JP2000355673A - カチオン電着塗料組成物 - Google Patents
カチオン電着塗料組成物Info
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- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 塗料浴安定性が良好であり、塗面状態、耐候
性、防食性などに優れた塗膜を形成し得るカチオン電着
塗料組成物を提供すること。 【解決手段】 (A)水酸基含有アクリル系モノマー
(a)、アミノ基含有アクリル系モノマー(b)、芳香
族ビニルモノマー(c)、及び必要によりその他のアク
リル系モノマー(d)をラジカル共重合反応して得られ
るアクリル系樹脂、(B)エポキシ樹脂(e)及び水酸
基含有アクリル系樹脂(f)で構成される樹脂混合物6
5〜95重量%とアミン化合物(g)5〜35重量%と
を反応させて得られる水酸基含有アクリル系樹脂変性エ
ポキシ樹脂、(C)脂肪族及び/又は脂環式ブロックポ
リイソシアネート化合物及び(D)ビスマス化合物成分
を含有し、該成分(A)〜(C)の配合割合は、成分
(A)、(B)及び(C)の固形分合計を基準として、
成分(A)が40〜90重量%、成分(B)が5〜55
重量%、成分(C)が5〜40重量%であり、且つ成分
(D)が電着塗料中の樹脂固形分100重量部に対し、
ビスマス含有量として0.01〜10重量部となるよう
に配合したカチオン電着塗料組成物。
性、防食性などに優れた塗膜を形成し得るカチオン電着
塗料組成物を提供すること。 【解決手段】 (A)水酸基含有アクリル系モノマー
(a)、アミノ基含有アクリル系モノマー(b)、芳香
族ビニルモノマー(c)、及び必要によりその他のアク
リル系モノマー(d)をラジカル共重合反応して得られ
るアクリル系樹脂、(B)エポキシ樹脂(e)及び水酸
基含有アクリル系樹脂(f)で構成される樹脂混合物6
5〜95重量%とアミン化合物(g)5〜35重量%と
を反応させて得られる水酸基含有アクリル系樹脂変性エ
ポキシ樹脂、(C)脂肪族及び/又は脂環式ブロックポ
リイソシアネート化合物及び(D)ビスマス化合物成分
を含有し、該成分(A)〜(C)の配合割合は、成分
(A)、(B)及び(C)の固形分合計を基準として、
成分(A)が40〜90重量%、成分(B)が5〜55
重量%、成分(C)が5〜40重量%であり、且つ成分
(D)が電着塗料中の樹脂固形分100重量部に対し、
ビスマス含有量として0.01〜10重量部となるよう
に配合したカチオン電着塗料組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電着塗料組成物に
関し、さらに詳しくは、鉛化合物を含まなくても防食
性、耐候性を両立する優れた塗膜を形成しうるカチオン
電着塗料組成物に関する。
関し、さらに詳しくは、鉛化合物を含まなくても防食
性、耐候性を両立する優れた塗膜を形成しうるカチオン
電着塗料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来か
ら電着塗装は耐久性や防食性などの優れた塗膜を形成す
ることができるために、自動車、家庭用品、その他の機
器などに広く利用されてきた。この様な電着塗装の長所
を利用して、近年、1回塗装仕上げを行う電着塗料への
要望が高まっている。従来の1回塗装仕上げ用電着塗料
としては、エポキシ樹脂、特にビスフェノールA型エポ
キシ樹脂にアクリル樹脂を添加して得られるものが公知
であるが、エポキシ樹脂含有量が少ないと十分な防食性
が得られず、一方、防食性を高めるためにエポキシ樹脂
含有量を多くすると、十分な耐候性が得られず両性能を
満足させることができなかった。
ら電着塗装は耐久性や防食性などの優れた塗膜を形成す
ることができるために、自動車、家庭用品、その他の機
器などに広く利用されてきた。この様な電着塗装の長所
を利用して、近年、1回塗装仕上げを行う電着塗料への
要望が高まっている。従来の1回塗装仕上げ用電着塗料
としては、エポキシ樹脂、特にビスフェノールA型エポ
キシ樹脂にアクリル樹脂を添加して得られるものが公知
であるが、エポキシ樹脂含有量が少ないと十分な防食性
が得られず、一方、防食性を高めるためにエポキシ樹脂
含有量を多くすると、十分な耐候性が得られず両性能を
満足させることができなかった。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
を解決すべく鋭意検討した結果、ビスマス化合物を含有
するアクリル樹脂変性エポキシ樹脂系カチオン電着塗料
組成物を使用することにより、塗料浴安定性が良好であ
り、且つ耐候性、防食性に優れた電着塗膜が得られるこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
を解決すべく鋭意検討した結果、ビスマス化合物を含有
するアクリル樹脂変性エポキシ樹脂系カチオン電着塗料
組成物を使用することにより、塗料浴安定性が良好であ
り、且つ耐候性、防食性に優れた電着塗膜が得られるこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
【0004】即ち本発明は、下記の成分 (A)10〜60重量%の水酸基含有アクリル系モノマ
ー(a)、5〜35重量%のアミノ基含有アクリル系モ
ノマー(b)、5〜55重量%の芳香族ビニルモノマー
(c)、及び必要によりその他のアクリル系モノマー
(d)をラジカル共重合反応して得られるアクリル系樹
脂、(B)エポキシ樹脂(e)10〜90重量%及び水
酸基含有アクリル系樹脂(f)90〜10重量%で構成
される樹脂混合物65〜95重量%とアミン化合物
(g)5〜35重量%とを反応させて得られる水酸基含
有アクリル系樹脂変性エポキシ樹脂、(C)脂肪族及び
/又は脂環式ブロックポリイソシアネート化合物及び
(D)ビスマス化合物成分を含有し、該成分(A)〜
(C)の配合割合は、成分(A)、(B)及び(C)の
固形分合計を基準として、成分(A)が55〜90重量
%、成分(B)が5〜50重量%、成分(C)が5〜4
0重量%であり、且つ成分(D)が電着塗料中の樹脂固
形分100重量部に対し、ビスマス含有量として0.0
1〜10重量部となるように配合したカチオン電着塗料
組成物に関する。
ー(a)、5〜35重量%のアミノ基含有アクリル系モ
ノマー(b)、5〜55重量%の芳香族ビニルモノマー
(c)、及び必要によりその他のアクリル系モノマー
(d)をラジカル共重合反応して得られるアクリル系樹
脂、(B)エポキシ樹脂(e)10〜90重量%及び水
酸基含有アクリル系樹脂(f)90〜10重量%で構成
される樹脂混合物65〜95重量%とアミン化合物
(g)5〜35重量%とを反応させて得られる水酸基含
有アクリル系樹脂変性エポキシ樹脂、(C)脂肪族及び
/又は脂環式ブロックポリイソシアネート化合物及び
(D)ビスマス化合物成分を含有し、該成分(A)〜
(C)の配合割合は、成分(A)、(B)及び(C)の
固形分合計を基準として、成分(A)が55〜90重量
%、成分(B)が5〜50重量%、成分(C)が5〜4
0重量%であり、且つ成分(D)が電着塗料中の樹脂固
形分100重量部に対し、ビスマス含有量として0.0
1〜10重量部となるように配合したカチオン電着塗料
組成物に関する。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明のカチオン電着塗料
組成物について詳細に説明する。
組成物について詳細に説明する。
【0006】アクリル系樹脂(A);本発明で使用され
るアクリル系樹脂(A)は、そのアクリル系樹脂を構成
するモノマー成分として、水酸基含有アクリル系モノマ
ー(a)、アミノ基含有アクリル系モノマー(b)、芳
香族ビニルモノマー(c)及び必要によりその他のモノ
マー(d)から構成される。
るアクリル系樹脂(A)は、そのアクリル系樹脂を構成
するモノマー成分として、水酸基含有アクリル系モノマ
ー(a)、アミノ基含有アクリル系モノマー(b)、芳
香族ビニルモノマー(c)及び必要によりその他のモノ
マー(d)から構成される。
【0007】水酸基含有アクリル系モノマー(a)とし
ては、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
ート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、
4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−ヒド
ロキシエチル(メタ)アクリレートとカプロラクトンと
の付加生成物(例えばダイセル株式会社製の商品名とし
てプラクセルFA−2、及びFM−3等)等が挙げられ
る。これらは単独もしくは2種以上組み合わせて使用す
ることができる。水酸基含有アクリル系モノマー(a)
の含有量は樹脂(A)を構成するモノマー成分の総合計
量を基準とし10〜60重量%、好ましくは30〜50
重量%がよい。アクリル系モノマー(a)の含有量が6
0重量%を越えると、樹脂(A)の親水性が高くなり電
着塗膜の耐食性が悪くなる。逆に10重量%未満では該
樹脂(A)による水分散性が低下するため塗料安定性が
悪くなり、また焼き付け後架橋密度が十分でないために
塗膜性能が悪くなる。
ては、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
ート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、
4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−ヒド
ロキシエチル(メタ)アクリレートとカプロラクトンと
の付加生成物(例えばダイセル株式会社製の商品名とし
てプラクセルFA−2、及びFM−3等)等が挙げられ
る。これらは単独もしくは2種以上組み合わせて使用す
ることができる。水酸基含有アクリル系モノマー(a)
の含有量は樹脂(A)を構成するモノマー成分の総合計
量を基準とし10〜60重量%、好ましくは30〜50
重量%がよい。アクリル系モノマー(a)の含有量が6
0重量%を越えると、樹脂(A)の親水性が高くなり電
着塗膜の耐食性が悪くなる。逆に10重量%未満では該
樹脂(A)による水分散性が低下するため塗料安定性が
悪くなり、また焼き付け後架橋密度が十分でないために
塗膜性能が悪くなる。
【0008】アミノ基含有アクリル系モノマー(b)と
しては、例えば、N,N−ジメチルアミノエチル(メ
タ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メ
タ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピル
(メタ)アクリレート、N,N−ジ−t−ブチルアミノ
エチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノ
プロピル(メタ)アクリルアミド等が挙げられる。アミ
ノ基含有アクリルモノマー(b)の含有量は樹脂(A)
を構成するモノマー成分の合計量を基準とし5〜35重
量%、好ましくは10〜25重量%がよい。アミノ基含
有アクリルモノマー(b)の含有量が35重量%を越え
ると、樹脂(A)に起因する電着塗膜の耐候性、耐食性
等の性能が劣り、一方5重量%を下回ると樹脂(A)に
よる水分散性が著しく悪化のため塗料安定性が悪くな
る。
しては、例えば、N,N−ジメチルアミノエチル(メ
タ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メ
タ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピル
(メタ)アクリレート、N,N−ジ−t−ブチルアミノ
エチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノ
プロピル(メタ)アクリルアミド等が挙げられる。アミ
ノ基含有アクリルモノマー(b)の含有量は樹脂(A)
を構成するモノマー成分の合計量を基準とし5〜35重
量%、好ましくは10〜25重量%がよい。アミノ基含
有アクリルモノマー(b)の含有量が35重量%を越え
ると、樹脂(A)に起因する電着塗膜の耐候性、耐食性
等の性能が劣り、一方5重量%を下回ると樹脂(A)に
よる水分散性が著しく悪化のため塗料安定性が悪くな
る。
【0009】芳香族ビニルモノマー(c)の含有量は樹
脂(A)を構成するモノマー成分の合計量を基準とし5
〜55重量%、好ましくは10〜45重量%がよい。芳
香族ビニルモノマー(c)の含有量が55重量%越える
と樹脂(A)に起因する電着塗膜の平滑な塗面が得られ
ない上、耐候性が低下する。また、5重量%未満では、
樹脂(A)の酸素透過力が不足し、十分な耐食性が得ら
れない。
脂(A)を構成するモノマー成分の合計量を基準とし5
〜55重量%、好ましくは10〜45重量%がよい。芳
香族ビニルモノマー(c)の含有量が55重量%越える
と樹脂(A)に起因する電着塗膜の平滑な塗面が得られ
ない上、耐候性が低下する。また、5重量%未満では、
樹脂(A)の酸素透過力が不足し、十分な耐食性が得ら
れない。
【0010】その他のアクリル系モノマー(d)として
は、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレー
ト、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル
(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレー
ト、t−ブチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル
(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)ア
クリレート等が挙げられる。その他のアクリル系モノマ
ー(d)の含有量は樹脂(A)を構成するモノマー成分
の合計を基準とし0〜80重量%、好ましくは0〜50
重量%の範囲が好ましい。
は、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレー
ト、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル
(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレー
ト、t−ブチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル
(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)ア
クリレート等が挙げられる。その他のアクリル系モノマ
ー(d)の含有量は樹脂(A)を構成するモノマー成分
の合計を基準とし0〜80重量%、好ましくは0〜50
重量%の範囲が好ましい。
【0011】本発明のアクリル系樹脂(A)は、上記の
モノマー(a)〜(d)を公知の方法によりラジカル共
重合反応することによって得ることができる。ラジカル
共重合反応に用いる有機溶剤としては、例えばトルエ
ン、キシレン等のような芳香族系炭化水素溶剤;メチル
イソブチルケトン、シクロヘキサノン等のようなケトン
系溶剤;n−ブタノール、エチルセルソルブ、ブチルセ
ロソルブ、メトキシプロパノール、ジエチレングリコー
ルモノブチルエーテルのようなアルコール系溶剤等を使
用することができる。これらの有機溶剤は1種類、もし
くは複数を組み合わせた混合物のいずれのものでも使用
することができる。
モノマー(a)〜(d)を公知の方法によりラジカル共
重合反応することによって得ることができる。ラジカル
共重合反応に用いる有機溶剤としては、例えばトルエ
ン、キシレン等のような芳香族系炭化水素溶剤;メチル
イソブチルケトン、シクロヘキサノン等のようなケトン
系溶剤;n−ブタノール、エチルセルソルブ、ブチルセ
ロソルブ、メトキシプロパノール、ジエチレングリコー
ルモノブチルエーテルのようなアルコール系溶剤等を使
用することができる。これらの有機溶剤は1種類、もし
くは複数を組み合わせた混合物のいずれのものでも使用
することができる。
【0012】ラジカル共重合反応は、一般的にはチッ素
等の不活性ガスの存在下で約50℃〜約300℃好まし
くは約60℃〜250℃に保持された上記有機溶剤中に
上記モノマー成分を約1時間〜約24時間、好ましくは
約2時間〜約10時間ラジカル共重合反応を行うことが
できる。
等の不活性ガスの存在下で約50℃〜約300℃好まし
くは約60℃〜250℃に保持された上記有機溶剤中に
上記モノマー成分を約1時間〜約24時間、好ましくは
約2時間〜約10時間ラジカル共重合反応を行うことが
できる。
【0013】アクリル系樹脂(A)の水酸基価は、通常
10〜300mgKOH/gの範囲内好ましくは50〜
200mgKOH/gの範囲内が適当である。水酸基価
が300mgKOH/gを越えると、樹脂(A)の親水
性が高くなり、電着塗膜の耐食性が悪くなり、逆に10
mgKOH/g未満では該樹脂(A)による水分散性の
低下と、架橋密度の低下による塗膜性能の劣化を引き起
こす。
10〜300mgKOH/gの範囲内好ましくは50〜
200mgKOH/gの範囲内が適当である。水酸基価
が300mgKOH/gを越えると、樹脂(A)の親水
性が高くなり、電着塗膜の耐食性が悪くなり、逆に10
mgKOH/g未満では該樹脂(A)による水分散性の
低下と、架橋密度の低下による塗膜性能の劣化を引き起
こす。
【0014】アクリル系樹脂(A)のアミン価は通常1
0〜125mgKOH/gの範囲内、好ましくは15〜
80mgKOH/gの範囲内が適当である。アミン価が
125mgKOH/gを越えると、樹脂(A)の親水性
が高くなり電着塗膜の耐候性、耐食性等の性能が劣る。
また、10mgKOH/gを下回ると、該樹脂(A)に
よるエマルションの水分散性が著しく悪化する。
0〜125mgKOH/gの範囲内、好ましくは15〜
80mgKOH/gの範囲内が適当である。アミン価が
125mgKOH/gを越えると、樹脂(A)の親水性
が高くなり電着塗膜の耐候性、耐食性等の性能が劣る。
また、10mgKOH/gを下回ると、該樹脂(A)に
よるエマルションの水分散性が著しく悪化する。
【0015】アクリル系樹脂(A)の数平均分子量は
2,000〜100,000の範囲内好ましくは5,0
00〜50,000の範囲内が適当である。数平均分子
量が2,000未満であるとエマルションの安定性が損
なわれ、逆に数平均分子量が100,000を越えると
塗膜表面の平滑性が損なわれるので共に好ましくない。
2,000〜100,000の範囲内好ましくは5,0
00〜50,000の範囲内が適当である。数平均分子
量が2,000未満であるとエマルションの安定性が損
なわれ、逆に数平均分子量が100,000を越えると
塗膜表面の平滑性が損なわれるので共に好ましくない。
【0016】アクリル系樹脂(A)と後述のアクリル系
樹脂変性エポキシ樹脂(B)の相溶性を保ちつつ、アク
リル系樹脂(A)成分が塗膜の上層及びアクリル系樹脂
変性エポキシ樹脂(B)成分が塗膜の下層を形成させ易
くするために、アクリル系樹脂(A)のSP値(溶解性
パラメーター)は通常8.50〜10.50の範囲内、
好ましくは8.80〜10.20の範囲がよい。またア
クリル樹脂変性エポキシ樹脂(B)のSP値は9.0〜
11.0好ましくは9.3〜10.7の範囲がよい。
樹脂変性エポキシ樹脂(B)の相溶性を保ちつつ、アク
リル系樹脂(A)成分が塗膜の上層及びアクリル系樹脂
変性エポキシ樹脂(B)成分が塗膜の下層を形成させ易
くするために、アクリル系樹脂(A)のSP値(溶解性
パラメーター)は通常8.50〜10.50の範囲内、
好ましくは8.80〜10.20の範囲がよい。またア
クリル樹脂変性エポキシ樹脂(B)のSP値は9.0〜
11.0好ましくは9.3〜10.7の範囲がよい。
【0017】本発明におけるSP値の意味は、溶解性パ
ラメーター(solubility parameter)の略号で、液体分
子の分子間相互作用の尺度を表す。本発明において、樹
脂(A)及び(B)のアクリル系樹脂成分のSP値は下
記数式(1)を用いて計算した値である。
ラメーター(solubility parameter)の略号で、液体分
子の分子間相互作用の尺度を表す。本発明において、樹
脂(A)及び(B)のアクリル系樹脂成分のSP値は下
記数式(1)を用いて計算した値である。
【0018】 SP=SP1 ×fw1 +SP2 ×fw2 +・・・+SPn ×fwn …( 1) 上記数式(1)において、SP1,SP2 ,…,SPn
は、各モノマーのSP値 fw1 ,fw2 ,…,fwn は各モノマー総量に対する
重量分率を表わす。重合性モノマーのSP値は、J.P
aint Technology,vol.42,17
6(1970)にまとめられている。また、上記文献に
記載されていないモノマーに関しては製造メーカーのカ
タログ値を使用することができる。
は、各モノマーのSP値 fw1 ,fw2 ,…,fwn は各モノマー総量に対する
重量分率を表わす。重合性モノマーのSP値は、J.P
aint Technology,vol.42,17
6(1970)にまとめられている。また、上記文献に
記載されていないモノマーに関しては製造メーカーのカ
タログ値を使用することができる。
【0019】本発明において、該アクリル系樹脂(A)
のSP値は樹脂(B)のSP値よりも0.1以上、好ま
しくは0.2〜2.0小さいことが好ましい。該SP値
が0.1より小さくなると、耐食性及び耐候性に優れた
塗膜を形成することができないので好ましくない。
のSP値は樹脂(B)のSP値よりも0.1以上、好ま
しくは0.2〜2.0小さいことが好ましい。該SP値
が0.1より小さくなると、耐食性及び耐候性に優れた
塗膜を形成することができないので好ましくない。
【0020】アクリル系樹脂変性エポキシ樹脂(B);
アクリル系樹脂変性エポキシ樹脂(B)は、例えばエポ
キシ樹脂(e)成分とα,β−エチレン性不飽和カルボ
ン酸とを反応させて得られるα,β−エチレン性不飽和
基含有エポキシ樹脂と水酸基含有アクリル系モノマーと
必要に応じてその他のモノマーとをラジカル共重合反応
させ、次いで得られた共重合体とアミン化合物(g)を
反応させることにより、また別の方法としてα,β−エ
チレン性不飽和カルボン酸、水酸基含有アクリル系モノ
マー及び必要によりその他のモノマーを共重合反応して
得られるカルボキシル基含有アクリル樹脂とエポキシ樹
脂とを反応させ次いでアミン化合物(g)を反応させる
ことにより得ることができる。
アクリル系樹脂変性エポキシ樹脂(B)は、例えばエポ
キシ樹脂(e)成分とα,β−エチレン性不飽和カルボ
ン酸とを反応させて得られるα,β−エチレン性不飽和
基含有エポキシ樹脂と水酸基含有アクリル系モノマーと
必要に応じてその他のモノマーとをラジカル共重合反応
させ、次いで得られた共重合体とアミン化合物(g)を
反応させることにより、また別の方法としてα,β−エ
チレン性不飽和カルボン酸、水酸基含有アクリル系モノ
マー及び必要によりその他のモノマーを共重合反応して
得られるカルボキシル基含有アクリル樹脂とエポキシ樹
脂とを反応させ次いでアミン化合物(g)を反応させる
ことにより得ることができる。
【0021】アクリル系樹脂変性エポキシ樹脂(B)を
構成するエポキシ樹脂(e)が10重量%未満であると
樹脂(B)の親水性が高くなり電着塗膜の十分な耐食性
が得られず、逆に90重量%を越えると前記アクリル樹
脂(A)との相溶性不良による水分散性が低下するため
塗料安定性が悪くなり焼き付け後の架橋密度が十分でな
いために塗膜性能が悪くなる。
構成するエポキシ樹脂(e)が10重量%未満であると
樹脂(B)の親水性が高くなり電着塗膜の十分な耐食性
が得られず、逆に90重量%を越えると前記アクリル樹
脂(A)との相溶性不良による水分散性が低下するため
塗料安定性が悪くなり焼き付け後の架橋密度が十分でな
いために塗膜性能が悪くなる。
【0022】アクリル系樹脂変性エポキシ樹脂(B)を
構成するアクリル系樹脂(f)が10重量%未満である
と前記アクリル系樹脂(A)との相溶性不良により水分
散性が低下するため塗料安定性が悪くなり、逆に90重
量%を越えると樹脂(B)の親水性が高くなり電着塗膜
の十分な耐食性が得られないので共に好ましくない。ア
ミン化合物(g)は、エポキシ樹脂(e)およびアクリ
ル系樹脂(f)の樹脂混合物とアミン化合物(g)との
総合計量に対して5〜35重量%、好ましくは10〜2
0重量%である。上記エポキシ樹脂(e)とアクリル系
樹脂(f)との配合割合は、両者の成分の総合計量を基
準にした割合である。
構成するアクリル系樹脂(f)が10重量%未満である
と前記アクリル系樹脂(A)との相溶性不良により水分
散性が低下するため塗料安定性が悪くなり、逆に90重
量%を越えると樹脂(B)の親水性が高くなり電着塗膜
の十分な耐食性が得られないので共に好ましくない。ア
ミン化合物(g)は、エポキシ樹脂(e)およびアクリ
ル系樹脂(f)の樹脂混合物とアミン化合物(g)との
総合計量に対して5〜35重量%、好ましくは10〜2
0重量%である。上記エポキシ樹脂(e)とアクリル系
樹脂(f)との配合割合は、両者の成分の総合計量を基
準にした割合である。
【0023】アミン化合物(g)の配合割合が5重量%
未満であるとエマルションの水分散性が低下し塗料の安
定性が低下する。逆に35重量%を越えると電着塗膜の
十分な耐食性、耐候性が得られないので共に好ましくな
い。
未満であるとエマルションの水分散性が低下し塗料の安
定性が低下する。逆に35重量%を越えると電着塗膜の
十分な耐食性、耐候性が得られないので共に好ましくな
い。
【0024】上記エポキシ樹脂(e)を構成するエポキ
シ樹脂としては、エポキシ基を一分子中に2個以上有す
る化合物が使用でき、一般に少なくとも340、好まし
くは400〜3,000、更に好ましくは800〜1,
700の範囲内の数平均分子量を有するものが適してお
り、特にポリフェノール化合物とエピクロルヒドリンと
の反応によって得られるものが好ましい。該エポキシ樹
脂の形成に用いるポリフェノール化合物としては、例え
ば、ビス(4−ヒドロキシフェニル)−2,2−プロパ
ン、4,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、ビス(4−
ヒドロキシフェニル)−1,1−イソブタン、ビス(4
−ヒドロキシ−t−ブチルフェニル)−2,2−プロパ
ン、ビス(2−ヒドロキシナフチル)メタン、テトラ
(4−ヒドロキシフェニル)−1,1,2,2−エタ
ン、4,4−ジヒドロキシジフェニルスルホン、フェノ
ールノボラック、クレゾールノボラック等を挙げること
ができる。該エポキシ樹脂(e)の数平均分子量が34
0未満であると塗膜の耐食性が不十分であり、逆に3,
000を越えると塗面平滑性が損なわれるので好ましく
ない。
シ樹脂としては、エポキシ基を一分子中に2個以上有す
る化合物が使用でき、一般に少なくとも340、好まし
くは400〜3,000、更に好ましくは800〜1,
700の範囲内の数平均分子量を有するものが適してお
り、特にポリフェノール化合物とエピクロルヒドリンと
の反応によって得られるものが好ましい。該エポキシ樹
脂の形成に用いるポリフェノール化合物としては、例え
ば、ビス(4−ヒドロキシフェニル)−2,2−プロパ
ン、4,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、ビス(4−
ヒドロキシフェニル)−1,1−イソブタン、ビス(4
−ヒドロキシ−t−ブチルフェニル)−2,2−プロパ
ン、ビス(2−ヒドロキシナフチル)メタン、テトラ
(4−ヒドロキシフェニル)−1,1,2,2−エタ
ン、4,4−ジヒドロキシジフェニルスルホン、フェノ
ールノボラック、クレゾールノボラック等を挙げること
ができる。該エポキシ樹脂(e)の数平均分子量が34
0未満であると塗膜の耐食性が不十分であり、逆に3,
000を越えると塗面平滑性が損なわれるので好ましく
ない。
【0025】上記アクリル系樹脂(f)は、α,β−エ
チレン性不飽和カルボン酸、水酸基含有アクリル系モノ
マー、及び必要によりその他のモノマーから構成され
る。α,β−エチレン性不飽和カルボン酸は、例えば、
アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、
マレイン酸、フマル酸等を挙げることができる。水酸基
含有アクリル系モノマーとしては、上記と同様のものを
挙げることができる。
チレン性不飽和カルボン酸、水酸基含有アクリル系モノ
マー、及び必要によりその他のモノマーから構成され
る。α,β−エチレン性不飽和カルボン酸は、例えば、
アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、
マレイン酸、フマル酸等を挙げることができる。水酸基
含有アクリル系モノマーとしては、上記と同様のものを
挙げることができる。
【0026】その他のモノマーとしては、例えば、メチ
ル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレー
ト、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル
(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレー
ト、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メ
タ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレー
ト、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、スチレ
ン等を挙げることができる。これらは単独で使用しても
良いし、併用しても良い。
ル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレー
ト、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル
(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレー
ト、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メ
タ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレー
ト、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、スチレ
ン等を挙げることができる。これらは単独で使用しても
良いし、併用しても良い。
【0027】上記アクリル系樹脂(f)による水酸基価
は30〜200mgKOH/g、好ましくは50〜15
0mgKOH/gの範囲内が好ましい。水酸基価が20
0mgKOH/gを越えると耐水性、耐食性を低下さ
せ、逆に水酸基価が30mgKOH/g未満では硬化性
が低下し、耐候性、耐食性が低下するので共に好ましく
ない。
は30〜200mgKOH/g、好ましくは50〜15
0mgKOH/gの範囲内が好ましい。水酸基価が20
0mgKOH/gを越えると耐水性、耐食性を低下さ
せ、逆に水酸基価が30mgKOH/g未満では硬化性
が低下し、耐候性、耐食性が低下するので共に好ましく
ない。
【0028】エポキシ樹脂(e)とアクリル系樹脂
(f)とを反応させる場合のアクリル系樹脂(f)の樹
脂酸価は1〜50mgKOH/gの範囲内、好ましくは
10〜30mgKOH/gの範囲内がよい。樹脂酸価が
1mgKOH/g未満であるとエポキシ樹脂(e)に付
加するアクリル樹脂量が減少するため、前記アクリル樹
脂(A)との相溶性不良、水分散性不良、仕上がり性低
下等が起こり、逆に、樹脂酸価が50mgKOHを越え
るとアクリル系変性エポキシ樹脂(B)の合成時にゲル
化するので共に好ましくない。
(f)とを反応させる場合のアクリル系樹脂(f)の樹
脂酸価は1〜50mgKOH/gの範囲内、好ましくは
10〜30mgKOH/gの範囲内がよい。樹脂酸価が
1mgKOH/g未満であるとエポキシ樹脂(e)に付
加するアクリル樹脂量が減少するため、前記アクリル樹
脂(A)との相溶性不良、水分散性不良、仕上がり性低
下等が起こり、逆に、樹脂酸価が50mgKOHを越え
るとアクリル系変性エポキシ樹脂(B)の合成時にゲル
化するので共に好ましくない。
【0029】上記アクリル系樹脂(f)の数平均分子量
は2,000〜10,000の範囲内、好ましくは5,
000〜8,000の範囲内が適当である。アクリル系
樹脂(f)の数平均分子量は合成条件の変動によって調
整可能であるが、ドデシルメルカプタンやチオグリコー
ル酸2−エチルヘキシル、スチレンダイマー等の連鎖移
動剤を使用してもよい。アクリル系樹脂(f)の数平均
分子量が2,000未満であるとエポキシ樹脂が十分に
アクリル変性されないため、前記アクリル系樹脂(A)
との相溶性不良、水分散不良、仕上がり性低下が起こ
り、逆に、数平均分子量が10,000を越えるとアク
リル系変性エポキシ樹脂(B)の合成時にゲル化するの
で共に好ましくない。
は2,000〜10,000の範囲内、好ましくは5,
000〜8,000の範囲内が適当である。アクリル系
樹脂(f)の数平均分子量は合成条件の変動によって調
整可能であるが、ドデシルメルカプタンやチオグリコー
ル酸2−エチルヘキシル、スチレンダイマー等の連鎖移
動剤を使用してもよい。アクリル系樹脂(f)の数平均
分子量が2,000未満であるとエポキシ樹脂が十分に
アクリル変性されないため、前記アクリル系樹脂(A)
との相溶性不良、水分散不良、仕上がり性低下が起こ
り、逆に、数平均分子量が10,000を越えるとアク
リル系変性エポキシ樹脂(B)の合成時にゲル化するの
で共に好ましくない。
【0030】上記アミノ化合物(g)としては、例え
ば、ジエチルアミン、ジブチルアミン、メチルブチルア
ミン、ジエタノールアミン等が挙げられる。また、ジエ
チレントリアミン等のアミン化合物のケチミン化ブロッ
ク物も使用可能である。これらは単独で使用しても良い
し、併用しても良い。
ば、ジエチルアミン、ジブチルアミン、メチルブチルア
ミン、ジエタノールアミン等が挙げられる。また、ジエ
チレントリアミン等のアミン化合物のケチミン化ブロッ
ク物も使用可能である。これらは単独で使用しても良い
し、併用しても良い。
【0031】本発明で使用されるアクリル系樹脂変性エ
ポキシ樹脂(B)は、従来から上記の成分(e)〜
(f)を公知のカルボキシル基とエポキシ基との反応及
びラジカル共重合反応にもとづいて製造することができ
る。
ポキシ樹脂(B)は、従来から上記の成分(e)〜
(f)を公知のカルボキシル基とエポキシ基との反応及
びラジカル共重合反応にもとづいて製造することができ
る。
【0032】上記反応には例えば、トルエン、キシレン
等のような芳香族炭化水素溶剤;メチルイソブチルケト
ン、シクロヘキサノン等のようなケトン系溶剤;n−ブ
タノール、エチルセルソルブ、ブチルセルソルブ、メト
キシプロパノール、ジエチレングリコールモノブチルエ
ーテルのようなアルコール系溶剤等の有機溶剤を使用す
ることができる。有機溶剤は1種類、または複数を組み
合わせた混合物のいずれで使用されても良い。またカル
ボキシル基とエポキシ基との反応条件としては50〜2
00℃の範囲内の温度で30分〜12時間が適当であ
る。
等のような芳香族炭化水素溶剤;メチルイソブチルケト
ン、シクロヘキサノン等のようなケトン系溶剤;n−ブ
タノール、エチルセルソルブ、ブチルセルソルブ、メト
キシプロパノール、ジエチレングリコールモノブチルエ
ーテルのようなアルコール系溶剤等の有機溶剤を使用す
ることができる。有機溶剤は1種類、または複数を組み
合わせた混合物のいずれで使用されても良い。またカル
ボキシル基とエポキシ基との反応条件としては50〜2
00℃の範囲内の温度で30分〜12時間が適当であ
る。
【0033】本発明で使用するアクリル系樹脂変性エポ
キシ樹脂(B)はSP値として9.0〜11.0特に
9.3〜10.7の範囲内にあることが好ましい。該樹
脂(B)のSP値は上記アクリル系樹脂(f)のSP値
とエポキシ樹脂(e)のSP値を下記式(2)によって
求めたものである。
キシ樹脂(B)はSP値として9.0〜11.0特に
9.3〜10.7の範囲内にあることが好ましい。該樹
脂(B)のSP値は上記アクリル系樹脂(f)のSP値
とエポキシ樹脂(e)のSP値を下記式(2)によって
求めたものである。
【0034】 SP=(SPa ×Wt1 %+SPb ×Wt2 %)/100 …(2) SPa :アクリル系樹脂(f)のSP値。 SPb :エポキシ樹脂(e)のSP値。 Wt1 %:アクリル系樹脂(f)の重量分率。 Wt2 %:エポキシ樹脂(e)の重量分率。
【0035】該エポキシ樹脂(e)のSP値はコーティ
ング時報(NO.1932)に基ずくものである。例え
ばエピコート828(SP=10.4)、エピコート1
001(SP=11.5)、エピコート1004(SP
=11.8)である。
ング時報(NO.1932)に基ずくものである。例え
ばエピコート828(SP=10.4)、エピコート1
001(SP=11.5)、エピコート1004(SP
=11.8)である。
【0036】脂肪族及び/又は脂環式ブロックポリイソ
シアネート化合物(C);本発明において硬化剤として
用いるブロックポリイソシアネート化合物は、脂肪族及
び/又は脂環式のポリイソシアネート化合物をブロック
剤でブロックした化合物である。ポリイソシアネート化
合物が脂肪族及び/又は脂環式以外のポリイソシアネー
ト化合物、例えば芳香族ポリイソシアネート化合物の場
合には塗膜の耐候性の劣化等を招くので好ましくない。
脂肪族及び/又は脂環式のポリイソシアネート化合物と
しては、例えば、イソホロンジイソシアネート、ヘキサ
メチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシア
ネート、メチレンジイソシアネート等の脂肪族、脂環族
のジイソシアネート化合物、またはそれらの2量体、3
量体、及びこれらのイソシアネート化合物の過剰量にエ
チレングリコール、プロピレングリコール、トリメチロ
ールプロパン、ヘキサントリオール、ヒマシ油等の低分
子活性水素含有化合物を反応させて得られる末端イソシ
アネート含有化合物が挙げられる。
シアネート化合物(C);本発明において硬化剤として
用いるブロックポリイソシアネート化合物は、脂肪族及
び/又は脂環式のポリイソシアネート化合物をブロック
剤でブロックした化合物である。ポリイソシアネート化
合物が脂肪族及び/又は脂環式以外のポリイソシアネー
ト化合物、例えば芳香族ポリイソシアネート化合物の場
合には塗膜の耐候性の劣化等を招くので好ましくない。
脂肪族及び/又は脂環式のポリイソシアネート化合物と
しては、例えば、イソホロンジイソシアネート、ヘキサ
メチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシア
ネート、メチレンジイソシアネート等の脂肪族、脂環族
のジイソシアネート化合物、またはそれらの2量体、3
量体、及びこれらのイソシアネート化合物の過剰量にエ
チレングリコール、プロピレングリコール、トリメチロ
ールプロパン、ヘキサントリオール、ヒマシ油等の低分
子活性水素含有化合物を反応させて得られる末端イソシ
アネート含有化合物が挙げられる。
【0037】前記ブロック剤はポリイソシアネート化合
物のイソシアネート基に付加してブロックするものであ
り、そして付加によって生成するブロックポリイソシア
ネート化合物は常温において安定で、かつ約100℃か
ら200℃に加熱した際、ブロック剤を解離してイソシ
アネート基を再生しうるものであることが望ましい。こ
の様な条件を満たすブロック剤としては、例えば、ε−
カプロラクタム、γ−カプロラクタム等のラクタム系化
合物;メチルエチルケトオキシム、シクロヘキサノンオ
キシム等のオキシム系化合物;フェニルカルビノール、
メチルフェニルカルビノールなどの芳香族アルキルアル
コール類;エチレングリコールモノブチルエーテルなど
のエーテルアルコール系化合物などが挙げられる。これ
らのうち、オキシム系及びラクタム系のブロック剤は比
較的低温で解離するブロック剤であるため、電着塗料組
成物の低温硬化性の点から特に好適である。
物のイソシアネート基に付加してブロックするものであ
り、そして付加によって生成するブロックポリイソシア
ネート化合物は常温において安定で、かつ約100℃か
ら200℃に加熱した際、ブロック剤を解離してイソシ
アネート基を再生しうるものであることが望ましい。こ
の様な条件を満たすブロック剤としては、例えば、ε−
カプロラクタム、γ−カプロラクタム等のラクタム系化
合物;メチルエチルケトオキシム、シクロヘキサノンオ
キシム等のオキシム系化合物;フェニルカルビノール、
メチルフェニルカルビノールなどの芳香族アルキルアル
コール類;エチレングリコールモノブチルエーテルなど
のエーテルアルコール系化合物などが挙げられる。これ
らのうち、オキシム系及びラクタム系のブロック剤は比
較的低温で解離するブロック剤であるため、電着塗料組
成物の低温硬化性の点から特に好適である。
【0038】本発明のカチオン電着塗料組成物の配合割
合は、成分(A)、(B)及び(C)の固形分合計を基
準として成分(A)が40〜90重量%、好ましくは5
5〜85重量%、成分(B)が5〜55重量%、好まし
くは10〜30重量%の範囲内が適当である。成分
(A)が90重量%を越えると十分な防食性が得られ
ず、また40重量%未満では、十分な耐候性が得られな
い。成分(B)が50重量%を越えると十分な耐候性が
得られず、また5重量%未満では十分な耐食性が得られ
ないので共に好ましくない。
合は、成分(A)、(B)及び(C)の固形分合計を基
準として成分(A)が40〜90重量%、好ましくは5
5〜85重量%、成分(B)が5〜55重量%、好まし
くは10〜30重量%の範囲内が適当である。成分
(A)が90重量%を越えると十分な防食性が得られ
ず、また40重量%未満では、十分な耐候性が得られな
い。成分(B)が50重量%を越えると十分な耐候性が
得られず、また5重量%未満では十分な耐食性が得られ
ないので共に好ましくない。
【0039】成分(C)はアクリル系樹脂(A)及びア
クリル系樹脂変性エポキシ樹脂(B)に含まれる水酸基
が全て反応するように配合されるべきであるが、成分
(A)、(B)及び(C)固形分合計量のうち5〜40
重量%、好ましくは5〜25重量%の範囲内であること
が好ましい。成分(C)が40重量%を越えると、電着
塗膜の仕上がり性を損ない、5重量%未満では硬化不足
による性能の低下を引き起こす。
クリル系樹脂変性エポキシ樹脂(B)に含まれる水酸基
が全て反応するように配合されるべきであるが、成分
(A)、(B)及び(C)固形分合計量のうち5〜40
重量%、好ましくは5〜25重量%の範囲内であること
が好ましい。成分(C)が40重量%を越えると、電着
塗膜の仕上がり性を損ない、5重量%未満では硬化不足
による性能の低下を引き起こす。
【0040】ビスマス化合物成分(D);成分(D)を
構成するビスマス化合物としては特に限定しないが、酸
化ビスマス、水酸化ビスマス、塩基性炭酸ビスマス、硝
酸ビスマス、安息香酸ビスマス、クエン酸ビスマス、ケ
イ酸ビスマスなどが挙げられる。特にこれらの中でも酸
化ビスマスが好ましい。本発明において、成分(D)と
しては、2種以上の有機酸と上記ビスマス化合物を反応
させることによって製造され、該有機酸の少なくとも1
種は脂肪族ヒドロキシカルボン酸を用いてなる有機酸ビ
スマス塩水溶液を使用することが好ましい。該有機酸ビ
スマス塩水溶液の製造に用いられる脂肪族ヒドロキシカ
ルボン酸としては、例えばグリコール酸、グリセリン
酸、乳酸、ジメチロールプロピオン酸、ジメチロール酪
酸、ジメチロール吉草酸、酒石酸、リンゴ酸、ヒドロキ
シマロン酸、ジヒドロキシコハク酸、トリヒドロキシコ
ハク酸、メチルマロン酸などが挙げられ、これらのうち
モノカルボン酸類が有用であり、このうち乳酸が好適で
ある。これらは単独、または2種以上併用して用いても
良い。
構成するビスマス化合物としては特に限定しないが、酸
化ビスマス、水酸化ビスマス、塩基性炭酸ビスマス、硝
酸ビスマス、安息香酸ビスマス、クエン酸ビスマス、ケ
イ酸ビスマスなどが挙げられる。特にこれらの中でも酸
化ビスマスが好ましい。本発明において、成分(D)と
しては、2種以上の有機酸と上記ビスマス化合物を反応
させることによって製造され、該有機酸の少なくとも1
種は脂肪族ヒドロキシカルボン酸を用いてなる有機酸ビ
スマス塩水溶液を使用することが好ましい。該有機酸ビ
スマス塩水溶液の製造に用いられる脂肪族ヒドロキシカ
ルボン酸としては、例えばグリコール酸、グリセリン
酸、乳酸、ジメチロールプロピオン酸、ジメチロール酪
酸、ジメチロール吉草酸、酒石酸、リンゴ酸、ヒドロキ
シマロン酸、ジヒドロキシコハク酸、トリヒドロキシコ
ハク酸、メチルマロン酸などが挙げられ、これらのうち
モノカルボン酸類が有用であり、このうち乳酸が好適で
ある。これらは単独、または2種以上併用して用いても
良い。
【0041】上記脂肪族ヒドロキシカルボン酸の有機酸
成分における使用割合は、酸全体100mol%のう
ち、20〜99mol%、好ましくは30〜95mol
%、さらに好ましくは40〜90mol%の範囲内であ
ることが好ましい。該使用割合が20mol%未満で
は、水溶性のビスマス塩の合成が困難となり、99mo
l%を越えると得られる電着塗膜の仕上がり性等が低下
する恐れがあるので好ましくない。上記脂肪族ヒドロキ
シカルボン酸以外の有機酸としては、ビスマス塩の水溶
化を妨げないものであれば特に制限なく使用でき、炭素
数6以下、好ましくは5以下の脂肪族カルボン酸が好適
に使用できる。脂肪族カルボン酸としては、例えば、ギ
酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、コハク酸、アジピン
酸、グルタル酸等が挙げられ、特にギ酸、酢酸、プロピ
オン酸が好適である。これらは単独、または2種以上併
用して用いても良い。
成分における使用割合は、酸全体100mol%のう
ち、20〜99mol%、好ましくは30〜95mol
%、さらに好ましくは40〜90mol%の範囲内であ
ることが好ましい。該使用割合が20mol%未満で
は、水溶性のビスマス塩の合成が困難となり、99mo
l%を越えると得られる電着塗膜の仕上がり性等が低下
する恐れがあるので好ましくない。上記脂肪族ヒドロキ
シカルボン酸以外の有機酸としては、ビスマス塩の水溶
化を妨げないものであれば特に制限なく使用でき、炭素
数6以下、好ましくは5以下の脂肪族カルボン酸が好適
に使用できる。脂肪族カルボン酸としては、例えば、ギ
酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、コハク酸、アジピン
酸、グルタル酸等が挙げられ、特にギ酸、酢酸、プロピ
オン酸が好適である。これらは単独、または2種以上併
用して用いても良い。
【0042】該有機酸ビスマス塩水溶液は、例えば、水
の存在下で、酸化ビスマス1モルに有機酸3〜8mo
l、好ましくは3.4〜7molを反応させて得られ
る。該有機酸が3モル未満ではビスマス塩の水溶化が困
難であり、8molを越えると過剰の酸が電着浴の中に
はいることになり電着塗装性が低下するので好ましくな
い。
の存在下で、酸化ビスマス1モルに有機酸3〜8mo
l、好ましくは3.4〜7molを反応させて得られ
る。該有機酸が3モル未満ではビスマス塩の水溶化が困
難であり、8molを越えると過剰の酸が電着浴の中に
はいることになり電着塗装性が低下するので好ましくな
い。
【0043】水酸化ビスマスを用いた場合にも同様に、
水酸化ビスマス1molに有機酸1.5mol好ましく
は1.7〜3.5molを反応させて得ることができ
る。ビスマス化合物の添加方法としては、このものをエ
マルジョンに添加しても良いし、顔料ペーストに添加し
てもよい。また、両方を併用してもよい。
水酸化ビスマス1molに有機酸1.5mol好ましく
は1.7〜3.5molを反応させて得ることができ
る。ビスマス化合物の添加方法としては、このものをエ
マルジョンに添加しても良いし、顔料ペーストに添加し
てもよい。また、両方を併用してもよい。
【0044】上記有機酸ビスマス塩水溶液の添加量は、
電着塗料中の樹脂固形分100重量部に対するビスマス
含有量が0.01〜10重量部、好ましくは0.05〜
5重量部となるようにするのが好適である。該ビスマス
含有量が0.01重量部未満では形成される塗膜の防食
性が十分でなく10重量部を越えると、耐候性が低下す
る傾向がみられる。
電着塗料中の樹脂固形分100重量部に対するビスマス
含有量が0.01〜10重量部、好ましくは0.05〜
5重量部となるようにするのが好適である。該ビスマス
含有量が0.01重量部未満では形成される塗膜の防食
性が十分でなく10重量部を越えると、耐候性が低下す
る傾向がみられる。
【0045】本発明のカチオン電着塗料組成物は、上記
において説明した成分(A)〜(D)の他に、着色顔
料、防食顔料、体質顔料、染料、添加剤等を必要に応じ
て配合することができる。また、顔料類を配合せずにク
リアー塗料として使用することも可能である。
において説明した成分(A)〜(D)の他に、着色顔
料、防食顔料、体質顔料、染料、添加剤等を必要に応じ
て配合することができる。また、顔料類を配合せずにク
リアー塗料として使用することも可能である。
【0046】着色顔料としては特に限定しないが、酸化
チタン、カーボンブラック、酸化鉄クロム酸鉛等の無機
顔料;アニリンブラック、バーミリオンレッド、レーキ
ーレッド、フタロシアニンブルー、ファストスカイブル
ー等の有機顔料が使用できる。防食顔料としては、塩基
性ケイ酸鉛等が使用できる。体質顔料としては、カオリ
ン、硫酸バリウム等が使用できる。
チタン、カーボンブラック、酸化鉄クロム酸鉛等の無機
顔料;アニリンブラック、バーミリオンレッド、レーキ
ーレッド、フタロシアニンブルー、ファストスカイブル
ー等の有機顔料が使用できる。防食顔料としては、塩基
性ケイ酸鉛等が使用できる。体質顔料としては、カオリ
ン、硫酸バリウム等が使用できる。
【0047】アクリル系樹脂、アクリル系樹脂変性エポ
キシ樹脂などの基体樹脂の中和・水性化は通常、該樹脂
を脂肪族カルボン酸、特に酢酸及び/又はギ酸などの水
溶性有機酸で水溶化・水分散化することによって行われ
る。その際、前記有機酸ビスマス塩水溶液の一部、また
は全部を中和して用いることができる。中和剤として酢
酸及び/又はギ酸を用いると、仕上がり性、つきまわり
性、低温硬化性などに優れるので好ましい。
キシ樹脂などの基体樹脂の中和・水性化は通常、該樹脂
を脂肪族カルボン酸、特に酢酸及び/又はギ酸などの水
溶性有機酸で水溶化・水分散化することによって行われ
る。その際、前記有機酸ビスマス塩水溶液の一部、また
は全部を中和して用いることができる。中和剤として酢
酸及び/又はギ酸を用いると、仕上がり性、つきまわり
性、低温硬化性などに優れるので好ましい。
【0048】本発明のカチオン電着塗料組成物は、さら
に錫化合物を含有することができる。該錫化合物として
は、例えば、ジブチル錫オキサイド、ジオクチル錫オキ
サイドなどの有機錫酸化物:ジブチル錫ジラウレート、
ジオクチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジアセテート、
ジオクチル錫ベンゾエートオキシ、ジブチル錫ベンゾエ
ートオキシ、ジオクチル錫ジベンゾエート、ジブチル錫
ジベンゾエートなどのジアルキル錫の脂肪族または芳香
族カルボン酸塩等を挙げることができ、このうち低温硬
化性の点からジアルキル錫芳香族カルボン酸塩が好適で
ある。電着塗料組成物での錫含有量は、厳密に規定され
るものではなく、電着塗料に要求される性能等に応じて
広範囲にわたって変えることができるが、通常、電着塗
料中の樹脂固形分100重量部あたりの錫含有量が0〜
8重量部、好ましくは0.05〜5重量部の範囲内とな
るようにするのが好適である。
に錫化合物を含有することができる。該錫化合物として
は、例えば、ジブチル錫オキサイド、ジオクチル錫オキ
サイドなどの有機錫酸化物:ジブチル錫ジラウレート、
ジオクチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジアセテート、
ジオクチル錫ベンゾエートオキシ、ジブチル錫ベンゾエ
ートオキシ、ジオクチル錫ジベンゾエート、ジブチル錫
ジベンゾエートなどのジアルキル錫の脂肪族または芳香
族カルボン酸塩等を挙げることができ、このうち低温硬
化性の点からジアルキル錫芳香族カルボン酸塩が好適で
ある。電着塗料組成物での錫含有量は、厳密に規定され
るものではなく、電着塗料に要求される性能等に応じて
広範囲にわたって変えることができるが、通常、電着塗
料中の樹脂固形分100重量部あたりの錫含有量が0〜
8重量部、好ましくは0.05〜5重量部の範囲内とな
るようにするのが好適である。
【0049】本発明のカチオン電着塗料組成物の調整方
法としては、特に限定せず、通常行われる塗料の製造方
法が適用できるが、以下に調整方法の一例を説明する。
法としては、特に限定せず、通常行われる塗料の製造方
法が適用できるが、以下に調整方法の一例を説明する。
【0050】電着塗装方法としては、通常のカチオン電
着塗装方法を適用することができ、例えば、固形分濃度
が約5〜40重量%となるように脱イオン水などで希釈
し、さらにpHを4.0〜9.0の範囲内に調整した本
発明の電着塗料組成物からなる電着浴を、通常、浴温1
5〜35℃に調整し、負荷電圧50〜400Vの範囲で
行うことができる。
着塗装方法を適用することができ、例えば、固形分濃度
が約5〜40重量%となるように脱イオン水などで希釈
し、さらにpHを4.0〜9.0の範囲内に調整した本
発明の電着塗料組成物からなる電着浴を、通常、浴温1
5〜35℃に調整し、負荷電圧50〜400Vの範囲で
行うことができる。
【0051】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。以下、単に「部」及び「%」とあるのは、それぞれ
「重量部」、「重量%」を意味する。
る。以下、単に「部」及び「%」とあるのは、それぞれ
「重量部」、「重量%」を意味する。
【0052】アクリル系樹脂(A)の製造 製造例1 容量2リットルの4つ口フラスコにプロピレングリコー
ルモノメチルエーテル246部を仕込み、窒素置換後、
110℃に保った。この中に、以下に示す配合の混合物
を3時間かけて滴下した。
ルモノメチルエーテル246部を仕込み、窒素置換後、
110℃に保った。この中に、以下に示す配合の混合物
を3時間かけて滴下した。
【0053】 スチレン 25部 メチルメタクリレート 18部 n−ブチルアクリレート 6部 2−ヒドロキシエチルメタクリレート 12部 プラクセルFM−3(ダイセル化学工業社製 商品名) 24部 ジメチルアミノエチルメタクリレート 15部 アゾビスイソブチロニトリル 3部
【0054】滴下終了後から1時間経過後、この中に
2,2′−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)8部
をプロピレングリコールモノメチルエーテル56部に溶
かした溶液を1時間かけて滴下した。滴下終了後、これ
をさらに1時間110℃に保持したのち、メチルイソブ
チルケトン44部を加え、固形分67%、ガードナー粘
度Z3のアクリル系樹脂溶液(A−1)を得た。
2,2′−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)8部
をプロピレングリコールモノメチルエーテル56部に溶
かした溶液を1時間かけて滴下した。滴下終了後、これ
をさらに1時間110℃に保持したのち、メチルイソブ
チルケトン44部を加え、固形分67%、ガードナー粘
度Z3のアクリル系樹脂溶液(A−1)を得た。
【0055】製造例2〜5 製造例1において、滴下する混合物を下記表1に示す配
合とする以外は製造例1と同様の操作を行い、アクリル
樹脂溶液(A−2)〜(A−5)を得た。
合とする以外は製造例1と同様の操作を行い、アクリル
樹脂溶液(A−2)〜(A−5)を得た。
【0056】
【表1】
【0057】アクリル系樹脂変性エポキシ樹脂(B)の
製造 製造例6 (アクリル系樹脂(f)の製造) 容量2リットルの4つ口フラスコにプロピレングリコー
ルモノメチルエーテルを200部、エチレングリコール
ブチルエーテルを50部仕込み、窒素置換後、120℃
に保った。この中に、以下に示す配合の混合物を4.5
時間かけて滴下した。
製造 製造例6 (アクリル系樹脂(f)の製造) 容量2リットルの4つ口フラスコにプロピレングリコー
ルモノメチルエーテルを200部、エチレングリコール
ブチルエーテルを50部仕込み、窒素置換後、120℃
に保った。この中に、以下に示す配合の混合物を4.5
時間かけて滴下した。
【0058】 スチレン 50部 2−ヒドロキシメタクリレート 19部 プラクセルFM−3 24部 アクリル酸 2部 AMSD−GRH(五井化成社製 商品名) 連鎖移動剤 5部 2,2′−アゾビス(2−メチルブチロニトリル) 5部
【0059】滴下終了後から1時間経過後、この中に
2,2′−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)5部
をプロピレングリコールモノメチルエーテル25部に溶
かした溶液を1時間かけて滴下した。滴下終了後、これ
をさらに1時間120℃に保持し、固形分75%のアク
リル系樹脂溶液(f)を得た。SP値は9.47であ
る。
2,2′−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)5部
をプロピレングリコールモノメチルエーテル25部に溶
かした溶液を1時間かけて滴下した。滴下終了後、これ
をさらに1時間120℃に保持し、固形分75%のアク
リル系樹脂溶液(f)を得た。SP値は9.47であ
る。
【0060】製造例7 容量2リットルの4つ口フラスコに「エピコート82
8」(油化シェルエポキシ社製、エポキシ当量190の
ビスフェノールA型エポキシ樹脂)を375部、ビスフ
ェノールA150部、ジエタノールアミン2.05部を
加え、120℃で2時間反応し、分子量1600を有す
るエポキシ樹脂(e)を得た。ここに、製造例6で得た
アクリル系樹脂溶液(f)650部を加え、120℃で
1.5時間反応したのち、ジエタノールアミン37部を
加え、120℃反応した。反応温度を100℃に下げ、
ジエチレントリアミンのメチルイソブチルケトンケチミ
ン化物のメチルイソブチルケトン溶液(固形分70%)
を54部加え、2時間反応させ、固形分70%のアクリ
ル系変性エポキシ樹脂溶液(B−1)を得た。SP値は
10.6であった。
8」(油化シェルエポキシ社製、エポキシ当量190の
ビスフェノールA型エポキシ樹脂)を375部、ビスフ
ェノールA150部、ジエタノールアミン2.05部を
加え、120℃で2時間反応し、分子量1600を有す
るエポキシ樹脂(e)を得た。ここに、製造例6で得た
アクリル系樹脂溶液(f)650部を加え、120℃で
1.5時間反応したのち、ジエタノールアミン37部を
加え、120℃反応した。反応温度を100℃に下げ、
ジエチレントリアミンのメチルイソブチルケトンケチミ
ン化物のメチルイソブチルケトン溶液(固形分70%)
を54部加え、2時間反応させ、固形分70%のアクリ
ル系変性エポキシ樹脂溶液(B−1)を得た。SP値は
10.6であった。
【0061】ブロックポリイソシアネート化合物(C)
の製造 製造例8 イソホロンジイソシアネート50部をメチルケトオキシ
ム40部に40〜60℃で滴下した後、80℃で1時間
加熱し、ブロックポリイソシアネート化合物(C−1)
を得た。
の製造 製造例8 イソホロンジイソシアネート50部をメチルケトオキシ
ム40部に40〜60℃で滴下した後、80℃で1時間
加熱し、ブロックポリイソシアネート化合物(C−1)
を得た。
【0062】有機酸ビスマス塩水溶液(D−1)の製造 フラスコに90%乳酸200g(乳酸として2モル)、
酢酸60g(1モル)、及び脱イオン水623gを仕込
み、60℃に加熱した。ついでこの中に酸化ビスマス2
32g(0.5モル)をゆっくり加え、60℃で4時間
加熱し、反応させた。反応液に黄色の固形物がなくな
り、透明になったことを確認したのち、脱イオン水33
47gを加え、固形分10%の乳酸及び酢酸ビスマス塩
水溶液(D−1)を得た。
酢酸60g(1モル)、及び脱イオン水623gを仕込
み、60℃に加熱した。ついでこの中に酸化ビスマス2
32g(0.5モル)をゆっくり加え、60℃で4時間
加熱し、反応させた。反応液に黄色の固形物がなくな
り、透明になったことを確認したのち、脱イオン水33
47gを加え、固形分10%の乳酸及び酢酸ビスマス塩
水溶液(D−1)を得た。
【0063】顔料分散ペースト(G−1)の製造 製造例9 ボールミルに、製造例7で得た固形分70%のアクリル
系樹脂変性エポキシ樹脂溶液(B−1)4.7部、10
%蟻酸1.4部を配合し混合した後、さらに脱イオン水
を加え混合撹拌した。ついでこの中に、チタン白16.
5部、クレー8部、カーボンブラック0.3部及びジオ
クチルスズオキサイド3部を配合し、40時間分散処理
して固形分55%の顔料分散ペースト(G−1)を得
た。
系樹脂変性エポキシ樹脂溶液(B−1)4.7部、10
%蟻酸1.4部を配合し混合した後、さらに脱イオン水
を加え混合撹拌した。ついでこの中に、チタン白16.
5部、クレー8部、カーボンブラック0.3部及びジオ
クチルスズオキサイド3部を配合し、40時間分散処理
して固形分55%の顔料分散ペースト(G−1)を得
た。
【0064】クリヤーエマルション(E−1)〜(E−
7)の製造 下記表2に示す配合で各成分(A)〜(D)を配合し、
均一に撹拌した後、強く撹拌しながら脱イオン水150
部を約15分かけて滴下し、固形分33.5%のカチオ
ン電着クリヤーエマルション(E−1)〜(E−7)を
得た。
7)の製造 下記表2に示す配合で各成分(A)〜(D)を配合し、
均一に撹拌した後、強く撹拌しながら脱イオン水150
部を約15分かけて滴下し、固形分33.5%のカチオ
ン電着クリヤーエマルション(E−1)〜(E−7)を
得た。
【0065】
【表2】
【0066】カチオン電着塗料の製造 実施例1〜2及び比較例1〜5 下記表3に示す処方で各成分を配合し、均一に撹拌した
後、脱イオン水で希釈して固形分20%のカチオン電着
塗料を得た。
後、脱イオン水で希釈して固形分20%のカチオン電着
塗料を得た。
【0067】
【表3】
【0068】塗装試験 上記で得たカチオン電着塗料に、パルボンド#3030
(日本パーカライジング社製、リン酸亜鉛処理剤)で化
成処理した0.8×150×70mmの冷延ダル鋼板を
浸漬し、これをカソードとして電着塗装を行った。電着
条件は300Vで、膜厚(乾燥膜厚に基づいて)約20
μmの電着塗膜を形成し、水洗後、170℃〜20分焼
き付けを行った。このようにして得た塗板の性能試験結
果を表3に併せて示す。
(日本パーカライジング社製、リン酸亜鉛処理剤)で化
成処理した0.8×150×70mmの冷延ダル鋼板を
浸漬し、これをカソードとして電着塗装を行った。電着
条件は300Vで、膜厚(乾燥膜厚に基づいて)約20
μmの電着塗膜を形成し、水洗後、170℃〜20分焼
き付けを行った。このようにして得た塗板の性能試験結
果を表3に併せて示す。
【0069】表3における試験方法は以下の通りであ
る。
る。
【0070】浴安定性:塗料浴の経時での分離の有無を
下記の基準で評価した。 ○:1ヶ月経過しても分離なし。 △:7〜14日後に分離。 ×:翌日に分離。
下記の基準で評価した。 ○:1ヶ月経過しても分離なし。 △:7〜14日後に分離。 ×:翌日に分離。
【0071】60度グロス:JIS K−5400
7.6(1990)に準じて測定した(反射率60
度)。
7.6(1990)に準じて測定した(反射率60
度)。
【0072】耐候性:サンシャインウェザーメーター1
000時間後の光沢保持率(%)。
000時間後の光沢保持率(%)。
【0073】耐食性:焼き付け温度170℃で得られた
各電着板の電着塗膜に、素地に達するようにナイフでク
ロスカット傷をいれ、これをJIS Z−2371に準
じて1000時間耐塩水噴霧試験を行い、ナイフ傷から
の錆、フクレ幅によって以下の基準で評価した。
各電着板の電着塗膜に、素地に達するようにナイフでク
ロスカット傷をいれ、これをJIS Z−2371に準
じて1000時間耐塩水噴霧試験を行い、ナイフ傷から
の錆、フクレ幅によって以下の基準で評価した。
【0074】 ◎:錆、フクレの最大幅がカット部より1mm未満(片
側) ○:錆、フクレの最大幅がカット部より1mm以上2m
m未満(片側) △:錆、フクレの最大幅がカット部より2mm以上3m
m未満(片側)でかつ 平面部にプリスターがかなり目立つ ×:錆、フクレの最大幅がカット部より3mm以上でか
つ塗面全面にプリスターの発生がみられる(片側)
側) ○:錆、フクレの最大幅がカット部より1mm以上2m
m未満(片側) △:錆、フクレの最大幅がカット部より2mm以上3m
m未満(片側)でかつ 平面部にプリスターがかなり目立つ ×:錆、フクレの最大幅がカット部より3mm以上でか
つ塗面全面にプリスターの発生がみられる(片側)
【0075】
【発明の効果】本発明によれば、特定のアクリル系樹脂
と特定のアクリル系樹脂変性エポキシ樹脂と特定のブロ
ックポリイソシアネート化合物及びビスマス化合物成分
を含有させてなり、電着浴安定性に優れ、かつ紡食性、
耐候性および仕上り性に優れた電着塗膜を形成しうるカ
チオン電着塗料組成物が提供される。
と特定のアクリル系樹脂変性エポキシ樹脂と特定のブロ
ックポリイソシアネート化合物及びビスマス化合物成分
を含有させてなり、電着浴安定性に優れ、かつ紡食性、
耐候性および仕上り性に優れた電着塗膜を形成しうるカ
チオン電着塗料組成物が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 125/02 C09D 125/02 163/00 163/00 175/04 175/04 (72)発明者 西田 礼二郎 神奈川県平塚市東八幡4丁目17番1号 関 西ペイント株式会社内 (72)発明者 宮武 信次 神奈川県平塚市東八幡4丁目17番1号 関 西ペイント株式会社内 (72)発明者 羽石 秀彦 神奈川県平塚市東八幡4丁目17番1号 関 西ペイント株式会社内
Claims (12)
- 【請求項1】 下記の成分 (A)10〜60重量%の水酸基含有アクリル系モノマ
ー(a)、5〜35重量%のアミノ基含有アクリル系モ
ノマー(b)、5〜55重量%の芳香族ビニルモノマー
(c)、及び必要によりその他のアクリル系モノマー
(d)をラジカル共重合反応して得られるアクリル系樹
脂、 (B)エポキシ樹脂(e)10〜90重量%及び水酸基
含有アクリル系樹脂(f)90〜10重量%で構成され
る樹脂混合物65〜95重量%とアミン化合物(g)5
〜35重量%とを反応させて得られる水酸基含有アクリ
ル系樹脂変性エポキシ樹脂、 (C)脂肪族及び/又は脂環式ブロックポリイソシアネ
ート化合物及び (D)ビスマス化合物成分を含有し、該成分(A)〜
(C)の配合割合は、成分(A)、(B)及び(C)の
固形分合計を基準として、成分(A)が40〜90重量
%、成分(B)が5〜55重量%、成分(C)が5〜4
0重量%であり、且つ成分(D)が電着塗料中の樹脂固
形分100重量部に対し、ビスマス含有量として0.0
1〜10重量部となるように配合したカチオン電着塗料
組成物。 - 【請求項2】 アクリル系樹脂(A)の水酸基価が10
〜300mgKOH/gの範囲内である請求項1記載の
電着塗料組成物。 - 【請求項3】 アクリル系樹脂(A)のアミン価が10
〜125mgKOH/gの範囲内である請求項1記載の
電着塗料組成物。 - 【請求項4】 アクリル系樹脂(A)のSP値(溶解性
パラメーター)が8.5〜10.50の範囲である請求
項1記載の電着塗料組成物。 - 【請求項5】 アクリル系樹脂(A)の数平均分子量が
2,000〜100,000の範囲内である請求項1記
載の電着塗料組成物。 - 【請求項6】 アクリル系樹脂変性エポキシ樹脂(B)
を構成するエポキシ樹脂(e)がビスフェノール型エポ
キシ樹脂であって、その数平均分子量が少なくとも34
0である請求項1記載の電着塗料組成物。 - 【請求項7】 アクリル系樹脂変性エポキシ樹脂(B)
を構成するアクリル系樹脂成分(f)が酸価1〜50m
gKOH/gの範囲内である請求項1記載の電着塗料組
成物。 - 【請求項8】 アクリル系樹脂変性エポキシ樹脂(B)
を構成するアクリル系樹脂(f)が水酸基価30〜20
0mgKOH/gの範囲内である請求項1記載の電着塗
料組成物。 - 【請求項9】 アクリル系樹脂変性エポキシ樹脂(B)
を構成するアクリル系樹脂成分(f)が数平均分子量
2,000〜10,000の範囲内である請求項1記載
の電着塗料組成物。 - 【請求項10】 該アクリル系樹脂変性エポキシ樹脂
(B)のSP値が9.0〜11.0の範囲にある請求項
1記載の電着塗料組成物 - 【請求項11】 該樹脂(A)のSP値と、該樹脂
(B)のSP値との差が0.1〜2.0の範囲にある請
求項1記載の電着塗料組成物。 - 【請求項12】 ビスマス化合物成分(D)が2種以上
の有機酸によるビスマス塩の水溶液であって、該有機酸
の少なくとも1種が脂肪族ヒドロキシカルボン酸である
有機酸ビスマス塩水溶液である請求項1記載の電着塗料
組成物。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000096387A JP2000355673A (ja) | 1999-04-16 | 2000-03-31 | カチオン電着塗料組成物 |
US09/549,717 US6333367B1 (en) | 1999-04-16 | 2000-04-14 | Cationic electrodeposition coating composition |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11-109684 | 1999-04-16 | ||
JP10968499 | 1999-04-16 | ||
JP2000096387A JP2000355673A (ja) | 1999-04-16 | 2000-03-31 | カチオン電着塗料組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000355673A true JP2000355673A (ja) | 2000-12-26 |
Family
ID=26449416
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000096387A Pending JP2000355673A (ja) | 1999-04-16 | 2000-03-31 | カチオン電着塗料組成物 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6333367B1 (ja) |
JP (1) | JP2000355673A (ja) |
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JP2011026451A (ja) * | 2009-07-24 | 2011-02-10 | Shimizu:Kk | 均一電着性に優れた電着塗料組成物、水性電着塗料、電着塗装方法および電着塗装製品 |
JP5701442B1 (ja) * | 2014-09-05 | 2015-04-15 | 関西ペイント株式会社 | カチオン電着塗料組成物 |
WO2015147079A1 (ja) * | 2014-03-26 | 2015-10-01 | 日本ペイント・オートモーティブコーティングス株式会社 | 電着塗料組成物 |
JP2016056338A (ja) * | 2015-01-20 | 2016-04-21 | 関西ペイント株式会社 | カチオン電着塗料組成物 |
WO2017051899A1 (ja) * | 2015-09-25 | 2017-03-30 | 日本ペイント・オートモーティブコーティングス株式会社 | カチオン電着塗料組成物の調製方法 |
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---|---|---|---|---|
US20030102217A1 (en) * | 2001-08-31 | 2003-06-05 | Kansai Paint Co., Ltd | Method for forming multilayer coating film |
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