよいことが分かる。即
ち、白画素数gが偶数の時にはgの値を右に1ビットだ
けシフトして1/2倍すれば条件式を満足する白画素数
fを求めることができる。白画素数gが奇数の場合には
gを1/2倍した値及びこの値に1を加えたものが条件
式を満足する白画素数fとなる。
そこで、比較ROM41,42の一方の入力には開口F
の白画素数fを示す6ビットデータ(f…f
をそのまま入力させ、他方の入力には開口Gの白画素数
gを右に1ビットだけシフトして1/2倍にした6ビッ
トデータ(g…g)を入力させる。この状態で
gデータとfデータを比較させる。
今、比較すべきgデータが偶数の場合、条件式(8)を
満足するfデータが入力されていたものとすると比較R
OM42の出力は“1”になりオアゲート44から条件
満足の○を示す“1”が出力される。この時g
“0”でありアンドゲート43の出力は、比較ROM4
2の結果に関係なく“0”となる。尚、条件式(8)が
満足されない時には比較ROM42の出力は“0”にな
る。次に比較すべきgデータが奇数の場合について考え
る。dデータを右に1ビットシフトして桁下げとなった
LSBであるgの値は奇数を示す“1”である(gが偶
数の場合には“0”であることは勿論である)。そこで
gデータとfデータが一致すれば比較ROM41の出力
は“1”になる。この“1”データはアンドゲート43
を通過してオアゲート44に入り、条件満足の○を示す
“1”が出力される。尚、条件が満足されない場合には
比較ROM41の出力が“0”になり、オアゲート44
から条件式(8)が満足されないこと(×)を示す
“0”が出力される。以上(8)式の開口判定回路につ
いて説明したが、第15図〜第21図に示す開口判定回
路についても全く同様であるので説明は省略する。
上述のようにして、中間調推定部23から各開口別の中
間調画像推定値と開口の判定結果が出力されると、選択
回路24はこれら信号を受けて最適な開口を選択して、
中間調画像推定値として出力することになる。
このように、本発明によれば2値画像から中間調画像が
推定できるため拡大・縮小,フィルタリング等の画像処
理が中間調レベルで行うことが可能となり、品質の良い
画像が得られる。又、各種の画像処理を行う場合におい
ても、2値データとしてメモリに記憶しておくことが可
能となりメモリの節約ができる。
このように本実施例では、2値画像データを、ラインメ
モリやシフトレジスタを介してパイプライン化して流
し、並列処理を行うことによって、例えば、2値画像を
フレームメモリ内に記憶し、ここから走査開口を設定
し、画素数をカウントし順次選択する構成のものに比
べ、構成が簡素化されており、安価で、かつ処理が速い
構成となっている。尚、判定と選択を同時に同一手段で
行ってもよい。
上述の説明においては、中間調画像を推定するのに、開
口内の白画素数をカウントする場合を例にとった。しか
しながら、本発明はこれに限るものではなく、開口内の
白領域と黒領域の比率に基づいて中間調画像を推定する
ものであれば、どのような方法を用いてもよい。上述の
説明では、1画素ずつスキャンして中間調を得ていたが
本発明はこれに限るものではなく、2画素以上ずつスキ
ャンするようにしてもよい。本実施例では、複数種の開
口毎に中間調画像推定回路を設け並列に処理する場合に
ついて説明したが、開口Aの白画素計数回路の結果を元
に、開口Bの白画素数を求めるというふうにパイプライ
ン処理で行ってもよい。又、上述の説明においては、複
数種の開口として7種類の場合を例にとったが、本発明
はこれに限る必要はなく、任意の種類を用いてもよい。
更に、開口の大きさも例示のものに限る必要はなく、任
意の大きさのものを用いることもできる。更に、画像デ
ータも2値化に限る必要はなく、3値化,4値化等の処
理を行うことができる。
(発明の効果) 以上説明したように本発明は、1つの画素に対して複数
個の開口を設定して、パイプライン処理ならびに並列処
理を実行し、一方、注目画素の画像推定に最も適した開
口を、開口内の白(黒)画素の数の変化の方向性から判
定して決定し、その選択された開口に対応した推定値を
採用する構成としたことにより、階調性,解像度を維持
しつつ、比較的簡単な構成により、高速に2値画像から
中間調画像の推定を行うことができるという効果があ
る。
これによって、画像再現性のよい画像処置装置を実現で
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法の一実施例を示す構成ブロック図、
第2図は中間調画像復元回路の具体的構成例を示す図、
第3図,第4図は各部の動作を示すタイミングチャー
ト、第5図は中間調画像推定方法の一実施例を示すフロ
ーチャート、第6図は2値画像と開口の種類を示す図、
第7図は開口判別条件を示す図、第8図〜第14図は開
口推定回路の具体的構成例を示す図、第15図〜第22
図は開口判定回路の具体的構成例を示す図、第23図は
従来の2値化法を示す図である。 1……画像読取装置 2……中間調画像復元回路 3……画像処理回路、4……2値化回路 5……記録装置 6……画像メモリユニット 20,22……セレクト回路 21……ラインメモリ部、23……中間調推定部 24……選択回路 25……タイミング発生回路 30……シフトレジスタ、31,32……カウンタ 33……ラッチ、34……減算器 35……加算器、36……乗算器 41,42……比較ROM 43……アンドゲート、44……オアゲート L〜L……ラインメモリ LA〜LA……ラッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−163959(JP,A) 特公 平4−31466(JP,B2) 特公 平4−53350(JP,B2)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】白領域と黒領域からなる2値画像内に、推
    定すべき中間調画像の各画素毎に複数種の開口を設定
    し、これら複数種の開口の中から所定の条件を満足する
    開口を各画素毎に選択し、この選択した開口内の白画素
    数又は黒画素数に基づいて中間調画像を推定する画像処
    理装置であって、 前記複数種の開口の内の最大の開口における行数を含む
    数だけ用意されている、2値画像をライン毎に記憶する
    ラインメモリと、 各ラインメモリの記憶データをクロックに同期して所定
    方向にシフトするシフトレジスタと、 前記複数種の開口の各々内の黒画素数あるいは白画素数
    を計数する、前記複数種の開口毎に設けられた複数の計
    数回路と、 これらの計数回路の値に基づいて、中間調画像の注目画
    素における推定値を得る、前記複数の計数回路毎に設け
    られた複数の推定回路と、 計数回路の計数値のうち、大きさが異なる2種の開口内
    の白画素数または黒画素数を正規化した数の差が一定値
    以下であるか否かを判定する動作を、所定の順序で行っ
    ていき、その判定の結果に基づいて唯一の開口を選択す
    る開口選択回路と、 この開口選択回路により選択された唯一の開口に対応す
    る前記推定回路の推定値を、中間調画像の注目画素にお
    ける推定値として採用する選択回路とを具備する画像処
    理装置。
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JP2865381B2 (ja) * 1990-05-28 1999-03-08 日東電工株式会社 水溶性染料の製造方法
JPH0453349A (ja) * 1990-06-21 1992-02-20 Canon Inc 画像処理装置

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