JPH0623320B2 - 陰極析出型電着塗料組成物 - Google Patents

陰極析出型電着塗料組成物

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JPH0623320B2
JPH0623320B2 JP61066926A JP6692686A JPH0623320B2 JP H0623320 B2 JPH0623320 B2 JP H0623320B2 JP 61066926 A JP61066926 A JP 61066926A JP 6692686 A JP6692686 A JP 6692686A JP H0623320 B2 JPH0623320 B2 JP H0623320B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、低温硬化性で塗面の平滑性と耐蝕性に優れし
かも厚膜化できる陰極析出型電着塗料組成物に関する。
〔従来の技術および発明が解決しようとする問題点〕
或る種の塩基性基を有する樹脂は、水中で陽イオン樹脂
を生じ、これを用いて電着塗装を行うときは、樹脂が陰
極に析出する。この種の陰極析出型塗料は、酸基を有す
る樹脂を塩基で中和し、水溶性とした従来の、陽極析出
型電着塗料の、本質的な欠点、即ち、塗料浴への被塗物
金属の溶出およびそれに起因する各種の問題点を解決す
ることができる。
かかる陰極析出型塗料についてこれまでに種々の提案が
なされている。
近年、省エネルギー、省力化の観点から低温焼付にす
る、電着塗膜を厚膜化し中塗り工程をはぶく、電着塗膜
の表面を平滑にして水研ぎ工程をはぶくなどのことが望
まれている。
特に低温硬化性の優れた陰極析出型電着組成物としてポ
リブタジエンのような不飽和基含有高分子化合物をエポ
キシ化したものにアミノ基と反応性の高いアクリル(メ
タクリル)性二重結合を導入した型が提案されている
(特開昭56−151777)がこの酸化重合硬化型で
は電着塗膜を厚膜化した場合塗膜の内部硬化が不充分
で、実用的な防蝕性、物理性などの特性を満足させな
い。
本発明者らは種々の研究をした結果、特定の酸化重合能
を有する樹脂にブロックイソシアネート化合物を混合さ
せ酸化重合硬化とイソシアネート硬化を併用することに
より、塗膜の内部硬化性を改良し、低温硬化性で塗膜の
平滑性と耐蝕性に優れしかも厚膜化できる陰極析出型電
着塗料が得られることを見い出し本発明に到達した。
本発明の目的は低温硬化性で塗面の平滑性と耐蝕性が優
れ、しかも厚膜化できる陰極析出型電着塗料を提供する
ことにある。
〔問題点を解決するための手段〕
すなわち本発明は、(A)500〜5000の分子量で5
0〜500のヨウ素価の炭素一炭素二重結合およびオキ
シラン酸素を1〜12重量%有する高分子化合物100
g当たり 一般式 〔式中RおよびRはその一部がヒドロキシル基で置
換されていても良い炭素数1〜20の炭化水素を表わ
し、ただしRとRは環構造を取ることができ、環構
造中には不飽和基を含むことができる。〕で表わされる
アミン化合物を30〜500ミリモルおよび一般式 〔式中RおよびRは水素原子またはメチル基を表わ
す。〕 で表わされるα、β不飽和カルボン酸20〜200ミリ
モルの反応生成物100重量部 (B)一般式 〔式中R及びRは水素原子または炭素数1〜10の
アルキル基、nは0ないし20の整数で表わす。〕 で表わされるエポキシ樹脂のエポキシ基の実質的に全て
を一般式 〔式中、RおよびRはその一部がヒドロキシル基で
置換えされていても良い炭素数1〜20の炭化水素を表
わし、ただしRとRは環構造を取ることができ、環
構造中には不飽和基を含むことができる。〕で表わされ
るアミン化合物及び/又は一般式 〔式中RおよびRは水素原子またはメチル基を表わ
す。〕で表わされるα、β不飽和カルボン酸の反応生成
物10〜150重量部。
(C)1分子中に2ケ以上の活性なイソシアネート基を持
つ化合物を完全に又は、部分的にブロックしたポリイソ
シアネート化合物5〜200重量部を含有する陰極析出
型電着塗料組成物である。
本発明の(A)成分の出発原料である500〜5,000の分子量
で50〜500のヨウ素価の炭素一炭素二重結合を有する高
分子化合物は従来公知の方法で製造される。
すなわちアルカリ金属または有機アルカリ金属化合物を
触媒として炭素数4〜10の共役ジオレフィン単独、あ
るいはこれらのジオレフィン同志、あるいは共役ジオレ
フィンに対して50モル%以下の量の芳香族ビニルモノ
マー、例えばスチレン、α−メチルスチレン、ビニルト
ルエンまたはジビニルベンゼン、とを0℃〜100℃の
温度でアニオン重合または共重合させる方法が代表的な
製造方法である。この場合分子量を制御し、ゲル分など
の少ない、淡色の低重合体を得るためにはベンジルナト
リウムのような有機アルカリ金属化合物を触媒とし、ア
ルキルアリール基を有する化合物、例えばトルエンを連
鎖移動剤とする連鎖移動重合法(米国特許第37890
90号)あるいはテトラヒドロフラン溶媒中でナフタリ
ンのような多環芳香族化合物を活性剤とし、ナトリウム
のようなアルカリ金属を触媒とするリビング重合法(特
公昭42−17485号、同43−27432号)ある
いはトルエン、キシレンのような芳香族炭化水素を溶媒
とし、ナトリウムのようなアルカリ金属の分散体を触媒
とし、ジオキサンのようなエーテル類を添加して分子量
を制御する重合法(特公昭32−7446号、同38−
1245号、同34−10188号)などが好適な製造
方法である また8族金属例えばコバルトまたなニッケルのアセチル
アセトナート化合物およびアルキルアルミニウムハロゲ
ニドを触媒とする配位アニオン重合によって製造される
(特公昭45−507号、同46−80300号)低重
合体も用いることができる。
本発明の(A)成分は前記不飽和化合物を過酸化水素、過
酸等の過酸化物を用いて公知の方法でエポキシ化しオキ
シラン酸素基を酸素として1〜12重量%導入した後、
一般式 〔式中RおよびRは前記と同じ〕 で表わされるアミン化合物を溶媒の存在下あるいは不存
在下で50〜200℃の温度で反応させた後、一般式 〔式中RおよびRは前記と同じ〕 で示されα、β不飽和カルボン酸を100〜200℃で
反応させることによって製造される。
オキシラン酸素含量は1〜12%好ましくは2〜10%
でありこれより少ない場合、アミン及びα、β不飽和カ
ルボン酸の付加が不足で水溶解性及び硬化性が不充分で
塗料として好ましくない。
またこれより多い場合未反応エポキシ基が多量に残り塗
料の安定性を悪くする。
反応に用いられるアミンの例としてはジメチルアミン、
ジエチルアミンなどの脂肪族アミン類、メチルエタノー
ルアミン、ジエタノールアミンなどのアルカノールアミ
ン類、モルホリン、ピペリジンなどの環状アミン類など
をあげることができる。
付加させるアミン量はエポキシ化高分子化合物100g
当り30〜500ミリモル好ましくは50〜300ミリ
モルである。
α、β不飽和カルボン酸の例としてはアクリル酸、メタ
クリル酸およびクロトン酸をあげることができる。
付加させるα、β不飽和カルボン酸量がエポキシ化高分
子化合物100g当りカルボン酸量として20〜200
ミリモル好ましくは50〜150ミリモルである。
本発明の(B)成分は、一般式 〔式中RとおよびRは前記と同じ〕 で表わされるジグリシジル化合物に温度0〜200℃、
好ましくは50〜150℃で一般式 〔式中RおよびRは前記と同じ〕で表わされるアミ
ン化合物をグリシジル化合物1モルに対して実質的に2
モル(1.8〜2.0)反応させることにより得られる。
反応に用いられるアミンの例としてはジメチルアミン、
ジエチルアミン等の脂肪族アミン類、メチルエタノール
アミン、ジエタノールアミンなどのアルカノールアミン
類モルホリン、ピペリジンなどの環状アミン類などをあ
げることができる。
また、上記ジグリシジル化合物に温度0〜200℃、好
ましくは50〜150℃で一般式 〔式中、RおよびRは前記と同じ〕で示されるα、
β不飽和モノカルボン酸、例えばアクリル酸、メタクリ
ル酸、クロトン酸などをジグリシジル化合物に1モルに
対して実質的に2モル(1.8〜2.0)反応させることによっ
ても成分(B)は製造できる。
また、上記グリシジル化合物に部分的にアミン化合物を
反応させた後、残りのグリシジル基にα、β不飽和モル
カルボン酸を反応させてもよい。
α、β、不飽和モノカルボン酸を反応を行うにあたって
は副反応を防止するためハイドロキノン、メトキノン、
N−フェニル・N′−イソプロピル−P−フェニレンジ
アミン、P−ベンゾキノンなどのラジカル重合禁止剤を
0.01〜1.0%添加し、第三級アミン類や第四級アンモニ
ウム塩類などの適当な触媒を用いることが好ましい。ま
た、これらの反応は、溶媒の存在下、非存在下で反応を
行うことができるが溶媒を使用する場合には反応に対し
て不活性であり、電着塗料に使用できる溶媒、例えば酢
酸エチルセロソルブ、MIBKなどを適量使用し、反応
後除去することなく、そのまま(A)成分および(C)成分を
混合して電着塗料に利用することが実用上有利であるが
(C)成分として完全にブロックされたイソシアネート化
合物を使用する場合は電着塗料に一般的に使用するエチ
ルセロソルブ、ブチルセロソルブ等の溶剤を使用しても
よい。
本発明において上記ジグリシジル化合物のエポキシ基 が実質的に残存しないようにカルボン酸基と反応して 基に変換されることが好ましい。
基が多量に残存するならば、この基は、後に酸を加えて
水溶化する際に樹脂(A)又は(B)の有する塩基性基と不都
合な反応をし、ゲル化を起こす結果、粘度が高くなりす
ぎて水溶化に支障をきたす。たとえば水溶化ができた場
合でも水溶液が経時変化を起こし、一定の電着特性、あ
るいは電着塗膜が得られないなどの欠点を生じる。
成分(B)の含有量は、成分(A)の100重量部に対し、1
0〜150重量部、好ましくは30〜100重量部の範
囲である。
成分(B)の含有量がこれより少ないと、塗膜の平滑性と
耐食性の改善が十分でなく、これより多いと、水分散性
を悪化させる 本発明においては本発明の(C)成分の1つすなわち、塗
膜の焼付時に熱解離して活性イソシアネート基を再生し
得るブロックされたイソシアネート基とブロックされな
い活性イソシアネート基とを1分子中に含有する部分的
にブロックされたポリイソシアネート化合物と上記(A)
(B)成分と反応させるか、またはもう1つの(C)成分であ
る、塗膜の焼付時に熱解離によって活性イソシアネート
基を再生し得るブロックされたイソシアネート基を1分
子中に2ケ以上有する完全にブロックされたポリイソシ
アネート化合物を上記(A)および(B)成分と混合すること
により、塗膜の硬化性特に塗膜の内部硬化性が改善さ
れ、厚膜化した場合の防蝕性、物性などの塗膜性能に特
に好ましい結果を与える。
成分(C)の含有量は5〜200重量部、好ましくは20
〜100重量部の範囲である 成分(C)の含有量が、これより少ないと内部硬化性の改
善が十分でなく、これより多いと水分散性を悪化させ
る。
上記成分(C)はポリイソシアネート化合物のNCO基1
モルに対してブロック剤を0.5〜1.0モルの範囲で反応さ
せた部分ブロック又は完全ブロックされた化合物であ
り、原料のポリイソシアネート化合物としては、2,4-又
は2,6-トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイ
ソシアネート、m−又はp−フェニレンジイソシアネー
ト、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネートなどの
ような芳香族または脂肪族ジイソシアネートまたは、こ
れらとエチレングリコール、プロピレングリコール、ト
リメチロールプロパンのようなポリオール成分との反応
物などがあり、ブロック剤としてはメタノール、エタノ
ール、ブタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノー
ル、ベンジルアルコール、エチルセロソルブ、ブチルセ
ロソルブのような脂肪族又は芳香族のモノアルコール
類、メチルエチルケトオキシム、アセトオキシムなどの
オキシム類、ジエチルエタノールアミンなどの3級ヒド
ロキシアミン類その他フェノール、クレゾール、ε−カ
プロラクタム等があるが特に脂肪族アルコール、オキシ
ム類及びフェノール類、ε−カプロラクタム等が好まし
い例として挙げられる。このポリイソシアネート化合物
とブロック剤との反応は、イソシアネート基と不活性な
溶剤、例えば酢酸セロソルブ、MIBK、MEKなどの
存在下で100℃以下の温度で混合することにより調製
される。
本発明において成分(A)、成分(B)、および成分(C)から
なる組成物を水溶化または水分散化するためには成分
(A)、成分(B)および成分(C)をあらかじめ反応または混
合した後、成分(A)のアミノ基に対して0.1〜2.0好まし
くは0.2〜1.0モル当量の蟻酸、酢酸、プロピオン酸、乳
酸などの水溶性の有機酸で中和し、水溶化することが好
ましい。
本発明の組成物(A)、(B)および(C)を水に溶解または分
散させるにあたり、溶解または分散を容易にし、水溶液
の安定性を向上させ、樹脂の流動性を改善し、塗膜の平
滑性を改善するなどの目的で、水溶性でありしかも各樹
脂組成物を溶解しうるエチルセロソルブ、プロピルセロ
ソルブ、ブチルセロソルブ、エチレングリコールジメチ
ルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、
ジアセトンアルコール、4−メトキシ−4−メチルペン
タノン−2、メチルエチルケトンなどの有機溶剤を各樹
脂組成物100重量部当り10〜100重量部使用する
ことが好ましい。
本発明の陰極析出型電着塗料組成物にはさらに硬化の触
媒として金属、例えば鉛、亜鉛、鉄、錫、マンガン、コ
バルトの塩又は錯体を配合することができる。
適当な例としてはオクチル酸鉛、ナフテン酸鉛、ジブチ
ル錫ジラウレート、酢酸鉛、酢酸マンガン、乳酸マンガ
ン、酢酸コバルト、乳酸コバルトなどがあげられる。
本発明の陰極析出型電着塗料組成物にはさらに適当な顔
料を配合することができる例えば酸化鉄、酸化鉛、スト
ロンチウムクロメート、カーボンブラック、二酸化チタ
ン、タルク、珪酸アルミニウム、硫酸バリウムの如き顔
料の一種またはそれ以上を配合することができる。
これらの顔料はそのまま本発明の組成物に添加できる
が、あらかじめ、成分(A)を中和し水に分散または水溶
液化したものの一部分に多量の顔料を加えて混合し、ペ
ースト状のマスターバッチとしたものを得、このペース
ト状の顔料を組成物に添加することができる。
〔実施例〕
次に実施例および比較例により本発明を更に具体的に説
明する。なお実施例および比較例の塗膜の物性テストは
JIS−K−5400に準じて行った。
製造例1〔成分(A)の製造〕 日石ポリブタジエンB−2000(数平均分子量200
0、1.2結合65%)を過酢酸を用いてエポキシ化し、
オキシラン酸素含有量6.4%のエポキシ化ポリブタジエ
ン(E)を製造した。このエポキシ化ポリブタジエン
(E)2,000gおよびエチルセロソルブ711.7gを5リツ
トルオートクレーブに仕込んだ後、ジメチルアミン140.0
gを加え、150℃で5時間反応させた後、未反応アミ
ンを留去し、ポリブタジエンのアミン付加物の溶液(E
A)を製造した。
次に上記溶液(EA)1423.5g、アクリル酸79.3g、ハ
イドロキノン7.6gおよびエチルセロソルプ26.4gの混
合物を添加し、さらに120℃で3時間45分反応させ
て本発明の成分(A)の樹脂溶液(A)を製造した。こ
のもののアミン価は98.1ミリモル/100g、酸価は5.3ミ
リモル/100gそして固形分濃度は75.0重量%であっ
た。
製造例2〔成分(A)の製造〕 日石ポリブタジエンB−1800(数平均分子量180
0、1.2結合64%)を過酢酸を用いてエポキシ化し、
オキシラン酸素含有量6.5%のエポキシ化ポプタジエン
(E)を製造した。
このエポキシ化ポリブタジエン(E)1,000gおよび
メチルエタノールアミン131.0gを3リツトルセパラブルフ
ラスコに仕込み、170℃で6時間反応させた。
反応後、120℃まで冷却し、酢酸セロソルブ404.1g
を加え、アクリル酸81.4g、ハイドロキノン8.8gの混
合物を加え、120℃で5時間反応させて本発明の成分
Aの、樹脂溶液(A)を製造した。
このもののアミン価は108.1mmol/100g、酸価は1.3mmo
l/100g、そして固形分濃度は75重量%であった。
製造例3〔成分(B)の製造〕 ビスフェノールAとエピクロルヒドリンをアルカリ触媒
の存在下で反応させて得た下記化合物 として、エポキシ当量950を持つビスフェノールタイ
プエポキシ樹脂〔商品名エピコート1004油化シェル
エポキシ(株)製〕1,000gをエチルセロソルブ342.3g
に溶解し、アクリル酸72g、ハイドロキノン10gおよび
N、Nジメチルアミノエタノールを5g添加し、120
℃に加熱して3時間反応させ、本発明の成分(B)の樹
脂溶液(B)を合成した。
製造例4〔成分(B)の製造〕 ビスフェノールAとエピクロルヒドリンをアルカリ触媒
の存在の下で反応させて得た下記化合物 として、エポキシ当量450を持つビスフェノールタイ
プエポキシ樹脂〔商品名エピコート1001油化シェル
エポキシ(株)製〕1,000gをMIBK407gに溶解し、
ジエタノールアミン221gを添加して100℃で3時間
反応させ、本発明の成分(B)の樹脂溶液(B)を製
造した。
このもののアミン価は129ミリモル/100gで固形分濃度は7
5.0重量%であった。
製造例5〔成分(C)完全にブロックしたポリイソシア
ネート化合物の製造〕 ヘキサメチレンジイソシアネート504gと酢酸セロソル
ブ286gの混合物に50℃以下の温度でn−ブタノール2
22gを1時間で滴下しその後70℃で1時間保持して合
成した部分ブロックイソシアネートにトリメチロールプ
ロパン134gを加えて90℃で3時間反応させ本発明の
成分Cの樹脂溶液(C)を製造した。
このものは未反応イソシアネート基が実質的に0の完全
ブロックイソシアネート化合物であり未反応イソシアネ
ート基は2mmol/100gで固形分濃度は75.0重量%であっ
た。
製造例6〔成分(C)部分的にブロックしたポリイソシ
アネート化合物の製造〕 トリレンジイソシアネート(80%2.4-トリレンジイソ
シアネートと20%2.6-トリレンジイソシアネートの混
合物)174gと酢酸セロソルブ96gの混合物にε−カ
プロラクタム113gを添加し1時間で60℃まで昇温
し、その後60℃で2時間保持し本発明の成分(C)の
樹脂溶液(C)を製造した。
このものは、部分ブロックイソシアネート化合物であり
未反応イソシアネート基が260mmol/100gで固形分濃度
は75.0重量%であった。
製造例7〔顔料ペーストの製造〕 製造例1で製造したポリブタジェンのアミン付加物の溶
液(EA)1000gに酢酸31.6gを加え中和した後脱イオ
ン水を加え25重量%の水溶液を調製した。
この25重量%の水溶液400g、カーボンブラック10
g、塩基性珪酸鉛30g、チタニア110g、珪酸アルミ
ニウム100gおよびガラスビーズ500gを1リツトルステンレ
スビーカーに入れ高速回転ミキサーで2時間激しくかき
まぜた後、ガラスビーズを濾過し、固形分濃度が53.8重
量%の顔料ペースト(pp)を調製した。
実施例1 製造例1で製造した(A)400g、製造例3で製造し
た(B)200gと製造例5で製造した(C)200gを
60℃で1時間混合し均一にした後、室温に冷却しジブチ
ル錫ジラウレート6gと酢酸10.8gを加え中和した後、
激しくかきまぜながら脱イオン水を加え25重量%の水
溶液を調製した。
次にこの水溶液2400gに製造例7で製造した顔料ペース
ト(pp)433gおよび酢酸マンガンを1.0g含む脱イオン水
1334gを加え十分に混合し固形分濃度が20重量%の電
着塗料液を調製した。
上記電着塗料液を用いてカーボン電極を陽極とし、リン
酸亜鉛処理板(日本テストパネル社、Bt3004、0.8×70×
150mm)を陰極とし陰極析出型電着塗装を行った。テス
ト結果を表−1に示した。
比較例1 製造例1で製造した(A)600g、製造例3で製造し
た(B)300gを60℃で1時間混合し均一にした後、
室温に冷却し酢酸12.2gを加え中和した後、激しくかき
まぜながら脱イオン水を加え25重量%の水溶液を調製
した。
次にこの水溶液2400gに製造例7で製造した顔料ペース
ト(pp)433gおよび酢酸マンガンを1.0g含む脱イオン水
1734gを加え十分に混合し、20重量%の電着塗料液を
調製した。
上記電着塗料液を用いてカーボン電極を陽極とし、リン
酸亜鉛処理板(日本テストパネル、Bt3004、0.8×70×15
0mm)を陰極とし陰極析出型電着塗装を行った。テスト
結果を表−1に示した。
この比較例は実施例1におけるC成分(C)がない場
合の例である。
実施例2 製造例2で製造した(A)500gと、製造例4で製造
した(B)300gに製造例6で製造した(C)200g
を加え80℃で1時間反応した後、室温に冷却し20%
オクチル酸鉛6gと酢酸18gを加え中和した後、激し
くかきまぜながら脱イオンを加え固形分濃度が25重量
%の水溶液を調製した。
次にこの水溶液2400gに製造例7で製造した顔料ペース
ト(pp)346gおよび酢酸コバルトを1.5g含む脱イオン水
を1631g加え十分に混合し固形分濃度が18重量%の電着
塗料液を調製した。
上記電着塗料液を用いてカーボン電極を陽極とし、リン
酸亜鉛処理板(日本テストパネル社、Bt3004、0.8×70×
160mm)を陰極とし陰極析出型電着塗装を行った。
テスト結果を表−2に示した。
比較例2 製造例2で製造した(A)500gと製造例4で製造し
た(B)300gを80℃で1時間混合した後、室温に
冷却し酢酸14.4gを加え中和した後、激しくかきまぜな
がら脱イオン水を加え固形分濃度が25重量%の水溶液
を調製した。
この水溶液2400gを使用し実施例2と全く同じ条件で電
着塗料液を調製し、実施例2と同様の条件でテストを行
い結果を表−2に示した。
この比較例2は実施例2におけるC成分(C)がない
場合の例である。
〔発明の効果〕 本発明の組成物は従来の陰極析出型電着塗料に比して低
温硬化性で塗面の平滑性と耐食性が優れ、しかも厚膜化
できるもので、自動車工業分野その他あらゆる産業分野
において好適に利用することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)(イ)500〜5000の分子量で5
    0〜500のヨウ素価の炭素一炭素二重結合およびオキ
    シラン酸素を1〜12重量%有する高分子化合物。 (ロ)該高分子化合物100g当り30〜500ミリモル
    の一般式 〔式中、RおよびRはその一部がヒドロキシル基で
    置換されていても良い炭素数1〜20の炭化水素を表わ
    し、ただしRとRは環構造を取ることができ、環構
    造中には不飽和基を含むことができる。〕で表わされる
    アミン化合物および (ハ)前記(イ)の高分子化合物100g当たり20〜2
    00ミリモルの一般式 〔式中RおよびRは水素原子またはメチル基を表わ
    す。〕 で表わされるα、β不飽和カルボン酸の反応成生物10
    0重量部。 (B)一般式 〔式中R及びRは水素原子又は炭素数1〜10のアル
    キル基、nは0〜20の整数〕で表わされるエポキシ樹
    脂のエポキシ基の実質的に全てを一般式 〔上記(ロ)と同一〕で表わされるアミン化合物及び/
    又は一般式 〔上記(ハ)と同一〕で表わされるα、β不飽和カルボ
    ン酸と反応させた生成物10〜150重量部。 (C)1分子中に2ケ以上の活性なイソシアネート基を
    持つ化合物を完全に又は部分的にブロックしたポリイソ
    シアネート化合物5〜200重量部を含有する陰極析出
    型電着塗料用組成物。
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