JPH0623354B2 - カ−ペツト固定用接着剤 - Google Patents

カ−ペツト固定用接着剤

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JPH0623354B2
JPH0623354B2 JP41186A JP41186A JPH0623354B2 JP H0623354 B2 JPH0623354 B2 JP H0623354B2 JP 41186 A JP41186 A JP 41186A JP 41186 A JP41186 A JP 41186A JP H0623354 B2 JPH0623354 B2 JP H0623354B2
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JP41186A
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新治 杉井
洋治 山口
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3M Japan Ltd
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Sumitomo 3M Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、カーペツトを床面に固定するために使用する
接着剤の改良に関する。さらに詳しくは裏面に発泡ゴム
等の弾性層を有するカーペツトを床面に固定した後にお
いてもカーペツトを床面よりきれいに剥離することので
きる接着剤に関する。
〔従来の技術〕
従来、カーペツトを床面に固定する方法としては以下の
ものがあつた。
(A)裏面に弾性層を有しないカーペツトの固定 裏面に弾性層を有しない強靱な基布(たとえばジユー
ト、合成繊維製の織物)に植毛もしくは起毛層を積層し
たカーペツトを床面に固定するのに用いられる接着剤層
は、良好なクリープ性、耐湿性を備え、高い接着強度を
得られるものであり、カーペツトを床面より剥離する際
に床面に接着剤が残りにくい性質を有している。具体的
にはピールボンド(住友スリーエム社製)、ピールメン
ト(タイルメント社製)等を挙げることができる。
(B)白のりタイプ 単に価格の安い、汎用の接着剤を用いてカーペツトを固
定するもので白のり(SBR系エマルジヨン接着剤)等
が用いられる。
(C)接着剤の無使用タイプ カーペツトを床面に固定せず、敷きつめるだけですませ
る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
近年、クツシヨン性のある裏面に弾性層を有するカーペ
ツトは歩行性が良いため、好評である。しかしながら、
弾性層の凝集力は小さく、前記(A)、(B)で記載した接着
剤を用いて弾性層を有するカーペツトを固定し、その後
カーペツトの張替え等のためにカーペツトを床面より剥
離すると、接着剤の接着力が弾性層の凝集力よりも強い
ために、弾性層の内部破壊が生じ、床面に弾性層が固着
した状態となる。床面に固着した弾性層を取り除くため
には、多大な労力が必要となる。また前記(C)のように
接着剤を使用しないとカーペツトの固定はできず、カー
ペツトの浮き上り、ズレ等が生じ好ましくなく、裏面に
弾性層を有するカーペツトの床面への固定は、いずれの
方法でも問題があつた。本発明の目的は、裏面に弾性層
を有するカーペツトであつても床面への固定ができ、接
着後にカーペツトを剥離する場合においても弾性層が床
面にほとんど固着しない剥離可能な接着剤を提供するこ
とにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明によれば、水性エマルジヨン型接着剤において、
該接着剤と相互作用のないプラスチツク製微粒子を該接
着剤固形分100重量部に対して10〜100重量部添
加したカーペツト固定用接着剤が提供される。
本発明で用いられる水性エマルジヨン型接着剤として
は、適度な接着力を有し、耐湿製と良好なクリープ特性
があればいずれでも良く、具体的には、例えば東亜合成
化学社製アクリル系アマルジヨンHE−52,A−24
04,A−2408H,A−2500,A−2422
H,A−2430H,A−800,油化バーデイツシエ
社製アクリル系アマルジヨンアクロナール80DN,8
5DN,81DN,YJ−8501D,8502D,8
503D,YX−8505D,ローム&ハース社製アク
リル系エマルジヨン、LC−67,PS−83Dや、以
下に記載する乳化重合体組成物を挙げることができる。
乳化重合体組成物の配合(重量部) 2−エチルヘキシルアクリレート 30部 ブチルアクリレート 6部 メタアクリル酸 4部 ソジウムドデシルサルフエート 0.5部 アゾビスイソブチルニトリル 0.5部 水 59部 2−エチルヘキシルアクリレート 20部 ブチルアクリレート 13部 メチルアクリレート 5部 アクリル酸 2部 ソジウムドデシルサルフエート 1.5部 アゾビスイソブチルニトリル 0.5部 水 58部 次に本発明で用いられる微粒子としては、上記エマルジ
ヨン型接着剤と相互作用のないプラスチツク製微粒子で
ある。
上記相互作用のないこととは、微粒子を接着剤に添加し
た際に、以下の現象を生じないことを意味する。
(1)エマルジヨンを凝集させない。
(2)水を飛散させた後の接着剤の凝集力を増大させな
い。
(3)エマルジヨンとの反応性がなく、ゲル化等の現象を
生じさせない。
上記プラスチツク製微粒子は接着剤の接着力を調製する
ために添加するものである。上記微粒子を添加した前記
接着剤を床面3に塗布、乾燥すると図面に示すように上
記微粒子1は接着剤層2中に略均一に分散するので、接
着剤層表面に、一部微粒子が露出する。この微粒子は接
着性がないため、接着剤層表面に貼着されるカーペツト
の弾性層4との接着力を調整でき、剥離が可能となる。
微粒子を接着剤層に均一に分散させる要因としては、微
粒子のサイズと比重、接着剤の粘度が関係するが、汎用
のプラスチツク樹脂であれば比重が0.8〜1.2の間
にあり、接着剤の比重(約1.0)と近く、微粒子のサ
イズ、接着剤の粘度の影響を受けにくく、好ましい。比
重の小さい中空ガラス粒子や、比重の大きいガラスビー
ズでは、特にエマルジヨン粘度が低い場合にはこれら粒
子を接着剤層中に均一に分散させることは困難であり好
ましくない。
また炭酸カルシウム、シリカ粉、タルク、トリポリ、ア
ルミ粉等の汎用の微粒子充填剤を前記の如き接着剤に添
加すると、大半はエマルジヨンと反応し、エマルジヨン
の凝集やゲル化を生じる。上記充填剤とエマルジヨンの
系を選択すると、(例えば炭酸カルシウムとアクリル系
エマルジヨンHE−52)エマルジヨンの凝集やゲル化
の現象は防止できても、水を飛散させた後の接着剤の凝
集力を増大させることになり、好ましくない。
上記プラスチツク微粒子として具体的にはポリエチレン
系微粒子(アライドケミカル社製629A,617A,
6A,3168A,ポリミストA12,B6,400
A,540A)、ポリプロピレン系微粒子(チツソ石油
化学社製ビスタツクLの微粉末)、ABS樹脂微粒子
(ウベサイクロン社製品ブレンデツクス101,20
1,301)、MBS樹脂微粒子(クレハ化学製BTA
IIIN,IIIN2,IIIN3,IIIOR,IIIS1,IIIK
2,IIIP2)等が例として挙げられる。
上記プラスチツク製微粒子のサイズを数十〜数百μ、接
着剤の粘度を数千〜数万cp(25℃、BM型粘度計)の
範囲内で適宜選択すると、図面に示すように、接着剤中
に略均一に微粒子が分散した接着剤層が得られる。
次に上記の微粒子の添加量について述べると、接着剤固
形分100重量部に対して、上記微粒子の添加量が10
重量部に満たないと、接着力を調整することができず、
その添加量が100重量部を超えると接着力が極度に減
少し、カーペツトを十分に固定できない。
カーペツトの弾性層と接着剤層との接着力は、弾性層の
材質、形状、接着剤の組成等により一様ではないが、引
張試験機(180度方向ピールテスト、引張スピード1
000mm/min)で0.5〜4.0kg/25mm、好ましく
は0.5〜2.5kg/25mmとなるよう微粒子の添加量
を選択すると好結果が得られる。作業性、接着力等を考
慮すると、微粒子の添加量は45〜75重量部(対接着
剤固形分100重量部)が特に好ましい。
〔作用〕
本発明の接着剤は、水性エマルジヨン型接着剤と相互作
用のない微粒子を添加しているのでエマルジヨンの凝
集、ゲル化を生じることなくまた、上記微粒子は水性エ
マルジヨンと比重が近いプラスチツク製のため、微粒子
の分散性は微粒子のサイズ、水性エマルジヨンの粘度に
よる影響が少く、簡便に略均一に微粒子を分散できるの
で、接着剤塗布表面に微粒子が露出した状態に施工でき
る。
さらに上記微粒子の添加量を接着剤固形分100重量部
に対して10重量部乃至100重量部添加すると、接着
剤塗布表面に露出する微粒子は適度な量となり、接着力
の調整ができ、裏面に弾性層を有するカーペツトを圧着
した後においても上記弾性層の損傷をほとんど生じさせ
ることなく、カーペツトの剥離ができる。
また、接着剤層中に略均一に分散されたプラスチツク製
微粒子と接着剤との接着力はさほど強くないので、この
部分で界面剥離が生じ易く、上記カーペツトの剥離に際
しても弾性層の損傷はより生じにくい構成となつてい
る。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。
実施例中、試料、試験方法は、以下のようにして行なつ
た。
・カーペツト 住江織物社製高発泡タイプのカーペツト(弾性層がポリ
ウレタンフオームで形成される)で長さ方向にr=6〜
8cmの巻きぐせが付いた、長さ13cm、幅25mmのもの
を使用した。
・分散安定性試験 接着剤に微粒子を添加しかきまぜた後、室温で30日放
置し、目視にて分散状態を確認する。
○…均一な分散状態 ×…エマルジヨンの凝集、ゲル化の発生 ・耐クリープ性試験 合板に200g/m2の接着剤重量になるよう接着剤を塗布
し一定時間放置(オープンタイム)後カーペツトを圧着
し、室温で4日経過後、カーペツトエツジの浮き上がり
距離を測定した。
○…3mm未満の浮き上がり ×…3mm以上の浮き上がり ・剥離性試験 耐クリープ性試験と同様に合板にカーペツトを圧着後、
室温で4日間放置し、さらに50℃で5日間経過後、カ
ーペトを合板より一気に手で剥し、カーペツトの弾性層
の破壊の状態を目視で確認した。
○…弾性層の破壊が全くない △…弾性層の破壊は接着面積の30%未満 ×…弾性層の破壊は接着面積の30%以上 実施例1〜12、比較例1〜6 接着剤のエマルジヨン組成、添加する微粒子の種類を変
化させた場合の各種性能を第1表に示す。オープンタイ
ムは20分である。
ただし微粒子の添加量はエマルジヨン固形分100重量
部に対し、60重量部とした。
またエマルジヨン組成E−1,E−2は下記の配合のも
のを使用した。(配合は重量部) 実施例13〜17、比較例7〜9 微粒子の添加量を変化させた場合の各種性能を第2表に
示す。試料は、固形分72重量%になるよう調整して用
いた。
尚、エマルジヨンをHE−52に代えアクロナール80
DN(油化バーデイツシエ社製)、LC−67(ローム
&ハース社製)を用いた場合や微粒子を629Aに代え
ビスタツクLの微粉末(チツソ石油化学社製)、BTA
IIIN(クレハ化学社製)を用いた場合に於ても、第2
表に記述した性能とほとんど同等であつた。
〔発明の効果〕
以上説明した通り、本発明の接着剤により裏面に弾性層
を有するカーペツトの床面への固着と共に、接着後にカ
ーペツトを剥離する場合においても弾性層が床面にほと
んど固着せず、カーペツトの張替え等が著しく容易とな
り、その経済的意義は大きい。
さらに床面の状態、カーペツトの弾性層の種類等により
所望の接着力は若干異なるが、微粒子の添加量を増減す
るだけで接着の調整ができ貼着、剥離に便利である。
また、接着剤を床面に塗布した後の乾燥時間(オープン
タイム)の影響も受けにくく、施工作業が容易であり好
ましい。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の接着剤を床面に塗布した状態を示す断面
図である。 1……微粒子、2……接着剤層 3……床面、4……カーペツトの弾性層 5……カーペツトの基布

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水と高分子樹脂との分散体を主成分とする
    水性エマルジヨン型接着剤において、該接着剤と相互作
    用のないプラスチツク製微粒子を該接着剤固形分100
    重量部に対して10〜100重量部さらに含むことを特
    徴とするカーペツト固定用接着剤。
JP41186A 1986-01-06 1986-01-06 カ−ペツト固定用接着剤 Expired - Lifetime JPH0623354B2 (ja)

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JPH0776333B2 (ja) * 1989-02-22 1995-08-16 サイデン化学株式会社 床材用接着剤
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