JP2685280B2 - カチオン性架橋樹脂微粒子の水分散液およびその用途 - Google Patents

カチオン性架橋樹脂微粒子の水分散液およびその用途

Info

Publication number
JP2685280B2
JP2685280B2 JP7558889A JP7558889A JP2685280B2 JP 2685280 B2 JP2685280 B2 JP 2685280B2 JP 7558889 A JP7558889 A JP 7558889A JP 7558889 A JP7558889 A JP 7558889A JP 2685280 B2 JP2685280 B2 JP 2685280B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
cationic
parts
added
tetrahydrofuran
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP7558889A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02103273A (ja
Inventor
裕之 坂本
健四郎 飛永
保之 土谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Paint Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paint Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Paint Co Ltd filed Critical Nippon Paint Co Ltd
Priority to JP7558889A priority Critical patent/JP2685280B2/ja
Priority to AU37866/89A priority patent/AU611308B2/en
Priority to EP89306865A priority patent/EP0351135B1/en
Priority to DE68927208T priority patent/DE68927208T2/de
Priority to KR1019890009719A priority patent/KR900001739A/ko
Priority to US07/376,601 priority patent/US5070120A/en
Publication of JPH02103273A publication Critical patent/JPH02103273A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2685280B2 publication Critical patent/JP2685280B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はカチオン性架橋樹脂粒子の分散液、その製法
およびそれを含む陰極電着塗料組成物に関する。
(従来の技術およびその課題) 従来、電着塗料に内部架橋したエチレン性不飽和単量
体の重合体よりなる微小樹脂粒子(ミクロゲル)を添加
し、艶消し塗膜を得ることは公知である。特開昭58−93
762号公報および特開昭56−49766号公報参照。ミクロゲ
ルを電着塗料へ添加することは、艶消しの目的ばかりで
なく、塗膜性能およびつきまわり性などにも有効であ
る。
しかしながらこれらミクロゲルは、電着に必要な電荷
を持たず、かつ水性媒体に不溶であり、塗膜の焼付温度
において熱融合しないため、単独では電着塗装すること
ができず、水溶性または水分散性の電着に必要な電荷を
持った水性樹脂と併用しなければならない。しかしなが
らその場合ミクロゲルは前記性質のため塗料の貯蔵安定
性や、電着作業性を害し、多量に添加することはできな
い。
上記点を改善するために本発明者等は既にカチオン性
樹脂と架橋剤とを加熱架橋してカチオン性架橋樹脂粒子
を用いることを提案した(特願昭61−285770号(特開昭
63−137745号)、同61−285771号(特開昭63−137973
号)等)。この場合、微粒子形成時の架橋反応に不飽和
結合によりラジカル付加反応を用いたものの具体的な開
示はない。
(課題を解決するための手段) 本発明者等はカチオン性の架橋樹脂粒子をラジカル付
加重合により形成することにより、より容易に架橋樹脂
粒子が形成でき、しかも本発明者等が既に提案したカチ
オン性の架橋樹脂粒子の利点をすべて踏襲されることを
見出し、本発明を成すに到った。
即ち、本発明は (A)カチオン性水性樹脂、および (B)1分子中に少なくとも2個の重合性ビニル基を有
する数平均分子量400〜20,000の樹脂 を水性媒体中に分散または乳化し、ラジカル重合するこ
とにより得られるカチオン性架橋樹脂粒子の分散液、お
よびその製法を提供する。
また、本発明は上記カチオン性架橋樹脂粒子の分散液
を含む陰極電着塗料組成物を提供する。
カチオン性水性樹脂(A)は、一般的にカチオン型電
着塗料の製造において皮膜形成性樹脂として使用されて
いる。それらは樹脂へ正の電荷と親水性を与えるアミノ
基のようなカチオン性官能基を持っている。種々のタイ
プのこのような樹脂が知られており、本発明において使
用できるが、好ましい典型的な水性樹脂はアミン変性エ
ポキシ樹脂およびアミン化ポリブタジエン樹脂である。
アミン変性エポキシ樹脂はポリグリシジル化合物に1
級、2級または3級アミンを反応させて製造することが
できる。ポリグリシジル化合物とは分子内に2個以上の
グリシジル基を有するエポキシ化合物のことであり、芳
香族または脂肪族多価アルコールにエピクロルヒドリン
を反応させることにより得られる。その具体例として
は、ビスフェノールA系であるエポトートYD−011(東
都化成(株)製)、脂肪族系であるデナコールEX−212
(ナガセ化成(株)製)およびPG−207(東都化成
(株)製)、フェノールノボラック系であるエポトート
YDPN−638(東都化成(株)製)などがある。
これらのポリグリシジル化合物に付加する1級または
2級アミンとしては、モノメチルアミン、モノエチルア
ミン、n−ブチルアミン、モノエタノールアミン等の1
級アミンや、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジイソ
プロピルアミン、N−メチルエタノールアミン、N−エ
チルエタノールアミン、ジエタノールアミン等の2級ア
ミン、およびジエチレントリアミンとメチルイソブチル
ケトンの脱水反応で得られるジケチミンなどがある。
アミン化ポリブタジエン樹脂とは、 (1)500〜5,000の分子量で50〜500のヨウ素価の炭素
−炭素二重結合およびオキシラン酸素を3〜12重量%有
する高分子化合物に (2)該高分子化合物10g当たり30〜300ミリモルの、一
般式 (式中、R1およびR2はヒドロキシル基で置換されても良
い炭素数1〜20の炭化水素基を表すか、またはR1とR2
窒素および場合により他のヘテロ原子を含む環構造を表
す。) で表されるアミン化合物を反応させたものである。例え
ば分子量500〜5,000の液状ブタジエンを過酸化物により
オキシラン酸素含有量3〜12重量%となるように部分的
にエポキシ化し、これに100gあたり30〜300ミリモルの
前述した1級、2級または3級アミンを反応させて得ら
れる。
カチオン性水性樹脂は必要に応じて重合性のビニル基
を有していてもよい。重合性ビニル基は後述する成分
(B)と架橋反応し、架橋樹脂粒子の貯蔵安定性を向上
させる。重合性ビニル基の導入は当業者に公知である。
例えば、前記カチオン性水性樹脂100g当たり5〜400ミ
リモルの、一般式 (式中R3およびR4は水素原子またはメチル基を表す。)
で表されるα,β不飽和カルボン酸を反応させて得る。
本発明の成分(B)の樹脂は1分子中に少なくとも2
個の重合性ビニル基を有し、かつ400〜20,000、好まし
くは1,000〜10,000の分子量を有する。基本骨格となる
樹脂はいかなるものでもよいが、好ましくはエポキシ樹
脂、ポリエステル、アルキド、ウレタン、アミノ樹脂が
挙げられる。この基本骨格樹脂に重合性ビニル基を導入
する方法は公知である。代表的な例としては上記エポキ
シ樹脂のエポキシ基を(メタ)アクリル酸等でエステル
化して導入する方法等が挙げられる。重合性ビニル基が
1分子中に2個より少ない樹脂も反応性等に悪影響を与
えない範囲で使用してもよい。
成分(B)は水中で架橋反応を行うので、常圧で反応
させる場合は100℃以下の温度で架橋するものでなけれ
ばならない。しかしながら反応をオートクレーブ中加圧
下で行う場合には、100℃以上の温度で反応するものも
使用することができる。架橋反応はラジカル重合触媒の
存在下に実施される。使用し得るラジカル重合触媒の例
としてはアゾ系触媒、例えばアゾビスイソブチロニトリ
ル、過酸化物系触媒、例えばケントパーオキサキド類、
ジアシルパーオキサイド類等が挙げられる。
カチオン性水性樹脂(A)や樹脂(B)は粘度を下
げ、エマルジョン形成を容易にするため、有機溶剤を含
むことができる。そのような溶剤の例には、エチルセロ
ソルブ、プロピルセロソルブ、ブチルセロソルブ、メタ
ノール、エタノール、イソプロピルアルコール、n−ブ
タノール、イソブタノール、エチレングリコールジメチ
ルエーテル、ジアセトンアルコール、4−メトキシ−メ
チルペンタノン−2、アセトン、メチルエチルケトン、
メトキシブタノール、ジオキサン、エチレングリコール
モノエチルエーテルアセテート等の水混和性の有機溶剤
やキシレン、トルエン、メチルイソブチルケトン、ヘキ
サン、四塩化炭素、2−エチルヘキサノール、イソホロ
ン、シクロヘキサン、ベンゼン等の水不飽和性の有機溶
剤がある。
カチオン性水性樹脂(A)と成分(B)とを含む樹脂
組成物を水性媒体中において乳化し、エマルジョンを調
製するには、水性樹脂(A)中のアミノ基の少なくとも
20モル%を酸で中和し、成分(B)と、水性媒体とを加
え乳化すればよい。カチオン性水性樹脂(A)と成分
(B)の割合は、固形分換算で前者100重量部あたり、
後者5〜250重量部である。(B)成分が5重量部より
少ない場合でも充分粒子化し得る。
カチオン性水性樹脂(A)を中和する酸としては、酢
酸、プロピオン酸、乳酸などが好ましい。
水性媒体は水であり、乳化を促進するため界面活性剤
を含むことができる。ノニオン系界面活性剤の例には、
ポリエチレングリコールアルキルフェニルエーテル、ポ
リエチレングリコールアルキルエーテル、ポリオキシア
ルキレンアルキルエーテル、ポリエチレングリコールソ
ルビタンモノステアレート、ポリプロピレングリコール
ポリエチレングリコールエーテル等がある。カチオン系
界面活性剤の例には、ラウリルトリメチルアンモニウム
クロライド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロラ
イド、アルキルピコリニウムクロライド等が挙げられ
る。
このようにして得られたエマルジョンは、成分(B)
の反応温度に応じ、常圧または加圧下、反応温度以上の
温度において加熱すれば、目的とするカチオン性架橋樹
脂粒子の水分散液が得られる。
本発明の水分散液は、同じ符号の電荷の反撥力により
水中に安定して分散しているため熱安定性が良く、その
ためエマルジョンの形において成分(B)の熱架橋反応
が進行する。このようなエマルジョンの形における架橋
反応は、加熱前後のエマルジョンへテトラヒドロフラン
のような樹脂をとかす溶剤を多量に加えることによって
確かめることができる。架橋していなければエマルジョ
ンは溶媒中に透明に溶解し、ゲル架橋していれば不溶性
となり、溶剤が白濁する。また、カチオン性架橋樹脂粒
子の水分散液は風乾し、減圧乾燥の後電子顕微鏡でその
粒子を観察することができる。上記反応は1成分型の態
様である第2の態様でも同様に実施できる。
このようにして得られたカチオン性架橋樹脂粒子分散
液は、水性塗料、特にカチオン電着塗料として使用する
ことができる。塗料組成物は所望により水溶性または水
分散性のカチオン性フィルム形成樹脂を含むことがで
き、また必要に応じ、そのカチオン性フィルム形成樹脂
に二酸化チタン、ベンガラ、カーボンブラック等の着色
顔料、ケイ酸アルミニウム、沈降性硫酸バリウム等の体
質顔料、およびリンモリブデン酸アルミニウム、クロム
酸ストロンチウム、塩基性ケイ酸鉛、クロム酸鉛等の防
錆顔料を添加することもできる。
水溶性または水分散性のカチオン性フィルム形成樹脂
は、前記のアミン変性エポキシ樹脂およびアミン化ポリ
ブタジエン樹脂のほか、ポリエーテル系、ポリエステル
系、ポリウレタン系、ポリアミド系、フェノール樹脂
系、アクリル樹脂系など各種のものが知られている。ま
たこれらはその硬化メカニズムにより、ラジカル重合や
酸化重合反応による自己架橋型、メラミン樹脂やブロッ
クポリイソシアネート化合物のような架橋剤によって硬
化するタイプ、および自己架橋反応と架橋剤架橋を併用
するタイプに分けられる。またこれら水溶性または水分
散性のカチオン性フィルム形成樹脂の水分散液中に、電
着塗膜の性能を改善するため水不溶性の例えばエポキシ
アクリレート樹脂をエマルジョンの形で添加することも
行われている。本発明の水性塗料組成物はこれらすべて
のタイプの水溶性または水分散性のカチオン性フィルム
形成樹脂を含むことができる。
塗料組成物は、不揮発分を10〜20%程度に調節し、乾
燥膜厚15〜30μに電着し、焼付けることにより硬化させ
ることができる。
(実施例) 本発明を実施例により更に詳細に説明する。
製造例1 アミノポリブタジエン樹脂 A 日石ポリブタジエンB−2000(数平均分子量2、00
0、1,2結合65%)を過酢酸を用いてエポキシ化し、オキ
シラン酸素含有量6.4%のエポキシ化ポリブタジエンを
製造した。
このエポキシ化ポリブタジエン1000gおよびエチルセ
ロソルブ354gを2オートクレーブに仕込んだ後、ジメ
チルアミン62.1gを加え、150℃で5時間反応させたあ。
未反応アミンを留去してアミン化ポリブタジエン樹脂溶
液を製造した。このもののアミン価は120ミリモル/100g
(固形分)であった。不揮発分75% 製造例2 エポキシアクリレート樹脂B (ポリアクリレート樹脂A) ビスフェノールAとエピクロルヒドリンをアルカリ触
媒の存在下で反応させて得た下記化合物 として、エポキシ当量950を持つビスフェノールタイプ
エポキシ樹脂(商品名エピコート1004;油化シェルエポ
キシ(株)製)1000gをエチルセロソルブ343gに溶解
し、アクリル酸76.3g、ハイドロキノン10gおよびN,N−
ジメチルアミノエタノールを5g添加し、100℃に加熱し
て5時間反応させ、樹脂溶液を合成した。
このものの酸価は2ミリモル/100g、固形分濃度は75
重量%であった。
実施例1 カチオン性架橋樹脂粒子 A 重量部 固形分 アミン化ポリブタジエン樹脂A 80 60 エポキシアクリレート樹脂B 53.3 40 氷酢酸 2.0 アゾイソブチロニトリル 3.0 脱イオン水 361.7 製造例1のアミン化ポリブタジエン樹脂A 80.7部へ
製造例2のエポキシアクリレート樹脂53.3部を混合し、
ここに氷酢酸2.0部を加え、十分に撹拌する。さらに重
合開始剤アゾイソブチロニトリル3.0部を加え、良く混
練する。これに脱イオン水を加え、乳化し、樹脂エマル
ジョンAを得た。その一部をとり、100倍量のテトラヒ
ドロフランを加えたところ透明に溶解した。次に樹脂エ
マルジョンAを55℃で7日間保温し冷却しカチオン性ゲ
ル微粒子分散液を得た。
このものはテトラヒドロフランに透明に溶解せず白濁
した。
次に不揮発分10%のゲル微粒子分散液にブリキ板をデ
ィップし、風乾し、室温で減圧乾燥後電子顕微鏡で観察
したところ、100nm以下の粒径の微粒子が観察された。
上で得たカチオン性ゲル微粒子分散液を、被塗物を陰
極としてカチオン電着塗装を行い、170℃で20分焼付け
し、20μのクリヤー塗板を得た。テスト結果を表−1に
示す。
実施例2 カチオン性架橋樹脂粒子 B 重量部 固形分 アミン化ポリブタジエン樹脂 80 60 アロニックスM315*) 40.0 40.0 氷酢酸 2.0 アゾイソブチロニトリル 3.0 脱イオン水 375.0 *)東亜合成化学株式会社製イソシアヌル酸トリアクリ
レート 製造例1のアミン化ポリブタジエン80.0部ヘアロニッ
クスM−315 40.0部を混合し、55℃で撹拌する。ここ
に氷酢酸2.0部を加え十分に撹拌する。更に重合開始剤
アゾイソブチロニトリル3.0部を加え、良く混練する。
これに脱イオン水を加え乳化し樹脂エマルジョンBを得
た。このものはテトラヒドロフランに透明に溶解する。
次に樹脂エマルジョンBを40℃で7日間保温し、冷却
してカチオン性ゲル微粒子分散液を得た。このものはテ
トラヒドロフランに透明に溶解せず白濁した。
上で得たカチオン性ゲル微粒子分散液を、被塗物を陰
極としてカチオン電着塗装を行い、170℃で20分焼付け
し、20μのクリヤー塗膜を得た。テスト結果を表−1に
示す。
製造例3 アミン化ポリブタジエン樹脂C 日石ポリブタジエンB−2000(数平均分子量2000、1,
2結合65%)を過酢酸を用いてエポキシ化し、オキシラ
ン酸素含有量6.4%のエポキシ化ポリブタジエン(E1
を製造した。
このエポキシ化ポリブタジエン(E1)1,000gおよびエ
チルセロソルブ354gを2オートクレーブに仕込んだ
後、ジメチルアミン62.1gを加え、150℃で5時間反応さ
せた。未反応アミンを留去した後、120℃迄冷却しアク
リル酸79.3g、ハイドロキノン7.6gおよびエチルセロソ
ルブ26.4gの混合物を添加し、さらに120℃で3時間45分
反応させて本発明の成分(A)の樹脂溶液(A1)を製造
した。このもののアミン価は85.2ミリモル/100g、酸価
は10.0ミリモル/100gそして固形分濃度は75.0重量%で
あった。
実施例3 カチオン性架橋樹脂粒子C 製造例1によるアミン化ポリブタジエン樹脂Aを製造
例3のアミン化ポリブタジエン樹脂Cに変更する他は実
施例2と同様に行なった。このものは加熱前はテトラヒ
ドロフランに透明に溶解する。
次にこの樹脂エマルジョンを40℃で5日間保温し、冷
却してカチオン性ゲル微粒子分散液を得た。このものは
テトラヒドロフランに透明に溶解せず白濁した。
製造例4 アミノエポキシ樹脂D ビスフェノールAとエピクロルヒドリンをアルカリ触
媒下で反応させ得た化合物 としてエポキシ当量950を持つビスフェノールタイプエ
ポキシ樹脂(商品名エピコート1004,油化シェルエポキ
シ(株)製)1900部をキシレン685.3部に溶解し、n−
メチルエタノールアミン112.7部を加え130℃に保温し3
時間反応させた。
その後ハイドロキノン2.1部、キノン0.6部を加え良く
撹拌した後、メタアクリル酸43.1部を加え110℃で3時
間反応させた後メチルイソブチルケトン216部を加えア
ミノエポキシ樹脂Cを得た。
このもののアミン価は73mmol/100g固形分、固形分濃
度は70重量%であった。
実施例4 カチオン性ゲル微粒子分散液D 製造例3のアミン化ポリブタジエン樹脂B 80.5部に
ニトリル基修飾ポリブタジエン樹脂40.0部を混合し、こ
こに氷酢酸2.0部を加え十分に撹拌する。さらに重合開
始剤アゾイソブチロニトリル2.0部を加え良く混練す
る。
これに脱イオン水を加え乳化し樹脂エマルジョンDを
得た。その一部をとり100倍量のテトラヒドロフランを
加えたところ透明に溶解した。次に樹脂エマルジョンD
を55℃で3日間保温後冷却しカチオン性ゲル微粒子分散
液を得た。
このものはテトラヒドロフランに透明に溶解せず白濁
した。次に不揮発分10%のゲル微粒子分散液にブリキ板
をディップし風乾し、室温で減圧・乾燥後電子顕微鏡で
観察したところ、100nm以下の粒子径の微粒子が観察さ
れた。
上で得たカチオン性ゲル微粒子分散液を被塗物を陰極
としてカチオン電着塗装を行い、170℃で20分焼付し20
μmのクリヤー塗板を得た。結果を表1に示す。
製造例4のアミノエポキシ樹脂D143部にアロニックス
M−315を80部混合し55℃で撹拌する。これに氷酢酸3.0
部を加え、更に重合開始剤アゾイソブチロニトリル2.0
部を加え良く混練する。これに脱イオン水672部を加え
乳化し樹脂エマルジョンを得た。このものは、テトラヒ
ドロフランに透明に溶解する。
次にこの樹脂エマルジョンを55℃で3日間保温後冷却
してカチオン性ゲル微粒子分散液を得た。
このものはテトラヒドロフランに透明に溶解せず白濁
した。
上で得たカチオン性ゲル微粒子分散液を被塗物を陰極
としてカチオン電着塗装を行い、170℃で20分焼付し20
μmのクリヤー塗膜を得た。テスト結果を表−1に示
す。
比較例1 アゾイソブチロニトリルを添加しない他は実施例1と
同様に行った。但し55℃×7日の経時後でもテトラヒド
ロフランに透明に溶解した。
比較例2 アゾイソブチロニトリルを添加しない他は実施例2と
同様に行った。但し、55℃×7日の経時後でもテトラヒ
ドロフランに透明に溶解した。
比較例3 アゾイソブチロニトリルを添加しない他は、実施例3
と同様に行った。但し、40℃×7日経時後でもテトラヒ
ドロフランに透明に溶解した。
製造例5 アミノエポキシ樹脂E ビスフェノールAとエピクロルヒドリンをアルカリ触
媒下で反応させ得た化合物 としてエポキシ当量950を持つビスフェノールタイプエ
ポキシ樹脂(商品名エピコート1004,油化シェルエポキ
シ(株)製)1900部をキシレン685.3部に溶解し、n−
メチルエタノールアミン225.4部を加え130℃に保温し3
時間反応させた。その後メチルイソブチルケトン225.6
部を加えアミノエポキシ樹脂Eを得た。
このもののアミン価は146mmol/100g固型分、固型分濃
度は70重量%であった。
製造例6 エポキシアクリレート樹脂F ビスフェノールAとエピクロルヒドリンをアルカリ触
媒下で反応させ得た化合物 としてエポキシ当量188を持つビスフェノールタイプエ
ポキシ樹脂(商品名エポトートYD−128R 東都化成
(株)製)376部にエチルセロソルブ154.4部を加え、ハ
イドロキノン10部、N,N−ジメチルアミノエタノール5g
を添加し90℃に加熱した後、アクリル酸72.1部を段階的
に加えた。全量滴下後100℃に昇温し、3時間反応さ
せ、エポキシアクリレート樹脂Fを得た。このものの酸
価は7mmol/100g固形分、固形分濃度は75重量%であっ
た。
製造例4のアミノエポキシ樹脂D143部に製造例2のエ
ポキシアクリレート樹脂B107部を混合し、55℃で撹拌す
る。これひ氷酢酸3.0部を加え、更に、重合開始剤アゾ
ビスイソブチロニトリル2.0部を加え、良く混練する。
これに脱イオン水645部を加え、乳化し、樹脂エマルジ
ョンを得た。このものはテトラヒドロフランに透明に溶
解する。
次に、この樹脂エマルジョンを55℃で3日間保温後冷
却してカチオン性ゲル微粒子分散液を得た。
このものはテトラヒドロフランに透明に溶解せず白濁
した。上で得たカチオン性ゲル微粒子分散液を被塗物を
陰極としてカチオン電着塗装を行い、170℃で20分焼付
し20μmのクリヤー塗膜を得た。テスト結果を表−1に
示す。
製造例5のアミノエポキシ樹脂E143部に製造例2のエ
ポキシアクリレート樹脂B107部を混合し、55℃で撹拌す
る。これに氷酢酸6.0部を加え、更に、重合開始剤アゾ
ビスイソブチロニトリル2.0部を加え、良く混練する。
これに脱イオン水642部を加え、乳化し、樹脂エマルジ
ョンを得た。このものはテトラヒドロフランに透明に溶
解する。
次に、この樹脂エマルジョンを55℃で3日間保温後冷
却してカチオン性ゲル微粒子分散液を得た。
このものはテトラヒドロフランに透明に溶解せず白濁
した。上で得たカチオン性ゲル微粒子分散液を被塗物を
陰極としてカチオン電着塗装を行い、170℃で20分焼付
し20μmのクリヤー塗膜を得た。テスト結果を表−1に
示す。
製造例3のアミノポリブタジエン樹脂C80部へ製造例
2のエポキシアクリレート樹脂B53.3部を混合し、ここ
に氷酢酸2.0部を加え、十分に撹拌する。更に、重合開
始剤アゾビスイソブチロニトリル3.0部を加え、良く混
練する。これに脱イオン水361.7部を加え、樹脂エマル
ジョンを得た。その一部をとり100倍量のテトラヒドロ
フランを加えたところ、透明に溶解した。次に、このエ
マルジョンを55℃で3日間保温して冷却した後、カチオ
ン性ゲル微粒子分散液を得た。
このものはテトラヒドロフランに透明に溶解せず白濁
した。上で得たカチオン性ゲル微粒子分散液を被塗物を
陰極としてカチオン電着塗装を行い、170℃で20分焼付
し20μmのクリヤー塗膜を得た。テスト結果を表−1に
示す。
製造例3のアミノポリブタジエン樹脂C80部へ製造例
6のエポキシアクリレート樹脂F53.3部を混合し、ここ
に氷酢酸2.0部を加え、十分に撹拌する。更に、重合開
始剤アゾビスイソブチロニトリル3.0部を加え、良く混
練する。これに脱イオン水361.7部を加え、樹脂エマル
ジョンを得た。その一部をとり、テトラヒドロフランを
加えたところ、透明に溶解した。次に、このエマルジョ
ンを55℃にて3日間保温し冷却した後、カチオン性ゲル
微粒子分散液を得た。
このものはテトラヒドロフランに透明に溶解せず白濁
した。上で得たカチオン性ゲル微粒子分散液を被塗物を
陰極としてカチオン電着塗装を行い、170℃で20分焼付
し20μmのクリヤー塗膜を得た。テスト結果を表−1に
示す。
比較例4 アゾビスイソブチロニトリルを添加しない他は、実施
例6と同様に行った。ただし、55℃×7日間の経過後も
テトラヒドロフランに透明に溶解した。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)カチオン性水性樹脂、および (B)1分子中に少なくとも2個の重合性ビニル基を有
    する数平均分子量400〜20,000の樹脂 を水性媒体中に分散または乳化し、ラジカル重合するこ
    とにより得られるカチオン性架橋樹脂粒子の分散液。
  2. 【請求項2】(A)カチオン性水性樹脂と、 (B)1分子中に少なくとも2個の重合性ビニル基を有
    する分子量400〜20,000の樹脂とを、 水性媒体中に乳化した後、ラジカル重合することを特徴
    とするカチオン性架橋樹脂粒子の分散液の製法。
  3. 【請求項3】請求項1記載のカチオン性架橋樹脂粒子の
    分散液を含む陰極電着塗料組成物。
JP7558889A 1988-07-08 1989-03-28 カチオン性架橋樹脂微粒子の水分散液およびその用途 Expired - Fee Related JP2685280B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7558889A JP2685280B2 (ja) 1989-03-28 1989-03-28 カチオン性架橋樹脂微粒子の水分散液およびその用途
AU37866/89A AU611308B2 (en) 1988-07-08 1989-07-05 Crosslinked resin particles and production thereof
EP89306865A EP0351135B1 (en) 1988-07-08 1989-07-06 Aqueous dispersion of cationic crosslinked resin particles and its usage
DE68927208T DE68927208T2 (de) 1988-07-08 1989-07-06 Wässerige Dispersion von kationischen, vernetzten Harzteilchen und deren Verwendung
KR1019890009719A KR900001739A (ko) 1988-07-08 1989-07-07 교차결합 수지 입자 및 그의 제조방법
US07/376,601 US5070120A (en) 1988-07-08 1989-07-07 Aqueous dispersion of cationic crosslinked resin particles from resin having at least two vinyl groups

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7558889A JP2685280B2 (ja) 1989-03-28 1989-03-28 カチオン性架橋樹脂微粒子の水分散液およびその用途

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63171634 Division 1988-07-08 1988-07-08

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02103273A JPH02103273A (ja) 1990-04-16
JP2685280B2 true JP2685280B2 (ja) 1997-12-03

Family

ID=13580511

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7558889A Expired - Fee Related JP2685280B2 (ja) 1988-07-08 1989-03-28 カチオン性架橋樹脂微粒子の水分散液およびその用途

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2685280B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2526428B2 (ja) * 1991-01-29 1996-08-21 上村工業株式会社 カチオン荷電性高分子粒子及びその製造方法並びに該粒子を含む電着塗料

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02103273A (ja) 1990-04-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR940009035B1 (ko) 양이온 마이크로겔 및 전착시의 그의 용도
EP0259181B1 (en) Electrodeposition coating composition
JPH0325443B2 (ja)
AU596262B2 (en) Multiple electrocoating process
US4788246A (en) Cationic micro gel particle dispersion and a coating composition therefrom
WO1998002494A1 (fr) Composition d'electrodeposition cationique de revetement
US6054033A (en) Cathodic electrodeposition paint
JP3865783B2 (ja) 電気泳動により析出可能な浸漬塗料の製造方法
JP2677618B2 (ja) 水性塗料組成物
US5070120A (en) Aqueous dispersion of cationic crosslinked resin particles from resin having at least two vinyl groups
SK108094A3 (en) Aqueous dispersion of synthetic resin, method of their production and using
JPH0238141B2 (ja)
JPH09505328A (ja) 電気浸漬塗料および導電性基板の塗装方法
JP3416132B2 (ja) 陰極電気被覆組成物の顔料分散剤としてのアミン変成コポリマーの製造法
EP0052330B1 (en) Novel resin composition, coating material comprising said resin composition and method for forming coatings
JP2685280B2 (ja) カチオン性架橋樹脂微粒子の水分散液およびその用途
JPS6363761A (ja) 電着塗料組成物
US4563501A (en) Cathode-precipitating electrodeposition coating composition
JPH0211669A (ja) カチオン電着塗料組成物
KR100530907B1 (ko) 양이온 마이크로겔 수분산액의 제조 방법 및 이를 함유한 전착도료 조성물
JPH0619058B2 (ja) カチオン性ゲル微粒子を含む水性塗料組成物
JP2005536585A (ja) モルホリンジオン架橋剤を含有する陰極電気塗装組成物
JP2786231B2 (ja) カチオン電着塗料
JPS5975955A (ja) 自己熱硬化性塗料用樹脂組成物
AU623299B2 (en) Crosslinked resin particles and production thereof

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees