JPH09125021A - 再接着性を有する粘着テープ - Google Patents

再接着性を有する粘着テープ

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JPH09125021A
JPH09125021A JP27760195A JP27760195A JPH09125021A JP H09125021 A JPH09125021 A JP H09125021A JP 27760195 A JP27760195 A JP 27760195A JP 27760195 A JP27760195 A JP 27760195A JP H09125021 A JPH09125021 A JP H09125021A
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JP
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pressure
sensitive adhesive
adhesive tape
adhesive
rubber
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JP27760195A
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English (en)
Inventor
Tomoaki Uchiya
智昭 打矢
Yasuhiro Kono
泰宏 河野
誠 ▲榊▼原
Makoto Sakakibara
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3M Co
Original Assignee
Minnesota Mining and Manufacturing Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オイル含有多孔性シートの接着構造を形成し
たとき、剥離の際に粘着剤がこの多孔性シートの上に残
ったり、この多孔性シートを損傷したりせず、優れた初
期接着力と持続性に優れた再接着性を有する粘着テープ
を提供する。 【解決手段】 基材及び粘着剤の層からなる粘着テープ
において、この粘着剤が(a)ガラス転移温度が−57
〜−15℃のアクリル系樹脂、及び(b)天然ゴム、変
成天然ゴム及び合成ゴムの内の少なくとも1つを含むゴ
ム成分を含み、前記粘着剤層が前記粘着テープの貼り合
わせ面積25mm×25mm、荷重500g、40℃の条件
で、10分以上の貼り合わせ保持時間を有する、再接着
性を有する粘着テープ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オイル含有多孔性
シートに適した、再接着性を有する粘着テープに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、多孔性シートは、水蒸気透過性が
良好であるという特徴を生かして、創傷用テープや、ド
レッシング剤、生理用ナプキン等の基材として多量に使
用されている。ここで言う多孔性シートとしては、米国
特許No.3844865に記載されているように、炭
酸カルシウムなどの無機塩粒子を高分子材料中に配合し
た後、延伸形成されたものが知られている。しかし、か
かるシートを被着体として使用する場合、例えば使い捨
てガーメントなどの表層に使用された場合、ファスナー
の代用品としてシートを固定するなどの接着構造を形成
する粘着テープが必要となるが、この多孔性シートは、
それに含まれる無機塩粒子の為、表面平滑性に乏しく、
かつ無機塩粒子が粘着剤層に移行し、剥離と接着をくり
返しうる性質(以下「再接着性」という)が得られない
という問題があった。
【0003】そこで、米国特許No.4539256,
No.4609584、およびNo.4726989に
おいて、オイル含有多孔性シートが提案されている。こ
こで、かかるオイル含有多孔性シートは、前述の無機塩
粒子のかわりに、鉱物油などのオイルを使用しているた
め、表面平滑性に優れ、また、微細な通過孔を有し、表
面積が大きいため、粘着テープによる適度な初期接着力
が得られ、水蒸気透過性も良好であるという利点があ
る。
【0004】しかし、この多孔性シートは、粘着テープ
と接着構造を形成したときに、粘着剤層にオイルが移行
し、時間の経過と共に粘着剤層の接着力や凝集力が低下
し、剥離の際に、粘着剤が多孔性シートの上に残った
り、また一方では、多孔性シートの微細孔に粘着剤が入
り込み、剥離の際に、シートを損傷してしまう恐れがあ
り、充分に再接着可能な接着構造で公知にされたものを
本発明者らは知らない。
【0005】従来既知の粘着剤のなかで、天然ゴムやス
チレン−ブタジエン系合成ゴムに粘着付与樹脂を配合し
て得られるものや、スチレン−イソプレン−スチレン型
ブロック共重合体に粘着付与樹脂を配合して得られるも
のは、被着体の多孔性シートに含有されるオイルと相溶
性が良く、オイル含有多孔性シートに貼り合わされた場
合に被着体表面からオイルを吸収し、粘着剤層の凝集力
が低下してしまい、再接着の際に接着力が顕著に低下し
てしまう。これらのオイルの移行による影響を少なくす
るという点で、オイルとの相溶性がより低く、オイルと
SP値が大きく離れた粘着剤として、シリコン系やアク
リル系粘着剤が考えられる。シリコン系粘着剤は上記の
ようなオイルの移行が少なく、良い性能を示すが、基材
として、ポリオレフィン系のフィルムを用いて粘着テー
プを作製する場合、基材の粘着剤と反対側に設けられる
剥離剤として適当なものが少なく、製造できたとして
も、非常に生産性が悪く、コストが高くなってしまい、
現実的ではない。
【0006】アクリル系粘着剤はオイルの移行が少ない
ため、再接着での接着力や凝集力の低下が小さく、天然
ゴム系粘着剤や、合成ゴム系粘着剤より良い性能を示
す。しかし、アクリル系粘着剤単独で用いた場合、初期
接着力が高く、比較的強度のあるオイル含有多孔性シー
トに対しては有効であるが、機械的強度の弱いオイル含
有多孔性シートに対しては、剥離の際にシートを損傷し
てしまうという問題があった。この場合に、粘着剤の塗
布量を少なくしてシートの損傷を防ぐと、充分な保持力
が得られない。
【0007】アクリル系粘着剤に合成ゴムを添加し、粘
着特性を改善するという試みが特開昭53−8673
7、特開昭58−217570、特開平5−27964
4などに提案されている。これらはゴム系粘着剤の特徴
と、アクリル系粘着剤の特徴を兼ね備えた粘着剤を提供
しようとする試みではあるが、上記接着構造の粘着剤と
して使用した場合、各性能のバランスを満たすもので公
知にされたものを本発明者らは知らない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、オイ
ル含有多孔性シートの接着構造を形成したとき、剥離の
際に粘着剤がこの多孔性シートの上に残ったり、剥離の
際にこの多孔性シートを損傷したりせず、優れた初期接
着力と持続性に優れた再接着性を有する粘着テープを提
供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、基材及び粘着
剤の層からなる再接着性を有する粘着テープにおいて、
この粘着剤が(a)ガラス転移温度が−57〜−15℃
のアクリル系樹脂、及び(b)天然ゴム、変成天然ゴム
及び合成ゴムの内の少なくとも1つを含むゴム成分を含
み、前記粘着剤層が前記粘着テープの貼り合わせ面積2
5mm×25mm、荷重500g、40℃の条件で、10分
以上の貼り合わせ保持時間を有するものであることを特
徴とする再接着性を有する粘着テープである。
【0010】前記粘着テープの基材の材質としては、ポ
リプロピレン、ポリエチレン、プロピレン−エチレンブ
ロックコポリマー、ポリエステル、塩化ビニル樹脂、酢
酸セルロース、ポリアセテート、EVA、ポリアミド、
ポリメチルペンテン、紙、木綿等の単独またはこれらの
混合物が使用可能である。特に、ポリプロピレンやポリ
エチレンあるいはプロピレンとエチレンのブロックコポ
リマーやこれらの混合物は、低温で適度な柔軟性があ
り、コストも安く、更には引き裂き強度も高く、再剥離
の際に基材が破断することもなく、好適である。
【0011】その他、基材には、粘着剤との密着性を向
上させるため、プライマー処理やマット処理等を施すこ
とが好適であり、更には、ロール状に巻くため、背面剥
離処理を施すことも好適である。
【0012】本発明における基材の厚さは、10〜20
0μmが好ましい。10μm未満では、腰が弱く扱いづ
らく、また、機械的強度に乏しく、粘着テープの製造が
困難になる。一方、この厚さが200μmを超えると、
粘着テープ全体の厚さが厚くなり、取り扱いが困難にな
ったり、耐クリープ性が低下する。更に、基材厚さに関
しては、接着力、耐クリープ性、及び取り扱い性のバラ
ンスが良好な点で、50〜150μmがより好ましく、
75〜120μmが最も好ましい。
【0013】本発明テープに適した粘着剤層は、アクリ
ル系樹脂成分及びゴム成分を必須成分として配合し又は
化合してなるものである。
【0014】前記アクリル系樹脂は、ガラス転移温度
(Tg)が、−57〜−15℃である。Tgが−57℃
未満では、粘着剤層の凝集力が不足し、オイル等を容易
に吸収し、接着力が時間の経過とともに著しく低下す
る。また、オイル含有シートの微細孔にオイル等を吸収
した粘着剤が入り込み、粘着剤を剥がすときにこの多孔
性シートを損傷し易くなる。前記アクリル系樹脂のTg
が−15℃を超えると粘着剤層のタックが減少し、初期
接着力が充分に得られなくなる。このように、粘着剤層
の凝集力、表面接着力及び初期接着力の観点から、アク
リル系樹脂のTgは−53℃〜−17℃が好ましく、−
40℃〜−20℃が一層好ましい。
【0015】前記アクリル系樹脂としては、アルキル
(メタ)アクリレートのホモポリマー又はコポリマーが
ある。ここに(メタ)アクリレートとは、アクリレート
又はメタクリレートのことをいう。このアルキル(メ
タ)アクリレートのアルキル基は置換基を有していても
よい。この置換基としては水酸基、アルコキシ基等があ
る。前記アルキル基は炭素原子数が好適には4〜8であ
る。このアルキル(メタ)アクリレートの例としてはブ
チルアクリレート、イソオクチルアクリレート、2−エ
チルヘキシルアクリレート、ブチルメタクリレート、イ
ソオクチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタク
リレート等がある。前記アルキル(メタ)アクリレート
のコポリマーとしては、2種以上の異種のアルキル(メ
タ)アクリレートのコポリマーであってもよく、アルキ
ル(メタ)アクリレートの他のビニル化合物とのコポリ
マーであってもよい。前記他のビニル化合物の例として
は、アクリルニトリル、アクリル酸、無水マレイン酸、
アクリルアミド、イタコン酸、スチレン、酢酸ビニル等
がある。
【0016】前記ゴム成分としては、上記アクリル系樹
脂に比べて弾性の高いものが好適である。天然ゴム、M
MAグラフト天然ゴム、ポリスチレン、ポリブタジエ
ン、スチレン−ブタジエン共重合体(SBR)、及びそ
れらの変性体などがあげられる。これらゴム成分の添加
により、凝集力、接着力、タックのバランスのとれた粘
着剤となり、物理的強度が弱い多孔性シートを使用した
場合でもシートを破損することなく粘着テープを剥がす
ことが可能になった。また、本発明における粘着剤を多
孔性シートに貼り合わせたときに、粘着剤層に移行して
きたオイルを、ゴム成分が優先的に吸収しても、アクリ
ル系粘着剤部分の粘着物性を著しく低減することがな
い。これらのゴム成分は単一成分でアクリル系粘着剤に
配合しても良く、また、2種類以上を混合して配合して
も良い。アクリル系粘着剤とゴム成分の混合重量比率は
アクリル系粘着剤100部に対しゴム成分が5〜60部
の範囲であるものが好ましい。ゴム成分の重量比率が5
部未満ではこれらを配合する効果は顕著ではなく、ま
た、60部を超えると粘着剤層の接着力の低下が大きく
なりすぎる。
【0017】前記粘着剤の前記貼り合わせ保持力は、本
発明粘着テープをオイル含有多孔性シートに面積25mm
×25mmで貼り合わせ、荷重500g、40℃の条件
で、10分以上の貼り合わせ保持時間を有することが必
要である。ここで用いるオイル含有多孔性シートは米国
3M社製XMP(商標)3056である。
【0018】前記粘着剤には粘着物性のバランスをとる
ために、必要に応じて粘着性付与樹脂を配合することも
好適である。粘着性付与樹脂としてはロジン系樹脂、テ
ルペンフェノール樹脂、テルペン樹脂、ロジンフェノー
ル樹脂、脂肪族系石油樹脂などがあげられる。これらの
粘着性付与樹脂は、単独で配合しても良く、また、2種
類以上を混合して配合しても良い。かかる粘着性付与樹
脂の配合量は、アクリル系粘着剤とゴム成分の混合物1
00重量部に対して0〜100重量部が好ましく、更に
好ましくは0〜60重量部である。100重量部を超え
ると、粘着性付与樹脂の種類や軟化点にもよるが、粘着
剤層のガラス転移温度が高くなりすぎ、かえって接着力
が減少してしまい、適当ではない。また、オイルの吸収
による影響も受けやすくなる。
【0019】更に、使用目的、使用用途等に応じて、更
に高い凝集力を得るために、所定量の架橋剤を添加する
ことが好適である。架橋剤の具体例としては、イソシア
ネート系、エポキシ系等の架橋剤がある。架橋剤の添加
量は、アクリル系粘着剤とゴム成分の合計100重量部
に対して、好ましくは0.01〜3重量部、更に好まし
くは、0.05〜2重量部である。0.01重量部未満
では架橋剤の効果がさほどになく、また、3重量部を超
えると架橋が過度となり、表面粘着性が著しく低下する
ためである。
【0020】また、更に、酸化防止剤、紫外線吸収剤等
を前記アクリル系粘着剤とゴム成分の合計100重量部
に対して、0.01〜10重量部添加することも好適で
ある。
【0021】本発明に好適な粘着剤層の厚さは、5〜1
00μmである。厚さが5μm未満では、適当な接着力
が得られず、また、厚さが100μmを超えると製造が
困難であり、生産性が低下するためである。粘着物性の
バランスと製造上の安定性、生産性を考えると、粘着剤
層の厚さは、10〜70μmが更に好ましく、15〜6
0μmがより一層好ましい。
【0022】本発明テープにおける粘着剤は、溶剤型ア
クリル系樹脂に、ゴム成分及び任意に粘着性付与樹脂等
を有機溶剤に溶解したものを配合して、これを基材に塗
布乾燥して粘着テープを製造しても良いが、水分散型ア
クリル系樹脂にゴムラテックス等のゴム成分、及び任意
に水分散型粘着性付与樹脂等を配合した水分散体を基材
に塗布乾燥して作製しても良い。ただし、溶剤型の場
合、配合した粘着剤が保存時に分離したり、また、分散
が不十分なことにより粘着性能がばらついたり、塗布の
際に塗布面に部分的隆起や縦方向へのスジが発生したり
して、粘着テープの外観を悪くするという問題が発生す
る場合がある。配合のうえでの自由度において、また、
性能の安定性の上からも水分散型の粘着剤を用いた方が
好ましい。また、アクリル系樹脂とゴム成分を単に混合
するということにとどまらず、(メタ)アクリル酸エス
テル共重合体を重合する際に、前記ゴム成分を重合の場
として、シード重合を行い調製したコア・シェル型の粘
着剤でも同様の効果を得ることができる。
【0023】本発明の再剥離可能な粘着テープは、上記
基材に、上記粘着剤をナイフコーターやロールコーター
により塗布する事により製造することもできる。
【0024】本発明は粘着剤として、アクリル系樹脂に
ゴム成分、および、必要に応じて粘着性付与剤を配合し
たものを使用することを特徴としているが、ゴム成分を
添加することによって、オイル含有多孔性フィルムに対
する保持力を低下させることなく、該フィルムに対する
接着力、タックを低下させることなく、そして粘着剤の
凝集力を上昇させ、該フィルムを損傷することなく粘着
テープを剥離する事を可能にし、また、該フィルムに再
接着する際の接着力の低下を最小限にくい止める事を実
現した。また、必要に応じて、粘着性付与剤や架橋剤を
添加することにより、バランスのとれた粘着物性を示す
粘着テープを提供することができる。
【0025】本発明に適した被着体としての、オイル含
有多孔性シートは、前述の通り、米国特許No.453
9256等に記載されたシートが使用可能である。具体
的には、結晶性ポリオレフィンを主成分としたものであ
り、鉱物油を含み、0.1〜10μm程度の、通過孔を
均一に有し、水蒸気透過率として、少なくとも、120
0g/m2 /24Hr(32℃,50%RH)であることが
好適である。結晶性ポリオレフィンを使用することによ
り、高い機械的強度及び耐クリープ性が得られるためで
あり、また、鉱物油等を含むことにより、均一で微細な
透過孔を有し、さらには、高い水蒸気透過率を有するこ
とにより、使い捨てガーメントや生理用ナプキンや創傷
用テープ等の用途に好適なためである。
【0026】
【実施例】
(例1〜16)表1に示した様にアクリル系重合体エマ
ルジョンにゴムラテックスを配合した粘着剤を厚さ95
μmのポリプロピレン−ポリエチレンブロックコポリマ
ー基材の片面に、乾燥後の厚みが40μmになるように
塗布し、100℃2分間乾燥して感圧接着テープを作成
した。得られた感圧接着テープについて下記に示す方法
で、接着力、オイル含有多孔性シートの破れ評価、保持
力を測定した。結果を表2,3に示す。
【0027】(対オイル含有多孔性シート接着力)粘着
テープ(住友スリーエム(株)製粘着テープ#850)
を裏面に貼り付け、補強を施した米国特許No.453
9256等に提案されたオイル含有多孔性シート(具体
的には米国3M社のXMP(商標)3056)を被着体
として、圧着(200gゴムローラー1往復、圧着速度
300mm/分)直後の180°引き剥し力(gf/25m
m、引き剥し方法はJIS−Z−0237に準じる。)
及び、同様に圧着後40℃,80%RHの条件で4時間貼
りつけた後、1時間室温で冷却してからの180°引き
剥し力を測定した。
【0028】接着力評価基準: 良:300〜700 可:100以上300未満又は700超1000以下 不可:100未満又は1000超
【0029】(破れ試験)25mm×50mm粘着テープ試
験片を米国特許No.4539256等に提案されたオ
イル含有多孔性シート(具体的には米国3M社のXMP
(商標)3056)に圧着(200gゴムローラーで1
往復、圧着速度:300mm/分)した後、180°,5
0m/分で剥離を行い、試験片50個中のオイル含有多
孔性シートの破れの数を確認した。
【0030】破れ評価基準: 良:3/50以下 可:3/50超10/50以下 不可:10/50超
【0031】(凝集力)ステンレスBA板に、粘着テー
プを貼り合わせ、この貼り合わせ体を鉛直に立て、前記
粘着テープに鉛直方向に荷重をかけ、下記の測定条件
で、荷重が落下するまでの時間として凝集力を測定し、
また糊残りを観測した。また、オイル含有多孔性シート
に圧着し、40℃,80%RHの条件で4時間貼りつけた
後の粘着テープの凝集力を、測定した。 貼り合わせ面積:12mm×12mm 荷重:1kg 温度雰囲気:23℃
【0032】凝集力評価基準: 良:糊残り無し 可:糊残りあり、10分以上 不可:糊残りあり、10分未満
【0033】(保持力)75mm×75mmの米国特許No.
4539256等に提案されたオイル含有多孔性シート
(具体的には米国3M社のXMP(商標)3056)
に、粘着剤テープを貼り合わせ、この貼り合わせ体を鉛
直に立て、前記粘着テープに鉛直方向に荷重をかけ、以
下の測定条件で、荷重が落下するまでの時間を測定し
た。 貼り合わせ面積:25mm×25mm 荷重:500g 温度雰囲気:40℃
【0034】保持力評価基準: 良:60分以上 可:10分以上、60分未満 不可:10分未満
【0035】(Tg)粘弾性測定装置により、圧縮モー
ド、1 rad/秒、1Hzの条件で、tanδのピーク温度
より求めた。
【0036】 〔表1〕 アクリル粘着剤 ゴ ム 例 No. 種 類 Tg(℃) ゴム種類 ゴム部 (PHR) C1 A −23 − 0 2 同上 同上 NR 10 3 同上 同上 同上 40 C4 同上 同上 同上 70 5 同上 同上 XSBR 10 6 同上 同上 同上 40 C7 同上 同上 同上 70 8 同上 同上 CR 10 9 同上 同上 同上 40 C10 同上 同上 同上 70 C11 B −34 − 0 12 同上 同上 XSBR 10 13 同上 同上 同上 40 C14 同上 同上 同上 70 C15 C −10 − 0 C16 D −60 − 0 ────────────────────────────────── 注) NR:天然ゴム(葵ラバー社製、AOI−TEX SOF(商標)) XSBR:カルボキシル化スチレン−ブタジエンゴム(日本合成ゴム社製、05 98) CR:クロロプレンゴム(昭和電工デュポン社製、NEOPRENE(商標)7 50) A:2EHA:AA:Sty=91:2:7 B:2EHA:AA=100:8 C:2EHA:AA=100:15 D:nOA=100 E:コアシェル型 シェル:A/コア:SBR=100/30 ここに、2EHAとは2−エチルヘキシルアクリレート
を、AAはアクリル酸を、Styはスチレンを、nOA
はn−オクチルアクリレートを、それぞれ表わす。例N
o.の左に付いた「C」は比較例であることを表わす。
以下同じ。
【0037】 〔表2〕 接着力(g/25mm) 凝集力(分) 保持力 破れ試験 例 No. 初 期 老 化 初 期 老 化 (分) C1 420 770 20(cf) 21(cf) 109 48/50 2 390 680 34(cf) 20(cf) 33 2/50 3 250 570 37 55(cf) 28 0/50 C4 240 530 15 80(cf) 4 0/50 5 440 820 34(cf) 28(cf) 124 5/50 6 250 690 150(cf) 94(cf) 40 0/50 C7 90 650 281(cf) 216(cf) 29 0/50 8 400 570 37(cf) 18(cf) 88 1/50 9 260 550 132 110 27 0/50 C10 210 520 314 364 8 0/50 C11 510 780 303 280 58 28/50 12 500 800 323 320 62 3/50 13 120 520 85 98 25 0/50 C14 70 450 80 81 2 0/50 C15 550 1030 98(cf) 45(cf) 177 50/50 C16 580 960 3(cf) 1(cf) 3 35/50 ────────────────────────────────── 注)cfとは凝集破壊のあったことを示す。
【0038】 〔表3〕 接着力(g/25mm) 凝集力(分) 保持力 破れ試験 例 No. 初 期 老 化 初 期 老 化 (分) C1 良 可 可 可 良 不可 2 良 良 可 可 可 良 3 可 良 良 可 可 良 C4 可 良 良 可 不可 良 5 良 可 可 可 良 可 6 可 良 可 可 可 良 C7 不可 良 可 可 可 良 8 良 良 可 可 良 良 9 可 良 良 良 可 良 C10 可 良 良 良 不可 良 C11 良 可 良 良 可 不可 12 良 可 良 良 良 良 13 可 良 良 良 可 良 C14 不可 良 良 良 不可 良 C15 良 不可 可 可 良 不可 C16 良 可 不可 不可 不可 不可 ──────────────────────────────────
【0039】
【発明の効果】本発明の粘着テープは、これを用いてオ
イル含有多孔性シートの接着構造を形成したとき、剥離
の際に粘着剤がこの多孔性シートの上に残ったり、剥離
の際にこの多孔性シートを損傷したりせず、優れた初期
接着力と持続性に優れた再接着性を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ▲榊▼原 誠 神奈川県相模原市南橋本三丁目8番8号 住友スリーエム株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材及び粘着剤の層からなる粘着テープ
    において、この粘着剤が(a)ガラス転移温度が−57
    〜−15℃のアクリル系樹脂、及び(b)天然ゴム、変
    成天然ゴム及び合成ゴムの内の少なくとも1つを含むゴ
    ム成分を含み、前記粘着剤層が前記粘着テープの貼り合
    わせ面積25mm×25mm、荷重500g、40℃の条件
    で、10分以上の貼り合わせ保持時間を有するものであ
    ることを特徴とする再接着性を有する粘着テープ。
  2. 【請求項2】 前記粘着剤が、前記(a)アクリル系樹
    脂100重量部に対して、前記(b)ゴム成分5〜60
    重量部を含有してなるものであることを特徴とする請求
    項1に記載の再接着性を有する粘着テープ。
  3. 【請求項3】 前記ゴム成分が天然ゴム、ポリスチレ
    ン、ポリブタジエン、スチレン−ブタジエン共重合体、
    ポリクロロプレン及びそれらの変性体の内の少なくとも
    1つよりなるゴムである請求項1又は2に記載の再接着
    性を有する粘着テープ。
  4. 【請求項4】 前記粘着剤が、架橋剤を含むことを特徴
    とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の再接着性を
    有する粘着テープ。
  5. 【請求項5】 前記粘着剤が、アクリル系樹脂をシェ
    ル、ゴム成分をコアにしたコアシェル型の構造を持つこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の再
    接着性を有する粘着テープ。
  6. 【請求項6】 前記粘着剤が基材に水分散体の形で塗布
    し乾燥させたものであることを特徴とする請求項1〜5
    のいずれか1項に記載の再接着性を有する粘着テープ。
  7. 【請求項7】 前記粘着剤の層の厚さが5〜100μm
    であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に
    記載の再接着性を有する粘着テープ。
  8. 【請求項8】 オイル含有多孔性シート用である請求項
    1〜7のいずれか1項に記載の再接着性を有する粘着テ
    ープ。
  9. 【請求項9】 前記オイル含有多孔性シートが、結晶性
    ポリオレフィンを主成分とするものであることを特徴と
    する請求項8に記載の再接着性を有する粘着テープ。
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