JP2526428B2 - カチオン荷電性高分子粒子及びその製造方法並びに該粒子を含む電着塗料 - Google Patents
カチオン荷電性高分子粒子及びその製造方法並びに該粒子を含む電着塗料Info
- Publication number
- JP2526428B2 JP2526428B2 JP3027854A JP2785491A JP2526428B2 JP 2526428 B2 JP2526428 B2 JP 2526428B2 JP 3027854 A JP3027854 A JP 3027854A JP 2785491 A JP2785491 A JP 2785491A JP 2526428 B2 JP2526428 B2 JP 2526428B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- equivalent
- parts
- weight
- mixture
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Epoxy Resins (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
- Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電着塗料中に艶消し剤
として配合され、艶消し電着塗膜を形成するために好適
に用いられるカチオン荷電性高分子粒子及びその製造方
法並びに該粒子を含む電着塗料に関する。
として配合され、艶消し電着塗膜を形成するために好適
に用いられるカチオン荷電性高分子粒子及びその製造方
法並びに該粒子を含む電着塗料に関する。
【0002】
【従来の技術】電着塗装に用いられる電着塗料として
は、一般に荷電した樹脂を水に分散した水性塗料が使用
されている。
は、一般に荷電した樹脂を水に分散した水性塗料が使用
されている。
【0003】一方、この様な電着塗料に対し、ラジカル
重合可能なα,β不飽和エチレン性モノマーを重合して
得られる高分子マイクロゲル(内部架橋樹脂微粒子)を
艶消し剤として添加することが知られている。
重合可能なα,β不飽和エチレン性モノマーを重合して
得られる高分子マイクロゲル(内部架橋樹脂微粒子)を
艶消し剤として添加することが知られている。
【0004】しかし、このマイクロゲルは電着に必要な
電荷を持たないため、電着時、荷電樹脂粒子のような電
気泳動による共進性を示さず、このためかかるマイクロ
ゲルを含む電着塗料では浴管理が困難で、仕上がりの良
好な塗膜を得るのが困難である。
電荷を持たないため、電着時、荷電樹脂粒子のような電
気泳動による共進性を示さず、このためかかるマイクロ
ゲルを含む電着塗料では浴管理が困難で、仕上がりの良
好な塗膜を得るのが困難である。
【0005】そこで、この問題を解決し、荷電高分子マ
イクロゲル単独のワンコート艶消し電着塗料を得るため
に、α,βエチレン性基を含有するエポキシ化ポリブタ
ジエンのアミノ化物等のアミノ化樹脂とエポキシアクリ
レート樹脂等の一分子中の二個以上の重合性ビニル基を
有する樹脂を重合することにより得られるカチオン性架
橋樹脂粒子の分散液を含む塗料が提案されている(特開
平2−103273号公報)。
イクロゲル単独のワンコート艶消し電着塗料を得るため
に、α,βエチレン性基を含有するエポキシ化ポリブタ
ジエンのアミノ化物等のアミノ化樹脂とエポキシアクリ
レート樹脂等の一分子中の二個以上の重合性ビニル基を
有する樹脂を重合することにより得られるカチオン性架
橋樹脂粒子の分散液を含む塗料が提案されている(特開
平2−103273号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記カチオン
性架橋樹脂粒子は、その製造時に上記アミノ化樹脂を中
和剤(有機酸)で中和して用いるものであるが、本発明
者の検討によると、アミン価20〜150mgKOH/
gのα,βエチレン性基含有アミノ化樹脂を中和剤で中
和し希釈すると、固形分30〜70%では粘度が高いた
めマイクロゲル化反応を行うことができないものであっ
た。この点を避けるため、溶剤で希釈した場合、粘度を
低下することができるが、ミセル形成をさせることが困
難になるという問題がある。
性架橋樹脂粒子は、その製造時に上記アミノ化樹脂を中
和剤(有機酸)で中和して用いるものであるが、本発明
者の検討によると、アミン価20〜150mgKOH/
gのα,βエチレン性基含有アミノ化樹脂を中和剤で中
和し希釈すると、固形分30〜70%では粘度が高いた
めマイクロゲル化反応を行うことができないものであっ
た。この点を避けるため、溶剤で希釈した場合、粘度を
低下することができるが、ミセル形成をさせることが困
難になるという問題がある。
【0007】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
電着塗装用艶消し剤として優れた特性を有するカチオン
荷電性粒子及び上記のような不利がなく、容易にマイク
ロゲル化が進行して,かかる優れた特性のカチオン電荷
性高分子粒子を簡単かつ確実に得ることができる該粒子
の製造方法並びに該粒子の配合により優れた艶消し性と
耐候性、密着性等の特性を与える電着塗料を提供するこ
とを目的とする。
電着塗装用艶消し剤として優れた特性を有するカチオン
荷電性粒子及び上記のような不利がなく、容易にマイク
ロゲル化が進行して,かかる優れた特性のカチオン電荷
性高分子粒子を簡単かつ確実に得ることができる該粒子
の製造方法並びに該粒子の配合により優れた艶消し性と
耐候性、密着性等の特性を与える電着塗料を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者は上記
目的を達成するため鋭意検討を行った結果、 (A)エポキシ化ポリブタジエン樹脂をアミン化した樹
脂を主成分とし、該樹脂1分子中のエポキシ基1当量に
対してα、β不飽和エチレン性基を少なくとも0.5当
量含有し、かつ酸価が0〜20mgKOH/gであり、
アミン価が20〜150mgKOH/gであるカチオン
性水溶性樹脂、より好ましくはこれに (B)エポキシ当量200〜5000のビスフェノール
A型グリシジル化合物に、該樹脂1分子中のエポキシ基
1当量に対してα,β不飽和エチレン性基を有するカル
ボン酸を0.5〜1当量付加したエポキシ化合物を併用
したものに対し、α,β不飽和エチレン性モノマーを添
加し、これらの混合物を所定割合の界面活性剤の存在下
に水に投入して該混合物のミセルを形成し、これをラジ
カル重合した場合、このα,β不飽和エチレン性モノマ
ーが反応性希釈剤として作用し、上記カチオン性水溶性
樹脂の粘度を下げて、マイクロゲル化反応を行わせるこ
とができ、またこの場合、カチオン性水溶性樹脂は有機
酸で中和することなく使用されると共に、ミセル形成も
容易で、ラジカル重合反応(マイクロゲル化反応)が確
実かつ容易に進行し、しかもα,β不飽和エチレン性モ
ノマーを使用することで上記カチオン性水溶性樹脂
(α,βエチレン性基含有アミノ化樹脂)の性質も変性
され、かつ、ミセル化に際して使用する界面活性剤の量
を制御することによってカチオン荷電性高分子粒子(マ
イクロゲル)の粒径を制御できることを知見した。そし
て、得られた平均粒径が0.1〜5μmのマイクロゲル
は単独又は水溶性樹脂と混合し、ワンコート艷消し電着
塗料の艶消し剤として有効に使用でき、特に、塗膜に優
れた艶消し性を与えると共に、耐候性に優れた塗膜を形
成できる上、このマイクロゲルは、それ単独でも電着で
き、マイクロゲル粒子にOH基を含有するため、メラミ
ン樹脂やブロックイソシアナート等の電着塗料に使用す
る公知の架橋剤と化学的に結合でき、このため、塗膜の
構成要素となり、密着性に優れた塗膜を与えることを見
い出し、本発明をなすに至ったものである。
目的を達成するため鋭意検討を行った結果、 (A)エポキシ化ポリブタジエン樹脂をアミン化した樹
脂を主成分とし、該樹脂1分子中のエポキシ基1当量に
対してα、β不飽和エチレン性基を少なくとも0.5当
量含有し、かつ酸価が0〜20mgKOH/gであり、
アミン価が20〜150mgKOH/gであるカチオン
性水溶性樹脂、より好ましくはこれに (B)エポキシ当量200〜5000のビスフェノール
A型グリシジル化合物に、該樹脂1分子中のエポキシ基
1当量に対してα,β不飽和エチレン性基を有するカル
ボン酸を0.5〜1当量付加したエポキシ化合物を併用
したものに対し、α,β不飽和エチレン性モノマーを添
加し、これらの混合物を所定割合の界面活性剤の存在下
に水に投入して該混合物のミセルを形成し、これをラジ
カル重合した場合、このα,β不飽和エチレン性モノマ
ーが反応性希釈剤として作用し、上記カチオン性水溶性
樹脂の粘度を下げて、マイクロゲル化反応を行わせるこ
とができ、またこの場合、カチオン性水溶性樹脂は有機
酸で中和することなく使用されると共に、ミセル形成も
容易で、ラジカル重合反応(マイクロゲル化反応)が確
実かつ容易に進行し、しかもα,β不飽和エチレン性モ
ノマーを使用することで上記カチオン性水溶性樹脂
(α,βエチレン性基含有アミノ化樹脂)の性質も変性
され、かつ、ミセル化に際して使用する界面活性剤の量
を制御することによってカチオン荷電性高分子粒子(マ
イクロゲル)の粒径を制御できることを知見した。そし
て、得られた平均粒径が0.1〜5μmのマイクロゲル
は単独又は水溶性樹脂と混合し、ワンコート艷消し電着
塗料の艶消し剤として有効に使用でき、特に、塗膜に優
れた艶消し性を与えると共に、耐候性に優れた塗膜を形
成できる上、このマイクロゲルは、それ単独でも電着で
き、マイクロゲル粒子にOH基を含有するため、メラミ
ン樹脂やブロックイソシアナート等の電着塗料に使用す
る公知の架橋剤と化学的に結合でき、このため、塗膜の
構成要素となり、密着性に優れた塗膜を与えることを見
い出し、本発明をなすに至ったものである。
【0009】従って、本発明は、 (A)エポキシ化ポリブタジエン樹脂をアミン化した樹
脂を主成分とし、該樹脂1分子中のエポキシ基1当量に
対してα,β不飽和エチレン性基を少なくとも0.5当
量含有し、かつ酸価が0〜20mgKOH/gであり、
アミン価が20〜150mgKOH/gであるカチオン
性水溶性樹脂と、より好ましくはこの(A)と、 (B)エポキシ当量200〜5000のビスフェノール
A型グリシジル化合物に、該樹脂1分子中のエポキシ基
1当量に対してα,β不飽和エチレン性基を有するカル
ボン酸を0.5〜1当量付加したエポキシ化合物とに、
更に、 (C)α,β不飽和エチレノ性モノマーとをを上記
(A)成分を中和することなく混合した混合物に上記
(A),(B),(C)成分の合計量100重量部に対
して5〜25重量部となる量の界面活性剤を配合してな
るミセルをラジカル重合させることによって得られた平
均粒径が0.1〜5μmのカチオン荷電性高分子粒子及
び上記混合物を上記(A),(B),(C)成分の合計
量100重量部に対して5〜25重量部となる量の界面
活性剤の存在下に水に投入して上記混合物のミセルを形
成し、次いで重合開始剤の存在下でラジカル重合して、
カチオン荷電性高分子粒子が水中に分散したカチオン荷
電性高分子分散液を得ることを特徴とするカチオン荷電
性高分子粒子の製造方法、並びに上記カチオン荷電性高
分子粒子を含有する電着塗料を提供する。
脂を主成分とし、該樹脂1分子中のエポキシ基1当量に
対してα,β不飽和エチレン性基を少なくとも0.5当
量含有し、かつ酸価が0〜20mgKOH/gであり、
アミン価が20〜150mgKOH/gであるカチオン
性水溶性樹脂と、より好ましくはこの(A)と、 (B)エポキシ当量200〜5000のビスフェノール
A型グリシジル化合物に、該樹脂1分子中のエポキシ基
1当量に対してα,β不飽和エチレン性基を有するカル
ボン酸を0.5〜1当量付加したエポキシ化合物とに、
更に、 (C)α,β不飽和エチレノ性モノマーとをを上記
(A)成分を中和することなく混合した混合物に上記
(A),(B),(C)成分の合計量100重量部に対
して5〜25重量部となる量の界面活性剤を配合してな
るミセルをラジカル重合させることによって得られた平
均粒径が0.1〜5μmのカチオン荷電性高分子粒子及
び上記混合物を上記(A),(B),(C)成分の合計
量100重量部に対して5〜25重量部となる量の界面
活性剤の存在下に水に投入して上記混合物のミセルを形
成し、次いで重合開始剤の存在下でラジカル重合して、
カチオン荷電性高分子粒子が水中に分散したカチオン荷
電性高分子分散液を得ることを特徴とするカチオン荷電
性高分子粒子の製造方法、並びに上記カチオン荷電性高
分子粒子を含有する電着塗料を提供する。
【0010】以下、本発明につき更に詳しく説明する
と、本発明のカチオン荷電性高分子粒子(マイクロゲ
ル)は、上述したようにカチオン性水溶性樹脂と、好ま
しくはエポキシ化合物と、α,β不飽和エチレン性モノ
マーとから形成されるが、上記カチオン性水溶性樹脂と
してはエポキシ化ポリブタジエン樹脂をアミン化した樹
脂を主成分とし、該樹脂1分子中のエポキシ基1当量に
対してα,β不飽和エチレン性基を少なくとも0.5当
量、好ましくは0.5〜1当量含有し、かつ酸価が0〜
20、好ましくは0〜10mgKOH/gであり、アミ
ン価が20〜150、好ましくは50〜100mgKO
H/gであるものが用いられる。このエポキシ化ポリブ
タジエン樹脂は公知の方法により製造されるが、数平均
分子量が700〜30000、特に1000〜1000
0のものを用いることが好ましい。また、これをアミン
化するために用いるアミンとしては、モノメチルアミ
ン、モノエチルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミ
ン、ジイソプロピルアミン、N−メチルエタノールアミ
ン、N−エチルメタノールアミン、ジエタノールアミン
等が好適に用いられ、更にα,β不飽和エチレン性基を
含有させるために使用されるα,β不飽和エチレン性基
を有する化合物としては、アクリル酸、メタクリル酸、
イタコン酸、クロトン酸等のα,β不飽和カルボン酸、
及び、アクリル酸−2−ヒドロキシエチルと無水マレイ
ン酸のハーフエステル化物、メタクリル酸−2−ヒドロ
キシエチルと無水マレイン酸のハーフエステル化物等の
OH基を有するα,β不飽和エチレン性モノマーと二塩
基酸の無水物をハーフエステル反応した化合物などが挙
げられる。なお、アミン化、α,β不飽和エチレン性基
の導入も公知の方法を採用し得る。
と、本発明のカチオン荷電性高分子粒子(マイクロゲ
ル)は、上述したようにカチオン性水溶性樹脂と、好ま
しくはエポキシ化合物と、α,β不飽和エチレン性モノ
マーとから形成されるが、上記カチオン性水溶性樹脂と
してはエポキシ化ポリブタジエン樹脂をアミン化した樹
脂を主成分とし、該樹脂1分子中のエポキシ基1当量に
対してα,β不飽和エチレン性基を少なくとも0.5当
量、好ましくは0.5〜1当量含有し、かつ酸価が0〜
20、好ましくは0〜10mgKOH/gであり、アミ
ン価が20〜150、好ましくは50〜100mgKO
H/gであるものが用いられる。このエポキシ化ポリブ
タジエン樹脂は公知の方法により製造されるが、数平均
分子量が700〜30000、特に1000〜1000
0のものを用いることが好ましい。また、これをアミン
化するために用いるアミンとしては、モノメチルアミ
ン、モノエチルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミ
ン、ジイソプロピルアミン、N−メチルエタノールアミ
ン、N−エチルメタノールアミン、ジエタノールアミン
等が好適に用いられ、更にα,β不飽和エチレン性基を
含有させるために使用されるα,β不飽和エチレン性基
を有する化合物としては、アクリル酸、メタクリル酸、
イタコン酸、クロトン酸等のα,β不飽和カルボン酸、
及び、アクリル酸−2−ヒドロキシエチルと無水マレイ
ン酸のハーフエステル化物、メタクリル酸−2−ヒドロ
キシエチルと無水マレイン酸のハーフエステル化物等の
OH基を有するα,β不飽和エチレン性モノマーと二塩
基酸の無水物をハーフエステル反応した化合物などが挙
げられる。なお、アミン化、α,β不飽和エチレン性基
の導入も公知の方法を採用し得る。
【0011】一方、エポキシ化合物としては、エポキシ
当量200〜5000のビスフェノールA型グリシジル
化合物に、該樹脂1分子中のエポキシ基1当量に対して
α,β不飽和エチレン性基を有するカルボン酸を0.5
〜1当量付加したエポキシ化合物が使用される。
当量200〜5000のビスフェノールA型グリシジル
化合物に、該樹脂1分子中のエポキシ基1当量に対して
α,β不飽和エチレン性基を有するカルボン酸を0.5
〜1当量付加したエポキシ化合物が使用される。
【0012】なお、この場合に用いるα,β不飽和エチ
レン性基を有するカルボン酸としては、アクリル酸、メ
タクリル酸、イタコン酸、クロトン酸等のα,β不飽和
カルボン酸、及び、アクリル酸−2−ヒドロキシエチル
と無水マレイン酸のハーフエステル化物、メタクリル酸
−2−ヒドロキシエチルと無水マレイン酸のハーフエス
テル化物等のOH基を有するα,β不飽和エチレン性モ
ノマーと二塩基酸の無水物をハーフエステル反応した化
合物などが好適に用いられる。これらのカルボン酸とビ
スフェノールA型グリシジル化合物との反応も公知の方
法が採用し得る。なお、このエポキシ化合物としては分
子量が400〜10000のものが好ましい。
レン性基を有するカルボン酸としては、アクリル酸、メ
タクリル酸、イタコン酸、クロトン酸等のα,β不飽和
カルボン酸、及び、アクリル酸−2−ヒドロキシエチル
と無水マレイン酸のハーフエステル化物、メタクリル酸
−2−ヒドロキシエチルと無水マレイン酸のハーフエス
テル化物等のOH基を有するα,β不飽和エチレン性モ
ノマーと二塩基酸の無水物をハーフエステル反応した化
合物などが好適に用いられる。これらのカルボン酸とビ
スフェノールA型グリシジル化合物との反応も公知の方
法が採用し得る。なお、このエポキシ化合物としては分
子量が400〜10000のものが好ましい。
【0013】上記(A)成分のカチオン性水溶性樹脂と
(B)成分のエポキシ化合物の混合割合は適宜選定され
るが(A)成分100部(重量部、以下同じ)に対し
(B)成分0〜400部、特に、0〜100部とするこ
とが好ましい。
(B)成分のエポキシ化合物の混合割合は適宜選定され
るが(A)成分100部(重量部、以下同じ)に対し
(B)成分0〜400部、特に、0〜100部とするこ
とが好ましい。
【0014】これら(A)成分と(B)成分に混合され
る(C)成分のα,β不飽和エチレン性モノマーとして
は、アクリル酸エチル、アクリル酸メチル、アクリル酸
ブチル、アクリル酸−2−ヒドロキシエチル、アクリル
酸エチルヘキシル等のアクリル酸エステル、メタクリル
酸エチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸ブチル、
メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸エ
チルヘキシル等のメタクリル酸エステル、スチレン及び
その誘導体、及び、アクリル酸、メタクリル酸、イタコ
ン酸、クロトン酸等のα,β不飽和カルボン酸などが挙
げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わ
せて用いることができ、その使用量は上記(A)成分と
(B)成分の混合物100部に対して50〜300部、
特に50〜200部とすることが好ましい。(C)成分
の使用量が50部より少ないと耐候性等の改良が十分で
なく、300部より多いと耐食性を劣化させる。
る(C)成分のα,β不飽和エチレン性モノマーとして
は、アクリル酸エチル、アクリル酸メチル、アクリル酸
ブチル、アクリル酸−2−ヒドロキシエチル、アクリル
酸エチルヘキシル等のアクリル酸エステル、メタクリル
酸エチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸ブチル、
メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸エ
チルヘキシル等のメタクリル酸エステル、スチレン及び
その誘導体、及び、アクリル酸、メタクリル酸、イタコ
ン酸、クロトン酸等のα,β不飽和カルボン酸などが挙
げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わ
せて用いることができ、その使用量は上記(A)成分と
(B)成分の混合物100部に対して50〜300部、
特に50〜200部とすることが好ましい。(C)成分
の使用量が50部より少ないと耐候性等の改良が十分で
なく、300部より多いと耐食性を劣化させる。
【0015】上記(A),(B),(C)成分を用いて
マイクロゲルを得る場合は、まず(A)成分を中和しな
いでそのまま混合してこれら(A),(B),(C)成
分の混合物を界面活性剤の存在下に水に投入し、これら
混合物のミセルを調整する。
マイクロゲルを得る場合は、まず(A)成分を中和しな
いでそのまま混合してこれら(A),(B),(C)成
分の混合物を界面活性剤の存在下に水に投入し、これら
混合物のミセルを調整する。
【0016】この場合、界面活性剤としては、HLB値
が5〜15のポリオキシエチレン系ノニオン界面活性剤
及びフッ素含有界面活性剤の1種又は2種以上が好適に
用いられる。また、その使用量は、上記(A),
(B),(C)成分の合計量100部に対して5〜25
部とする。
が5〜15のポリオキシエチレン系ノニオン界面活性剤
及びフッ素含有界面活性剤の1種又は2種以上が好適に
用いられる。また、その使用量は、上記(A),
(B),(C)成分の合計量100部に対して5〜25
部とする。
【0017】次に、上記ミセルを過酸化ベンゾイル、過
酸化アセチル、アゾビスイソブチルニトリル、ペルオキ
ソ硫酸カリウム等の重合開始剤の存在化でラジカル重合
することにより、マイクロゲル乃至内部架橋粒子を得る
ものである。なお、ラジカル重合反応条件は適宜選定さ
れるが、通常50〜100℃の温度で1〜10時間行わ
れる。
酸化アセチル、アゾビスイソブチルニトリル、ペルオキ
ソ硫酸カリウム等の重合開始剤の存在化でラジカル重合
することにより、マイクロゲル乃至内部架橋粒子を得る
ものである。なお、ラジカル重合反応条件は適宜選定さ
れるが、通常50〜100℃の温度で1〜10時間行わ
れる。
【0018】以上の方法で得られるマイクロゲル(内部
架橋粒子)は水中に分散されているものであるが、本発
明は、この分散液をそのまま電着塗装用艶消し剤として
用いることができる。この場合、分散液の固形分は30
〜70%(重量%、以下同じ)とすることが好ましい。
なお、上記マイクロゲルの平均粒径は、0.1〜5μ
m、より好ましくは0.2〜2μmとすることが必要
で、0.1μmより小さいと艶消し効果がなく、5μm
より大きいと塗膜が肌荒れの状態となる。
架橋粒子)は水中に分散されているものであるが、本発
明は、この分散液をそのまま電着塗装用艶消し剤として
用いることができる。この場合、分散液の固形分は30
〜70%(重量%、以下同じ)とすることが好ましい。
なお、上記マイクロゲルの平均粒径は、0.1〜5μ
m、より好ましくは0.2〜2μmとすることが必要
で、0.1μmより小さいと艶消し効果がなく、5μm
より大きいと塗膜が肌荒れの状態となる。
【0019】マイクロゲルの分散液の性状は、固形分3
0〜70%の時、pH4〜7、電導度500〜3000
μS/cm、粘度10〜500cpsで、重合前に溶解
するテトラヒドロフロンやアセトン等極性溶剤に重合後
は溶解せず白濁する。
0〜70%の時、pH4〜7、電導度500〜3000
μS/cm、粘度10〜500cpsで、重合前に溶解
するテトラヒドロフロンやアセトン等極性溶剤に重合後
は溶解せず白濁する。
【0020】上記マイクロゲルは、上述したように電着
塗料の艶消し剤として用いることができる。この場合、
該マイクロゲルはそれ単独でも電着でき、又、他の架橋
剤等と併用することができるが、このマイクロゲルの塗
料中への配合量は50%以下、特に10〜30%とする
ことが好ましい。なお、このマイクロゲルが添加される
電着塗料はカチオン電着塗料が好ましく、例えばエポキ
シ樹脂系、アクリル樹脂系及びそれらの変性樹脂等のい
ずれのカチオン電着塗料に対しても好適に用いることが
できる。
塗料の艶消し剤として用いることができる。この場合、
該マイクロゲルはそれ単独でも電着でき、又、他の架橋
剤等と併用することができるが、このマイクロゲルの塗
料中への配合量は50%以下、特に10〜30%とする
ことが好ましい。なお、このマイクロゲルが添加される
電着塗料はカチオン電着塗料が好ましく、例えばエポキ
シ樹脂系、アクリル樹脂系及びそれらの変性樹脂等のい
ずれのカチオン電着塗料に対しても好適に用いることが
できる。
【0021】
【発明の効果】本発明のカチオン荷電性高分子粒子(マ
イクロゲル)は、電着塗装用艶消し剤として使用されて
優れた艶消し性、耐候性、密着性を有する塗膜を与え
る。また、このカチオン荷電性高分子粒子の製造方法に
よれば、かかる粒子を簡単かつ確実に製造することがで
きる。更に、このカチオン荷電性高分子粒子を含む電着
塗料は、浴管理が容易で、上述したように優れた艶消し
性、耐候性、密着性を有する塗膜を与えるものである。
イクロゲル)は、電着塗装用艶消し剤として使用されて
優れた艶消し性、耐候性、密着性を有する塗膜を与え
る。また、このカチオン荷電性高分子粒子の製造方法に
よれば、かかる粒子を簡単かつ確実に製造することがで
きる。更に、このカチオン荷電性高分子粒子を含む電着
塗料は、浴管理が容易で、上述したように優れた艶消し
性、耐候性、密着性を有する塗膜を与えるものである。
【0022】
【実施例】以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体
的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるも
のではない。
的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるも
のではない。
【0023】[実施例、比較例I]カチオン性水溶性樹脂Aの製造 (1)エポキシ化ポリブタジエン樹脂(日石化学社製ポ
リブタジエンE−1800−6.5、数平均分子量18
00、オキシラン酸素濃度6.7%)1000g及びエ
チルセロソルブ200gを還流器を備えた3リットルの
5口フラスコに入れ、更にジイソプロパノールアミン2
66gを加え、140℃で7時間反応させた。
リブタジエンE−1800−6.5、数平均分子量18
00、オキシラン酸素濃度6.7%)1000g及びエ
チルセロソルブ200gを還流器を備えた3リットルの
5口フラスコに入れ、更にジイソプロパノールアミン2
66gを加え、140℃で7時間反応させた。
【0024】次に、50℃に冷却した後、アクリル酸1
08g及びハイドロキノン10gを加え、120℃で酸
価が5mgKOH/g以下になるまで反応させ、下記性
状のカチオン性水溶性樹脂(以下樹脂A−1という)を
得た。 樹脂A−1の性状 固形分 87% アミン価 82mモル/g 酸価 3mgKOH/g
08g及びハイドロキノン10gを加え、120℃で酸
価が5mgKOH/g以下になるまで反応させ、下記性
状のカチオン性水溶性樹脂(以下樹脂A−1という)を
得た。 樹脂A−1の性状 固形分 87% アミン価 82mモル/g 酸価 3mgKOH/g
【0025】(2)上記方法と同様にして上記と同じエ
ポキシ化ポリブタジエン樹脂1000g及びエチルセロ
ソルブ200gにジエタノールアミン210gを加え、
180℃で7時間反応させた後、50℃に冷却し、アク
リル酸108g及びハイドロキノン10gを加え、12
0℃で反応させ、下記性状のカチオン性水溶性樹脂(以
下、樹脂A−2という)を得た。樹脂A−2の性状 固形分 70% アミン価 82mモル/g 酸価 3mgKOH/g
ポキシ化ポリブタジエン樹脂1000g及びエチルセロ
ソルブ200gにジエタノールアミン210gを加え、
180℃で7時間反応させた後、50℃に冷却し、アク
リル酸108g及びハイドロキノン10gを加え、12
0℃で反応させ、下記性状のカチオン性水溶性樹脂(以
下、樹脂A−2という)を得た。樹脂A−2の性状 固形分 70% アミン価 82mモル/g 酸価 3mgKOH/g
【0026】エポキシ化合物Bの製造 (1)エポキシ当量200のビスフェノールAのグリシ
ジル化合物1000g、エチルセロソルブ100g、ア
クリル酸360g及びハイドロキノン36gを還流器を
備えた3リットルの5口フラスコに入れ、80℃で酸価
が5mgKOH/g以下になるまで反応させ、下記性状
のエポキシ化合物(以下、化合物B−1という)を得
た。 化合物B−1の性状 固形分 90% 酸価 4mgKOH/g
ジル化合物1000g、エチルセロソルブ100g、ア
クリル酸360g及びハイドロキノン36gを還流器を
備えた3リットルの5口フラスコに入れ、80℃で酸価
が5mgKOH/g以下になるまで反応させ、下記性状
のエポキシ化合物(以下、化合物B−1という)を得
た。 化合物B−1の性状 固形分 90% 酸価 4mgKOH/g
【0027】(2)上記方法と同様にして、エポキシ当
量950のビスフェノールAのグリシジル化合物100
0gにエチルセロソルブ100gを100℃で完全に溶
解した後、50℃に冷却し、アクリル酸75g及びハイ
ドロキノン7.5gを混合し、次いで120℃で反応さ
せ、下記性状のエポキシ化合物(以下、化合物B−2と
いう)を得た。 化合物B−2の性状 固形分 78% 酸価 4mgKOH/g
量950のビスフェノールAのグリシジル化合物100
0gにエチルセロソルブ100gを100℃で完全に溶
解した後、50℃に冷却し、アクリル酸75g及びハイ
ドロキノン7.5gを混合し、次いで120℃で反応さ
せ、下記性状のエポキシ化合物(以下、化合物B−2と
いう)を得た。 化合物B−2の性状 固形分 78% 酸価 4mgKOH/g
【0028】マイクロゲルの製造 (1)表1に示す成分を使用し、以下の方法でマイクロ
ゲル(カチオン荷電性高分子粒子)を製造した。
ゲル(カチオン荷電性高分子粒子)を製造した。
【0029】活性剤としてアルキルジフェニルエーテル
ジスルホン酸塩を20g、それに樹脂A−1、A−2、
化合物B−1、B−2、スチレン、メチルメタクリレー
ト、ブチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタク
リレートの混合物100g及び脱イオン水100gを滴
下ロートと冷却管を備えた撹拌器付きの1リットルの4
口フラスコに入れ、窒素ガスを導入し、80℃に加熱し
た後、上記活性剤10g、混合物200g、重合開始剤
(ペルオキソ2硫酸カリウム)1gの混合物を100分
かけて滴下した。その後、重合開始剤2gを入れて完全
に反応させ、平均粒径0.1〜5μmの範囲のマイクロ
ゲルを得た(実施例1〜6)。
ジスルホン酸塩を20g、それに樹脂A−1、A−2、
化合物B−1、B−2、スチレン、メチルメタクリレー
ト、ブチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタク
リレートの混合物100g及び脱イオン水100gを滴
下ロートと冷却管を備えた撹拌器付きの1リットルの4
口フラスコに入れ、窒素ガスを導入し、80℃に加熱し
た後、上記活性剤10g、混合物200g、重合開始剤
(ペルオキソ2硫酸カリウム)1gの混合物を100分
かけて滴下した。その後、重合開始剤2gを入れて完全
に反応させ、平均粒径0.1〜5μmの範囲のマイクロ
ゲルを得た(実施例1〜6)。
【0030】比較のため、樹脂A−1、A−2、混合物
B−1、B−2を使用しない以外は上記と同様にしてマ
イクロゲルを得た(比較例1)。なお、実施例1の処方
において樹脂A−1を酢酸1gで中和して用いた場合マ
イクロゲルを生成せず、ゲル化した。
B−1、B−2を使用しない以外は上記と同様にしてマ
イクロゲルを得た(比較例1)。なお、実施例1の処方
において樹脂A−1を酢酸1gで中和して用いた場合マ
イクロゲルを生成せず、ゲル化した。
【0031】(2)活性剤の全量を10g、50g、1
00gとした以外は上記方法と同様にしてマイクロゲル
(実施例7、比較例2,3)を製造した。この場合、活
性剤10gは最初にフラスコ内に仕込み、残量は滴下混
合物中に混合した。
00gとした以外は上記方法と同様にしてマイクロゲル
(実施例7、比較例2,3)を製造した。この場合、活
性剤10gは最初にフラスコ内に仕込み、残量は滴下混
合物中に混合した。
【0032】
【表1】
【0033】[実施例、比較例II] 実施例、比較例Iで得られたマイクロゲル100部をエ
ポキシ樹脂系水性カチオン電着塗料(上村工業社ニュー
ペイトンブラックER、固形分40%)200gに混合
し、これに水を加えて固形分10%となるように調整し
た。次にリン酸亜鉛化成処理板を用いて下記条件で電着
塗装を行った。 塗膜厚10μm塗装する場合 印加電圧 70V 通電時間 3分 液温度 28±1℃ 塗膜厚20μm塗装する場合 印加電圧 120V 通電時間 3分 液温度 28±1℃ 次に得られた塗膜の耐候性、SST、密着性、外観を下
記の方法で評価した。結果を表2に示す。塗膜の耐候性評価 サンシャインウエザオメータ(スガ試験器製)を使用
し、光沢保持率80%以上で合格とした。塩水噴霧試験(SST)評価 方法はJIS−K5400に準ずる。クロスカット片側
3mm以内を合格とした。密着性評価 クロスカット(1mm)90/100以上を良好、90
/100以下を不良とした。外観評価 目視にて判定。60°グロスはSZS−Σ80(日本電
色工業(株)製)で測定。
ポキシ樹脂系水性カチオン電着塗料(上村工業社ニュー
ペイトンブラックER、固形分40%)200gに混合
し、これに水を加えて固形分10%となるように調整し
た。次にリン酸亜鉛化成処理板を用いて下記条件で電着
塗装を行った。 塗膜厚10μm塗装する場合 印加電圧 70V 通電時間 3分 液温度 28±1℃ 塗膜厚20μm塗装する場合 印加電圧 120V 通電時間 3分 液温度 28±1℃ 次に得られた塗膜の耐候性、SST、密着性、外観を下
記の方法で評価した。結果を表2に示す。塗膜の耐候性評価 サンシャインウエザオメータ(スガ試験器製)を使用
し、光沢保持率80%以上で合格とした。塩水噴霧試験(SST)評価 方法はJIS−K5400に準ずる。クロスカット片側
3mm以内を合格とした。密着性評価 クロスカット(1mm)90/100以上を良好、90
/100以下を不良とした。外観評価 目視にて判定。60°グロスはSZS−Σ80(日本電
色工業(株)製)で測定。
【0034】
【表2】
【0035】[実施例、比較例III]実施例、比較例
Iで得られたマイクロゲル100部をアクリル樹脂系水
性カチオン電着塗料(上村工業社ニューペイトンクリヤ
ーA−7X、固形分70%)100gに混合し、これに
水を加えて固形分10%となるように調整した。次にリ
ン酸亜鉛化成処理板を用いて下記条件で電着塗装を行っ
た。 塗膜厚10μm塗装する場合 印加電圧 70V 通電時間 3分 液温度 28±1℃ 塗膜厚20μm塗装する場合 印加電圧 120V 通電時間 3分 液温度 28±1℃ 次に得られた塗膜の耐候性、SST、密着性、外観を上
記の方法で評価した。結果を表3に示す。
Iで得られたマイクロゲル100部をアクリル樹脂系水
性カチオン電着塗料(上村工業社ニューペイトンクリヤ
ーA−7X、固形分70%)100gに混合し、これに
水を加えて固形分10%となるように調整した。次にリ
ン酸亜鉛化成処理板を用いて下記条件で電着塗装を行っ
た。 塗膜厚10μm塗装する場合 印加電圧 70V 通電時間 3分 液温度 28±1℃ 塗膜厚20μm塗装する場合 印加電圧 120V 通電時間 3分 液温度 28±1℃ 次に得られた塗膜の耐候性、SST、密着性、外観を上
記の方法で評価した。結果を表3に示す。
【0036】
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上玉利 徹 大阪府枚方市出口1丁目5番1号 上村 工業株式会社中央研究所内 (56)参考文献 特開 平2−103273(JP,A)
Claims (6)
- 【請求項1】 (A)エポキシ化ポリブタジエン樹脂を
アミン化した樹脂を主成分とし、該樹脂1分子中のエポ
キシ基1当量に対してα,β不飽和エチレン性基を少な
くとも0.5当量含有し、かつ酸価が0〜20mgKO
H/gであり、アミン価が20〜150mgKOH/g
であるカチオン性水溶性樹脂と、 (C)α,β不飽和エチレン性モノマーとを上記(A)
成分を中和することなく混合した混合物に上記(A),
(C)成分の合計量100重量部に対して5〜25重量
部となる量の界面活性剤を配合してなるミセルをラジカ
ル重合させることによって得られた平均粒径が0.1〜
5μmのカチオン荷電性高分子粒子。 - 【請求項2】 (A)エポキシ化ポリブタジエン樹脂を
アミン化した樹脂を主成分とし、該樹脂1分子中のエポ
キシ基1当量に対してα,β不飽和エチレン性基を少な
くとも0.5当量含有し、かつ酸価が0〜20mgKO
H/gであり、アミン価が20〜150mgKOH/g
であるカチオン性水溶性樹脂と、 (B)エポキシ当量200〜5000のビスフェノール
A型グリシジル化合物に、該樹脂1分子中のエポキシ基
1当量に対してα,β不飽和エチレン性基を有するカル
ボン酸を0.5〜1当量付加したエポキシ化合物と、 (C)α,β不飽和エチレン性モノマーとを上記(A)
成分を中和することなく混合した混合物に上記(A),
(B),(C)成分の合計量100重量部に対して5〜
25重量部となる量の界面活性剤を配合してなるミセル
をラジカル重合させることによって得られた平均粒径が
0.1〜5μmのカチオン荷電性高分子粒子。 - 【請求項3】 (A)エポキシ化ポリブタジエン樹脂を
アミン化した樹脂を主成分とし、該樹脂1分子中のエポ
キシ基1当量に対してα,β不飽和エチレン性基を少な
くとも0.5当量含有し、かつ酸価が0〜20mgKO
H/gであり、アミン価が20〜150mgKOH/g
であるカチオン性水溶性樹脂と、 (C)α,β不飽和エチレン性モノマーとを上記(A)
成分を中和することなく混合し、該混合物を上記
(A),(C)成分の合計量100重量部に対して5〜
25重量部となる量の界面活性剤の存在下に水に投入し
て上記混合物のミセルを形成し、ついで重合開始剤の存
在下でラジカル重合して、カチオン荷電性高分子分散液
を得ることを特徴とするカチオン荷電性高分子粒子の製
造方法。 - 【請求項4】 (A)エポキシ化ポリブタジエン樹脂を
アミン化した樹脂を主成分とし、該樹脂1分子中のエポ
キシ基1当量に対してα,β不飽和エチレン性基を少な
くとも0.5当量含有し、かつ酸価が0〜20mgKO
H/gであり、アミン価が20〜150mgKOH/g
であるカチオン性水溶性樹脂と、 (B)エポキシ当量200〜5000のビスフェノール
A型グリシジル化合物に、該樹脂1分子中のエポキシ基
1当量に対してα,β不飽和エチレン性基を有するカル
ボン酸を0.5〜1当量付加したエポキシ化合物と、 (C)α,β不飽和エチレン性モノマーとを上記(A)
成分を中和することなく混合し、該混合物を上記
(A),(B),(C)成分の合計量100重量部に対
して5〜25重量部となる量の界面活性剤の存在下に水
に投入して上記混合物のミセルを形成し、ついで重合開
始剤の存在下でラジカル重合して、カチオン荷電性高分
子分散液を得ることを特徴とするカチオン荷電性高分子
粒子の製造方法。 - 【請求項5】 請求項1に記載のカチオン荷電性高分子
粒子を含有する電着塗料。 - 【請求項6】 請求項2に記載のカチオン荷電性高分子
粒子を含有する電着塗料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3027854A JP2526428B2 (ja) | 1991-01-29 | 1991-01-29 | カチオン荷電性高分子粒子及びその製造方法並びに該粒子を含む電着塗料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3027854A JP2526428B2 (ja) | 1991-01-29 | 1991-01-29 | カチオン荷電性高分子粒子及びその製造方法並びに該粒子を含む電着塗料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04252276A JPH04252276A (ja) | 1992-09-08 |
JP2526428B2 true JP2526428B2 (ja) | 1996-08-21 |
Family
ID=12232505
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3027854A Expired - Fee Related JP2526428B2 (ja) | 1991-01-29 | 1991-01-29 | カチオン荷電性高分子粒子及びその製造方法並びに該粒子を含む電着塗料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2526428B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5156249B2 (ja) * | 2007-03-30 | 2013-03-06 | 日立金属株式会社 | 一体化磁石体の製造方法 |
TWI811384B (zh) * | 2018-06-20 | 2023-08-11 | 日商Dic股份有限公司 | 含酸基之(甲基)丙烯酸酯樹脂組成物、硬化性樹脂組成物、硬化物、及阻焊劑用樹脂材料 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2685280B2 (ja) * | 1989-03-28 | 1997-12-03 | 日本ペイント株式会社 | カチオン性架橋樹脂微粒子の水分散液およびその用途 |
-
1991
- 1991-01-29 JP JP3027854A patent/JP2526428B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04252276A (ja) | 1992-09-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0157928B1 (en) | Aqueous dispersion of vinyl copolymer resin | |
US5061523A (en) | Autodeposition process with low volatile organic chemical emissions | |
JP2526428B2 (ja) | カチオン荷電性高分子粒子及びその製造方法並びに該粒子を含む電着塗料 | |
JP2002012601A (ja) | 塗料用水性重合体分散液の製造方法及びその分散液 | |
JPS6187765A (ja) | 高耐候性電着塗料組成物 | |
TW584642B (en) | Waterborne resin emulsion and waterborne coating | |
JPS6131124B2 (ja) | ||
JP3895827B2 (ja) | 共重合体水分散液及びこれを含む水性塗料用樹脂組成物 | |
JP2003020409A (ja) | 感温性樹脂組成物 | |
JPH0978026A (ja) | 水性被覆組成物 | |
US6312820B1 (en) | Vinylidene chloride resin in autodeposition | |
JP2630460B2 (ja) | 水性光沢塗料組成物 | |
JP2932620B2 (ja) | 水性塗料用エマルジョンの製造方法 | |
JP3227168B2 (ja) | 水性防錆塗料組成物 | |
JPH10279879A (ja) | 水性艶消し剤組成物 | |
JPH05179175A (ja) | 艶消し電着塗料組成物 | |
JPH09111156A (ja) | 可剥離性被覆組成物 | |
JP3295484B2 (ja) | 水性被覆組成物 | |
JPS6011754B2 (ja) | 熱硬化性被覆組成物 | |
RU2260602C1 (ru) | Способ получения водных дисперсий стиролакриловых сополимеров | |
JPS59157159A (ja) | 塗料用樹脂組成物 | |
JP3366736B2 (ja) | 水系架橋型塗料用重合体ラテックスおよびそのラテックスを用いた塗料組成物 | |
EP0960133A1 (en) | Water-based emulsion polymers which resist blocking | |
EP0317662A1 (en) | Thixotropic thickening agent for aqueous systems | |
JP2948628B2 (ja) | 艶消し水性塗料組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |