JPH06235117A - 高強度ポリビニルアルコール系繊維の製造法 - Google Patents

高強度ポリビニルアルコール系繊維の製造法

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JPH06235117A
JPH06235117A JP1862293A JP1862293A JPH06235117A JP H06235117 A JPH06235117 A JP H06235117A JP 1862293 A JP1862293 A JP 1862293A JP 1862293 A JP1862293 A JP 1862293A JP H06235117 A JPH06235117 A JP H06235117A
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JP
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polymer
polymerization
fiber
spinning
degree
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JP1862293A
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English (en)
Inventor
Masanori Sakamoto
正典 坂本
Atsushi Taniguchi
敦 谷口
Tadayuki Matsumoto
忠之 松本
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】平均重合度2500以上5000未満のポリビ
ニルアルコール系ポリマ(A)と、該ポリマより平均重
合度の低い平均重合度1500以上5000未満の1種
以上のポリビニルアルコール系ポリマ(B)から、ポリ
マ濃度20%以上の紡糸原液を調製し、乾式紡糸により
繊維を形成し、全延伸倍率を10倍以上として延伸する
ことを特徴とする高強度ポリビニルアルコール系繊維の
製造法。 【効果】非常にコンパクトな装置で、しかも低コストで
あるとともに,ポリマブレンドによる紡糸原液の曳糸性
向上により、従来の乾式紡糸法よりも高重合度のポリマ
を安定した製糸性下で取り扱うことが可能となり、強度
12g/d以上といった高強度PVA系繊維が容易に工
業的規模で得ることができる。そして、タイヤコード、
ベルト、ホースなどのゴム補強用、ロープ、FRP、F
RCなどに大きな効果を発揮することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高強度ポリビニルアルコ
ール(以下、PVA)系繊維の製造法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】PVA系繊維は従来より汎用ポリマ繊維
の中にあっては比較的高強度、高弾性率であることから
タイヤコード、ベルト、ホースなどのゴム補強材、FR
C、FRPなど産業資材用途や一部の特殊衣料用途に使
われてきた。
【0003】PVA系繊維は水を溶媒とした湿式紡糸お
よび乾式紡糸、有機溶媒を用いたゲル紡糸、乾湿式紡糸
によって製造されることは公知である。これらのうち湿
式紡糸を開示したものとしては、紡糸原液にホウ酸を含
み、アルカリ凝固浴中へ湿式紡糸する特公昭34−20
61号公報、特公昭48−7887号公報および特公昭
53−1368号公報などがある。
【0004】さらに近年、超高重合度ポリエチレンを使
ったゲル紡糸技術と超延伸技術とを組み合わせることに
より従来にない高強度、高弾性率ポリエチレン繊維を得
る方法が開示された。この技術をPVAへ適応したもの
は特開昭59−130314号公報によって開示されて
いる。また、ジメチルスルホキシドとメタノールやアセ
トンといった溶媒の組み合わせでの乾湿式紡糸により強
度12g/d以上、初期弾性率280g/d以上といっ
た特性を持つPVA系高強度、高弾性率繊維が特開昭6
0−126312号公報によって公知である。
【0005】一方、ポリマブレンドの公知例としては、
特開平1−221512号公報、特開平3−33211
号公報などがある。このうち、特開平1−221512
号公報には、高重合度ポリマに重合度の異なるポリマを
ブレンドすることにより耐疲労性に有効と思われる微結
晶が延伸熱処理により減少するのを抑えたことが記載さ
れている。また、特開平3−33211号公報には、重
合度の異なるポリマをブレンドした紡糸原液を乾湿式、
湿式紡糸方法により紡糸して耐熱水性を向上させたこと
が記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来技術の問題点を解決すること、すなわち、高強度の
PVA系繊維を、より低コストで得んとするためのもの
であり、乾式紡糸法における高強度化技術を提供するこ
とを主たる課題とする。
【0007】従来技術の装置上の問題点としては、湿式
紡糸および乾湿式紡糸といった製造法においては、繊維
を形成させる凝固浴、冷却浴・抽出浴や大量の溶媒回収
装置の設置が必須となり装置が非常に大きなものとなる
ことがあげられる。
【0008】一方、製糸性についてもこれら湿式紡糸ま
たは乾湿式紡糸の本質的欠点である浴液中での浴液抵抗
のため紡糸速度の高速化が困難であり、このため目的と
する繊維の製造コストが非常に高いものとなってしまう
といった欠点があった。
【0009】そしてこれら欠点を含有しない製造法であ
る乾式紡糸法を開示した高強度PVA系繊維の製造法と
しては、特公昭38−876号公報がある。これは延伸
時の延伸領域における延伸速度および延伸温度について
特定することにより高倍率延伸が可能となり高強度化を
達成するというものであるが、高々得られる繊維の強度
は単糸強度8g/dに過ぎず十分とは言えない。また特
公昭31−8314号公報においては口金下に温度およ
び湿度を特定した曳糸領域を設けることにより繊維の直
径を細化させ、そのあと十分に乾燥させることで高ドラ
フト(高速で引取り)でしかも接着のない繊維が得られ
ることが開示されている。しかしこの製造法において
は、口金吐出原液からの溶媒(水)の拡散・乾燥を制御
する曳糸部の温度、湿度の均一制御が非常に困難であり
繊維の長さ方向に乾燥ムラが生じてしまい、目的とする
高強度繊維を得ることが困難となってしまう。
【0010】さらに、高強度繊維を得るためには、結晶
の完全性における欠陥部になりやすい分子鎖末端を少な
くし、かつ結晶間を連結するタイ分子鎖を多くすること
が重要であり、そのため一般的には高重合度ポリマが用
いられる。
【0011】しかし、乾式紡糸法においては、湿式や乾
湿式法に比べ原液の曳糸性が製糸性および得られる繊維
の物性を大きく左右する。また、除去されるべき溶媒の
量を減らすために湿式や乾湿式法に比べて原液のポリマ
濃度を高くする必要があり、溶解度の低い高重合度ポリ
マを使った場合の高強度化を一層困難なものとしてい
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の製造法は次の構成を有する。すなわち、平
均重合度2500以上5000未満のポリビニルアルコ
ール系ポリマ(A)と、該ポリマより平均重合度の低い
平均重合度1500以上5000未満の1種以上のポリ
ビニルアルコール系ポリマ(B)から、ポリマ濃度20
%以上の紡糸原液を調製し、乾式紡糸により繊維を形成
し、全延伸倍率を10倍以上として延伸することを特徴
とする高強度ポリビニルアルコール系繊維の製造法であ
る。
【0013】本発明においてPVA系ポリマの平均重合
度とは、30℃の水溶液で粘度法により求めた値をい
う。本発明においては、後述するように重合度の異なる
PVAポリマーを用いるものであるが、これらのいずれ
のポリマー成分についても、平均重合度が1500以上
とするものである。
【0014】一般にポリマの平均重合度が高いほど欠陥
部になりやすい分子鎖末端が少なく、かつ結晶間を連結
するタイ分子が多くなるため高強度繊維が得やすいの
で、ポリマの平均重合度が1500未満のものでは、例
えば強度12g/dといった高強度繊維を得るのは困難
となる。一方、ポリマの平均重合度が5000以上とす
ると溶媒に対する溶解度が低下するために、原液のポリ
マ濃度を高くすることが困難となり、また、ポリマのコ
ストアップの要因ともなる。また、一層の高強度化を図
る点から、PVA系ポリマのケン化度は99モル%以上
で、分岐度の低い直鎖状であるのが好ましい。
【0015】ところで、ポリマの重合度が高くなると溶
媒への溶解性が低下するために、紡糸原液のポリマ濃度
を低くせざるを得なくなってしまうのと同時に、脱溶媒
速度を速めるために乾燥雰囲気温度を高くする必要があ
り、紡糸適正条件が限られたものとなってしまうため、
高重合度ポリマのみを溶解した原液系では、安定して高
強度繊維を得ることが困難となってしまう。
【0016】そこで、この課題を解決するため、本発明
においてはポリマブレンドの手法を採用するものであ
る。前記したように、高強度繊維を得るためには高重合
度ポリマを用いるのが好ましいが、ポリマの平均重合度
を高くすると溶媒に対する溶解度が低下する。しかしな
がら、乾式紡糸法においては曳糸性が製糸性および得ら
れる繊維の物性を大きく左右するので、ポリマ濃度が低
くなると目的とする高強度繊維が得られない。したがっ
て、高重合度ポリマと、それよりも重合度の低い(溶解
度の高い)ポリマをブレンドすることによりポリマ濃度
を高めることが可能となり良好な曳糸性を得ることがで
きる。
【0017】ここで、ブレンド溶解するそれぞれのポリ
マの重合度について説明すると、まず比較的高重合度成
分のポリマ(A)を用いるものである。このポリマ
(A)の平均重合度は2500以上5000未満とする
ものである。このポリマ(A)の平均重合度が2500
未満では繊維の高強度化、耐疲労性向上が望めない。一
方、平均重合度が5000以上では、溶媒に対する溶解
度が低下するために、原液のポリマ濃度を高くすること
が困難となり、また、ポリマのコストアップの要因とな
る。
【0018】また、比較的低重合度成分のポリマ(B)
を用いるものである。このポリマ(B)の平均重合度は
1500以上5000未満とするものである。1500
未満では高強度繊維が得られにくくなる。一方、500
0以上では、原液のポリマ濃度を高めることが不可能と
なり良好な曳糸性を得ることが困難となるとともに、ポ
リマのコストアップの要因となる ポリマ(A)とポリマ(B)の重量比は、十分な繊維の
高強度化、耐疲労性向上を得る一方一層良好な曳糸性を
得るする観点から、95/5〜5/95、さらには90
/10〜10/90とするのが好ましい。
【0019】原液のポリマ濃度としては、曳糸性の点か
ら、20重量%以上とするものである。20重量%未満
では、紡糸時の曳糸性が低下するため製糸性不良とな
る。また、曳糸性ひいては製糸性を向上させる一方、原
液状態での分子鎖のからまりが増大することによる延伸
性低下を紡糸するために、40重量%以下、さらには2
5重量%以上35重量%以下とするのが好ましい。
【0020】このように、高重合度ポリマとそれより低
い重合度のポリマをブレンド溶解することで、乾式紡糸
において優れた曳糸性を得るとともに、得られる繊維の
高強度化を達成できるのである。
【0021】ポリマを溶解する溶媒としては水やジメチ
ルスルホオキシドやホウ酸、塩化亜鉛、塩化リチウム等
の無機塩を一種または複数含有する水溶液またはこれら
の混合液を用いることができるが、水系溶媒を用いる方
が有機溶媒系に比べ回収が容易であるため好ましい。
【0022】紡糸原液は高重合度ポリマを十分にしかも
完全に溶解するために5〜20℃位の温度で十分にポリ
マに溶媒を吸収させて膨潤させたあと、ポリマを完全に
溶解する温度100〜120℃で溶解する。このとき撹
拌翼式の溶解槽や加圧ニーダなどポリマを完全に溶解す
るといった目的を達成するものであれば公知のいずれの
方式で行っても良い。
【0023】本発明においては、こうして調整された原
液を好ましくは100〜130℃に加温された口金よ
り、好ましくは溶媒の沸点以上140℃以下の雰囲気中
へ吐出する、乾式紡糸法を採用するものである。湿式紡
糸法や乾湿式紡糸法では非常に大がかりな装置を必要と
し、コストが高くなる問題を解決するのが困難である。
このようにしてポリマ溶媒を紡糸筒中の熱によって除去
して糸条を形成し、15〜30℃程度の温度の空気中、
好ましくは2〜8倍、さらに好ましくは2.5〜5倍の
一次延伸を施し乾燥糸を得る。この一次延伸は、場合に
よってはこのあとの乾熱二次延伸工程における熱に対す
る耐性を向上させるため80〜120℃の雰囲気中で行
うことも好ましい。
【0024】本発明においては、このようにして得られ
た乾燥糸を200〜250℃の雰囲気温度中、乾熱二次
延伸を行うのが好ましい。この際、延伸雰囲気はポリマ
の酸化劣化を抑制するために窒素などの不活性ガスとす
るのは好ましく、また、より高倍率に延伸を施すために
乾熱二次延伸を延伸温度の異なる条件で2段以上の多段
延伸を施すのも有効な手段であり好ましい。
【0025】本発明においてはいずれの延伸法を採用す
る場合においても、全延伸倍率を10倍以上とするもの
である。全延伸倍率が10倍未満では高強度繊維が得ら
れない。より高強度化を図る観点から、全延伸倍率を1
2〜25倍、さらには13〜22倍とするのが好まし
い。一般に全延伸倍率を25倍以上とするのは困難であ
る。
【0026】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
する。なお、本発明における繊維の引張強度、伸度は次
のようにして求めた値を言う。 〈引張強度、伸度〉JIS L 1017にて規定され
ている測定法に準じて行った。すなわち、繊維試料を2
0℃、65%RHに保たれた部屋で24時間放置後、8
ターン/10cmの撚りを掛けたものを“テンシロン”D
TM−4L型引張試験機(東洋ボールドウイン(株)
製)を使用して、試長25cm、引張速度30cm/分で測
定した。チャックにはコード用エアージョーを使用し
た。
【0027】(実施例1)重合度2600、ケン化度9
9.9 mol%のPVAと重合度1800,ケン化度9
9.9 mol%のPVAをそれぞれ62/38の比でブレ
ンドし、ポリマ濃度が26%になるように水を加えて室
温で攪拌・膨潤させたあと、約105℃の温度でポリマ
が完全に溶解するまで撹拌・溶解させた。この原液を孔
径0.10mm、孔数40の口金から雰囲気温度130℃
に保たれた紡糸筒中へ吐出した。このときの口金保温温
度は110℃、押し出し圧3kg/cm2 であった。
【0028】次に室温(18℃)で2.3倍の延伸を行
って一旦巻き上げたあと、40℃の雰囲気温度で3時間
の真空乾燥を行った。これを235℃の雰囲気中で5.
9倍の乾熱延伸を行い、得られた繊維の物性は、繊度1
17デニール、強度13.8g/d、伸度4.2%で非
常に高強度の繊維が得られた。
【0029】(実施例2)実施例1と同様の紡糸・延伸
条件にて室温での延伸を2.6倍、乾熱延伸を5.8倍
にしたときの繊維の物性は、繊度119デニール、強度
13.9g/d,伸度4.3%であった。
【0030】(実施例3)重合度1800,ケン化度9
9.9 mol%のPVAと重合度4200,ケン化度9
9.9%のPVAをそれぞれ59/41の比で混合しD
MSO/水=40/60の比で混合した溶媒にポリマ濃
度が22%になるように、実施例1と同じ方法で溶解温
度を115℃とし溶解した。
【0031】この原液を孔径0.08mm、孔数24の口
金から雰囲気温度140℃に保たれた紡糸筒中へ吐出し
た。このときの口金保温温度は128℃、押し出し圧3
kg/cm2 であった。次に室温(18℃)で1.9倍の延
伸を行ったのち、さらにメタノール中にて1.5倍の延
伸を行い、一旦巻き上げたあと、40℃の雰囲気温度で
3時間の真空乾燥を行った。これを240℃の雰囲気中
で5.1倍の乾熱延伸を行い、得られた繊維の物性は、
繊度64デニール、強度13.4g/d、伸度3.9%
であった。
【0032】(実施例4)重合度4800,ケン化度9
9.9 mol%のPVAと重合度1800,ケン化度9
9.9%のPVAをそれぞれ30/70の比で混合しD
MSO/水=40/60の比で混合した溶媒にポリマ濃
度が25%になるように、実施例1と同じ方法で溶解温
度を120℃とし溶解した。
【0033】この原液を孔径0.08mm、孔数24の口
金から雰囲気温度140℃に保たれた紡糸筒中へ吐出し
た。このときの口金保温温度は128℃、押し出し圧3
kg/cm2 であった。次に室温(18℃)で2.5倍の延
伸を行ったのち、さらにメタノール中にて1.5倍の延
伸を行い、一旦巻き上げたあと、40℃の雰囲気温度で
3時間の真空乾燥を行った。これを240℃の雰囲気中
で5.3倍の乾熱延伸を行い、得られた繊維の物性は、
繊度70デニール、強度18〜18.5g/d、伸度
4.2%であった。
【0034】(比較例)重合度4200、ケン化度9
9.9 mol%のPVAを溶解限界濃度であるポリマ濃度
17%となるように水に溶解した。
【0035】この原液を孔径0.10mm、孔数40の口
金から雰囲気温度145℃以下では未乾燥の部分が見ら
れたため145℃に保たれた紡糸筒中へ吐出した。この
ときの口金保温温度は117℃、押し出し圧3kg/cm2
であった。次に室温(18℃)では2.5倍の延伸しか
できず、一旦巻き上げたあと、40℃の雰囲気温度で3
時間の真空乾燥を行った。これを240℃の雰囲気中で
4.6倍の乾熱延伸を行い、得られた繊維の物性は、繊
度142デニール、強度8.9g/d、伸度3.4%で
あった。
【0036】
【発明の効果】本発明の高強度PVA系繊維の製造法に
よれば、湿式紡糸、ゲル紡糸、乾湿式紡糸のような非常
に大がかりな装置を必要とせず、非常にコンパクトな装
置で、しかも低コストであるとともに、紡糸原液の曳糸
性向上により、従来の乾式紡糸法よりも高重合度のポリ
マを安定した製糸性下で取り扱うことが可能となり、強
度12g/d以上といった高強度PVA系繊維が容易に
工業的規模で得ることができる。
【0037】そして、タイヤコード、ベルト、ホースな
どのゴム補強用、ロープ、FRP、FRC用途など産業
資材用途の用途において重要である強度、耐疲労性面で
非常に大きな効果を発揮することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平均重合度2500以上5000未満のポ
    リビニルアルコール系ポリマ(A)と、該ポリマより平
    均重合度の低い平均重合度1500以上5000未満の
    1種以上のポリビニルアルコール系ポリマ(B)から、
    ポリマ濃度20%以上の紡糸原液を調製し、乾式紡糸に
    より繊維を形成し、全延伸倍率を10倍以上として延伸
    することを特徴とする高強度ポリビニルアルコール系繊
    維の製造法。
  2. 【請求項2】ポリマ濃度を25%以上の紡糸原液を調製
    することを特徴とする請求項1記載の高強度ポリビニル
    アルコール系繊維の製造法。
JP1862293A 1993-02-05 1993-02-05 高強度ポリビニルアルコール系繊維の製造法 Pending JPH06235117A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0745708A3 (en) * 1995-05-22 1997-06-04 Kuraray Co Fiber based on polyvinyl alcohol and process for its production
JP2021008686A (ja) * 2019-06-28 2021-01-28 株式会社クラレ ポリビニルアルコール系繊維及びその製造方法

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EP0745708A3 (en) * 1995-05-22 1997-06-04 Kuraray Co Fiber based on polyvinyl alcohol and process for its production
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